UNE Scholarships & Bursaries for International Students
授業料が20%下がり、寮費が年間最大A$4,500補助される。しかも日本国籍の方が対象です。ただし条件がひとつだけあります――アーミデール・キャンパスで学ぶこと。ここを間違えると、両方まとめて消えます。
オーストラリアの大学の奨学金には、大きく2つのタイプがあります。「特別に優秀な一部の学生だけが取れるもの」と、「要件を満たす留学生に広く適用されるもの」です。
ニューイングランド大学(UNE)の留学生向け支援は、後者です。推薦状も研究計画書も、エッセイコンテストも必要ありません。UNEへ出願し、条件を満たしていれば審査の対象になります。
そして金額は小さくありません。授業料の20%減額に加え、寮費を年間最大A$4,500まで補助する別枠の奨学金があります。3年間の学位課程で見れば、200万円以上の差になり得ます。
このページでは、UNE公式サイトに公開されている条件を一つずつ整理します。誰が対象になるのか、いくら安くなるのか、どうすれば継続できるのか、そして――どうすれば失うのか。ニューイングランド大学そのものについては大学の詳細ページで解説していますので、あわせてご覧ください。
まず全体像を押さえてください。留学生が実際に使えるのは、次の2つです。
| 制度 | 金額 | 申請 | 対象 |
|---|---|---|---|
| UNE International Bursary (授業料減額) |
年間授業料の 20% |
不要 出願の過程で 審査されます |
2026年に初めてUNEでコースワーク課程をフルタイムで開始する留学生。アーミデール・キャンパスが条件。日本はNorth East Asia Bursaryの対象地域 |
| International Student Accommodation Scholarship (宿泊費補助) |
年間 最大$4,500 |
必要 オファー受領後に オンライン申請 |
2026年にUNEアーミデール・キャンパスで学業を開始する、フルタイム・オンキャンパスの留学生。カップル・家族帯同の方は対象外 |
この2つは併用が前提の設計です。
UNE International Bursaryの規約には「宿泊費は減額の対象に含まれない」と明記されています。つまり授業料と宿泊費は別の枠組みとして扱われており、両方を受け取ることが制度上想定されています。
年間授業料A$32,016のコースなら、20%でA$6,403。これに宿泊費補助A$4,500を加えると、初年度だけでA$10,903(日本円で約107万円/1豪ドル98円換算)の差になります。
20%減額のバーサリーには別途の申請書がありません。UNEへの出願・入学手続きの過程で審査されます。「奨学金のために特別な書類を用意する」という作業自体が発生しません。
「トップ◯名」「GPA◯以上」といった入学時点の成績要件が公表されていません。初年度は要件を満たす対象者に適用され、成績条件が問われるのは2年目以降(GPA 4.5/7.0)です。
地域別バーサリーのうちNorth East Asia Bursaryに日本が含まれています。「アジアの特定国のみ」「開発途上国のみ」といった制度ではなく、日本からの留学生が正面から対象になります。
初年度は保証され、GPA 4.5/7.0を維持すれば標準修業年限の終わりまで継続します。「1年目だけ安い」という制度ではないため、3年分・4年分で計算する意味があります。
「UNEへの入学出願が、UNE International Bursaryの授与を保証するものではありません(Applying for admission to UNE does not guarantee you will be awarded a UNE International Bursary)」
つまり「出願すれば必ずもらえる」制度ではありません。条件を満たしていることが前提であり、最終的な授与は大学の判断です。またUNE公式は「授与に関する決定は最終であり、不服申立ては受け付けられない」としています。
UNEの留学生向け支援の中核です。対象となる留学生に対し、公表されている2026年の年間留学生授業料を初年度20%減額します。
UNE公式の規約は、バーサリーが授業料以外には適用されないことを明確にしています。ここを誤解すると予算計画が狂います。
| 費目 | 20%減額の対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 授業料(Tuition fees) | ✓ 対象 | 公表されている年間留学生授業料の20% |
