UNSW Scholarships for International Students
ニューサウスウェールズ大学(UNSW)
留学生向け奨学金ガイドUNIVERSITY OF NEW SOUTH WALES
日本語の情報サイトの多くが、UNSWの主力奨学金として「授業料20%割引」を紹介しています。しかしこの制度は低所得国・開発途上国の学生向けで、日本国籍は応募できません。このページでは日本人が実際に狙える奨学金だけを、減額後の実額まで含めて整理しました。
最終更新:2026年8月12日 / 監修:松本 朋弥(アンアルウェン 代表・オーストラリア留学カウンセラー) 金額・締切はUNSW公式が公開する2026年8月時点の情報にもとづきます。
UNSW(ニューサウスウェールズ大学)は、QS世界大学ランキング2027で世界19位・オーストラリア1位。国内1位になったのはこの版が初めてです。当然、留学生向けの奨学金にも関心が集まります。
ところが、日本語で「UNSW 奨学金」と検索すると、ほぼ必ず「授業料20%割引(International Student Award)」が主力として紹介されています。金額のインパクトも大きく、パーソナルステートメントを出せば申請できる、と書かれていることも多い。
しかし、日本国籍の方はこの制度に応募できません。UNSWの規約(Terms & Conditions)には、この奨学金が「低所得国および開発途上国の学生を対象とする」と明記されています。そしてUNSWが公開している対象国リスト(約120ヶ国)に、日本は載っていません。
これは細かい話ではありません。Bachelor of Commerceなら3年で約A$36,000。20%を前提に予算を組んでいた場合、その分がまるごとずれます。
ただし――だからUNSWの奨学金が薄い、という話ではありません。日本国籍でも、申請書もエッセイも書かずに自動選考されるA$10,000の枠があり、その上には授業料全額免除まであります。必要なのは、正しい枠を、正しい順序で狙うことだけです。
このページでは、日本人が実際に対象になる制度だけを取り出し、適用後に総額がいくらになるのかまで計算しました。UNSWそのものについてはニューサウスウェールズ大学の詳細ページをご覧ください。
UNSWが公表している留学生向け奨学金を、日本国籍の方が対象になるかどうかを明示して一覧にしました。
| 奨学金名 | 金額 | 主な条件 | 申請 | 日本国籍 |
|---|---|---|---|---|
| International Scientia Coursework Scholarship PUCA1025 |
授業料全額 または $20,000/年 |
学業成績+リーダーシップ+課外活動。学部・コースワーク大学院。締切までにオファー取得が必要 | 必要 | ✓ |
| Australia’s Global University Award PUCA1026 |
$10,000 一時金 |
UNSWの学部・コースワーク大学院に新規フルタイム入学。判定は学業成績のみ | 不要 | ✓ 基準線 |
| Business School International Pathways Award PUCA1023 |
$15,000 1年間 |
提携パスウェイまたはUNSW Foundation Studies修了→Business Schoolへ。他に高等教育歴がないこと | 必要 | ✓ |
| UNSW College Award PUCA1027 |
$10,000 1年間 |
UNSW College Foundation Studies修了者が学部へ進学する場合。Diploma修了者は対象外 | 不要 | ✓ |
| UNSW Law & Justice International Award PUCA1028 |
$10,000 1年間 |
LLB・JD・LLMのプログラムに入学する留学生 | 必要 | ✓ |
| Masters of Laws Scholarship PGCA1107 |
$20,000 1年間 |
Law School Global League加盟校の学部卒業者がLLMに進学する場合 | 自動 | ✓ ※出身校による |
| Business School International Scholarship PUCA1024 |
$5,000 在学期間 |
UNSW Business Schoolの対象コース。学部は直近の中等教育資格が必要 | 必要 | ✓ |
| UNSW Articulation Scholarships UGCA1815 ほか |
$5,000/年 | 承認済みの提携パスウェイを修了して工学系の学部へ進学する場合 | 自動 | ✓ ※提携校のみ |
| Dr Vincent Lo Asia Undergraduate Scholarship UGCA1606 |
要確認 | アジア出身の学部留学生。金額・期間が年度により改定されます | 必要 | ✓ ※条件要確認 |
| International Student Award 授業料20%割引 |
