大学・専門学校の比較 / 学費 / 奨学金 / 永住ルート
人が集まる場を、企画から当日運営までつくる仕事です。 コンサート、スポーツ大会、国際会議、結婚式、フェスティバル。 オーストラリアは観光とイベントが基幹産業のひとつ。 この職種はAQFディプロマ以上で技能評価(VETASSESS)を受けられる、数少ない分野です。
Summary — 3分でわかる
企画、予算、会場、スタッフ、スポンサー、リスク管理、当日運営まで。華やかに見えて、実際は膨大な調整と管理の積み重ねで成り立っています。
Conference and Event Organiser(ANZSCO 149311)は技能評価機関VETASSESSのGroup C。求められる学歴はAQFディプロマ以上で、学士が必須ではありません。
ただしビザは別の話です。この職種は2024年12月7日のCSOL改定で対象外となり、技能不足ビザ(482)のCore Skillsルートは使えません。州・準州の指名(190/491)は州ごとのリスト次第です。職業リストとビザ制度は頻繁に改正されるため、最新の可否は登録移民エージェントにご確認ください。大学(3年)でも、ディプロマ(1年〜)でも道があります。費用と期間を自分の状況に合わせて設計できます。
大学のなかにも年間 AUD 28,500 から通える学位があり、専門学校・TAFEのディプロマならさらに抑えられます。加えて15〜30%の奨学金が使えるため、定価どうしの比較では判断を誤ります。
学費・奨学金の条件は毎年改定されます。最新の金額は出願時に確認してお伝えします。シドニーのイベント・ホスピタリティ専門大学で、2年次まるごとが有給の実務配属という構成です。
イベントの仕事は週末・単発が多く、学生ビザの就労枠(2週48時間)と相性がいい。学びながら現場の実績を積めるのが、この分野の実利です。
01 — What you study
人が集まる場を、企画から当日運営まで成立させる仕事です。対象はコンサートやフェスティバルだけではありません。 国際会議、展示会、スポーツ大会、企業の周年式典、結婚式、地域のマーケット──「人を集めて何かを起こす」場面すべてが範囲です。
華やかな印象を持たれることが多いのですが、学ぶ内容の中心は予算管理・工程管理・リスク管理です。 何人が来るのか、いくらかかるのか、雨が降ったらどうするのか、事故が起きたら誰が責任を負うのか。 この地味な部分を設計できる人が、現場で必要とされます。
誰に向けて、何のために、どんな体験を届けるのか。イベントの目的を定義し、それを実現する構成に落とし込む工程です。
収支計画、会場やベンダーとの契約、保険、安全計画、緊急時対応。ここが実務の中核で、技能評価でも「予算管理の経験」が問われる部分です。
会場選定、レイアウト、動線設計、スタッフ配置、当日の指揮。実習で最も体感的に学べる部分です。
実際のイベントに運営側として入る科目。この分野は「何を運営したか」が履歴書になるため、実習の量が学校選びの基準になります。
02 — Why Australia
技能評価機関VETASSESSは、Conference and Event Organiser(ANZSCO 149311)を Group C に分類しています。求められる学歴は「AQFディプロマ以上」で、学士号が必須ではありません。多くの分野では「学士以上でなければ技能評価の土俵に乗れない」のが現実です。この分野はディプロマからでも評価を受けられる、数少ない領域だといえます。
ただし、技能評価とビザは別の手続きです。この職種は2024年12月7日のCSOL改定で対象外となったため、技能不足ビザ(482)のCore Skillsルートは使えません。詳しくはビザ・永住ルートをご覧ください。
メルボルンはF1グランプリと全豪オープンを抱え、シドニーはビビッド・シドニーや年越し花火で世界的に知られます。2032年にはブリスベンでオリンピック・パラリンピックが開催され、大会運営・会場整備・関連イベントの人材需要が中長期で見込まれます。学びながら実際の大型イベントに関われる環境があります。
カウンセラーから、ひとつ補足を。イベントマネジメントは「楽しそう」という理由で選ばれることが多い分野ですが、実際の仕事は準備の9割が事務作業です。見積もり、契約書、シフト表、備品リスト、保険の手配。本番の高揚感は、その積み重ねの上にしかありません。この現実を知ったうえで選ぶ方は、現地でも強いです。
もうひとつお伝えしているのは、在学中に何件のイベントに関わったかが、卒業後を決めるということ。この業界は週末や単発の仕事が多く、学生ビザの就労枠(2週48時間)と相性が良い。ボランティアスタッフから入って、翌年は有給スタッフ、卒業時には運営側──という進み方が現実にあります。学校選びの段階から、この動線を一緒に設計しましょう。
03 — Three routes
この分野の特徴は、ゴールへの道が1本ではないことです。学歴・予算・期間に応じて選べます。
