オーストラリアの大学は約40校。世界トップ100に9校が入る一方で、学費を年間260万円台に抑えられる大学も、卒業後の就労ビザで加点される地方大学もあります。「どの大学が上か」ではなく「自分にとってどれが正解か」で選べるように、全大学を州別・順位別・学費別に整理しました。
このページの結論 ── 5分でわかるオーストラリアの大学選び
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オーストラリアの大学を調べ始めると、多くの方が同じところでつまずきます。「大学の数が多すぎて、何を基準に絞ればいいのかわからない」という壁です。
ランキングだけを見れば序列は一本にそろいますが、その順番どおりに選んで満足できる人はそう多くありません。年間の学費に2倍以上の開きがあり、都市によって卒業後のビザ条件が変わり、同じ学部名でも大学ごとに授業の組み方がまったく違うからです。世界19位の大学より、世界400位台の大学のほうが「その人にとっての正解」になることは、実際によくあります。
個別の大学を見る前に、まずオーストラリアの高等教育の「構造」を押さえておくと、比較が一気に楽になります。日本の大学制度とは前提がいくつも違うためです。
| 項目 | オーストラリア | 日本との違い |
|---|---|---|
| 大学の数 | 約40校 | 日本は約800校。母数が20分の1なので比較しきれる |
| 設置形態 | 大半が公立 | 私立が大多数の日本と逆。質の下限が高い |
| 学士の年数 | 3年 | 日本は4年。1年分の学費・生活費が浮く |
| 修士の年数 | 1〜2年 | 職歴・学歴により1年で修了できるコースもある |
| 学年暦 | 2月開始 | 日本は4月。2月入学が本流、7月入学も一般的 |
| 入試 | 書類審査のみ | 一発試験なし。高校の成績+英語スコアで決まる |
約40校という数は、裏を返せば1校あたりの規模が大きく、国からの資金と研究人材が集中しているということです。学生数が5万人を超える大学も珍しくなく、図書館・実験設備・キャリアセンターといった学習インフラは日本の中堅私大とは水準が違います。
また、オーストラリアにはESOS法(Education Services for Overseas Students Act)という留学生保護のための連邦法があり、学校が倒産した場合の授業料返還や代替校の手配までが法律で義務づけられています。留学先を国単位で比較したとき、この制度の厚さはオーストラリアの明確な強みです。
2026年6月に発表された QS World University Rankings 2027 で、ニューサウスウェールズ大学(UNSW)が世界19位・オーストラリア国内1位となり、長くトップだったメルボルン大学を初めて抜きました。世界トップ100にはオーストラリアから9校が入っています。
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| 国内 | 世界 | 大学名 | 州・都市 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 19 | ニューサウスウェールズ大学(UNSW) | NSW/シドニー | Go8 |
| 2 | 22 | メルボルン大学 | VIC/メルボルン | Go8 |
| 3 | 28 | シドニー大学 | NSW/シドニー | Go8 |
| 4 | 29 | オーストラリア国立大学(ANU) | ACT/キャンベラ | Go8 指定地域 |
| 5 | 31 | モナッシュ大学 | VIC/メルボルン | Go8 |
| 6 | 40 | クイーンズランド大学(UQ) | QLD/ブリスベン | Go8 |
| 7 | 77 | 西オーストラリア大学(UWA) | WA/パース | Go8 指定地域 |
| 8 | 79 | アデレード大学 | SA/アデレード | Go8 指定地域 |
| 9 | 87 | シドニー工科大学(UTS) | NSW/シドニー | ― |
| 10 | 119 | RMIT大学 | VIC/メルボルン | ― |
| 11 | 126 | マッコーリー大学 | NSW/シドニー | ― |
| 12 | 189 | カーティン大学 | WA/パース | 指定地域 |
| 13 | 195 | ウーロンゴン大学(UOW) | NSW/ウーロンゴン | 指定地域 |
| 14 | 227 | ディーキン大学 | VIC/メルボルン他 | ― |
| 15 | 230 | グリフィス大学 | QLD/ブリスベン他 | ― |