20% コース全期間 |
低所得国・開発途上国の国籍者が対象。日本は公式の対象国リストに不掲載 | 必要 | ✗ |
| Hong Kong Foundation Scholarship UGCA1603 |
$10,000/年 | 香港市民限定の学部生向け | 必要 | ✗ |
※2026年8月時点でUNSWが公表している内容にもとづきます。「日本国籍」欄は、公表されている応募資格から判断した目安です。個別の適用可否は出願年度の条件により変わりますので、アンアルウェンで無料で確認いたします。AGSM(MBA各種)・UNSW Online・UNSW Canberra(ADFA)・Study Abroadは、上記の多くが対象外です。
日本国籍の方にとって、いちばん現実的な減額枠です。UNSWの学部またはコースワーク大学院に新規フルタイムで入学する留学生を対象に、授業料に充当するA$10,000が一時金として支給されます。
最大の特徴は「申請不要」であること。UNSW公式は「対象学生は自動的に審査され、奨学金用の申請書や追加の証明書類を提出する必要はない」と明記しています。判定材料は入学出願書類に示された学業成績(academic merit)のみ。エッセイも推薦状も要りません。
結果は入学許可書(オファーレター)と同時に通知され、奨学金の内容もその書面に記載されます。
この奨学金の実務上の意味を、はっきり書きます。
「UNSWに合格すれば、日本国籍の方でも土俵には乗る」ということです。特別な資格も、エッセイも、推薦状も不要。ISA(20%割引)が使えない日本の方にとって、これが実質的な出発点になります。
ただし「合格すれば全員がもらえる」わけではありません。学業成績にもとづく選考です。そしてエッセイがない分、出願書類に成績をどう提示するかが、そのまま結果に直結します。成績証明書の英文表記、履修科目の見せ方、GPAの換算根拠――ここを整えるかどうかで判定が変わり得る、というのが実務上の感覚です。
この奨学金の規約には「International Student Awardを除き、他のUNSW奨学金と同時に保持することはできない」と明記されています。さらに「より高額の奨学金を受け取った場合、その受諾時点でこの奨学金は自動的に取り消される」とも書かれています。
日本国籍の方はISAが対象外なので、実質的には「対象になった枠のうち、いちばん高いものがひとつだけ適用される」と考えてください。たとえばBusiness School International Pathways Award(A$15,000)が付けば、A$10,000の枠はそちらに置き換わります。
UNSWの留学生向けコースワーク奨学金の最上位です。給付は2種類あります。
評価軸は成績だけではありません。UNSWは「高い学業成績」に加えて、学校・職場・地域社会で発揮したリーダーシップと、課外活動(スポーツ・文化活動・ボランティア・就業経験)を挙げています。$10,000の自動選考枠との最大の違いがここで、書類で差がつく制度です。
受賞者には、ネットワーキングイベントへの参加と、UNSW Professional Development Programへの参加が保証されます。
Term 1 2027入学の場合、応募受付は2026年7月15日〜10月30日(AEST 23:59)。そして10月30日までに対象コースの入学許可(オファー)を取得している必要があります。
つまり順序は「出願 → オファー取得 → Scientiaに応募」。この3つを締切前に終えていなければ、成績がどれだけ良くても応募できません。Term 1入学のScientiaを狙うなら、夏のうちに出願を終えておく必要があります。
UNSWで最も多い取りこぼしが、ここです。「オファーが出てから奨学金を考えよう」と思っていると、応募期間が終わっています。
「どうせ無理」と応募しないのが、いちばんもったいないパターンです。Scientiaは応募が必要な数少ない制度で、しかも応募しなければ結果はゼロ。落ちても$10,000の自動選考には影響しません。
リーダーシップと課外活動が評価軸に入っているということは、成績だけでは決まらないということでもあります。部活動の役職、アルバイト先での役割、ボランティア、留学経験――日本の学生生活のなかにも書ける材料はあります。申請書の作成はアンアルウェンで無料でサポートします。
UNSW CollegeのFoundation Studiesを修了して、UNSWの学部課程(Bachelor)へ進学する留学生が対象。A$10,000が授業料に充当されます。申請不要・自動選考です。
対象はFoundation Studies修了者だけです。UNSW CollegeのDiploma(12か月・修了するとUNSW学部の2年次へ進学)の修了者は、この奨学金の対象ではありません。
つまりUNSW Collegeの2つのルートは、こういう構図になります。
「年数で有利なDiploma」「奨学金で有利なFoundation」――どちらが総額で有利かは、コースの学費と滞在期間によって変わります。実額の比較はルート別の総額比較に整理しました。
