UTS Scholarships for International Students
UTSの留学生向け奨学金は、その大半が申請不要で自動審査されます。ただし地域限定のものが多く、日本国籍で対象になる制度は限られます。このページでは日本人が実際に狙える奨学金だけを、減額の実額まで含めて整理しました。
シドニー工科大学(UTS)の留学生向け奨学金は、「申請不要」であることと「地域限定が多い」ことという2つの特徴で説明できます。
UTS公式サイトには、こう書かれています。「奨学金の大半は申請を必要としません。UTSでは、要件を満たしていれば自動的に審査され、奨学金が提示されます」――つまり、コースへの出願手続きがそのまま奨学金の応募になっているということです。
これは応募者にとって非常に楽な仕組みです。ただし裏を返せば、アピールの余地がないということでもあります。判定材料は出願時に提出した学歴と成績だけ。だからこそ「どの資格で出願するか」「どのルートで入るか」が結果を左右します。
そしてもうひとつ。UTSの奨学金一覧を見ると「50%減額」「75%減額」といった魅力的な数字が並んでいますが、その多くは特定の国・地域の出身者に限定されています。日本国籍の方が期待して調べ、あとから対象外と分かる――これが実務でよく起きます。
このページでは、日本人が実際に対象になる制度だけを取り出し、減額されると総額がいくらになるのかまで具体的に計算しました。UTSそのものについてはシドニー工科大学の詳細ページをご覧ください。
UTSが公表している留学生向け奨学金を、日本国籍の方が対象になるかどうかを明示して一覧にしました。
| 奨学金名 | 減額・給付 | 主な条件 | 申請 | 日本国籍 |
|---|---|---|---|---|
| UTS Vice-Chancellor’s International Undergraduate / Postgraduate Coursework Scholarship |
授業料全額 標準修業年限 |
学部:UTS認定のYear 12相当資格で平均85%以上/大学院:学業成績上位者 | 必要 | ✓ ※資格に条件 |
| UTS GCE A Level and International Baccalaureate (IB) Scholarship |
50% 標準修業年限 |
IBディプロマまたはGCE Aレベルを渡豪1年以内に修了し、その資格で入学 | 自動 | ✓ IB取得者 |
| UTS College to UTS Pathways Scholarship | 50% 残りの修業年限 |
UTS Collegeディプロマをシドニーで修了しGPA 6.0以上 | 必要 | ✓ |
| UTS Academic Excellence International Scholarship |
30% 標準修業年限 |
学部:Year 12相当資格または豪州Foundation Studies修了/大学院:直近学位の成績 | 自動 | ✓ |
| UTS College to UTS Transfer Scholarship | 20% 学部最大8セッション 大学院最大3セッション |
UTS Collegeのプログラム(Aレベル・Foundation・Diploma・Pre-Master’s)を修了して進学 | 自動 | ✓ |
| UTS International Articulation Scholarship | 20% 標準修業年限 |
UTSと単位接続協定を結ぶ海外教育機関からの編入者 | 自動 | ✓ ※協定校のみ |
| UTS Academic Merit International Scholarship |
15% 2026年入学者 (2025年は20%) |
留学生であること/志望コースの入学要件を満たすこと/シドニーでフルタイム・対面就学。南アジア5か国は対象外 | 自動 | ✓ 基準線 |
| MBA Scholarship for Outstanding Students | A$5,000 初回セッションに充当 |
UTS MBA(C04018)入学者で、出願基礎学位がDistinction平均(75%)以上 | 必要 | ✓ |
| UTS Scholarship for European Undergraduate Students |
40% | ヨーロッパ出身の学部生 | 自動 | ✗ |
| Scholarship for Gaokao Students from People’s Republic of China |
75%/50% | 中国の高考受験者 | 自動 | ✗ |
| UTS Southeast Asia International Scholarship |
20% | 東南アジア地域の出身者 | 自動 | ✗ |
| UTS Academic Merit International Scholarship – South Asia |
15% | バングラデシュ・インド・ネパール・パキスタン・スリランカ国籍 | 自動 | ✗ |
