Charles Darwin University — Northern Territory
オーストラリア北部準州の州都ダーウィン。この街の唯一の大学が、日本の高校卒業資格で「直接入学」できる数少ないオーストラリアの大学であることは、あまり知られていません。
オーストラリア留学を検討し始めると、多くの方がまず気づくことがあります。「日本の高校を卒業しただけでは、オーストラリアの大学に直接入れない」という事実です。実際、Go8をはじめとする多くの大学は日本の高等学校卒業資格を入学資格として換算しておらず、Foundation(進学準備課程)を1年経由するのが標準ルートになっています。
チャールズダーウィン大学(Charles Darwin University/CDU)は、その例外にあたる大学です。公式の入学要件に「高等学校卒業証書(Kotogakko Sotsugyo Shosho)評定3.5/5以上」と日本の資格が明記されており、条件を満たせば学部課程へ直接進学できます。1年の準備課程と、その学費・生活費が不要になるということです。
加えてCDUが位置するダーウィンは、オーストラリアの指定地方地域(regional area)にあたります。これは卒業後の就労ビザや技術移民の評価において、シドニーやメルボルンにはない優位性を持つことを意味します。学費も年間$31,208〜と、Go8の半分程度に収まる水準です。
一方で、世界大学ランキングの順位は決して高くありません。この記事では、CDUの強みと弱みの両方を、公式データにもとづいて率直に整理します。
チャールズダーウィン大学は、2003年に3つの教育機関が統合して誕生した公立大学です。北部準州(Northern Territory)で唯一の大学であり、同時にTAFE(職業教育機関)の機能も併せ持つデュアルセクター大学という珍しい形態をとっています。進化論で知られるチャールズ・ダーウィンにちなんで名付けられました。
公式の国別入学要件に日本が明記されています。評定平均3.5/5以上で学部課程への直接出願が可能。Foundationの1年と費用を省けます。
2024年Graduate Outcome Surveyで、デュアルセクター大学のなかで卒業生就職率1位。フルタイム就職率は全国平均を10.5%上回ります。
学部卒業生の収入はオーストラリア平均より3%、大学院卒業生は6%高いという調査結果が公表されています。
ダーウィンは地方地域に区分されます。卒業後の就労ビザや技術移民の評価で、大都市にはない優位性があります。
Bachelor of Businessで年間$31,208。Go8の同系統コース(年$56,800前後)と比べ、3年間で$70,000以上の差になります。
Financial Review Best Universities Rankings 2025で「オーストラリアで最も公平な大学」に選出。多様な背景の学生を受け入れる姿勢が評価されています。
正直にお伝えします。CDUは世界大学ランキングで上位に入る大学ではありません。QS世界584位という数字は、UQ(40位)やUNSW(19位)とは比較にならない水準です。「大学の知名度・ブランドを最優先したい」という方には、CDUは適した選択肢ではありません。
一方でCDUが強いのは、ランキングでは測られない領域です。卒業生の就職率、卒業後の収入、そして地方地域という立地がもたらすビザ上の優位性。「大学名で評価されたい」のか「卒業後にオーストラリアで働きたい」のかで、この大学の価値はまったく変わります。
CDUは北部準州を中心に複数の拠点を持ち、留学生が学べるのは主にダーウィン・アリススプリングス・シドニーの3都市です。シドニーキャンパスがあることは、CDUを検討するうえで知っておきたいポイントです。
ダーウィン市街から北へ約12km、ラーラキア(Larrakia)の人々の土地に位置するメインキャンパス。図書館・研究施設・学生寮・スポーツ施設が揃い、留学生の多くがここで学びます。熱帯の緑に囲まれた開放的な環境です。
メインキャンパス学生寮あり研究拠点ダーウィン中心部に新設された都市型キャンパス(Danala – Education and Community Precinct)。CDU International Collegeのディプロマ課程もここで開講されます。市街地にあるため、アルバイトや生活の利便性が高いエリアです。
