学校情報
UNIVERSITY in WESTERN AUSTRALIA
Universities in Western Australia — Perth / Fremantle
西オーストラリア州にある大学は5校。すべて州都パース周辺に集まっています。日本との時差はわずか1時間、成田からは直行便。そして卒業後にオーストラリアで働ける期間が、シドニー・メルボルンで学ぶより1年長くなる可能性がある――これが東海岸にはない、この州だけの条件です。5大学をQS世界ランキング・学費・英語要件・奨学金で横並びに比較し、「自分はどの大学を選ぶべきか」を判断できる材料をまとめました。
オーストラリア大陸の西側3分の1を占める、ウエスタンオーストラリア州(西オーストラリア州/Western Australia)。面積は約253万km²で、日本のおよそ6.7倍。ひとつの州でありながら、西ヨーロッパ全体に匹敵する広さを持っています。
そして、この広大な州の人口のほとんどは、州都パースとその周辺に集まっています。州内の大学5校が、すべてパース都市圏にあるのはそのためです。「西オーストラリア州の大学を選ぶ」ことは、実質的に「パースで暮らす」ことを意味します。
日本でオーストラリア留学というと、まずシドニーとメルボルンの名前が挙がります。パースはその次、あるいはさらに後に出てくる街です。しかし――日本との時差が1年中1時間しかないのはパースだけですし、卒業後にオーストラリアで働ける期間が長くなる可能性があるのも、主要都市のなかではパース(とアデレード)だけです。日本人留学生の数も、東海岸に比べれば明確に少ない。「英語を使わざるを得ない環境で、卒業後も見据えて学位を取る」という目的に対して、この街の条件は非常に理にかなっています。
このページでは、5大学の実像を公表データで整理し、学費・英語要件・奨学金・卒業後のビザまで横並びで比較します。そのうえで、「あなたが選ぶべきはどの大学か」――あるいは「そもそもパースが向いていないケース」まで、率直にお伝えします。
Contents
まず事実の確認からです。ウエスタンオーストラリア州に本拠を置く大学は5校あります。公立4校(UWA・カーティン・マードック・ECU)と、私立1校(ノートルダム・オーストラリア大学)です。
日本語のサイトでは「パースの3大学」と書かれていることが多いのですが、これは留学生が実際に選ぶことの多い3校(UWA・カーティン・ECU)を指した表現です。獣医学で知られるマードック大学、看護・医療に強いノートルダム・オーストラリア大学を含めると5校になります。選択肢を4校・3校だと思い込んだまま大学選びを始めると、自分に合う大学を見落とします。
5校とも、パース都市圏の中に収まっています。市内中心部(CBD)からの距離は次のとおりです。
| 大学 | メインキャンパス | CBDからの距離 | 立地の性格 |
|---|---|---|---|
| UWA | クローリー(Crawley) | 約5km | スワン川沿い。石造りの校舎と芝生の広がる、豪州でも有数の美しいキャンパス |
| カーティン大学 | ベントレー(Bentley) | 約6km | 州内最大級の敷地。学生数が多く、キャンパス内に生活機能が完結 |
| マードック大学 | マードック(Murdoch) | 約12km | 広大な敷地に動物病院と稼働中の農場を持つ。緑が非常に多い |
| ECU | ジュンダラップ(Joondalup)ほか | 約26km | 郊外型の主要キャンパスに加え、市内中心部のECU City、地方のバンバリー校 |
| ノートルダム | フリーマントル(Fremantle) | 約19km | 港町の歴史的建造物がそのままキャンパス。街全体が大学のような構造 |
いずれも電車・バスでアクセスできる範囲にあります。「パースのどこに住むか」は、通う大学でほぼ決まります。ECUジュンダラップ校とノートルダム(フリーマントル)は、直線距離で40km以上離れています。大学を決めてから住まいを探す、という順番を守ってください。
「シドニーやメルボルンではなく、なぜパースなのか」。この問いに、感覚ではなく条件で答えます。
パースは日本より1時間遅いだけ(日本 UTC+9/パース UTC+8)。しかも西オーストラリア州はサマータイムを導入していないため、1年を通じて時差1時間で固定です。シドニー・メルボルンは夏時間で日本との差が2時間になります。日本のご家族との連絡、日本企業のオンライン面接、時差ボケの少なさ――すべてに効いてきます。
パースは移民制度上「Cities and Major Regional Centres(カテゴリー2)」に分類されています。パースの大学を卒業して条件を満たすと、卒業生ビザ(サブクラス485)の追加1年を申請できる制度の対象になり得ます。シドニー・メルボルン・ブリスベンにこの制度はありません。
ANAが成田〜パース線を運航しています(2025年12月からデイリー運航化。運航状況は時期により変わります)。所要は約10時間で、乗り継ぎなしで到着できるのは日本人留学生にとって大きな条件です。渡航直後や、緊急時の一時帰国での負担がまったく違います。
シドニー・メルボルン・ゴールドコーストと比べ、パースの日本人留学生数は明確に少数です。「日本語で話せる相手がいない環境」は、短期的にはつらく、中期的には圧倒的に有利です。英語を「勉強する」のではなく「使わざるを得ない」状況に自分を置きたい方に向いています。
西オーストラリア州は、鉄鉱石・LNG・リチウムなどオーストラリアの資源輸出を支える州です。工学・地球科学・環境・データ分析といった分野は、州の基幹産業がそのまま就職先になります。カーティン大学の鉱物・鉱山工学が世界4位(QS分野別2026)なのは、この立地と無関係ではありません。
シドニーには10校以上の大学があり、比較だけで消耗します。パースは5校しかなく、しかも性格がはっきり分かれている。「研究とブランドならUWA、実学と就職ならカーティン、獣医ならマードック、舞台芸術と看護ならECU、少人数と医療系ならノートルダム」。判断が早く終わり、その分を出願準備に回せます。
「パースは物価が安いから」という理由だけで選ぶのは、2026年時点ではおすすめしません。パースの家賃はここ数年で大きく上昇しており、ユニット(アパート)の中間家賃はDomainの2026年3月四半期データで週695豪ドル。シドニーの週750豪ドルと比べて7%ほど低いだけです。「東海岸の半額」といった説明は、現在の実態と合いません。生活費の詳細は第12章で数字を挙げて説明します。
5校を同じ軸で並べます。まずこの表を見て、候補を2〜3校に絞ってください。そのうえで次章の大学別ガイドを読んでいただくと、判断が早く進みます。
| 比較項目 | UWA | カーティン | マードック | ECU | ノートルダム |
|---|---|---|---|---|---|