| UTS Diploma to Degree Scholarship for High School Graduates |
25% | インドネシア・ベトナム国籍のUTS Collegeディプロマ修了者 | 自動 | ✗ |
| Australia Awards Scholarships | 政府制度 | オーストラリア政府の開発協力の枠組み。対象国が指定されます | 必要 | ✗ |
※2026年8月時点でUTSが公表している内容にもとづきます。「日本国籍」欄は、公表されている応募資格から判断した目安です。個別の適用可否は出願年度の条件により変わりますので、アンアルウェンで無料で確認いたします。
UTSの留学生向け奨学金のなかで、もっとも対象が広い制度です。2026年の入学者は授業料15%減額(2025年入学者は20%でした)。
UTS公式は「UTSのFuture Learner Recruitment and Admissions部門が、シドニーの学部または大学院コースワークに出願したすべての留学生を、この奨学金について自動的に審査します。コース出願に必要な書類以外に、奨学金用の申請書類は一切必要ありません」と明記しています。
この奨学金の実務上の意味を、はっきり書きます。
「UTSに合格すれば、日本国籍の方は原則としてこの15%が視野に入る」ということです。特別な成績も、資格も、エッセイも不要。他の奨学金の要件に届かなかった場合の受け皿として機能します。
金額に直すと、Bachelor of Business(年A$48,816)なら年約A$7,300、3年間で約A$22,000の軽減です。日本円にして200万円台。「たった15%」ではありません。
成績優秀な留学生を対象に、標準修業年限にわたって授業料30%が減額されます。こちらも申請不要で自動審査。UTSは2025年から2028年の入学者を対象に自動審査すると公表しています。
学部の場合の条件は、次のいずれかの資格で入学することです。
大学院コースワークの場合は、直近に修了した高等教育資格(オーストラリアの学士号以上のレベル)における学業成績で判定されます。UTSビジネススクールのプログラムに限り、GMATまたはGRE(General Test)のスコアでも判定を受けられます。
日本人にとっての要点は、学部の条件にあります。
日本の高等学校卒業資格は、UTSが認定する「Year 12相当」のリストに含まれていません(そもそもUTSは日本の高校卒業だけでは学部への直接出願を認めていません。詳しくは大学ページの該当セクションをご覧ください)。
したがって学部でこの30%を狙う場合、現実的な入り口は「UTS College Foundation Studiesを修了して入学する」です。条件文に「オーストラリアのFoundation Studiesプログラム」が明記されているため、ここが該当します。Diploma経由の場合は、後述のPathways(50%)またはTransfer(20%)が対象になります。
一方、大学院はこの制約がありません。日本の4年制大学を優秀な成績で卒業されている方は、そのまま30%の審査対象になります。
UTSの留学生向け奨学金の最上位です。標準修業年限にわたる授業料の全額免除。学部版と大学院コースワーク版が別々に用意されています。
UTSはこの奨学金について「大学の中核的価値観を体現し、卓越性・イノベーション・起業家精神・社会正義へのコミットメントを示すことができる留学生に授与される」と説明しています。
学部版の主な条件:
選考は、入学の基礎となった学歴における学業成績と、オンライン申請フォームの設問への回答内容の両方を総合して、最上位の応募者に授与されます。つまり成績だけでは決まらない――申請書の内容が結果を左右する、UTSでは数少ない奨学金です。
日本人が狙う場合の現実的な入り口。日本の高校卒業資格はUTS認定の「Year 12相当」に含まれないため、学部版の対象になるのは①IBディプロマ取得者、②UTS College Foundation Studies修了者が中心になります。
一方、大学院版は日本の大学卒業者がそのまま対象です。成績が優秀で、志望動機を論理的に書ける方であれば、応募する価値は十分にあります。「どうせ無理」と決めつけて応募しないのが最ももったいないパターンです。申請書の作成はアンアルウェンで無料でサポートします。
UTSがこの奨学金について公表している趣旨は明快です。「イギリスのGCE Aレベル試験、または国際バカロレア(IB)ディプロマを修了し、シドニーのUTS学部プログラムに入学する、優秀な留学生を惹きつけるために設立された」。
授業料50%減額が標準修業年限にわたって適用されます。
日本のインターナショナルスクールでIBディプロマを取得された方には、これが最も有利な選択肢です。
理由は2つあります。ひとつは50%という減額率。Bachelor of Business(3年で約A$146,000)なら約A$73,000、日本円で700万円以上の軽減です。
もうひとつは――IBディプロマならUTSの学部に直接出願できるということ。UTSは日本の高校卒業資格では学部への出願を認めていませんが、IBは公式の換算表に掲載されており、コースごとに必要なIBスコアが明示されています。準備課程が不要で、しかも50%減額。IB取得者にとって、UTSは非常に有利な進学先になります。