| OSHC(海外学生健康保険) | ✗ 対象外 | 学生ビザの必須要件。別途必要です |
| 学生サービス・アメニティ料 | ✗ 対象外 | 年A$372.80程度(フルタイムの目安) |
| 入学手続き関連の費用 | ✗ 対象外 | ― |
| 宿泊費(寮費・家賃) | ✗ 対象外 | 別枠の宿泊費奨学金(年最大A$4,500)があります |
| 機材・教科書 | ✗ 対象外 | コースにより金額は大きく変わります |
| ビザ申請料・渡航費 | ✗ 対象外 | ビザ申請料は約A$2,000(改定されます) |
UNE公式は、バーサリーが「学生アカウントに適用される(applied to the student account)」ものであり、現金として支給されるものではないことを明記しています。生活費の足しにする、という使い方はできません。あくまで請求される授業料が下がる、という形の支援です。
ここが日本の方にとって最も重要な確認事項です。結論から言うと、日本国籍の方は対象です。
UNE International Bursaryは、出身地域ごとにページが分かれています。UNE公式が設定している地域区分は次の6つです。
| 地域バーサリー | 日本の該当 | 対象地域 |
|---|---|---|
| North East Asia Bursary 北東アジア | ✓ 該当 | 日本・韓国/中国・香港・マカオ・台湾・モンゴル |
| South East Asia Bursary 東南アジア | ― | 東南アジア諸国 |
| South Asia Bursary 南アジア | ― | 南アジア諸国 |
| Pacific Bursary 太平洋 | ― | 太平洋地域 |
| Africa Bursary アフリカ | ― | アフリカ・中東(MENA)地域 |
| Latin America Bursary ラテンアメリカ | ― | 中南米地域 |
UNE公式のNorth East Asia Bursaryページは、対象を「Chinese Asia(中国・香港・マカオ・台湾/モンゴルを含む)」および「Japan/Korea(日本・韓国)」と区分して記載しています。日本は明確に対象地域に含まれます。
この点は、意外と知られていません。
オーストラリアの大学の地域別奨学金は、東南アジア・南アジアを主対象とし、日本・韓国が含まれないケースが少なくありません。UNEは「Japan/Korea」という区分を明示して日本を対象に含めています。
「日本人は対象外だろう」と思い込んで確認しないまま出願を進める方がいらっしゃいますが、UNEに関してはその心配は不要です。ただし条件は必ず確認してください。特にキャンパス(アーミデール)と「2026年に初めてフルタイムで開始すること」の2点です。
UNE International Bursaryは「初年度だけ」の制度ではありません。ここを理解すると、金額の見え方が変わります。
「UNE International Bursaryは、コースワーク課程の初年度については保証されます。それ以降の年度については、翌年もバーサリーを受給する資格を得るために、各学年度の終わりに7.0満点で最低GPA 4.5を達成する必要があります」
「この水準を維持する対象学生は、コースの通常の修業期間の終わりまで減額を受け続けます」
オーストラリアの大学は、多くが7段階のGPAを使います。おおまかな対応は次のとおりです(大学により細部は異なります)。
不可能な基準ではありませんが、「授業に出ていれば自動的に維持できる」水準でもありません。アルバイトを詰め込みすぎたり、英語力が不足したまま学位課程に入ったりすると、この線を割る可能性は現実にあります。
だからこそ、英語の準備を軽視しないでください。
バーサリーの継続条件がGPAである以上、「入学すること」と「成績を維持すること」は別の課題です。英語力が不足したまま学位課程に入り、初年度でGPA 4.5を割ってしまえば、2年目以降の20%減額を失います。3年制の学位なら、失う金額は2年分=A$12,000以上(約118万円)になり得ます。
UNEにはEAP(学術英語)を修了して学位課程へ進むルートが公式に用意されています。語学に数か月投資することが、結果として奨学金を守ることにつながる――これは実務上、非常によくある構図です。
UNE公式の規約は、コースからの撤回(withdraw)または他コースへの転学(transfer)を行った場合、バーサリーは失われると定めています。しかも「バーサリー相当分の返金はない(no refund of the Bursary component)」と明記されています。
