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タスマニア州の大学・大学院一覧

UNIVERSITY in TASMANIA

Universities in Tasmania — Hobart / Launceston

タスマニア州(ホバート)の
大学・大学院 留学ガイドUNIVERSITIES IN TASMANIA

タスマニア州の大学はタスマニア大学(UTAS)の1校だけです。しかし選択肢が1つだからといって、判断がシンプルとは限りません。ホバート校で学べば卒業生ビザは+1年、ローンセストン校なら+2年。同じ大学・同じ学位でも、卒業後にオーストラリアで働ける期間が1年変わります。生活費は全豪で最も抑えやすい水準。そして南極・海洋研究では世界的な拠点です。

1校州内の大学数
(UTAS)
370位UTASのQS世界
ランキング2027
+2年ローンセストン校の
卒業生ビザ延長
1890年設立。豪州で
4番目に古い大学
This page at a glance
  1. タスマニア州の大学は、タスマニア大学(UTAS)の1校だけです。1890年設立で、オーストラリアで4番目に古い歴史を持つ公立大学。QS世界大学ランキング2027で370位です。
  2. キャンパスによって、卒業生ビザが1年変わります。州都ホバートはカテゴリー2で+1年、ローンセストンとクレイドルコースト(バーニー)はカテゴリー3で+2年。学士号なら卒業後に最大4年オーストラリアで働ける計算です。
  3. 南極・海洋研究では世界的な拠点です。ホバートは南極観測の玄関口として知られ、UTASの海洋南極研究所(IMAS)は国際的な評価を得ています。海洋学・水産学・環境科学・南極科学を学ぶなら、この立地は他に代えがたい条件です。
  4. 生活費は全豪で最も抑えやすい水準です。ホバート・ローンセストンともに、シドニー・メルボルンとは家賃水準がまったく違います。学費も年30,000〜42,000豪ドルと中程度です。
  5. 選択肢は1校だけです。学びたい分野がUTASになければ、その時点で他州を検討することになります。この点は率直に書きました。
  6. タスマニアはオーストラリアで最も寒い州です。南緯40度以南に位置し、冬は本土より明確に冷えます。「オーストラリア=常夏」というイメージとは正反対の環境です。

タスマニア州(Tasmania/TAS)は、オーストラリア本土の南に浮かぶ島の州です。面積は北海道より少し小さく、人口は約57万人。州都ホバートの人口は約25万人で、オーストラリアの州都のなかで最も小規模です。

この州の大学はタスマニア大学(University of Tasmania/UTAS)の1校だけ。1890年設立で、オーストラリアで4番目に古い歴史を持ちます。QS世界大学ランキング2027で370位。

「大学が1校しかない州」と聞くと、選択肢がないように思えます。しかし――この州には、他州にはあまりない条件が2つあります。

ひとつはキャンパスによる卒業生ビザの差です。ホバート校なら+1年、ローンセストン校なら+2年。同じ大学・同じ学位を取っても、卒業後にオーストラリアで働ける期間が1年変わります。もうひとつは南極・海洋研究という、この島でしか成立しない教育環境。ホバートは南極観測の玄関口であり、UTASの海洋南極研究所は国際的な拠点です。

このページでは、UTASの実像と、この州で学ぶことの意味を整理します。そのうえで「タスマニアが向いていないケース」まで率直にお伝えします。

タスマニアの大学は1校 ― 全体像

タスマニア州に大学は1校しかありません。タスマニア大学(University of Tasmania/UTAS)です。1890年設立で、シドニー大学(1850年)、メルボルン大学(1853年)、アデレード大学(1874年)に次ぐオーストラリアで4番目に古い大学です。

1校州内の大学数
(UTAS)
370位QS世界ランキング
2027
3拠点ホバート・ローンセストン
クレイドルコースト
約57万人タスマニア州の人口
(ホバート約25万人)
キャンパス 所在地 主な分野 485の延長
ホバート
(Sandy Bay)
州都ホバート(人口約25万人) 海洋・南極科学、医学、法学、ビジネス、人文 カテゴリー2
+1年
ローンセストン
(Newnham)
州北部ローンセストン(人口約9万人) 看護、教育、工学、ビジネス、農業 カテゴリー3
+2年
クレイドルコースト
(Burnie)
州北西部バーニー 看護、教育、地域医療 カテゴリー3
+2年