日本の高校生にとって、UTSでもっとも重要な奨学金がこれです。
UTS College(付属カレッジ)のディプロマをシドニーで修了し、総合GPA 6.0以上を取得した留学生が対象。UTSの学部で残りの標準修業年限にわたって授業料50%減額となります。
選考は、オンライン申請フォームの設問への回答内容と、UTS Collegeディプロマの成績にもとづいて行われます。
この奨学金は常時応募できるわけではありません。年度ごとに応募期間が設定され、期間外は「Closed(受付終了)」となります。直近では2026年5月4日に応募開始、6月22日に締切という日程が公表されていました。
ディプロマに在学しながら、この締切を自分で管理する必要があります。忙しい時期と重なるため、見落としが起きやすい――これが実務上いちばんの落とし穴です。アンアルウェンでは、UTS Collegeに在学中の方の締切管理もサポートしています。
この奨学金があることで、「準備課程を経由すると損」という発想が成り立たなくなります。
日本の高校を卒業した方がUTSの学部に入るには、UTS Collegeのディプロマ(8〜12か月・A$39,000)を経由するのが標準ルートです。「余分に1年分の学費がかかる」と思われがちですが――そのディプロマでGPA 6.0を取れば、学部2年分の授業料が半額になります。
Bachelor of Businessなら学部2年分がA$97,632、その50%はA$48,816。ディプロマの学費A$39,000を上回る額が戻ってくる計算です。詳しい数字はルート別の総額比較に整理しました。
UTS Collegeのプログラムを修了してUTSへ進学する留学生に、授業料20%減額が自動で適用審査されます。
対象となるUTS Collegeのプログラムは、Cambridge Aレベル・Foundation Studies・Diploma・Pre-Master’s(大学院進学準備課程)のいずれか。オーストラリア国内(onshore)で修了した場合も、海外(offshore)で修了した場合も対象です。
UTS公式は「コース出願以外に、奨学金の申請書類は一切必要ありません」と明記しています。
この奨学金の役割は「最低保証」です。UTS Collegeを経由した方は、Pathways Scholarship(50%)に応募して選から漏れたとしても、この20%が自動で適用審査されます。
つまりUTS Collegeを経由すると、学部・大学院とも最低20%の減額が視野に入るということ。Pre-Master’s(大学院進学準備)を経由する社会人の方も同じ扱いです。この構造を知っているかどうかで、ルート選びの判断が変わります。
UTSと単位接続協定(articulation agreement)を結んでいる海外の教育機関から編入する留学生を対象とした奨学金です。授業料20%減額が標準修業年限にわたって適用されます。申請は不要で自動審査です。
日本の大学・短期大学・専門学校のなかにも、オーストラリアの大学と単位接続の協定を結んでいる機関があります。ご自身の在籍校・出身校がUTSの協定校に該当するかどうかは、公表されている一覧だけでは判断しづらいのが実情です。該当すれば単位認定によって修業年限そのものが短くなる可能性もあるため、確認する価値があります。無料でお調べしますので、学校名をお知らせください。
UTSのMBA(コースコード C04018)に入学する優秀な学生を対象に、A$5,000を初回セッションの授業料に充当する奨学金です。1回限りの給付になります。
選考では、入学の基礎となった学歴における学業成績に加えて、UTSでMBAを学ぶ理由、個人としての志望・目標、リーダーシップの経験とコミュニティへの関与が、申請内容から評価されます。
※UTS MBAは2年(4セッション)で、2026年の学費は総額A$104,480です。A$5,000は総額の約5%にあたります。Academic Merit(15%=約A$15,672)やAcademic Excellence(30%=約A$31,344)のほうが金額としては大きいため、どれを狙うかは戦略的に判断する必要があります(併用は原則できません)。
UTSの奨学金ページには魅力的な数字が並んでいますが、その多くは特定の国・地域の出身者に限定されています。日本語で書かれた情報サイトでは、この区別が省略されていることが少なくありません。
特に問い合わせが多い3つを、先に挙げておきます。
UTSの奨学金で最も高い減額率ですが、対象は中国の高考(大学統一入学試験)を受験した学生に限定されています。「UTSは75%の奨学金がある」という情報の出どころは、ほぼこの制度です。日本の高校を卒業した方は応募できません。
ヨーロッパ出身の学部留学生を対象とした地域限定の奨学金です。減額率40%は日本人が対象になるAcademic Excellence(30%)を上回りますが、応募資格がありません。
