Macquarie University — Sydney, NSW
QS世界126位・オーストラリア11位。キャンパスにシドニーメトロの駅が直結し、隣は大手企業のオフィスが集まるビジネス地区。そして日本国籍の留学生は、申請不要で年額AUD 5,000の奨学金が卒業まで続きます。「評価」「立地」「学費負担」の3つが同時に成立している、シドニーでは珍しい大学です。
シドニーには複数の大学があり、日本人留学生の選択肢もそれなりに多くあります。そのなかでマッコーリー大学(Macquarie University)は、少し独特な位置にいます。
1964年設立と歴史は長くありません。Go8(豪州八大学)にも属していません。それでもQS世界大学ランキングで126位(オーストラリア11位)――過去10年で121ランク上昇し、世界8,800機関のうち上位1.5%に位置しています。学生数は46,000名を超え、117か国から約10,000名の留学生が学んでいます。
そしてこの大学を語るうえで外せないのが、立地と奨学金です。メインキャンパスはシドニー中心部から北へ約15km、マッコーリーパーク(Macquarie Park)。「郊外」と聞くと不便に思えますが、キャンパスにシドニーメトロの駅が直結しており、都心へのアクセスに困りません。さらに日本国籍の留学生は、申請不要で年額AUD 5,000の奨学金が卒業まで続きます。
このページでは、マッコーリー大学の公式情報をもとに実像を整理したうえで、ニューカッスル大学、西シドニー大学との比較まで踏み込みます。「NSW州で大学を探しているが、どれを選べばいいかわからない」という方に、判断の材料をお届けします。
マッコーリー大学は、1964年にシドニー北部に設立された公立大学です。オーストラリアの大学としては比較的新しく、設立当初から開かれた入学制度、学生による科目選択、少人数教育といった、当時としては先進的な仕組みを取り入れてきました。
現在の学生数は46,000名以上。117か国から約10,000名の留学生が在籍しています。
QS世界大学ランキングで世界126位・オーストラリア11位。過去10年で121ランク上昇し、世界8,800機関のうち上位1.5%に入ります。「今の評価」だけでなく「評価の方向」を見るなら、注目すべき一校です。
シドニーメトロ「マッコーリー大学駅」がキャンパスに隣接。郊外型の広いキャンパスでありながら、都心へのアクセスに困りません。これはシドニーの大学のなかでも珍しい条件です。
キャンパスの周囲、マッコーリーパークには大手企業のオフィスが集まっています。インターンシップ先や就職先が物理的に近いという条件は、キャリアを意識する学生にとって実利的な意味を持ちます。
QS World University Rankings 2027では、卒業生の進路(Graduate Outcomes)と雇用主からの評価(Employer Reputation)でオーストラリア国内トップ10に入っています。就職の出口で評価されている大学です。
日本は$5,000 Regional Scholarship の対象国です。年額AUD 5,000がコース期間中ずっと支給され、申請は不要。留学生向け奨学金としては条件がわかりやすい部類です。
学内のカレッジがファウンデーション・ディプロマを、付属語学学校(MUELC)が英語コースを提供しています。直接入学の要件に届かない場合の受け皿が学内に揃っています。
マッコーリー大学は総合大学ですが、留学生にとっての実質的な主戦場はビジネス系とテクノロジー系です。コース数・在籍学生数・就職の出口が、この2領域に集中しています。
大学院のビジネス系プログラムで国内1位を2つ持っていることは、この大学の性格をよく表しています。総合順位(世界126位)よりも、分野別で見たほうが実像が見えるタイプの大学です。
| 分野 | 代表的なコース | こんな人に |
|---|---|---|
| 会計・ファイナンス | Bachelor of Commerce Master of Applied Finance | 会計士・金融を視野に入れる方。マッコーリーが伝統的に強い領域です |
| ビジネス・経営 | Bachelor of Business Master of Management/MBA | City Campusで学ぶ選択肢もあり、社会人にも選ばれています |
| IT・サイバーセキュリティ | Bachelor of Information Technology Bachelor of Cyber Security | 需要が伸びている分野。専門学位として設置されている点が特徴 |