大学は1校でも、キャンパスは3つあります。そして右端の列のとおり、どのキャンパスで学ぶかによって卒業生ビザの扱いが変わります。「タスマニア大学に行く」ところまで決めても、判断は終わっていません。詳しくは次の章で説明します。

キャンパスで卒業後が変わる ― TAS最大の論点

オーストラリアの移民制度では、「どこで学び、どこに住んだか」によって卒業生ビザ(サブクラス485)の期間が変わります。タスマニア州は、州内でこの区分が2段階に分かれています。

区分 該当キャンパス 485の延長 学士号での合計
カテゴリー2
Cities and Major
Regional Centres
ホバート(Sandy Bay) +1年 3年
カテゴリー3
Regional Centres and
Other Regional Areas
ローンセストン(Newnham)
クレイドルコースト(Burnie)
+2年 4年

ホバートとローンセストンで、卒業後にオーストラリアで働ける期間が1年違います。同じタスマニア大学、同じ学位、同じ学費です。違うのは学ぶ場所だけ。

しかもローンセストンのほうが家賃も低い。「費用を抑えて、卒業後の滞在期間を最大化する」という目的であれば、ローンセストン校は非常に合理的な選択になります。看護・教育・工学・農業を志望する方は、そもそもローンセストン校が主たる開講地です。

一方、海洋・南極科学、医学、法学はホバート校が中心です。「学びたい分野がどのキャンパスで開講されるか」を先に確認したうえで、卒業後の設計を組み立ててください。追加分の申請には「直前まで対象地域内に住み、学び、働いていたこと」など複数の条件があります。

なぜタスマニアなのか ― 5つの条件

01

卒業生ビザが最大+2年

ローンセストン校・クレイドルコースト校はカテゴリー3の地方指定。卒業生ビザが2年延長される制度の対象になり得ます。学士号なら卒業後に最大4年。州都ホバートでも+1年です。州内のどこで学んでも延長の対象になるという点は、他州にはあまりない条件です。

02

南極・海洋研究の世界的拠点

ホバートは南極観測の玄関口として国際的に知られ、オーストラリア南極局(AAD)の本部があります。UTASの海洋南極研究所(IMAS)はこの立地と結びついた研究拠点で、海洋学・水産学・南極科学・環境科学を学ぶなら、他に代えがたい環境です。

03

生活費が全豪で最も抑えやすい

ホバート・ローンセストンともに、家賃水準はシドニー・メルボルンとまったく違います。とくにローンセストンは、オーストラリアの大学都市のなかでも最も費用を抑えられる部類。学費と生活費の両方を下げられる数少ない選択肢です。

04

日本人留学生が非常に少ない

シドニー・メルボルン・ゴールドコーストと比べ、タスマニアの日本人留学生数はごくわずかです。「日本語で話せる相手がいない環境」は、短期的にはつらく、中期的には圧倒的に有利。英語を「使わざるを得ない」状況に自分を置きたい方に向いています。

05

自然環境と落ち着いた学習環境

州の約4割が国立公園・世界遺産地域です。ホバートは人口約25万人と、オーストラリアの州都で最も小規模。大都市の喧騒がなく、学業に集中できる環境です。環境科学・野生生物学のフィールドとしても優れています。

Fact check

タスマニアはオーストラリアで最も寒い州です。南緯40度以南に位置し、冬(6〜8月)は本土より明確に冷えます。ホバートの冬は日中でも10度前後、山間部では雪も降ります。「オーストラリア=常夏のビーチ」というイメージとは正反対です。加えて大学は1校だけ。学びたい分野がUTASになければ、その時点で他州を検討することになります。

タスマニア大学(UTAS)の実像

タスマニア大学University of Tasmania

370位QS 2027

1890年設立。シドニー大学、メルボルン大学、アデレード大学に次いでオーストラリアで4番目に古い大学です。QS世界大学ランキング2027で370位。Group of Eightではありませんが、130年を超える歴史を持つ州立の総合大学です。