| 16 | 240 | クイーンズランド工科大学(QUT) | QLD/ブリスベン | ― |
| 17 | 241 | ラトローブ大学 | VIC/メルボルン他 | ― |
| 18 | 244 | ニューカッスル大学 | NSW/ニューカッスル | 指定地域 |
| 19 | 291 | スウィンバーン工科大学 | VIC/メルボルン | ― |
| 20 | 311 | タスマニア大学(UTAS) | TAS/ホバート他 | 指定地域 |
| 21 | 370 | 西シドニー大学(WSU) | NSW/シドニー西部 | ― |
| 22 | 374 | フリンダース大学 | SA/アデレード | 指定地域 |
| 23 | 411 | 南クイーンズランド大学(UniSQ) | QLD/トゥーンバ他 | 指定地域 |
| 24 | 422 | マードック大学 | WA/パース | 指定地域 |
| 25 | 436 | セントラルクイーンズランド大学(CQU) | QLD/ロックハンプトン他 | 指定地域 |
| 26 | 438 | ジェームズクック大学(JCU) | QLD/ケアンズ・タウンズビル | 指定地域 |
| 27 | 477 | キャンベラ大学 | ACT/キャンベラ | 指定地域 |
| 28 | 545 | ボンド大学 | QLD/ゴールドコースト | 私立 指定地域 |
| 29 | 551 | エディスコーワン大学(ECU) | WA/パース | 指定地域 |
| 30 | 634 | チャールズ・ダーウィン大学(CDU) | NT/ダーウィン | 指定地域 |
| 31 | 696 | サザンクロス大学(SCU) | NSW/ゴールドコースト他 | 指定地域 |
| 32 | 851-900 | サンシャインコースト大学(UniSC) | QLD/サンシャインコースト | 指定地域 |
| 33 | 851-900 | ヴィクトリア大学(VU) | VIC/メルボルン | ― |
| 34 | 851-900 | オーストラリアカトリック大学(ACU) | 全国7都市+ローマ | 私立 |
| 35 | 1201-1400 | ニューイングランド大学(UNE) | NSW/アーミデール | 指定地域 |
※ QS World University Rankings 2027(2026年6月発表)より。表に掲載のないフェデレーション大学・トーレンス大学・ノートルダム・オーストラリア大学なども、正規の学位を出す認可大学です。順位は「研究論文の引用数」「教員1人あたりの学生数」などの指標で算出されており、授業の質や就職のしやすさを直接示す数字ではありません。
ランキングは「候補を知るための入口」。決め手になるのは、学費・立地・就職率・入学条件の4つです。
オーストラリアは州によって気候も物価も産業もまったく異なります。3〜4年を過ごす場所を「順位」だけで決めると、生活面で必ず無理が出ます。ここでは全大学を州別に並べ、それぞれの街の性格とあわせて紹介します。
オーストラリア最大の都市シドニーを擁する州。求人数・日本人コミュニティ・アルバイトの選択肢はいずれも国内最多で、卒業後に現地就職を狙う方の第一候補になります。反面、家賃は国内最高水準。シドニー中心部を離れると指定地域に該当する大学もあります。
1アーミデール2シドニー
2027年版で初めてオーストラリア1位に立った大学。工学・ビジネス・情報科学に強く、実務と研究の距離が近いのが特徴です。3学期制を採用しているため、履修の組み方次第で卒業を早められます。
1850年創立、オーストラリア最古の大学。歴史ある砂岩の校舎と、幅広い学問分野を持つ総合大学です。雇用主からの評価(Employer Reputation)が高く、卒業後の進路の選択肢が広いことで知られます。
シドニー中心部に建つ、実務直結型の大学。デザイン・IT・建築・ヘルスの分野で評価が高く、企業と組んだプロジェクト型授業が多いのが持ち味です。「創立50年未満の大学」の世界ランキングでも常に上位に入ります。
シドニーメトロの駅がキャンパス内にある、通学のしやすさが際立つ大学。117か国から46,000名以上が学びます。日本国籍の学生を対象にした年A$5,000の奨学金があり、費用面でも狙いやすい一校です。
シドニーから南へ電車で約1時間半、海沿いの学園都市にあります。都市部より生活費を抑えられ、なおかつ指定地域として卒業生ビザの延長対象。研究力と暮らしやすさのバランスが良い大学です。
シドニーの北、港町ニューカッスルを本拠とする総合大学。医学教育で採用されたPBL(問題解決型学習)を早くから導入した大学として知られます。
