🇦🇺 オーストラリア留学 / ウーロンゴン・大学
シドニーから南へ約80km、海沿いの街にあるニューサウスウェールズ州の公立総合大学。
日本国籍というだけで授業料が20%下がり、高校の評定平均が4.4以上なら30%。いずれも申請書は不要です。
ウーロンゴン大学(University of Wollongong/UOW)は、シドニーから南へ約80km、電車で1時間30分ほどの海沿いの街にある公立総合大学です。1951年設立、1975年に独立。学生数は約35,000人、卒業生は207か国に19万人以上います。
この大学を検討する日本人の方に、最初にお伝えしたいことが一つあります。UOWは、日本国籍というだけで授業料が20%下がる数少ない大学です。UOW Country Scholarship は対象28か国の国籍を持つ方に自動適用される制度で、日本はその対象に入っています。申請書は不要で、対象コースへ出願すれば適用され、減額はコースの最短修業年限のあいだずっと続きます。
さらにUOWは、日本の高校の成績(5点満点の評定平均)と入学ルートの対応表を公式に公表している数少ない大学でもあります。多くの大学が「個別審査」としか書かないなかで、UOWはGPA 3.8で学部グループ1、4.4でグループ3といった具体的な数字を出しています。しかもGPA 4.4を満たすと、授業料30%減額の奨学金が自動審査の対象になります。
つまりUOWは、「自分がどのルートに乗れて、いくらになるのか」を出願前にかなりの精度で見積もれる大学です。このページでは、その数字を全部並べます。
あわせてUNSW Sydney・マッコーリー大学との比較、付属のUOW College Australiaを経由するルート、卒業後のビザまでご説明します。
ウーロンゴン大学は、ニューサウスウェールズ州ウーロンゴンにある公立総合大学です。1951年、ニューサウスウェールズ工科大学の分校(Wollongong University College)として設立され、1975年に独立した大学になりました。設立の資金は、地域の発展を願う地元住民からの寄付でまかなわれています。
大学の性格を一言で表すなら、「地域から生まれ、世界に開いた大学」です。オーストラリア国内に9キャンパス、海外にドバイ・香港・マレーシア・シンガポールの拠点を持ち、インド・中国・サウジアラビアでも教育を提供しています。卒業生は207か国に19万1,500人以上。国内経済への貢献は年間約14億豪ドルと公表されています。
UOW Country Scholarshipは、対象28か国の国籍を持つ留学生に自動適用される授業料20%減額です。日本は対象国に含まれています。申請書は不要で、対象コースへ出願すればオファーレターに記載されます。減額はコースの最短修業年限のあいだ続きます。
UOWは日本の高校の評定平均(5点満点GPA)と入学ルートの対応表を公式サイトで公表しています。「出してみないとわからない」大学が多いなかで、出願前に自分がどのルートに乗るかを高い精度で見積もれます。
看護学はQS分野別ランキング2026で世界36位、ShanghaiRanking 2025で世界24位。オーストラリア国内でも上位の評価です。ただし英語要件はIELTS 7.0(ライティング6.5)と高く、英語コース修了による免除も使えません。
U.S. News 2026で物性物理学20位・エネルギー/燃料29位・物理化学31位・ナノサイエンス39位・材料科学49位。鉄鋼の街として発展した地域性を背景に、材料工学と先端エネルギーの研究拠点が置かれています。
UOW College Australia がウーロンゴンキャンパス内にあり、英語コース・Foundation Studies・Diplomaを開講。ETS/EAP修了で、IELTSを受け直さずに進学できます。
ウーロンゴンは指定地域(Designated Regional Area)カテゴリー2「都市・主要地方拠点」に区分され、2回目の卒業生ビザ(サブクラス485)や永住権申請時の加点の対象になります。※ビザ制度は変更されることがあります。
「Go8ではない」という点について、率直に整理します。
UOWはGo8(オーストラリアの研究8大学連合)には加盟していません。QS世界大学ランキング2027では世界195位・国内13位で、シドニー大学・UNSW(いずれも世界20位前後)とは総合順位で明確な差があります。そこは事実としてお伝えします。
一方で、UOWはTHE World University Rankings 2026でオーストラリア国内11位タイ、THEインパクトランキング2026で世界41位タイという評価も受けています。評価軸を変えると順位が入れ替わる大学です。「Go8のブランドで就職市場に出たい」が第一目的なら、正面から合わないとお伝えします。
UOWを評価するときに見るべきは、総合順位よりも「何で評価されているか」です。公表されている主要な数字を整理します。
| 分野・指標 | 順位 | 調査・年度 |
|---|---|---|
| 哲学 | 世界6位 | QS分野別ランキング2026 |
| 看護学 | 世界24位 | ShanghaiRanking 2025 |
| 看護学 | 世界36位 | QS分野別ランキング2026 |
| 物性物理学 | 世界20位 | U.S. News 2026 |
| MBA(Executive) | 世界20位 | CEO Magazine Global EMBA 2024 |
| エネルギー・燃料 | 世界29位 | U.S. News 2026 |
| 物理化学 | 世界31位タイ | U.S. News 2026 |
| ナノサイエンス・ ナノテクノロジー | 世界39位タイ | U.S. News 2026 |
| 鉱山・鉱物工学 | 世界48位 | ShanghaiRanking 2025 |
| 材料科学 | 世界49位 | U.S. News 2026 |
| 機械工学 | 世界57位 | U.S. News 2026 |
| 社会・経済への インパクト(SDGs) | 世界41位タイ 13項目で世界トップ100 | THEインパクトランキング2026 |
| 不平等の是正(SDG10) | 世界20位タイ | THEインパクトランキング2026 |
| 働きがいと経済成長(SDG8) | 世界30位 | THEインパクトランキング2026 |
| 総合順位 | 世界195位/国内13位 | QS World University Rankings 2027 |
| 総合順位 | 世界トップ250/ 国内11位タイ | THE World University Rankings 2026 |
| 総合順位 | 世界204位タイ/国内16位 | U.S. News Best Global Universities 2026 |
※THEインパクトランキングは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを、研究・大学運営・地域への働きかけ・教育の4側面から評価する指標で、一般的な世界大学ランキング(研究力・評判が中心)とは評価軸が異なります。UOWは13のSDG項目で世界トップ100に入っています。出典:UOW公式「Global university rankings」(2026年8月16日確認)。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この表の読み方を、率直に整理します。