最大の特徴は南極・海洋研究です。ホバートは南極観測の玄関口で、オーストラリア南極局(AAD)の本部が置かれています。UTASの海洋南極研究所(IMAS:Institute for Marine and Antarctic Studies)は、この立地と結びついた国際的な研究拠点です。海洋学、水産学、南極科学、気候科学において、この大学が持つ環境は他州の大学では再現できません。

そのほか医学・看護・教育・工学・農業・法学・ビジネスを擁する総合大学です。看護と教育はローンセストン校とクレイドルコースト校が主たる開講地で、地域医療との結びつきが強い実習体制を持ちます。

学部の英語要件はIELTS Academic 総合6.0〜6.5(各バンド6.0以上)とコースにより幅があります。学費は年30,000〜42,000豪ドル。Go8ほど高くなく、生活費も抑えられるため、総額では非常に現実的な水準に収まります。

キャンパス
ホバート(Sandy Bay・本拠)、ローンセストン(Newnham)、クレイドルコースト(Burnie)
強い分野
海洋学・南極科学・水産学、環境科学、医学、看護、教育、工学、農業、法学、ビジネス
英語要件
学部で IELTS Academic 総合6.0〜6.5(各バンド6.0以上)/看護・教職はより高い要件
学費の目安
学部で年30,000〜42,000豪ドル(分野による)
付属語学学校
ホバートに English Language Centre。EAP(学術英語)修了でIELTSスコアなしでUTASに進学できるルートがあります(2026年のEAP学費は週490.80豪ドル)
地方指定
ホバート校はカテゴリー2(+1年)/ローンセストン・クレイドルコースト校はカテゴリー3(+2年)

南極・海洋研究豪州で4番目に古い485+1〜2年生活費が最安の部類

学びたい分野から見たUTAS

学びたい分野 主な開講キャンパス 485 補足
海洋学・南極科学・水産学 ホバート +1年 UTASの看板分野。南極観測の玄関口という立地と、海洋南極研究所(IMAS)の研究環境は他に代えがたい
環境科学・野生生物学 ホバート +1年 州の約4割が国立公園・世界遺産地域。フィールドワークの環境が整っています
医学 ホバート +1年 留学生枠が限られ、要件も別建てです。志望する場合は早い段階でのご相談を
看護 ローンセストン/
クレイドルコースト
+2年 英語要件はIELTS 7.0(各7.0)と高い分野。ローンセストン校なら485が+2年で、費用も抑えられます
教育(教員養成) ローンセストン/
ホバート
+1〜2年 英語要件がオーストラリアで最も高い分野のひとつです
工学 ローンセストン/
ホバート
+1〜2年 海事工学(Maritime Engineering)はローンセストン校のオーストラリア海事大学(AMC)が拠点です
農業・食品科学 ローンセストン +2年 タスマニアはワイン・乳製品・水産の産地。産業と結びついた研究環境です
ビジネス・法学 ホバート +1年 総合大学として一通りの分野を擁しています
Important

この表の右2列を、必ずセットで見てください。看護・農業を志望するなら、そもそもローンセストン校が主たる開講地であり、結果として485が+2年になります。逆に海洋・南極科学、医学、法学はホバート校が中心で+1年。「学びたい分野 → 開講キャンパス → 卒業後の滞在期間」が連動しているのが、タスマニアの構造です。

そして学びたい分野がUTASになければ、他州を検討してください。大学が1校しかないため、たとえば舞台芸術、獣医学、航空といった分野はこの州では選択肢がありません。

学費と総額シミュレーション

生活費はホバート年24,000豪ドル、ローンセストン年21,000豪ドル、OSHC(海外学生健康保険)は年800豪ドル、渡航費・初期費用は合計4,000豪ドルとして試算します(1豪ドル=100円換算)。

進学パターン(学部3年) 学費総額 生活費・その他 総額(AUD) 日本円換算 485
UTAS ホバート校
年36,000豪ドル想定
$108,000 $78,400 $186,400 約1,860万円 3年
UTAS ローンセストン校
年36,000豪ドル想定
$108,000 $69,400 $177,400 約1,770万円 4年

