William Angliss Institute — Melbourne & Sydney
食・観光・ホスピタリティ・イベント。この4分野だけに、1940年から85年以上を注ぎ込んできた州立の専門校です。Certificate IIIから修士号までを一つの学校で積み上げられる設計が、他のどの学校とも違います。
メルボルンの中心部、ラ・トローブ・ストリート555番地。無料トラムゾーンの内側に、レストランとカフェとベーカリーを校内に持つ学校があります。ウィリアム・アングリス・インスティテュート(William Angliss Institute)。1940年に食肉業で財を成したサー・ウィリアム・アングリスの寄付によって開校し、以来85年以上、食・観光・ホスピタリティ・イベントという4分野からほとんど外に出ずに教育を続けてきた学校です。
オーストラリアには総合大学がたくさんあります。そのなかでこの学校を選ぶ理由は、はっきりしています。Certificate IIIという実技の入口から、Diploma、Advanced Diploma、学士号、修士号までを、同じ学校のなかで階段状に積み上げられること。しかも各段階に単位認定があり、下から積み上げたほうが総額が安くなるよう設計されています。
逆に、この学校が向かない方もいます。世界大学ランキングやアカデミックな研究環境を求める方には向きません。ウィリアム・アングリスは大学ではなく、TAFE(州立の職業教育機関)と高等教育機関を兼ねた「デュアルセクター」の教育機関です。学士・修士を出せる正規の高等教育機関ではありますが、性格はあくまで職業教育の側にあります。
このページでは、2026年の公式学費表(International Course Fees 2026)をもとに、メルボルン・シドニー両キャンパスの全コースの学費を一覧化しました。そのうえで、入学条件、実習の中身、奨学金の実情、卒業後のビザと技能評価まで整理しています。BMIHMS・ICMSとの比較も後半に置きました。
ウィリアム・アングリス・インスティテュートは、1940年9月にメルボルンで開校した公立の専門教育機関です。設立の資金は、食肉業で成功した実業家サー・ウィリアム・チャールズ・アングリスが1939年に寄付した2万ポンドでした。以来、食(Foods)・観光(Tourism)・ホスピタリティ(Hospitality)・イベント(Events)という4分野に特化し続けています。
制度上の位置づけは少し複雑で、ここを正確に理解しておくことが学校選びの前提になります。この学校はTAFE(Technical and Further Education=州立の職業教育機関)であると同時に、高等教育機関(Higher Education Provider)でもある「デュアルセクター」の機関です。つまり、職業訓練の資格(Certificate、Diploma、Advanced Diploma)と、大学と同じ枠組みの学位(Bachelor、Master)の両方を、同じ校舎のなかで発行できます。
この学校のいちばんの特徴は、授業を受ける場所が、そのまま一般客が入れる営業店舗になっていることです。メルボルン校にはAngliss Restaurant、Angliss Bistro、Cafe 555、The Bakeshop、Cafe Imparo、Tram Cafeがあり、シドニー校にはRestaurant RubricとCafe Imparoがあります。
これは見学用の模擬設備ではありません。実際に予約を受け、料金を取り、時間どおりに料理を出す店です。学生は「メニューベースト・ラーニング」と呼ばれる方式で、この店の運営そのものを通じて学びます。調理の練習と接客の練習を、営業のプレッシャーのなかで同時に受けるという構造です。
総合大学の一学部ではなく、学校全体が食・観光・ホスピタリティ・イベントのためだけに設計されています。設備も講師も業界とのつながりも、この4分野に集中しています。
実技の入口から学位まで、一つの学校で階段状に進めます。ディプロマ修了で学位課程へ最大1年、アドバンスドディプロマなら最大1.5年の単位認定が公式に認められています。
「機会がある」のではなく、コース構成として実習期間が確保されています。AIHSのディプロマは6ヶ月の有給ホテル実習付き、学位のProfessional Practiceは実習セメスターの学費が下がります。
Australian Training Awardsの「Large Training Provider of the Year」を2021年に受賞しています。公式サイトでは雇用主の86.3%が同校を推奨していると公表しています。
ランキングには載りません。ウィリアム・アングリスは大学ではないため、QSやTHEの世界大学ランキングには登場しません。「大学ランキング上位校に行きたい」という基準で学校を選ぶ方には、この学校は合いません。逆に、卒業時点で現場に立てる技術と、業界内での経験を求める方にとっては、ランキングの有無はほとんど意味を持ちません。ここは最初にはっきりさせておくべき点です。
留学生が通えるオーストラリア国内のキャンパスは、メルボルンとシドニーの2つです。ただし、この2つは「同じ学校の別キャンパス」ではあっても、開講しているコースの範囲も学費も違います。ここを取り違えると計画が崩れるので、先に整理します。
1940年開校の本校。メルボルンCBDの西側、無料トラムゾーンの内側にあります。フリンダース・ストリート駅、サザンクロス駅の両方から徒歩圏で、市内の主要ホテル・レストランへのアクセスがそのまま実習・アルバイトの利便性になります。
この学校のフルラインナップが揃うのはメルボルン校だけです。調理・製菓・製パン・フードサイエンス・ホスピタリティ・トラベル&ツーリズム・キャビンクルー・イベント、そして学士号・修士号まで、すべてここで開講されています。
修士号学士号調理・製菓・製パンフードサイエンスホスピタリティ観光・旅行キャビンクルーイベントAIHS(ホテル)
2018年に開校した新しいキャンパス。NSW州での教育自体は2003年から続いています。シドニー中心部の南、アレクサンドリア地区にあり、3つの鉄道駅から徒歩圏です。この地区自体がシドニーのフードカルチャーの中心のひとつで、周辺の家賃もCBDより現実的です。
2026年の留学生向け学費表に掲載されているシドニー校のコースは、調理・製菓・ホスピタリティのVET課程のみです。学位課程を目指す場合はメルボルン校が前提になります(シドニー校のコースガイドにはBachelor of Culinary Managementの記載もあるため、学位をシドニーで検討される場合は必ず事前確認が必要です)。
調理(Commercial Cookery)製菓(Patisserie)ホスピタリティRestaurant RubricCafe Imparo
キャンパス選びは、そのまま学費の選択です。調理・製菓の同一資格を比べると、シドニー校のほうが一貫して安く設定されています。Certificate III in Commercial Cookery(1年)はメルボルンA$21,840に対しシドニーA$18,000、Advanced Diploma of Hospitality Management(2.5年)はメルボルンA$51,200に対しシドニーA$43,800。調理・製菓が目的で、都市にこだわりがないのであれば、シドニー校のほうが総額で有利になります。
なお、同校は海外にも展開しており、中国(南京・浙江・中山)に4つのジョイントベンチャーキャンパス、スリランカ(コロンボ)に提携校、ベトナムに2つの提携先と駐在事務所を持っています。ただしこれらは日本からの留学生の進学先ではありません。学生ビザで学ぶ対象はメルボルンとシドニーの2校です。
ウィリアム・アングリスのコースは、「どの分野か」×「どのレベルまで積むか」という2軸で決まります。まず分野を決め、次にどこまで登るかを決める。この順番で考えると迷いません。
| 分野 | 主なコース | キャンパス | 目指す職種 |
|---|---|---|---|
| 調理 Commercial Cookery |