学費の目安:年間 AUD 28,500〜39,200(3年で約 85,500〜117,600)/期間:3年。卒業生ビザが2年出るため、永住まで見据えるならこのルートが標準です。
VETASSESSの学歴要件はAQFディプロマ以上のため、この資格でも技能評価の土俵に乗ります。費用と期間を大きく抑えられるのが利点。ただし卒業生ビザ(485)は学士以上が対象のため、就労ビザの確保は別途設計が必要です。
William Angliss のようにディプロマと学士の両方を持つ学校なら、単位認定で学士課程を短縮できる場合があります。時間はかかるが、費用を分散でき、英語力も現場で伸ばせるのが利点です。
04 — Universities
費用を抑えたい方の第一候補です。大学の学位でありながら年間 AUD 28,500 と、他大学より1万豪ドル近く低い水準。さらに15%の奨学金がオファーに自動付帯するため、実質の負担はもう一段下がります。
※学生ビザ保持者はキャンパスでのフルタイム就学が条件です(オンライン受講は対象外)。
サンシャインコースト大学のページイベント・ホスピタリティに特化した私立高等教育機関です。最大の特徴は2年次がまるごと有給の実務配属(Work Integrated Learning)になっていること。学びながら業界内に人脈と実績をつくる設計です。
※イベントマネジメント学士の個別の料金体系は、出願時点の最新版をアンアルウェンで確認してお伝えします。
ICMSのページメルボルンはF1グランプリ、全豪オープン、各種フェスティバルを抱えるイベント都市です。大型イベントの現場に学生のうちから関われる環境があります。
私立大学で、実務時間の多さと入りやすさが強みです。ビジネス学位の中でイベント関連科目を扱う構成で、複数都市にキャンパスがあるため、住みたい都市に合わせて選べます。
※ 上記は2026年度の公表情報にもとづく代表例です。学費・要件・開講状況は年度により変更されます。ご希望の都市・予算・英語力に合う学校を、最新情報で無料にてお調べします。
05 — VET & TAFE
この分野では、専門学校・TAFEのディプロマが実質的な選択肢になります。 理由は明快で、技能評価の学歴要件が「AQFディプロマ以上」だからです。学位ルートより期間が短く、費用も抑えられます。
食・観光・イベント分野に特化した公立の専門教育機関で、この領域ではオーストラリアを代表する学校のひとつです。Certificate III から学士まで一貫して揃っているのが強みで、段階的に積み上げる進み方ができます。
業界実習や現場見学がカリキュラムに組み込まれています。ディプロマから学士へ進む際に単位認定を受けられる可能性があるため、「まずディプロマ、様子を見て学士」という設計が取りやすい学校です。
William Angliss Institute のページ各州が運営する公的な職業教育機関でも、Diploma of Event Management(SIT50322)を留学生向けに開講しています。標準的な期間は1年。設備と実習先の確保が安定しており、大学への編入を見据える場合にも有利です。
費用は学校・州により異なり、コース単位で公表されていないケースもあります。教材・制服等の追加費用として AUD 300〜1,000 程度を別途見込んでください。ご希望の都市に合わせて、最新の学費を無料でお調べします。
ディプロマルートの注意点。技能評価(VETASSESS)の学歴要件は満たせますが、卒業生ビザ(サブクラス485)は原則として学士以上の修了者が対象です。ディプロマ修了後にオーストラリアで働き続けるには、雇用主のサポートによる就労ビザなど別の設計が必要になります。「学位まで進むか、ディプロマで止めるか」は、卒業後の滞在計画とセットで決めるべき論点です。
06 — Tuition
留学生向けの公表学費です。年額だけでなく、修了までの総額で比べてください。
| プログラム/学校 | 所在地 | 期間 | 留学生学費 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Business 観光・レジャー・イベント/UniSC |
サンシャインコースト | 3年 | AUD 28,500/年 | 約 AUD 85,500 学費最安 |
| Bachelor of Business (Event Management) ラトローブ大学 |
メルボルン | 3年 | AUD 36,400〜39,200/年 目安・要確認 |
約 AUD 109,200〜117,600 |
| Bachelor of Event Management ICMS/2年次が有給実務 |
シドニー | 3年 | 1科目 AUD 4,400 1トリメスター4科目=17,600 |
約 AUD 105,600 24科目の標準構成 |
| Bachelor of Business(イベント関連) トーレンス大学 |