同じ大学・同じ学位・同じ学費でも、ローンセストン校のほうが総額で約90万円低く、卒業後にオーストラリアで働ける期間が1年長くなります。差は住む場所だけです。

他州と比べると、この水準の意味がはっきりします。シドニー大学で学ぶ場合の試算が約2,730万円・卒業生ビザ2年。UTASローンセストン校なら約1,770万円・卒業生ビザ4年。960万円安く、2年長い。もちろんQS順位はシドニー大学28位に対しUTAS 370位です。「大学名を取るか、費用と時間を取るか」――この選択が、タスマニアでは最もはっきり現れます。

Reference

学生ビザ(サブクラス500)の申請では、生活費として年29,710豪ドルを示すことが求められます(2026年時点・本人分)。これは「実際にかかる金額」ではなく「ビザ申請時に証明する必要がある水準」です。タスマニアの実際の生活費はこれを下回る可能性が高いのですが、証明額そのものは変わりません。この点は資金計画で誤解しやすいポイントです。

学生ビザでは学期中は2週間で48時間まで、休暇期間中は時間制限なく働けます。2026年7月1日からの全国最低賃金は時給26.44豪ドル、カジュアル雇用では33.05豪ドル。ただしタスマニアは求人の絶対数が少ないため、アルバイト収入は総額の見積もりから差し引かずに計画してください。

入学条件(学力・英語)と進学ルート

日本の高校の卒業資格だけでは、オーストラリアの大学の学部に直接入学することは原則としてできません。オーストラリアの中等教育は12年生(Year 12)で修了し、その後3年制の学部に進むためです。

ROUTE A

付属語学学校のEAPから
学部へ

UTASはホバートに付属語学学校(English Language Centre)を持っています。

  • EAP(学術英語)を修了すれば、IELTSスコアなしでUTASに進学できます
  • 2026年のEAP学費は週490.80豪ドル
  • IELTSの再受験リスクを避けられるのが最大の利点です
IELTS不要ルート 再受験のリスクを避けられます
ROUTE B

ファウンデーション
から学部へ

進学準備課程を修了して学部1年次に進むルートです。

  • 英語要件はIELTS 5.5〜6.0程度と、学部直接入学より低い
  • 学力要件を満たしていない方に適しています
  • 年に複数回の入学日があります
学力も補える 日本の高校卒業からの標準ルート
ROUTE C

日本の大学に在学・卒業
してから編入・進学

日本の大学を1年以上修了していれば、学部への直接出願が可能になるケースがあります。

  • 単位認定で在学年数を短縮できる場合があります
  • 日本の大学を卒業していれば、大学院(修士)への出願が可能です
  • IB等を取得している場合も学部に直接出願できます
短縮の可能性 単位認定は個別審査
分野 IELTS の目安 補足
人文・ビジネス・IT(学部) 6.0〜6.5
(各6.0)
コースにより幅があります
工学・理学(学部) 6.0〜6.5 数学の履修歴(前提科目)が別途求められることがあります
看護 7.0(各7.0) 卒業後の職業登録(Ahpra)の要件に連動。大学の標準要件では足りません
教員養成 7.0〜7.5 教員登録の要件に連動
医学 7.0以上 別途試験・面接が必要な場合があります
大学院(コースワーク) 6.5〜7.0 分野により差があります

日本の成績はどう評価されるか

日本の高校の評定平均、大学のGPAが、オーストラリアの大学でどう換算されるか――これは大学ごとに換算表が異なります。アンアルウェンでは、成績証明書をお預かりして大学に直接照会し、出願可能かどうかを確認したうえでご案内しています。