シドニー西部に7つ以上のキャンパスを展開する州立大学(在籍約45,000人)。主要な奨学金は申請書不要で、出願すれば自動的に審査され、最大A$10,000が減額されます。手続きの負担が少ないのは大きな利点です。
学び方が明確に違う大学です。1年を6週間×6タームに分け、同時に学ぶのは2科目だけ(Southern Cross Model)。さらに留学生の学費は大半のコースで年A$26,000に統一されており、費用の見通しが立てやすい構造になっています。
1938年創立、NSW州内陸の学園都市アーミデールにあります。総合的な学生体験で20年連続 最高5つ星、留学生の学びの満足度は全豪1位。留学生の授業料は20%減額され、入学のチャンスは年3回。学費・満足度・ビザ加点の3つが同時にそろう、数少ない大学です。
2014年設立の私立大学。デザイン・ビジネス・ホスピタリティ・ヘルスに特化し、実務家教員による少人数授業が中心です。学費が比較的抑えめで、入学時期の選択肢も多い設計になっています。
シドニー郊外マンリーの海辺に建つ、ホスピタリティ・イベント・観光経営に特化した私立高等教育機関。全課程に長期の有給インターンシップが組み込まれているのが最大の特徴です。
首都キャンベラを含む地域。連邦議会・各省庁・各国大使館が集中し、国際関係や公共政策を学ぶには国内で最も条件が良い場所です。人口約46万人の計画都市で治安が良く、しかも指定地域に該当します。シドニーの南西、車で約3時間の内陸に位置します。
1キャンベラ(ACT)
連邦議会の法律によって設立された、オーストラリアで唯一「国立」を名乗る大学。哲学・人類学・考古学が世界トップ10という分野別の強さが際立ちます。1年目の留学生には学生寮が保証され、日本国籍が対象に含まれる奨学金もあります。ただし日本の高校からの出願にはSAT・ACTまたは共通テストのスコアが必要です。
公共政策・スポーツ科学・ヘルスに強い、実務志向の大学。連邦政府の各省庁が徒歩圏にあり、政府機関でのインターンにアクセスしやすい立地が魅力です。首都キャンベラは指定地域に該当します。
「世界で最も住みやすい都市」に何度も選ばれたメルボルンを擁する州。カフェ文化・アート・スポーツが根づき、留学生の生活満足度が高いエリアです。大学数が多く、進路の選択肢を広く取れます。四季がはっきりしており、日本の気候に近いのも特徴です。
1バララット2メルボルン
1853年創立。学部では幅広い分野を学び、大学院で専門を深める「メルボルン・モデル」を採用しています。医師・弁護士を目指す場合は大学院進学が前提となる設計で、日本の学部制度とは組み立てが異なります。
オーストラリア最大級の学生数を擁する総合大学。薬学・薬理学は世界トップクラスで、マレーシアやイタリアにも拠点を持つ国際的なネットワークが強みです。
1887年創立、在籍約99,000人。アート&デザインは世界19位、建築・建設環境は世界15位という分野別の強さが際立ちます。メルボルン中心部にキャンパスがあり、クリエイティブ産業との距離が近い環境です。
学生満足度の高さとデジタル学習環境の充実で知られる大学。メルボルン近郊とジーロングに複数キャンパスを持ち、看護・スポーツ科学・ビジネスに定評があります。
メルボルン近郊バンドゥーラを本拠に、地方都市にもキャンパスを展開。健康科学・生命科学に強く、地方キャンパスを選べば指定地域の対象になります。
1908年創立の工科系大学。全学士課程に就業体験(WIL)が組み込まれているのが最大の特徴で、卒業時点で実務経験を持って社会に出られます。留学生向け奨学金は最大30%。
1916年創立。1科目を4週間ずつ集中して学ぶ「ブロックモデル」を全学で採用し、複数科目の同時進行による消耗を構造的に避けています。スポーツ科学は世界6位、雇用主満足度は州1位。留学生向け奨学金は最大30%。
1870年にバララット鉱山学校として創立された、歴史ある地方大学。大学院卒業生のフルタイム就職率は全豪1位、大学院卒の初任給中央値はA$104,200。学部には60日間のCo-op(有給就業)が組み込まれ、留学生向け奨学金は最大50%です。
温暖な気候とビーチが魅力の州。ブリスベンは2032年夏季オリンピックの開催都市で、今後10年のインフラ投資と雇用創出が確実視されています。ゴールドコースト・ケアンズなど、州内の多くの都市が指定地域です。北部は熱帯、南部は亜熱帯と、南北で気候がかなり違います。
1ケアンズ2タウンズビル3ブリスベン・ゴールドコースト
1909年創立、州内最古にして最高峰。広大なセントルシア・キャンパスは川に囲まれ、環境科学・農学・生命科学の研究で世界的に評価されています。