UOWは「総合順位で選ぶ大学」ではありません。QS 195位という数字は、Go8上位校とは差があります。ただし看護学(世界24位・36位)、材料・エネルギー・物性物理、そしてMBA(Executive/世界20位)という個別の強みは、Go8の多くの大学より上です。
日本人留学生の視点でもう一つ大きいのが費用です。日本国籍というだけで20%、成績が良ければ30%下がる大学は多くありません。「同じ予算でどこまで行けるか」で考えると、UOWは順位表の見た目より上に来ます。
逆に注意点もあります。UOWの強い分野のうち、心理学・教育・栄養士・ソーシャルワーク・運動科学は、いずれも主要な奨学金の対象外です。「強い分野を、安く学ぶ」が両立しないケースがあるということです。ここは奨学金のセクションで数字とともに整理します。
UOWはニューサウスウェールズ州の東海岸沿いに9つのキャンパスを持ちます。留学生の多くはウーロンゴンのメインキャンパスで学びますが、コースによってはシドニーCBD・リバプールでも開講されています。
シドニーから南へ約80km、電車で約1時間30分。大学の教育・研究の中心で、留学生の大半がここで学びます。ユーカリの林と芝生が広がる緑の多いキャンパスとして知られ、ビーチまで自転車で行ける距離にあります。付属の UOW College Australia も同じ敷地内にあり、学生寮も5種類そろっています。
メインキャンパスCollege併設学生寮5棟ビーチまで自転車圏North Wollongong駅メインキャンパスから北へ数km、海沿いに位置する産学連携の研究拠点です。研究機関と民間企業が同じ敷地に入居しており、材料・エネルギー・医療技術系の研究がここで進められています。インターンシップや共同研究の接点になる場所です。
産学連携研究拠点海沿いシドニー中心部にあるビジネス系中心のキャンパス。「シドニーで働きながら学びたい」という社会人・大学院生の受け皿になっています。開講コースは限られますので、志望コースがどのキャンパスで開講されているかは出願前の確認が必要です。
シドニー中心部大学院中心社会人向けシドニー都市圏の南西・南部にあるキャンパス。UOW College Australia もリバプールとシドニーCBDに拠点を持っています。地域の学生が中心ですが、コースによっては留学生も学べます。
シドニー都市圏College拠点ありベガバレー、ユーロボダラ、ショールヘブン、サザンハイランズに教育拠点があります。看護・教育など地域と結びついた分野の実習拠点として使われています。オンラインで学ぶ地方在住の学生が、最寄りのUOW拠点の施設を使うこともできます。
地方4拠点実習拠点ドバイ・香港・マレーシア・シンガポールに拠点を持ち、インド・中国・サウジアラビアでも教育を提供しています。海外キャンパスでUOWの学士号を修了した方も、オーストラリア校の大学院進学時に Alumni Scholarship(10%)の対象になります。
ドバイ香港マレーシアシンガポール通学とアクセスについて。ウーロンゴンのメインキャンパスは North Wollongong 駅からバスで数分、シドニー中央駅からは電車で約1時間30分です。学生証があれば公共交通機関を割引料金で利用できます。「シドニーの利便性は欲しいが、シドニーの家賃は避けたい」という方にとって、ウーロンゴンはちょうど中間の選択肢になります。志望コースがどのキャンパスで開講されているかはコースによって決まりますので、出願前に一緒に確認します。
UOWの英語要件はコースごとに設定されており、公式のCourse Finderで各コースの「Entry Requirements」タブから確認します。標準的な学部・大学院はIELTS Academic 総合6.0〜6.5ですが、専門職につながるコースは大きく上がります。下の表は日本人留学生に関係の深いものを整理したものです。
| コース区分 | IELTS 総合 | バンド別の条件 |
|---|---|---|
| 学部・大学院の標準 (コースごとに設定) | 6.0〜6.5 | コースにより各バンド5.5〜6.0以上 正確な数値はCourse Finderで要確認 |
| 看護 Bachelor of Nursing/ Master of Nursing (Pre-registration) | 7.0 | リーディング7.0/ライティング6.5/ スピーキング7.0/リスニング7.0 ANMAC(豪州看護助産認定評議会)の基準 |
| Master of Teaching (教員養成) | 7.5 | リーディング7.0/ライティング7.0/ スピーキング8.0/リスニング8.0 NESA(NSW州教育基準機構)の基準 |
| UOW College Foundation Studies | 5.5 | 全バンド5.0以上 |
| UOW College Diploma (3セッション制) | 5.5 | リーディング・ライティング5.0以上 ※理学はR/W 5.5 |
| UOW College Diploma (2セッション制・Fast Track) | 6.0 | リーディング・ライティング5.5以上 ※理学はR/W 6.0、人文社会は総合6.5(R/W 6.0) |
| UOW College Diploma of Nursing(職業教育) | 7.0 | リスニング・リーディング・ スピーキング7.0/ライティング6.5 |
※IELTSのほか、TOEFL iBT・PTE Academic・Cambridge C1 Advanced/C2 Proficiency・Duolingo English Test(コースワークのみ)・LANGUAGECERT Academic・OET(一部の医療系コース)が受け付けられます。IELTS One Skill Retake は元のテスト結果と併せて審査されます。一方、IELTS Indicator/IELTS Online、TOEFL iBT Home Edition、PTE Academic Online は受け付けられません。また TOEFL iBT は2026年1月21日から1〜6のバンド制に変更されましたが、この新方式はオーストラリアのビザ手続きには使えません。ビザが必要な方は「TOEFL iBT Australia」を受験する必要があります。すべてのテストはコース開始日から2年以内のものに限られます。出典:UOW公式「English language requirements」(2026年8月16日確認)。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
ここは実務上とても重要です。「UOWは英語要件が6.0だから入りやすい」という理解で準備を進めると、志望コースを決めた段階で計画が崩れます。
UOWで特に注意が必要なのは看護(IELTS 7.0・ライティング6.5)とMaster of Teaching(IELTS 7.5・スピーキング8.0・リスニング8.0)です。とくにMaster of Teachingのスピーキング8.0・リスニング8.0は、オーストラリアの大学院のなかでも最上位クラスの要件です。これはUOWが厳しいのではなく、NSW州で教員登録するためにNESAが定めている基準です。
そしてもう一つ、見落とすと計画が崩れる決定的な落とし穴があります。看護(Bachelor of Nursing・Master of Nursing (Pre-registration))、Master of Teaching、Doctor of Medicine の各コースは、英語コース修了による英語要件の充足が認められません。つまり「英語学校に通ってから進学」というルートが使えず、必ずIELTS等のスコアを提出する必要があります。