入学日と出願スケジュール

UTASは2月と7月の年2回入学が基本です。日本の3月卒業からは、7月入学(空白期間 約4ヶ月)か翌年2月入学(空白期間 約11ヶ月)の二択になります。

  • 入学の10〜12ヶ月前|情報収集・キャンパス選定 志望分野を決めます。タスマニアでは、この段階で「どのキャンパスか」まで確認することが重要です。卒業後の485の扱いが1年変わるためです。
  • 入学の8〜10ヶ月前|IELTS受験・書類準備 IELTSを受験します。スコアが届かない場合は、付属語学学校のEAPルート(IELTS不要)も選択肢になります。並行して成績証明書・卒業証明書の英文版を準備します。
  • 入学の6〜8ヶ月前|出願 大学に出願します。奨学金は出願時に自動審査されるものが多いため、出願段階で成績要件を満たしているかが重要です。
  • 入学の4〜6ヶ月前|オファー受諾・学費支払い 条件付きオファーから正式オファーへ。学費の初回分を支払い、CoE(入学許可確認書)が発行されます。同時に滞在先の手配を開始します。
  • 入学の2〜4ヶ月前|学生ビザ申請 CoEとOSHC加入証明をもとに、学生ビザ(サブクラス500)を申請します。GS(Genuine Student)要件に対応した書類の作成が必要です。
  • 入学の1ヶ月前〜|渡航準備 航空券の手配、出発前オリエンテーション。7月入学の方は真冬の到着です。タスマニアはオーストラリアで最も寒い州のため、防寒具の準備が必須になります。

ホバートで暮らす

ホバートはタスマニア州の州都で、人口は約25万人。オーストラリアの州都のなかで最も小規模です。ダーウェント川の河口に開けた港町で、背後にウェリントン山がそびえます。

滞在方法 ホバート(週) ローンセストン(週) 特徴
ホームステイ $320〜390 $300〜370 食事付きが一般的。渡航直後の数ヶ月に最も適しています
大学の学生寮 $280〜450 $260〜400 UTASは各キャンパスに学生寮を持っています。申込みは早期に締め切られます
シェアハウス $200〜300 $170〜260 全豪でも最も費用を抑えられる部類。ただし現地で内見して決めるのが基本です
  • 気候オーストラリアで最も寒い州です。南緯40度以南に位置し、冬(6〜8月)は日中でも10度前後。山間部では雪が降ります。夏は涼しく過ごしやすい。日本の北海道に近い感覚です
  • 時差:日本より1時間進んでいます。10月〜4月の夏時間期間は2時間になります
  • 交通:バスが中心です。都市がコンパクトで、大学周辺に住めば徒歩・自転車で通えるのが利点。ただし公共交通の本数は本土の都市より少なくなります
  • 自然:州の約4割が国立公園・世界遺産地域。ウェリントン山、フレシネ国立公園、クレイドルマウンテン。アウトドアが好きな方には、オーストラリアで最も恵まれた環境です
  • 日本人コミュニティ:非常に小規模です。英語環境としては全豪でも屈指ですが、日本語で助けを求められる相手はほとんどいません
  • アルバイト:飲食・観光が中心。求人の絶対数は本土の都市より明確に少ないため、資金計画では収入をあてにしないでください
  • 本土へのアクセス:メルボルンまで飛行機で約1時間15分、シドニーまで約2時間。フェリー(Spirit of Tasmania)もあります

卒業後のキャリアとビザ(485・地方指定)

取得した学位・学んだ場所 滞在可能期間の目安 補足
学士号 通常2年 Post-Higher Education Work ストリーム
修士号(コースワーク) 通常2年 同上
修士号(研究)・博士号 より長期 研究学位は期間が長く設定されています
ホバートで学び、住んだ場合 さらに+1年 カテゴリー2(Cities and Major Regional Centres)
ローンセストン・バーニーで
学び、住んだ場合
さらに+2年 カテゴリー3(その他の地方)。学士号なら合計最大4年

タスマニアでは、州内のどこで学んでも卒業生ビザの延長対象になります。これは他州にはあまりない条件です。ニューサウスウェールズ州もクイーンズランド州もビクトリア州も、州都で学べば延長はありません。タスマニアは州都ホバートですら+1年、ローンセストンなら+2年。

追加分の申請には、「直前まで対象地域内に住み、学び、働いていたこと」など複数の条件があります。卒業後もその地域に残ることが前提です。「卒業したらメルボルンで就職したい」という方には、この優遇は使えません。

