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オーストラリア首都特別地域の大学・大学院一覧

UNIVERSITY in ACT

Universities in the Australian Capital Territory — Canberra

オーストラリア首都特別地域(キャンベラ)の
大学・大学院 留学ガイドUNIVERSITIES IN THE ACT

キャンベラに本拠を置く大学は2校。うちANU(オーストラリア国立大学)はQS世界大学ランキング2027で世界29位と、オーストラリア屈指の研究大学です。そして首都でありながら、キャンベラは卒業生ビザが1年延長される対象地域。政治・国際関係・公共政策を学ぶなら、国の意思決定が行われる街で学ぶ意味は小さくありません。2校を比較し、判断できる材料をまとめました。

2校ACTに本拠を置く
大学の数
29位ANUのQS世界
ランキング2027
+1年首都で卒業生ビザが
延長される
約47万人キャンベラの人口
計画都市
This page at a glance
  1. オーストラリア首都特別地域(ACT)に本拠を置く大学は2校です。ANU(オーストラリア国立大学)とキャンベラ大学(UC)。どちらも公立です。
  2. ANUはQS世界大学ランキング2027で世界29位。オーストラリアで4番目に高い順位で、Group of Eightの中核校です。1946年に連邦議会の法律により設立された、国内で唯一「国立」を冠する大学です。
  3. 首都キャンベラは、卒業生ビザの延長対象です。移民制度上「カテゴリー2」に分類されており、卒業生ビザ(サブクラス485)が1年延長される制度の対象になり得ます。シドニー・メルボルン・ブリスベンにこの制度はありません。
  4. 政治・国際関係・公共政策を学ぶなら、立地そのものが教育資源です。連邦議会、各省庁、各国大使館、シンクタンクがすべてこの街にあります。ANUの政治学・国際関係は世界的な評価を得ています。
  5. ANUの学費は高い水準です。多くのプログラムで年56,120豪ドル。Go8のなかでも上位の設定で、これは事実としてお伝えしておきます。
  6. キャンベラは内陸の計画都市で、冬は冷えます。人口約47万人、海に面していません。大都市の刺激を求める方には物足りない可能性があります。この点は率直に書きました。

オーストラリア首都特別地域(Australian Capital Territory/ACT)は、シドニーとメルボルンの間、ニューサウスウェールズ州の内陸に位置する連邦直轄地です。人口約47万人のキャンベラは、20世紀初頭に「首都のためにゼロから設計された計画都市」。同心円状の道路と広大な緑地、そして湖を中心に据えた街です。

この街に大学は2校しかありません。しかしそのうちの1校、ANU(オーストラリア国立大学)はQS世界大学ランキング2027で世界29位。オーストラリアではUNSW(19位)、メルボルン大学(22位)、シドニー大学(28位)に次ぐ4位で、Group of Eightの中核校です。

そしてこの州には、もうひとつ見落とされがちな条件があります。首都キャンベラは、移民制度上の「カテゴリー2」に分類されているということです。つまり、キャンベラで学び、住むと、卒業生ビザが1年延長される制度の対象になり得ます。シドニー・メルボルン・ブリスベンで学んでも、この+1年はありません。

このページでは、2校を公表データで比較し、「キャンベラが向いていないケース」まで率直にお伝えします。

ACTの大学は2校 ― 全体像

オーストラリア首都特別地域に本拠を置く大学は2校あります。ANU(オーストラリア国立大学)とキャンベラ大学(University of Canberra)。どちらも公立大学です。

このほか、UNSW(ニューサウスウェールズ大学)がキャンベラに「UNSW Canberra」というキャンパスを持っています(オーストラリア国防大学と連携)。ただし本拠はシドニーです。

2校ACTに本拠を置く
大学の数
1校Group of Eight加盟
(ANU)
29位ANUのQS世界順位
国内4位
カテゴリー2キャンベラの地方区分
=485が+1年

2校ともキャンベラ市内にあります。したがってどちらを選んでも、卒業生ビザは+1年の対象になり得ます。ニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州のように「キャンパスによって扱いが変わる」ということはありません。選択がシンプルです。