Certificate III in Commercial Cookery / Certificate IV in Kitchen Management / Bachelor of Culinary Management | メルボルン シドニー |
コック、コミシェフ、シェフ・ド・パルティ、スーシェフ、エグゼクティブシェフ |
| 製菓 Patisserie |
Certificate III in Patisserie / Certificate IV in Patisserie | メルボルン シドニー |
パティシエ、ペストリーシェフ、ショコラティエ |
| 製パン・食品科学 Baking / Food Science |
Certificate III in Baking / Diploma of Food Science and Technology | メルボルンのみ | ベイカー、食品技術者、品質管理、商品開発 |
| ホスピタリティ Hospitality / Hotel |
Certificate III in Hospitality / Diploma・Advanced Diploma of Hospitality Management / AIHS課程 / Bachelor of Resort and Hotel Management / Master of International Hotel Leadership | メルボルン シドニー(VETのみ) |
ホテルスタッフ、フロント、F&Bマネージャー、ホテルマネージャー |
| 観光・イベント・航空 Tourism / Events / Aviation |
Certificate III in Tourism / Diploma of Travel and Tourism Management / Diploma of Event Management / Certificate III in Aviation (Cabin Crew) / Bachelor of Tourism and Hospitality Management / Bachelor of Event Management | メルボルンのみ | 旅行会社、ツアーオペレーター、イベントプランナー、客室乗務員 |
オーストラリアの教育資格はAQF(Australian Qualifications Framework)という共通の枠組みで整理されています。ウィリアム・アングリスは、この階段のほぼ全段を自校でカバーしています。
実技の入口。調理なら包丁の扱い、食品衛生、レストラン調理の基礎。修了時点で「有資格のコック」として働ける水準を目指します。日本のオーストラリアYear 11相当が入学の目安です。
Certificate IIIの上に、キッチンマネジメント・原価管理・チーム管理が乗ります。調理系ではCertificate IV in Kitchen Managementが、技能評価(Skills Assessment)で参照される中心的な資格です。
現場のスーパーバイザー・準管理職を想定した水準。学位課程へ進む場合、ディプロマ修了で最大1年分の単位認定が公式に認められています。入学の目安はオーストラリアYear 12相当。
管理職を想定した水準。学位課程へは最大1.5年分の単位認定。「学位まで行くかは決めきれていないが、行く可能性は残したい」という方にとって、もっとも損の少ない段です。
Resort and Hotel Management/Tourism and Hospitality Management/Culinary Management/Event Managementの4種類。それぞれに実習セメスターを含む「Professional Practice」版(4年)があります。メルボルン校で開講。
Master of International Hospitality Entrepreneurship(ホスピタリティ起業)とMaster of International Hotel Leadership(ホテル経営)の2種類。関連分野の学士号(AQF Level 7相当)が入学要件です。
この階段には「下から登ると安くなる」という性質があります。単位認定が効くため、ディプロマ→学士とつなぐパッケージのほうが、学士に直接3年通うより総額が安くなるケースがあります。数字は第08章で具体的に比較します。
ウィリアム・アングリスを選ぶ理由を一つに絞るなら、実習の設計です。「インターンの機会があります」という程度の話ではなく、カリキュラムと学費表の両方に、実習が構造として組み込まれています。
AIHSは、ホテル経営に特化した同校の部門です。ここのDiploma of Hospitality Management(1.5年)には、6ヶ月の有給実習(Work Integrated Learning)が組み込まれています。実習先はメルボルンおよび州外、ニュージーランドの提携ホテルで、マリオット・インターナショナル、アコー、IHGホテルズ&リゾーツといったブランドが名前を挙げられています。
1.5年(3セメスター)の内訳は、通常セメスター A$9,500 × 2 + 実習セメスター A$2,860 = 総額 A$21,860です。
ここで注目すべきは実習セメスターの金額です。実習期間の学費は通常の3分の1以下に設定されており、しかもその期間は報酬を受け取りながら実務に就いています。学費の実質負担という意味で、この構造は他校と比べても際立っています。
なお、学生には制服一式、ネームバッジ、Anglissピンが支給されます(別途費用がかかる場合があります)。ホテル宿泊体験のプログラム費用として約A$200が別途必要です。
学士号の3種類(Resort and Hotel Management/Tourism and Hospitality Management/Culinary Management)には、それぞれ3年版と4年版があります。4年版が「Professional Practice」で、実習セメスターが加わったものです。
| 区分 | 1セメスターあたり | 内容 |
|---|---|---|
| 通常セメスター | A$11,440 | キャンパスでの通常授業 |
| 実習セメスター Industry Placement | A$2,860 | 提携企業での就業実習。通常セメスターの4分の1 |
| 修士の通常セメスター | A$14,980 | Master 2課程共通 |
| 修士の実習セメスター | A$3,745 | こちらも通常の4分の1 |
3年版と4年版の総額差はA$5,720です(A$68,640 → A$74,360)。1年多く在籍して、実務経験と卒業生ビザの計算に有利な学位期間を得るコストが、A$5,720。この差をどう評価するかが、3年版か4年版かの判断軸になります。
シドニー校では、Certificate IV in Kitchen ManagementまたはCertificate IV in Patisserieのターム5(第3セメスター)に、10週間の職業実習が組み込まれています。提携する業界パートナーのもとで実務に就く仕組みで、実習前および実習中も学校の講師が伴走します。
実習とは別に、Careers and Employment Serviceが常設されています。キャリア相談、履歴書の書き方、面接対策のワークショップ、求人掲示板、企業説明会と学内面接、職場での権利に関する相談窓口。加えて、業界関係者が定期的に来校し、ネットワーキングイベント、学内リクルーティング、ゲストスピーカー、メンタリングを行っています。
以下はすべて、ウィリアム・アングリス・インスティテュートが公表している2026年の留学生向け学費表(International Course Fees 2026)の数字です。表記はすべてオーストラリアドル(A$)、コース総額です。
この表の金額は、すべて割引や単位認定を適用する前の「定価」です。ウィリアム・アングリスの場合、実際に支払う額を左右するのは、①どのキャンパスを選ぶか、②パッケージを組むか直接入学するか、③既修得の学歴・職務経験で単位認定(RPL)が取れるか、の3点です。第08章で具体的に比較しますが、同じ資格でもA$7,400の差がつくことがあります。定価のまま比較すると、判断を誤ります。