| データサイエンス・分析 | Master of Data Science Master of Business Analytics | 社会人の学び直し・キャリアチェンジで最も選ばれる領域 |
| マーケティング | Master of Marketing | オーストラリア1位・世界31位。文系出身の大学院進学先として有力です |
| メディア・コミュニケーション | Bachelor of Media and Communications | ビジネス系より学費が抑えめ。文系志望の方の選択肢 |
| 言語学・心理学・認知科学 | 関連する学部・大学院課程 | マッコーリーが研究面で長く評価を得てきた分野です |
「Go8ではない」ことを、どう受け止めるべきか。
マッコーリー大学はGo8(豪州八大学)ではありません。ブランドの重みという点で、シドニー大学やUNSWに及ばないのは事実です。そこを最優先されるなら、率直にそうお伝えします。
ただしQS世界126位・オーストラリア11位という数字は、Go8以外のオーストラリアの大学のなかで上位に位置します。しかも順位は上昇傾向です。加えて、駅直結の立地・ビジネス地区への隣接・日本人が自動対象になる奨学金という条件は、Go8の大学にもないものです。
「大学名の重み」を取るか、「3〜4年間の環境と出口」を取るか。――判断の分かれ目はここにあります。
マッコーリー大学のキャンパスは2つです。ほとんどの学生はメインキャンパスに通いますが、一部のビジネス系プログラムは都心のCity Campusで開講されます。
シドニー中心部から北へ約15km、マッコーリーパークにあるメインキャンパス。広大な敷地に図書館、学生施設、スポーツ施設、学生寮が揃っています。ほとんどの学部・大学院課程と、付属語学学校(MUELC)もここにあります。
最大の特徴はシドニーメトロ「マッコーリー大学駅」がキャンパスに隣接していることです。地下駅で、大学と大型ショッピングセンターに直結しています。広いキャンパスと都心アクセスの両立という、シドニーでは珍しい条件が成立しています。
ビジネス・会計IT・サイバーセキュリティデータサイエンスメディア言語学・心理学学生寮あり
シドニー中心業務地区(CBD)の123 Pitt Streetにあるキャンパス。ビジネス系の一部プログラムがここで開講されます。
都心で学びたい方、働きながら学ぶ社会人の方に向いています。ただし開講されるコースは限定されるため、志望コースがCity Campusで学べるかは事前確認が必要です。
ビジネス系社会人向けシドニーCBD
マッコーリー大学の英語要件は、多くのコースで IELTS 6.5(各セクション6.0以上)が目安です。ただし一部の分野はこれを上回ります。
| 課程・分野 | IELTS 総合 | 各セクション | 備考 |
|---|---|---|---|
| 学部・大学院(一般) | 6.5 | 6.0以上 | ビジネス・IT・データ系を含む多くのコース |
| 法学・医学・教育など | 6.5超 | 高めに設定 | Proficient/Advanced English が求められます |
| ディプロマ(カレッジ) | 6.0前後 | コースにより設定 | 学部より低い水準で入学できます |
| ファウンデーション | 5.5前後 | コースにより設定 | 高校卒業後の進学準備課程 |
実務上、最も多い落とし穴がここです。
「IELTS 6.5」とだけ覚えて準備を進め、各セクション6.0以上という条件を見落とす方が非常に多くいます。総合6.5でもライティングが5.5なら要件を満たしません。オーストラリアの大学の英語要件は総合スコアと各セクションのスコアの両方を同時に満たす必要があります。
マッコーリー大学はTOEFL、PTE、Duolingoなど他のテストも認めていますが、受験時期に有効期限の条件があります。すでに受験済みのスコアがある方は、有効期限もあわせてご確認ください。
スコアが足りない場合でも、進学をあきらめる必要はありません。3つのルートがあります。
マッコーリー大学の公式サイトには英語要件が明記されていますが、「日本の高校の評定平均がどう換算されるか」について日本語でまとまった情報はほとんどありません。ここはアンアルウェンが日々の実務で扱っている領域です。
マッコーリー大学の入学審査、そして奨学金の判定では、次の2つの指標が使われます。
この2つは奨学金の判定にも直結します。最大AUD 10,000のVice-Chancellor’s International Scholarshipは、学部でATAR相当85以上、大学院でWAM相当65以上が条件です。つまり「入学できるか」と「上乗せの奨学金が取れるか」は、同じ指標で連動しています。