なぜキャンベラなのか ― 5つの条件

01

首都で学んで卒業生ビザが+1年

キャンベラは移民制度上「カテゴリー2(Cities and Major Regional Centres)」に分類されています。首都でありながら、卒業生ビザ(サブクラス485)が1年延長される制度の対象になり得ます。シドニー・メルボルン・ブリスベンにこの制度はありません。学士号なら通常2年+1年で3年です。

02

ANUという選択肢(QS世界29位)

ANUはQS世界大学ランキング2027で世界29位、オーストラリア国内4位。Group of Eightの中核校で、1946年に連邦議会の法律により設立された国内唯一の「国立」大学です。研究に特化した設計で、学生数は他のGo8より少なく、教員との距離が近いのが特徴です。

03

政治・国際関係を学ぶなら立地が教育資源

連邦議会、各省庁、各国大使館、シンクタンク――オーストラリアの意思決定機関がすべてこの街にあります。ANUの政治学・国際関係・公共政策は世界的な評価を得ており、講義に現職の政策担当者が登壇することも珍しくありません。この分野で、立地が持つ意味は大きいです。

04

政府機関でのインターン・就業機会

キャンベラの雇用は公共部門が大きな比率を占めます。キャンベラ大学は公共政策・行政分野での実務教育に強く、政府機関との連携も持っています。「国際機関や公共セクターで働きたい」という進路に対して、この街の環境は他にない条件です。

05

落ち着いた学習環境

人口約47万人の計画都市。同心円状の道路と広大な緑地、湖。大都市の喧騒がなく、学業に集中できる環境です。留学生の比率も高く、大学が街の中心的な存在になっています。

Fact check

ただし、選択肢は2校だけです。そしてANUの学費は高い。多くのプログラムで年56,120豪ドルと、Go8のなかでも上位の設定です。学びたい分野が2校で見つからない、あるいは予算が合わない場合は、他州を検討することになります。加えてキャンベラは内陸の街で、冬は冷えます。海はありません。大都市の刺激や多様な選択肢を求める方には、物足りない可能性があります。

2大学の比較表

比較項目 ANU キャンベラ大学(UC)
QS世界ランキング2027 29位
オーストラリア4位
518位
Group of Eight
設立 1946年
連邦議会の法律による
1990年
大学の性格 研究特化
少人数・教員との距離が近い
実務直結
職業教育に強み
看板分野 政治学・国際関係
公共政策・地球科学・人類学
看護・スポーツ科学
教育・公共政策・デザイン
学部の英語要件 IELTS 6.5
(各6.0)
コースによる
看護は7.0(各7.0)
学部 年間学費の目安 多くのプログラムで
$56,120
$39,000〜45,000
キャンパス アクトン(CBD隣接)
単一キャンパス
ブルース(CBDから約8km)
卒業生ビザの延長 2校ともキャンベラ ― カテゴリー2で+1年の対象になり得ます
選び分けの考え方

大学の性格がはっきり分かれています。ANUは研究特化で、学部から大学院・研究職までを見据えた設計。国際機関や政策の世界を目指すなら第一候補です。キャンベラ大学は職業教育志向で、看護・スポーツ科学・教育など資格や実務に直結する分野が中心。学費もANUより明確に低く設定されています。

「キャンベラで学びたい」という前提が同じでも、この2校は目的によって答えが変わります。

大学別ガイド ― ANUとキャンベラ大学

オーストラリア国立大学(ANU)The Australian National University

29位QS 2027

1946年、オーストラリア連邦議会の法律により設立された、国内で唯一「国立」を冠する大学です。当初から研究を主目的に設計されており、その性格は現在も変わっていません。QS世界大学ランキング2027で世界29位、オーストラリア国内4位。Group of Eightの中核校です。

強いのは政治学・国際関係・公共政策・地球科学・人類学・アジア太平洋研究。とくに政治学と国際関係は世界的な評価を得ており、連邦議会と各省庁が徒歩圏にあるという立地が、そのまま教育資源になっています。日本研究・アジア研究の拠点としても知られます。