| コース | 期間 | 総額 | 入学 | CRICOS |
|---|---|---|---|---|
| Master of International Hospitality Entrepreneurship 国際ホスピタリティ起業 | 2年 | A$48,685 | 2月・7月 | 109375H |
| Master of International Hotel Leadership 国際ホテル経営 | 2年 | A$48,685 | 2月・7月 | 109250K |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 | CRICOS |
|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Resort and Hotel Management リゾート・ホテル経営 | 3年 | A$68,640 | 2月・7月 | 089144D |
| Bachelor of Resort and Hotel Management (Professional Practice) 実習セメスター付き | 4年 | A$74,360 | 2月・7月 | 089145C |
| Bachelor of Tourism and Hospitality Management 観光・ホスピタリティ経営 | 3年 | A$68,640 | 2月・7月 | 117777A |
| Bachelor of Tourism and Hospitality Management (Professional Practice) | 4年 | A$74,360 | 2月・7月 | 058617K |
| Bachelor of Culinary Management 調理経営 | 3年 | A$68,640 | 2月・7月 | 117776B |
| Bachelor of Culinary Management (Professional Practice) | 4年 | A$74,360 | 2月・7月 | 058616M |
| Study Abroad(26週) 交換・短期留学 | 6ヶ月 | A$11,440 | 2月・7月 | 070200A |
| Study Abroad(52週) | 1年 | A$22,880 | 2月・7月 | 070201M |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Commercial Cookery SIT30821 | 1年 | A$21,840 | 2月・4月 7月・9月 |
| Certificate IV in Kitchen Management SIT40521/Cert IIIとのパッケージ | 1.5年 | A$32,760 | 2月・4月 7月・9月 |
| Diploma of Hospitality Management SIT50422/Cert IV KM+Cert III CCとのパッケージ | 2年 | A$41,980 | 2月・4月 7月・9月 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management SIT60322/Cert IV KM+Cert III CCとのパッケージ | 2.5年 | A$51,200 | 2月・4月 7月・9月 |
| Bachelor of Culinary Management (Professional Practice) Cert IV KM+Advanced Diplomaとのパッケージ | 5年 | A$91,240 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Patisserie SIT31021 | 1年 | A$21,840 | 2月・4月 7月・9月 |
| Certificate IV in Patisserie SIT40721 | 1.5年 | A$32,760 | 2月・4月 7月・9月 |
| Diploma of Hospitality Management Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2年 | A$41,980 | 2月・4月 7月・9月 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2.5年 | A$51,200 | 2月・4月 7月・9月 |
| Bachelor of Culinary Management (Professional Practice) Cert IV Patisserie+Advanced Diplomaとのパッケージ | 5年 | A$91,240 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Commercial Cookery Cert IV Kitchen Management+Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2年 | A$43,680 | 2月・7月 |
| Diploma of Hospitality Management Cert IV Kitchen Management+Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2.5年 | A$52,900 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Baking FBP30521 | 1年 | A$21,840 | 2月・7月 |
| Diploma of Food Science and Technology FBP50121 | 1年 | A$18,440 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Hospitality SIT30622 | 6ヶ月 | A$9,220 | 2月・7月 |
| Diploma of Hospitality Management | 1年 | A$18,440 | 2月・7月 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management | 1.5年 | A$27,660 | 2月・7月 |
| Bachelor of Tourism and Hospitality Management (Professional Practice) Advanced Diplomaとのパッケージ | 4年 | A$67,700 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Diploma of Hospitality Management(AIHS) 6ヶ月の有給ホテル実習付き | 1.5年 | A$21,860 | 2月・7月 |
| Bachelor of Resort and Hotel Management AIHSディプロマとのパッケージ | 3.5年 | A$67,620 | 2月・7月 |
| Bachelor of Resort and Hotel Management (Professional Practice) AIHSディプロマとのパッケージ | 4.5年 | A$73,340 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Tourism SIT30122 | 6ヶ月 | A$8,950 | 2月・7月 |
| Diploma of Travel and Tourism Management SIT50122/Cert III in Tourismとのパッケージ | 1年 | A$17,900 | 2月・7月 |
| Diploma of Travel and Tourism Management 直接入学 | 1年 | A$17,900 | 2月・7月 |