名称からは国籍限定だと分かりません。実際の条件は「インドネシアのSekolah Menengah Umum(SMU)3、またはベトナムのYear 12を修了してUTS Collegeディプロマに進んだ方」です。「高校卒業者向けのディプロマ経由の奨学金」という名前を見て、日本の高校生も対象だと誤解されやすい制度なのでご注意ください。
日本の高校を卒業してUTS Collegeディプロマに進む方は、代わりにPathways Scholarship(50%)とTransfer Scholarship(20%)が受け皿になります。
なぜこの整理が必要なのか。
ご相談のなかで実際にあるのが、「UTSは75%の奨学金があると聞いたのですが」というご質問です。それは中国の高考受験者向けの制度で、日本の高校を卒業した方は応募できません。
期待した数字と、実際に適用される数字が違う――これは留学の資金計画にとって深刻な問題です。だから最初に「日本国籍で対象になるものだけ」を確定させてから、総額の計算に入るべきです。
「申請不要」であることの、もうひとつの意味。
UTSの奨学金の大半は自動審査です。これは楽なようでいて、アピールする機会がないということでもあります。判定材料は出願時に提出した学歴と成績だけです。
だからこそ、結果を左右するのは「出願前の選択」になります。どの資格で出願するか(IBか、Foundationか、Diplomaか)。どのルートで入るか。どのコースを志望するか。これらを決めた時点で、受け取れる奨学金はほぼ決まっています。
逆に言えば、Vice-Chancellor’s(全額)とPathways(50%)とMBA Scholarshipの3つだけは申請書で差がつく制度です。この3つに応募する方は、書類の準備に時間をかける価値があります。
アンアルウェン独自コンテンツ
「◯%減額」という表現は、実際の金額に直さないと判断材料になりません。UTS公式が公表している2026年の学費に、各奨学金の減額率をかけて計算しました。
| コース | 奨学金なし (修了までの総額) | 15%適用後 | 30%適用後 | 50%適用後 |
|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Business(3年) 年A$48,816 |
$146,448 | $124,481 △$21,967 |
$102,514 △$43,934 |
$73,224 △$73,224 |
| Bachelor of Nursing(3年) 年A$48,816 |
$146,448 | $124,481 | $102,514 | $73,224 |
| Bachelor of Information Technology(3年) 年A$54,770 |
$164,310 | $139,664 △$24,647 |
$115,017 △$49,293 |
$82,155 △$82,155 |
| Bachelor of Engineering (Honours)(4年) 年A$54,770 |
$219,080 | $186,218 △$32,862 |
$153,356 △$65,724 |
$109,540 △$109,540 |
| Bachelor of Communication(3年) 年A$43,900(デジタル&ソーシャルメディア等) |
$131,700 | $111,945 | $92,190 | $65,850 |
| Bachelor of Sport and Exercise Management(3年) 年A$41,426・学部で最安クラス |
$124,278 | $105,636 | $86,995 | $62,139 |
| コース | 奨学金なし (修了までの総額) | 15%適用後 | 30%適用後 |
|---|---|---|---|
| Master of Business Administration(MBA・2年) | $104,480 | $88,808 △$15,672 |
$73,136 △$31,344 |
| Master of Information Technology(2年) | $110,752 | $94,139 △$16,613 |
$77,526 △$33,226 |
| Master of Engineering(1.5年) | $75,699 | $64,344 | $52,989 |
| Master of Strategic Communication(1.5年) 大学院で最安クラス |
$62,139 | $52,818 △$9,321 |
$43,497 △$18,642 |
| Master of Project Management(1.5年) | $63,015 | $53,563 | $44,111 |
※UTS公式「2026 International Undergraduate / Postgraduate Course Summary Tables」(2025年9月時点)の1セッションあたり学費に、セッション数と各減額率を掛けて算出した理論値です。UTSの学費は毎年改定されるため、実際の総額は在学中の改定分だけ増加します。また減額対象は授業料のみで、OSHC・SSAF・生活費は含みません。