看護学は世界30位、スポーツ関連分野は世界49位。ブリスベンとゴールドコーストに複数キャンパスを持ち、留学生向け奨学金は最大50%です。医療・スポーツ・観光を志す方の定番校になっています。
学生数約52,000名。「A University for the Real World」を掲げ、産業界と結んだ実践型カリキュラムが中心です。ブリスベン中心部という立地と、2032年オリンピックに向けた都市の成長が追い風になっています。奨学金は25%減額。
学部卒業生の初任給が全豪1位、卒業3か月以内の就職率は84%。入学機会は年3回あり、全キャンパスが指定地域に該当します。「順位ではなく出口の数字で選ぶ」場合の最有力候補です。
全豪最大級の11拠点を展開する大学。学部フルタイム就職率は全豪4位、学部卒業生の84%が卒業後に就業しています。入学は年3回。都市部から地方まで拠点を選べる柔軟さが特徴です。
グレートバリアリーフに面したケアンズ・タウンズビルが本拠。海洋生物学・熱帯地域研究では世界的な評価を得ています。研究環境そのものが世界遺産に隣接しているという、代替の効かない立地です。
オーストラリア初の私立大学。3学期制のため、学士を最短2年で取得できるのが最大の特徴です。1クラスあたりの学生数が非常に少なく、学費は高めですが在学期間が短い分、総額では見え方が変わります。法学・ビジネス・スポーツ科学に定評。
ビーチまで車で数分という環境にある、少人数教育が持ち味の大学。学生数が比較的少なく、教員との距離が近いことが留学生に好評です。
国土の3分の1を占める、オーストラリア最大の州。州都パースは日本との時差がわずか1時間です。資源産業が州経済を牽引し、工学・鉱山・環境分野の求人が豊富。東海岸より生活費が抑えめで、パース市内全域が指定地域に指定されている点は、卒業後を見据える方にとって決定的な条件になります。
1パース・フリマントル
WA州で唯一のGo8メンバー。1911年創立で、白い砂岩の校舎とスワン川沿いのキャンパスは国内でも有数の美しさです。医学・地球科学・農業経済に強みがあります。
鉱物・鉱山工学は世界4位、ARWU(世界大学学術ランキング)では世界トップ1%。学部フルタイム就職率はWA州1位で、留学生向け奨学金は最大40%。資源・工学を学ぶなら国内屈指の選択肢です。
1973年設立。学部の工学・テクノロジー、そして獣医学の教育体験で全豪1位の評価を得ています。研究分野の81%が世界水準以上。学部の標準英語要件はIELTS 6.0と現実的で、留学生には20%の授業料減額があります。
付属の西オーストラリア舞台芸術アカデミー(WAAPA)はオーストラリアを代表するパフォーミングアーツ養成機関で、俳優・ミュージシャンを多数輩出しています。看護・サイバーセキュリティにも強みがあります。
1989年設立の私立カトリック系大学。学生対教員比とスキル開発の評価は最高5つ星、卒業4か月後の就職率は83.1%。学部留学生には25%の授業料減額があり、標準的な学部コースの英語要件はIELTS 6.0です。少人数のチュートリアル中心で、医学・看護・教育に強みがあります。
大学の詳細ガイド/奨学金の詳細大陸の中央南部に位置する州。州都アデレードは「20分都市」と呼ばれるコンパクトな街で、生活費はシドニー・メルボルンより明確に安く済みます。アデレード都市圏全域が指定地域であり、Go8の大学に通いながら地域加点を得られる、国内では珍しい組み合わせが成立します。
1アデレード
2026年1月1日、旧アデレード大学と南オーストラリア大学(UniSA)が統合して誕生した新しい大学です。Go8のメンバーシップを引き継ぎながら、UniSAの実務的な強みを取り込んだ体制になりました。UniSAへの出願を検討していた方は、現在はこの大学が受け皿になります。
医療・看護・social work(社会福祉)に定評のある大学。附属病院と一体化した医学教育が特徴で、実習環境が充実しています。生活費の安さと指定地域の組み合わせで、費用対効果の高い選択肢です。
本土の南、バス海峡を挟んだ位置にあるオーストラリア唯一の島州。州全体が指定地域で、生活費は国内でも最安水準です。自然環境と食文化に恵まれ、落ち着いて学びたい方に向いています。緯度が高いぶん、冬は本土よりはっきり寒くなります。
1ローンセストン2ホバート
1890年創立、州内唯一の大学。南極・海洋研究では世界的な拠点であり、この分野を志すなら立地そのものが研究資源になります。学費・生活費・ビザ加点の3点で条件が良く、費用を重視する方の定番校です。
大陸の中央北部にひろがる準州。熱帯性気候のダーウィンが州都です。人口が少なく、永住権の観点では国内で最も条件が優遇されるエリアのひとつ。アジアに地理的に近く、日本からのアクセスも比較的良好です。
1ダーウィン