| Bachelor of Tourism and Hospitality Management Diploma of Travel and Tourism Managementとのパッケージ | 3年 | A$63,660 | 2月・7月 |
| Bachelor of Tourism and Hospitality Management (Professional Practice) 同上パッケージ | 4年 | A$69,380 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Certificate III in Aviation (Cabin Crew) AVI30219/CRICOS 0101251 | 6ヶ月 | A$11,000 | 2月・7月 |
| Diploma of Travel and Tourism Management Cabin Crewとのパッケージ | 1.5年 | A$28,900 | 2月・7月 |
| Diploma of Hospitality Management Cabin Crewとのパッケージ | 1.5年 | A$29,440 | 2月・7月 |
| コース | 期間 | 総額 | 入学 |
|---|---|---|---|
| Diploma of Event Management SIT50322 | 1年 | A$17,900 | 2月・7月 |
| Bachelor of Event Management CRICOS 085672A/Diploma of Event Managementとのパッケージ | 3年 | A$63,660 | 2月・7月 |
※2026年の学費表では、Bachelor of Event ManagementはDiploma of Event Managementとのパッケージ(3年)としてのみ掲載されています。学位のみの直接入学を検討される場合は、開講の有無を事前にご確認ください。
シドニー校(アレクサンドリア)で2026年に留学生向けに開講されるのは、調理・製菓・ホスピタリティのVET課程です。1セメスターあたりの学費はCertificate系がA$9,000、Diploma/Advanced Diploma系がA$8,400と、メルボルン校より一段低く設定されています。
| コース | 期間 | 総額 | メルボルンとの差 | 入学 |
|---|---|---|---|---|
| 調理(COMMERCIAL COOKERY) | ||||
| Certificate III in Commercial Cookery | 1年 | A$18,000 | −A$3,840 | 2月・4月 7月・9月 |
| Certificate IV in Kitchen Management Cert IIIとのパッケージ | 1.5年 | A$27,000 | −A$5,760 | 2月・4月 7月・9月 |
| Diploma of Hospitality Management Cert IV Kitchen Managementとのパッケージ | 2年 | A$35,400 | −A$6,580 | 2月・4月 7月・9月 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management Cert IV Kitchen Managementとのパッケージ | 2.5年 | A$43,800 | −A$7,400 | 2月・4月 7月・9月 |
| 製菓(PATISSERIE) | ||||
| Certificate III in Patisserie | 1年 | A$18,000 | −A$3,840 | 2月・4月 7月・9月 |
| Certificate IV in Patisserie | 1.5年 | A$27,000 | −A$5,760 | 2月・4月 7月・9月 |
| Diploma of Hospitality Management Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2年 | A$35,400 | −A$6,580 | 2月・4月 7月・9月 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2.5年 | A$43,800 | −A$7,400 | 2月・4月 7月・9月 |
| 調理+製菓の併修 | ||||
| Certificate IV in Kitchen Management Cert IV Patisserieとのパッケージ | 2.5年 | A$40,500 | — | 2月・4月 7月・9月 |
| Diploma of Hospitality Management Cert IV Kitchen Management+Cert IV Patisserieとのパッケージ | 3年 | A$48,900 | −A$4,000 | 2月・4月 7月・9月 |
※「メルボルンとの差」は、同一名称・同一期間のコースが両校にある場合のみ算出しています。調理+製菓併修のDiploma(3年)はメルボルンでは2.5年A$52,900のため、期間が異なる点にご留意ください。
調理・製菓が目的なら、シドニー校のほうが確実に安くなります。Advanced Diplomaまで進む場合の差はA$7,400。これは1年分の生活費の一部に相当する金額です。「メルボルンが本校だから」という理由だけでメルボルンを選ぶ前に、その差額に見合う理由があるかを確認する価値があります。
ただし、学位まで進む計画がある場合は話が変わります。学位課程はメルボルン校が前提になるため、シドニーで始めるとどこかで移動が必要になります。最終的にどこまで積むかを先に決めてから、キャンパスを選んでください。
ウィリアム・アングリスは実技中心の学校であるため、制服・シューズ・調理器具といった実費が分野ごとに発生します。これは他の大学留学にはない項目なので、予算を組む際に見落とさないようにしてください。以下はすべて公式の2026年学費表に記載された金額です。
| 分野 | 項目 | 金額 |
|---|---|---|
| ほとんどのコース | 教材費(教科書・授業用教材・遠足・実地見学) | 約A$750 |
| 調理・Culinary Management | 制服/シューズ/器具 | A$190〜/A$65〜/A$380〜 |
| 製菓(Patisserie) | 制服/シューズ/器具 | A$95〜/A$65〜/A$405〜 |
| 製パン(Baking) | 制服/シューズ/器具 | A$95〜/A$65〜/A$385〜 |
| フードサイエンス | 講義ノート・白衣・遠足 | A$200〜 |
| ホスピタリティ | フード&ビバレッジ実習用ユニフォーム | A$126〜 |
| AIHS | ホテル宿泊体験プログラム | 約A$200 |
| イベント | 制服 | A$55〜 |
| Bachelor of Culinary Management | 制服/シューズ/器具 | A$90〜/A$65〜/A$165〜 |
※制服・シューズ・器具は学内の販売所でも学外でも購入できます。「A$◯◯〜」は最低価格の表記です。
OSHC(留学生健康保険)は学生ビザの必須要件で、ビザ期間全体をカバーする必要があります。単身の場合の目安は年間約A$779です。
また、入学時には返金不可のデポジットが必要です。Diploma/Advanced Diplomaを含むパッケージはA$500、学位を含むパッケージはA$1,000で、いずれも初回セメスターの学費とあわせて支払います。
このほか、科目を落とした場合の再履修費用が発生します。VET課程はA$20〜25/時間、学士課程はメルボルン校で1科目あたりA$2,860です。学士で1科目落とすと約29万円の追加負担になるため、出席と課題の管理がそのまま費用に直結します。
学費とは別に、学生ビザの申請では生活費の資金証明が求められます。2026年時点の基準額は本人1名につき年間A$29,710です。配偶者・事実婚パートナーを帯同する場合はA$10,394、扶養する子ども1人につきA$4,449が加算されます。加えて、初年度の学費と往復航空券相当額(A$1,000〜2,500程度)の証明も必要です。