これらのコースを目指す方は、英語対策の期間を長めに見た計画が必要です。逆にそれ以外のコースであれば、UOW College のETS/EAPを修了すればIELTSを受け直さずに進学できます。
UOWの学部コースは「グループ1・2・3」の3段階に分かれており、必要な成績がグループごとに異なります。まずどの分野がどのグループかを押さえてください。
| グループ | 対象分野 | 位置づけ |
|---|---|---|
| グループ1 | 人文・社会科学、ビジネス、コンピューターサイエンス・IT、教育学、工学、運動科学、数学、医療・健康科学、看護、栄養科学、心理学(Psychological Science)、理学 | 標準 |
| グループ2 | 経済学・金融、ソーシャルワーク | やや高い |
| グループ3 | 運動科学・リハビリテーション、法学、栄養士(Nutrition and Dietetics)、Pre-Medicine、心理学(Honours)、Dean’s Scholar/Scholar学位、Advanced学位 | 最も高い 30%奨学金の判定ライン |
日本の高校を卒業された方が、それぞれのグループに必要な成績は次の章で具体的な数字とともにご説明します。グループ3の基準を満たすと、授業料30%減額の奨学金が自動審査の対象になります。
大学院(Graduate Certificate・修士)の要件は、オーストラリアの学士号に相当する学位と、コースごとに定められた成績です。UOWは日本の大学の成績をパーセンテージ換算して審査します(合格点50%を前提とし、異なる場合はオーストラリアの尺度に換算されます)。
| お持ちの学位 | Graduate Certificate | 修士 (最低基準) | 修士 (60%要求) | 修士 (65%要求) |
|---|---|---|---|---|
| 学士号 (日本の4年制大学卒業) | 50% | 50% | 60% | 65% |
| 修士号 | ― | 50% | 60% | 65% |
| 短期大学卒業 (AQF準学士相当) | 60% | 70% | 80% | 85% |
※上記は指標であり、合格を保証するものではありません。コースによってはより高い成績や、前提となる専攻・実務経験が求められます。短期大学卒業の方が修士へ直接進めるのは、そのコースにGraduate Certificateのルートが用意されていない場合に限られます。修士の最低基準に届かない場合は、Graduate Certificateを経由するルートが使えるコースがあります。出典:UOW公式「International entry requirements」(2026年8月16日確認)。
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「私の成績で入れますか」「奨学金はもらえますか」――ご相談で最も多くいただく質問です。多くの大学は「個別審査です」としか公表していませんが、ウーロンゴン大学は日本の高校の成績について、具体的な換算基準を公式サイトで公表しています。ここが他大学との大きな違いです。
UOWは日本の「高等学校卒業証書(Upper Secondary School Graduation Diploma)」について、高校2年時までの成績を5点満点のGPAで見るとしています。そのうえで、下記の対応を公表しています。
| 進学先 | 必要なGPA (5点満点) | 目安の評定平均 | 備考 |
|---|---|---|---|
| UOW College Diploma(3セッション制) | 2.5 | 評定平均 2.5 前後 | 最も入りやすいルート。修了で学部へ |
| UOW College Foundation Studies(2セッション制) | 3.0 | 評定平均 3.0 前後 | 高校2年時までの成績で判定 |
| UOW College Diploma(2セッション制) | 3.0 | 評定平均 3.0 前後 | Fast Track。1年で学部2年次相当へ |
| 学部へ直接入学 グループ1 | 3.8 | 評定平均 3.8 前後 | ビジネス・IT・工学・看護・理学・教育・心理学など |
| 学部へ直接入学 グループ2 | 4.2 | 評定平均 4.2 前後 | 経済学・金融、ソーシャルワーク |
| 学部へ直接入学 グループ3 | 4.4 | 評定平均 4.4 以上 | 法学・Pre-Medicine・栄養士・心理学Honours・Advanced学位など +30%奨学金の自動審査対象 |
※上記はUOWが公表している指標で、合格を保証するものではありません。コースごとに前提科目(数学など)が設定されている場合があり、英語要件は別に満たす必要があります。最終判断は出願書類にもとづく個別審査です。出典:UOW公式「International entry requirements」(2026年8月16日確認)。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この表の一番大事な行は、いちばん下です。
UOWは「グループ3の入学基準を満たす成績なら、University Excellence Scholarship(授業料30%減額)の自動審査対象になる」と明記しています。日本の高校の場合、その基準がGPA 4.4/5点満点です。
つまり評定平均4.4以上の方は、法学やPre-Medicineに出願しなくても、30%減額の審査対象になります。グループ3の「入学基準を満たす成績」であることが条件で、実際に出願するコースがグループ1でも構いません。ここを知らずに出願する方が、非常に多いところです。
もう一つ、評定平均3.0〜3.8の方へ。この帯ならUOW CollegeのDiploma(2セッション制・約8ヶ月)が有力です。修了すると学部2年次相当への単位認定を受けられるコースがあり、高校卒業から学士号まで合計約3年。学部へ直接入学した場合とほとんど変わりません。しかも少人数のクラスで大学の学び方に慣れてから本科に入れるという利点があります。費用面でも、Diploma経由のほうが総額を抑えられる場合があります。詳しくは進学準備のセクションをご覧ください。
そして評定平均2.5〜3.0の方も、道はあります。Diploma(3セッション制)はGPA 2.5から。しかもDiploma修了後は学部2年次相当への単位認定が受けられるコースがあるため、「遠回りに見えて、実は1年しか変わらない」ケースがあります。詳しくは進学準備のセクションでご説明します。
大学院は成績のパーセンテージ換算で審査されます。日本の大学は成績表記が大学ごとに異なるため(GPA 4点満点、100点満点、優・良・可など)、換算方法が問題になります。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
社会人の方から「大学の成績が悪くて…」というご相談をよくいただきます。結論からお伝えすると、UOWの修士の最低基準は50%相当で、日本の大学を普通に卒業された方の多くはここを満たします。「GPAが低いから無理」と決めつける必要はありません。
むしろ実務で問題になるのは「志望コースが50%基準なのか、65%基準なのか」です。ここはコースごとに違い、同じ学部の似た名前のコースでも異なることがあります。基準の違う複数のコースを併願するという進め方が有効な場面もあります。