| QS世界ランキング2026 | 77位 | 183位 | 423位 | 487位 | ランク外 |
| Group of Eight | ✓ | ✗ | ✗ | ✗ | ✗ |
| 設立 | 1911年 | 1966年 | 1973年 | 1991年 | 1989年 |
| 設置形態 | 公立 | 公立 | 公立 | 公立 | 私立(カトリック系) |
| 大学の性格 | 研究重視 WA最古の総合大学 |
実学・就職重視 旧工科大学 |
分野特化 学際性・入口の広さ |
芸術・実務 WAAPAで著名 |
少人数・実習重視 医療・教育・法学 |
| 看板分野 | 医学・理学・工学 地球科学 |
鉱物・鉱山工学 QS分野別 世界4位 |
獣医学 WA州で唯一 |
舞台芸術(WAAPA) 看護・サイバー |
看護・理学療法 教育・法学 |
| 学部の標準英語要件 | IELTS 6.5 (各6.0) |
IELTS 6.5 (各6.0) |
IELTS 6.0 (各6.0) |
IELTS 6.0〜6.5 コースによる |
IELTS 6.0 (各6.0) |
| 学部 年間学費の目安 (2026年・AUD) |
要確認 単位制のため公式計算機で算出 |
$30,100〜42,900 | $28,200〜37,840 | $35,000〜45,000 | $32,199〜45,523 |
| 留学生向け奨学金 (最大・学部) |
年$12,000×標準年限 最大$48,000 |
授業料40%減額 全期間 |
大学の制度による 対象国要件に注意 |
授業料20%減額 の可能性 |
授業料25%減額 申請不要・自動適用 |
| 進学準備(パスウェイ) | UWA College | Curtin College 2年次編入・年3回入学 |
Murdoch College等 | ECU College | TPP (進学準備コース) |
| 日本との時差 | 5校すべてパース都市圏 ― 日本との時差は1年を通じて1時間 | ||||
| 卒業生ビザの地方延長 | 5校すべてパース(カテゴリー2)― 追加1年の対象になり得る | ||||
学費は「コースによって上下する目安」です。同じ大学でも、看護・工学・医療系は高く、人文・ビジネス系は低い傾向があります。UWAは科目(クレジットポイント)単位で学費が決まる方式のため、一律の年額表示がありません。正確な金額はUWA公式のFee Calculatorで算出するか、アンアルウェンにお問い合わせください。
英語要件の0.5の差は、想像より大きいです。IELTS 6.0から6.5に上げるには、一般に数ヶ月の対策期間が必要です。「行きたい大学の要件が6.5だから、語学学校に半年通ってから」――このプランは、費用にすると数十万円〜100万円の差になります。マードックとノートルダムの標準6.0という設定は、この意味で実質的な選択肢です。
ここからは5校を1校ずつ見ていきます。ランキングの数字だけでは見えない「どういう人に向くか」を中心に書きました。
1911年設立、西オーストラリア州で最も古い大学であり、州内で唯一 Group of Eight(豪州八大学)に加盟しています。QS世界大学ランキング2026で77位。この数字は、日本の多くの国立大学と比べても遜色ない水準です。
スワン川沿いのクローリー・キャンパスは、砂岩の校舎と芝生が広がるオーストラリアでも屈指の美しさで知られます。医学・理学・工学・地球科学・経営学を中心とした研究型の総合大学で、学部は幅広い基礎課程から専門へ進む構造を取っています。
向いているのは、「大学名と研究力を重視する方」です。日本に帰国して就職する場合も、Go8という枠組みは説明しやすい材料になります。大学院進学(研究)を将来的に視野に入れているなら、州内でまず候補に入るのはUWAです。
一方で、入学要件は州内で最も高い部類です。学部の標準英語要件はIELTS 6.5(各6.0)、学力要件も他4校より厳しく設定されています。「とにかくパースで学位を取りたい」という目的なら、UWAにこだわる必要はありません。
Go8研究重視医学・理学・工学奨学金は自動審査
1966年に西オーストラリア工科大学(WAIT)として設立され、1987年に大学へ昇格しました。「工科大学」を出自とすることが、この大学の性格を決めています。理論より実践、研究より応用、そして卒業後に仕事に就けるかどうか。カーティンの評価軸は一貫してそこにあります。
QS世界大学ランキング2026で183位、ARWU 2025では世界トップ1%。そして鉱物・鉱山工学はQS分野別2026で世界4位です。資源大国オーストラリア、しかも鉱業の中心地である西オーストラリア州に立地するという条件が、そのまま教育・研究の強さになっています。地質学・地球科学も世界トップ50に入ります。
就職面では、西オーストラリア州の公立大学のなかで学部卒業生のフルタイム就職率1位。留学生向け奨学金の最大は授業料40%減額(John Curtin Global Excellence Scholarship)で、コース全期間に適用されます。この減額率は、オーストラリアの大学のなかでも高い水準です。
向いているのは、「学位を取ってオーストラリアで働くこと」を目的に据えている方です。逆に、研究者志望・大学名重視であればUWAのほうが合います。
実学・就職鉱物・鉱山 世界4位奨学金40%減額2年次編入あり
1973年に西オーストラリア州で2番目の大学として設立されました。総合ランキングだけで判断すると、この大学は見誤ります。QS世界大学ランキング2026は423位で、UWA(77位)やカーティン(183位)より明確に下です。この点は隠しません。
しかし個別分野では話が変わります。獣医学は1974年以来、西オーストラリア州でマードックだけ。キャンパス内に動物病院と稼働中の農場を持ちます。学部のEngineering & Technology分野は、Good Universities Guide 2026で総合的な教育体験・スキル開発・教育の質・学習への関与・初任給の5指標すべて全豪1位。犯罪学のCrime Science専攻・Criminal Behaviour専攻はオーストラリアで唯一です。
そして留学生にとって現実的に大きいのが、学部の標準英語要件がIELTS総合6.0(各6.0)である点。パースの主要大学の多くが学部で6.5を求めるなか、この設定は明確な差です(看護・教育・法学など、より高い要件のコースもあります)。
向いているのは、「学びたい分野がマードックの強い領域と重なる方」。逆に言えば、重ならないなら他大学を選んだほうが良い、ということでもあります。この点は率直にお伝えします。
獣医学 WA唯一IELTS 6.0工学 全豪1位学費が抑えめ
1991年に大学となった、州内では新しい公立大学です。校名は、オーストラリア初の女性国会議員エディス・コーワンに由来します。QS世界大学ランキング2026は487位。この大学もまた、総合順位で測るべき大学ではありません。