日本の高校の評定平均、あるいは日本の大学のGPAが、ATAR・WAMのどのあたりに換算されるか――これは大学が独自の基準で行っており、一般公開された換算表はありません。「評定平均◯◯なら合格」と断言している情報には注意してください。
アンアルウェンでは、成績証明書を拝見したうえで、これまでの出願実績をふまえた目安をお伝えしています。「直接出願できるか」「ディプロマ経由が現実的か」「奨学金の85/65のラインに届くか」を、出願前の段階でお伝えできます。
成績が直接入学の水準に届かない場合、学内カレッジのディプロマを経由するルートが現実的です。
マッコーリー大学の学費はコースによって幅があります。ビジネス・IT系が中心価格帯で、メディア系はやや抑えめです。
| コース | 年間授業料の目安(AUD) | 日本円の目安 |
|---|---|---|
| Bachelor of Commerce | $46,900 | 約 469万円 |
| Bachelor of Information Technology | $46,300 | 約 463万円 |
| Bachelor of Cyber Security | $46,300 | 約 463万円 |
| Bachelor of Media and Communications | $42,000 | 約 420万円 |
| Master of Business Analytics | $48,000 | 約 480万円 |
| Master of Data Science | $46,300 | 約 463万円 |
| Master of Applied Finance | $46,900 | 約 469万円 |
| 全体の目安 | $40,000〜$55,000 | 約 400万〜550万円 |
※ 上記は公開情報をもとにした目安です。マッコーリー大学の授業料は単位(credit point)あたりの単価で設定され、毎年見直されます。履修する科目数によっても年額は変動します。正式な金額は大学が発行するオファーレターに記載されます。ご希望のコースの正確な学費は、アンアルウェンが確認して無料でお伝えします。/日本円は1豪ドル=約100円で換算した参考値です。
| 費目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 住居費 | 月 $1,300〜$2,000 | シェアハウス〜学生寮。シドニーは全豪でも高い水準です |
| 食費 | 月 $450〜$700 | 自炊中心の場合 |
| 交通費 | 月 $100〜$180 | メトロ利用。学生割引が適用されます |
| OSHC(海外学生健康保険) | 年 $600〜$900 | 学生ビザの必須条件。在籍期間分をまとめて支払います |
| 教材費 | 年 $500〜$1,000 | 分野により変動 |
| Commencement Fee | $16,000〜$23,500 | オファー受諾時に支払う授業料の一部。コースにより異なります |
シドニーで学ぶことのコストを、正直にお伝えします。
シドニーの住居費はオーストラリアで最も高い水準です。ブリスベンやアデレードと比べると、3年間で数百万円の差が出ることも珍しくありません。「学費は同じくらいなのに、総額では大きく違う」ということが起こります。
ただしマッコーリー大学の場合、メトロ沿線に住む選択肢があるため、シドニーCBDのキャンパスに通う大学よりは住居費を抑えやすい面があります。さらに日本国籍なら年額AUD 5,000の奨学金が自動で適用されます。3年間なら総額AUD 15,000――約150万円の差です。総額のシミュレーションはアンアルウェンが無料でお作りします。
マッコーリー大学は留学生向け奨学金を複数用意していますが、そのすべてが日本人に関係するわけではありません。ここでは公式ページから「日本国籍が対象になるもの」だけを抜き出して整理します。各制度の条件・申請手順・軽減額の早見表は、マッコーリー大学の奨学金ページで詳しく解説しています。
日本人留学生にとって、最も重要な奨学金がこれです。日本は公式に対象国として明記されており、条件を満たせばコース期間中ずっと支給されます。
金額:年額AUD 5,000(各セッションにAUD 2,500ずつ授業料に充当)
対象国:日本、中国、香港、マカオ、台湾、イラン、ヨルダン、サウジアラビア、アフリカ地域の対象国
対象:学部(Bachelor)または大学院コースワーク(Master)をフルタイムで開始する留学生