またUNE内でのコース変更をする学生は「commencing(新規開始)」とはみなされず、UNE International Bursaryの対象になりません。つまり「一度別のコースに入ってから、あとで希望のコースに移る」という戦略は、バーサリーの観点では成立しません。
最初のコース選択が、そのまま奨学金の可否に直結します。ここは出願前に慎重に決めるべき部分です。
授業料とは別枠で、住む場所の費用を直接下げる奨学金があります。留学の総額に効いてくるのは、実は授業料より住居費であることが少なくありません。
UNE公式によると、この奨学金は年間の宿泊費として最大A$4,500を補助し、加えて家具付きのカレッジ宿舎(光熱費・インターネット・セキュリティ・オリエンテーション活動を含む)を提供するものです。
「食事は含まれない」点に注意してください。
UNEのアーミデール・キャンパスには6つのレジデンシャル・カレッジがあり、食事付き(catered)と自炊型(self-catered)の両方が選べます。食事付きは週15食からフルミールプランまで、日曜〜木曜の夕食のみというパッケージもあります。
奨学金が補助するのは宿泊費(部屋代)であり、食事代は別です。食事付きプランを選ぶ場合、その差額は自己負担になります。それでも、渡航直後の1年目は食事付きをおすすめすることが多いです。買い物も勝手も分からない時期に毎日の自炊が加わると、勉強時間が確実に削られるからです。
UNE公式サイトは、キャンパス内の居住費について「週A$180〜(NBN・家具付きの部屋・暖房込み)」と記載しています。また「町で部屋を借りるより、キャンパスに住むほうが安い」と明言しており、光熱費・無制限のWi-Fi・暖房が料金に含まれます。
仮に週A$180で年間を通して住むと、単純計算で年A$9,360。ここから奨学金でA$4,500が補助されれば、実質の負担は年A$4,860程度まで下がる計算になります。シドニー・メルボルンの学生寮とは、次元の違う金額です。
ここが最も重要なセクションです。「取れるはずだったのに取れなかった」を防ぐための条件を、UNE公式の規約にもとづいて整理します。
| ケース | 20%減額 | 宿泊費 $4,500 | 理由・補足 |
|---|---|---|---|
| UNEシドニー (パラマタ)で学ぶ |
✗ | ✗ | UNE公式が明記:「国際バーサリーはアーミデール・キャンパスに在籍する学生のみが対象。UNEシドニーの学生は対象になりません」。宿泊費奨学金もアーミデールが条件 |
| UNE内でコースを変更して 新コースを開始する |
✗ | 要確認 | 「UNEのあるコースから別のコースへ転学する場合、『commencing(新規開始)』学生とはみなされず、UNE International Bursaryの対象になりません」 |
| スポンサー付きで 留学する |
✗ | 要確認 | 母国政府・外国政府・Australia Awards・母校・雇用主・国際機関(世界銀行等)から資金援助を受けている場合は対象外 |
| パートタイムで履修する | ✗ | ✗ | いずれも「フルタイム」が条件。なお学生ビザ自体にフルタイム就学の要件があります |
| Non-award(非学位)や 資格取得準備課程 |
✗ | 要確認 | 「フルディグリー(学位課程)に在籍する学生」が条件。Non-award、Postgraduate International Qualifying Program 等は対象外 |
| カップル・家族帯同で 渡航する |
✓ | ✗ | 宿泊費奨学金は「カップル、および家族を帯同する学生は対象外」と明記。授業料の20%減額には影響しません |
| コースを撤回・転学する | ✗ | ✗ | 「撤回または転学した場合、バーサリーは失われ、バーサリー相当分の返金はありません」 |
| 2年目以降に GPA 4.5を下回る |
✗ 翌年から |
要確認 | 初年度は保証されますが、各学年度末のGPA判定を通らないと翌年は継続されません |
| 開始時期を延期(defer)する | 要確認 | ✗ | バーサリーは「譲渡不可・延期不可」。宿泊費奨学金も「将来のインテークへの延期は不可」と明記されています |
| UNEの規程に違反する | ✗ | 要確認 | UNEのポリシーに違反した場合、バーサリーが取り消される可能性があると規約に定められています |