資金の「見せ方」に注意が必要です。資金証明は3〜6ヶ月以上の残高履歴が求められ、直前の大きな入金があると出所の説明を求められます。ビザ申請の直前に親族から一括で振り込んでもらう、という進め方はリスクがあります。渡航時期から逆算して準備を始めてください。アンアルウェンではGS(Genuine Student)ステートメントの作成を含め、この部分を無料でサポートしています。
ここが、このページでもっとも実務的な章です。ウィリアム・アングリスの学費は、「どのコースを選ぶか」ではなく「どう組むか」で変わります。定価の一覧表を眺めているだけでは、この差は見えません。
同じ学位を取るのに、直接入学するかディプロマを経由するかで総額が変わります。しかも、経由したほうが安く、かつ入学要件も低いという逆転が起きています。
| ルート | 期間 | 総額 | 入学要件 | 実習 |
|---|---|---|---|---|
| 学位に直接入学 | 3年 | A$68,640 | Year 12+ATAR 50以上 | なし |
| Diploma of Travel and Tourism Management 経由 | 3年 | A$63,660 | Year 12相当(ATAR不問) | なし |
| Advanced Diploma of Hospitality Management 経由 Professional Practice版 | 4年 | A$67,700 | Year 12相当(ATAR不問) | あり |
3年で比べると、ディプロマ経由のほうがA$4,980安い。さらに4年のAdvanced Diploma経由(実習セメスター付き)でも、学位直接入学の3年よりA$940安くなります。1年長く在籍して実習まで付いて、なお安いという構造です。
| ルート | 期間 | 総額 | 実習 |
|---|---|---|---|
| 学位に直接入学(Professional Practice) | 4年 | A$74,360 | 実習セメスター |
| AIHS Diploma of Hospitality Management 経由(Professional Practice) | 4.5年 | A$73,340 | 6ヶ月の有給ホテル実習+実習セメスター |
AIHS経由のほうが半年長いにもかかわらず、総額はA$1,020安く、しかも6ヶ月の有給ホテル実習が追加で付きます。報酬を受け取る期間が半年あることを考えれば、実質的な差はさらに開きます。
調理・製菓については、メルボルンとシドニーで学費が違います。同じ資格、同じ学校、同じ期間で、以下の差があります。
| 資格 | 期間 | メルボルン | シドニー | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| Certificate III in Commercial Cookery | 1年 | A$21,840 | A$18,000 | A$3,840 |
| Certificate III in Patisserie | 1年 | A$21,840 | A$18,000 | A$3,840 |
| Certificate IV in Kitchen Management | 1.5年 | A$32,760 | A$27,000 | A$5,760 |
| Certificate IV in Patisserie | 1.5年 | A$32,760 | A$27,000 | A$5,760 |
| Diploma of Hospitality Management 調理または製菓とのパッケージ | 2年 | A$41,980 | A$35,400 | A$6,580 |
| Advanced Diploma of Hospitality Management 調理または製菓とのパッケージ | 2.5年 | A$51,200 | A$43,800 | A$7,400 |
ウィリアム・アングリスはRPL(Recognition of Prior Learning=既修得学習の認定)の制度を持っています。日本の専門学校で調理を学んだ方、飲食店・ホテルでの実務経験がある方は、その分の科目免除が受けられる可能性があります。
また、学位課程への入学審査では職務経験そのものが「eligibility points」として評価されます。公式に「Foods、Tourism、Hospitality、Eventsの専門分野に明確に沿った職務経験」および「一般的な職務経験」が加点対象と示されています。高校卒業から2年以上経過している方は「mature age(社会人枠)」として扱われ、その基準でも加点されます。
単位認定は「申請しなければ発生しない」ものです。学校側が自動的に職歴を調べてくれるわけではありません。日本の調理師専門学校の履修内容、調理師免許、飲食店での勤務証明――こうした書類を揃えて申請してはじめて審査されます。
認定が1科目でも通れば、その分の学費と時間が減ります。学士課程の1科目はメルボルン校でA$2,860相当です。「自分の経歴は関係ないだろう」と思って申請しないのが、いちばんもったいないパターンです。
ウィリアム・アングリスは奨学金が薄い学校です。だからこそ、上の3つのレバーを使い切れるかどうかが、そのまま総額の差になります。アンアルウェンでは以下を無料でお手伝いしています。
これらはすべて無料です。学費も、学校に直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は学校側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。
| 試験 | Certificate/Diploma Advanced Diploma | Bachelor(学士) | Master(修士) |
|---|---|---|---|
| IELTS(Academic) | 6.0 各バンド5.0以上 | 6.0 各バンド5.5以上 | 6.5 各バンド6.0以上 |
| PTE Academic | 47 | 47 | 58 |
| C1 Advanced(CAE) | 161 | 161 | 176 各169以上 |
| TOEFL iBT | 67 | 67 | 79 |
VET課程のIELTS 6.0(各5.0以上)は、オーストラリアの職業教育としては標準的な水準です。ただし「各バンド5.0以上」という条件があるため、ライティングだけが4.5という状態では要件を満たしません。日本人の方はライティングとスピーキングで詰まることが多いので、そこを想定した準備が必要です。
学士は各5.5以上、修士は各6.0以上とバンド条件が上がります。特に修士のIELTS 6.5(各6.0)は、社会人の方が独学で到達するには相応の期間が必要な水準です。逆算して語学学校の期間を組むことをお勧めします。
日本の高校・大学を卒業しただけでは免除の対象になりません。日本人の方は、原則としてIELTS等のスコア提出か、提携語学学校からの進学ルートのいずれかが必要です。
| レベル | 要件 |
|---|---|
| Certificate III/IV | オーストラリアのYear 11修了相当(成績・出席が良好であること) |
| Diploma/Advanced Diploma | オーストラリアのYear 12修了相当(成績・出席が良好であること) |
| Bachelor(学士) | オーストラリアのYear 12修了相当、かつATAR/TER 50以上 |
| Master(修士) | 関連分野のAQF Level 7相当の学士号。関連分野以外の学位の場合は業界経験との組み合わせで審査 |
公式に「17歳未満の学生は受け入れない」と明記されています。18歳未満の場合は、親族の同伴、または学校が承認する福祉サービス(Approved Welfare Service)の利用が必須です。高校卒業直後(17〜18歳)で渡航される場合は、滞在先の手配がビザ要件と直結するため、早めの準備が必要になります。