タスマニアで働くということ

タスマニアの産業は、観光・農業・水産・林業・医療・教育が中心です。人口57万人の州であるため、求人の絶対数は本土の都市とは比較になりません。「卒業後にオーストラリアで働く」ことが目的なら、485の期間中に本土への移動を視野に入れる方が現実的な場合もあります(ただしその場合、延長分の要件を満たせなくなる可能性があります)。

一方で、看護・医療・教育といった人材不足が続く分野では、地方であることがむしろ有利に働く場面もあります。海洋・水産・南極関連の研究職を目指す場合は、この州が国内で最も機会の多い場所です。

日本に帰国して就職する場合

率直に申し上げると、日本の就職市場でタスマニア大学の知名度は高くありません。ただし、日本企業が海外大学卒業者に見ているのは、多くの場合「英語で学位を取り切った事実」と「その経験で何ができるようになったか」です。ここは大学名ではなく、本人が説明できるかどうかで決まります。海洋・水産・環境の分野であれば、UTASの専門性は国際的に通用する材料になります。

※ビザ・移民制度は頻繁に変更されます。年齢制限、英語要件、申請期限、地域区分などの細目も含め、必ず最新の要件をご確認ください。ビザに関する具体的な助言は、登録移民代理人(MARA)が行うことになっています。

他州との比較

比較項目 TAS
(ホバート)
SA
(アデレード)
WA
(パース)
NSW
(シドニー)
州内の大学数 1校 3校 5校 11校
最上位のQS順位 370位 79位 77位 19位
州都の485延長 +1年 +1年 +1年 対象外
州内の地方での485延長 +2年
ローンセストン等
+2年 +2年 +1〜2年
生活費 最も安い部類 抑えやすい 中程度 最も高い
気候 冷涼
豪州で最も寒い
地中海性 地中海性 温暖
日本人留学生の数 非常に少ない 少ない 少ない 最も多い
特徴的な分野 海洋・南極・水産 防衛・宇宙・ワイン 資源・エネルギー 金融・IT・メディア

タスマニア留学が向く人・向かない人

向いている方 向いていない可能性が高い方
海洋学・南極科学・水産・環境科学を学びたい 学びたい分野がUTASにない(1校しかありません)
費用を最大限抑えて学位を取りたい 大学名・世界ランキングを最優先したい
卒業後にオーストラリアで長く働きたい(最大4年) 卒業後は本土の大都市で就職したい(延長要件を満たせません)
日本人のいない環境で英語を伸ばしたい 日本語で相談できるコミュニティが近くにないと不安
自然・アウトドアが好き 寒さが苦手(オーストラリアで最も寒い州です)
落ち着いた環境で学業に集中したい アルバイト収入をあてにした資金計画を立てている

私たちは「タスマニアをおすすめする」ことを目的にしていません。大学が1校しかないため、「学びたい分野がUTASにあるかどうか」が最初の関門です。無ければ他州をご提案します。合わない場所に行っても、良い留学にはならないからです。

よくある質問

タスマニア州には大学がいくつありますか?

1校です。タスマニア大学(University of Tasmania/UTAS)。1890年設立で、シドニー大学・メルボルン大学・アデレード大学に次ぐオーストラリアで4番目に古い大学です。QS世界大学ランキング2027で370位。ホバート、ローンセストン、クレイドルコースト(バーニー)の3キャンパスがあります。

大学が1校しかないと、選択肢がないのでは?

大学は1校でも、キャンパスが3つあり、どこで学ぶかによって卒業生ビザが変わります。ホバート校はカテゴリー2で+1年、ローンセストン校とクレイドルコースト校はカテゴリー3で+2年。学士号なら卒業後に最大4年オーストラリアで働けます。そして家賃もローンセストンのほうが低い。「タスマニア大学に行く」と決めた後も、判断は終わっていません。

タスマニアで学ぶと、卒業後にオーストラリアに残れますか?

残れます。タスマニアは州内のどこで学んでも卒業生ビザ(サブクラス485)の延長対象です。ホバートなら+1年(合計3年)、ローンセストン・バーニーなら+2年(合計4年)。これは他州にはあまりない条件で、NSW・VIC・QLDは州都で学ぶと延長がありません。ただし卒業後もその地域に残ることが前提です。制度は頻繁に変わるため、最新要件は登録移民代理人(MARA)にご確認ください。

UTASの強い分野は何ですか?