承認済みのアーティキュレーションパスウェイ、またはUNSW Foundation Studiesを修了して、UNSW Business Schoolのコースへ進学する留学生が対象。他に高等教育歴がないことが条件です。
金額はA$15,000で、UNSWの留学生向け奨学金のなかではScientiaに次ぐ水準。Global University Award(A$10,000)よりも高いため、両方の要件を満たす場合はこちらが適用されます(併用はできません)。
ビジネス系を志望する高校生にとって、これは重要な制度です。Foundation Studies経由でUNSW Business Schoolに進むと、UNSW College Award(A$10,000・自動)ではなくこちらのA$15,000を狙えます。差額はA$5,000。
ただしこちらは要申請で締切があります。自動で付くものではないので、Foundation在学中に応募期間を自分で管理する必要があります。
UNSW Business Schoolの対象コースに入学する留学生が対象。学部の場合は「直近の中等教育資格を持っていること」が条件です(=高校卒業後まっすぐ進学する方向け)。要申請。
金額はA$5,000で、Global University Award(A$10,000)より低いため、両方の要件を満たす場合は自動選考のA$10,000のほうが適用されます。「$5,000のために$10,000を失う」ことはありませんが、逆に「両方もらう」こともできません。
LLB(法学士)・JD(Juris Doctor)・LLM(法学修士)のプログラムに入学する留学生が対象。UNSW奨学金ポータルからの申請が必要です。
UNSWの法学はQS分野別2026でLaw & Legal Studies 世界13位。UNSWのなかでも順位の高い分野で、留学生の関心も高いコースです。
Law School Global Leagueに加盟する大学の学部を卒業した方が、UNSWのLLM(法学修士)に進学する場合が対象。A$20,000が1年間給付されます。申請不要・自動選考。
出身大学が加盟校かどうかで決まる制度です。ご自身の出身校が該当するかは無料でお調べします。
アジア出身の学部留学生を対象とした奨学金です。日本国籍の方も応募資格の範囲に入りますが、金額・給付期間・応募締切が年度により改定されており、資料によって記載が食い違っています。
このページでは金額を断定しません。出願年度の公式条件を必ずご確認ください。アンアルウェンで無料でお調べします。
UNSWが承認した提携パスウェイ課程を修了して、工学系の学部へ進学する留学生が対象。年A$5,000。申請不要・自動選考です。
日本の大学・短期大学・専門学校のなかにも、オーストラリアの大学と単位接続の協定を結んでいる機関があります。該当すれば単位認定によって修業年限が短くなる可能性もあるため、確認する価値があります。学校名をお知らせいただければ無料でお調べします。
他サイトでUNSWの主力奨学金として紹介されている制度ですが、日本国籍の方は応募できません。UNSWの規約(Terms & Conditions)には、この奨学金の性格が次のように書かれています。
そのうえで「応募者はAttachment Aに記載された国の国籍を保持していなければならない」と定められています。UNSWが公開しているその対象国リスト(約120ヶ国)に、日本は掲載されていません。
アルファベット順のリストでJamaica の次は Jordan。そのあいだに Japan はありません。中国・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・香港・台湾・欧米諸国も同様に対象外です(インド・インドネシア・フィリピン・ベトナム・ネパール・スリランカ・カンボジア・ラオス・モンゴルなどは対象)。
香港市民の学部留学生を対象とした奨学金で、年A$10,000が在学期間にわたって給付されます。国籍要件があるため、日本国籍の方は応募できません。
UNSWの奨学金を、UTSやディーキンと比べたときの特徴。
UTSやディーキンは「◯%減額」という率で設計された制度が中心で、学費が高いコースほど恩恵が大きくなります。一方UNSWの主力は「A$10,000」「A$15,000」といった定額型です。
これは学費が高いコースほど、相対的な効果が薄くなるということでもあります。Bachelor of Engineering(4年・修了までA$265,500)でA$10,000なら、率にすると約3.8%。Bachelor of Commerce(3年・A$180,500)なら約5.5%です。
だからこそUNSWでは「Scientiaを狙えるかどうか」が総額を大きく左右します。年A$20,000なら4年でA$80,000、全額免除ならさらに上。応募が必要な制度に、締切前にきちんと応募できるかどうか――ここがUNSWの奨学金戦略の核心です。
アンアルウェン独自コンテンツ