この表から読み取れること。
①「基準線の15%」でも、金額は決して小さくありません。Bachelor of Engineering(4年)なら約A$32,862、日本円で300万円を超える軽減です。
②学費が高いコースほど、%型の奨学金の効果が大きくなります。工学・ITは年A$54,770なので、30%なら4年でA$65,724の差。逆にA$5,000の定額型(MBA Scholarship)は、学費が高いコースほど相対的な効果が薄くなります。
③大学院は「元の総額が小さい」ため、減額額も小さくなります。ただし総額そのものが学部の半分以下(Master of Strategic Communicationは1.5年でA$62,139)なので、「オーストラリアで学位を取る」という目的なら、大学院のほうが費用対効果は高くなります。
アンアルウェン独自コンテンツ
UTSは日本の高校卒業だけでは学部に直接出願できないため、多くの方がUTS College(付属カレッジ)を経由します。「準備課程の学費が余分にかかる」と思われがちですが、奨学金まで含めて計算すると結論が変わります。
ここではBachelor of Business(年A$48,816・3年)を例に、ルート別の総額を比較します。
| ルート | 期間 | 準備課程 | 学部の授業料 | 授業料の合計 |
|---|---|---|---|---|
| A-1. UTS College Diploma → 学部2年次 + Pathways(50%) |
約3年 | $39,000 | $48,816 (2年分$97,632の50%) |
$87,816 |
| A-2. UTS College Diploma → 学部2年次 + Transfer(20%) |
約3年 | $39,000 | $78,106 (2年分$97,632の80%) |
$117,106 |
| A-3. UTS College Diploma → 学部2年次 (奨学金なし) |
約3年 | $39,000 | $97,632 | $136,632 |
| B-1. UTS College Foundation → 学部1年次 + Academic Excellence(30%) |
約3年8か月 | $33,000 | $102,514 (3年分$146,448の70%) |
$135,514 |
| B-2. UTS College Foundation → 学部1年次 + Transfer(20%) |
約3年8か月 | $33,000 | $117,158 | $150,158 |
| C. 日本の大学を1年修了 → 学部1年次 + Academic Merit(15%) |
約4年 +日本の大学1年 |
日本の大学 学費 別途 |
$124,481 | $124,481 +日本の大学1年分 |
| D. IBディプロマ取得者 → 学部へ直接出願 + IB奨学金(50%) |
3年 | 不要 | $73,224 (3年分$146,448の50%) |
$73,224 |
※Bachelor of Business(2026年・1セッションA$24,408)を前提とした試算です。UTS College Diplomaは学部2年次への接続を前提としていますが、2年次編入が可能かどうかはコースにより異なります。Pathways Scholarshipには応募と選考があるため、GPA 6.0以上でも必ず受給できるとは限りません。学費は毎年改定されるため、実額は変動します。
この表の結論を、はっきり書きます。
①IBディプロマを持っている方が、圧倒的に有利です(A$73,224)。準備課程が不要で3年、しかも50%減額。日本のインターナショナルスクール出身の方は、この制度を必ず確認してください。
②IBがない場合、最も安いのはDiploma経由+Pathways(A$87,816)です。準備課程の学費A$39,000を払っても、日本の大学を1年経由するルートC(A$124,481+日本の学費)より安くなります。「準備課程は無駄な出費」という常識は、UTSには当てはまりません。
③ただしPathways(50%)は応募と選考が必要です。GPA 6.0を取っても確実ではありません。選から漏れた場合はTransfer(20%)が自動適用され、A$117,106。それでもルートC相当の水準に収まります。
④Foundation経由は期間も費用も中間です。ただしAcademic Excellence(30%)の対象になるため、成績次第でDiploma+Transferと近い水準になります。英語力・基礎学力に不安がある方には、こちらのほうが確実に卒業まで到達できるケースもあります。
上記は授業料のみの比較です。実際には、期間が長いルートほど生活費(家賃・食費・交通費)が積み上がります。シドニーの生活費は年間A$25,000〜35,000程度が目安で、ルートB(3年8か月)とルートA(3年)では、生活費だけで約A$20,000の差が生じます。