THE世界大学ランキング2026で世界のトップ23%に入る大学。フルタイム就職率は全国平均を10.5ポイント上回り、最上位の奨学金では学費が50%減額されます。日本の高校の評定3.5から出願でき、NT全域が指定地方地域という条件は永住権を視野に入れる方にとって強力です。
州をまたいで拠点を展開し、同じ学位を複数都市で取得できる大学です。「都市は変えたいが大学は変えたくない」というときに選択肢になります。下の地図は、オーストラリアカトリック大学(ACU)が国内拠点を置く5つの州・地域を示しています。
ブリスベン/シドニー/キャンベラ/メルボルン/バララット/アデレード+ローマ
1991年設立。国内7都市+ローマの計8拠点を持ち、学生総数約35,300人・97カ国から学生が集まります。看護・教育・理学療法といった対人専門職に強く、実習先のネットワークが充実しているのが特徴です。宗教を問わず入学できます。
Group of 8(Go8/グループ・オブ・エイト)は、オーストラリアの研究集約型大学8校で構成される連合体です。1999年に正式に発足し、アメリカのアイビーリーグ、イギリスのラッセル・グループに相当する位置づけとして語られます。
| 大学名 | QS 2027 | 都市 | 指定地域 |
|---|---|---|---|
| ニューサウスウェールズ大学(UNSW) | 19 | シドニー | ― |
| メルボルン大学 | 22 | メルボルン | ― |
| シドニー大学 | 28 | シドニー | ― |
| オーストラリア国立大学(ANU) | 29 | キャンベラ | 対象 |
| モナッシュ大学 | 31 | メルボルン | ― |
| クイーンズランド大学(UQ) | 40 | ブリスベン | ― |
| 西オーストラリア大学(UWA) | 77 | パース | 対象 |
| アデレード大学 | 79 | アデレード | 対象 |
オーストラリアの研究資金の大部分がこの8校に集中します。大学院進学や研究職を目指すなら、指導教員の層の厚さが決定的な差になります。日本国内での知名度も高く、帰国就職時に説明が要りません。
英語要件はIELTS 6.5〜7.0が基準。日本の高校の評定平均も4.0前後が求められ、オーストラリア国立大学のようにSAT・共通テストのスコアを課す大学もあります。準備期間が1年以上必要になるケースが大半です。
年間A$45,000〜A$60,000が中心帯で、地方大学の2倍近くになることもあります。3年間で見れば数百万円の差です。「Go8だから」という理由だけで選ぶと、この差に見合う成果が出ないことがあります。
オーストラリア留学でかかる費用は、大きく「授業料」「生活費」「初期費用」の3つに分かれます。ここを分けて考えないと、資金計画は必ずずれます。
| 費目 | 年間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 授業料 | A$26,000〜60,000 (約260万〜600万円) | 大学・分野で2倍以上の差。工学・医学系は高め |
| 住居費 | 約100万〜180万円 | シェアハウス/学生寮/ホームステイで大きく変動 |
| 食費・日用品 | 約40万〜70万円 | 自炊中心か外食中心かで差が出る |
| 交通・通信 | 約15万〜30万円 | 州により学生割引の有無が異なる |
| OSHC(保険) | 約6万〜8万円 | 留学生は加入が義務。ビザの条件 |
| 合計 | 約420万〜880万円 | 大学・都市の選び方で400万円以上の差がつく |
※ 円換算は A$1=約100円で試算した目安です。為替の影響が大きいため、実際の資金計画では余裕を持たせてください。学生ビザの申請時には生活費の資金証明が必要で、その基準額は年度ごとに改定されます。最新の基準は出願時に必ずご確認ください。
| パターン | 大学の例 | 3年間の概算 |
|---|---|---|
| 費用重視 | 地方大学+シェアハウス+奨学金20〜30% | 約1,300万〜1,600万円 |
| バランス型 | 中堅都市の総合大学+学生寮 | 約1,600万〜2,000万円 |
| ブランド重視 | Go8+シドニー/メルボルン | 約2,000万〜2,600万円 |
「留学は高い」というイメージのまま検討をやめてしまう方が多いのですが、大学を選び直すだけで年間200万円近く変わるのがオーストラリアです。以下は学費を抑えやすい大学の代表例です。
| 大学 | 年間学費の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| サザンクロス大学 | A$26,000 (約260万円) | 大半のコースで学費が一律。金額が読める |