ECUを語るうえで外せないのがWAAPA(西オーストラリア舞台芸術アカデミー)です。演劇・ミュージカル・音楽・ダンス・舞台技術の分野でオーストラリアを代表する教育機関であり、この一点においてECUは全豪でも特別な位置にあります。俳優ヒュー・ジャックマンの出身校としても知られます。
それ以外の主軸は実務直結型の分野です。看護、教育、IT、サイバーセキュリティ、ホスピタリティ、スポーツ科学。理論だけでなく、グループワーク・ケーススタディ・実習・プロジェクト型授業を通じて就職に直結するスキルを身につける設計になっています。
向いているのは、舞台芸術を本気で学びたい方、あるいは看護・IT・教育といった「資格や実務スキルに直結する分野」を目指す方です。入学要件もGo8より満たしやすく、パスウェイ(ECU College)も整っています。
WAAPA看護・IT・教育サイバーセキュリティパスウェイが充実
1989年に西オーストラリア州議会の法律により設立された、カトリック系の私立大学です。本拠は港町フリーマントル。歴史的建造物がそのままキャンパスになっており、街全体に大学機能が点在しています(シドニー、ブルームにもキャンパスがあります)。
QS世界大学ランキングに継続的なランクインはなく、日本での知名度もほとんどありません。「大学名で選ぶ人」には、はっきり向きません。そこは隠しません。
それでもご紹介するのは、この大学でなければ成立しない条件があるからです。学生数は約12,000名と小規模で、大講義ではなくチュートリアル中心で学べる。看護・理学療法・医学・教育・法学に強く、実習時間が学位の必修に組み込まれています。そして学部の留学生には、出願するだけで授業料25%減額が自動適用されます(申請書もエッセイも不要)。標準的な学部の英語要件はIELTS 6.0です。
注意点として、学生寮がほとんどありません(フリーマントルは25床程度)。住まいの手配は他大学より確実に早く動く必要があります。工学・ITを学びたい方にも向きません。
私立・少人数IELTS 6.025%自動減額看護・理学療法
ここまでは大学から見てきました。今度は逆に、「学びたい分野」から大学を引く形で整理します。西オーストラリア州で学ぶ場合、分野ごとに第一候補はかなりはっきりしています。
| 学びたい分野 | 第一候補 | 次点 | 理由・補足 |
|---|---|---|---|
| 獣医学 | マードック | ― | 西オーストラリア州で獣医学を学べるのはマードックのみ。入学要件は高く、出願は早期に動く必要があります |
| 鉱業・資源・地球科学 | カーティン | UWA | カーティンの鉱物・鉱山工学はQS分野別2026で世界4位。UWAも地球科学に強く、研究志向ならこちら |
| 舞台芸術・音楽・演劇 | ECU(WAAPA) | ― | WAAPAはオーストラリアを代表する舞台芸術教育機関。オーディション等、一般の学部と選考プロセスが異なります |
| 看護 | ECU | ノートルダム/カーティン | いずれも実習が組み込まれています。英語要件が他分野より高く設定される点に注意(IELTS 7.0が必要なコースもあります) |
| 理学療法・医療系 | ノートルダム | カーティン | ノートルダムは実習時間の多さが特徴。定員が少なく、募集が早期に締め切られることがあります |
| IT・サイバーセキュリティ | ECU | カーティン/マードック | ECUはサイバーセキュリティに明確な強みがあります。マードックは工学・テクノロジーで全豪1位評価 |
| ビジネス・商学・会計 | カーティン | UWA/マードック | 就職重視ならカーティン、ブランド重視ならUWA、費用を抑えるならマードック |
| 工学(一般) | UWA | カーティン/マードック | 研究志向はUWA、実務志向はカーティン、再生可能エネルギーはマードック |
| 教育(教員養成) | ECU | ノートルダム/マードック | 教員養成課程は英語要件が最も高い分野のひとつです。IELTS 7.5相当を求められるケースがあります |
| 心理学・犯罪学 | マードック | UWA | マードックのCrime Science/Criminal Behaviour専攻はオーストラリア唯一 |
| 環境科学・再生可能エネルギー | マードック | UWA/カーティン | マードックは環境保全科学と再生可能エネルギーに強みがあります |
| 医学(Doctor of Medicine) | UWA | ノートルダム | 留学生枠が非常に限られ、要件も別建てです。志望する場合は早い段階でのご相談を強くおすすめします |
看護・教育・医療系を志望する方へ。これらの分野は、大学の「標準英語要件」より高いスコアを求められます。看護でIELTS総合7.0(各7.0)、教員養成でさらに高い要件という設定は珍しくありません。これは大学ではなく、卒業後の職業登録(Ahpraなど)の要件に連動しているためです。「大学の要件は6.0だから大丈夫」と考えて準備を進めると、出願段階で足りないことが判明します。志望コース単位で要件を確認してください。
大学留学の費用は「学費」だけでは終わりません。生活費、保険(OSHC)、渡航費、初期費用まで含めた3年間・4年間の総額で考える必要があります。ここでは具体的な数字で組み立てます。
| 大学 | 学部 年間学費の目安(AUD) | 備考 |
|---|---|---|
| マードック大学 | $28,200〜37,840 | ユニット(科目)単位で決定。年24ポイント=8ユニット換算。教育系$28,200/ビジネス系$28,800/工学系$37,840 |
| カーティン大学 | $30,100〜42,900 | 分野により幅があります。奨学金40%減額が適用されると実質は大きく下がります |
| ノートルダム | $32,199〜45,523 | 25%自動減額の適用後は年$22,199程度になるコースもあります |
| ECU | $35,000〜45,000 | 看護・IT・工学・ヘルス系は高めになる傾向 |
| UWA | 要算出 | 科目(クレジットポイント)単位で学費が決まる方式のため、一律の年額表示がありません。公式のFee Calculatorで算出するか、アンアルウェンにお問い合わせください |
| 項目 | 週あたり(AUD) | 補足 |
|---|---|---|
| 家賃(シェアハウス個室) | $250〜380 | エリアと物件により大きく変動。光熱費込み(bills included)の物件もあります |
| 食費 | $100〜150 | 自炊中心の場合。外食が増えると一気に上がります |
| 交通費 | $30〜45 | SmartRider(交通ICカード)利用。大学の場所により変動 |
