UQ Scholarships — Brisbane, Queensland
UQの留学生向け奨学金はすべて申請不要です。エッセイも推薦状も要りません。しかしUQには、他大学にはない決定的な特徴があります。「基準点を超えれば全員」ではなく、同じ入学セメスターの合格者どうしで競う相対評価だという点です。
オーストラリアの大学の奨学金には、大きく2つのタイプがあります。エッセイや推薦状を提出して競う「申請型」と、出願するだけで成績によって自動的に判定される「自動審査型」です。
クイーンズランド大学(UQ)の留学生向け奨学金は、すべて後者――自動審査型です。作文を書く必要も、奨学金単独の締切に追われる必要もありません。
ただし、UQには他大学の奨学金ページを読んだだけでは見落とす、決定的な違いがあります。それが「相対評価(competitive score among offer holders)」です。UQは「一定の基準を満たせば全員に出す」とは書いていません。同じ入学セメスターに合格した留学生の中で、競争力のあるスコアを獲得した人に出すと書いています。
このページでは、UQの奨学金を減額率・適用期間・対象・相対評価の意味の4点から整理します。そのうえで、「25%に届かなかったらどうなるのか」という、多くの方が最も知りたいはずの部分まで踏み込みます。
まず全体像を押さえてください。減額率だけでなく「適用期間」の列を必ず見てください。ここが最も差が出る項目です。
| 奨学金名 | 減額額・減額率 | 適用期間 | 対象 | 申請 |
|---|---|---|---|---|
| UQ International Excellence Scholarship |
25% | プログラム全期間 | 学部・大学院 コースワーク |
不要 |
| UQ International High Achievers Scholarship |
20% | プログラム全期間 | 学部・大学院 コースワーク |
不要 |
| UQ Faculty International Scholarship |
10% | プログラム全期間 | 対象5学部の 学部・大学院 |
不要 |
| UQ International High Achievers Scholarship(First Year) |
15% | 初年度のみ | 対象入学期の 学部・大学院 |
不要 |
| International Onshore Merit Scholarship |
$10,000 $5,000×2セメスター |
最初の2セメスターのみ | 豪州国内で学歴を 取得した留学生 |
不要 |
| UQ English Language Scholarship |
Bridging English 最長20週分 |
学位課程開始前 の英語コース |
学力要件は満たすが 英語要件が未達の方 |
不要 |
| High Achievers Diversity Scholarship(UQ College) |
20% $4,988/$7,256 |
ファウンデーション コース期間 |
Foundation (Accelerated/Standard) |
不要 |
| Integrated English Scholarship(UQ College) |
30% +登録料$260免除 |
15〜45週 | Integrated English 日本は対象国 |
不要 |
| Graduate Research School Scholarships(UQGRSS/RTP) |
授業料全額免除 +年$37,500 |
PhD 最長3.5年 MPhil 最長2年 |
PhD・研究修士 | 必要 |
※ 2026年8月時点でUQが公表している内容をもとにした一覧です。減額率・条件・対象コース・対象国籍・募集状況は年度ごとに変更されます。生活費支給額(AUD 37,500)は2026年度の数値で、毎年見直されます。出願を検討される時点での最新情報は、アンアルウェンが大学に確認して無料でお伝えします。
この表で最も重要なのは「適用期間」の列です。
Excellence(25%)・High Achievers(20%)・Faculty(10%)の3つはプログラムの全期間に適用されます。一方 First Year(15%)は初年度のみ、Onshore Merit($10,000)は最初の2セメスターのみです。
4年制の工学部で比べると、10%(全期間)が約244万円、15%(初年度のみ)が約91万円。減額率の数字が大きいほうが得とは限りません。