この点を加味すると、ルートAの優位はさらに大きくなります。総額のシミュレーションは、授業料だけでなく生活費まで含めて作成する必要があります。アンアルウェンでは無料でお作りしています。
UTSの奨学金だけが選択肢ではありません。日本側にも、海外の大学・大学院で学位を取得する留学生を対象とした制度があります。UTSの奨学金と併用できる場合もあります(ただしUTS側が「政府派遣の奨学生は対象外」としている制度もあるため、事前確認が必要です)。
※各制度の対象・金額・締切は年度ごとに改定されます。必ず各制度の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
日本側の奨学金には、UTSの制度にはない特徴があります。それは「生活費に使える」ということです。UTSの奨学金はすべて授業料の減額(または授業料への充当)であり、家賃や食費には使えません。
シドニーの生活費は年間A$25,000〜35,000程度。4年間なら日本円で1,000万円を超えることもあります。授業料の減額と生活費の支援は、別々に確保する発想が現実的です。
ここまでの情報を、「あなたの状況ならこれを狙う」という形に整理します。
| あなたの状況 | 本命の奨学金 | 受け皿 | やるべきこと |
|---|---|---|---|
| IBディプロマを取得(見込み) | GCE A Level and IB Scholarship(50%) | Academic Excellence(30%)/Vice-Chancellor’s(全額) | IBスコアを確定させ、その資格でUTSに直接出願する。修了から1年以内という条件があるので時期に注意 |
| 日本の高校3年生 (普通科・IBなし) |
UTS College Pathways(50%) | UTS College Transfer(20%・自動) | UTS College Diplomaに進み、GPA 6.0以上を目指す。在学中にPathwaysの応募期間(例年5〜6月)を必ず確認 |
| 日本の高校3年生 (基礎から固めたい) |
Academic Excellence(30%) | UTS College Transfer(20%・自動) | UTS College Foundation Studiesを修了して学部1年次へ。Foundationの成績が30%の判定材料になります |
| 日本の大学生 (1年以上修了済み) |
Academic Excellence(30%) | Academic Merit(15%・自動) | 大学の成績を上げること。在籍校がUTSの単位接続協定校なら、Articulation(20%)と単位認定も確認 |
| 日本の大学を卒業 (大学院を目指す) |
Academic Excellence(30%) | Academic Merit(15%・自動) | 成績証明書のGPA換算を確認。Vice-Chancellor’s(全額)にも応募する。ビジネススクール志望ならGMAT/GREも選択肢 |
| 社会人 (大学の成績に自信がない) |
UTS College Transfer(20%) | Academic Merit(15%・自動) | Pre-Master’s(大学院進学準備)経由ならTransfer 20%が自動適用。実務経験で出願条件を満たせるコースを選ぶ |
| MBA志望 | Academic Excellence(30%) | Academic Merit(15%)/MBA Scholarship(A$5,000) | %型のほうが金額は大きい。実務経験4年以上またはGMAT 550で出願条件を満たせるかを先に確認 |
戦略の要点は、たった2つです。
①「自動審査されるもの」は放っておいても判定されます。Academic Merit(15%)、Academic Excellence(30%)、Transfer(20%)、IB(50%)、Articulation(20%)――これらは出願すれば自動で審査対象です。あなたがやるべきことは、成績を上げることと、有利な資格で出願することだけ。
②「申請が必要なもの」は、応募しなければゼロです。Vice-Chancellor’s(全額)、Pathways(50%)、MBA Scholarship(A$5,000)――この3つは応募が必須で、締切があります。「どうせ受からない」と応募しないのが、最大の機会損失です。応募自体は無料で、落ちても自動審査の奨学金には影響しません。
日本人でも本当に奨学金をもらえるのですか?
はい。UTS Academic Merit International Scholarship(15%減額)は、南アジア5か国以外のすべての留学生が対象で、日本国籍の方も含まれます。しかも申請不要・完全自動審査です。
ただしUTSの奨学金には地域限定のものが多く、ヨーロッパ限定40%、中国の高考限定75%/50%、東南アジア限定20%、インドネシア・ベトナム限定25%は日本人が応募できません。他サイトで見かけた数字が対象外だった、というケースが実際にあるためご注意ください。
奨学金の申請書は書かなくていいのですか?