| 通信・日用品・娯楽 | $70〜100 | 携帯、日用品、交際費など |
| 合計 | $450〜675 | 年間に換算すると $23,400〜35,100 |
学生ビザ(サブクラス500)の申請では、生活費として年29,710豪ドルを示すことが求められます(2026年時点・本人分)。これは「実際にかかる金額」ではなく「ビザ申請時に証明する必要がある水準」ですが、実生活の見積もりとしても妥当なラインです。このほか初年度の学費と往復航空券相当額の資金証明も必要になります。金額は毎年改定されるため、出願時点の最新額をご確認ください。
生活費は年27,000豪ドル、OSHC(海外学生健康保険)は年800豪ドル、渡航費・初期費用(航空券・敷金・家具等)は合計4,000豪ドルとして試算します。
| 進学パターン | 学費総額 | 生活費・その他 | 総額(AUD) | 日本円換算 |
|---|---|---|---|---|
| マードック ビジネス学部3年 奨学金なし |
$86,400 | $87,400 | $173,800 | 約1,740万円 |
| カーティン ビジネス学部3年 奨学金40%減額を適用 |
$60,300 | $87,400 | $147,700 | 約1,480万円 |
| ノートルダム 学部3年 25%自動減額を適用 |
$72,450 | $87,400 | $159,850 | 約1,600万円 |
| 大学院(コースワーク)2年 奨学金なし |
$76,000 | $59,600 | $135,600 | 約1,360万円 |
| 大学院(コースワーク)2年 奨学金20%減額を適用 |
$60,800 | $59,600 | $120,400 | 約1,200万円 |
この表で最も注目していただきたいのは、同じ3年間でも奨学金の有無で約260万円違うという点です。カーティンの40%減額、ノートルダムの25%自動減額は、いずれも「成績要件を満たしていれば適用される」タイプの奨学金です。エッセイも推薦状も要りません。知っているかどうかだけで、総額が変わります。
学生ビザ(サブクラス500)では、学期中は2週間で48時間まで、休暇期間中は時間制限なく働くことができます。「週24時間」ではなく「2週間で48時間」という数え方である点に注意してください(月曜始まりの14日間で計算します)。コースに必須として組み込まれた実習・インターンは、この上限に含まれません。
2026年7月1日からのオーストラリアの全国最低賃金は時給26.44豪ドル、カジュアル雇用(25%のカジュアル・ローディングを含む)では時給33.05豪ドルです。仮に学期中に週20時間、時給30豪ドルで働いた場合、週600豪ドル。年40週で24,000豪ドルになります。
ただし、この数字をそのまま予算に組み込むことはおすすめしません。理由は3つあります。
アルバイト収入は「生活費の一部を補うもの」と位置づけ、総額の見積もりからは差し引かずに計画することをおすすめしています。
西オーストラリア州の大学には、留学生向けの授業料減額が比較的手厚いという特徴があります。しかも多くは「出願すれば自動的に審査される」タイプで、別途の申請書やエッセイが不要です。
| 大学 | 主な奨学金 | 減額幅 | 申請 | 日本国籍の対象可否 |
|---|---|---|---|---|
| カーティン | John Curtin Global Excellence Scholarship | 授業料40% 全期間 |
出願時審査 | 対象/成績要件あり |
| カーティン | Merit Scholarship | 授業料20% | 出願時審査 | 対象 |
| ノートルダム | International Welcome Scholarship(学部) | 授業料25% 申請不要 |
自動適用 | 対象 |
| UWA | UWA Global Excellence Scholarship | 年$6,000/ $10,000/$12,000 |
出願時審査 | 対象/ATAR相当85.00以上またはWAM 65.00以上 |
| UWA | International Student Award | 年$5,000 | 出願時審査 | 対象外/対象国リストに日本は含まれません |
| UWA | Vice-Chancellor’s Scholarships | 授業料50%/100% | ― | 対象外/中国・インドネシア・マレーシア・ベトナム等に限定 |
| ECU | 留学生向け授業料減額 | 授業料20% | 要確認 | 要確認/コース・入学時期により条件が変わります |
| マードック | 留学生向け奨学金 | 制度による | 要確認 | 要注意/対象国が限定され、日本が含まれないものがあります |
「留学生向け奨学金」と書かれていても、日本国籍が対象とは限りません。オーストラリアの大学の奨学金には、特定の国・地域の学生に限定されたものが数多くあります。UWAのVice-Chancellor’s Scholarshipsは中国・インドネシア・マレーシア・ベトナム等が対象で、日本は入っていません。International Student Awardも同様です。
この「対象国リスト」は、大学の奨学金ページの奥深くにPDFで置かれていることも珍しくありません。金額の大きい奨学金を見つけて期待したあとで対象外と判明する――これは実際によくあることです。アンアルウェンでは、出願前に対象国を確認したうえでご案内しています。
まず前提として押さえていただきたい事実があります。日本の高校の卒業資格だけでは、オーストラリアの大学の学部に直接入学することは原則としてできません。
理由は学制の違いです。オーストラリアの中等教育は12年生(Year 12)で修了し、その後3年制の学部に進みます。日本の高校卒業は12年間の教育修了に相当しますが、大学入学に必要とされる水準(ATARに相当する学力)を満たしていると自動的にはみなされません。
そのため、日本の高校を卒業した方の主なルートは次の3つになります。
各大学付属のカレッジ(Curtin College、ECU College、UWA College等)で進学準備課程を修了し、学部に進むルートです。
日本の大学を1年以上修了していれば、学部への直接出願が可能になるケースがあります。
国際バカロレア(IB)ディプロマ、GCE Aレベル、オーストラリアのYear 12(ATAR)などを取得している場合。
「大学の英語要件」は、あくまで標準値です。実際に見るべきは志望コースの要件で、これは分野によって大きく変わります。
| 分野 | IELTS の目安 | 理由・補足 |
|---|---|---|
| 人文・ビジネス・IT(学部) | 6.0〜6.5 | 大学の標準要件がそのまま適用されるケースが中心 |
| 工学・理学(学部) | 6.0〜6.5 | 数学の履修歴(前提科目)が別途求められることがあります |
