学校比較 / 学費 / 有給実習 / 永住ルート
ホテル、レストラン、リゾート、観光。オーストラリアの観光産業は基幹産業のひとつで、 学びながら給料をもらえる有給実習が学位に組み込まれた学校があります。 しかもこの分野は学位がなくても技能評価の土俵に乗れる、数少ない領域です。
Summary — 3分でわかる
Blue Mountains(トーレンス大学)は学位に720時間の有給業界配属を組み込み、ICMS は2年次まるごとが有給の実務配属。学費の一部を実習収入で賄えます。
カフェ・レストランマネージャー(ANZSCO 141111)の技能評価に必要な学歴はAQFディプロマ以上、または関連実務3年以上。学士号は必須ではありません。
調理(コマーシャルクッカリー)と組み合わせる進路は、実績のあるルートです。雇用主のサポートを得やすい領域だといえます。
Blue Mountains の学士は IELTS 6.0(各5.5)。ディプロマなら 5.5〜6.0 相当から。看護や幼児教育(7.0以上)と比べれば、はるかに現実的な水準です。
William Angliss の Diploma of Hospitality Management は2年・総額 A$41,980。年4回入学で、調理系コースとのパッケージも組めます。
学ぶ内容の中心は原価管理・シフト管理・収益設計。現場は立ち仕事で、週末・夜間の勤務もあります。この現実を知ったうえで選ぶ方が伸びます。
職業リスト・ビザ要件は毎年見直されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。01 — What you learn
ホスピタリティーを「接客を学ぶ分野」だと思って進学すると、想像と違います。オーストラリアの課程で中心にあるのは、施設と人と数字を動かすマネジメントです。
客室をいくらで売るか、食材の原価をどう抑えるか、繁忙期のシフトをどう組むか、クレームをどう処理するか。笑顔で対応することではなく、笑顔で対応できる体制をつくることが学ぶ内容です。だからこそ、経営・会計・人事の科目が多くを占めます。
客室単価の設定、稼働率、予約チャネルの使い分け。ホテル経営の中核で、数字を扱う力が問われます。
メニュー設計、原価計算、仕入れ、在庫管理。レストラン運営で利益を出すための実務そのものです。
シフト編成、採用、育成、多国籍チームの運営。人が辞めない現場をつくれるかが、この業界の管理職の力量です。
この分野の最大の特徴は、実習が「有給」であることです。Blue Mountains は720時間の有給業界配属、ICMS は2年次まるごとが有給のWork Integrated Learning。多くの分野で実習が無給であることを考えると、これは費用面でも経験面でも大きな違いです。
02 — Six fields
宿泊部門、フロント、ハウスキーピング、収益管理。この分野の本流で、Blue MountainsやICMSが専門としています。
店舗運営、原価管理、スタッフ育成。カフェ・レストランマネージャー(141111)は技能評価の対象職種です。
Certificate III/IV の調理課程。シェフ(351311)は一時的技能ビザの発給数トップ職種で、実績のあるルートです。
宴会場運営、大規模ケータリング。イベントマネジメントと地続きの領域です。
ツアー造成、観光地経営、旅行業。グリフィス大学やUniSCが観光とホテルを横断的に扱っています。
オーストラリアはカフェ文化が根づいた国。短期の専門コースから入り、現場経験を積む方も多くいます。
03 — Why Australia
これが他国との最大の違いです。Blue Mountains International Hotel Management School は、学士課程に720時間の有給業界配属を4科目にわたって組み込んでいます。ICMS は2年次がまるごと有給のWork Integrated Learning。学費を払いながら給料を得て、同時に職歴を作るという構造は、他分野ではほとんど見られません。
カフェ・レストランマネージャー(ANZSCO 141111)の技能評価で求められる学歴は、AQFのディプロマ・アドバンスドディプロマ・準学士のいずれか、または関連分野での3年以上の実務経験です。学士号は必須ではありません。さらにシェフ(351311)は一時的技能ビザの発給数で最も多い職種(6,360件)というデータもあります。「学位がなければ移住の土俵に乗れない」という制約が、この分野にはありません。
オーストラリアはカフェ・レストラン・ホテルの求人が豊富で、学んだ内容がそのままアルバイトに直結します。学生ビザでは就学中も2週48時間まで働けるため、授業 → アルバイト → 実習 → 就職という流れが自然につながります。飲食の現場経験は、そのまま履歴書に書ける職歴になります。
カウンセラーから、ひとつ補足を。ホスピタリティーは「接客が好きだから」という動機で選ばれることが多い分野です。ただ、実際の学びと仕事の中心にあるのは原価管理・シフト管理・収益設計であり、現場は立ち仕事で、週末や夜間の勤務も入ります。この現実を知ったうえで選ぶ方は、現地でも強い。
そのうえで申し上げると、この分野は留学生にとって条件が良い領域です。英語要件が IELTS 6.0(各5.5)と現実的で、実習が有給で、学位がなくても移住の土俵に乗れる。「英語力にまだ自信はないが、働きながら道を作りたい」という方には、これ以上に合理的な選択肢は多くありません。ご相談では、有給実習の収入まで含めた資金計画をお作りしています。
04 — Bachelor
ホテルマネジメント教育で国際的に知られる学校です。最大の特徴は、学位課程に720時間の有給業界配属が組み込まれていること。学びながら収入を得て、同時に職歴を作れます。