また短期大学ご卒業の方は、修士へ直接進める道が限られています(そのコースにGraduate Certificateのルートがない場合のみ)。多くの場合はGraduate Certificate(60%基準)を経て修士へというルートになります。1学期分の追加になりますが、これは公式に用意された正規のルートです。
UOWの授業料は単位(credit point)ごとに計算され、コースによって金額が異なります。年間の学費は「1セッション分×2」が基本です(フルタイムの標準的な履修の場合)。下の表は公式Course Finderの公表値です。
| 分野・コース例 | 1セッション | 年間 (2セッション) | 修了までの総額 |
|---|---|---|---|
| 人文・社会科学 Bachelor of Arts | A$17,136 | A$34,272 | A$102,816 3年 |
| ソーシャルワーク Bachelor of Social Work | A$17,112 | A$34,224 | A$136,896 4年 |
| コミュニケーション・ メディア | A$18,144 | A$36,288 | A$108,864 3年 |
| ビジネス/ ビジネスアナリティクス | A$19,488 | A$38,976 | A$116,928 3年 |
| 心理学 Bachelor of Psychological Science | A$19,944 | A$39,888 | A$119,664 3年 |
| 運動科学/栄養科学 | A$20,568 | A$41,136 | A$123,408 3年 |
| Pre-Medicine, Science and Health | A$21,096 | A$42,192 | A$126,576 3年 |
| コンピューターサイエンス/ IT/数学 | A$21,408 | A$42,816 | A$128,448 3年 |
| 法学 Bachelor of Laws | A$22,032 | A$44,064 | A$165,240 約4年 |
| 工学 Bachelor of Engineering (Honours) | A$24,384 | A$48,768 | A$195,072 4年 |
| コース | 1セッション | 修了までの総額 |
|---|---|---|
| MBA Master of Business Administration | A$18,594 | A$74,376 |
| Master of Nursing (Pre-registration) | A$20,880 | A$88,740 |
| Master of Information Technology | A$21,384 | A$85,536 |
※上記は2026年入学の定価(奨学金適用前)で、UOW公式Course Finderの公表値です。修了までの総額は標準的な履修年数を前提とした概算で、在学中は毎年改定されます。実際の金額はオファーレターで確定します。授業料のほかに SSAF(学生サービス・アメニティ料)、OSHC(海外学生健康保険)、教材費、生活費が別途かかります。出典:UOW公式 Course Finder(2026年8月16日確認)。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この表は「定価」です。日本国籍の方が実際に払う額とは違います。
たとえばビジネス系(年間A$38,976)の場合――
3年間で見ると、20%と30%の差だけで約A$11,690(日本円でおよそ110万円前後)変わります。この差は日本の高校の評定平均で決まります。
逆に注意していただきたいのは、教育学・ソーシャルワーク・心理学・医学・栄養士・臨床運動生理学は、これらの奨学金の対象外だという点です。表のなかで言えばソーシャルワーク(A$34,224)と心理学(A$39,888)は定価のままとお考えください。「安い分野を選んだつもりが、奨学金の対象外だった」というのが、UOWで最も起きやすい計算違いです。
UOWの奨学金制度の特徴は、「主要な奨学金がすべて申請不要で自動判定される」ことと、「日本国籍というだけで20%が確保される」ことです。ただし併用はできず、最も有利なもの1つだけが適用されます。そして対象外コースが細かく設定されています。
| 減額率 | 正式名称 | 申請 | 適用の目安 |
|---|---|---|---|
| 100% | UOW Future Leaders Scholarship | 要申請 +CV・志望動機書 | 最終学年在学中の高校生/WAM 75以上+リーダーシップ実績 定員制・競争選考 |
| 30% | University Excellence Scholarship (学部) | 不要 | 学部グループ3の入学基準を満たす成績 日本の高校=GPA 4.4/5点満点 |
| 30% | Postgraduate Academic Excellence Scholarship (大学院) | 不要 | 学士号または修士号の成績が85%以上 |
| 20% | UOW Country Scholarship | 不要 | 対象28か国の国籍(日本を含む) 学部・大学院コースワークの両方 |
| 10% | UOW Alumni Scholarship | 不要 | UOW(海外キャンパス含む)の学士号修了者が 大学院コースワークへ進学する場合 |
| ― | Humanitarian Scholarship/ Offshore Transfer Discount | 要確認 | 人道的事情のある方/海外キャンパスからの編入者 |
※複数の奨学金は併用できません。通常は最も有利なもの1つが適用されます。減額はいずれもコースの最短修業年限(minimum duration)のあいだ適用されます。
このページでは主要な制度の要約までをご紹介します。適用条件の細部、対象外コースの完全な一覧、英語コース・Diplomaの奨学金、減額後の金額シミュレーション、申請の流れ、締切まで詳しく知りたい方は、ウーロンゴン大学の奨学金ガイド(詳細ページ)をご覧ください。
日本人留学生にとって、UOWを選ぶ最大の理由がこの奨学金です。対象28か国の国籍を持つ留学生が、成績を問わず自動的に授業料20%減額を受けられます。
対象国は、バングラデシュ、ブラジル、カンボジア、チリ、中国本土、コロンビア、エチオピア、ガーナ、香港、インド、インドネシア、日本、ケニア、マレーシア、メキシコ、ネパール、ペルー、フィリピン、シンガポール、南アフリカ、韓国、スリランカ、台湾、タイ、トルコ、ベトナム、ザンビア、ジンバブエの28か国です。
申請書は不要。対象コースへ出願してオファーを受け取ると、自動的に適用されオファーレターに記載されます。2027年以降に入学する方が対象で、オファーの発行は2026年6月12日以降です。
ただし対象外コースにご注意ください。教育学、ソーシャルワーク、心理学、医学、臨床運動生理学、栄養士(Nutrition and Dietetics)と、これらを含むダブルディグリーは対象外です。「UOWは日本人なら必ず20%」ではありません。志望コースが対象かどうかを、出願前に必ず確認してください。
成績上位の留学生を対象とした授業料30%減額。適用ラインは「学部グループ3の入学基準を満たす成績」で、日本の高校の場合はGPA 4.4/5点満点です。
オーストラリアのYear 12(ATAR)、承認された海外の中等教育資格、Foundation Studies、単位認定協定のあるDiploma/パスウェイ、承認された学士号のいずれかで判定されます。定員はなく、条件を満たす方は全員が対象です。
