お役立ち情報
GS(Genuine Student)ステートメントは、オーストラリアの学生ビザ(subclass 500)申請で2024年3月23日から求められている、「本当に学ぶために渡航するのか」を説明する文書です。申請フォームの中で、①現在の状況、②このコース・学校を選んだ理由、③コースが将来どう役立つか、④その他、の質問に英語で各150語以内で答えます。学歴と職歴、留学の目的、そのコースと学校を選んだ理由、卒業後の計画を、自分の言葉で書くことが中心です。テンプレートをなぞった文章、学歴や職歴の空白期間の説明不足、頻繁なコース変更は、審査で指摘されやすい点です。
株式会社アンアルウェン(AN ARWEN Co.,Ltd.)では、現地パートナー(ICNオーストラリア留学情報館)のビザコンサルタントと連携し、お一人ずつ内容を確認しながらGSステートメントを作成します。この作業も無料です。
参考:豪移民局(Home Affairs)Genuine Student requirement(2026年9月24日更新版)
3行でわかる結論
GS要件(Genuine Student requirement)は、学生ビザの申請者が「学ぶことを主な目的としてオーストラリアに滞在する人か」を移民局が判断するための基準です。2024年3月23日以降に申請された学生ビザに適用され、それまでのGTE(Genuine Temporary Entrant=一時的な滞在者であること)要件に代わりました。
GTEでは「必ず帰国するつもりか」が問われ、将来の永住希望を書くことは不利に働きました。GSでは、学ぶ目的が本物であれば、卒業後に卒業生ビザや永住を目指す意思があっても、それ自体はマイナスになりません。移民局の公式ページにも「将来の永住の意思は、GSの審査では不利に扱わない」と明記されています。
その代わり、学歴・職歴とコースのつながり、コースと学校を選んだ理由、卒業後の計画が、具体的に説明できているかが見られます。
移民局は、申請者の状況を次の5つの観点から総合的に判断します。GSステートメントと添付書類は、この5つに対応するように書きます。
| 観点 | 見られること |
|---|---|
| ①日本での状況 | なぜ日本で同じ内容を学ばないのか。家族・仕事・経済面のつながり。 |
| ②オーストラリアでの状況 | コースと学校をどれだけ調べたか。生活の計画(滞在先・費用)を理解しているか。過去にオーストラリアで学んだ経験。 |
| ③コースの価値 | これまでの学歴・職歴との整合性。修了後の仕事や収入にどう結びつくか。 |
| ④出入国・ビザの履歴 | これまでの渡航歴、過去のビザ申請、拒否・取り消しの有無。 |
| ⑤その他 | 過去のビザ条件の遵守状況、伝えておきたい事情。18歳未満は保護者の意思も考慮。 |
オンライン申請(ImmiAccount)の中に質問欄があり、各150語以内・英語で回答します。移民局は「別紙のステートメントを添付するより、フォーム内の質問に答えること」を推奨しています。別紙を付ける場合も、フォームの回答を空欄にしないでください。
| 質問 | 書く内容 |
|---|---|
| Q1 現在の状況 | 家族・地域・仕事とのつながり、経済状況。学歴と職歴の流れ。空白期間があればその理由。 |
| Q2 なぜこのコースを、この学校で、オーストラリアで学ぶのか | 日本や他国ではなくオーストラリアを選んだ理由。そのコースと学校を選んだ理由。コース内容と、オーストラリアで学び・暮らすことについて理解していること。 |
| Q3 このコースが自分にどう役立つか | 修了後にどんな仕事・進路を考えているか。そのために、このコースのどの部分が必要か。 |
| Q4 その他 | 渡航歴、過去のビザ申請、資金の裏付け、伝えておきたい事情。 |
| Q5(該当者のみ) | 過去に学生ビザを持っていた方、またはオーストラリア国内で別のビザから申請する方への追加質問。これまでの学習歴と、コースや学校を変えた理由。 |
最初に学歴と職歴を時系列で簡潔に書き、次に家族・仕事・経済面のつながりを書きます。空白期間(卒業後に働いていない期間、転職の間)は、短くても理由を1文添えます。
構成例:「○○大学△△学部を2024年3月に卒業 → 2024年4月から株式会社□□で営業職 → 2026年6月に留学準備のため退職。両親と同居。学費は本人の貯蓄○○万円と父からの支援で、資金証明を添付」
①なぜオーストラリアか(教育制度、コースの特徴、英語環境、在学中の就労が認められていることなど、自分に関係する理由)、②なぜこのコースか(科目名・実習・資格との関係を具体的に)、③なぜこの学校か(他校と比べた点、ランキングだけでなく学ぶ内容で)。学校のパンフレットの文をそのまま写すのではなく、自分の目的と結びつけて書きます。