UQは「この奨学金に申請する必要はありません。UQのプログラムに出願すると、自動的に審査されます」と明記しています。奨学金の結果はオファーレターと一緒に通知されます。
条件のひとつに「同じ入学セメスターのオファー保持者の中で、大学が定める競争力のあるスコアを獲得したこと」が挙げられています。固定の基準点は公表されていません。
主要3つはいずれも「プログラムの全期間(for the duration of the program)」に適用されます。3年制なら3年間、4年制なら4年間。初年度限定型の大学とは、総額が大きく変わります。
いずれも「無条件オファーを保持している、または条件付きオファーの条件をすべて満たしている」ことが要件です。IELTSが未達のままでは、審査の土俵に乗りません。
ここが、このページで最もお伝えしたい部分です。UQの奨学金は、他大学の多くと判定方式が違います。
| 方式 | 判定の仕組み | 結果の予測 |
|---|---|---|
| 基準点方式 (他大学に多い) |
「GPA 6.0以上なら50%」のように成績と減額率が対応している。条件を満たせば原則として全員が受給できる。 | しやすい |
| 相対評価方式 (UQ) |
同じ入学セメスターのオファー保持者を大学が比較し、上位から順に配分する。同期の顔ぶれによって結果が変わる。 | しにくい |
これは「UQの奨学金が取りにくい」という話ではありません。
UQはGo8(Group of Eight)の一員で、QS世界大学ランキングでも上位に位置する大学です。その大学が25%を全期間にわたって提供していること自体、決して小さくありません。
お伝えしたいのは、「25%が出る前提で資金計画を立ててはいけない」ということです。基準点方式の大学なら「この成績なら確実にこの率」と言い切れますが、UQでは誰にもそれは言えません。大学自身が固定基準を公表していないからです。
UQを志望する方に、私たちが必ずお伝えしていることが3つあります。
そしてもうひとつ。相対評価だからこそ、10%の Faculty International Scholarship を知っておく価値があります。25%・20%に届かなかった場合の受け皿として機能し、しかも全期間に適用されます。詳しくは05章で解説します。
UQの留学生向け奨学金で最も減額率が大きく、最も多くの方が狙う本命です。
各セメスターの授業料の25%が減額されます。そして重要なのは、これが「プログラムの全期間」に適用されるという点です。初年度限定ではありません。
「全期間適用」の価値を、数字で確認してください。
Bachelor of Commerce(年間授業料 AUD 56,800・3年制)の場合、授業料の総額は $170,400(約1,704万円)です。
25%が初年度のみなら減額は $14,200(約142万円)。25%が卒業まで続くなら減額は $42,600(約426万円)。その差はおよそ284万円です。UQは後者です。
25%に届かなかった場合の、最初の受け皿です。こちらも全期間に適用されます。
各セメスターの授業料の20%が減額され、プログラムの全期間にわたって適用されます。Excellence Scholarship と同じく申請不要で、判定方式も同じ相対評価です。
25%と20%の関係を、正しく理解してください。この2つは併用できません。どちらか一方が適用されます。出願すれば両方が自動的に審査されるため、「25%を狙って落ちたら何も残らない」ということにはなりません。
ただし「20%は必ず出る」わけでもありません。20%も同じく相対評価です。ここが基準点方式の大学との決定的な違いです。
このページで最も「知られていない」奨学金です。25%・20%の陰に隠れがちですが、相対評価のUQにおいては、最も現実的な選択肢になり得ます。
UQは、この奨学金を「他のUQメリット奨学金の対象にならなかった、優秀な留学生」に向けた制度として位置づけています。つまり25%・20%の審査に通らなかった方の受け皿です。
「たった10%」と思わないでください。
Bachelor of Engineering (Honours)(年間 AUD 60,952・4年制)の場合、授業料の総額は $243,808(約2,438万円)です。
10%が全期間に適用されれば、減額は $24,381 ―― 約244万円です。これは、多くの大学が「初年度25%」として宣伝している金額($15,238/約152万円)を上回ります。
減額率という数字ではなく、卒業までに実際に減る総額で比べてください。