※UNE公式の「Bursary Award Terms and Conditions」「North East Asia Bursary」「International Student Accommodation Scholarship」ページの記載にもとづき、2026年8月1日時点で整理しています。「要確認」としている項目は、公開情報からは明確に読み取れないため個別確認が必要な部分です。実際の適用可否は大学の判断によります。
最も多い失敗パターンは、これです。
「シドニーで学べるUNEがあるらしい」――ここから検討を始めると、授業料20%減額と寮費年最大A$4,500の両方を、知らないうちに手放すことになります。
年間授業料A$32,016のコースで3年間、20%減額が全期間適用された場合の減額はA$19,210(約188万円)。宿泊費奨学金の初年度分A$4,500(約44万円)を加えれば、合計で230万円を超える差です。さらにアーミデールとシドニーでは家賃水準そのものが違います。
「どちらのキャンパスに出願するか」は、UNEにおいて最も金額に効く判断です。ここだけは、出願前に必ず確認してください。
UNE公式は、「入学時点または在学中のいずれかの時点で、母国政府・外国政府・Australia Awards・母校・雇用主・国際機関(世界銀行等)から資金援助を受けている場合、UNE International Bursaryの対象にならない」としています。
日本の方の場合、企業派遣・官公庁派遣・大学間交換留学で費用補助を受けるケースが該当し得ます。「在学中のいずれかの時点で」という表現になっている点にご注意ください。入学後にスポンサーが付いた場合も対象外になり得ます。該当しそうな方は、出願前に必ず個別確認が必要です。
実際の金額で見てみましょう。UNE公式の2026年学費にもとづく試算です。
| コース | 年間学費 (A$) |
3年間 定価(A$) |
20%減額後 (A$) |
減額される 総額(A$) |
日本円換算 (減額分) |
|---|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Arts / Bachelor of Education |
30,480 | 91,440 | 73,152 | 18,288 | 約179万円 |
| Bachelor of Business / Laws / Criminology |
32,016 | 96,048 | 76,838 | 19,210 | 約188万円 |
| Bachelor of Nursing / Information Technology / Psychological Science |
34,176 | 102,528 | 82,022 | 20,506 | 約201万円 |
| Bachelor of Science | 34,800 | 104,400 | 83,520 | 20,880 | 約205万円 |
| Bachelor of Agriculture / Environmental Science / Computer Science / Animal Science / Zoology |
35,808 | 107,424 | 85,939 | 21,485 | 約211万円 |
| コース | 年間学費 (A$) |
2年間 定価(A$) |
20%減額後 (A$) |
減額される 総額(A$) |
日本円換算 (減額分) |
|---|---|---|---|---|---|
| Master of Education / Master of Teaching (Secondary) |
30,480 | 60,960 | 48,768 | 12,192 | 約119万円 |
| Master of Business Administration / Professional Accounting |
34,176 | 68,352 | 54,682 | 13,670 | 約134万円 |
| Master of Data Science / Information Technology |
35,808 | 71,616 | 57,293 | 14,323 | 約140万円 |
| Master of Environmental Science and Management |
37,000 | 74,000 | 59,200 | 14,800 | 約145万円 |
| Master of Science in Agriculture / Master of Neuroscience |