ここは、日本から出願する方にとっていちばん実務的な論点です。ウィリアム・アングリスは、日本の学歴をどう換算するかを公表していません。公式の学力要件は「オーストラリアのYear 11/Year 12相当」「ATAR 50以上」という書き方で、国別の換算表は示されていません。
これは「日本の高校卒業では入れない」という意味ではありません。国際資格はAQF(オーストラリア資格枠組み)との同等性で個別に評価される、と公式に示されています。つまり個別審査になるということです。
問題は、ATAR 50という数値要件が学士課程にだけ設定されている点です。日本の高校にはATARという指標が存在しません。日本の高校卒業成績がATARの何点に換算されるかは公表されていないため、「出願してみないと分からない」状態になります。
Diploma/Advanced Diplomaの学力要件は「Year 12相当」で、ATARの指定がありません。日本の高校卒業から出願しやすいのはこちらです。
高校の成績が良好で、かつ学位一本に絞れている方はこちら。ただしATAR換算の判定を事前に取っておくべきです。
調理・製菓の技術を身につけることが目的で、学位を必ずしも必要としない方。シドニー校なら1年A$18,000です。
修士課程(Master of International Hospitality Entrepreneurship/Master of International Hotel Leadership)は、関連分野のAQF Level 7相当の学士号が要件です。日本の4年制大学の学士号は一般にAQF Level 7相当として扱われますが、「関連分野」かどうかが論点になります。
観光・ホスピタリティ・経営系の学部を出ていれば直接的です。一方、まったく別の分野の学位の場合は、業界経験との組み合わせで審査されます。飲食・ホテル・旅行業での勤務経験がある方は、その職歴が判断材料になります。ここは事前照会の価値が高い部分です。
「推測で準備を進めない」ことをお勧めします。成績証明書・卒業証明書・職務経歴をお預かりして、学校に事前判定を依頼できます。学位に直接入れるのか、ディプロマからなのか、修士の関連分野として認められるのか――ここが決まらないと、必要な期間も費用も、語学の準備量も決まりません。この照会はアンアルウェンで無料で代行しています。
ウィリアム・アングリスの入学時期は、コースの種類によって異なります。調理・製菓のVET課程がもっとも機会が多く、学位・修士は年2回です。
| コース区分 | 入学月 | キャンパス |
|---|---|---|
| 調理(Commercial Cookery) 製菓(Patisserie) | 2月・4月・7月・9月 年4回 | メルボルン/シドニー |
| ホスピタリティ トラベル&ツーリズム イベント キャビンクルー 製パン・フードサイエンス | 2月・7月 年2回 | メルボルン |
| AIHS(Angliss International Hotel School) | 2月・7月 | メルボルン |
| 学士課程(Bachelor) | 2月・7月 | メルボルン |
| 修士課程(Master) | 2月・7月 | メルボルン |
※調理・製菓の一部コース(調理+製菓の併修パッケージなど)は2月・7月のみの開講です。またシドニー校のコースガイドには一部コースの入学月が「2月・5月・7月・9月」と記載されており、資料によって表記が異なります。出願前に必ずご確認ください。
この章は、期待値を先に調整しておきます。ウィリアム・アングリスには、留学生が「入学時点で」使える奨学金は公表されていません。
公式サイトの奨学金一覧で留学生対象と明記されているのは、以下の2制度です。どちらも「すでに1学期以上をフルタイムで修了した継続学生」が条件で、新規入学者は対象外です。
対象:有効な学生ビザを持つ留学生で、メルボルンまたはシドニーキャンパスのVET課程または高等教育課程にフルタイムで在籍している方。直前のセメスターを1学期以上フルタイムで修了していることが条件です。専攻分野の制限はありません。
選考:これまでの学業成績および現在の成績による評価(Merit/Equityベース)。
申請:オンライン申請フォームと補足書類の提出。申請期間は例年9月1日〜10月12日。結果は締切から10週間以内に通知されます。
使途:技能開発、渡航費、生活費、学習に必要な道具・教材・機材の購入などにあてることが想定されています。
対象:留学生(継続学生)。VIC/NSW両キャンパスが対象です。
申請:申請期間は例年9月1日〜10月12日。問い合わせ窓口は scholarships@angliss.edu.au です。
同校のFoundationは年間40件以上の奨学金を授与しており、新規入学者向けの制度としてVET Access and Equity Scholarship、VET Merit Scholarship、HE Access and Equity Scholarshipが案内されています。ただしこれらが留学生を対象に含むかどうかは公表資料からは確定できません。公式の奨学金一覧では、これらは国内学生向けとして整理されています。
ここは率直にお伝えします。ウィリアム・アングリスは、奨学金で学費が下がることを前提に計画を立てられる学校ではありません。入学1年目は定価で通うことを前提に予算を組んでください。奨学金はあくまで「2年目以降に成績が良ければ、A$3,000が返ってくる可能性がある」という位置づけです。
だからこそ、第08章の3つのレバーが重要になります。この学校で総額を下げる手段は、奨学金ではなくコース設計・キャンパス選択・単位認定です。そしてこの3つは、出願前にしか動かせません。入学してから「あのとき別の組み方をしていれば」と気づいても、後戻りできない部分です。
なお、成績が伸びれば在学中に申請できる制度であることは事実です。アンアルウェンでは、渡航後も申請時期のご案内と書類作成のサポートを継続しています。9月1日〜10月12日という申請期間は、日本の感覚だと見落としやすいタイミングです。在学中のフォローも含めてお手伝いします。
学生ビザ(サブクラス500)では、コース開講期間中は2週間で48時間までの就労が認められています。学校の休暇期間中は時間制限がありません。
ウィリアム・アングリスの学生にとって、この就労枠は単なる収入源以上の意味を持ちます。調理・ホスピタリティは、アルバイト自体が実務経験として履歴に積み上がる分野だからです。メルボルンCBD、シドニー・アレクサンドリアという立地は、飲食店・ホテルへのアクセスという点でそのまま有利に働きます。
| 卒業した資格 | 該当するストリーム | 要点 |
|---|---|---|
| Certificate III/IV Diploma/Advanced Diploma | Post-Vocational Education Work stream | 対象となる職種の指定があり、調理系はその代表例です。取得した資格が指定職種に密接に関連している必要があります |
| Bachelor(学士) Master(修士) | Post-Higher Education Work stream | 学位の種類により滞在可能期間が異なります |
485ビザの要件は近年頻繁に変更されています。年齢上限、英語要件、対象資格、滞在可能期間のいずれもここ数年で改定されました。このページの記載は2026年8月時点の一般的な整理です。出願時点の最新要件は、お申込み前にアンアルウェンで確認のうえご案内します。アンアルウェンでは提携の登録移民代理人をご紹介できます。
同校の公式資料では、調理系コースのキャリアアウトカムとして以下が挙げられています。Qualified Cook(有資格コック)→ Commis Chef → Demi Chef → Chef de Partie → Sous Chef → Executive Sous Chef → Executive Chef → Head Chefという、キッチンの職階そのままの道筋です。
ホスピタリティ系ではホテルのフロント・F&B部門から、スーパーバイザー、部門マネージャー、ホテルマネージャーへ。観光・イベント系では旅行会社、ツアーオペレーター、イベント運営会社、コンベンションビューロー、航空会社の客室乗務員などが想定されています。