| 看護 | 7.0(各7.0) | 卒業後の職業登録(Ahpra)の要件に連動。大学の標準要件では足りません |
| 教員養成 | 7.5前後 (スピーキング・リスニングは8.0) |
教員登録の要件に連動。オーストラリアで最も要件が高い分野のひとつです |
| 理学療法・作業療法 | 7.0前後 | 同じく職業登録要件に連動 |
| 大学院(コースワーク) | 6.5〜7.0 | 分野により差があります。MBA等は職務経験も要件になります |
看護・教育を志望される方には、必ず最初にこの話をします。「大学の英語要件はIELTS 6.0だから、いまの5.5からなら半年で届く」――そう考えて計画を立てた方が、出願直前に「志望コースは7.0(各7.0)でした」と気づく。これは実際に起きます。6.0と7.0では、必要な対策期間が1年近く変わることもあります。志望分野が決まっているなら、コース単位の要件確認を最優先で行ってください。
日本の高校の評定平均、大学のGPAが、オーストラリアの大学でどう換算されるか――これは大学ごとに換算表が異なり、しかも公表していない大学もあります。
公表している大学であれば、国別の入学要件ページ(Country requirements: Japan)に記載があります。公表していない大学の場合、「個別に同等性を判定する」としか書かれておらず、ご自身で判断することは事実上できません。
アンアルウェンでは、成績証明書をお預かりして大学に直接照会し、出願可能かどうかを確認したうえでご案内しています。推測で1年を準備に使ってから「出願できませんでした」では、取り返しがつかないためです。
「いまのIELTSが5.0だが、来年から学部に入りたい」。この状態からでも、ルートは組めます。ただし組み方によって費用と期間が1年以上変わります。
| ルート | 流れ | 期間の目安 | 向いている方 |
|---|---|---|---|
| 直接入学型 | 日本で英語対策 → IELTS取得 → 学部に直接出願 | 最短 | すでにIELTS 5.5〜6.0があり、あと0.5〜1.0を詰めれば届く方。日本で対策したほうが費用は安く済みます |
| 語学学校経由型 | パースの語学学校(一般英語/進学英語) → 大学付属の英語コース → 学部 | 6ヶ月〜1年 | 英語力が4.5〜5.5で、生活面から英語環境に慣れたい方。大学付属の進学英語(ELICOS)を修了すればIELTS再受験が不要になる場合があります |
| パスウェイ型 | ファウンデーション/ディプロマ → 学部(1年次または2年次) | 8ヶ月〜1年 | 英語だけでなく学力要件も満たしていない方。カーティンなどはディプロマ修了で学部2年次に編入でき、結果として学部と同じ年数で卒業できます |
「IELTSが足りないから語学学校から」というルートは、必ず費用が上乗せになります。パースの語学学校は週あたり350〜450豪ドル前後が目安で、6ヶ月通えば1万豪ドル前後(約100万円)が学費として追加され、その間の生活費も別途かかります。
一方、ディプロマから学部2年次に編入するルートであれば、「準備期間」が「単位」として学位に組み込まれるため、費用対効果は語学学校経由より高くなることがあります。どちらが有利かは、現在の英語力・学力・志望コースによって変わります。
パースには留学生向けの語学学校もあります。大学進学を前提に、まず英語環境に入りたいという方には次の選択肢があります。
オーストラリアの大学は2月と7月の年2回入学が基本です(一部のコースは11月入学もあります)。日本の3月卒業から見ると、次のような組み立てになります。
| 入学時期 | 日本の3月卒業からの流れ | メリット/デメリット |
|---|---|---|
| 7月入学 (セメスター2) |
3月卒業 → 4〜6月に渡航準備・ビザ申請 → 7月入学 | 空白期間が約4ヶ月と短く、最も効率的。ただし7月開講のないコースがあります |
| 翌年2月入学 (セメスター1) |
3月卒業 → 11ヶ月の準備期間 → 翌年2月入学 | すべてのコースが開講。IELTS対策やアルバイトでの資金準備に時間を使えますが、空白期間が長くなります |
| 語学学校を挟む | 3月卒業 → 4月から語学学校 → 翌年2月入学 | 空白期間を英語力向上に充てられます。費用は上乗せになります |
逆算すると、「来年7月に入学したい」と考えている方の準備開始は、今すぐです。特にIELTSのスコアメイクは、思っているより時間がかかります。まだ大学が決まっていない段階でもかまいません。「いつまでに何を終えていればよいか」だけでも整理しておくと、その後がまったく違います。
高校3年生(およびその保護者の方)から、最も多くご相談をいただきます。ここではまず知っておくべき3つの事実を書きます。
学制の違いによるものです(第8章参照)。ファウンデーションまたはディプロマを経由するのが標準ルートになります。これは学力の問題ではなく、制度の問題です。落胆する必要はありません。
カーティン大学のようにディプロマ修了で学部2年次に編入できる大学であれば、ディプロマ1年+学部2年=合計3年。学部に直接入学した場合と同じ年数で学位を取得できます。「1年遠回り」とは限りません。
大学は後からでも変えられますが、英語スコアだけは時間を買うことができません。高校3年の夏から対策を始めれば、卒業後すぐの渡航も現実的な選択肢になります。まず現在地(模試でも可)を把握してください。
第6章のシミュレーションのとおりです。奨学金の適用で数百万円変わります。保護者の方には、この総額を最初にお伝えします。ご家庭で判断していただくために必要な数字だからです。
保護者の方へ。オーストラリアの大学は、日本の大学入試のように「一発勝負」ではありません。成績と英語スコアという明確な基準があり、それを満たせば入学できます。逆に言えば、基準を満たすための準備を、いつから始めるかがすべてです。ご相談は保護者の方だけでも承っています。費用・治安・卒業後の進路について、率直にお答えします。
パースは西オーストラリア州の州都で、都市圏人口は約200万人。オーストラリアで4番目に大きな都市です。東海岸から約3,000km離れており、シドニー・メルボルンへは国内線で4〜5時間かかります。
数年前まで、パースは「東海岸より生活費が明確に安い都市」でした。2026年時点では、この前提は修正が必要です。
| 都市 | ユニット(アパート)の中間家賃 2026年3月四半期・週あたり |
状況 |
|---|---|---|
| シドニー | $750 | 記録的水準で高止まり |
| パース | $695 | 四半期で$35(5.3%)上昇。首都圏で最も大きい上昇幅で、年間では6.7%の伸び。空室率が非常に低い状態が続いています |