UQの奨学金一覧を見ると、数字だけでは判断を誤りやすいものが2つあります。いずれも「適用期間」に制限があります。
名称が「High Achievers Scholarship」とよく似ていますが、まったく別の制度です。減額率は15%で、適用されるのは入学初年度のみ。2年目以降は適用されません。
金額が明示されているため目を引きますが、対象者が限定されています。「オーストラリア国内で取得した学歴を、UQへの入学に使用した留学生」が条件です。日本から直接出願する方は対象外となります。
「15%」「$10,000」という数字だけを見て、全期間適用の奨学金と比較しないでください。
直接入学の要件に届かない場合や、英語要件が不足している場合に経由するUQ Collegeにも、奨学金が用意されています。ここは日本人にとって、実は最も現実的に手が届く領域です。
UQ全体を通じて、最も減額率が高い奨学金です。しかも対象国籍に日本が明記されています。相対評価の学業奨学金とは違い、条件を満たせば自動的に適用される設計です。
UQ College を経由するルートには、奨学金の観点で明確な利点があります。
ただし第2段階と第3段階は併用できません。どちらか有利なほうが適用されます。3年制コースなら「$10,000(2セメスターのみ)」より「10%(全期間・$17,040)」のほうが大きくなります。この比較は必ず行ってください。
この奨学金だけは、Excellence・High Achievers・Faculty のいずれとも併用できます。UQは各奨学金の条件で「他のUQ奨学金を受給していないこと(UQ English Language Scholarship を除く)」と明記しています。
IELTSがあと0.5足りない ―― という方にとって、これは非常に大きい制度です。
通常であれば、英語コースの費用は数十万円の追加負担になります。この奨学金が適用されれば、その分が学位課程の授業料に充当されます。しかも学業奨学金と併用できるため、25%減額と同時に受けることも可能です。
「英語が足りないから諦める」と判断される前に、一度ご相談ください。
ここまでは学部・大学院コースワーク向けの制度です。PhD(博士)・MPhil(研究修士)は、まったく別の枠組みになります。
減額率ではなく、授業料の全額免除に加えて生活費が支給されるタイプです。オーストラリア政府の Research Training Program(RTP)を含みます。
研究課程を目指す方へ ―― 最も重要なのは「指導教員」です。
PhD・MPhilの奨学金選考では、受け入れてくれる指導教員(supervisor)を先に見つけていることが実質的な前提になります。研究計画書の質も直接評価されます。
コースワークの奨学金のように「出願すれば自動的に」とはいきません。締切のある競争型であり、準備期間は1年以上を見ておくのが安全です。生活費支給額は毎年見直されるため、出願時点の金額をご確認ください。
UQの奨学金は学業成績で決まります。だからこそ「自分の成績がどう換算されるのか」が最大の関心事になるはずです。しかしここについて、日本語でまとまった情報はほとんどありません。
ATAR(Australian Tertiary Admission Rank)は、オーストラリアの高校卒業生の中での順位を示す指標です。最高値は99.95で、点数ではなくパーセンタイル(上位何%か)を表します。UQは学部ごとに最低ATARを設定しています。
| 学部(例) | 最低ATAR | 英語要件(IELTS) |
|---|---|---|
| Bachelor of Arts | 70 | 6.5(各6.0以上) |
| Bachelor of Business Management | 72 | 6.5(各6.0以上) |
| Bachelor of Commerce | 82 | 6.5(各6.0以上) |
| Bachelor of Nursing | 83 | 7.0(全バンド7.0) |
| Bachelor of Engineering (Honours) | 84 | 6.5(各6.0以上) |
| Bachelor of Laws (Honours) | 97.5 | 7.0(W7.0・S7.0) |
ここで押さえていただきたいのは、「入学に必要なATAR」と「奨学金に必要な水準」は別だということです。
たとえば Bachelor of Commerce は最低ATAR 82 ですが、ATAR 82ちょうどで合格した方が奨学金を得られるとは限りません。相対評価である以上、同じセメスターに出願した他の合格者との比較になります。