シドニー他4都市 | 3年 | 個別確認 | ― |
| Diploma of Event Management(SIT50322) William Angliss/TAFE各校 |
メルボルン他 | 1年〜 | A$16,950〜17,459 TAFE NSW・1年 |
大学の約5分の1 |
この表の金額は、すべて奨学金を適用する前の「定価」です。各校に学費減額制度があり、15%〜30%または定額の免除が受けられます。UniSCの15%はオファーに自動付帯します。実際にいくらになるかは奨学金のセクションでシミュレーションしています。
07 — Scholarships
学費を見て「高い」と感じられたと思います。ただし公表されている学費は、奨学金を適用する前の定価です。 この分野では、申請不要で自動的に付帯するものもあります。
| 学校・奨学金 | 減額 | 主な条件 | 申請 |
|---|---|---|---|
| UniSC International Student Scholarship |
学費15% | 2026年に入学する留学生。在籍する課程の全期間に適用 | 申請不要 オファーに自動付帯 |
| UniSC International Bright Futures Scholarship |
学費20% | 対象プログラムに進学、または対象国籍の学生 | 要確認 上記15%との併用不可 |
| ICMS ICMS International Scholarship |
最大 AUD 20,000 | 新規入学の学部留学生。学期ごとに選考 | 要申請 |
| ラトローブ大学 La Trobe International Scholarship |
学費25% | 成績にもとづく留学生向けの減額枠 | 要確認 |
| ラトローブ大学 その他の奨学金 |
最大30%/AUD 15,000 | 対象地域向けの枠(最大30%)、定額枠(最大 AUD 15,000) | 要確認 |
大学の学費差だけでも年間1万豪ドル近くありますが、そこに15〜30%の減額が重なると、総額の差はさらに開きます。「どの学校に行くか」を決める前に、「どの奨学金に届くか」を確認する価値があります。
奨学金で失敗しないための3点
①申請不要のものと、要申請のものがあります。UniSCは出願すれば自動的にオファーに含まれますが、ICMSなどは書類の提出が必要です。②併用できないのが原則です。UniSCの15%と20%のように、複数該当しても適用されるのは1つだけというケースがほとんどです。③募集内容は毎年変わります。金額・条件・対象コースは年度ごとに改定され、停止することもあります。
アンアルウェンでは、成績表をもとに「どの奨学金に届く可能性があるか」を無料で確認し、出願スケジュールを逆算してご提案します。申請書類の作成も、追加費用なしでサポートします。
08 — Entry requirements
| 学校・課程 | 学歴要件 | 英語の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| UniSC(学士) | 高校卒業+進学要件 | IELTS 6.0〜6.5 | 学生ビザは対面フルタイムが条件 |
| ICMS(学士) | 高校卒業程度 | IELTS 6.0 前後 | 年3回入学(2月・5月・8月) |
| ラトローブ大学(学士) | 高校卒業+進学要件 | IELTS 6.0〜6.5 | 英語科目の履修条件あり |
| William Angliss/TAFE(Diploma) | 高校卒業程度 | IELTS 5.5〜6.0 相当 | 18歳以上/学校により異なる |
英語のハードルは、他分野より低めです。看護(7.0以上)や幼児教育の教員課程(7.0)と比べると、この分野は IELTS 6.0〜6.5、ディプロマなら 5.5〜6.0 相当から入れます。ただし実務では英語での交渉・調整が仕事の中心になります。入学要件を満たすことと、現場で通用することは別だとお考えください。スコアが不足している場合は、語学学校と本コースをパッケージで申し込み、学生ビザの申請を1回にまとめるのが一般的です。
※ 各校の正確な英語要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。
09 — How to choose
この分野は「どこで学んだか」より「何を運営したか」で評価されます。だから学校選びの基準も、実務にどれだけ触れられるかに置くべきです。
ICMSは2年次まるごと有給配属、UniSCは96時間。「実習あり」の一言でも中身はまったく違います。時間数と、有給か無給かを必ず確認してください。
自分で探す方式だと、英語での開拓から始まり修了が遅れることがあります。業界とのつながりを持つ学校ほど、ここが安定します。
在学中に現場を踏みたいなら、大型イベントの多いメルボルン・シドニーが有利。一方でサンシャインコーストは費用と生活環境で優れます。