38,400 | 76,800 | 61,440 | 15,360 | 約151万円 |
※UNE公式「Course fees 2026」の年間学費(2トリメスター分のフルタイム履修)にもとづく試算です。日本円換算は1豪ドル98円で計算しています(為替は変動します)。20%減額が全期間適用されるには、各学年度末にGPA 4.5/7.0以上を維持する必要があります。1.5年制の修士コースを選べる場合、総額はさらに下がります。学費は毎年改定されますので、実際の金額は出願年度の公式情報でご確認ください。
これに加えて、アーミデールという地方都市の生活費の低さがあります。UNE公式が示すキャンパス内の居住費は「週A$180〜(光熱費・Wi-Fi・暖房込み)」。シドニー・メルボルンの学生寮と比べれば、住居費だけで年間数十万円の差が生じます。
ただし、この試算をそのまま鵜呑みにしないでください。
上記はあくまで「公表されている条件が全期間適用された場合」の理論値です。実際には、志望コース・入学年度・GPAの維持状況・宿泊費奨学金の継続条件によって金額は変わります。また学費は毎年改定されます。
アンアルウェンでは、ご希望のコース・入学年度をもとに、学費・生活費・OSHC・ビザ申請料・渡航費まで含めた総額シミュレーションを無料で作成しています。「結局いくらかかるのか」が一枚で分かる形にしてお渡しします。保護者の方への説明資料としてもお使いいただけます。
UNEは、留学生向けの2制度以外にも各種の奨学金・支援を運営しています。日本国籍の方が対象になり得るものを中心に整理します。
| 制度 | 内容 | 日本の方の 実務上の位置づけ |
|---|---|---|
| 研究学位 (HDR)奨学金 |
研究修士・PhDの候補者を対象に、授業料および研究関連経費を支援する制度。UNEはPhD候補者700人超を擁し、農業・教育・社会科学の研究が「世界水準を大きく上回る」と評価されています | 研究進学者 には重要 |
| 新入生向け奨学金 (New Student) |
初年度の学生を対象とした、学費負担を軽減する各種奨学金。制度により対象要件が異なります | 要確認 |
| 在学生向け奨学金 (Continuing Student) |
学業成績やリーダーシップ活動(学内での役職等)を評価する奨学金。入学後に狙える制度です | 入学後に 挑戦できる |
| 賞(Prizes) | 学業成績、個人の成長、地域貢献、スポーツでの実績などを対象とした賞 | 入学後 |
| 学生緊急支援基金 (Emergency Assistance Fund) |
予期せぬ事態で経済的に困窮した学生を支援する基金 | セーフティネット |
| Australia Awards Scholarships |
オーストラリア政府による、アジア太平洋地域とのパートナーシップ構築を目的とした奨学金制度 | 日本国籍は 原則対象外 |
政府系の奨学金(Australia Awards等)は、開発途上国・特定地域を主対象としており、日本国籍の方が対象になるものは限られます。
したがって実務的には、①UNE International Bursary(授業料20%減額)、②International Student Accommodation Scholarship(寮費年最大A$4,500)の2つが主軸になります。研究学位(PhD・研究修士)を目指す方は、これに加えて③HDR奨学金が重要な選択肢になります。
また入学後に狙える「在学生向け奨学金」の存在も覚えておいてください。UNEで良い成績を収め、学内活動に関わることで、2年目以降に追加の支援を得られる可能性があります。
UNEの制度とは別に、日本国内の団体が提供する海外留学向けの給付型奨学金があります(各種財団、地方自治体、JASSO の海外留学支援制度など)。UNEのバーサリーは「他の奨学金との併給不可」とは明記されていませんが、政府・機関からの資金援助を受けている場合は対象外という規定があるため、併願を検討される場合は必ず事前にご相談ください。組み合わせ方を誤ると、20%減額のほうを失う可能性があります。
2つの制度は申請方法が異なります。ここを混同すると、片方を取り逃がします。
| 制度 | 申請書 | タイミング |
|---|---|---|
| UNE International Bursary (授業料20%減額) | 不要 | UNEへの出願・入学手続き(The Admission Process)の過程で審査されます。特別な書類を用意する必要はありません |