また、日本の高校の評定平均からATAR相当への換算表は一般公開されていません。そのため「評定平均◯◯ならATAR◯◯」と断言している情報には注意が必要です。アンアルウェンでは、成績証明書を拝見したうえで、これまでの出願実績をふまえた目安をお伝えしています。
大学院コースワークの場合、判定材料は日本の大学での成績(GPA)です。UQは7点満点のGPAスケールを使用しています。日本の4.0満点のGPAからの換算は、おおむね次のような対応になります。
| 日本のGPA(4.0満点) | 「優」以上の割合の目安 | UQ換算(7点満点)の目安 |
|---|---|---|
| 3.7以上 | 8割以上 | 6.0前後〜 |
| 3.3〜3.6 | 6〜8割 | 5.5前後 |
| 3.0前後 | 4〜6割 | 5.0前後 |
| 2.5前後 | 2〜4割 | 4.5前後 |
※ あくまで目安です。UQは出身大学・専攻・科目内容を含めて個別に評価します。正式な換算は大学の判断によります。
ここで強調しておきたいことがあります。大学の成績はもう変えられません。だからこそ「今の成績で何%が現実的か」を先に把握してから資金計画を立てることが重要です。25%を前提に計算していたのに10%だった、あるいは対象外だった――これが最も避けたい事態です。
数字で見ると判断が変わります。UQの実際の授業料をもとに、卒業までに減額される総額を計算します。
| 奨学金 | 減額率 | 適用期間 | 減額総額 | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|---|
| International Excellence | 25% | 全期間 | $42,600 | 約 426万円 |
| International High Achievers | 20% | 全期間 | $34,080 | 約 341万円 |
| Faculty International | 10% | 全期間 | $17,040 | 約 170万円 |
| High Achievers(First Year) | 15% | 初年度のみ | $8,520 | 約 85万円 |
| 奨学金 | 減額率 | 適用期間 | 減額総額 | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|---|
| International Excellence | 25% | 全期間 | $60,952 | 約 610万円 |
| International High Achievers | 20% | 全期間 | $48,762 | 約 488万円 |
| Faculty International | 10% | 全期間 | $24,381 | 約 244万円 |
| High Achievers(First Year) | 15% | 初年度のみ | $9,143 | 約 91万円 |
| 奨学金 | 減額率 | 減額総額 | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|
| International Excellence | 25% | $36,060 | 約 361万円 |
| International High Achievers | 20% | $28,848 | 約 288万円 |
| Faculty International | 10% | $14,424 | 約 144万円 |
| 奨学金 | 減額率 | 減額総額 | 日本円の目安 |
|---|---|---|---|
| International Excellence | 25% | $25,917 | 約 259万円 |
| International High Achievers | 20% | $20,734 | 約 207万円 |
| Faculty International | 10% | $10,367 | 約 104万円 |
※ 授業料はUQの詳細ページに掲載している年間授業料をもとにした試算です。実際の授業料はコース・入学年度によって異なり、毎年改定されます。日本円は1豪ドル=約100円で換算した参考値です。生活費・OSHC(海外学生健康保険)・渡航費は含みません。
他大学と比較するときの正しい見方。
「UQは25%だが、他大学は50%と書いてある」――この比較は、適用期間と成績条件を揃えないと意味がありません。