「A$10,000」「年A$20,000」という金額は、総額に対してどのくらいの意味を持つのか。UNSW公式が公表している2026年の学費に、各奨学金を適用して計算しました。
| コース | 定価 (修了までの総額) | $10,000 適用後 | Scientia 年$20,000 適用後 | Scientia 全額 |
|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Engineering (Honours)(4年) 年A$61,500 |
$265,500 | $255,500 △$10,000 |
$185,500 △$80,000 |
授業料 $0 |
| Bachelor of Science (Computer Science)(3年) 年A$61,000 |
$192,500 | $182,500 △$10,000 |
$132,500 △$60,000 |
授業料 $0 |
| Bachelor of Data Science and Decisions(3年) 年A$60,000 |
$189,000 | $179,000 | $129,000 | 授業料 $0 |
| Bachelor of Commerce(3年) 年A$56,500 |
$180,500 | $170,500 △$10,000 |
$120,500 △$60,000 |
授業料 $0 |
| コース | 定価 (修了までの総額) | $10,000 適用後 | Scientia 年$20,000 適用後 | Scientia 全額 |
|---|---|---|---|---|
| Master of Information Technology(2年) 年A$63,000 |
$130,500 | $120,500 △$10,000 |
$90,500 △$40,000 |
授業料 $0 |
| Master of Commerce(1.7年) 年A$62,000・大学院で最短クラス |
$96,000 | $86,000 △$10,000 |
$62,000 △$34,000(概算) |
授業料 $0 |
| Master of Data Science and Decisions(2年) 年A$62,000 |
$128,000 | $118,000 | $88,000 | 授業料 $0 |
| AGSM MBA(Full Time・12か月) 1科目A$7,230 |
$86,760 | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
※UNSW公式の各コースページに掲載されている2026年の留学生向け金額(豪ドル)です。「定価(修了までの総額)」はUNSWの公表値で、授業料に加え学修関連費(年 約A$1,000)を含みます。Scientia Offer 1(全額)は授業料が免除されるもので、学修関連費や生活費は含みません。Master of Commerce(1.7年)の年A$20,000は年額換算で計算した概算です。UNSWの学費は毎年改定されるため、在学中の改定分だけ実額は増加します。
この表から読み取れること。
①「基準線のA$10,000」は、率で見ると3.8〜5.5%です。UTSの15%やディーキンの20%といった率型の制度と比べると、UNSWの自動選考枠は控えめです。ここを正しく認識しないと、予算計画がずれます。
②UNSWで金額が動くのはScientiaです。年A$20,000なら、Bachelor of Engineering(4年)でA$80,000。$10,000枠の8倍です。応募が必要で締切もありますが、金額のインパクトが違います。
③大学院は「元の総額が小さい」ため、A$10,000の効果が相対的に大きくなります。Master of Commerce(1.7年・A$96,000)ならA$10,000は約10.4%。学部より率が高いという逆転が起きます。総額そのものも学部の約半分なので、「オーストラリアで学位を取る」という目的なら大学院のほうが費用対効果は高くなります。
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UNSWは日本の高校卒業から学部に直接出願できます(UTSのように「大学1年修了が必須」という制約はありません)。ただし日本向けの点数換算表が公表されておらず、選考も成績順のgrouped offer roundのため、合否を事前に読みにくいという性格があります。
そのため実務ではUNSW Collegeとの併願を組むことが多くなります。ここではBachelor of Commerce(年A$56,500・3年・修了までA$180,500)を例に、ルート別の総額を比較します。
| ルート | 期間 | 準備課程 | 学部の授業料 | 授業料の合計 |
|---|---|---|---|---|
| A. 高校卒業から直接出願 + Global University Award($10,000) |
