ラトローブ大学の奨学金は二層構造です。成績が平均以上なら申請不要で15〜25%が自動的に適用され、さらに上を狙う方には50%・100%の競争型奨学金があります。まず確実に取れる枠を押さえ、そのうえで上を狙う──この順番が正解です。
このページの結論 ── 3分でわかるラトローブ大学の奨学金
このページは、ラトローブ大学(La Trobe University)の留学生向け奨学金について、公表されている条件をもとに整理したものです。減額率や成績要件だけでなく、「どの順番で、何に手を打てばいいのか」という実務の視点でまとめています。
まず全体像を押さえてください。ラトローブ大学の奨学金は、「申請不要の自動審査枠」と「別途申請が必要な競争枠」の2層に分かれています。
| 奨学金名 | 減額率 | 対象 | 成績の目安 | 申請 |
|---|---|---|---|---|
| La Trobe International Scholarship | 15% / 20% / 25% | 学部・大学院 (コースワーク) |
WAM 60以上 | 不要 |
| La Trobe High Achiever Scholarship | 最大 25% | 人文系・ビジネス系 /Laws (Honours) |
成績優秀者 | 不要 |
| Vice-Chancellor Scholarship | 50% または 100% | 学部・大学院 (対象コースあり) |
WAM 80以上 | 要申請 |
| AI Scholarship | 50% または 100% | AI・IT・ データサイエンス系 |
成績上位者 | 要申請 |
| Analytics & Insights Scholarship | 50% または 100% | ビジネス分析・ 情報システム系 |
成績上位者 | 要申請 |
※ 奨学金の減額率・条件・対象コース・募集期間は年度ごとに変更されます。特に競争型の奨学金は、募集の有無や締切が入学時期によって変わります。出願を検討される時点での最新情報は、アンアルウェンが大学に確認して無料でお伝えします。
ラトローブ大学の留学生にとって、最も現実的で、最も多くの方が対象になる奨学金です。「取れるかどうか」ではなく「何%が適用されるか」という設計になっています。
分野が限定される代わりに、こちらも申請不要で審査される奨学金です。ビジネス系は留学生の志望が最も多い分野のため、該当する方は必ず確認してください。
ここからが競争型の奨学金です。減額率が桁違いに大きい代わりに、別途の申請とステートメントの提出が必要になります。
ラトローブ大学は、AI・データ分析分野に特化した奨学金を用意しています。対象コースが絞られている分、該当分野を志望する方にとっては現実的なチャンスです。
ラトローブ大学は、メルボルン・シドニーのほかにベンディゴ、オルベリー・ウォドンガ、ミルドゥラ、シェパートンという地方キャンパスを持っています。この地方キャンパスで学ぶ学生に向けた支援が、年度によって用意されます。
オーストラリア政府(教育省)が資金を出し、地方で学ぶ学生を支援する制度です。留学生も対象になります。大学が受け入れ校となる年度に、地方キャンパスで学ぶ学生へ配分されます。給付額は年間 AUD 15,000 程度が目安で、翌年以降の継続は学業成績によって判断されます。
地方都市は住居費の相場がメルボルンより低く、月あたり数百豪ドルの差が出ることもあります。3年間の総額で見ると、奨学金と同じくらいのインパクトになります。
ベンディゴなど地方キャンパスは豪州政府の指定地域(Designated Regional Area)に該当し、卒業生ビザ(485)の延長や地域ビザの加点対象になります。メルボルン・シドニーは対象外です。
地方キャンパスは規模が小さく、教員との距離が近くなります。英語に不安がある留学生ほど、この環境の恩恵は大きくなります。
ラトローブ大学の奨学金を理解するうえで、避けて通れないのがWAMという言葉です。ここを正確に押さえてください。
| WAMの水準 | 狙える奨学金 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 80 以上 | Vice-Chancellor Scholarship(50%・100%) | 上位層。課外活動の実績も問われます |
| 60 以上 | La Trobe International Scholarship(15〜25%) | 平均以上あれば届く水準 |
| 60 未満 | 奨学金の対象外となる可能性 | まずは入学要件を満たすことが優先です |
数字で見ると、判断が変わります。ここでは年間授業料 AUD 40,000 の学部コースを3年間学ぶ場合(総額 AUD 120,000=約1,200万円)で計算します。
| 奨学金 | 減額率 | 3年間の減額総額(AUD) | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|
| 奨学金なし | ― | ― | ― |