他のGo8と比べて学生数が少なく、教員との距離が近いのも特徴です。研究大学でありながら、学部段階から少人数の環境で学べます。

一方で、学費は高い水準です。多くのプログラムで年56,120豪ドル。Go8のなかでも上位の設定であることは、事実としてお伝えしておきます。英語要件も学部の標準がIELTS 6.5(各6.0)と、相応に高く設定されています。

キャンパス
アクトン(キャンベラCBD隣接)/単一キャンパス
強い分野
政治学、国際関係、公共政策、地球科学、人類学、アジア太平洋研究、物理学
英語要件
学部の標準 IELTS Academic 総合6.5(各バンド6.0以上)
学費の目安
多くのプログラムで年56,120豪ドル(2026年)
大学の性格
研究特化。学生数が少なく、教員との距離が近い
地方指定
カテゴリー2/卒業生ビザ+1年の対象になり得ます

Go8QS 29位政治学・国際関係485+1年

キャンベラ大学(UC)University of Canberra

518位QS 2027

1990年に大学となった公立大学です。キャンベラ市街から約8kmのブルースにキャンパスを構えます。QS世界大学ランキング2027で518位。この大学も、総合順位ではなく分野と条件で見るべき大学です。

強いのは看護・スポーツ科学・教育・公共政策・デザイン。いずれも卒業後の職業に直結する分野で、実習が組み込まれています。首都という立地から、政府機関でのインターンや実務経験の機会があるのも、この大学ならではの条件です。

学費は年39,000〜45,000豪ドルで、ANU(年56,120豪ドル)より明確に低い水準。「キャンベラで学び、卒業生ビザの+1年を取りたいが、ANUの学費は現実的でない」という方にとって、実質的な選択肢になります。

ただし看護については、英語要件がIELTS 7.0(各バンド7.0以上)と高く設定されています。これは大学ではなく、卒業後の職業登録(Ahpra)の要件に連動しているためです。

キャンパス
ブルース(キャンベラCBDから約8km)
強い分野
看護、スポーツ科学、教育、公共政策・行政、デザイン、ITビジネス
英語要件
コースにより異なります/看護はIELTS 7.0(各7.0)
学費の目安
学部で年39,000〜45,000豪ドル
特徴
首都という立地を活かした政府機関との連携・実務教育
地方指定
カテゴリー2/卒業生ビザ+1年の対象になり得ます

看護・スポーツ科学公共政策485+1年ANUより学費が低い

学びたい分野から大学を選ぶ

学びたい分野 第一候補 補足
政治学・国際関係 ANU 世界的な評価を得ている分野。連邦議会・省庁・大使館が徒歩圏にあるという立地が教育資源になります
公共政策・行政 ANU/キャンベラ大学 研究志向はANU、実務志向はキャンベラ大学。政府機関でのインターン機会があります
アジア太平洋研究・日本研究 ANU この分野の研究拠点として国際的に知られています
地球科学・環境科学 ANU QS分野別でも高い評価を得ている領域です
物理学・数学・天文学 ANU 研究特化型の大学として設計された経緯が、この分野に表れています
看護 キャンベラ大学 英語要件はIELTS 7.0(各7.0)。卒業後の職業登録要件に連動しています
スポーツ科学 キャンベラ大学 オーストラリア・スポーツ・コミッションの拠点がキャンベラにあります
教育(教員養成) キャンベラ大学 英語要件がオーストラリアで最も高い分野のひとつです
デザイン・ITビジネス キャンベラ大学 実務直結型のコース設計です
ビジネス・経済学 ANU ANUのビジネス・経済学部はGo8として高い評価を得ています
Important

学びたい分野が2校で見つからない場合は、他州を検討してください。ACTは大学が2校しかありません。工学、建築、獣医学、舞台芸術、海洋生物学といった分野は、この地域では選択肢が限られます。「キャンベラで学びたい」より「学びたい分野がキャンベラにあるか」を先に確認するのが、遠回りしない順番です。

学費と総額シミュレーション

生活費はキャンベラ年28,000豪ドル、OSHC(海外学生健康保険)は年800豪ドル、渡航費・初期費用は合計4,000豪ドルとして試算します(1豪ドル=100円換算)。