3年 | 不要 | $170,500 ($180,500 − $10,000) |
$170,500 |
| B. UNSW College Diploma of Business (12か月)→ 学部2年次 |
約3年 | $54,540 | 約$120,300 (3年分$180,500の2/3で按分) |
約$174,800 |
| C. UNSW College Foundation Studies(Standard) → 学部1年次 + UNSW College Award($10,000) |
約4年 | $42,700 | $170,500 ($180,500 − $10,000) |
$213,200 |
| C-2. 同上 + Business School Pathways Award($15,000) |
約4年 | $42,700 | $165,500 ($180,500 − $15,000) |
$208,200 |
| D. 直接出願 + Scientia(年$20,000) | 3年 | 不要 | $120,500 ($180,500 − $60,000) |
$120,500 |
※Bachelor of Commerce(2026年・年A$56,500/修了までA$180,500)を前提とした試算です。UNSW College Diploma of Businessの留学生向け学費は2026年でA$54,540(2027年はA$55,620)。ルートBの「学部2年分」は、UNSW公表の3年総額を年数按分した概算です。ルートBでGlobal University Award($10,000)の対象になるかどうかは公式に明記がないため、出願時に個別確認が必要です(対象になれば約A$164,800)。学費は毎年改定されるため、実額は変動します。
この表の結論を、はっきり書きます。
①直接出願(A)とDiploma経由(B)は、授業料の総額がほぼ同じです。差はA$4,300程度。Diplomaは12か月で学部2年次に接続するため、「1年余分にかかる」わけではありません。「準備課程は無駄な出費」という常識は、UNSWのDiplomaには当てはまりません。
②だからこそ、AとBは並走させるのが合理的です。学部の選考は成績順で結果が読めません。直接出願とDiplomaの両方に出しておけば、どちらに転んでも1年を失いません。費用がほぼ同じなら、リスクを消しておくほうが得です。
③Foundation経由(C)は約A$40,000高くなります。UNSW College Award(A$10,000)やBusiness School Pathways Award(A$15,000)が付いても、学部1年次からのスタートで1年多くかかる分を埋めきれません。「奨学金が付くからFoundationが得」とは言えない――ここが直感と食い違うポイントです。
④総額を本気で下げたいなら、答えはScientia(D)です。年A$20,000ならA$120,500。他のどのルートよりA$50,000以上安くなります。要申請・締切ありという条件さえクリアできれば、UNSWで最も効く一手です。
上記は授業料のみの比較です。実際には、期間が長いルートほど生活費(家賃・食費・交通費)が積み上がります。シドニーはオーストラリアで家賃が最も高い都市で、生活費は年間A$25,000〜35,000程度が目安。ルートC(約4年)とルートA(3年)では、生活費だけで約A$30,000の差が生じます。
この点を加味すると、Foundation経由の不利はさらに大きくなります。ただし英語力・基礎学力に不安がある方には、Foundationのほうが確実に卒業まで到達できるケースもあります。総額のシミュレーションは、授業料だけでなく生活費まで含めて作成する必要があります。アンアルウェンでは無料でお作りしています。
UNSWの奨学金だけが選択肢ではありません。日本側にも、海外の大学・大学院で学位を取得する留学生を対象とした制度があります。
※各制度の対象・金額・締切は年度ごとに改定されます。必ず各制度の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。
日本側の奨学金には、UNSWの制度にはない特徴があります。それは「生活費に使える」ということです。UNSWの奨学金はすべて授業料の減額または授業料への充当であり、家賃や食費には使えません。
シドニーの生活費は年間A$25,000〜35,000程度。3〜4年なら日本円で1,000万円近くになることもあります。UNSWの奨学金が定額型(A$10,000)中心であることを考えると、授業料の減額と生活費の支援は、別々に確保する発想がとくに重要になります。
ここまでの情報を、「あなたの状況ならこれを狙う」という形に整理します。
| あなたの状況 | 本命の奨学金 | 受け皿 | やるべきこと |
|---|---|---|---|
| 日本の高校3年生 (成績が良い) |
International Scientia (全額/年$20,000) |