大半は不要です。UTS公式が「奨学金の大半は申請を必要としません。要件を満たしていれば自動的に審査され、提示されます」と明記しています。
ただし3つだけ例外があります。Vice-Chancellor’s Scholarship(授業料全額)、UTS College to UTS Pathways Scholarship(50%)、MBA Scholarship for Outstanding Students(A$5,000)――この3つはUTSのオンライン奨学金申請フォームからの応募が必須で、設問への回答内容が選考材料になります。応募期間も設定されているため、締切の管理が必要です。
複数の奨学金を同時に受け取れますか?
原則としてできません。UTSの留学生向け奨学金は1人1つで、多くの制度に「他のUTS奨学金を同時に受給していないこと」という条件が明記されています。複数の要件を満たす場合、適用されるのは1つだけです。
そのため「どれを狙うか」を戦略的に判断する必要があります。たとえばMBA志望の方は、A$5,000の定額給付より、Academic Excellence(30%=約A$31,344)のほうが金額として大きくなります。
UTS College経由だと奨学金は不利になりませんか?
逆です。UTS Collegeを経由すると、奨学金の選択肢がむしろ増えます。
UTS Collegeのプログラム(Aレベル・Foundation・Diploma・Pre-Master’s)を修了して進学すると、UTS College to UTS Transfer Scholarship(20%減額)が自動で適用審査されます。さらにDiplomaでGPA 6.0以上を取れば、Pathways Scholarship(50%減額)に応募できます。
Bachelor of Businessで試算すると、Diploma経由+Pathways(50%)の授業料合計はA$87,816。日本の大学を1年経由して直接出願するルート(A$124,481+日本の学費)より安くなります。詳しくはルート別の総額比較をご覧ください。
Academic Meritは以前20%だったと聞きましたが?
そのとおりです。2025年入学者は20%、2026年入学者は15%とUTSが公表しています。
これはUTSの奨学金が年度ごとに改定されることを示す典型例です。「去年のブログ記事に20%と書いてあった」という情報で資金計画を立てると、実際の金額と食い違います。必ず「出願する年度」の条件を確認してください。アンアルウェンでは出願年度の最新条件を無料でお調べします。
奨学金は生活費にも使えますか?
使えません。UTSの留学生向け奨学金はすべて授業料の減額(または授業料への充当)です。OSHC(海外学生健康保険)、SSAF(学生サービス料)、出願料A$100、家賃、食費、渡航費には適用されません。
シドニーの生活費は年間A$25,000〜35,000程度が目安です。授業料の減額と生活費の確保は、別々に計画する必要があります。日本側の給付型奨学金(JASSO海外留学支援制度、トビタテ!留学JAPANなど)は生活費に充てられるため、併せて検討する価値があります。
在学中に成績が下がったら、奨学金は打ち切られますか?
UTSの奨学金は「標準修業年限にわたって適用」とされていますが、継続にあたって学業上の条件が付される場合があります。また、標準修業年限を超えて在籍した場合、超過分は対象外になります(Transfer Scholarshipは学部で最大8セッション、大学院で最大3セッションと明示されています)。
加えて「在学中も留学生であり続けること」が全制度に共通する条件です。在学中にオーストラリアの永住権を取得すると対象から外れます。詳細な継続条件は、受給が決まった際の「Conditions of Award」に記載されますので、必ずご確認ください。
エージェント経由だと奨学金が減ることはありませんか?