「調理でオーストラリアの永住権を目指せますか」というご質問を、この学校の相談ではよくいただきます。制度上の道は存在します。ただし、卒業しただけでは何も完了しません。ここを正確に理解しておく必要があります。
Chef(ANZSCO 351311)およびCook(ANZSCO 351411)は、Core Skills Occupation List(CSOL)に掲載されています。CSOLは技能不足ビザ(Skills in Demand・サブクラス482)のCore Skillsストリームなどで参照される職業リストです。つまり、これらの職種は制度上「オーストラリアが必要としている技能」として位置づけられています。
調理系の職種で技能評価を受ける場合、評価機関はTrades Recognition Australia(TRA)で、Job Ready Programというプログラムを通ります。オーストラリアで調理系の課程を修了した留学生を主な対象とした制度です。
卒業=技能評価の完了ではありません。卒業後、最低12ヶ月のフルタイム有給就労を経てはじめて評価が完了します。この就労期間の在留資格として、多くの方が485ビザ(Temporary Graduate visa)を使います。
つまり実務上のスケジュールは、「コース修了 → 485ビザ取得 → 12ヶ月以上の就労 → 技能評価完了 → その先のビザ申請」という流れになります。コースを終えてから技能評価が完了するまでに、少なくとも1年以上を見込む必要があります。
アンアルウェンは登録移民代理人ではありません。提携の登録移民代理人をご紹介できます。
そのうえで、留学の側からお手伝いできることはあります。技能評価の起点となる資格はどれか、その資格に最短で到達するコースの組み方はどれか――ここは学校選びの話なので、私たちの領分です。「永住権を視野に入れているが、まず何を取るべきか分からない」という段階のご相談を歓迎します。
オーストラリアでホスピタリティを学ぶ場合、ウィリアム・アングリスと並んで検討されることが多いのがBMIHMS(ブルーマウンテンズ・インターナショナル・ホテル・マネジメント・スクール)とICMS(インターナショナル・カレッジ・オブ・マネジメント・シドニー)です。3校は性格がかなり違います。
| 項目 | ウィリアム・アングリス | BMIHMS | ICMS |
|---|---|---|---|
| 機関の種別 | TAFE+高等教育の デュアルセクター(公立) | 私立 (トーレンス大学傘下) | 私立の高等教育機関 (Institute of Higher Education) |
| 設立 | 1940年 | 1991年 | 1996年 |
| 所在地 | メルボルン/シドニー | レウラ/シドニー | マンリー/シドニーCBD |
| 取れる資格の幅 | Certificate IIIから修士まで 実技資格が取れるのが最大の違い | ディプロマ・学士・修士 | 学士・修士 (附属Aspireでディプロマ) |
| 調理・製菓の実技資格 | あり(中核) | なし | なし |
| 実習 | AIHSは6ヶ月の有給ホテル実習 学位はProfessional Practice版に実習セメスター | 2回の業界実習が必修 | 全学位に最低600時間・ 2トリメスターが必修 |
| 学士の学費(目安) | A$63,660〜74,360 ルートにより変動 | — | A$105,600 24科目×A$4,400 |
| 入学機会 | 年2回(学位) 年4回(調理・製菓) | — | 年7回 |
| 新規入学者向け留学生奨学金 | 公表なし | あり | 最大A$20,000(学部) |
| 向いている人 | 手を動かす技術を身につけたい人 費用を抑えたい人 技能評価を視野に入れる人 | ホテル経営に絞りたい人 大学の学位が欲しい人 | ホスピタリティ以外(イベント・ビジネス・不動産)も見たい人 |
3校の分かれ目は「実技資格を取るかどうか」です。BMIHMSもICMSも、ホスピタリティをマネジメントの学問として教える学校です。学位を出しますが、Certificate III in Commercial Cookeryのような実技資格は出しません。
一方ウィリアム・アングリスは、キッチンに立つための資格そのものを出せる学校です。調理師として現場に入りたい方、技能評価(Skills Assessment)を将来的な選択肢として残しておきたい方にとって、この違いは決定的です。
逆に、「現場ではなくホテルの経営側に行きたい」「大学の学位というブランドが必要」という方には、BMIHMSやICMSのほうが目的に合います。学費でもICMSの学士A$105,600に対しウィリアム・アングリスはA$63,660〜と差がありますが、これは学校の性格の違いであって、単純な優劣ではありません。
なお、調理・製菓の専門校としてはル・コルドン・ブルー・オーストラリアも選択肢に入ります。フランス料理・製菓のブランドと国際的なネットワークを重視する場合は比較対象になりますが、公立校であるウィリアム・アングリスのほうが費用面では有利です。ご希望があれば、この2校の比較もご相談時にお出しします。
ウィリアム・アングリスは大学ですか?
大学ではありません。TAFE(州立の職業教育機関)と高等教育機関を兼ねたデュアルセクター機関です。ただし高等教育質保証機関TEQSAに登録されており(TEQSA ID: PRV12153)、学士号・修士号を授与する正規の権限を持っています。世界大学ランキングには掲載されません。
日本の高校を卒業していれば、学士課程に直接入れますか?
公式の要件は「オーストラリアのYear 12修了相当かつATAR 50以上」です。日本の高校卒業成績がATARの何点に換算されるかは公表されていないため、個別審査になります。実務上は、Diploma/Advanced Diplomaから始めるルートのほうが確実で、しかも総額が安くなるケースが多くなります。成績証明書をお預かりすれば、出願前に学校へ判定を照会できます。
シドニーキャンパスで学位は取れますか?
2026年の留学生向け学費表に掲載されているシドニー校のコースは、調理・製菓・ホスピタリティのVET課程のみです。学位課程はメルボルン校が前提になります。ただしシドニー校のコースガイドにはBachelor of Culinary Managementの記載もあるため、シドニーで学位を検討される場合は必ず事前確認が必要です。ご相談いただければ学校に照会します。
実習は有給ですか?
AIHS(Angliss International Hotel School)のDiploma of Hospitality Managementに組み込まれた6ヶ月の実習は、公式に有給(paid industry placement)と明記されています。実習先はマリオット、アコー、IHGなどの提携ホテルです。学位課程のProfessional Practice版では、実習セメスターの学費が通常のA$11,440からA$2,860に下がる仕組みになっています。シドニー校のCertificate IVに組み込まれた10週間の実習は職業実習として位置づけられています。
IELTSのスコアがありません。出願できますか?
スコアなしでの直接出願はできませんが、語学学校で必要レベルまで到達してから進学するルートがあります。語学学校と本課程をパッケージで出願すれば、学生ビザの申請が一度で済み、手続きも費用も軽くなります。必要な語学期間の見積もりを含めて組み立てますので、現在の英語力をお知らせください。
留学生が使える奨学金はありますか?
留学生対象と公式に明記されているのは、A$3,000のSir William Angliss International Merit ScholarshipsとThe Memorial Fund Scholarshipの2制度です。ただしどちらも「1学期以上をフルタイムで修了した継続学生」が条件で、新規入学者は対象外です。入学1年目は定価で通うことを前提に予算を組んでください。この学校で総額を下げる手段は、奨学金ではなくコースの組み方・キャンパス選択・単位認定です。
メルボルンとシドニー、どちらを選ぶべきですか?