進学パターン(学部3年) 学費総額 生活費・その他 総額(AUD) 日本円換算 485
ANU
年56,120豪ドル
$168,360 $90,400 $258,760 約2,590万円 3年
キャンベラ大学
年41,000豪ドル想定
$123,000 $90,400 $213,400 約2,130万円 3年

ANUとキャンベラ大学で、総額の差は約460万円です。ANUには世界29位というブランドと研究環境があり、その差額に見合うかどうかは目的次第です。ただし卒業生ビザの+1年は、どちらを選んでも同じように得られます。

参考までに、シドニー大学(QS 28位・Go8)で学ぶ場合の試算は約2,730万円で、卒業生ビザは2年。ANUなら約2,590万円で3年。順位はほぼ同格ですから、この比較は現実的な検討材料になります。

Reference

学生ビザ(サブクラス500)の申請では、生活費として年29,710豪ドルを示すことが求められます(2026年時点・本人分)。これは「実際にかかる金額」ではなく「ビザ申請時に証明する必要がある水準」です。このほか初年度の学費と往復航空券相当額の資金証明も必要になります。金額は毎年改定されるため、出願時点の最新額をご確認ください。

学生ビザでは学期中は2週間で48時間まで、休暇期間中は時間制限なく働けます。2026年7月1日からの全国最低賃金は時給26.44豪ドル、カジュアル雇用では33.05豪ドルです。キャンベラは公共部門の比率が高く、飲食・小売の求人数はシドニー・メルボルンより少なくなります。

入学条件(学力・英語)と進学ルート

日本の高校の卒業資格だけでは、オーストラリアの大学の学部に直接入学することは原則としてできません。オーストラリアの中等教育は12年生(Year 12)で修了し、その後3年制の学部に進むためです。日本の高校卒業は12年間の教育修了に相当しますが、大学入学に必要とされる水準(ATARに相当する学力)を満たしていると自動的にはみなされません。

ROUTE A

ファウンデーションから
学部へ

ANUには進学準備課程(ANU College)が、キャンベラ大学にもパスウェイが用意されています。

  • 年に複数回の入学日があり、日本の卒業時期に合わせやすい
  • 英語要件はIELTS 5.5〜6.0程度と、学部直接入学より低い
  • 修了後に学部1年次へ進学します
最も一般的 日本の高校卒業からの標準ルート
ROUTE B

日本の大学に在学・卒業
してから編入・進学

日本の大学を1年以上修了していれば、学部への直接出願が可能になるケースがあります。

  • 単位認定で在学年数を短縮できる場合があります
  • 日本の大学を卒業していれば、大学院(修士)への出願が可能です
  • ANUは大学院の選択肢が特に充実しています
短縮の可能性 単位認定は個別審査
ROUTE C

IB・海外の高校資格
を持っている

国際バカロレア(IB)ディプロマ、GCE Aレベル、オーストラリアのYear 12(ATAR)などを取得している場合。

  • 学部への直接出願が可能です
  • ANUのような要件の高い大学も土俵に乗ります
  • スコアの下限は大学・コースごとに設定されています
直接入学可 準備課程が不要

ANUの学部標準英語要件はIELTS 6.5(各6.0)です。日本の高校生・大学生にとって、これは決して低いハードルではありません。とくに各バンド6.0(Writingを含む)という条件が壁になりやすい。IELTS 6.5の取得には、5.5から始めて一般に半年〜1年の対策期間が必要です。ANUを志望するなら、英語対策の開始時期がそのまま合否を左右します。

日本の成績はどう評価されるか

日本の高校の評定平均、大学のGPAが、オーストラリアの大学でどう換算されるか――これは大学ごとに換算表が異なり、公表していない大学もあります。アンアルウェンでは、成績証明書をお預かりして大学に直接照会し、出願可能かどうかを確認したうえでご案内しています。

入学日と出願スケジュール

オーストラリアの大学は2月と7月の年2回入学が基本です。日本の3月卒業からは、7月入学(空白期間 約4ヶ月)か翌年2月入学(空白期間 約11ヶ月)の二択になります。