| チャールズ・ダーウィン大学 | 約240万〜290万円 | NT全域が指定地域。奨学金最大50% |
| トーレンス大学 | 約200万〜300万円 | 私立。デザイン・ホスピタリティに特化 |
| タスマニア大学 | 約250万〜300万円 | 州全体が指定地域。生活費も国内最安水準 |
| ニューイングランド大学 | 授業料 20%減額 | 学生満足度が全豪トップクラス |
| ノートルダム・オーストラリア大学 | 授業料 25%減額 | 私立。少人数制・IELTS 6.0で出願可 |
| オーストラリアカトリック大学 | 約260万〜310万円 | 全国8拠点。看護・教育に強い |
| ディーキン大学 | 約260万〜310万円 | メルボルン近郊で学費が抑えめ |
| グリフィス大学 | 約260万〜320万円 | 奨学金最大50%。看護学が世界30位 |
※ 金額はコース・年度・為替により変動する目安です。出願前に必ず最新の学費表をご確認ください。奨学金を適用すると、上記よりさらに下がるケースが多くあります。
オーストラリアの大学には入学試験がありません。判断材料は「高校(または大学)の成績」と「英語スコア」の2つだけです。逆に言えば、この2つを基準まで持っていければ合格します。
| 進学先 | IELTS(目安) | 学業成績(目安) | 期間 |
|---|---|---|---|
| ファウンデーション | 5.5 | 高校卒業(評定3.0〜) | 8〜12か月 |
| ディプロマ(2年次編入) | 5.5〜6.0 | 高校卒業(評定3.0〜3.5) | 8〜12か月 |
| 学部 直接入学(一般) | 6.0〜6.5 | 評定3.5〜4.0 | 3年 |
| 学部 直接入学(Go8) | 6.5〜7.0 | 評定4.0以上+追加要件 | 3年 |
| 大学院(修士) | 6.5〜7.0 | 大卒・GPA 2.5〜3.0以上 | 1〜2年 |
「IELTS 6.5なんて到底届かない」と感じた方も、諦める必要はありません。オーストラリアには大学に接続するための正規ルートが3本、用意されています。
評定 3.5〜4.0
出願と同時に提出
3年で卒業
評定 3.0〜
8〜12か月/IELTS 5.5
合計 約4年
評定 3.0〜3.5
8〜12か月/IELTS 5.5〜6.0
合計 約3年
大学選びで後悔する方には共通点があります。順番が逆になっていることです。ランキングから入ると、途中で必ず費用かビザの条件にぶつかって、最初からやり直しになります。以下の順で絞ってください。
オーストラリアで働きたいのか、日本に帰って就職するのか、大学院に進むのか。現地就職・永住権を視野に入れるなら、指定地方地域の大学が最初から有利です。日本での就職を考えるなら、知名度のあるGo8や都市部の大学に分があります。この一問で候補は半分に減ります。
3年間で用意できる金額を最初に確定させます。総額1,300万円なのか2,500万円なのかで、選べる大学はまったく違います。途中で資金が尽きて中退するのが最悪の結末なので、ここは希望的観測を入れずに計算してください。
総合順位ではなく分野別ランキングで見ます。看護ならグリフィス大学(世界30位)、鉱山工学ならカーティン大学(世界4位)、デザインならRMIT大学(世界19位)、スポーツ科学ならヴィクトリア大学(世界6位)。総合順位が中位でも、その分野では世界トップという大学が多数あります。
現在のIELTSスコアと、出願までに残された月数で、現実的に届く水準を判断します。足りないなら直接入学にこだわらず、ディプロマ経由で同じ大学の2年次に入るほうが、結果的に早く確実に卒業できます。
気候・物価・日本人コミュニティの規模・アルバイトの見つけやすさ。ダーウィンの夏は日本の真夏より暑く、ホバートの冬は本土よりはっきり寒いです。大学は替えられても、街の性格は替えられません。ここは正直に自分の適性で選んでください。
大学名から入ると迷います。「卒業後にどこで何をしていたいか」から入ると、40校が5校まで一気に絞れます。
オーストラリアの学年は2月に始まります。「行きたい年の1年前」から動き出すのが標準的なペースです。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 12〜15か月前 | 目的の整理・大学の絞り込み・費用計画 | ここでの判断が最後まで効いてくる |
| 10〜12か月前 | IELTSの学習開始・1回目の受験 | スコアは複数回受けて更新するのが前提 |