ダーウィン中心部International College新設オーストラリア大陸のほぼ中央、ウルル(エアーズロック)への玄関口にある内陸都市のキャンパス。先住民研究や遠隔地医療など、この土地でしか学べない分野に強みがあります。
内陸部先住民研究地方地域ガディガル(Gadigal)の人々の土地、シドニー中心部に置かれたキャンパス。看護やビジネス系のコースが開講されています。ただし注意点があります――シドニーは指定地方地域ではないため、ダーウィンで学ぶ場合の移住・ビザ上の優位性は得られません。
シドニー中心部看護・ビジネス地方加点の対象外キャンパス選びが留学の意味を決めます。同じCDUの学位でも、ダーウィンで学ぶかシドニーで学ぶかで、卒業後に得られる選択肢が変わります。「大都市で暮らしたい」ならシドニー、「卒業後にオーストラリアで働き続けたい」ならダーウィン。ここは最初に決めておくべき分岐点です。
| 入学時期 | 開始 | 備考 |
|---|---|---|
| Semester 1 | 2月下旬〜3月 | 最も入学者が多い時期。ほぼ全コースが対象 |
| Semester 2 | 7月下旬 | 多くのコースが対応。コースにより開講がない場合あり |
| CDU International College ディプロマ課程 | 年複数回 | 2学期(1年)で学部2年次へ接続 |
| Accelerated Masters Qualifying Program | 年複数回 | 1学期(約半年)の短期。修了後に大学院へ |
※学生ビザの申請期間を考慮し、入学希望日の4〜6ヶ月前には出願準備を始めることをおすすめします。コースごとの開講状況は変更されるため、最新情報はご確認ください。
CDUの入学要件でまず確認すべきは、公式サイトの国別要件に日本が明記されているという点です。多くのオーストラリアの大学が日本の高校資格を換算表に含めていないなか、これは例外的といえます。
「高等学校卒業証書(Kotogakko Sotsugyo Shosho)を5段階評定で3.5以上の成績で取得していること。または、認定された大学で学士課程を1年以上修了していること」
— Charles Darwin University 公式サイト「Entry requirements」より要約
| 課程 | IELTS総合 | バンド別 |
|---|---|---|
| VET(職業教育課程) | 5.5 | 各バンド5.0以上 |
| 学部課程(Bachelor) | 6.0 | 各バンド6.0以上 |
| 大学院課程(Master) | 6.5 | 各バンド6.0以上 |
| ディプロマ(International College) | 5.5 | 各バンド5.0以上 |
※IELTSのほかPTE・TOEFL・Cambridge English Advanced・Duolingo、CDU独自のELICOS(英語コース)も認められています。ただしコースにより、より高い英語力または特定の試験のみを求める場合があります(看護など医療系は要注意です)。
ここが実務上の要点です。学部の英語要件はIELTS 6.0ですが、「各バンド6.0以上」という条件がついています。総合6.0でもライティングが5.5だと要件を満たしません。日本人受験者はライティングとスピーキングで点を落としやすいため、総合点ではなくバンドごとの底上げを意識した対策が必要です。
アンアルウェン独自コンテンツ
公式に「評定3.5」と数字が示されている以上、CDUは他大学より見通しを立てやすい大学です。とはいえ、実際のご相談では「評定3.5って、自分は届いているの?」「奨学金の95%って何のこと?」といった疑問が必ず出てきます。ここでは実務上の目安を整理します。
以下のうち、公式に公表されている数値(評定3.5、IELTS要件、奨学金の95%)以外はアンアルウェンの実務上の目安です。実際の判定は出願書類にもとづく大学の個別審査によります。正確な見通しが必要な方は、成績証明書をお送りいただければ無料で確認いたします。
日本の高校の調査書に記載される5段階評定の平均値が3.5以上、というのが基準です。感覚をつかむために、目安を整理します。
| 評定平均 | CDU学部への直接入学 | 実務上の見立て |
|---|---|---|