構成例:「日本の大学院ではデータ分析と実務を同時に学べる1年制の課程が少ない → ○○大学のMaster of △△は、□□と××の科目があり、最終学期に企業プロジェクトがある → 同じ分野の◇◇大学とも比較したが、カリキュラムと開始時期で○○大学を選んだ」
複数の可能性を並べるより、1つの計画を具体的に書くほうが伝わります。「日本に帰って△△の仕事に就く」「現在の勤務先で□□の部門に移る」「卒業生ビザで経験を積んでから帰国する」など、どれでも構いませんが、コースの内容とその計画が結びついていることが重要です。
構成例:「修了後は日本で○○業界の△△職を目指す。求人の多くが□□の知識と英語での業務経験を求めており、このコースの××科目と実習がそれに対応する」
審査官が疑問に思いそうな点を、聞かれる前に書いておきます。例:過去の観光ビザでの滞在歴、他国への留学歴、年齢が高めの場合はキャリアチェンジの理由、資金の出どころ(親からの支援なら続柄と証明書類)。
これまでのコースの修了状況、コースや学校を変える理由、学習に2か月以上の空白があればその理由を書きます。「語学コースを修了し、次は専門課程へ進む」のように、学びが積み上がっていることを示します。
移民局は「証拠で裏付けられた記述は、より重く評価する」としています。ステートメントで書いたことは、できる限り書類で示します。ImmiAccountに添付します。
高校卒業後に大学・ファウンデーションへ進む方:学歴が高校までなので、「なぜ日本の大学ではなくオーストラリアの大学か」が中心です。学びたい分野、その分野でオーストラリアの大学が選ばれる理由、ファウンデーション経由なら本コースへの進学条件を理解していることを書きます。保護者の支援と資金証明をそろえます。
大学を休学して留学する方(休学留学・認定留学):日本の大学に在籍していること(在学証明書)、帰国後に復学することを書きます。復学が前提なので、日本とのつながりは示しやすい立場です。認定留学なら、単位認定の予定も書きます。
社会人・キャリアチェンジの方:これまでの職歴と、これから学ぶ分野が違う場合は、転換のきっかけと、修了後の計画をとくに具体的に書きます。退職した場合は退職の時期と理由、在職中なら休職や復職の予定を書きます。
語学留学のみの方:語学コースだけの申請でも、GSの質問は同じです。英語を学ぶ目的(仕事・進学・資格)、なぜ日本の英会話スクールではなくオーストラリアか、修了後の計画(帰国して○○に活かす、進学するなど)、期間が妥当である理由を書きます。
2回目の学生ビザ・オーストラリア国内からの申請:Q5への回答が加わります。これまでのコースの修了状況・出席率、次のコースへ進む理由、コースや学校を変える場合はその理由を書きます。ワーキングホリデーから学生ビザへ切り替える場合は、滞在中に学ぶ目的が固まった経緯を書きます。
2025年11月14日から、オーストラリア国外で申請する学生ビザは、Ministerial Direction 115(MD115)という指針にもとづいて審査の順番が決まっています。GS要件(合否の基準)とは別に、「どの順で審査するか」を決めるものです。
日本からの申請への影響は、「人気の大学・コースは、年の後半になるほど審査が後回しになりやすい」という点です。語学留学のみの方は優先度1なので影響はありません。大学・専門学校へ進学する方は、出願とビザ申請を早めることが、以前より重要になりました。出願時期は出願時期カレンダーをご覧ください。
参考:Study Australia(豪政府)MD115の解説。優先度の区分は民間の移民法律事務所の解説にもとづいています。
アンアルウェンでは、学生ビザの申請代行とあわせて、GSステートメントの作成を無料でサポートしています。日本語でヒアリングした内容をもとに、Q1〜Q5の下書きを作り、現地パートナー(ICNオーストラリア留学情報館)のビザコンサルタントと内容を確認したうえで、証拠書類の準備と申請に進みます。2008年の設立以来、3,000名以上の学生ビザ申請をサポートしてきました(2026年10月時点)。
※ 本ページは豪移民局(Home Affairs)の公開情報(2026年9月24日更新)およびStudy Australiaの公開情報をもとに、2026年10月24日時点で作成しています。制度は変更されることがあります。申請前に必ず公式サイトでご確認ください。本ページは一般的な情報提供であり、個別の申請結果を保証するものではありません。