| 8〜10か月前 | 出願書類の準備(成績証明・卒業証明の英文) | 高校への発行依頼に時間がかかる |
| 6〜8か月前 | 大学へ出願・奨学金の申請 | 奨学金は締切が早い。出願と同時が鉄則 |
| 4〜6か月前 | Offer受領・学費の一部支払い・CoE取得 | CoEがないとビザ申請に進めない |
| 2〜4か月前 | GSステートメント作成・学生ビザ申請 | GSは審査の要。準備に時間をかける |
| 1〜2か月前 | OSHC加入・住居手配・航空券手配 | 2月入学は住居の競争が激しい |
| 渡航 | オリエンテーション・履修登録 | 開始1週間前には現地入りしたい |
オーストラリアの大学の奨学金は、日本の「難関の給付型奨学金」とは性質が違います。多くは授業料の減額(20〜50%)という形で、出願すれば自動的に審査されるものです。つまり、申請しない理由がほとんどありません。
| 大学 | 減額幅 | 申請方法 |
|---|---|---|
| 西シドニー大学 | 最大 A$10,000 | 申請書不要・出願で自動審査 |
| マッコーリー大学 | 年 A$5,000 | 日本国籍が対象に明記 |
| グリフィス大学 | 最大 50% | 成績にもとづく審査 |
| フェデレーション大学 | 最大 50% | 成績にもとづく審査 |
| チャールズ・ダーウィン大学 | 最大 50% | 最上位の奨学金 |
| カーティン大学 | 最大 40% | 成績にもとづく審査 |
| スウィンバーン工科大学 | 最大 30% | 成績にもとづく審査 |
| ヴィクトリア大学 | 最大 30% | 成績にもとづく審査 |
| ノートルダム・オーストラリア大学 | 25% | 学部留学生向けの授業料減額 |
| クイーンズランド工科大学 | 25% | 留学生向け奨学金 |
| マードック大学 | 20% | 留学生向け授業料減額 |
| ニューイングランド大学 | 20% | 留学生の授業料減額 |
※ 制度の内容・金額・締切は年度により変更されます。最新の条件は各大学の個別ページ、または無料相談でご確認ください。
英語力に不安がありましたが、自分に合った大学を提案してもらえました
英語力に不安がありましたが、自分に合った大学を提案してもらい、安心して進学を決めることができました。出願やビザの手続きも丁寧にサポートしてもらえたので、スムーズに留学準備ができました。現地に来てからも相談できる環境があり、不安なく生活できています。初めての留学でも安心してスタートできました。
出願やビザの手続きまで見てもらえたので、準備がスムーズでした
英語力に自信がなかったので不安でしたが、自分に合った大学を提案してもらい、安心して進学を決めることができました。出願やビザの手続きもサポートしてもらえたので、スムーズに留学準備ができました。
費用を抑えたいという希望に合わせて大学を紹介してもらいました
費用をできるだけ抑えたいという希望に合わせて大学を紹介してもらいました。現地に行ってからも相談できる環境があったので、とても心強かったです。
大学一覧をひととおり見て、それでも決められない ── それが普通です。私たちのところに来られる方の大半が、その状態から始まります。
ご相談のときに私たちが最初に伺うのは、大学名ではありません。「卒業したあと、どこで何をしていたいか」です。オーストラリアで働き続けたいのか、日本に戻るのか、まだ決めていないのか。ここが定まると、40校の中から候補が5校程度まで一気に絞れます。順位表を上から眺めるより、はるかに早く、納得のいく結論にたどり着けます。
そして正直にお伝えすると、ご希望をそのまま叶えるのが難しいケースもあります。予算と志望校が合わない、英語力と出願時期が噛み合わない ── そうしたときは、無理に押し通すのではなく、代替案と、その選択で何を得て何を諦めることになるのかを、はっきりお話しします。
学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。
オーストラリアに提携オフィスがあり、滞在中から帰国まで継続してご相談いただけます。
一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的な案内はしません。
授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで厳選しています。
オーストラリア留学に特化して積み上げてきた実績があります。
費用や生活面のデメリットも隠さずお伝えします。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
オーストラリアの大学は全部で何校ありますか?