| 4.0以上 | 余裕をもって可 | 基準を明確に上回ります。奨学金(Global Merit 30%)も視野に入ります |
| 3.5〜3.9 | 可 | 基準を満たします。英語要件(IELTS 6.0・各6.0)がボトルネックになります |
| 3.0〜3.4 | 直接は不可 | ディプロマ課程(ATAR 50相当)経由で、学部2年次へ接続する選択肢があります |
| 3.0未満 | 直接は不可 | ディプロマまたはVET課程からの積み上げを検討します |
現場でお伝えしたいこと。評定3.5は、大学進学を考える高校生にとって「特別に優秀でなければ届かない」水準ではありません。むしろCDU留学で本当のハードルになるのは英語(IELTS 6.0・全バンド6.0以上)のほうです。「評定が足りないかも」と悩む前に、英語の準備計画を立てるほうが現実的です。
評定が基準に満たない場合でも、道が閉ざされるわけではありません。CDU International Collegeのディプロマ課程は、オーストラリアのATAR 50相当が入学基準で、修了すると学部2年次に接続します。つまり――
ディプロマ経由でも、学部卒業までの合計年数は「1年+2年=3年」。直接入学(3年)と変わりません。
Foundation経由が一般的な他大学では「1年+3年=4年」になるところ、CDUのディプロマは学部1年次の代替として設計されているため、時間のロスが発生しないのが構造上の利点です。学費面でも、ディプロマの学費は学部より低く設定されています。
大学院の入学要件は「関連分野の学士号」と「IELTS 6.5(各6.0以上)」が基本です。GPAの扱いはコースにより異なりますが、要件に届かない場合にはAccelerated International Masters Qualifying Program(1学期・約半年)という短期の準備課程が用意されています。学費は年額換算で$15,896と、正規課程より大幅に抑えられます。
CDUの最上位奨学金であるVice-Chancellor’s International High Achievers Scholarship(授業料50%減額)は、応募条件に「最終学歴で総合95%以上」と定めています。この数字は日本の成績で考えると相当に高い水準です。
「95%」は、日本の高校の5段階評定に単純換算すればおよそ4.75以上に相当する水準です。日本の大学の成績であれば、ほぼ全科目で最高評価という水準になります。応募には600語の英文ステートメントも必要で、明確に成績最上位層を対象とした競争型奨学金です。
したがって、大半の方にとっての現実的な本命はCDU Global Merit Scholarship(30%減額・申請不要)のほうになります。50%奨学金は「狙えたら狙う」、30%奨学金は「出願すれば自動で審査される」――この二段構えで考えるのが実務的です。
以下はCDU公式サイトに掲載されている2026年度のフルタイム留学生年間授業料です。
| コース | 年間授業料 | 備考 |
|---|---|---|
| Accelerated International Masters Qualifying Program | $15,896 | 大学院進学準備・1学期 |
| Bachelor of Business | $31,208 | 3年制。CDUで最も学費を抑えられる系統の一つ |
| Bachelor of Information Technology | $34,856 | 3年制 |
| Master of Business Administration | $38,192 | MBA |
| Bachelor of Nursing | $38,720 | 3年制。ダーウィン/シドニーで開講 |
| Bachelor of Engineering Science/ Master of Engineering | $40,808 | 学部・大学院一貫課程 |
※金額はオーストラリアドル(AUD)。授業料は毎年1月に改定されるため、2年目以降は初年度より高くなります。上記以外のコースの学費は公式サイトのコース検索「Fees」タブでご確認いただけます。
| ビジネス系学部(3年間) | 年間 | 3年総額 | CDUとの差 |
|---|---|---|---|
| CDU(Bachelor of Business) | $31,208 | $93,624 | ― |