ホスピタリティー・イベント分野に特化した私立高等教育機関です。2年次がまるごと有給の実務配属(Work Integrated Learning)という構成で、業界内に人脈と実績を作れます。
総合大学の学位として、観光とホテル経営を横断的に学べます。ゴールドコーストはリゾート地であり、実習先となるホテル・観光施設が集積しています。
Bachelor of Business(観光・レジャー・イベントマネジメント)が年 A$28,500、15%奨学金が自動付帯。費用最優先の選択肢です。96時間のインターン/業界プロジェクトが組み込まれています。
またサザンクロス大学(SCU)も観光・ホスピタリティ分野の課程を持つ総合大学で、ゴールドコースト等のキャンパスがあり、費用面でも比較的抑えられます。
UniSCのページ※ 上記は2026年度の公表情報にもとづく代表例です。学費・要件・開講状況は年度により変更されます。ご希望の都市・予算に合う学校を、最新情報で無料にてお調べします。
05 — VET
この分野では、専門課程が実質的な主流です。技能評価の学歴要件が「ディプロマ以上」であること、そして現場で求められるのが実技であることが理由です。
食・観光・ホスピタリティに特化した公立の専門教育機関で、この分野ではオーストラリアを代表する学校です。
州立の職業教育機関で、Diploma of Hospitality Management を留学生向けに開講しています。設備と実習環境が安定しており、学位への編入も視野に入ります。
費用はキャンパス・開講期により異なり、教材・制服等の追加費用として A$300〜1,000 程度を別途見込んでください。ご希望の都市に合わせて、最新の学費を無料でお調べします。
TAFE NSW のページディプロマルートの注意点。技能評価(VETASSESS)の学歴要件は満たせますが、卒業生ビザ(サブクラス485)は原則として学士以上の修了者が対象です。ディプロマ修了後にオーストラリアで働き続けるには、雇用主のサポートによる就労ビザなど別の設計が必要になります。
「ディプロマで現場に入り、必要になったら学位へ編入する」という組み立てにすると、費用を抑えつつ選択肢を残せます。
06 — Tuition
この分野は、他分野と同じ基準で費用を比べてはいけません。Blue Mountains の720時間、ICMS の2年次配属はいずれも有給です。実習収入が入るため、表面上の学費と実質負担は一致しません。
| プログラム/学校 | 所在地 | 期間 | 留学生学費 | 有給実習 |
|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Business (International Hotel Management) Blue Mountains(トーレンス大学) | リューラ→シドニー | 3年 | 料金表に基づき個別確認 | 720時間 |
| Bachelor(ホスピタリティー系) ICMS | シドニー | 3年 | 1科目 A$4,400 総額 約 105,600 | 2年次まるごと |
| Bachelor of International Tourism and Hotel Management グリフィス大学 | ゴールドコースト | 3年 | 年 A$34,500〜38,000 目安・要確認 | ― |
| Bachelor of Business(観光・レジャー・イベント) UniSC | サンシャインコースト | 3年 | 年 A$28,500 | 96時間 インターン/業界プロジェクト |
| Diploma of Hospitality Management(SIT50422) William Angliss | メルボルン | 2年 | A$41,980 コース総額 | ― |
| Diploma of Hospitality Management TAFE NSW | NSW州各校 | 1〜2年 | 要確認 | ― |
07 — Scholarships
公表されている学費は、奨学金を適用する前の定価です。この分野でも、申請不要で自動的に付帯するものがあります。
| 学校・奨学金 | 減額 | 主な条件 | 申請 |
|---|---|---|---|
| UniSC International Student Scholarship | 学費15% | 2026年に入学する留学生。在籍課程の全期間に適用 | 申請不要 オファーに自動付帯 |
| ICMS ICMS International Scholarship | 最大 A$20,000 | 新規入学の学部留学生。学期ごとに選考 | 要申請 |
| トーレンス大学/Blue Mountains 2026年入学者向け奨学金 | 最大30% | 2026年に入学する留学生向けの各種奨学金 | 要確認 |
| グリフィス大学 Academic Excellence/Remarkable | 学費25% / 50% | 直近の学歴でGPA 5.5/7.0以上(25%)ほか。出願期限あり | 要申請 |
この分野の実質負担は、奨学金と有給実習の両方で下がります。たとえばグリフィス大学で25%の奨学金が適用されれば、3年総額(約103,500〜114,000)が約77,600〜85,500 に。さらにBlue MountainsやICMSを選べば、実習期間中の収入が加わります。「定価の学費」だけを見て諦めるのは早すぎます。
奨学金で失敗しないための3点。
08 — Entry requirements
| 学校・課程 | 学歴要件 | 英語の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Blue Mountains(学士) | 高校卒業程度 | IELTS 6.0(各5.5) | 720時間の有給実習 |
