オーストラリアで
心理学を学ぶ

心理士になるまでの6年 / 大学比較 / 学費 / 英語

最初にお伝えしたいのは、「心理学の学位を取ること」と「オーストラリアで心理士(psychologist)として登録すること」は、長さも難しさもまったく違うということです。 登録までは最短でも6年。学士だけでは足りず、4年目・5年目にそれぞれ選抜があり、最後に1年の実務が入ります。 この構造を知らずに「心理学部に入る」ところだけを決めてしまうと、4年目・5年目で行き先がなくなります。

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Cost
39,396A$/年(UQ・25%減額の適用時)定価は 52,528 A$/年。奨学金なしの最安はディーキン大学の 43,000 A$/年登録までの総額は 定価 217,400〜389,500 A$(UQ+ACAPに25%適用で 約214,430)
Entry
6.5IELTS〜(学部)/AHPRA登録は7.0・最短6年
Life
3,200A$/月の目安(実習期を除く)
Outcome
96,000A$/年 この職種群の中央値
UQの25%減額は「その回の合格者のなかで競争的なスコア」が条件で、出願すれば必ず得られるものではありません。ディーキン大学の25%とUNSWの20%は、対象国リストに日本が入っていません。金額・要件は毎年改定されるため、出願時の最新情報を無料でお調べします。

Summary — 3分でわかる

このページの結論

01

まず、心理学の学士だけでは心理士になれません

オーストラリアで psychologist として一般登録するには、APAC認定の課程を4年分(Level 1+2)修了したうえで、さらに5年目・6年目が必要です。合計で最短6年。「心理学部を出れば心理士」という日本的な発想とも、アメリカの制度とも違います。

02

ルートは2本あります

ひとつは 5+1(4年+Master of Professional Psychology 1年+インターンシップ1年+国家試験)。もうひとつは 大学院ルート(4年+Master of Psychology などの2年課程)。かつて主流だった 4+2 は、2022年6月30日に新規受付を終了しています。

03

【最重要】関門は4年目と5年目の選抜です

UNSWの Master of Psychology (Clinical) は入学要件が Honours Class 1(85%)で、公式サイトに「定員があるため、要件を満たす応募者でも入れないことがあります」と明記されています。さらに2026年入学については、一部の課程が定員に達し、新規の留学生受け入れを停止している旨の告知が出ています。

04

英語の基準が二重に存在します

大学の学部入学は IELTS 6.5(各6.0)が標準ですが、AHPRAの登録基準は総合7.0・L/R/S 7.0・Writing 6.5。ディーキン大学の Master of Professional Psychology にいたっては、入学時点で総合7.0かつ全項目7.0を求めています。

05

「+1年」は就学ではなく就労です

5+1ルートのインターンシップ1年は、仮登録を持ったうえで、承認された指導者のもとで実務を行う期間です。学生ビザではカバーされません。卒業生ビザ(485)などが前提になり、受け入れ先を自分で見つける必要があります。

06

費用はルートで大きく変わり、奨学金は対象国の確認が要ります

ディーキン大学で3+1+1年なら授業料 A$217,400、UNSWで学部4年+臨床修士2年なら A$389,500差は A$172,100。そしてディーキン大学の25%減額とUNSWの20%減額は、いずれも対象国リストに日本が入っていません。

職業リスト・登録基準・奨学金の条件は毎年見直されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

01 — Degree vs licence

「心理学の学位」と「心理士の資格」は別物です

日本語で「心理学を勉強したい」と言うとき、そこにはふたつの違う願いが混ざっていることが多くあります。 「人の心の仕組みを学問として学びたい」のか、「資格を取って、人を支援する仕事に就きたい」のか。 オーストラリアの制度では、この2つがはっきり分かれています。

学問としての心理学(Psychology)

3年で完結

認知、発達、社会、生物学的基盤、心理病理、そして研究法と統計。オーストラリアの心理学は科学(science)として設計されていて、実験計画と統計解析に相当な時間を割きます。「文系だから数字は少ない」という想定は、この分野では当たりません。