| International Student Accommodation Scholarship (寮費 年最大A$4,500) | 必要 | 入学オファーを受領し、入学条件を満たしたあとに、オンラインの奨学金申請フォームから申請します |
タイミングの設計で、結果が変わります。
「出願すれば自動で審査される」制度だからこそ、出願する前の段階でほぼすべてが決まります。どのキャンパスか、どのコースか、フルタイムか、スポンサーの有無はどうか――これらは出願書類を出した瞬間に確定します。
そして宿泊費奨学金だけは、オファー受領後に自分で申請しなければなりません。「20%は自動だから、こっちも自動だろう」と思い込んで手続きを飛ばす方が、実際にいらっしゃいます。
UNE公式は「国際バーサリーは2026年にアーミデール・キャンパスで在籍する学生のみが対象。UNEシドニーに在籍する学生は対象になりません」と明記しています。宿泊費奨学金も同じくアーミデールが条件です。3年間で230万円以上の差が、この一点で生じます。UNEにおける最大の落とし穴です。
20%減額のバーサリーは申請不要ですが、International Student Accommodation Scholarship(年最大A$4,500)はオファー受領後に別途オンライン申請が必要です。片方が自動だからもう片方も自動、と思い込むと年A$4,500(約44万円)を失います。
UNE公式は「UNEのあるコースから別のコースへ転学する場合、『commencing(新規開始)』学生とはみなされず、UNE International Bursaryの対象になりません」としています。さらに撤回・転学した場合はバーサリー相当分の返金もありません。最初のコース選択が決定的です。
初年度は保証されますが、各学年度末にGPA 4.5/7.0以上を満たさないと翌年は継続されません。4.5はPass(4.0)とCredit(5.0)の中間――全科目ぎりぎり合格では届きません。英語力が不足したまま入学すると、初年度で線を割るリスクがあります。
母国政府・外国政府・Australia Awards・母校・雇用主・国際機関からの資金援助を受けている方は対象外です。しかも規約は「入学時点または在学中のいずれかの時点で」と書かれています。企業派遣・交換留学の費用補助などが該当し得ますので、必ず事前確認を。
UNE公式は、英語スコアを出願日から2年以内に取得したものに限定し、オンライン版・自宅受験版(at-home)は認めないと明記しています。自宅受験のIELTS Onlineで受験してしまい、出願直前にやり直しになる――実際に起きる事故です。
20%減額の対象は授業料のみです。OSHC、学生サービス・アメニティ料(年A$372.80程度)、入学手続き費用、宿泊費、機材・教科書、ビザ申請料、渡航費は対象外です。「20%引きだから全部が2割安い」という計算をすると、予算が合わなくなります。
これらはすべて、UNE公式サイトに書かれていることです。ただし複数のページ(バーサリー規約・地域別バーサリー・宿泊費奨学金・英語要件・学費)に分散しており、英語で書かれています。「読めば分かる」ことと「気づける」ことは違います。アンアルウェンでは、この確認を出願前に必ず行っています。
日本人でもUNEの奨学金は取れますか?
取れます。UNE International Bursary(授業料20%減額)は地域別に設定されており、日本は「North East Asia Bursary」の対象地域です。UNE公式のページには「Japan/Korea(日本・韓国)」という区分が明記されています。
条件は①アーミデール・キャンパスで学ぶこと、②2026年に初めてUNEでコースワーク課程をフルタイムで開始することの2点です。加えて、宿泊費を年最大A$4,500補助する International Student Accommodation Scholarship も日本国籍の方が対象になります。
奨学金の申請書はいつ、どう書けばいいですか?
制度によって異なります。
UNE International Bursary(20%減額)は申請書が不要です。UNEへの出願・入学手続きの過程で審査されるため、エッセイも推薦状も必要ありません。
一方International Student Accommodation Scholarship(寮費)は、入学オファーを受領し条件を満たしたあとに、オンラインの申請フォームから別途申請する必要があります。この違いを知らずに寮費のほうを取り逃がす方がいらっしゃいます。申請の流れは申請の流れのセクションで詳しく整理しています。
UNEシドニー(パラマタ)で学んでも奨学金はもらえますか?