在学中はWAM(加重平均点)50以上の維持が条件。教育学、心理学、運動科学、栄養士、ソーシャルワークの各学位とそれらを含むダブルディグリーは対象外です。
Country Scholarship(20%)との併用はできません。UESの条件を満たす方には、より有利なUES(30%)が適用されます。
大学院版の30%減額です。学士号または修士号の成績が85%以上(または同等)であることが条件で、申請書は不要。出願すれば自動的に審査されます。
在学中はWAM 50以上の維持が条件です。臨床心理学、臨床運動生理学、Master of Teaching、栄養士、Master of Social Work (Qualifying)、医学および関連のダブルディグリーは対象外です。
Graduate Certificate + Master、Bachelor + Master のパッケージオファーは対象外という点にご注意ください。パッケージで出願すると、この30%が使えなくなります。
UOWの最上位奨学金で、授業料が最長4年間、全額免除されます。対象は最終学年(Year 12相当)に在学中の留学生で、コース開始時に18歳であること、WAM 75以上相当の成績が条件です。
他の奨学金と異なり、専用の申請フォーム、課外活動やリーダーシップ経験を記載したCV、1ページの志望動機書(Personal Statement)の提出が必要な選考型です。学業成績だけでなく、リーダーシップと地域活動への関与が評価されます。書類選考を通過した方には推薦者への照会が行われることがあります。
看護、教育、ソーシャルワーク、心理学などのコースは対象外です。定員制のため競争率は高く、募集期間も限られます(2026年8月16日時点では募集を締め切っています)。
UOWで学士号を修了した方が、全額自費の大学院コースワークへ進学する場合に適用される10%減額です。オーストラリア校だけでなく、海外キャンパス(ドバイ・香港・マレーシア・シンガポール)や海外教育拠点の卒業生も対象です。
在学中はCredit average(65以上)の維持が条件。「学部をUOWで卒業 → そのまま大学院へ」というルートを考えている方は、学部段階から一貫した費用計画が立てられます。ただしPGAE(30%)やCountry Scholarship(20%)とは併用できず、最も有利なもの1つのみが適用されます。
※奨学金の名称・減額率・基準・締切・対象外コースは年度ごとに改定されます。本ページは2026年8月時点の公式公開情報にもとづきます。出願年度・入学時期の条件を必ずご確認ください。アンアルウェンで無料でお調べします。出典:UOW公式「International student scholarships」(2026年8月16日確認)。
UOW College Australia は、ウーロンゴン大学のキャンパス内にある大学直営の進学準備機関です。1988年に「Wollongong English Language Centre」として始まり、37年間で70か国から38,000人以上を送り出してきました。英語コース、Foundation Studies、Diploma、職業教育(VET)を開講しています。
このページでは進学ルートとしての位置づけを要約しています。英語コースの週数の決め方、週ごとの学費、Diplomaの単位認定、奨学金の適用条件まで詳しく知りたい方は、UOW College Australia(付属語学学校)の詳細ページをご覧ください。
| プログラム | 期間 | 入学要件(日本の高校) | 修了後 |
|---|---|---|---|
| Foundation Studies (3ストリーム) |
2セッション (約8ヶ月) |
GPA 3.0/5点満点 IELTS 5.5(全バンド5.0以上) |
学部1年次へ ストリームにより進学先が決まる |
| Diploma (2セッション・Fast Track) |
2セッション (約8ヶ月) |
GPA 3.0/5点満点 IELTS 6.0(R/W 5.5)※分野による |
学部2年次相当へ 単位認定を受けられるコースあり |
| Diploma (3セッション・Standard) |
3セッション (約1年) |
GPA 2.5/5点満点 IELTS 5.5(R/W 5.0)※分野による |
学部2年次相当へ ゆっくり進むタイプ |
| 英語コース (ETS/EAP) |
6〜24週 | EAPはIELTS 5.0(R/W 5.0)から ETSはIELTS 5.0〜6.0 |
IELTSを受け直さずに 本コースへ進学 |
| Diploma of Nursing (HLT54121・職業教育) |
約18ヶ月 | 高校卒業相当 IELTS 7.0(L/R/S 7.0・W 6.5) |
准看護師(Enrolled Nurse) としての就業資格 |
Bachelor of Business/Commerce/Business Analytics へつながります。2セッション制(Fast Track)と3セッション制の2種類があり、入学要件と学費が異なります。
Bachelor of Computer Science/Information Technology へのルート。UOWのIT系学部は年間授業料A$42,816と高めなので、Diploma経由で1年短縮できる意味は大きくなります。
Bachelor of Engineering (Honours) へのルート。数学の履修が前提になりますので、高校で数学を取っていない方は事前にご相談ください。
Bachelor of Science 系へのルート。他分野より英語要件が高く設定されています(Fast TrackはIELTS 6.0でリーディング・ライティングとも6.0)。
人文・社会科学系へのルート。Fast Trackのみの開講で、英語要件は総合6.5(R/W 6.0)と最も高く設定されています。
医療・健康科学系へのルート。数学の履修が前提条件になります。UOWの中核分野の一つへつながるコースです。
この2つは「修了後にどこへ進むか」が根本的に違います。
分野が決まっているならDiploma、まだ迷っているならFoundationが基本の考え方です。ただしDiplomaは分野が固定され、単位認定の範囲もコースによって異なりますので、「本当に1年短縮できるか」は志望学部ごとに確認が必要です。ここは無料でお調べします。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
「Diplomaを挟むと1年余計にかかる」という思い込みは、UOWでは必ずしも正しくありません。
UOW College の2セッション制Diploma(Fast Track)は約8ヶ月です。修了して学部2年次相当に入れるコースであれば、高校卒業から学士号取得までは「8ヶ月+2年」=合計約3年。学部へ直接入学した場合の3年と、ほとんど変わりません。
しかもUOW College の Diploma・Foundation には International Academic Course Bursary(2026年は20%、2027年は10〜25%)が用意されています。英語コースをパッケージで付ければ、English Pathway Bursary(20%)も併せて適用されます。
一方で、College在学中は大学本体の奨学金(Country Scholarship・UES)は適用されません。大学へ進学した段階で改めて審査されます。ここを混同しないようご注意ください。詳しくはUOW Collegeの詳細ページで整理しています。