  • 入学の10〜12ヶ月前|情報収集・大学選定 志望分野を決め、ANUかキャンベラ大学かを絞ります。この段階でコース単位の英語要件と学力要件を確認しておくことが、後の遅れを防ぎます。
  • 入学の8〜10ヶ月前|IELTS受験・書類準備 IELTSを受験します。ANU志望の場合、6.5(各6.0)は一度で届かない前提で計画してください。並行して成績証明書・卒業証明書の英文版を準備します。
  • 入学の6〜8ヶ月前|出願 大学に出願します。奨学金は出願時に自動審査されるものが多いため、出願段階で成績要件を満たしているかが重要です。
  • 入学の4〜6ヶ月前|オファー受諾・学費支払い 条件付きオファーから正式オファーへ。学費の初回分を支払い、CoE(入学許可確認書)が発行されます。同時に滞在先の手配を開始します。
  • 入学の2〜4ヶ月前|学生ビザ申請 CoEとOSHC加入証明をもとに、学生ビザ(サブクラス500)を申請します。GS(Genuine Student)要件に対応した書類の作成が必要です。
  • 入学の1ヶ月前〜|渡航準備 航空券の手配、出発前オリエンテーション、現地での銀行口座・携帯電話の準備。7月入学の方は真冬の到着です。キャンベラの冬は冷えるため、防寒具の準備が必要になります。

キャンベラで暮らす

キャンベラは人口約47万人。20世紀初頭に「首都のためにゼロから設計された計画都市」で、同心円状の道路網、広大な緑地、そして人工湖バーリー・グリフィン湖を中心に据えた構造になっています。

滞在方法 費用の目安(週) 特徴
大学の学生寮 $350〜600 ANUはキャンパス内に複数の寮(Residential Hall)を持ち、学生生活の中心になっています。キャンベラでは寮に住む留学生の比率が高い。申込みは早期に締め切られます
ホームステイ $340〜420 食事付きが一般的。渡航直後の数ヶ月に適しています
学生アパート(PBSA) $330〜500 留学生向けに設計された民間アパート。家具付き・光熱費込みが基本
シェアハウス $250〜380 最も費用を抑えられます。ただしキャンベラは大学周辺に住まいが集中しており、選択肢は限られます
  • 気候:内陸性気候で、四季がはっきりしており冬は冷えます。朝晩は氷点下になる日もあります。夏は乾燥して暑い。海はありません
  • 時差:日本より1時間進んでいます。ただし10月〜4月の夏時間期間は2時間になります
  • 交通:バスとライトレールが整備されていますが、都市が広く分散しているため、車があると便利という土地柄です。大学周辺に住むのが基本になります
  • 治安:オーストラリアの都市のなかでも落ち着いた部類とされます
  • 日本人コミュニティ:シドニー・メルボルンと比べると非常に小規模です。英語環境を確保しやすい一方、日本語で助けを求められる相手は限られます
  • アルバイト:公共部門の比率が高い街のため、飲食・小売の求人数はシドニー・メルボルンより少なくなります。この点は現実として認識しておいてください
  • 週末の行き先:シドニーまで車で約3時間、海(NSW州南海岸)まで約2時間。スノーウィーマウンテンズのスキー場へも行けます

卒業後のキャリアとビザ(485・地方指定)

取得した学位・学んだ場所 滞在可能期間の目安 補足
学士号 通常2年 Post-Higher Education Work ストリーム
修士号(コースワーク) 通常2年 同上
修士号(研究)・博士号 より長期 研究学位は期間が長く設定されています
キャンベラで学び、住んだ場合 さらに+1年 カテゴリー2(Cities and Major Regional Centres)。2校ともキャンベラなので、どちらを選んでも対象になり得ます

首都であるにもかかわらず、キャンベラは卒業生ビザの延長対象です。シドニー・メルボルン・ブリスベンで学んだ場合、この+1年はありません。学士号なら通常2年+1年で3年。「Go8で学びながら、卒業後の滞在期間も伸ばす」という組み合わせが成立する、数少ない場所のひとつです。

追加分の申請には、「直前まで対象地域内に住み、学び、働いていたこと」など複数の条件があります。卒業後もキャンベラに残ることが前提です。「卒業したらシドニーで就職したい」という方には、この優遇は使えません。