約40校です。日本の大学が約800校あるのと比べると圧倒的に少なく、そのほとんどが公立(州立・国立)です。数が限られているぶん、一校ずつ比較して選びきることが現実的に可能です。
オーストラリアで一番良い大学はどこですか?
QS世界大学ランキング2027ではニューサウスウェールズ大学(UNSW/世界19位)が国内1位です。ただし「良い大学」の定義は目的によって変わります。卒業生の初任給では南クイーンズランド大学、大学院の就職率ではフェデレーション大学が全豪1位を取っており、鉱山工学ならカーティン大学、看護ならグリフィス大学が上位です。総合順位は候補を知るための入口として使うのが適切です。
日本の高校を卒業していれば、そのまま出願できますか?
大学によります。多くの大学は高校3年間の評定平均と英語スコアで判断しますが、オーストラリア国立大学のようにSAT・ACTまたは大学入学共通テストのスコア提出を求める大学もあります。評定が足りない場合は、ファウンデーションまたはディプロマ経由で進学するルートが用意されています。
留学費用は年間いくらぐらいかかりますか?
授業料が年間 約260万〜600万円、生活費が約150万〜250万円で、合計 約420万〜880万円が目安です。大学と都市の選び方、奨学金の有無で400万円以上の差がつきます。学費が年A$26,000(約260万円)で一律のサザンクロス大学のような選択肢もあります。
IELTSのスコアがなくても出願できますか?
できます。大学付属の語学学校(ELICOS/Direct Entry Program)を修了すれば、IELTSのスコア提出が免除される大学が多くあります。ただし語学学校の期間分だけ費用と時間が増えるため、可能な範囲でIELTSを受けておくほうが総額は抑えられます。
「指定地方地域」の大学を選ぶと、どんなメリットがありますか?
卒業生ビザ(サブクラス485)の滞在期間が延長されるほか、永住権を申請する際の加点対象になります。キャンベラ・アデレード・パース・ホバート・ダーウィン・ケアンズ・ウーロンゴンなどが該当し、Go8のオーストラリア国立大学・西オーストラリア大学・アデレード大学も対象です。名門大学に通いながら地域の優遇を受けられる、という組み合わせが成立します。
UniSA(南オーストラリア大学)に出願したいのですが、見当たりません。
2026年1月1日に、旧アデレード大学と南オーストラリア大学(UniSA)が統合し「アデレード大学(Adelaide University)」となりました。UniSAへの進学を検討されていた方は、現在はアデレード大学が受け皿になります。旧UniSAの実務的なコースの多くは新体制に引き継がれています。
私立大学と公立大学、どちらを選ぶべきですか?
学位の価値に差はありません。オーストラリアではすべての大学がTEQSA(高等教育質保証機関)の認可を受けており、公私で扱いが変わることはありません。ボンド大学は3学期制で最短2年、ノートルダム・オーストラリア大学は少人数のチュートリアル中心と、私立は「学び方の設計」で選ぶのが実情に合っています。
いつから準備を始めればいいですか?
入学したい時期の12〜15か月前が標準です。2月入学なら前年の春から、7月入学なら同年の初めには大学選びを始めてください。奨学金は出願と同時に締め切られるものが多く、動き出しが遅れると受けられる制度が減ります。
相談は無料ですか?
はい。学校選びから出願手続き、GS対策、学生ビザ申請まですべて無料です。ただし一人ひとりに時間をかけるため、毎月12名様限定とさせていただいています。
40校の中から、あなたに合う5校を一緒に絞り込みます
「順位は気にしないけれど、卒業後に現地で働きたい」「予算は1,500万円まで」「看護を学びたいが英語力が足りない」── どんな条件からでも構いません。学校選び・出願・GS対策・ビザ申請まで、すべて無料でサポートします。オーストラリア留学一筋で、2008年から3,000名以上をお手伝いしてきました。
最終更新日:2026年8月1日/制作:オーストラリア留学エージェント アンアルウェン(2008年設立)
※ 学費・入学条件・奨学金・ランキングは変更される場合があります。出願前には必ず各大学の公式情報、または当社の無料相談にて最新の内容をご確認ください。