| クイーンズランド大学(Commerce) | $56,800 | $170,400 | +$76,776 |
| UNSW Sydney(ビジネス系) | 約$51,000〜 | 約$153,000〜 | +$59,376〜 |
3年間で$76,776の差――日本円にしておよそ745万円(1AUD=97円換算)です。ここにさらにGlobal Merit Scholarship(30%減額)が適用されると、CDUの3年総額は約$65,537まで下がります。「同じ学士号を取る」という一点で見れば、この差は無視できません。
もちろん、大学のブランドや研究環境、卒業後に就職したい国・業界によって最適解は変わります。それでも、数字を並べたうえで判断することには意味があります。
| 費目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 生活費(政府基準) | 年 $29,710 | 学生ビザ申請時の資金証明の基準額(2024年5月時点) |
| 住居費(ダーウィン) | 週 $310〜750 | シェアか一人暮らしかで大きく変動 |
| OSHC(海外学生健康保険) | 要見積 | 学生ビザの全期間分が必須 |
| 教科書・教材費 | 学期 $200〜500 | コースにより変動 |
| SSAF(学生サービス料) | 要確認 | 政府ガイドラインにもとづく大学共通の費用 |
CDUの奨学金は、申請が必要な競争型と出願時に自動審査される型の2種類に分かれます。日本人留学生にとっての現実的な本命は後者です。
CDUで最も価値の高い留学生奨学金です。授業料がコース全期間にわたって半額になります。ただし条件は厳しく、明確に成績最上位層を対象としています。
他の奨学金(オーストラリア国内外のスポンサーによるもの)を受けている場合は対象外です。締切のある申請型のため、出願スケジュールから逆算した準備が必要になります。
多くの日本人留学生にとっての本命がこの奨学金です。専用の申請書は不要で、コースへの出願時に自動的に審査されます。TAFE課程から学部・大学院(コースワーク)・研究学位まで幅広く対象になっているのが特徴です。
Bachelor of Business($31,208/年・3年)に30%が適用された場合、3年間で約$28,087の減額。実質の授業料総額は約$65,537になります。対象コースが限定されるため、志望コースが該当するかは出願前の確認が必須です。
Bachelor of Nursing(看護学)に進学する留学生を対象とした奨学金です。ダーウィンまたはシドニーキャンパスでフルタイム・オンキャンパスで学ぶ方が対象で、こちらも申請不要の自動審査です。
CDU International Collegeのディプロマ課程・Accelerated Masters Qualifying Programに進む留学生向けの奨学金です。中国・東アジア地域向けと、その他地域向けで枠が分かれています。日本はその他地域枠にあたり、15%または30%(競争制)の減額が設定されています。選考には面接があります。
減額が適用されるのは初年度のみです。ディプロマ修了後に学部へ進学した際の学費は、通常どおり(またはGlobal Merit等の別奨学金の対象)となります。
Australia Awards Scholarships ― オーストラリア政府による外部の奨学金制度で、学部・大学院・研究課程の授業料をカバーします。CDUでは受給者に専任の担当者・導入プログラム・チューターによる支援が用意されています。対象国が限定されるため、応募資格は制度側の要件をご確認ください。
奨学金の考え方。50%(VCIHAS)は成績最上位層向けの競争型で、確実性はありません。一方30%(Global Merit)は申請不要で自動審査されるため、資金計画の前提としてはこちらを軸に置くのが現実的です。ただし対象コースの指定があるため、「志望コースが30%の対象かどうか」は出願前に必ず確認してください。ここはアンアルウェンで無料でお調べします。
CDU International Collegeは、Up Educationとの提携により運営される進学準備機関です。CDUのキャンパス施設をそのまま利用でき、少人数クラスで学びます。
| プログラム | 期間 | 入学要件 | 修了後 |