グリフィス大学の最大50%はGPA 6.0以上(7段階)という高い成績要件があり、届かなければ25%です。QUTは25%が上限ですが、基準点方式で成績さえ満たせば確実に出ます。UQは相対評価のため、同じ25%でも確実性の性質が異なります。
アンアルウェンでは、志望校それぞれについて「今の成績で現実的に狙える率」を出したうえで、卒業までの総額を比較した表を無料でお作りしています。
複数を組み合わせることはできません。「25%+10%で35%」といった加算は不可で、条件を満たす中で最も良い1つが適用されます。出願すれば複数が自動審査されるため、取りこぼしの心配はありません。
UQ English Language Scholarship だけは併用できます。UQは各奨学金の条件で「他のUQ奨学金を受給していないこと(English Language Scholarship を除く)」と明記しています。
他機関から全額奨学金を受給している場合、UQの奨学金の対象外となります。部分奨学金は認められる場合があります。日本側の奨学金を検討中の方は、この点の確認が必要です。
OSHC(海外学生健康保険)、Student Services and Amenities Fee、教材費、滞在費、渡航費は対象外です。「25%減額だから総費用が25%安くなる」わけではありません。
いずれもフルタイムでの就学が条件です。履修科目数を減らした場合、適用に影響が出る可能性があります。休学・減単位を検討する際は、事前に大学へ確認してください。
減額率・対象コース・対象国籍・提供の有無は年度によって変更されます。ネット上には過去年度の情報が大量に残っています。検討時点の条件を確認してから資金計画を立ててください。
UQの奨学金で、あなたがやるべきことは3つです。
申請書はありません。エッセイも推薦状も不要です。勝負は、出願する前の段階でついています。
UQの奨学金とは別に、日本国内で申請できる奨学金もあります。UQの奨学金が相対評価で確実性が読みにくいぶん、こちらを併せて検討する価値があります。
| 制度 | 内容の概要 | 申請時期の目安 |
|---|---|---|
| JASSO 海外留学支援制度 |
日本学生支援機構による給付型。学位取得型・協定派遣型などがあり、月額の生活費支援が中心。在籍大学を通じた申請となる場合が多い | 渡航の 1年以上前 |
| トビタテ! 留学JAPAN |
官民協働の給付型。学修計画・実践活動の内容が重視される申請型・選考あり。返済不要 | 渡航の 1年以上前 |
| 在籍大学の 独自派遣制度 |
交換留学・協定留学の枠組みでの支援。大学によって内容が大きく異なる | 学内締切に依存 |
| 民間財団の 奨学金 |
財団ごとに対象分野・国・学位レベルの指定がある。給付型が中心 | 財団ごと |
ここで必ず確認していただきたい点があります。
UQは「他機関から全額奨学金を受給している場合は対象外」としています。裏を返せば部分奨学金は認められる場合があるということですが、判断は個別のケースによります。
日本側の奨学金とUQの奨学金の両方を狙う場合は、事前に大学へ確認しておくのが安全です。アンアルウェンが無料で照会いたします。
UQの主要な入学時期はSemester 1(2月下旬)と Semester 2(7月下旬)です。奨学金に申請手続きはありませんが、「いつまでに何を確定させるか」という逆算は必要です。
7月(Semester 2)入学を狙う場合は、上記のスケジュールを約5か月ずらして考えてください。ただしBachelor of Laws (Honours) など、Semester 1 のみの入学となるコースがあります。志望コースの開講時期は必ず事前にご確認ください。
日本の高校・大学を3月に卒業される方が同年7月に入学する場合、準備期間は約4か月と短くなります。この場合成績はもう動かせないため、「今の成績で何%が狙えるか」を早い段階で把握しておくことが、より重要になります。
奨学金の申請書はどこでもらえますか?締切はいつですか?
学部・大学院コースワークの奨学金に、申請書はありません。UQのプログラムに出願すると自動的に審査され、結果はオファーレターと一緒に通知されます。エッセイも推薦状も不要で、奨学金単独の締切もありません。ただしコース出願の締切と、オファー取得後の受諾期限はあります。なおPhD・MPhil(研究課程)だけは別で、UQGRSS/RTPには別途の申請と選考ラウンド・締切があります。
「相対評価」とは、具体的にどういうことですか?