期間:コースの標準修業年限のあいだ継続(3年制の学部なら総額AUD 15,000)
申請:不要。コース出願時に自動的に審査されます
条件:オファーレターを受諾し、期限までにCommencement Feeを支払うこと/各必修学期に在籍を継続すること/授業料全額を負担する政府奨学金の受給者でないこと(大学の承認がある場合を除く)
対象外コース:Graduate Certificates、Bachelor of Clinical Science、Bachelor of Psychological Sciences (Honours)、Doctor of Medicine、Doctor of Physiotherapy、Master of Clinical Audiology、Master of Clinical Psychology、Master of Clinical Neuropsychology、Master of Organisational Psychology、Master of Professional Psychology、Master of Speech and Language Pathology
募集:通年
学業成績を評価して授与される、成績優秀者向けの奨学金です。競争率が高く、枠も限られています。
金額:最大AUD 10,000を授業料に充当(1回限りの給付・更新なし)
成績要件:学部はATAR相当 85以上/大学院はWAM相当 65以上
対象:学部または大学院コースワークをフルタイムで開始する留学生
申請:要申請。まず大学のフルオファーを取得し、その後オンラインの奨学金申請フォームを提出します(Scholarship Name欄に「VCIS」と入力。オファー後に発行される学籍番号が必須)
募集:通年。ただし枠が埋まり次第終了します
その他:オーストラリア・ニュージーランド国籍者、永住権保持者は対象外
直接入学の要件に届かず、学内カレッジのディプロマから進学する方が対象です。日本も対象国に含まれています。
金額:AUD 3,000の授業料減額(1回限り)
対象国:日本、韓国、モンゴル、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ブルネイ、バングラデシュ、ネパール、イラン、トルコ、ウズベキスタン
対象:Macquarie University College のディプロマ・プログラムのフルオファーを保持し、オファーレターに記載された学期に開始する留学生
申請:不要。出願時に自動審査され、対象者にはオファーレターと一緒に奨学金のオファーが届きます
募集:通年
マッコーリー大学の奨学金は、「自動で付くもの」と「自分で申請するもの」に分かれています。
金額の考え方を、他大学と比べて整理します。
年間授業料AUD 46,900の3年制コースなら、総額は約AUD 140,700。ここに$5,000×3年=$15,000が適用されると、総額の約10.7%が減額される計算です。VCISも取れれば、さらに$10,000が上乗せされます。
一方、ニューカッスル大学のように「授業料20%減額」という%型の奨学金を出す大学もあります。%型は学費が高いコースほど有利、定額型は学費が抑えめのコースほど有利――名目の金額ではなく、卒業までに実際に減る総額で比べる必要があります。
※ 奨学金の金額・対象国・条件・対象外コースは大学の判断で改定されます。上記はマッコーリー大学公式の留学生向け奨学金ページの内容をもとに整理したものです。出願時点での最新条件は、アンアルウェンが確認して無料でお伝えします。
直接入学の要件に届かない場合でも、マッコーリー大学には学内に受け皿が2つあります。学力を補うMacquarie University College(進学準備)と、英語力を補う付属語学学校(MUELC)です。
| プログラム | 対象 | 修了後 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Foundation Program | 高校の成績が 直接入学に届かない | 学部1年次 | 高校卒業後の標準的な進学準備ルート |
| Diploma Program | 成績・英語が やや不足 | 学部へ進学 | 学部1年次相当を含み、少人数で学べます。$3,000奨学金の対象 |
| Masters Qualifying Program | 大学院志望で 要件が不足 | 大学院課程 | 大学院進学のための橋渡し課程 |