|---|---|---|---|
| ディプロマ課程 (Diploma of Business Studies 等) |
2学期 (1年) |
ATAR 50相当 IELTS 5.5(各5.0以上) |
学部2年次へ接続 Business/Accounting/Digital Enterprise 等 |
| Accelerated International Masters Qualifying Program |
1学期 (約半年) |
相応の学歴 IELTS 6.0(各5.5以上) |
指定の大学院課程へ直接進学 |
「ディプロマ=遠回り」ではありません。CDUのディプロマ課程は学部1年次の代替として設計されているため、修了後は2年次に編入します。ディプロマ1年+学部2年=合計3年。直接入学した場合の3年と、卒業までの年数は変わりません。
Foundation経由で「1年+3年=4年」かかる他大学と比べると、この構造上の違いは1年分の学費と生活費――およそ$60,000前後の差になります。評定が3.5に届かない方にとって、これは非常に大きな意味を持ちます。
日本の高校3年生がCDUを目指す場合、選択肢は主に2つです。他大学と違い、「Foundationを経由するかどうか」で悩む必要がないのがCDUの特徴です。
評定平均3.5以上とIELTS 6.0(各6.0以上)を満たせば、高校卒業後すぐに学部1年次へ入学できます。
評定が3.5に届かない方、英語力に不安がある方向け。修了後は学部2年次に接続するため、卒業までの年数は変わりません。
IELTSのスコアがまだ出ていない、または英語力が要件に届かない方向け。CDUのELICOSを修了することでIELTSなしで進学できます。
この「同じ年に大学1年生になれる」という点は、意外に大きな意味を持ちます。Foundationを経由する他大学のルートでは、日本の友人が大学2年生のときに自分は大学1年生、という状況になります。それ自体は問題ではありませんが、「浪人したような感覚になる」ことを気にされる方は少なくありません。CDUの直接入学は、その心理的な負担がないルートです。
ダーウィンはオーストラリア北端、東南アジアに最も近い州都です。人口は約15万人と、シドニー(約500万人)やブリスベン(約260万人)とは規模がまったく異なります。この「小さな街」であることが、留学生にとって利点にも制約にもなります。
日本人留学生の絶対数が少なく、日本語に頼れる場面がほとんどありません。英語環境に身を置きたい方には理想的な条件です。
東南アジアからの移民が多く、CDUは「オーストラリアで最も多文化的な大学のひとつ」を自認しています。アジア食材も手に入りやすい環境です。
熱帯性気候で、冬という季節が実質的にありません。乾季(5〜10月)は晴天が続き過ごしやすく、雨季(11〜4月)は高温多湿になります。
シンガポールやバリ島へは直行便で数時間。日本への帰国もシドニー経由が中心になりますが、東南アジア方面へのアクセスは国内随一です。
留学生の数が大都市より圧倒的に少ないため、アルバイトを見つけやすい環境です。人手不足の業種も多くあります。
人口約15万人。大企業のオフィスや大規模な商業施設、多様な娯楽を求める方には物足りなさを感じる可能性があります。
| 費目 | 目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 住居費(ダーウィン) | 週 $310〜750 | シェアハウスか単身用かで大きく変動します |
| 住居費(シドニー校の場合) | 週 $250〜1,050 | 選択肢の幅は広いものの上限が高くなります |
| 年間生活費(政府基準) | $29,710 | 学生ビザ申請時の資金証明の基準額 |
| 配偶者を帯同する場合 | +$10,394 | 年間・追加分 |
| 子どもを帯同する場合 | +$4,449 | 年間・子ども1人あたり |
※生活費の基準額はオーストラリア内務省(Department of Home Affairs)が定める学生ビザ申請時の基準です(2024年5月時点)。実際の支出は生活スタイルにより大きく異なります。
ダーウィンが向かない方もいます。「都会の刺激がほしい」「日本人の友人と過ごせる環境が安心」「大企業でのインターンを狙いたい」――こうした条件を重視する方にとって、人口15万人の街は物足りない可能性が高いです。都市の規模は、留学の満足度を左右する大きな要素です。CDUに興味を持たれた方には、必ずこの点をお伝えしています。