職業資格としての心理士(Psychologist)

最短6年

AHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)に登録して、はじめて名乗れる名称です。登録を管轄するのは Psychology Board of Australia(PsyBA)。看護師・薬剤師・理学療法士などと同じ国家登録制度の中にあり、登録なしに psychologist を名乗ることはできません。

この2つの間には、3年分の距離があります。学士(3年)を出ただけでは登録に届かず、4年目・5年目・そして1年の監督下の実務を積んではじめて一般登録に到達します。「オーストラリアの大学で心理学を学びました」と「オーストラリアの登録心理士です」は、履歴書の上でまったく別の意味を持ちます。

日本の制度との違い

日本では、公認心理師(国家資格・2018年に第1回試験)と臨床心理士(民間資格)が並立し、いずれも学部+大学院という設計です。 オーストラリアの制度と似ているようで、3点、決定的に違います。

  • 課程が「認定されているかどうか」がすべて。APAC(オーストラリア心理学認定評議会)の認定を受けた課程を、Level 1 → 2 → 3(→4)と順に積み上げる必要があります。認定されていない課程で心理学を学んでも、次の段階へ進めません
  • 4年目が独立した1年として存在する。日本の学部4年生にあたる年が、オーストラリアでは Honours または Graduate Diploma (Advanced) という別課程になっていて、成績で選抜されます。ここが最初の関門です
  • 英語が資格要件になっている。AHPRAの登録には IELTS Academic 総合7.0(L・R・S 7.0/Writing 6.5)という基準があります。大学に入れる英語力と、登録できる英語力は別物です

心理学の学士で、何が身につくのか

登録を目指さない場合でも、心理学の学士には固有の価値があります。 マッコーリー大学が卒業生の進路として挙げているのは、 行動支援スペシャリスト、消費者インサイト、データアナリスト、従業員エンゲージメント、市場・社会調査、人事、メンタルヘルス支援ワーカー、リハビリテーション専門職、福祉オフィサーなど。 同大学は「Psychologist(さらに学修が必要)」「Counsellor(さらに学修が必要)」と、注記付きで区別して記載しています。 この記載の仕方自体が、この分野の構造をよく表しています。

心理学の学士は、人の行動を測り、データとして扱い、根拠をもって説明する訓練です。 その技能は臨床以外でも使えます。ただし「心理士」になるには、その先が要ります。

02 — The six years

登録までの6年 ── APACの4段階と2つのルート

APACは心理学の課程を4段階に区分しています。この区分が、そのまま学修の順番になります。

段階相当する課程期間到達点
Level 1
基礎的コンピテンシー
Bachelor of Psychology/Bachelor of Psychological Science、または他学位内の心理学専攻3年学士。ここでは登録できません
Level 2
準専門的コンピテンシー
Honours(4年制学位の4年目)、または Graduate Diploma of Psychology (Advanced)1年仮登録(provisional registration)の最低要件
Level 3
専門的実践(5年目)
Master of Professional Psychology(単独)、または修士・博士課程の前半1年5+1ルートのインターンシップに進める
Level 4
専門領域(6年目)
Master of Psychology (Clinical) など、Level 3とパッケージ化された課程の後半1年一般登録+専門領域の承認(AoPE)へ
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※APAC(Australian Psychology Accreditation Council)が公表する認定制度の区分にもとづきます。Level 1・2は単独課程としても、4年制学位の一部としても提供されます。

ROUTE A / 5+1 インターンシップ・ルート / 合計6年

学士3年+4年目+5年目+インターンシップ1年

  1. 学士 3年
    APAC Level 1
  2. 4年目 1年
    Honours/Grad Dip (Advanced)・Level 2
  3. 5年目 1年
    Master of Professional Psychology・Level 3
  4. インターン 1年
    仮登録での監督下実務
  5. 一般登録
    国家試験の合格が必要