もらえません。UNE公式は「国際バーサリーは2026年にアーミデール・キャンパスで在籍する学生のみが対象です。UNEシドニーに在籍する学生は対象になりません」と明記しています。宿泊費奨学金も同様にアーミデール・キャンパスが条件です。
年間授業料A$32,016のコースで3年間なら、20%減額の総額はA$19,210(約188万円)。これに宿泊費補助を加えれば230万円を超えます。「シドニーで暮らしたい」という明確な理由がないかぎり、アーミデールをおすすめします。アーミデールは地方都市のため、生活費そのものも低く抑えられます。
20%減額は卒業まで続きますか?
条件を満たせば続きます。UNE公式は「初年度については保証される」としたうえで、「それ以降の年度については、各学年度の終わりに7.0満点で最低GPA 4.5を達成する必要がある」「この水準を維持する学生はコースの通常の修業期間の終わりまで減額を受け続ける」と記しています。
GPA 4.5はオーストラリアの7段階評価でPass(4.0)とCredit(5.0)の中間です。全科目ぎりぎり合格では届かず、いくつかの科目でCredit以上を取る必要があります。不可能な基準ではありませんが、英語力が不足したまま入学すると初年度で割るリスクがあります。
入学後にコースを変更したら、奨学金はどうなりますか?
失います。UNE公式の規約は「コースから撤回または転学した場合、バーサリーは失われ、バーサリー相当分の返金はありません」と定めています。
さらに重要なのは、UNE内でコースを変更した学生は「commencing(新規開始)」学生とみなされないという規定です。つまり「まず入りやすいコースに入って、あとで希望のコースに移る」という方法は、バーサリーの観点では成立しません。最初のコース選択が、そのまま奨学金の可否に直結します。出願前の段階でしっかり決めることをおすすめします。
寮費の年最大A$4,500には、食事代も含まれますか?
含まれません。UNE公式は、この奨学金に「食事、寝具、年額A$4,500を超える部分の費用」は含まれないと明記しています。補助されるのは宿泊費(部屋代)です。
含まれるのは家具付きの部屋、光熱費、インターネット、セキュリティ、オリエンテーション活動です。UNEのアーミデール・キャンパスには6つのレジデンシャル・カレッジがあり、食事付き(週15食〜フルミールプラン、日〜木の夕食のみのパッケージも)と自炊型の両方を選べます。食事付きを選ぶ場合、その差額は自己負担になります。
なおカップル・家族を帯同する方は、この奨学金の対象外です(授業料の20%減額には影響しません)。
奨学金は現金でもらえますか?生活費に使えますか?
現金では受け取れません。UNE公式は、バーサリーが「学生アカウントに適用される」ものであり、現金として支給されるものではないと明記しています。請求される授業料そのものが下がる、という形の支援です。
また減額の対象は授業料のみです。OSHC、学生サービス・アメニティ料(年A$372.80程度)、入学手続き費用、宿泊費、機材・教科書、ビザ申請料、渡航費は対象外です。「20%引きだから全部が2割安い」という計算にはならないため、予算計画では注意してください。
日本の奨学金と併用できますか?
組み合わせによります。慎重な確認が必要です。UNE公式の規約は、「入学時点または在学中のいずれかの時点で、母国政府・外国政府・Australia Awards・母校・雇用主・国際機関(世界銀行等)から資金援助を受けている場合、UNE International Bursaryの対象にならない」としています。
日本の方の場合、企業派遣・官公庁派遣・大学間交換留学の費用補助などが該当し得ます。一方、民間財団の給付型奨学金がこれに当たるかは個別判断になります。併願を検討される場合は、組み合わせを誤って20%減額のほうを失わないよう、必ず事前にご相談ください。アンアルウェンで無料でお調べします。
出願すれば必ずもらえますか?
「必ず」ではありません。UNE公式は「UNEへの入学出願が、UNE International Bursaryの授与を保証するものではありません」と明記しています。また「授与に関する決定は最終であり、不服申立ては受け付けられない」ともされています。
とはいえ、エッセイや推薦状を求められる選考型の奨学金とは性質が異なり、公表されている条件(アーミデール・キャンパス、2026年に初めてフルタイムで学位課程を開始、スポンサーなし)を満たすことが中心です。条件を正確に満たしたうえで出願することが、最も確実な準備になります。
英語コースや語学学校の期間も奨学金の対象ですか?