キャンベラで働くということ

キャンベラの雇用は公共部門が大きな比率を占めます。連邦政府機関、シンクタンク、国際機関の事務所、研究機関。公共政策・国際関係・データ分析・IT・研究職といった分野では、この街ならではの機会があります。

一方で、民間企業の求人、とくに飲食・小売・観光といった留学生が就きやすい仕事の絶対数は、シドニー・メルボルンより少ないのが実情です。またオーストラリア国籍・永住権が要件になる政府職も多く、留学生がそのまま公務員になれるわけではありません。この点は率直にお伝えします。

日本に帰国して就職する場合

ANUはGroup of Eightであり、研究分野や国際機関を志望する場合には非常に説明しやすい学位です。ただし日本の一般的な就職市場での知名度は、シドニー大学やメルボルン大学ほどではありません。キャンベラ大学については、日本での知名度をほとんど期待できません。

日本企業が海外大学卒業者に見ているのは、多くの場合「英語で学位を取り切った事実」と「その経験で何ができるようになったか」です。ここは大学名ではなく、本人が説明できるかどうかで決まります。

※ビザ・移民制度は頻繁に変更されます。年齢制限、英語要件、申請期限、地域区分などの細目も含め、必ず最新の要件をご確認ください。

他州との比較

比較項目 ACT
(キャンベラ)
NSW
(シドニー)
SA
(アデレード)
WA
(パース)
大学数 2校 11校 3校 5校
Group of Eight 1校 2校 1校 1校
最上位のQS順位 29位 19位 79位 77位
州都・中心都市の485延長 +1年 対象外 +1年 +1年
日本との時差 1〜2時間
夏時間で変動
1〜2時間 30分〜1時間30分 1時間
夏時間なし
都市規模 約47万人 約550万人 約140万人 約200万人
就職に強い分野 公共政策・国際関係
研究職
金融・IT・メディア 防衛・宇宙・医療 資源・エネルギー
アルバイトの求人数 少ない 最も多い 中程度 中程度

キャンベラ留学が向く人・向かない人

向いている方 向いていない可能性が高い方
政治・国際関係・公共政策を学びたい 学びたい分野が2校で見つからない(他州を検討してください)
研究職・大学院進学まで視野に入れている アルバイト収入をあてにした資金計画を立てている
Go8で学びつつ卒業後の滞在期間も伸ばしたい 大都市の刺激・多様な選択肢を求めている
落ち着いた環境で学業に集中したい 海やビーチが近い環境を求めている(内陸で海はありません)
学生寮中心の学生生活に魅力を感じる 寒さが苦手(冬は氷点下になる日があります)
日本人の少ない環境で英語を伸ばしたい 日本語で相談できるコミュニティが近くにないと不安

私たちは「キャンベラをおすすめする」ことを目的にしていません。ACTは大学が2校しかないため、「学びたい分野があるかどうか」が最初の関門になります。無ければ他州をご提案します。合わない場所に行っても、良い留学にはならないからです。

よくある質問

キャンベラには大学がいくつありますか?

オーストラリア首都特別地域(ACT)に本拠を置く大学は2校です。ANU(オーストラリア国立大学)とキャンベラ大学(University of Canberra)。どちらも公立大学です。このほか、UNSW(本拠はシドニー)が「UNSW Canberra」というキャンパスを持っています。

ANUはどれくらいのレベルの大学ですか?

QS世界大学ランキング2027で世界29位、オーストラリア国内4位です。UNSW(19位)、メルボルン大学(22位)、シドニー大学(28位)に次ぐ位置で、Group of Eightの中核校。1946年にオーストラリア連邦議会の法律により設立された、国内で唯一「国立」を冠する大学です。研究に特化した設計で、政治学・国際関係・公共政策・地球科学・人類学に世界的な評価があります。

キャンベラで学ぶと、卒業後にオーストラリアに残れますか?

残れます。しかもキャンベラは移民制度上「カテゴリー2」に分類されており、卒業生ビザ(サブクラス485)が1年延長される制度の対象になり得ます。学士号なら通常2年+1年で3年。首都でありながらこの扱いを受けるのは、キャンベラの大きな特徴です。シドニー・メルボルン・ブリスベンにこの制度はありません。ただし卒業後もキャンベラに残ることが前提です。

ANUとキャンベラ大学、どちらを選ぶべきですか?