Global University Award($10,000・自動) | 夏までに出願を終えてオファーを取る。Term 1 2027なら10月30日までにオファー取得+応募。課外活動・リーダーシップの実績を書き出しておく |
| 日本の高校3年生 (成績は平均的) |
Global University Award ($10,000・自動) |
UNSW College Diplomaとの併願 | 直接出願とDiplomaを並走させる。総額はほぼ同じなので、選考リスクだけ消しておく |
| ビジネス系志望で 基礎から固めたい |
Business School Pathways Award($15,000) |
UNSW College Award($10,000・自動) | UNSW College Foundation Studiesを修了してBusiness Schoolへ。Pathways Awardは要申請なので在学中に締切を管理 |
| 日本の大学を卒業 (大学院を目指す) |
International Scientia (全額/年$20,000) |
Global University Award($10,000・自動) | 成績証明書のWAM換算を確認。職務経験・地域活動もScientiaの評価材料になるので棚卸ししておく |
| 社会人 (大学の成績に自信がない) |
Global University Award ($10,000・自動) |
― | Master of Commerceは平均60〜64%でもGMAT 600で出願可。まず入学要件を満たすルートを確保する |
| 法学(LLB・JD・LLM)志望 | Law & Justice International Award($10,000) |
Global University Award($10,000・自動) | LLMで出身校がLaw School Global League加盟なら$20,000枠も確認。UNSWの法学はQS世界13位 |
| MBA志望 | UNSWの留学生向け奨学金は対象外です | AGSMは全プログラムが除外。定価で予算を組むか、日本側の制度・企業派遣を検討する | |
戦略の要点は、たった2つです。
①「自動選考されるもの」は、出願書類の成績がすべてです。Global University Award($10,000)、UNSW College Award($10,000)、Articulation($5,000)――これらは出願すれば自動で審査されます。エッセイがない分、あなたがやるべきことは成績を上げることと、その成績を正確に伝わる形で提出することだけ。
②「申請が必要なもの」は、締切を逃した時点でゼロです。Scientia(全額/年$20,000)、Business School Pathways($15,000)、Law & Justice($10,000)――この3つは応募が必須で、締切までにオファーを取得している必要があります。UNSWで最大の機会損失は「実力不足」ではなく「順序と締切」です。
UNSWの授業料20%割引(International Student Award)は日本人でも申請できますか?
できません。UNSWの規約に「低所得国および開発途上国(lower income and developing countries)の学生を対象とする」と明記されており、UNSWが公開している対象国リスト(約120ヶ国)に日本は含まれていません。アルファベット順のリストでJamaicaの次はJordanで、そのあいだにJapanはありません。中国・韓国・シンガポール・マレーシア・タイ・香港・台湾・欧米諸国も同様に対象外です。
日本国籍の方が対象になるのは、申請不要で自動選考されるAustralia’s Global University Award(A$10,000)と、別途申請するInternational Scientia Coursework Scholarship(授業料全額または年A$20,000)などです。
日本人でもUNSWの奨学金はもらえますか?
もらえます。基準線はAustralia’s Global University Award(A$10,000)で、国籍による制限がなく、申請不要で自動選考されます。判定材料は入学出願書類に示された学業成績のみで、エッセイも推薦状も必要ありません。結果は入学許可書(オファーレター)と同時に通知されます。
その上に、別途申請するInternational Scientia Coursework Scholarship(授業料全額または年A$20,000)があります。このほかUNSW College Award(A$10,000)、Business School International Pathways Award(A$15,000)、UNSW Law & Justice International Award(A$10,000)など、条件に合えば対象になる制度が複数あります。
Australia’s Global University Award($10,000)に申請書は必要ですか?