| La Trobe International Scholarship | 15% | $18,000 | 約 180万円 |
| La Trobe International Scholarship | 20% | $24,000 | 約 240万円 |
| La Trobe International Scholarship /High Achiever Scholarship | 25% | $30,000 | 約 300万円 |
| Vice-Chancellor / AI / Analytics | 50% | $60,000 | 約 600万円 |
| Vice-Chancellor / AI / Analytics | 100% | $120,000 | 約 1,200万円 |
ラトローブ大学の奨学金を評価するとき、減額率よりも重要なのが「何年間続くか」です。他大学と比較してみます。
| 条件 | 3年間の減額総額 | 日本円の目安 |
|---|---|---|
| 25%減額・初年度のみ(他大学によくある形) | $10,000 | 約 100万円 |
| 20%減額・卒業まで(ラトローブ大学) | $24,000 | 約 240万円 |
※ 上記は年間授業料 AUD 40,000・3年制コースを前提とした試算です。実際の授業料はコース・入学年度によって異なります。日本円は1豪ドル=約100円で換算した参考値です。生活費・保険料(OSHC)・渡航費は含みません。
授業料を全額自己負担する(フルフィー)ことが条件の奨学金があります。企業や政府機関から学費支援を受けている場合は対象外となるため、事前の確認が必要です。
どの奨学金にも対象コースのリストがあります。研究課程(Research)や一部の職業教育系コースは対象外です。「大学に受かれば自動的にもらえる」わけではありません。
Vice-Chancellor・AI・Analytics は募集の開始日と締切が設定されます。オファーレター取得後の申請となるため、出願自体を早めに済ませておく必要があります。
ラトローブ大学の主要な入学時期は3月と7月です。ここでは2027年3月入学を目標とした場合の逆算例を示します。
成績証明書をもとにWAM換算の目安を算出し、狙える奨学金を判定します。まだ在学中であれば、ここから成績を上げて減額率を1段階上げられる可能性があります。同時にIELTSの現在地も確認します。
学部は6.0〜6.5、大学院は6.5が目安です。スコアが不足する場合は、附属英語コースを何週間挟むかをこの段階で決めます。
成績証明書・卒業証明書の英文取得。出願と同時に自動審査枠(15〜25%)の審査が始まります。競争型の奨学金を狙う場合は、オファーレターを早く得るために出願自体を前倒しする必要があります。
合格通知に自動審査枠の適用有無が記載されます。Vice-Chancellor・AI・Analytics を狙う場合は、ここから別途申請となります。250語程度のステートメントを作成します。
減額後の授業料を確認し、初回分を支払うとCOE(入学許可確認書)が発行されます。ここで資金計画を最終確定します。
GS(Genuine Student)ステートメントの作成はアンアルウェンが無料でサポートします。学生寮は各学期の開始前に申込みが集中するため、早めの手続きが確実です。
奨学金の申請書はどこでもらえますか?
奨学金によって異なります。La Trobe International Scholarship と High Achiever Scholarship は申請書がありません。ラトローブ大学のプログラムに出願すれば、自動的に審査対象になります。一方、Vice-Chancellor Scholarship・AI Scholarship・Analytics & Insights Scholarship は別途申請が必要で、オファーレターを受け取ったあとに手続きを行い、250語程度のステートメントを提出します。まず自動審査枠を確保し、そのうえで競争型に挑戦するのが正しい順番です。
奨学金は初年度だけですか?
いいえ。La Trobe International Scholarship も High Achiever Scholarship も、在学期間の全体に適用されます。3年制の学部なら3年間、2年制の修士課程なら2年間です。オーストラリアには初年度のみ適用の大学も多いため、ここは大きな違いです。他大学の「初年度のみ25%」より、ラトローブ大学の「卒業まで20%」のほうが総額では2倍以上お得になります。減額率だけで比較しないでください。
WAM 60%というのは、どのくらいの成績ですか?
WAMは100点満点で表される加重平均点で、60%は「平均以上」に相当する水準です。特別に優秀である必要はありません。日本の評定平均や大学のGPAからの換算は大学が独自の基準で行うため、公開された換算表はありませんが、成績証明書を拝見すれば目安をお伝えできます。大事なのは、60%を超えたあと「15%・20%・25%のどこに入るか」は成績次第だということです。1点の差が数十万円になります。
Vice-Chancellor Scholarship は日本人でも狙えますか?