ありません。学費も奨学金の条件も、大学に直接出願した場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。
むしろUTSの場合、「日本人が対象になる奨学金はどれか」「申請型の締切はいつか」「どのルートで入れば有利か」という判断が複雑なため、エージェントを通すメリットが具体的に存在します。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。
UTSの奨学金は「自動審査が中心」であるため、一見するとエージェントの出番がないように思えます。しかし実際には、自動審査だからこそ「出願前の設計」がすべてを決めます。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金申請、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。
UTSの奨学金はヨーロッパ限定・中国限定・東南アジア限定・南アジア限定・インドネシア/ベトナム限定と地域限定が多く、日本国籍で使えるものは半数程度です。「75%減額があるらしい」と期待して調べ、あとから対象外と分かる――この時間の無駄を最初に取り除きます。
UTSでは「どのルートで入るか」が「どの奨学金を受け取れるか」を決めます。IBなら50%、Diploma+GPA 6.0なら50%、Foundationなら30%、直接出願なら15%が基準線――この構造を理解したうえでルートを選ぶかどうかで、総額が数百万円変わります。
Vice-Chancellor’s(全額)とPathways(50%)は応募が必須で、応募期間が年度ごとに設定されます。特にPathwaysはUTS Collegeのディプロマに在学しながら、例年5〜6月の応募期間を自分で把握しなければなりません。忙しい時期と重なるため、見落としが最も起きやすい制度です。
申請型の3制度は設問への回答内容が選考材料です。「なぜUTSなのか」「どんな目標があるのか」「リーダーシップの経験は」――これらを、出願書類と矛盾なく、説得力のある形で書く必要があります。日本語で構想を練り、英語に落とし込むところまでサポートします。
UTSの学費は「1セッションいくら」で公表されるため、年額・総額への換算が必要です。そこに準備課程の費用、奨学金の減額、生活費を加えてルート別に比較する――この作業を無料でお作りします。保護者の方への説明資料としてもお使いいただけます。
Academic Meritは2025年入学の20%から2026年入学の15%へ引き下げられました。UTSの奨学金は毎年条件が変わります。ネット上の情報は更新が遅れがちなので、出願年度の正確な条件を確認したうえで計画を立てます。
奨学金の設計は大学によってまったく違います。たとえば西シドニー大学は年$5,000〜$10,000が自動付与、RMITはA$5,000の一括給付が中心。「%減額」と「定額給付」では、学費水準によって有利不利が逆転します。複数校を扱うエージェントでなければ、この比較はできません。
オファー受領、減額後の学費支払い、CoE取得、GS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請、OSHC加入、滞在先手配――それぞれ期限があり、順序を間違えると詰まります。全体を管理しながら並行して進めます。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
UTSの奨学金を検討している方へ ― 松本より
UTSの奨学金でいちばん多いご相談は、「サイトで見た◯%は、自分も対象ですか」というものです。そして残念ながら、その半数近くは「日本国籍では対象外です」とお答えすることになります。
ただ、これはUTSが日本人に厳しいという話ではありません。日本人が対象になる制度も、きちんと用意されています。15%は原則として自動、成績が良ければ30%、IBを持っていれば50%、UTS Collegeで頑張れば50%――ルートさえ間違えなければ、十分な支援が受けられます。
そしてもうひとつお伝えしたいのは、「申請が必要な奨学金に応募しないのが、いちばんもったいない」ということです。Vice-Chancellor’sは授業料全額、Pathwaysは50%。応募は無料で、落ちても自動審査の奨学金には何の影響もありません。それでも「どうせ無理だから」と応募しない方が、本当に多いのです。
今の成績と学歴、志望する分野を教えていただければ、どの奨学金が現実的かを率直にお答えします。「対象外です」とはっきり申し上げることもあります。そのうえで、次の手を一緒に考えます。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。UTS・UTS Collegeへの出願、奨学金の申請から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
「その奨学金、日本人でも対象ですか?」
その質問に、正確にお答えします。
「15%と30%、どちらが現実的か」「Pathwaysの50%は狙えるか」「Vice-Chancellor’sに応募すべきか」「奨学金を入れた総額はいくらになるか」――対象外のものは、対象外とはっきりお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
※本ページの情報は、シドニー工科大学公式サイト(uts.edu.au)およびUTS College公式サイト(utscollege.edu.au)の公開情報をもとに2026年8月2日時点で作成しています。学費はUTS公式「2026 International Undergraduate / Postgraduate Course Summary Tables」(2025年9月時点)にもとづく2026年の金額で、1セッション24単位ポイントを前提としています。減額後の金額は、公表学費に減額率を掛けて算出した理論値です。奨学金の名称・減額率・条件・締切・対象年度は毎年改定されます。UTSの留学生向け奨学金は原則として1人1つ(併用不可)で、政府派遣・企業派遣の方は対象外となる場合があります。応募要件・締切・適用可否は、出願年度の条件を必ず公式サイトまたはアンアルウェンでご確認ください。ビザ・移民制度に関する事項は、登録移民代理人(MARA)にご確認ください。