調理・製菓が目的で学位まで進む予定がないなら、学費が安いシドニー校が有利です(Advanced Diplomaまでで差はA$7,400)。学位まで進む計画がある、または観光・イベント・キャビンクルーを学びたい場合はメルボルン校が前提になります。最終的にどこまで積むかを先に決めてから、キャンパスを選んでください。
在学中にアルバイトはできますか?
学生ビザ(サブクラス500)で、コース期間中は2週間につき48時間まで就労できます。休暇期間中は時間制限がありません。調理・ホスピタリティ分野は、アルバイト自体が実務経験として積み上がる点が他分野との違いです。メルボルンCBD、シドニー・アレクサンドリアという立地もこの点で有利に働きます。
調理を学べば永住権が取れますか?
Chef(351311)とCook(351411)はCore Skills Occupation List(CSOL)に掲載されており、制度上の道は存在します。ただし技能評価(TRAのJob Ready Program)には卒業後に最低12ヶ月のフルタイム有給就労が必要で、卒業しただけでは完了しません。加えて職業リストは定期的に見直されます。
学費以外に、どのくらいの費用を見ておけばよいですか?
教材費が年間約A$750、分野に応じて制服・シューズ・調理器具が合計A$55〜650程度(初年度・調理系がもっとも高く、イベント系がもっとも軽い)、OSHC(留学生健康保険)が年間約A$779です。加えて学生ビザの財政要件として、生活費年間A$29,710の資金証明が必要になります。実技系のため器具・制服の実費が発生する点が、他の大学留学と異なります。
科目を落とすとどうなりますか?
再履修分の学費が発生します。VET課程はA$20〜25/時間、学士課程はメルボルン校で1科目あたりA$2,860です。学士で1科目落とすと約29万円の追加負担になるため、出席と課題の管理がそのまま費用に直結します。実技科目は出席が特に重視されます。
17歳・18歳でも入学できますか?
17歳未満は受け入れていません。17歳以上であれば出願可能ですが、18歳未満の場合は親族の同伴、または学校が承認する福祉サービス(Approved Welfare Service)の利用が必須です。滞在先の手配がビザ要件と直結するため、高校卒業直後に渡航される場合は早めのご相談をお勧めします。
「学校に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は学校側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。そのうえで、ウィリアム・アングリスのようにコースの組み方で総額が数千ドル変わる学校では、エージェントを通すメリットが具体的に存在します。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。ウィリアム・アングリスに直接出願した場合と学費の条件は同一です。
この学校の最大の論点はここです。同じ学位に到達するのに、ルート次第でA$4,980の差が出ます。キャンパスを変えればさらにA$7,400。定価表を眺めていても、この逆転は見えません。目的の資格から逆算して、複数ルートを総額・期間・実習の有無で並べてお出しします。
ウィリアム・アングリスは日本の学歴の換算基準を公表していません。学士のATAR 50相当という要件を、日本の高校卒業がどう扱われるかは出願してみないと分かりません。成績証明書をお預かりし、事前判定を依頼します。ここが決まらないと、期間も費用も語学の準備量も決まりません。
日本の調理師専門学校の履修内容、調理師免許、飲食店・ホテルでの勤務経験――これらは申請しなければ評価されません。学士の1科目はA$2,860相当です。1科目通るだけでも、照会する価値があります。
学費差だけでなく、家賃、アルバイトの見つけやすさ、卒業後の就職先、そして「学位まで進むならどこかで移動が必要になる」という制約まで含めて判断材料をお出しします。学校の公式サイトは、どちらのキャンパスも同じ熱量で紹介します。
IELTSが足りない場合、パッケージで出願すればビザ申請が一度で済みます。「まず語学のビザ、あとで切り替え」より手続きも費用も軽くなります。必要な語学期間の見積もりも含めて組み立てます。
この学校は新規入学者向けの留学生奨学金が公表されていません。「奨学金でなんとかなる」という前提で計画を立てると、渡航後に苦しくなります。定価を前提にした予算の組み方と、在学中に申請できる制度の時期(9月1日〜10月12日)のご案内までお手伝いします。
将来的に技能評価(Skills Assessment)を視野に入れる場合、起点となる資格をどれにするかで、その後の年数が変わります。私たちは登録移民代理人ではないため制度の判断はしませんが、提携の移民代理人と連携しながら「学校選びの側」から最短ルートをご提案できます。
オファー受領、デポジット支払い、CoE取得、学生ビザ申請、GSステートメント、OSHC加入、滞在先手配――それぞれ期限があり、順序を間違えると詰まります。資金証明は3〜6ヶ月の履歴が求められるため、逆算が特に重要です。全体を管理しながら並行して進めます。
アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。保護者の方からのご相談も承ります。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
ウィリアム・アングリスを検討している方へ ― 松本より
この学校のご相談で、私が最初にお聞きするのは「手を動かす仕事に就きたいですか、それとも運営する側に回りたいですか」です。ここで答えが分かれると、選ぶコースがまるごと変わります。
キッチンに立ちたい方にとって、ウィリアム・アングリスは強い選択肢です。公立校なので学費が抑えられ、校内に本物の営業店舗があり、Certificate IIIから学位まで一つの学校で積める。この3つが揃っている学校は多くありません。
ただ、この学校には注意点もあります。入学時点で使える留学生向けの奨学金が公表されていないこと。そしてコースの組み方ひとつで総額が数千ドル変わることです。定価表だけを見て「思ったより高い」と判断してしまう方がいますが、組み方を変えると景色が変わります。逆に、何も考えずに組むと余計に払うことになります。
目指す職種と、どこまで資格を積みたいかを教えていただければ、いちばん安く到達するルートを計算してお出しします。合わないと思えば、率直にそうお伝えします。高校生・保護者の方、社会人の方、どの段階のご相談でも歓迎します。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。ウィリアム・アングリスへの出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。学校に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は学校側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
同じ資格でも、組み方でA$7,400変わります。
まず、いちばん安いルートを一緒に計算しませんか。
「日本の高校の成績で学位に直接入れるか」「メルボルンとシドニー、どちらが得か」「調理の経験は単位認定されるか」「技能評価まで見据えると何から取るべきか」――ウィリアム・アングリスが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
※本ページの学費は、William Angliss Institute が公表する「International Course Fees 2026」(メルボルン校・シドニー校)に基づき、2026年8月3日時点で作成しています。入学要件・奨学金・入学時期は同校公式サイト(angliss.edu.au)および Sydney Course Guide 2026 の公開情報によります。学費・奨学金・入学要件・入学日・ビザ制度は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。
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