海洋学・南極科学・水産学です。ホバートは南極観測の玄関口で、オーストラリア南極局(AAD)の本部があります。UTASの海洋南極研究所(IMAS)は、この立地と結びついた国際的な研究拠点です。この分野では、他州の大学では再現できない環境があります。そのほか環境科学、医学、看護、教育、工学(海事工学)、農業も擁する総合大学です。

学費と生活費を合わせて、総額でいくらかかりますか?

学部3年の場合、ホバート校で約1,860万円、ローンセストン校で約1,770万円が目安です(1豪ドル=100円換算)。参考までに、シドニー大学で学ぶ場合の試算は約2,730万円で卒業生ビザは2年。UTASローンセストン校なら約1,770万円で卒業生ビザ4年――960万円安く、2年長いという比較になります。詳しくは第6章をご覧ください。

タスマニアは寒いと聞きました

寒いです。オーストラリアで最も寒い州で、南緯40度以南に位置します。冬(6〜8月)は日中でも10度前後、山間部では雪が降ります。日本の北海道に近い感覚です。「オーストラリア=常夏のビーチ」というイメージとは正反対だとお考えください。逆に夏は涼しく過ごしやすく、アウトドアが好きな方には恵まれた環境です。

IELTSが足りません。進学ルートはありますか?

あります。UTASはホバートに付属語学学校(English Language Centre)を持っており、EAP(学術英語コース)を修了すればIELTSスコアなしでUTASに進学できます。2026年のEAP学費は週490.80豪ドル。IELTSの再受験リスクを避けられるのが最大の利点です。学力要件も満たしていない場合は、ファウンデーション(進学準備課程)という選択肢もあります。

アルバイトは見つかりますか?

見つかりますが、求人の絶対数は本土の都市より明確に少ないのが実情です。人口57万人の州で、飲食・観光が中心になります。学生ビザでは学期中2週間で48時間まで働けますが、タスマニアでは「アルバイトで生活費を賄う」前提の計画は特に危険です。そのぶん生活費自体が低いため、収入をあてにしない資金計画でも成立しやすい環境ではあります。

日本の高校を卒業してすぐ、UTASに入学できますか?

原則としてできません。学制の違いにより、日本の高校卒業資格だけでは学部への直接入学の要件を満たさないためです。ファウンデーション(進学準備課程)を経由するのが標準ルートになります。ただし国際バカロレア(IB)などを取得している場合は、学部への直接出願が可能です。

エージェントを通すと学費は高くなりますか?

いいえ。大学に直接出願した場合と、学費も奨学金の条件もまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。アンアルウェンのサポートは、相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。

他社との違い ― アンアルウェンが選ばれる理由

01 GS対策・ビザ申請まで無料

学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。

02 渡航後も日本と現地の両方から支援

オーストラリアに提携オフィスがあります。滞在中から帰国まで、継続して相談していただけます。

03 毎月12名様限定

一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的なご案内はいたしません。

04 スタッフが実際に訪問した学校だけを紹介

授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで、厳選してご紹介しています。

05 2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

オーストラリア留学に特化して積み重ねてきた実績です。

06 メリットだけでなく現実も率直に伝える

費用や生活面のデメリットも隠さずにお伝えします。合わないと思えば、そう申し上げます。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

留学エージェントを使うメリット

「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。

  • 費用が変わらない

    アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。

  • 「どのキャンパスを選ぶべきか」を卒業後から逆算できる

    ホバートとローンセストンでは、卒業生ビザが1年違い、家賃も違います。大学の公式サイトは、自校のキャンパスを移民制度の観点から比較して見せることはありません。この差を入学前に知っているかどうかで、人生設計が変わります(具体的なビザ助言は登録移民代理人が行います)。

  • 志望コースの開講キャンパスを確認できる

    UTASはコースによって開講キャンパスが異なります。「ローンセストン校で485を+2年にしたかったのに、志望コースはホバートでしか開講していなかった」という事態を、出願前に防ぎます。