| ICMS(学士) | 高校卒業程度 | IELTS 6.0 前後 | 年3回入学(2月・5月・8月) |
| グリフィス大学(学士) | 高校卒業+進学要件 | IELTS 6.5(各6.0) | ダブルディグリーも選択可 |
| William Angliss(Diploma) | 高校卒業程度 | IELTS 5.5〜6.0 相当 | 年4回入学/調理系とのパッケージ可 |
| TAFE NSW(Diploma) | 高校卒業程度 | IELTS 5.5〜6.0 相当 | 18歳以上 |
英語のハードルは、留学分野の中で低めです。Blue Mountains の学士が IELTS 6.0(各5.5)、ディプロマなら 5.5〜6.0 相当。看護(7.0以上)や幼児教育の教員課程(7.0)と比べると、はるかに現実的な水準です。「英語力にまだ自信はないが、海外で働く道を作りたい」という方に向いているのは、この点が大きい。
ただし、現場ではお客様対応と多国籍チームでの指示出しが英語で行われます。入学要件を満たすことと現場で通用することは別なので、在学中の就労で実地に慣れていくことが重要です。
各校の正確な英語要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。09 — How to choose
最重要。Blue Mountains は720時間が有給、ICMS は2年次まるごと有給。実質負担がまったく変わります。
業界とのつながりを持つ学校ほど、配属先の質が安定します。自分で探す方式だと修了が遅れることがあります。
卒業生ビザ(485)は学士以上が対象。卒業後も現地に残る計画があるなら、学位ルートを選ぶ意味があります。
シェフを目指すなら Certificate III/IV の調理課程が必要です。William Angliss はマネジメントとのパッケージが組めます。
シドニー・メルボルンは求人が多い一方で生活費も高い。ゴールドコーストやサンシャインコーストはリゾート求人と低い生活費が魅力です。
William Angliss は年4回、ICMS は年3回入学。渡航時期がずれると語学学校の期間が延び、総額が変わります。
10 — Career
フロント、予約、宿泊部門、レベニューマネジメント。段階的に管理職へ進むのが標準的なキャリアです。
店舗運営の責任者。ANZSCO 141111 にあたり、技能評価の対象職種です。学歴要件はディプロマ以上または実務3年以上。
調理課程を経てキッチンへ。一時的技能ビザの発給数で最も多い職種で、雇用主のサポートを得やすい領域です。
ホテルの宴会部門、コンベンション施設。イベントマネジメントと重なるキャリアです。
旅行会社、観光施設、リゾート運営。日本語対応ができる人材は、インバウンド分野で需要があります。
日本の外資系ホテル、インバウンド対応部門。英語+現場経験の組み合わせが評価されます。
この分野は、在学中の職歴がそのまま就職につながります。学生ビザでは就学中は2週間で48時間まで、長期休暇中は無制限に働けます。カフェ・レストラン・ホテルの求人が豊富なため、学んだ内容を即座に現場で試せるのが強みです。有給実習と合わせれば、卒業時点で数年分の職歴を持つことも可能です。
11 — Visa & PR
この分野は、学歴要件の面で有利な特徴があります。事実と制約を分けて整理します。
この分野の要点は、「学位がなくても土俵に乗れる。ただし管理職としての経験が要る」ということです。だからこそ、在学中から管理業務に関われる職場を選ぶことが、他分野以上に重要になります。
※ 職業リスト・技能評価の要件は毎年見直されています。上記は2026年8月時点で確認できた内容です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。12 — Flow
| ステップ | 内容 | 目安時期 |
|---|---|---|
| 01 無料カウンセリング | 目的(学位かディプロマか、調理を含めるか)・英語力・予算から進路を確定します | 開始6〜12ヶ月前 |
| 02 英語スコアの計画 | IELTS 5.5〜6.0 に向けた計画。必要なら語学学校をパッケージで組み込みます | 5〜10ヶ月前 |
| 03 学校の選定・出願 | 有給実習の有無・時間数、都市、総額で候補を確定し、出願書類を作成 | 4〜8ヶ月前 |
| 04 奨学金の確認・申請 | 自動付帯のものは条件を確認、要申請のものは締切から逆算します | 4〜8ヶ月前 |
| 05 オファー受領・学費支払い | 入学許可確認書(COE)の発行。条件付きオファーの場合は英語条件を確認 | 3〜5ヶ月前 |
| 06 学生ビザ申請 | GS(Genuine Student)要件への回答作成を含め、全面的にサポート | 2〜4ヶ月前 |
| 07 滞在先・保険・出発準備 | 住居手配、OSHC加入、制服・調理器具の準備、出発前オリエンテーション | 1〜3ヶ月前 |
13 — Why An Arwen
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
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最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
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※ 本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。