大学の性格がはっきり分かれています。ANUは研究特化で、政治学・国際関係・公共政策・地球科学が中心。学部から大学院・研究職までを見据えた設計です。キャンベラ大学は職業教育志向で、看護・スポーツ科学・教育など資格や実務に直結する分野が中心。学費もANUの年56,120豪ドルに対し、キャンベラ大学は年39,000〜45,000豪ドルと明確に低い。卒業生ビザの+1年は、どちらを選んでも同じように得られます。

ANUの学費が高いと聞きました

事実です。多くのプログラムで年56,120豪ドル(2026年)。Go8のなかでも上位の設定です。学部3年の総額は約2,590万円という試算になります(1豪ドル=100円換算・生活費含む)。参考までに、シドニー大学(QS 28位)で学ぶ場合の試算は約2,730万円で卒業生ビザは2年。ANUなら約2,590万円で3年――順位はほぼ同格ですから、この比較は現実的な検討材料になります。費用を抑えたい場合は、キャンベラ大学(約2,130万円)という選択肢もあります。

キャンベラでアルバイトは見つかりますか?

見つかりますが、求人の絶対数はシドニー・メルボルンより明確に少ないのが実情です。キャンベラは公共部門の比率が高い街で、飲食・小売の規模がそれほど大きくありません。アルバイト収入をあてにした資金計画を立てるのは、この街では特にリスクがあります。学生ビザでは学期中2週間で48時間まで働けますが、収入は「生活費の一部を補うもの」と位置づけ、総額の見積もりから差し引かずに計画してください。

キャンベラの気候はどうですか?

内陸性気候で、四季がはっきりしており冬は冷えます。朝晩は氷点下になる日もあり、日本の関東内陸部に近い感覚です。夏は乾燥して暑い。そして海がありません。「オーストラリア=ビーチ」というイメージで来ると、想像とまったく違います。逆に、四季があること・落ち着いた環境を好む方には暮らしやすい街です。

IELTSはどれくらい必要ですか?

ANUの学部標準要件はIELTS Academic 総合6.5(各バンド6.0以上)です。各バンド6.0という条件が壁になりやすく、5.5から始めて一般に半年〜1年の対策期間が必要です。キャンベラ大学はコースにより異なりますが、看護はIELTS 7.0(各7.0)と高く設定されています。これは卒業後の職業登録(Ahpra)の要件に連動しているためです。

日本の高校を卒業してすぐ、ANUに入学できますか?

原則としてできません。学制の違いにより、日本の高校卒業資格だけでは学部への直接入学の要件を満たさないためです。ANU College などの進学準備課程(ファウンデーション)を経由するのが標準ルートになります。ただし国際バカロレア(IB)などを取得している場合は、学部への直接出願が可能です。

エージェントを通すと学費は高くなりますか?

いいえ。大学に直接出願した場合と、学費も奨学金の条件もまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。アンアルウェンのサポートは、相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。

他社との違い ― アンアルウェンが選ばれる理由

01 GS対策・ビザ申請まで無料

学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。

02 渡航後も日本と現地の両方から支援

オーストラリアに提携オフィスがあります。滞在中から帰国まで、継続して相談していただけます。

03 毎月12名様限定

一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的なご案内はいたしません。

04 スタッフが実際に訪問した学校だけを紹介

授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで、厳選してご紹介しています。

05 2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

オーストラリア留学に特化して積み重ねてきた実績です。

06 メリットだけでなく現実も率直に伝える

費用や生活面のデメリットも隠さずにお伝えします。合わないと思えば、そう申し上げます。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

留学エージェントを使うメリット

「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。

  • 費用が変わらない

    アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。

  • 「他州のほうが合う」場合にそう言える

    ACTは大学が2校しかありません。学びたい分野がANUとキャンベラ大学に無ければ、他州をご提案します。1つの地域だけを扱う立場では、この判断はできません。

  • ANUの高い英語要件から逆算して計画できる

    ANUの学部標準はIELTS 6.5(各6.0)。各バンド6.0という条件は、Writingで詰まる方が多いポイントです。いまのスコアから逆算して、いつまでに何を終えるべきかを一緒に設計します。届かない場合の代替ルート(ファウンデーション、キャンベラ大学、他州)も同時にご提案します。