差は約7%です。「東海岸の半額」といった説明を見かけたら、それは数年前の情報です。ただし、これは物件まるごとを借りた場合の中間値であり、留学生の多くが選ぶシェアハウスの個室であれば週250〜380豪ドル程度が目安になります。この水準は、シドニーの同条件(週300〜450豪ドル)より確実に低い。「劇的に安い」ではなく「着実に安い」――これが2026年の正確な表現です。
| 滞在方法 | 費用の目安(週) | 特徴 |
|---|---|---|
| ホームステイ | $350〜420 | 食事付きが一般的。渡航直後の数ヶ月に最も適しています。英語を使う環境が確保でき、生活の立ち上げが早い |
| 大学の学生寮 | $300〜500 | UWAは伝統的なカレッジ寮が複数あります。ノートルダムは寮がほぼありません(フリーマントル25床程度)。大学により状況が大きく異なります |
| 学生アパート(PBSA) | $350〜500 | 留学生向けに設計された民間アパート。家具付き・光熱費込みが基本。市内中心部に集中しています |
| シェアハウス | $250〜380 | 最も費用を抑えられます。ただし現地で内見して決めるのが基本のため、渡航前の確保は難しい。到着後1〜2ヶ月はホームステイ、その後シェアハウスに移るのが現実的です |
オーストラリアの大学で学位を取得した留学生は、卒業後に一定期間オーストラリアで就労できる卒業生ビザ(サブクラス485)を申請できます。
| 取得した学位 | 滞在可能期間の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 学士号 | 通常2年 | Post-Higher Education Work ストリーム |
| 修士号(コースワーク) | 通常2年 | 同上 |
| 修士号(研究)・博士号 | より長期 | 研究学位は期間が長く設定されています |
| 上記に加えて パースで学び、住んだ場合 |
さらに+1年 | Second Post-Higher Education Work ストリーム。パースは「Cities and Major Regional Centres(カテゴリー2)」に分類されており、追加1年の対象になり得ます |
ここが、パースを選ぶ最大の実利かもしれません。シドニー・メルボルン・ブリスベンで学んだ場合、この追加1年はありません。同じ学士号を取っても、卒業後にオーストラリアで働ける期間が1年変わるということです。
追加1年の申請には、「直前まで対象地域内に住み、学び、働いていたこと」など複数の条件があります。つまり、卒業後もパースに残ることが前提です。「卒業したらシドニーで就職したい」という方には、この優遇は使えません。キャンパス選びの段階で、この点を織り込んで考えてください。
WA州の経済は、鉄鉱石・LNG・リチウムをはじめとする資源産業が中核にあります。関連して、工学・地球科学・環境・データ分析・プロジェクトマネジメントといった分野の求人が継続的に出ます。加えて、オーストラリア全体で不足が続く看護・医療・教育の分野も、就業機会の面では強い領域です。
一方で、金融・広告・メディア・ファッションといった分野は、シドニー・メルボルンに集中しています。「オーストラリアで働く」の中身によって、パースが有利にも不利にもなります。
率直に申し上げると、日本の就職市場での知名度は、UWA(Go8)以外の4校では高くありません。「大学名で評価される」ことは期待しないほうがよいでしょう。
ただし、日本企業が海外大学卒業者に見ているのは、多くの場合「英語で学位を取り切った事実」と「その経験で何ができるようになったか」です。ここは大学名ではなく、本人が説明できるかどうかで決まります。外資系企業・国際機関・グローバル展開している日本企業では、オーストラリアの学位はそのまま評価されます。
※ビザ・移民制度は頻繁に変更されます。年齢制限、英語要件、申請期限、地域区分などの細目も含め、必ず最新の要件をご確認ください。ビザに関する具体的な助言は、登録移民代理人(MARA)が行うことになっています。
「パースか、シドニー/メルボルンか」。この比較を、感覚ではなく項目で並べます。
| 比較項目 | パース(WA州) | シドニー・メルボルン |
|---|---|---|
| 日本との時差 | 1時間(通年固定) サマータイムなし |
1〜2時間 夏時間で変動 |
| 日本からの直行便 | あり(成田/約10時間) | あり(複数路線・便数も多い) |
| 卒業生ビザの地方延長 | 対象になり得る(+1年) | 対象外 |
| 家賃(ユニット中間値・週) | $695 | シドニー $750 |
| 日本人留学生の数 | 少ない | 多い |
| 大学の選択肢 | 5校 性格がはっきり分かれる |
10校以上 比較に時間がかかる |
| 最上位大学のQS順位 | UWA 77位 | メルボルン大学・シドニー大学ともトップ20圏 |
| 就職に強い産業 | 資源・エネルギー・工学 医療・教育 |
金融・IT・メディア コンサル・観光 |
| 日本食・日本語環境 | 限られる | 充実 |
| 国内旅行のしやすさ | 東海岸まで飛行機で4〜5時間 | 主要都市間の移動が容易 |
結論を一言でいえば、こうなります。「英語漬けの環境で学位を取り、卒業後もオーストラリアで働く可能性を最大化したい」ならパース。「大学ブランドを最優先したい」「金融・メディア系に進みたい」「日本人コミュニティのある環境で安心して過ごしたい」ならシドニー・メルボルン。どちらが正解ということはなく、目的によって答えが変わります。
アンアルウェンは「メリットだけでなく現実も率直にお伝えする」ことを方針にしています。ここでは、向かないケースもはっきり書きます。
| 向いている方 | 向いていない可能性が高い方 |
|---|---|
| 英語を「使わざるを得ない環境」に身を置きたい | 日本語で相談できる友人・コミュニティが近くにないと不安 |
| 卒業後もオーストラリアで働く可能性を残したい | 卒業後はシドニー・メルボルンで就職したい(地方延長が使えません) |
| 資源・工学・環境・獣医・看護・医療・教育・舞台芸術を学びたい | 金融・広告・メディア・ファッション業界を志望している |
| 日本の家族と頻繁に連絡を取りたい(時差1時間) | 留学中にオーストラリア各地を頻繁に旅行したい |
| 落ち着いた環境で学業に集中したい | 大都市の刺激・多様な選択肢を求めている |
| IELTS 6.0からでも進学できるルートを探している | 世界ランキング上位の大学名にこだわりたい(州内ではUWA一択になります) |
私たちは「パースをおすすめする」ことを目的にしていません。ご相談のなかで、シドニーやメルボルン、あるいはアデレード・ブリスベンのほうが合うと判断すれば、そう申し上げます。合わない場所に行っても、良い留学にはならないからです。
西オーストラリア州には大学がいくつありますか?