| Graduate Certificate / Diploma | 大学院志望 | Master課程へ | 修士課程への段階的な進学ルート |
英語スコアが足りない場合の受け皿が、キャンパス内にある付属語学学校(MUELC)です。一般英語から進学英語(Academic English)まで揃っており、進学英語を修了すればIELTSを再受験せずに大学の本コースへ進めます。
※ 各プログラムの学費・開講時期・入学要件・進学先コースの指定は年度によって変わります。正確な条件はアンアルウェンが確認して無料でお伝えします。
日本の高校からマッコーリー大学を目指す場合、ルートは大きく3つです。今の成績と英語力によって、現実的な選択肢が変わります。
高校の成績と英語スコアの両方が要件を満たす場合の最短ルートです。
成績または英語が直接入学に届かない場合の現実的なルートです。
成績は足りているが、英語スコアだけが不足している場合。
マッコーリー大学のスケジュールで、最も注意すべき点。
ひとつは「VCISには申請手続きがある」こと。出願だけで自動審査される$5,000 Regional Scholarshipと違い、VCISはオファーレターを受け取ったあとに、自分で申請フォームを出す必要があります。
もうひとつは「Commencement Feeの支払い期限」です。$5,000 Regional Scholarshipは「期限までにオファーを受諾し、Commencement Feeを支払うこと」が条件に含まれています。手続きが遅れると、対象国であっても奨学金の条件を満たせません。アンアルウェンでは、この期限管理も含めて無料でサポートします。
大学選びは、街選びでもあります。マッコーリーパークという場所の実像を、率直に整理します。
シドニーCBDまで約15km。メトロで乗り換えなしにアクセスできます。「郊外だから不便」という一般論が当てはまらない、数少ない立地です。
マッコーリー大学駅はショッピングセンターに直結しています。日用品の買い物、食事、アルバイト先まで徒歩圏にあり、生活の基盤が整っています。
マッコーリーパークには大手企業のオフィスが集まっています。インターンシップや卒業後の就職先が物理的に近いという条件は、キャリアを意識する方には実利があります。
シドニーの住居費は全豪でも高い水準ですが、メトロ沿線に住む選択肢があるため、CBDのキャンパスに通うより家賃を抑えやすくなります。3年間で見ると大きな差になります。
マッコーリーパーク周辺は、シドニーCBDの喧騒とは異なる落ち着いた環境です。勉強に集中しやすい一方、夜遊びや文化的な刺激を求めるなら都心へ出る必要があります。
NSW州はサマータイムを導入しているため、時期によって1時間または2時間の時差になります。家族との連絡に大きな支障はありません。
率直にお伝えすると:シドニーは生活費が高い都市です。ブリスベンやアデレードと比べると、住居費を中心に3年間で数百万円の差が出ます。「シドニーで学ぶこと自体に価値を感じるか」が、判断の分かれ目になります。求人の多さ、日本人コミュニティの規模、文化的な機会はオーストラリア随一です。
マッコーリー大学を卒業したあと、オーストラリアで働くことは可能です。基本的な流れを整理します。
ここで、必ず知っておくべきことがあります。
オーストラリアの移住制度では、都市部以外の地域が「指定地域(Designated Regional Area)」に分類され、卒業生ビザの延長や技術移住の加点対象になります。
ただしシドニーは指定地域に含まれません。マッコーリー大学のキャンパスは大シドニー圏にあるため、この制度の対象外です。「地域枠のメリット」を重視されるなら、ニューカッスル大学のように指定地域(Category 2)にキャンパスを持つ大学を検討する必要があります。
一方でシドニーは求人の絶対数が圧倒的に多い都市です。「制度上の加点」を取るか「求人の多さ」を取るか――ここも判断が分かれるポイントです。
ただし、ここは慎重に。オーストラリアの移民制度は頻繁に改正され、対象地域・加点・ビザ要件は変わります。「留学すれば永住権が取れる」という単純な話ではありません。アンアルウェンでは、メリットだけでなく不確実性も含めて率直にお伝えします。最終的なビザ判断は登録移民代理人(MARA)の業務範囲であり、必要な場合は適切な専門家へおつなぎします。
NSW州で「Go8以外の現実的な選択肢」を探すと、マッコーリー大学、ニューカッスル大学、西シドニー大学の3校が候補に上がります。この3校は性格がはっきり分かれています。
| 比較項目 | マッコーリー大学 | ニューカッスル大学 | 西シドニー大学 |
|---|---|---|---|