  • 学生寮の申込みを先回りできる

    キャンベラではANUのResidential Hallをはじめ、学生寮が生活の中心になります。ただし申込みは早期に締め切られます。オファー受諾と同時に動かします。

  • 「日本の成績で出願できるか」を大学に直接確認できる

    日本の高校の評定平均・大学のGPAをどう換算するかは大学ごとに異なります。推測で1年を準備に使ってから「出願できませんでした」では取り返しがつきません。成績証明書をお預かりして、大学に直接照会します。

  • アルバイト事情を含めた資金計画を立てられる

    キャンベラは飲食・小売の求人数が少ない街です。「アルバイトで生活費を賄う」前提の計画は、この街では特に危険です。現実的な収支をお伝えしたうえで計画を立てます。

  • 卒業後のビザまで含めて逆算できる

    キャンベラで学ぶと卒業生ビザが+1年になり得ます。この制度を使うには卒業後も対象地域に住み続けるなどの条件があり、入学前の段階で卒業後の選択肢まで含めて設計することができます(具体的なビザ助言は登録移民代理人が行います)。

  • 渡航後も相談できる相手がいる

    アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。日本人の少ないキャンベラだからこそ、この意味は大きいです。

このページを書いた人

アンアルウェン松本朋弥のカウンセリング

留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。

松本 朋弥(まつもと ともみ)

アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー

2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。

オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。

  • 2008年 アンアルウェン設立。オーストラリア留学ひとすじ
  • ICN オーストラリア留学情報館(現地)と連携した二拠点サポート体制
  • 夫婦で運営。ご相談から渡航後まで同じ担当者が伴走します
  • オーストラリア現地の大学を実際に訪問・視察。パンフレットではわからない空気感までお伝えします
  • ご相談・出願手続き・ビザサポートまですべて無料

キャンベラを検討している方へ ― 松本より

キャンベラは、留学先として「合う人にはとことん合う」街です。ANUという世界29位の研究大学があり、首都でありながら卒業生ビザが1年延びる。そして政治・国際関係・公共政策を学ぶなら、連邦議会と省庁と大使館が徒歩圏にあるという環境は、他のどの都市にもありません。

一方で、先にお伝えしておくべきこともあります。大学は2校だけ。学びたい分野が無ければ、その時点で他州です。ANUの学費は年56,120豪ドルと高い。冬は氷点下になり、海はありません。そしてアルバイトの求人がシドニー・メルボルンより明確に少ない――「働きながら生活費を賄う」前提の計画は、この街では特に危険です。

学びたい分野と、いまの成績・英語力・ご予算、そして「卒業後どうしたいか」を教えていただければ、キャンベラが合うかどうかも含めて率直にお答えします。合わないと思えば、そう申し上げます。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。

アンアルウェンのサポート内容(無料)

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。キャンベラの大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 奨学金の適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。

キャンベラの大学ページ

Free Consultation

「いまの英語力とご予算で、
ANUに届くか」からお答えします。

「日本の高校・大学の成績で出願できるか」「IELTS 6.5(各6.0)まであとどれくらいか」「ANUとキャンベラ大学、どちらが合うか」「予算2,000万円で何ができるか」「卒業生ビザの+1年は本当に取れるのか」――キャンベラが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。

※本ページの情報は、各大学の公式サイト、QS World University Rankings 2027、オーストラリア内務省(Department of Home Affairs)、オーストラリア教育省、Fair Work Ombudsman などの公開情報をもとに、2026年8月2日時点で作成しています。学費・奨学金・入学要件・学期日程は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。金額はとくに記載のない限りオーストラリアドル(AUD)です。日本円換算は1豪ドル=100円で計算した参考値であり、為替レートにより変動します。学費は履修科目により変動する「目安(indicative)」であり、確定額は履修登録後に算出されます。移民制度上の地域区分(カテゴリー2/3)は郵便番号単位で定められており、変更される場合があります。

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