特徴:5年目の Master of Professional Psychology は1年課程で、Master of Psychology (Clinical) などの2年課程より入学の間口が広いのが一般的です。ただし「+1年」は就学ではなく就労で、学生ビザではカバーされません。またこのルートでは National Psychology Exam(国家心理士試験)の合格が必須です。

ROUTE B / 大学院ルート(Level 3+4) / 合計6年

学士3年+4年目+修士2年

  1. 学士 3年
    APAC Level 1
  2. 4年目 1年
    Honours/Grad Dip (Advanced)・Level 2
  3. 修士 2年
    Master of Psychology (Clinical) など・Level 3+4
  4. 一般登録
    国家試験は原則不要

特徴:修了後そのまま一般登録に進めます。National Psychology Exam の合格が求められるのは、4+2・5+1のインターン、海外資格者、10年以上実務から離れていた方などで、この大学院ルートは対象に含まれていません。ただし入学が最難関です。UNSWは Honours Class 1(85%)を要件とし、「定員があるため、要件を満たす応募者でも入れないことがあります」と明記しています。

4+2ルートは終了しました。かつては「4年+2年の実務インターンシップ」で登録に至るルート(4+2)がありました。これは2022年6月30日をもって新規の受付を終了しています。PsyBAは「申請が締め切られた後は、いかなる個人的事情があっても、遅延申請や例外は認めない」という趣旨の説明を公表しています。

今後の日程(PsyBA公表):2022年6月30日=新規申請の受付終了/2027年6月30日=4+2を修了した人が一般登録を申請できる最終日/2029年1月1日=新しい登録基準が発効し、4+2ルートが完全に廃止。つまり、これから留学される方には4+2という選択肢はありません。ネット上には4+2を前提にした古い情報が残っているため、注意が必要です。

National Psychology Exam(国家心理士試験)

5+1ルートを選ぶ場合、一般登録の申請前にこの試験に合格する必要があります。PsyBAが公表している内容は次のとおりです。

  • 形式:3時間30分・多肢選択式150問
  • 出題領域:倫理(ethics)、アセスメント(assessment)、介入(intervention)、コミュニケーション(communication)の4領域
  • 受験料:1回につき A$450
  • 2026年の実施期間:2月2日〜20日/5月4日〜22日/8月3日〜21日/11月2日〜27日
  • 受験が必要な人:4+2または5+1のインターンシップ中の仮登録心理士、海外で資格を取得して一般登録を目指す人(免除される場合を除く)、10年以上実務から離れて復帰する人、委員会または審判所から受験を指示された人

03 — Read this first

先にお伝えしたい ── 5つの事実

この分野は、「入口の情報」と「実際に進んでみたときの構造」の落差が大きい領域です。 パンフレットには書かれにくい5点を、先にお伝えします。

01 / SELECTION

最大の関門は入学ではなく、4年目と5年目です

心理学の学士(Level 1)に入ること自体は、他学部と大きく変わりません。難しいのはその先です。UNSWの Master of Psychology (Clinical) の公式ページには、「4年制のAPAC認定心理学課程を Honours Class 1(85%)またはそれに相当する成績で修了していること」「その資格は過去10年以内に修了したものであること」が示され、さらに「定員が設けられているため、要件を満たす応募者であっても席を得られないことがあります」と書かれています。

02 / ENGLISH

英語の基準が、大学とAHPRAで別々に存在します

大学の学部に入るための英語(IELTS 6.5 前後)を満たしても、それだけでは登録に必要な英語基準を満たしたことにはなりません。AHPRAの共通基準は 総合7.0、L・R・S 各7.0、Writing 6.5L・R・S は「1項目でも7.0を切ると不可」という設計です。