必要ありません。UNSW公式は「対象学生は自動的に審査され、奨学金用の申請書や追加の証明書類を提出する必要はない」と明記しています。判定材料は入学出願書類に示された学業成績(academic merit)のみです。
対象はUNSWの学部またはコースワーク大学院に新規フルタイムで入学する留学生で、UNSW Online・UNSW Canberra(ADFA)・AGSMのプログラムは対象外です。
エッセイがない分、出願書類に成績をどう提示するかが結果に直結します。成績証明書の英文表記やGPAの換算根拠を整えるところから、無料でサポートします。
International Scientia Coursework Scholarshipの締切はいつですか?
Term 1 2027入学の場合、応募受付は2026年7月15日から10月30日(AEST 23:59)までです。しかも10月30日までに対象コースの入学許可(オファー)を取得している必要があります。
つまり「出願してオファーを取る」ところまでを締切前に終えておかないと、成績が足りていても応募できません。Term 1入学を目指す方は、夏のうちに出願を終えておく必要があります。アンアルウェンでは締切から逆算した出願スケジュールをお作りします。
UNSWの奨学金は複数もらえますか?
原則として併用できません。Australia’s Global University Award(A$10,000)の規約には「この奨学金はInternational Student Awardを除き、他のUNSW奨学金と同時に保持することはできない」と明記されています。さらに「より高額の奨学金を受け取った場合、その受諾時点でこの奨学金は自動的に取り消される」とされています。
日本国籍の方はISAが対象外なので、実質的には「対象になった奨学金のうち、いちばん高い枠がひとつだけ適用される」と考えてください。「$10,000+$15,000で$25,000」にはなりません。
UNSW CollegeのDiplomaを修了すると$10,000の奨学金がもらえますか?
UNSW College Award(A$10,000・申請不要)の対象は、Foundation Studies修了者です。Diploma(12か月・学部2年次へ進学)の修了者は、この奨学金の対象ではありません。
「年数で有利なDiploma」「奨学金で有利なFoundation」という違いがあるため、進学ルートを決める段階で比較しておく必要があります。ただし総額で見ると、1年多くかかるFoundationのほうが約A$40,000高くなるという試算になります(ルート別の総額比較参照)。どちらが有利かはコースと状況によって変わりますので、無料で試算します。
MBAでもUNSWの奨学金は使えますか?
使えません。AGSM(Australian Graduate School of Management)が提供するMBA各種は、International Student AwardもAustralia’s Global University Awardも対象外と明記されています。これは国籍ではなくプログラムによる除外です。
AGSMのフルタイムMBAは2026年で1科目A$7,230・総額目安A$86,760(MBA Extension・24か月は約A$113,160)。定価で予算を組む必要があります。MBAを検討される場合は、日本側の奨学金制度や企業派遣もあわせてご検討ください。
奨学金が適用されると、UNSWの学費は実際いくらになりますか?