日本の高校からウーロンゴン大学へ進む道は、大きく4つです。どのルートになるかは、高校2年時までの評定平均(5点満点GPA)で決まります。まず全体像を1枚にまとめます。
日本の大学を卒業された方が、UOWの大学院(コースワーク修士)へ進むルートです。専攻は原則問われません。判断の分かれ目は「志望コースの成績基準」と「Graduate Certificateを挟むかどうか」です。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
社会人の方に、必ずお伝えしている落とし穴が2つあります。
1つ目。「Graduate Certificate + Master」や「Bachelor + Master」のパッケージオファーを取ると、Postgraduate Academic Excellence Scholarship(30%)の対象外になります。成績85%以上でパッケージを組んでしまうと、本来もらえた30%を自分で手放すことになります。
2つ目。Master of Teaching(教員養成)を目指す方へ。このコースは奨学金の対象外であるうえ、英語要件がIELTS 7.5(スピーキング8.0・リスニング8.0)と非常に高く、しかも英語コース修了による免除が使えません。UOWで教員を目指すのは、率直に言ってハードルが高い選択です。準備期間を長く取るか、他大学との比較を含めてご相談ください。
逆にMBA(1セッションA$18,594/総額A$74,376)は、Country Scholarship 20%が適用されるため、日本国籍の方には現実的な選択肢です。CEO MagazineのGlobal EMBA Rankings 2024で世界20位という評価もあります。
ウーロンゴンはニューサウスウェールズ州の海沿いにある人口約30万人の都市です。かつては鉄鋼の街として知られましたが、現在は大学と観光、そしてビーチの街として知られています。
シドニーから南へ約80km。電車で日帰りできる距離にありながら、家賃はシドニーより抑えられます。「シドニーの利便性と地方の生活費」を両立できる立地です。
ウーロンゴンは海沿いの街で、キャンパスからビーチまで自転車で行ける距離です。サーフィンや海沿いのサイクリングロードが日常の一部になります。
Bangalay、Campus East、Graduate House、i-House、Kooloobong Village の5つ。食事付き(catered)と自炊型(self-catered)があり、大学院生・家族向けの寮もあります。
ウーロンゴンはカテゴリー2「都市・主要地方拠点」に区分されています。卒業後のビザで有利になる可能性がある一方、都市としての生活利便性も確保されています。
シドニーやメルボルンと比べて日本人留学生の数が少ない環境です。英語漬けの生活を望む方には有利ですが、日本語のサポートが身近にない点は事前にご理解ください。
UOWの学生寮は需要が高く、直前の申込みでは入れないことがあります。2027年入学の申込みは2026年6月27日に開始されました。オファーを受け取ったらすぐに寮の申込みをというのが実務上の鉄則です。
ウーロンゴンは移民制度上の指定地域(Designated Regional Area)カテゴリー2「都市・主要地方拠点」に区分されています。これが卒業後のビザにどう効くかを整理します。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
「地方だからビザで有利」という話は、正確に理解しておく必要があります。
ウーロンゴンが分類されているのはカテゴリー2「都市・主要地方拠点」で、パースやアデレード、ゴールドコーストなどと同じ区分です。より人口の少ない地域(カテゴリー3)とは扱いが異なります。
実務上の意味は「2回目の卒業生ビザ(485)を申請できる可能性がある」「永住権申請時に地方就学の加点対象になる」「地方枠ビザで優先処理を受けられる」という3点です。ただし2回目の485は、卒業後も指定地域に住み続けたことが条件です。卒業してすぐシドニーへ引っ越すと、この条件を満たせません。
そして最も大事なことをお伝えします。ビザ制度は頻繁に、そして予告なく変更されます。実際、卒業生ビザの制度はこの数年で複数回改定されています。「今の制度が4年後もそのまま残っている」という前提で留学先を決めることは、絶対に避けてください。ビザを主目的にする場合は、必ず移民弁護士・登録移民エージェント(MARA)にご相談ください。
NSW州で検討されることの多い3校を、留学生の視点で並べます。
| 比較項目 | ウーロンゴン大学 UOW | UNSW Sydney | マッコーリー大学 |
|---|---|---|---|
| QS世界ランキング 2027 | 世界195位 国内13位 | 世界19位 国内1位 | 世界130位前後 国内8〜9位 |
| Go8加盟 | なし | あり | なし |
| 日本国籍だけで 受けられる減額 | 20% Country Scholarship・申請不要 | ― 成績ベースの奨学金が中心 | ― 成績ベースの奨学金が中心 |
| 成績上位者の減額 | 30% 申請不要・定員なし | コース・成績により 種類が多く条件も細かい | コース・成績により |
| 所在地 | ウーロンゴン シドニーから電車1時間半 | シドニー ケンジントン | シドニー北部 ノースライド |
| 移民制度上の 指定地域 | 該当(カテゴリー2) | 非該当 | 非該当 |
| 生活費の目安 | 抑えめ シドニーより家賃が安い | 高い | 高い |
| 強い分野 | 看護(世界24位)、哲学(世界6位)、 材料・エネルギー、MBA(EMBA世界20位) | 工学、法学、ビジネス、 医学、鉱山工学 | 会計・金融、言語学、 心理学、通訳翻訳 |
| 日本人留学生の数 | 少なめ | 多い | 多い |
| こんな方に | 費用を抑えて質の高い教育を受けたい/看護・材料系を学びたい/地方指定を活かしたい | 国内トップ校のブランドで就職市場に出たい/工学・法学を学びたい | シドニーで会計・金融・通訳翻訳を学びたい |
※UNSW・マッコーリー大学のランキングと奨学金の詳細は各校のページでご確認ください。比較表は留学先選びの観点を整理したもので、優劣を示すものではありません。UNSW Sydneyのページ/マッコーリー大学のページ
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この3校は、選ぶ理由がはっきり分かれます。
UNSWを選ぶべき方は、「オーストラリア国内トップ校のブランドが必要」「工学・法学・医学系を最高水準で学びたい」という目的が明確な方です。QS世界19位という数字は、UOWとは別次元の評価です。そこは正面からお伝えします。
UOWを選ぶべき方は、「同じ予算でどれだけ学べるか」を重視する方です。日本国籍というだけで20%、評定平均4.4以上なら30%下がります。3年間で数百万円の差になります。加えてウーロンゴンは家賃が安く、指定地域の優遇もあります。看護・材料工学・エネルギー系であれば、分野の実力もGo8上位に劣りません。
迷ったときの判断軸はシンプルです。「大学名で就職市場に出るのか、身につけた分野の力で出るのか」。前者ならUNSW、後者ならUOWが合います。UOWが合わないと判断すれば、そうお伝えします。
ウーロンゴン大学の日本人向け奨学金は、必ずもらえますか?