03 / VISA

5+1の「+1年」は、就学ではなく就労です

インターンシップ1年は、仮登録を持った状態で、委員会が承認した指導者のもとで実務を行う期間です。大学のコースではないため、学生ビザの対象になりません。さらに受け入れ先は自分で見つける必要があります。「心理系の職場でアルバイトをすれば足りる」という性質のものではありません。

04 / 485

卒業生ビザ(485)の期間と、6年ルートの噛み合わせ

485ビザの滞在期間は学士(Honours含む)で2年、修士(コースワーク)で2年。年齢要件は申請時に35歳以下(一部例外あり)。つまり5+1ルートでは、5年目を修了して485を取得し、その2年のうちにインターンシップ1年を終えるという組み立てになります。時間的には収まる設計ですが、「受け入れ先が見つかるかどうか」で実現可能性が決まります。

05 / 3 YEARS

「心理学の学位を取る」だけなら、3年で完結します

登録を目指さないのであれば、心理学の学士は3年で完結する、ごく標準的な学位です。ディーキン大学の Bachelor of Psychological Science は年 A$43,000・3年、IELTS 6.5(各6.0)。3年分の授業料は A$129,000 です。人事、市場調査、UXリサーチ、行動データの分析、福祉・教育の現場といった進路であれば、この3年で十分な土台になります。

事実1について、言えること・言えないこと。言えること:大学院ルート(Level 3+4)は成績で強く選抜され、定員がある。要件を満たしても入れないことがあると大学自身が明記している。言えないこと:「留学生は入れない」とは書かれていません。また、合格率や留学生の受け入れ人数は公表されていないため、「◯%が入れる」といった数字はお伝えできません。

現実的な対応:大学院ルート一本に賭けず、5+1ルート(Master of Professional Psychology)も併願候補として設計しておくことです。5年目の1年課程は、2年課程より間口が広いのが一般的です。

事実5について。大切なのは、「3年で終える」のか「6年かけて登録まで行く」のかを、入学前に自覚しておくことです。途中で方針が変わること自体は問題ありませんが、6年ルートを目指すなら、学部1年目から成績を積み上げる必要があります。4年目の選抜は、1年目からの成績で決まるからです。

485ビザの申請料は2026年3月1日にA$2,300からA$4,600へ引き上げられました。その後も改定されているため、申請時点の金額は内務省のVisa Pricing Estimatorでご確認ください。

04 — Universities

大学・カレッジの選択肢

心理学はオーストラリアの多くの大学が開講しています。ここではAPAC認定が確認でき、留学生が出願できる課程を持つ7校を、 「どの段階まで自校で揃うか」という観点で整理します。この分野では、これが最も実用的な比較軸です。

ディーキン大学 / メルボルン・ジロング

5年目まで1校で

この分野でディーキン大学が持つ最大の特徴は、Level 1(学士3年)・Level 2(4年目)・Level 3(5年目)をすべて自校で提供していることです。学部から5年目まで、大学を移らずに進めます。

  • Bachelor of Psychological Science(3年):年 A$43,000、IELTS 6.5(各6.0以上)、Burwood(メルボルン)・Waurn Ponds(ジロング)。APAC認定。1年目から child and family/organisational/forensic の専攻が選べます
  • Bachelor of Psychological Science (Honours)(4年目・1年):年 A$43,000、IELTS 6.5(各6.0)
  • Graduate Diploma of Psychology (Advanced)(4年目・1年):年 A$45,400。他大学で心理学を修めた方の4年目としても使えます
  • Master of Professional Psychology(5年目・1年):年 A$45,400、IELTS 総合7.0かつ全項目7.0、Burwoodのみ。CRICOS 111856F。入学要件は「登録要件を満たすAPAC認定課程の4年連続履修の修了」で、通常はHonoursのH2A相当以上が期待されるとされています
  • 学部では140時間の業界プレースメントを選択できます

※ ディーキン大学の International Scholarship for Excellence(25%減額)は、対象国リストに日本が入っていません。別制度の Vice-Chancellor’s International Scholarship(100%または50%)は国籍による制限が示されていませんが、85%以上の成績が要件で、競争が激しいと大学自身が明記しています。