Bachelor of Commerce(3年・修了までA$180,500)の場合、Global University Award(A$10,000)でA$170,500。Scientia Offer 2(年A$20,000)ならA$120,500、Offer 1(授業料全額免除)なら授業料はA$0になります。
Bachelor of Engineering (Honours)(4年・A$265,500)なら、$10,000適用でA$255,500、年A$20,000ならA$185,500です。
減額の対象は授業料のみで、OSHC(海外学生健康保険)・生活費・学生ビザ申請料は含まれません。シドニーの生活費は年間A$25,000〜35,000程度が目安です。詳しい内訳は実額シミュレーションをご覧ください。
「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。そのうえで、UNSWのように「情報が正しく伝わっていない大学」ではエージェントを通すメリットが具体的に存在します。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金申請、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。
これはUNSWの奨学金で最も重要な事実です。日本語の情報サイトの多くがISAを主力として紹介していますが、日本は対象国リストに入っていません。この前提で予算を組むと、Commerce 3年で約A$36,000ずれます。使える制度だけを最初に整理します。
Global University Awardは申請不要・学業成績のみで自動判定です。エッセイがない分、出願書類の成績の見せ方がそのまま結果に直結します。成績証明書の英文表記、履修科目の提示、GPA・WAMの換算根拠まで一緒に整えます。
Scientia(全額/年A$20,000)は締切までにオファーを取得していないと応募できません。Term 1 2027なら2026年10月30日。「オファーが出てから奨学金を考える」では間に合わないという構造を理解したうえで、出願日程を設計します。
Scientiaは成績だけでなくリーダーシップと課外活動が評価軸に入ります。部活動の役職、アルバイト先での役割、ボランティア――日本の学生生活のどこを、どう書くと評価対象になるのかを一緒に整理します。落ちても自動選考の奨学金には影響しないため、応募しないことが最大の損失です。
直接出願・Diploma・Foundationで、授業料も奨学金も滞在期間も変わります。「Foundationは奨学金が付くから得」と思われがちですが、実額で並べると1年分の学費と生活費が上回ります。生活費まで含めた総額シミュレーションを無料で作成します。
UNSWの学部選考は成績順のgrouped offer roundで、日本の高校向けの点数換算表もありません。「落ちたら1年空く」を防ぐため、Diplomaを並走させるのが実務上の定石です。両方の書類を同時に進めます。
UNSWの奨学金は実質1人1つです。$5,000と$10,000と$15,000のどれが適用されるのか、どの制度に応募すべきか――合算できない前提で優先順位をつける必要があります。ここを間違えると、応募の手間だけが増えます。
学生ビザにはGS要件への回答が必要です。「なぜUNSWなのか」「なぜそのコースなのか」を、出願書類と矛盾なく説明する――これは制度を理解していないと書けません。GSステートメントの作成を含め、全面的にサポートします。
アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。保護者の方からのご相談も承ります。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
UNSWの奨学金を調べている方へ ― 松本より
UNSWは、ご相談のなかで「情報が古いまま出回っている大学」の代表格です。「授業料20%割引がある」という前提で予算を立てて来られる方が実際にいらっしゃいますが、この制度は低所得国・開発途上国の学生向けで、日本国籍は対象外です。UNSWの規約と対象国リストを見れば確認できる事実なのですが、日本語の情報にはほとんど反映されていません。
ただ、これはUNSWの奨学金が薄いという意味ではありません。Australia’s Global University Award(A$10,000)は国籍を問わず、申請書もエッセイも不要で、出願書類の成績だけで自動的に判定されます。その上にはScientia(授業料全額または年A$20,000)もあります。正しい枠を、正しい順序で狙えばいいだけです。
そしてUNSWでいちばん多い取りこぼしは、成績不足ではなく「順序と締切」です。Scientiaは締切までにオファーを取っていないと応募すらできません。いつまでに何を出すか――そこを一緒に組み立てるだけで、結果が変わることがあります。現在の成績と志望コースを教えていただければ、どの枠が現実的かを率直にお答えします。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。UNSW・UNSW Collegeへの出願から奨学金の申請、渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。無料なのは手配・申請の代行サービスで、滞在費・保険料・ビザ申請料などの実費は別途かかります。
Free Consultation
UNSWで狙える枠は、20%割引ではありません。
使える制度と締切を、一緒に確かめませんか。
「いまの成績で$10,000の自動選考に乗るのか」「Scientiaの締切に間に合う出願スケジュールは」「Foundationと Diplomaはどちらが総額で得か」「MBAは本当に奨学金がないのか」――UNSWが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
最終更新:2026年8月12日 / 監修:松本 朋弥(アンアルウェン 代表・オーストラリア留学カウンセラー)
奨学金の名称・金額・条件・締切・対象年度は毎年改定されます。本ページは2026年8月時点の公開情報にもとづきます。応募要件は出願年度の条件を必ずご確認いただくか、アンアルウェンまでお問い合わせください。