はい、対象になります。オーストラリア・ニュージーランド以外の国籍を持つ留学生が対象で、日本国籍の方も出願できます。ただしWAM 80以上という高い成績要件に加え、課外活動・スポーツ・地域貢献などの実績が評価されます。学業だけで勝負する奨学金ではありません。またビクトリア州のキャンパスで学ぶことが条件のため、シドニーキャンパスを希望する場合は対象外となります。落ちても自動審査枠の15〜25%は残るため、条件を満たす方は挑戦する価値があります。
複数の奨学金を組み合わせて減額率を上げられませんか?
できません。適用される奨学金は原則として1つです。「25%+50%で75%」といった加算はできず、最も条件のよい1つが適用されます。ただし複数の奨学金に同時に出願すること自体は可能です。自動審査枠は出願するだけで審査され、そのうえで競争型に申請できます。結果として最も良い条件が適用されると考えてください。
AI Scholarship に興味がありますが、注意点はありますか?
2つあります。ひとつは対象コースが厳密に指定されていることです。Computer Science、IT系専攻、AI・データサイエンス系の学位が対象で、「IT関連なら何でも良い」わけではありません。もうひとつは減額分の反映タイミングです。2学期目以降に反映される運用が案内される場合があり、初回のデポジットは減額前の金額で支払う可能性があります。手元資金の準備に影響するため、必ず事前にご確認ください。アンアルウェンが大学に確認してお伝えします。
地方キャンパスを選ぶと、奨学金は増えますか?
大学独自の奨学金の減額率が上がるわけではありません。ただし地方で学ぶ学生を対象とした Destination Australia Scholarship(豪州政府の制度・年間 AUD 15,000 程度)が配分される年度があります。また地方キャンパスは生活費が明確に安く、卒業後のビザで有利になる指定地域に該当します。「奨学金」という枠だけでなく、卒業までの総額と卒業後の選択肢で考えると、地方キャンパスの価値は大きくなります。ただしDestination Australiaは政府プログラムのため、実施の有無は年度によって変わります。
奨学金の締切はいつですか?
自動審査枠(International Scholarship・High Achiever Scholarship)は出願と同時に審査されるため、実質的にはコース出願の締切に従います。一方、競争型(Vice-Chancellor・AI・Analytics)は募集開始日と締切が個別に設定され、入学時期・年度によって変わります。オファーレターを受け取ってから申請する流れのため、締切から逆算して出願自体を早めに済ませておく必要があります。検討時点の正確な日程は、アンアルウェンが確認してお伝えします。
エージェントを通すと奨学金が減ることはありませんか?
ありません。奨学金は大学が学業成績などにもとづいて判定するもので、エージェント経由かどうかは審査に影響しません。またアンアルウェンのサポートはすべて無料で、大学へ直接出願する場合と支払う学費は変わりません。むしろ対象コースの確認、競争型の締切管理、ステートメントの作成支援まで受けられることが、エージェントを通す実質的なメリットです。
ラトローブ大学の奨学金でいちばんもったいないのは、「自動審査枠があることを知らないまま、他大学と学費表だけで比較してしまう」ケースです。この大学は、平均以上の成績があればほぼ確実に15〜25%が適用され、それが卒業まで続きます。年間の学費表を並べただけでは、この差はまったく見えません。
もうひとつお伝えしたいのは、競争型の奨学金に「出さない理由がない」ということです。Vice-Chancellor や AI Scholarship に申請して落ちても、自動審査枠の15〜25%はそのまま残ります。失うものがないのに、申請しない方が非常に多いのが実情です。250語のステートメントを書く手間だけで、数百万円が動く可能性があります。私たちはこの文章の構成から一緒に考えます。
そして、成績はまだ動かせるうちに相談してください。ラトローブ大学の奨学金は減額率が成績で段階的に決まります。「あと少しで20%が25%になったのに」という状況は、実際に起こります。高校2年生、大学3年生の段階でご相談いただくことに、はっきりとした金銭的な意味があります。もちろん、厳しい見通しも率直にお伝えします。
アンアルウェンは、2008年設立・3,000名以上の留学をサポートしてきた、オーストラリア留学専門のエージェントです。ラトローブ大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
成績証明書をもとにWAM換算の目安を算出し、15%・20%・25%のどこに届くか、競争型に挑戦する価値があるかをお伝えします。対象外の奨学金を最初に除外することで、誤った資金計画を防げます。
Vice-Chancellor・AI・Analytics の申請に必要な250語程度のステートメントは、書く内容の選び方がすべてです。構成から一緒に考え、締切の管理も含めてサポートします。
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