5校です。公立4校(UWA・カーティン大学・マードック大学・ECU)と私立1校(ノートルダム・オーストラリア大学)。5校とも州都パース、またはパース近郊のフリーマントルに拠点があります。
パースの大学で一番ランキングが高いのはどこですか?
UWA(西オーストラリア大学)です。QS世界大学ランキング2026で77位、州内で唯一のGroup of Eight(豪州八大学)加盟校です。以下、カーティン大学183位、マードック大学423位、ECU 487位と続きます。ただし総合順位と「自分にとっての最適解」は別ものです。カーティンの鉱物・鉱山工学は世界4位、マードックの獣医学は州内唯一、ECUのWAAPAは舞台芸術で全豪有数――分野で見ると評価は大きく変わります。
日本との時差はどれくらいですか?
1時間です(日本が1時間進んでいます)。西オーストラリア州はサマータイムを導入していないため、1年を通じて時差1時間で固定されます。シドニー・メルボルンは夏時間の期間に日本との差が2時間になるため、通年で見るとパースが最も日本に近い時間帯です。
日本からパースへの直行便はありますか?
はい。ANAが成田〜パース線を運航しています(2025年12月からデイリー運航化)。所要時間は約10時間です。運航スケジュールは時期により変更されるため、渡航時期が決まったら最新の運航状況をご確認ください。
日本の高校を卒業してすぐ、パースの大学に入学できますか?
原則としてできません。学制の違いにより、日本の高校卒業資格だけでは学部への直接入学の要件を満たさないためです。ファウンデーションまたはディプロマ(大学付属カレッジの進学準備課程)を経由するのが標準ルートになります。ただし国際バカロレア(IB)などを取得している場合は、学部への直接出願が可能です。またカーティン大学のようにディプロマ修了で学部2年次に編入できる大学であれば、合計3年で学位を取得でき、実質的に遠回りにはなりません。
IELTSはどれくらい必要ですか?
学部の標準要件は、UWA・カーティンが総合6.5(各6.0)、マードック・ノートルダムが総合6.0(各6.0)、ECUはコースにより6.0〜6.5です。ただし看護は7.0(各7.0)、教員養成はさらに高い要件というように、分野によって大きく変わります。これは大学ではなく卒業後の職業登録の要件に連動しているためです。志望コース単位で確認してください。
学費と生活費を合わせて、総額でいくらかかりますか?
学部3年の場合、奨学金なしで約1,700万円台、奨学金(40%減額)を適用すると約1,480万円が目安です(1豪ドル=100円換算・生活費年27,000豪ドルで試算)。大学院コースワーク2年なら約1,200万〜1,360万円。詳しい内訳は第6章のシミュレーション表をご覧ください。
パースは本当に生活費が安いのですか?
「シドニーより安い」は事実ですが、「劇的に安い」は2026年時点では正確ではありません。ユニット(アパート)の中間家賃は、2026年3月四半期でパース週695豪ドル、シドニー週750豪ドル。差は約7%です。パースの家賃は近年急上昇しており、四半期の上昇幅は首都圏で最大でした。ただし留学生が多く選ぶシェアハウスの個室であれば週250〜380豪ドル程度で、シドニーの同条件(週300〜450豪ドル)より確実に低い水準です。
卒業後、オーストラリアに残って働けますか?
卒業生ビザ(サブクラス485)を申請できます。学士・修士(コースワーク)で通常2年。加えてパースは移民制度上「カテゴリー2(Cities and Major Regional Centres)」に分類されており、条件を満たせばさらに1年の追加を申請できる制度の対象になり得ます。シドニー・メルボルン・ブリスベンで学んだ場合、この追加はありません。ただし追加1年の申請には「対象地域内に住み続けていること」などの条件があり、卒業後もパースに残ることが前提となります。制度は頻繁に変わるため、最新要件は登録移民代理人(MARA)にご確認ください。
留学中にアルバイトはできますか?
