1 term につき大きなテーマ(例えば”リーダーシップ”など)があり、最終的に小論文をひとつ提出し習熟度テストでpass以上を取ることを目標に、4つのスキル(Listening, speaking, reading and writing)が組み合わさった授業が行われていました。例えばディスカッション、プレゼンテーションやインテンシブリーディングなど授業形態は様々でした。
小論文の形式はレベルによって違いますが、エッセイやレビューなど大学で必要なスキルが学べるものでした。実際大学に入ってからこの小論文を書いた経験はものすごく役に立ち、海外の大学で論文を書いたことがなかった私にはInsearchに行かずしてUTSを卒業することはできなかったと思うほどでした。
Q UTSでの授業内容について教えてください。
必修と選択があります。
必修には教育実習や教授法基礎、文法の授業があります。
選択には色々な授業が用意されていましたが、私はLanguage Development、Global EnglishesやPhonology and Pronunciationなど日本語と英語の差などに注目できる、日本人に教えることを意識した授業を選択しました。
選択で取った中で、特に印象に残った授業は上記の3つです。
Language Developmentでは、人は母国語、外国語をどのように学んでいくのかのプロセスを学んだり、第二言語の取得における特徴、効果的な学び方など、教えるにあたって非常に参考になる観点がたくさんありとても勉強になりました。この授業で指定されていた教科書は今まで読んだ本の中で一番勉強になったと思うほど、たくさんの考え方が詰まっており、今後指導するにあたって指南書として使えると思うものでした。アサイメントの評価が厳しかったですが、課題がとても明確だったため、取り組みやすかったです。
Global Englishesでは、スタンダードな英語とは何か?という答えのない議題に対して様々な観点から検討し、私たちが教えるべき英語はどのようなもので、生徒が話すべき英語はどのようなものか、というノンネイティブの生徒に教えるにあたっての教師の心得のようなものを学びました。この授業は実は正式には選択しておらず、教授にお願いして受講させてもらっていたので課題は出していないですが、字数が多く選択した生徒は苦労していました。ただし課題の質も良く、非常に学びの多い授業でした。
Phonology and Pronunciationも受講して本当に良かったと思う授業の一つです。英語の発音について様々な観点(音素やリズムなど)から分析し英語の発音の特徴をしっかり学んだうえで、課題では英語と別の言語(私の場合は日本語)と比較しレポートを書き、さらに効果的な学習方法を提案するというもので、今後英語の発音を教えるにあたってものすごく効果的な授業でした。また、様々な観点で違いが分かったため、今まで私が気づいていなかった英語と日本語の違いもあり、自分自身の発音も飛躍的によくなりました。評価の一部にリスニングテストがありましたが、難しいものではありませんでした。