  • 「他州のほうが合う」場合にそう言える

    タスマニアは大学が1校だけです。学びたい分野がUTASに無ければ、他州をご提案します。1つの州だけを扱う立場では、この判断はできません。

  • IELTS不要の進学ルートを提示できる

    UTAS付属語学学校のEAPを修了すれば、IELTSスコアなしで学部に進学できます。「あと0.5が届かない」という方にとって、このルートの有無は結果を左右します。

  • 「日本の成績で出願できるか」を大学に直接確認できる

    日本の高校の評定平均・大学のGPAをどう換算するかは大学ごとに異なります。成績証明書をお預かりして、大学に直接照会します。

  • 現実的な資金計画を立てられる

    タスマニアは求人の絶対数が少ない州です。「アルバイトで生活費を賄う」前提の計画はこの州では特に危険。そのぶん生活費自体が低いため、現実的な収支をお伝えしたうえで計画を立てます。

  • 渡航後も相談できる相手がいる

    アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。日本人がほとんどいないタスマニアだからこそ、日本語で相談できる窓口が残る意味は大きいです。保護者の方からのご相談も承ります。

このページを書いた人

アンアルウェン松本朋弥のカウンセリング

留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。

松本 朋弥(まつもと ともみ)

アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー

2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。

オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。

  • 2008年 アンアルウェン設立。オーストラリア留学ひとすじ
  • ICN オーストラリア留学情報館(現地)と連携した二拠点サポート体制
  • 夫婦で運営。ご相談から渡航後まで同じ担当者が伴走します
  • オーストラリア現地の大学を実際に訪問・視察。パンフレットではわからない空気感までお伝えします
  • ご相談・出願手続き・ビザサポートまですべて無料

タスマニアを検討している方へ ― 松本より

タスマニアは、留学先の候補として最初に挙がる場所ではありません。大学は1校だけ、世界ランキングは370位、日本での知名度もほとんどない。そこは隠しません。

それでもご紹介するのは、この州にしかない条件があるからです。州都ホバートですら卒業生ビザが+1年、ローンセストンなら+2年。州内のどこで学んでも延長の対象になる州は、そう多くありません。生活費は全豪でも最も抑えやすく、学部3年の総額はシドニーの半分近い水準になります。そして海洋学・南極科学は、この島でしか成立しない教育環境です。

一方で、先にお伝えしておくべきこともあります。オーストラリアで最も寒い州です。求人の絶対数が少なく、アルバイトで生活費を賄う計画は成立しにくい。日本人はほとんどいません――英語環境としては最高ですが、困ったときに頼れる相手がいないという意味でもあります。

学びたい分野と、いまの成績・英語力・ご予算、そして「卒業後どうしたいか」を教えていただければ、タスマニアが合うかどうかも含めて率直にお答えします。合わないと思えば、そう申し上げます。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。

アンアルウェンのサポート内容(無料)

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。タスマニア大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 奨学金の適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。

Free Consultation

「ホバートとローンセストン、
どちらのキャンパスを選ぶべきか」からお答えします。

「日本の高校・大学の成績で出願できるか」「IELTSが足りないが進学できるか」「志望コースはどのキャンパスで開講されるか」「卒業生ビザの+2年は本当に取れるのか」「予算はどれくらい見ておけばよいか」――タスマニアが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。

※本ページの情報は、タスマニア大学公式サイト、QS World University Rankings 2027、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)、オーストラリア教育省、Fair Work Ombudsman などの公開情報をもとに、2026年8月2日時点で作成しています。学費・奨学金・入学要件・学期日程は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。金額はとくに記載のない限りオーストラリアドル(AUD)です。日本円換算は1豪ドル=100円で計算した参考値であり、為替レートにより変動します。学費は履修科目により変動する「目安(indicative)」であり、確定額は履修登録後に算出されます。移民制度上の地域区分(カテゴリー2/3)は郵便番号単位で定められており、変更される場合があります。ビザ・移民制度に関する事項は、登録移民代理人(MARA)にご確認ください。

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