| 世界ランキングの位置 | QS世界126位 オーストラリア11位 |
QS世界200位台 (版により変動) |
世界の大学の 上位2%圏 |
| 設立 | 1964年 | 1965年 | 1989年 |
| 立地 | シドニー北部 マッコーリーパーク メトロ駅直結・CBDから15km |
ニューカッスル Callaghan(郊外)+ 市中心部・Central Coast |
西シドニー Parramatta City、Penrith など7キャンパス |
| 大学の性格 | ビジネス・IT重視 都市型+広いキャンパス |
医療・工学に強い 地方都市型 |
実学・地域密着 学費が抑えめ |
| 看板分野 | 会計・ファイナンス IT・サイバーセキュリティ データ・マーケティング |
看護・医療 エンジニアリング 建築・教育 |
ビジネス・教育 看護・医療 ソーシャルワーク・IT |
| 学費(年間目安) | $42,000〜$47,000 (学部) |
$36,000〜$53,000 看護$44,210/IT$43,940 |
$28,000〜$40,000 ビジネス$28,000〜 |
| 留学生向け奨学金 | 年$5,000(日本国籍・ 申請不要・在学中継続) +最大$10,000(VCIS) |
授業料20%減額 International Excellence Scholarship |
年$5,000〜$10,000 成績により変動 |
| 奨学金のタイプ | 定額・継続型 +成績上位は一時金 |
%減額型 | 定額・年額型 |
| 英語要件(学部) | IELTS 6.5 (各6.0) |
IELTS 6.0 (各6.0) |
IELTS 6.0 (各5.5) |
| 指定地域(regional) | ✗ 大シドニー圏 | ✓ Category 2 卒業生ビザ延長の可能性 |
✗ 大シドニー圏 |
| 都心へのアクセス | ✓ メトロ直結 CBDまで乗り換えなし |
✗ シドニーから 約160km |
△ 電車でCBDへ キャンパスにより差 |
※ ランキングは発表機関・版によって数値が変わります。上記は比較の目安としてご覧ください。学費・奨学金の条件は各大学の判断で改定されます。最新の条件はアンアルウェンが確認して無料でお伝えします。
3校の選び方を、率直に整理します。
マッコーリー大学を選ぶべき人――会計・ファイナンス・IT・データ・マーケティングを学びたい方。シドニーで学びたいが通学の不便と高い家賃は避けたい方。日本国籍で自動的に年$5,000の奨学金を受けたい方。3校のなかで世界ランキングの評価は最も高く、就職の出口も明快です。
ニューカッスル大学を選ぶべき人――看護・医療・エンジニアリングを学びたい方。そして卒業後のビザで「指定地域」の優遇を取りにいきたい方。ニューカッスルはCategory 2の地域に分類され、卒業生ビザの延長対象になり得ます。学費も分野によってはマッコーリーより抑えられます。ただしシドニーから約160km離れており、都会の求人量は望めません。
西シドニー大学を選ぶべき人――とにかく費用を抑えたい方。ビジネス系なら年$28,000〜と、マッコーリーより年間15,000ドル前後安くなります。看護・教育・ソーシャルワークに強く、英語要件も学部IELTS 6.0(各5.5)とやさしめです。「シドニー圏で、無理のない予算で学位を取る」という目的にはよく合います。
この3校を比べるとき、最も見落とされているのが「奨学金のタイプの違い」です。
つまり「奨学金の名目上の金額」ではなく「卒業までに実際に支払う総額」で比べる必要があります。アンアルウェンでは、志望校それぞれについて学費・奨学金・生活費を合算した比較表を無料でお作りしています。
日本人なら、本当に自動で奨学金がもらえるのですか?
大学の公式ページでは、$5,000 Regional Scholarship の対象国に日本が明記されており、「出願時に自動的に審査される(申請不要)」とされています。金額は年額AUD 5,000(各セッションAUD 2,500)で、コースの標準修業年限のあいだ継続します。ただし条件があり、期限までにオファーを受諾してCommencement Feeを支払うこと、各必修学期に在籍を継続すること、授業料全額を負担する政府奨学金の受給者でないことが求められます。またGraduate Certificateや医療・心理系の一部コースは対象外です。「日本国籍だから無条件」ではない点にご注意ください。条件と対象外コースの全リストは奨学金ページに掲載しています。
$5,000とVCIS(最大$10,000)は両方もらえますか?