UQは奨学金の条件として「同じ入学セメスターのオファー保持者の中で、大学が定める競争力のあるスコアを獲得したこと」を挙げています。つまり「GPA◯以上なら全員」という固定基準ではなく、同期の中で上位から順に配分される方式です。同じ成績でも、その入学期に集まった顔ぶれによって結果が変わり得ます。だからこそ、UQは「25%が出る前提」で資金計画を立ててはいけない大学です。10%または奨学金なしで計画し、上振れとして扱うことをおすすめしています。
奨学金は初年度だけですか?卒業まで続きますか?
奨学金によって異なります。ここが最も重要な点です。UQ International Excellence(25%)、UQ International High Achievers(20%)、UQ Faculty International(10%)の3つは「プログラムの全期間」に適用されます。一方、UQ International High Achievers Scholarship(First Year)は15%ですが初年度のみ、International Onshore Merit Scholarship は$10,000ですが最初の2セメスターのみです。減額率の数字だけを見て判断しないでください。3年制コースなら、15%(初年度のみ)より10%(全期間)のほうが受け取れる総額は2倍になります。
日本人でも奨学金の対象になりますか?
主要3つ(25%・20%・10%)は国籍による制限が設けられておらず、留学生であれば日本人も対象です。UQ College の Integrated English Scholarship(30%減額)については、対象国リストに日本が明記されています。一方、日本から直接出願する方が対象外となるものもあります。International Onshore Merit Scholarship は「オーストラリア国内で取得した学歴をUQへの入学に使用した方」が条件のため、日本から直接出願する場合は対象外です。
複数の奨学金を組み合わせて減額率を上げられませんか?
原則としてできません。UQは各奨学金の条件で「UQから他の奨学金・授業料減額・払戻しを受けていないこと」と明記しており、1人が受給できるのは1つです。「25%+10%で35%」といった加算はできません。ただし例外がひとつあります。UQ English Language Scholarship(Bridging English 最長20週分)だけは併用が認められています。IELTSが少し足りず英語コースを挟む方にとって、これは非常に大きい制度です。
どのくらいの成績が必要ですか?
UQは奨学金ごとの具体的な成績ラインを公表していません。相対評価であるため、固定の基準点が存在しないからです。公表されているのは「志望プログラムの入学ランクと英語要件を満たしていること」「オファー保持者の中で競争力のあるスコアを獲得していること」という条件のみです。目安として、UQ College の High Achievers Diversity Scholarship(ファウンデーション20%減額)は主要4科目80%以上という具体的な基準が示されています。日本の評定平均やGPAがどのくらいに換算されるかは、成績証明書を拝見すれば、これまでの出願実績をふまえた目安をお伝えできます。
IELTSが足りません。奨学金は諦めるしかありませんか?
その必要はありません。むしろUQ English Language Scholarship の対象になる可能性があります。これは「UQの学力要件は満たしているが、英語要件が未達」の留学生を対象に、UQ College の Bridging English 最長20週分の受講料を学位課程の授業料に充当し、登録料も免除するという制度です。しかもUQの学業奨学金と併用できる唯一の奨学金です。また、より長期の英語学習が必要な場合は、UQ College の Integrated English Scholarship(30%減額+登録料免除、日本は対象国)という選択肢もあります。
ファウンデーション経由だと、奨学金は不利になりますか?
いいえ、むしろ受給機会が増えます。3段階で考えてください。第1段階(ファウンデーション在学中)――High Achievers Diversity Scholarship として20%(Accelerated は AUD 4,988、Standard は AUD 7,256)が減額されます。第2段階・第3段階(UQ学部への進学時)――International Onshore Merit Scholarship($10,000)と、Excellence/High Achievers/Faculty の3つが同時に自動審査されます。オーストラリア国内で学歴を取得したことになるため、Onshore Merit の対象になる点がポイントです。ただし第2段階と第3段階は併用できません。3年制コースであれば「$10,000(2セメスターのみ)」より「10%(全期間・$17,040)」のほうが総額で有利です。
QUTやグリフィスと比べて、UQの奨学金は有利ですか?