CDUを検討する方にとって、学費の安さと並ぶもう一つの理由がダーウィンが「指定地方地域(regional area)」に区分されていることです。オーストラリアは地方部の人口維持を政策課題としており、地方で学び働く外国人に対して制度上の優遇を設けています。
ビザ・移民制度は頻繁に、そして予告なく変更されます。上記は2026年7月時点で公表されている制度の枠組みを一般的に説明したものであり、個別の申請に適用される条件を保証するものではありません。「今の制度が4年後もそのまま残っている」という前提で留学を決めることは避けてください。
永住権の取得を主目的とされる場合は、必ず登録移民代理人(MARA)に最新の要件をご確認ください。アンアルウェンでは提携の登録移民代理人をご紹介できます。
もう一点。シドニーキャンパスを選ぶ場合、これらの地方地域の優位性は適用されません。同じCDUの学位でも、学ぶ場所によって卒業後の選択肢が変わります。移住を視野に入れている方は、キャンパス選択の段階で必ずご相談ください。
| 比較項目 | チャールズダーウィン大学 | クイーンズランド大学 | フリンダース大学 |
|---|---|---|---|
| 日本の高校から直接入学 | 可(評定3.5〜) | 原則不可 | 原則不可 |
| QS世界ランキング | 584位 | 40位 | 387位 |
| Go8加盟 | ✗ | ✓ | ✗ |
| 学部学費(ビジネス系) | $31,208 | $56,800 | $39,000 |
| 奨学金(最大) | 50%(要申請) 30%(申請不要) |
25% 相対評価 |
50%(要申請) 30%(申請不要) |
| 英語要件(学部) | IELTS 6.0 全バンド6.0 |
IELTS 6.5 | IELTS 6.0 |
| 指定地方地域 | ✓ ダーウィン | ✗ ブリスベン | ✓ アデレード |
| 都市の規模 | 約15万人 | 約260万人 | 約140万人 |
| 強み | 直接入学・学費・地方優遇 | Go8ブランド・研究 | 看護・医療・心理学 |
3校の性格はきれいに分かれます。ブランドと研究環境を最優先するならクイーンズランド大学。看護・医療・心理といった専門分野で学びたいならフリンダース大学。そして「準備課程を挟まずに、費用を抑えて、卒業後もオーストラリアに残る可能性を残したい」ならCDUです。
優劣ではなく、目的との相性です。ご自身が留学に何を求めているかが明確になれば、選ぶべき大学もおのずと決まります。
本当に日本の高校卒業だけで入学できるのですか?
はい。CDUは公式の入学要件に日本の「高等学校卒業証書(Kotogakko Sotsugyo Shosho)」を明記しており、5段階評定の平均3.5以上であれば学部課程へ直接出願できます。これは多くのオーストラリアの大学が日本の高校資格を換算対象に含めていないなかで、例外的な扱いです。ただし英語要件(IELTS 6.0・全バンド6.0以上)は別途満たす必要があり、こちらのほうが実際にはハードルになるケースが大半です。
CDUの学位は日本で評価されますか?
CDUはオーストラリア政府に認可された正規の公立大学であり、取得できるのは他大学と同等の学士号・修士号です。日本での就職においては、大学名そのものより「海外の大学を卒業した」という事実と英語力、そして専攻分野が評価される場面が多いのが実情です。ただし、大学名のブランドを重視する業界・企業が存在することも事実です。日本での就職を主目的とされる場合は、CDUがその目的に最適かどうかを一度整理することをおすすめします。
世界ランキングが低いことは問題になりませんか?
目的によります。研究者を目指す、あるいは学歴のブランドが直接評価される業界を志望する場合、QS 584位という順位は不利に働く可能性があります。一方、CDUは2024年Graduate Outcome Surveyでデュアルセクター大学のなかで卒業生就職率1位、フルタイム就職率は全国平均を10.5%上回るという実績を持ちます。「大学の知名度」と「卒業生の就職実績」は別の指標であり、どちらを重視するかで評価は変わります。
ダーウィンとシドニー、どちらのキャンパスを選ぶべきですか?