公式ページに併給可否の明記はありません。ネット上には「併願可能」とする情報もありますが、年度・コース・個別の審査結果によって取り扱いが変わり得ます。資金計画はまず$5,000(自動・確実性が高い)を前提に立て、VCISは「取れたら上乗せ」と考えるのが安全です。出願時点での正確な取り扱いは、アンアルウェンが大学に確認してお伝えします。
VCISの申請は、いつ・どうやって行うのですか?
流れは2段階です。①まず通常どおりコースに出願し、大学のフルオファーを取得します。このとき学籍番号(Student Number)が発行されます。②その学籍番号を使って、オンラインの奨学金申請フォームを提出します。Scholarship Name欄には「VCIS」と入力します。募集は通年ですが枠が埋まり次第終了する競争型のため、オファー取得後は速やかに出すのが有利です。アンアルウェンではこの申請手続きも無料で代行します。
マッコーリー大学はGo8ではありませんが、評価は大丈夫ですか?
Go8ではありません。ただしQS世界大学ランキングで126位・オーストラリア11位、THE世界大学ランキング2026で世界166位。過去10年で121ランク上昇し、世界8,800機関のうち上位1.5%に位置します。さらにQS World University Rankings 2027では卒業生の進路と雇用主評価でオーストラリア国内トップ10です。「大学名の重み」を就職活動で直接活かしたい方には、率直にGo8をおすすめすることもあります。一方、会計・ファイナンス・IT・データ系を学びたい方にとっては、分野別の評価と立地の実利で選ぶ価値のある大学です。
キャンパスが郊外だと聞きました。通学は不便ではないですか?
不便ではありません。キャンパスにシドニーメトロ「マッコーリー大学駅」が直結しているためです。地下駅で、大学と大型ショッピングセンターにつながっています。シドニーCBDまでは乗り換えなしでアクセスでき、メトロは定時性が高いため通学時間が読めます。むしろ「広いキャンパス」と「都心アクセス」を両立している点は、シドニーの大学のなかでも珍しい条件です。住む場所もメトロ沿線から選べるため、家賃を抑えやすいという利点もあります。
日本の高校を卒業したら、直接出願できますか?
高校の成績(評定平均)をATAR相当に換算して審査されます。換算後の成績が志望コースの水準を満たしていれば直接出願が可能です。届かない場合は、Macquarie University Collegeのファウンデーションまたはディプロマを経由するルートになります。なおATAR相当85は、VCIS(最大$10,000)の条件でもあります。つまり「入学できるか」と「上乗せの奨学金が取れるか」は同じ指標で連動しています。成績証明書を拝見すれば、どちらも無料で判定できます。
シドニーは生活費が高いと聞きますが、実際どうですか?
正直にお答えします。シドニーの住居費はオーストラリアで最も高い水準です。ブリスベンやアデレードと比べると、3年間で数百万円の差が出ることも珍しくありません。ただしマッコーリー大学の場合、メトロ沿線に住む選択肢があるため、CBDのキャンパスに通う大学よりは家賃を抑えやすい面があります。加えて日本国籍なら年$5,000の奨学金が自動適用されるため、3年間で約150万円の差が生まれます。「シドニーで学ぶこと自体に価値を感じるか」が判断の分かれ目です。求人の多さや文化的な機会はオーストラリア随一です。
社会人ですが、大学院で学び直しはできますか?
できます。Master of Applied Finance(豪州1位・世界40位)、Master of Marketing(豪州1位・世界31位)、Master of Business Analytics、Master of Data Science、MBA など、社会人の学び直し・キャリアチェンジ向けのコースが揃っています。大学院コースワークも$5,000 Regional Scholarshipの対象です。判定材料は日本の大学での成績(WAM換算)で、WAM相当65以上ならVCIS(最大$10,000)にも申請できます。成績が要件に届かない場合は、Masters Qualifying Program や Graduate Certificate を経由するルートもあります。まずは成績証明書をお送りください。
IELTSのスコアが足りません。どうすればいいですか?