日本は UOW Country Scholarship(授業料20%減額)の対象28か国に含まれています。申請書は不要で、対象コースへ出願すれば自動的に適用され、コースの最短修業年限のあいだずっと続きます。
ただし「必ず」ではありません。教育学・ソーシャルワーク・心理学・医学・臨床運動生理学・栄養士(Nutrition and Dietetics)と、これらを含むダブルディグリーは対象外です。また他の奨学金・スポンサーシップを受けている方も対象外になります。
成績が高い方は、より有利な University Excellence Scholarship(学部30%)や Postgraduate Academic Excellence Scholarship(大学院30%)が適用されます。奨学金は併用できず、最も有利なもの1つだけが適用されます。
日本の高校の成績(評定平均)で、学部に直接入学できますか?
できる場合があります。ウーロンゴン大学は日本の高校の成績を5点満点のGPAで換算した基準を公表しています。
学部グループ1(ビジネス・IT・工学・看護・理学・教育・心理学など)はGPA 3.8、グループ2(経済・金融、ソーシャルワーク)は4.2、グループ3(法学・Pre-Medicine・栄養士・心理学Honoursなど)は4.4が目安です。
GPA 3.0であればFoundation Studiesまたは2セッション制のDiploma、2.5であれば3セッション制のDiplomaが目安になります。これらは指標であり、最終判断は出願書類にもとづく個別審査です。コースごとに前提科目(数学など)が設定されている場合もあります。
30%奨学金(University Excellence Scholarship)は日本人でも狙えますか?
狙えます。大学は「学部グループ3の入学基準を満たす成績」をこの奨学金の自動審査ラインとしており、日本の高校の場合はGPA 4.4/5点満点がその基準です。
重要なのは、実際に出願するコースがグループ3である必要はないという点です。グループ3の基準を満たす成績であれば、グループ1のコースに出願しても30%の審査対象になります。
申請書は不要で、出願すれば自動的に審査されます。定員はありません。在学中はWAM(加重平均点)50以上の維持が条件です。教育学・心理学・運動科学・栄養士・ソーシャルワークの各学位とそれらを含むダブルディグリーは対象外です。
ウーロンゴン大学の学費は年間いくらですか?
2026年入学の学部の年間授業料(定価・2セッション分)は、人文系がA$34,272、ソーシャルワークがA$34,224、コミュニケーション・メディアがA$36,288、ビジネス系がA$38,976、心理学がA$39,888、運動科学・栄養科学がA$41,136、コンピューターサイエンス・IT・数学がA$42,816、法学がA$44,064、工学(Honours)がA$48,768です。
大学院はMBAが1セッションA$18,594(総額A$74,376)、Master of Information TechnologyがA$21,384(総額A$85,536)など。
いずれも定価であり、日本国籍の方は20%または30%下がります。授業料は単位(credit point)単位で計算され、毎年改定されます。詳しくは学費のセクションをご覧ください。
ウーロンゴン大学の英語要件(IELTS)はどのくらいですか?
コースごとに設定されており、Course Finder の各コースページで確認します。標準的な学部・大学院はIELTS Academic 総合6.0〜6.5です。
ただし専門職につながるコースは大きく上がります。看護(Bachelor of Nursing・Master of Nursing (Pre-registration))はIELTS総合7.0(リーディング7.0・ライティング6.5・スピーキング7.0・リスニング7.0)、Master of Teaching は総合7.5(リーディング7.0・ライティング7.0・スピーキング8.0・リスニング8.0)です。これらはUOW独自の基準ではなく、ANMAC(看護)とNESA(教員)という認定機関が定める要件です。
またIELTS Indicator/IELTS Online、TOEFL iBT Home Edition、PTE Academic Online は受け付けられません。すべてのテストはコース開始日から2年以内のものに限られます。
英語力が足りない場合はどうすればいいですか?
付属の UOW College Australia が English for Tertiary Studies(ETS)と English for Academic Purposes(EAP)を開講しており、修了するとIELTSを受け直さずに進学できます。
必要な週数は入学時のスコアと目標で決まります。たとえばIELTS 5.5(リーディング5.0・ライティング5.0)の方がIELTS 6.0相当を目指す場合はETS 12週、6.5相当ならETS 18週が目安です。英語コースと本コースをパッケージで出願すれば、ビザ申請も一度で済みます。
ただし重要な例外があります。看護(Bachelor of Nursing・Master of Nursing (Pre-registration))、Master of Teaching、Doctor of Medicine は、英語コース修了による英語要件の充足が認められません。これらのコースは必ずIELTS等のスコア提出が必要です。
Foundation と Diploma、どちらを選べばいいですか?
修了後にどこへ進むかが違います。Foundation Studies は修了後学部1年次へ、Diploma は修了後学部2年次相当への単位認定を受けられるコースがあります。
つまり Diploma(2セッション制・Fast Track/約8ヶ月)を選べば、高校卒業から学士号まで合計約3年で、学部へ直接入学した場合とほとんど変わりません。分野が決まっているならDiploma、まだ迷っているならFoundationが基本の考え方です。
ただし単位認定の範囲はコースによって異なりますので、「本当に1年短縮できるか」は志望学部ごとの確認が必要です。無料でお調べします。
ウーロンゴンで学ぶと、ビザ上の利点はありますか?
ウーロンゴンはオーストラリアの移民制度上「指定地域(Designated Regional Area)」のカテゴリー2「都市・主要地方拠点」に区分されています。
実務上の意味は3つです。①指定地域のCRICOS登録校を卒業し、その後も指定地域に居住した方は2回目の卒業生ビザ(サブクラス485)を申請できる可能性がある、②永住権申請時に地方就学の加点対象になる、③地方枠ビザで優先処理を受けられる。
ただし2回目の485は卒業後も指定地域に住み続けたことが条件です。卒業してすぐシドニーへ引っ越すと満たせません。そしてビザ制度は予告なく変更されます。「今の制度が4年後も残っている」という前提で留学を決めることは避けてください。
ウーロンゴンはシドニーからどのくらいの距離ですか?生活はしやすいですか?
ウーロンゴンはシドニーの南およそ80kmに位置する人口約30万人の海沿いの都市で、電車で約1時間30分です。シドニーへ日帰りできる距離にありながら、家賃はシドニーより抑えられます。
大学のメインキャンパスは緑の多い環境にあり、ビーチまで自転車で行ける距離です。学生寮は Bangalay、Campus East、Graduate House、i-House、Kooloobong Village の5棟があり、食事付きと自炊型が選べます。
注意点としては、寮の需要が非常に高いことです。オファーを受け取ったらすぐに申し込むのが実務上の鉄則です。また日本人留学生の数はシドニー・メルボルンより少なめですので、英語漬けの環境を望む方には有利ですが、日本語のサポートが身近にない点はご理解ください。
ウーロンゴン大学は何が強い大学ですか?