対象外です。UNE International Bursaryは「フルディグリー(学位課程)にフルタイムで在籍する学生」が条件で、Non-award(非学位)やPostgraduate International Qualifying Program などは対象外と明記されています。英語コース(EAP等)の期間中は減額の対象になりません。減額が適用されるのは、学位課程に進学してからです。
ただし、英語コースと学位課程をパッケージで出願しておけば、学生ビザの申請は一度で済みます。またUNEはEAP(学術英語)の修了により学位課程への直接の進学ルートが得られると公式に記しており、IELTSを受け直す必要がありません。詳しくは大学の詳細ページの進学ルートのセクションをご覧ください。
研究(PhD・研究修士)で留学する場合はどうなりますか?
UNE International Bursaryは「コースワーク課程」を対象とした制度です。研究学位(Higher Degree by Research/HDR)については、別枠の研究学位向け奨学金が用意されており、授業料と研究関連経費を支援する制度があります。
UNEはPhD候補者700人超を擁し、農業・教育・社会科学の研究が「世界水準を大きく上回る」と評価されています。特に農業・環境分野は、8か所・3,655ヘクタールのSMART Farmと動物研究教育センター(CART)という研究基盤があります。研究テーマと指導教員のマッチングが重要になりますので、早い段階でご相談ください。
学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。
オーストラリアに提携オフィスがあります。滞在中から帰国まで、継続して相談していただけます。
一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的なご案内はいたしません。
授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで、厳選してご紹介しています。
オーストラリア留学に特化して積み重ねてきた実績です。
費用や生活面のデメリットも隠さずにお伝えします。合わないと思えば、そう申し上げます。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
UNEの奨学金を検討している方へ ― 松本より
奨学金のご相談を受けていて、いつも思うことがあります。「取れるかどうか」で悩んでいる方の多くは、実は条件を正確に読めていないだけです。
UNEの制度は、オーストラリアの大学のなかでもかなり分かりやすい部類です。エッセイも推薦状も要りません。日本国籍が正面から対象になっています。成績上位者だけの制度でもありません。条件を満たして出願すれば、審査の対象になります。
ただ、条件のなかにひとつだけ、絶対に外せないものがあります。アーミデール・キャンパスであること。これを知らずにUNEシドニーで出願手続きを進めてしまうと、授業料20%減額も寮費年最大A$4,500も、両方まとめて消えます。3年間で230万円を超える差です。
そして宿泊費の奨学金だけは、自分で申請しなければなりません。「片方が自動だから、もう片方も自動だろう」と思い込んで手続きを飛ばす方が、実際にいらっしゃいます。
志望コースと現在の成績・英語力を教えていただければ、対象になるかどうか、いくら安くなるかを具体的にお伝えします。UNEが合わないと思えば、そう申し上げます。高校3年生の方、保護者の方だけのご相談も歓迎です。どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。ニューイングランド大学への出願・奨学金申請から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
「自分は対象になるのか」。
その確認から、無料で始めませんか。
「20%減額の条件を満たしているか」「寮費の奨学金はいつ申請するのか」「日本の奨学金と併用できるか」「総額でいくらになるか」――ニューイングランド大学が合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方のご相談も歓迎します。
※本ページの情報はニューイングランド大学公式サイト(une.edu.au)の公開情報(Bursaries/North East Asia Bursary/Bursary Award Terms and Conditions/International Student Accommodation Scholarship/Course fees 2026/English language requirements/Principal dates)をもとに、2026年8月1日時点で作成しています。日本円換算は1豪ドル98円で計算した参考値です(為替は変動します)。奨学金の名称・減額率・条件・締切・対象要件は年度ごとに改定されます。UNE公式は「入学出願がバーサリーの授与を保証するものではない」と明記しており、本ページの内容は受給を保証するものではありません。出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。ビザ・移民制度に関する事項は、登録移民代理人(MARA)にご確認ください。金額はすべてオーストラリアドル(A$)表記です。