単純な優劣ではなく、「確実性の性質」が違います。QUTは基準点方式に近く、成績条件を満たせば減額が読みやすい設計です。グリフィス大学は最大50%と率は高いものの、GPA 6.0以上(7段階)という高い要件があります。UQは相対評価のため、事前に「確実」とは言えません。一方でUQはGo8の一員で、世界大学ランキングでも上位に位置します。「学位のブランドを取るか、奨学金の確実性を取るか」という判断になります。アンアルウェンでは、志望校それぞれについて現実的な率を出したうえで、卒業までの総額を比較した表を無料でお作りしています。
奨学金が適用されると、支払いはどうなりますか?
オファーレターに減額後の授業料が記載され、その金額を支払う形になります。現金が振り込まれるのではなく、請求される授業料そのものが減る仕組みです(研究課程の生活費支給は例外で、隔週で支払われます)。減額の対象は授業料のみで、OSHC(海外学生健康保険)、Student Services and Amenities Fee、教材費、滞在費、渡航費は含まれません。総額の見積もりでは、この点を分けて計算してください。
エージェントを通すと奨学金が減ることはありませんか?
ありません。奨学金は大学が学業成績にもとづいて判定するもので、エージェント経由かどうかは審査に影響しません。またアンアルウェンのサポートはすべて無料で、大学へ直接出願する場合と支払う学費も変わりません(手数料は大学側が負担します)。むしろ対象コースの確認、最新の適用条件の照会、相対評価という性質をふまえた現実的な見通し、他大学との総額比較まで受けられることが、エージェントを通す実質的なメリットです。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
UQの奨学金を検討している方へ ― 松本より
UQのご相談でいちばん多い誤解は、「基準を満たせば25%はもらえるはず」という思い込みです。UQは相対評価です。大学自身が固定の基準点を公表していない以上、誰も「確実です」とは言えません。そう言い切っている情報を見かけたら、一度立ち止まってください。
ですから私は、UQを志望される方には「10%または奨学金なしで資金計画を立ててください」とお伝えしています。悲観的に聞こえるかもしれませんが、25%が出たときに喜べる計画のほうが、健全です。そして10%でも、4年制の工学部なら約244万円が動きます。決して小さな額ではありません。
もうひとつ、意外に知られていないのがUQ English Language Scholarshipです。UQの学業奨学金と併用できる唯一の奨学金で、IELTSがあと一歩という方にとって非常に大きい制度です。「英語が足りないから無理かもしれない」と諦める前に、必ずご相談ください。
成績表を見せていただければ、「今の成績で何%が現実的か」を無料でお伝えします。QUTやグリフィスのほうが総額で有利だと判断すれば、そう申し上げます。まだ迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、2008年設立・3,000名以上の留学をサポートしてきた、オーストラリア留学専門のエージェントです。UQへの出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。
成績証明書をもとに、25%・20%・10%のどれが現実的か、あるいは対象外かをお伝えします。相対評価という性質をふまえ、「確実」と「可能性」を分けてご説明します。
対象コース・対象国籍・提供の有無は年度ごとに変わります。ネット上の古い情報ではなく、大学に確認した最新条件をもとに計画を組みます。
QUT・グリフィスなど志望校それぞれについて「現実的に狙える率」で計算した卒業までの総額を1枚にまとめてお渡しします。
出願書類、GSステートメント、学生ビザ、住居手配、渡航後の相談まで。毎月12名様限定だからできる個別対応です。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金の条件は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
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今の成績で、何%の奨学金が狙えるか。
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「25%は届くか」「相対評価とはどのくらい厳しいのか」「10%だと総額いくら減るのか」「QUTやグリフィスと比べてどうか」――成績表の写真があれば、その場で可能性をお伝えできます。無理な勧誘は一切ありません。※サポートは毎月12名様限定です。