3つの方法があります。①付属語学学校(MUELC)の進学英語コースを受講する――修了すればIELTSを再受験せずに本コースへ進めます。英語コースと本コースをパッケージで出願すれば学生ビザの申請は1回で済みます。②カレッジのディプロマに入る――学部より低い英語要件で入学でき、こちらは$3,000奨学金の対象です。③次の入学時期に狙いを変える――マッコーリーは2月と7月に入学機会があるため、半年後に照準を移すことも可能です。現在のスコアをお聞かせいただければ、必要な週数と費用を算出します。
卒業後、オーストラリアで働けますか?
卒業生ビザ(サブクラス485)を取得すれば、卒業後に一定期間オーストラリアで就労できます。マッコーリー大学は隣接するビジネス地区に企業が集積しており、在学中からインターンシップの機会を得やすい環境です。ただしシドニーは「指定地域(regional)」に含まれないため、卒業生ビザの延長制度や技術移住の地域加点の対象外となります。地域枠を重視されるならニューカッスル大学(Category 2)が選択肢に入ります。一方でシドニーは求人の絶対数が最も多い都市です。移民制度は毎年のように改正されるため、最終的な判断は登録移民代理人(MARA)の業務範囲となります。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。大学へ直接出願する場合と、支払う学費・奨学金の条件は変わりません(エージェント手数料は大学側が負担します)。コース選び、出願書類、VCISの申請手続き代行、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
「大学に直接申し込めばいいのでは」と思われるかもしれません。実際、直接出願も可能です。それでもアンアルウェンをご利用いただく理由を、率直に整理します。
エージェント経由でも、大学に直接申し込む場合と学費・奨学金の条件は同じです。手数料は大学側が負担するため、利用者の負担はゼロです。「無料である理由」がはっきりしているサービスです。
マッコーリー大学の奨学金は「自動で付くもの($5,000)」と「自分で申請するもの(VCIS)」に分かれています。さらに$5,000のほうもCommencement Feeの支払い期限を過ぎると条件を満たせません。この2点の管理は、エージェントを通せば確実に防げます。
日本の成績がATAR・WAMにどう換算されるかは公開されていません。成績証明書を見れば、直接入学が狙えるか、VCISのラインに届くかを事前にお伝えできます。
マッコーリーは定額・継続型、ニューカッスルは%減額型、西シドニーは学費そのものが安い。タイプが違う奨学金は、卒業までの総額に直して比べないと判断できません。3校まとめて計算した比較表をお作りします。
学生ビザの審査では、GSステートメントの内容が結果を左右します。何をどう書くべきかは、審査の傾向を知っているかどうかで大きく変わります。作成から提出まで無料でサポートします。
私たちは特定の大学に送客するために動いていません。「西シドニー大学のほうが予算に合う」「地域枠を狙うならニューカッスル大学」と判断すれば、そうお伝えします。言いにくいことを言うのが、私たちの仕事だと考えています。
オーストラリアの提携オフィスと連携し、渡航後も日本語で相談できます。コース変更、ビザ切り替え、トラブル対応まで継続してサポートします。「手続きが終わったら終わり」ではありません。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
マッコーリー大学を検討している方へ ― 松本より
マッコーリー大学をご案内していて、いちばんお伝えしたいのは「日本国籍であること自体が、この大学では有利に働く」ということです。$5,000 Regional Scholarshipの対象国に日本が入っており、しかも申請不要でコース期間中ずっと続きます。3年間で約150万円――この差は、留学の総額に対して小さくありません。
一方で、もったいないと感じるのはVCIS(最大$10,000)に申請が必要だと知らないまま入学してしまうケースです。オファーを受け取ったあと、自分で申請フォームを出さないと審査されません。成績が良い方ほど、この取りこぼしは痛手です。
学びたい分野と今の成績・英語力を教えていただければ、ニューカッスル大学や西シドニー大学も含めて、どこが合うか率直にお答えします。マッコーリーが合わないと思えば、そう申し上げます。まだ迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。マッコーリー大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
NSW州の大学、どれが合うか。
まず一緒に確かめませんか。
「日本の高校の成績で出願できるか」「年$5,000の奨学金の条件を満たせるか」「ニューカッスル大学・西シドニー大学と総額でどう違うか」――マッコーリーが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
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