卒業後にオーストラリアで働き続けたい、移住も視野に入れたいという方はダーウィン一択です。指定地方地域としての優遇はシドニーキャンパスでは適用されないためです。逆に「都市部での生活とインターン機会を重視したい」「日本への帰国を前提としている」という方にはシドニーが向いています。同じ学位でも、この選択が卒業後の可能性を大きく分けます。
奨学金はどのくらい期待できますか?
最上位のVCIHAS(50%減額)は「最終学歴で総合95%以上」が条件の競争型で、大半の方にとっては現実的な目標になりません。一方CDU Global Merit Scholarship(30%減額)は申請不要の自動審査で、フルタイム・オンキャンパスで学ぶ留学生が対象です。資金計画はこの30%を基準に考えるのが現実的といえます。ただし対象コースが限定されているため、志望コースが該当するかは出願前の確認が必須です。
評定が3.5に届かない場合はどうすればいいですか?
CDU International Collegeのディプロマ課程を経由するルートがあります。入学基準はATAR 50相当・IELTS 5.5(各5.0以上)と直接入学より緩やかで、修了後は学部2年次に接続します。ディプロマ1年+学部2年で合計3年となり、直接入学した場合と卒業までの年数は変わりません。Foundation経由で4年かかる他大学のルートと比べて、1年分の学費と生活費を節約できる構造です。
ダーウィンでアルバイトは見つかりますか?
留学生の数が大都市より圧倒的に少ないため、シドニーやメルボルンと比べて求人の競争は緩やかです。人手不足の業種も多く、飲食・小売・ホスピタリティなどで仕事を見つけやすい環境といえます。ただし街の規模が小さいぶん求人の絶対数自体は限られるため、職種の選択肢は大都市より狭くなります。なお学生ビザの就労時間には上限が定められているため、渡航時点の最新ルールをご確認ください。
エージェント(アンアルウェン)を通すと費用は高くなりますか?
いいえ、変わりません。学費も奨学金も大学に直接申し込む場合と同じです(エージェント手数料は大学側が負担する仕組みです)。CDUの場合、キャンパス選択がビザ上の優位性に直結する、奨学金の対象コースが限定されるなど、事前に確認すべき点が多い大学です。エージェントを通すメリットが大きいケースといえます。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
CDUを検討している方へ ― 松本より
CDUは、留学エージェントとして紹介するときにいちばん説明が必要な大学だと感じています。世界ランキングだけを見れば決して上位ではありません。街の規模も小さい。それでも私たちがこの大学をご案内するのは、「準備課程なしで入学できて、学費が抑えられて、卒業後もオーストラリアに残る可能性が高い」という条件が揃う大学が、他にほとんどないからです。
大切なのは、ご自身が留学に何を求めているかを先にはっきりさせることです。ブランドなのか、費用なのか、卒業後の進路なのか。そこが決まれば、CDUが合うかどうかはすぐに判断できます。今の成績や英語力、そして留学で実現したいことを教えていただければ、CDUが向いているかどうかも含めて率直にお答えします。合わないと思えば、そう申し上げます。
アンアルウェンは、CDUへの出願から渡航・現地生活まですべて無料でサポートするオーストラリア留学専門エージェントです。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
CDUが自分に合うかどうか、
まず一緒に確かめませんか。
「評定3.5に届いているか」「ダーウィンとシドニーどちらを選ぶべきか」「総額でいくらかかるか」――合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方のご相談も歓迎します。
※本ページの情報はチャールズダーウィン大学公式サイト(cdu.edu.au)の公開情報をもとに2026年7月時点で作成しています。学費・奨学金・入学要件・ビザ制度は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。ビザ・移民制度に関する事項は、登録移民代理人(MARA)にご確認ください。