QS分野別ランキング2026では哲学が世界6位、看護学が世界36位。ShanghaiRanking 2025では看護学が世界24位、鉱山・鉱物工学が世界48位です。
U.S. News 2026では物性物理学20位、エネルギー・燃料29位、物理化学31位、ナノサイエンス39位、材料科学49位と、材料・エネルギー系の研究に厚みがあります。鉄鋼の街として発展した地域性が背景にあります。
MBAは CEO Magazine の Global Executive MBA Rankings 2024で世界20位。またTHEインパクトランキング2026では世界41位タイで、13のSDG項目で世界トップ100に入っています。
入学時期はいつですか?
UOWの主な入学時期はAutumn Session(2月下旬〜3月開始)とSpring Session(7月下旬開始)の年2回です。加えて Summer Session(11月下旬〜12月開始)と、コースによっては Trimester 制(年3回)も設定されています。
2027年のAutumn Sessionはオリエンテーションが2月22日の週から、授業が3月1日開始。Spring Sessionはオリエンテーションが7月19日の週から、授業が7月26日開始です。
UOW College の英語コースは年間を通じて複数の開講日が設定されており、6週ごとのブロックで始められます。「春に高校を卒業して、7月から大学」という組み方も可能です。
留学エージェントを通すと、学費は高くなりますか?
変わりません。学費も奨学金も、大学に直接申し込む場合とまったく同じ条件です。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。
むしろ「志望コースが奨学金の対象か」「評定平均が30%のラインに届くか」「Diploma経由と直接入学のどちらが総額を抑えられるか」といった、見落とすと差が出る部分を事前に押さえられるぶん、有利に進められるケースが多くあります。
「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。そのうえで、UOWのように奨学金の対象外コースが細かく、英語コースの必要週数が個別判定される大学では、エージェントを通すメリットが具体的に存在します。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。
UOWで最も起きやすい計算違いがこれです。教育学・ソーシャルワーク・心理学・医学・栄養士・臨床運動生理学は、20%も30%も対象外です。しかもこれらはUOWが強い分野と重なります。「志望コースを決めてから、実は対象外だと知る」という順番になると、予算計画が根本から狂います。出願前に確認します。
UOWは日本の高校の成績とルートの対応を公表していますが、公表値はあくまで指標で、前提科目や英語要件が別にかかります。またDiploma経由と学部への直接入学のどちらが総額を抑えられるかは、志望コースによって変わります。成績証明書をお預かりして大学へ照会し、両ルートの総額と所要年数を並べてお出しします。
University Excellence Scholarship(30%)の判定ラインは「グループ3の入学基準を満たす成績」=日本の高校でGPA 4.4です。この仕組みは公式サイトの読み込みが必要で、「グループ3のコースに出願しなければもらえない」と誤解されている方が非常に多いところです。正確にご説明します。
UOW College の ETS/EAP は6週から24週まであり、必要週数は現在のスコアと目標で決まります。週単価は一律ですので、総額は週数だけで決まります。渡航前のスコア次第で数十万円変わりますので、見積もりの取り寄せをお手伝いします。
大学院で 「Graduate Certificate + Master」や「Bachelor + Master」のパッケージオファーを取ると、30%奨学金の対象外になります。一方、英語コースとのパッケージはビザ申請が一度で済むという利点があります。どこをパッケージにして、どこを分けるか――ここは経験がないと判断しにくいところです。
志望コースが奨学金の対象かを確認したうえで、減額後の授業料に生活費・OSHC・SSAF・ビザ申請料まで足した総額を無料で試算します。UOW Collegeを経由する場合の総額比較もお出しします。
UOWの学生寮は需要が高く、直前の申込みでは入れないことがあります。2027年入学分の申込みは2026年6月27日に開始されました。オファーを受け取ったらすぐ寮の申込み――この順番を管理します。
大学の公式サイトは自校の情報しか載せません。UOW・UNSW・マッコーリー大学を条件別に比較するには、複数校を扱うエージェントでなければできません。合わないと判断すれば、率直にそうお伝えします。
アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。保護者の方からのご相談も承ります。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
ウーロンゴン大学を検討している方へ ― 松本より
ウーロンゴン大学は、「日本国籍であること」が有利にはたらく、めずらしい大学です。Country Scholarship の対象28か国に日本が入っており、申請しなくても授業料が20%下がります。評定平均4.4以上なら30%です。3年間で見れば、数百万円の差になります。
そしてもう一つ。UOWは日本の高校の評定平均とルートの対応を公式に公表している数少ない大学です。「私の成績で入れますか」という問いに、かなりの精度でお答えできる大学だということです。評定平均3.0からでも道があります。UOW CollegeのDiploma(約8ヶ月)を経由すれば学部2年次相当へ進めるコースがあり、合計約3年で学士号に届きます。少人数で大学の学び方に慣れてから本科に入れるので、最初の1年でつまずきにくいという実感もあります。
一方で、率直にお伝えしなければならないこともあります。UOWが得意とする心理学・教育・栄養士・ソーシャルワークは、いずれも奨学金の対象外です。「強い分野を安く学ぶ」が両立しないケースがあります。看護については公表されている対象外リストに明記がないため、出願前の個別確認が必要です。
学びたい分野と、今の評定平均・英語力を教えていただければ、実際にいくらかかって、どの減額率が狙えるのかを具体的な数字でお答えします。UOWが合わないと判断すれば、そう申し上げます。まだ迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。ウーロンゴン大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
Free Consultation
定価と、あなたが実際に払う額は、
同じではありません。
「私の評定平均だと、どのルートになるか」「志望コースは奨学金の対象か、対象外か」「20%と30%のどちらが狙えるか」「減額後の総額はいくらか」――ウーロンゴン大学が合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方のご相談も歓迎します。
※本ページは2026年8月16日時点の公開情報にもとづき、アンアルウェン代表・松本朋弥が作成しています。学費はウーロンゴン大学公式 Course Finder の2026年入学者向け公表値、英語要件・入学要件・奨学金の条件は同大学公式サイトおよび「International entry requirements」の公表値です。ランキングの数値は各調査機関が公表した年度のものです(QS World University Rankings 2027、THE World University Rankings 2026、THE Impact Rankings 2026、QS World University Rankings by Subject 2026、ShanghaiRanking 2025、U.S. News Best Global Universities 2026、CEO Magazine Global Executive MBA Rankings 2024)。UOW College の学費・奨学金は UOW College Australia 公式サイトの公表値です。学費・奨学金・入学要件・ビザ制度は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。
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