学生ビザ(サブクラス500)では、学期中は2週間で48時間まで、休暇期間中は時間制限なく働けます。「週24時間」ではなく「2週間で48時間」という数え方です。コースに必須として組み込まれた実習・インターンは上限に含まれません。2026年7月1日からのオーストラリアの全国最低賃金は時給26.44豪ドル、カジュアル雇用では時給33.05豪ドルです。
パースは日本人が少ないと聞きましたが、不安です
最初の数ヶ月はつらいと感じる方が多いです。日本語で愚痴を言える相手が近くにいない環境は、想像以上に負荷がかかります。ただしそれを乗り越えた先の英語力の伸びは、東海岸で学ぶ場合と明確に違います。アンアルウェンでは、渡航後も日本語で相談できる窓口を残しています。「困ったときに連絡できる先がある」という状態を確保したうえで、あえて日本人の少ない環境に飛び込む――これが現実的な組み立て方です。
奨学金は誰でももらえますか?日本人も対象ですか?
大学・奨学金によります。カーティンの40%減額、ノートルダムの25%自動減額、UWAのGlobal Excellence Scholarshipは日本国籍の方も対象で、いずれも出願時に自動審査されます(成績要件あり)。一方、UWAのInternational Student AwardとVice-Chancellor’s Scholarshipsは対象国が限定されており、日本は含まれていません。マードックにも対象国が限定された奨学金があります。金額の大きい奨学金ほど国籍要件が付いていることが多いため、出願前の確認が必須です。
留学生の受け入れ人数に制限があると聞きました
オーストラリア政府は2026年の留学生受け入れの計画値(National Planning Level)を295,000人としています(2025年から25,000人の増加)。大学ごとに配分があるため、人気コースは早期に募集が締め切られる可能性があります。特に看護・理学療法などの定員の少ないコースでは、「締切日を公表せず、埋まった時点で閉じる」という運用をする大学もあります。出願は早いほうが確実です。
エージェントを通すと学費は高くなりますか?
いいえ。大学に直接出願した場合と、学費も奨学金の条件もまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。アンアルウェンのサポートは、相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。
学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。
オーストラリアに提携オフィスがあります。滞在中から帰国まで、継続して相談していただけます。
一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的なご案内はいたしません。
授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで、厳選してご紹介しています。
オーストラリア留学に特化して積み重ねてきた実績です。
費用や生活面のデメリットも隠さずにお伝えします。合わないと思えば、そう申し上げます。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。そのうえで、複数の大学を横並びで比較する必要がある州――西オーストラリア州のような場所では、エージェントを通すメリットが具体的に存在します。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。
大学の公式サイトは自校の情報しか載せません。UWA・カーティン・マードック・ECU・ノートルダムを、学費・英語要件・奨学金・卒業後のビザの4軸で比較するには、複数校を扱うエージェントでなければできません。合わないと判断すれば、率直にそうお伝えします。
UWAのInternational Student Award、Vice-Chancellor’s Scholarships、マードックの一部奨学金は、対象国リストに日本が含まれていません。この情報はPDFの奥に置かれていることも多く、見つけにくい。金額を期待したあとで対象外と判明する事態を防ぎます。
日本の高校の評定平均・大学のGPAをどう換算するかは大学ごとに異なり、換算表を公表していない大学もあります。推測で1年を準備に使ってから「出願できませんでした」では取り返しがつきません。成績証明書をお預かりして、大学に直接照会します。
看護・理学療法など定員の少ないコースでは、大学が締切日を公表せず、埋まった時点で募集を閉じることがあります。複数の学生を継続的に送り出しているエージェントでなければ、この感覚は掴めません。
パースは空室率が非常に低い状態が続いており、渡航直前に住まいを探すのは危険です。また学生寮の状況は大学によってまったく違います(ノートルダムはフリーマントルで25床程度)。ホームステイ・学生アパートの手配を、オファー受諾と同時に動かします。
「パースで学ぶと卒業生ビザが1年延びる可能性がある」――この制度を使うには、卒業後も対象地域に住み続けるなどの条件があります。入学前の段階で、卒業後の選択肢まで含めて設計することができます(具体的なビザ助言は登録移民代理人が行います)。
アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。日本人が少ないパースだからこそ、この意味は大きいです。保護者の方からのご相談も承ります。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
パース(西オーストラリア州)を検討している方へ ― 松本より
パースは、日本での知名度という点ではシドニー・メルボルンに大きく劣ります。「なぜわざわざパースなの?」とご家族に言われた、というご相談も少なくありません。
それでもこの街をご案内するのは、条件が明確に有利だからです。時差1時間・サマータイムなしという環境は、日本のご家族にとっても安心材料になります。卒業生ビザが1年延びる可能性があるのは、主要都市のなかでは限られた場所だけです。そして日本人が少ないという事実は、英語を本気で身につけたい方にとっては最大の利点になります。
一方で、先にお伝えしておくべきこともあります。家賃はここ数年で大きく上がり、「安い街」という前提はもう通用しません。金融やメディア業界を志望するなら、この街は不利です。オーストラリア中を旅行したい方にも、東海岸から3,000km離れた立地は向きません。
学びたい分野と、いまの成績・英語力・ご予算を教えていただければ、パースが合うかどうかも含めて率直にお答えします。合わないと思えば、そう申し上げます。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。まだ迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。西オーストラリア州の大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
「いまの英語力とご予算で、
パースで何ができるか」からお答えします。
「日本の高校・大学の成績で出願できるか」「IELTS 6.0で本当に学部に入れるか」「40%の奨学金は自分にも適用されるか」「UWAとカーティン、どちらが合うか」「卒業後にオーストラリアで働けるか」――パースが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
※本ページの情報は、各大学の公式サイト(uwa.edu.au/curtin.edu.au/murdoch.edu.au/ecu.edu.au/notredame.edu.au)、QS World University Rankings 2026、QS World University Rankings by Subject 2026、Good Universities Guide 2026、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)、オーストラリア教育省、Fair Work Ombudsman、Domain社の賃貸市場レポート(2026年3月四半期)などの公開情報をもとに、2026年8月1日時点で作成しています。学費・奨学金・入学要件・学期日程・家賃相場は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。金額はとくに記載のない限りオーストラリアドル(AUD)です。日本円換算は1豪ドル=100円で計算した参考値であり、為替レートにより変動します。学費は履修科目により変動する「目安(indicative)」であり、確定額は履修登録後に算出されます。ランキングの数値は各調査機関が公表した年度のものです。ビザ・移民制度に関する事項は、登録移民代理人(MARA)にご確認ください。