卒業生ビザ(485)は学士以上が対象です。卒業後も現地に残る計画があるなら、学位ルートを選ぶ意味があります。
ディプロマから学士へ進む可能性があるなら、単位認定の取り決めがある学校を選ぶと、あとで1年分の学費が変わります。
ICMSは年3回入学と柔軟。渡航時期がずれると語学学校の期間が延び、総額が数十万円単位で変わります。
10 — Careers
イベントマネジメントの学びは、「人と予算と時間を動かす力」として評価されます。 イベント会社だけでなく、ホテル、観光局、企業の広報部、スポーツ団体、大学、行政まで就職先は広がります。
この分野は、在学中の実績がそのまま履歴書になります。学生ビザでは就学中は2週間で48時間まで、長期休暇中は無制限に働けます。イベントの仕事は週末・単発が多いため、授業と両立しやすいのが特徴です。ボランティアスタッフから始めて、翌シーズンは有給スタッフ、卒業時には運営側──という積み上げが現実に可能な業界です。
冒頭の指標について ── LIFE(月 約A$3,200)は、学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安です。カジュアルの全国最低時給 A$31.19(2025年7月〜)で試算した額で、収入を保証するものではありません。OUTCOME(年 約A$80,000)は Conference and Event Organisers の週給中央値 A$1,538(Jobs and Skills Australia/2024年7月時点)を年換算した概算です。11 — Read this twice
この分野は、学歴要件の面で有利な特徴があります。事実と制約を分けて整理します。
VETASSESSは、この職種で予算の管理・監督を含む業務経験を想定しています。アルバイトとしての当日スタッフ経験だけでは、評価対象になりません。
ディプロマで技能評価の学歴要件は満たせても、卒業直後の就労ビザは別問題。ディプロマルートを選ぶ場合は、卒業後の在留設計を最初に立てる必要があります。
職種リスト、点数、給与基準はいずれも変動します。今日の条件が3年後も同じである保証はありません。
この分野の要点は、「学位がなくても技能評価の土俵に乗れる。ただし、管理業務の経験が要る」ということです。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
12 — Timeline
| ステップ | 内容 | 目安時期 |
|---|---|---|
| 01 無料カウンセリング | 学歴・英語力・年齢・予算・卒業後の希望から、学位かディプロマかを確定します | 開始6〜12ヶ月前 |
| 02 英語スコアの計画 | IELTS 6.0〜6.5 に向けた計画。必要なら語学学校をパッケージで組み込みます | 5〜10ヶ月前 |
| 03 学校の選定・出願 | 実習体制・都市・総額で候補を確定し、出願書類の作成をサポート | 4〜8ヶ月前 |
| 04 奨学金の確認・申請 | 自動付帯のものは適用条件を確認、要申請のものは締切から逆算して準備します | 4〜8ヶ月前 |
| 05 オファー受領・学費支払い | 入学許可確認書(COE)の発行。条件付きオファーの場合は英語条件を確認 | 3〜5ヶ月前 |
| 06 学生ビザ申請 | GS(Genuine Student)要件への回答作成を含め、全面的にサポート | 2〜4ヶ月前 |
| 07 滞在先・保険・出発準備 | 住居手配、OSHC加入、出発前オリエンテーション | 1〜3ヶ月前 |
13 — Why An Arwen
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。
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2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。イベント・ホスピタリティ分野へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「ディプロマだと卒業生ビザが出ません」「その年齢だと485ビザが使えません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
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最終更新日:2026年8月16日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・奨学金・ビザ情報は、各校・各機関の公式情報をもとにアンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。
※本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。