ディーキン大学のページ

クイーンズランド大学(UQ) / ブリスベン

国籍制限のない25%

Bachelor of Psychological Science (Honours) が4年制の一貫課程で、Level 1とLevel 2をまとめて修了できます。4年目を別途出願で取り直す必要がないのが、3年制学位との実務上の違いです(ただし4年目に進むための学内基準はあります)。

  • Bachelor of Psychological Science (Honours)(4年):年 A$52,528(2027年入学の目安)、IELTS 6.5(各6.0以上)、St Luciaキャンパス。APAC認定
  • 入学時期はセメスター1(2月)とセメスター2(7月)。ただしセメスター2入学は、8ユニット以上の単位認定がある留学生に限られます
  • UQ International Excellence Scholarship:授業料25%減額。国籍による対象制限が示されておらず、別途の申請も不要で、出願と同時に自動的に審査されます。期間は課程の全期間。ただし「その回の合格者のなかで競争的なスコア」が条件とされており、出願すれば必ず得られるものではありません
クイーンズランド大学のページ

UNSW / シドニー

Level 1〜4が1校で・最難関

Level 1から Level 4(専門領域)まで、1校で通せる数少ない選択肢です。臨床心理学の課程は1971年開設と歴史があります。そのぶん、入学の壁も高くなっています。

  • Bachelor of Psychology (Honours)(4年)初年度 A$61,000、4年総額 A$267,500、Kensingtonキャンパス。APAC認定で、公式に「仮登録の最低要件を満たす」と記載。4年目は通年の独立研究プロジェクト
  • Master of Psychology (Clinical)(2年)初年度 A$58,500、総額 A$122,000。APAC認定(5年目・6年目に相当)
  • 入学要件(臨床修士):4年制APAC認定課程を Honours Class 1(85%)またはそれに相当する成績で修了、過去10年以内の資格であること。海外の資格の場合は、出願前にオーストラリア心理学会(APS)の評価と、主要な研究論文・プロジェクトを含むことが必要
  • 定員があり、「要件を満たす応募者でも席を得られないことがある」と明記。2026年入学については、一部課程が定員に達し新規の留学生受け入れを停止している旨の告知あり
  • 英語については、UNSWの基準とAHPRAの基準の両方を満たす必要があると案内されています

※ UNSWの International Student Award(20%減額)は、公式の対象国リスト(PDF)を確認したところ日本が含まれていません。アフガニスタンからジンバブエまで100か国以上が並ぶ一覧に、日本・韓国・中国・シンガポール・台湾はいずれも記載がありません。

UNSWのページ

マッコーリー大学 / シドニー(North Ryde)

3専攻から選ぶ

Bachelor of Psychology(3年・APAC認定)。北シドニーのNorth Ryde、医療・研究施設が集まるヘルス・プリシンクト内にあります。

  • 専攻は3つ:Applied Psychological Science/Cognitive and Brain Sciences/Mental Health and Counselling
  • IELTS 6.5(各6.0以上)/PACE(Psychological Science: Putting Theory into Practice)が必修のキャップストーンとして組み込まれています
  • 大学は使用設備として AI・VR・ロボティクス・モーショントラッキング・機械学習・EEG・MRI を挙げています
  • 留学生の学費は、大学の学費計算ツール(Fees calculator)で課程ごとに算出する方式のため、本ページでは金額を掲載していません。推測での記載はしない方針です。お問い合わせいただければ確認してお伝えします
マッコーリー大学のページ

シドニー工科大学(UTS) / シドニー・シティ

4年制・条件付き認定

Bachelor of Psychology (Honours)(4年)。2024年のオータム学期に開講した比較的新しい課程で、シティキャンパスで学びます。

  • APAC Level 2(準専門的コンピテンシー)まで到達する4年制課程。大学の公式説明では「APACにより条件付きで認定されている(accredited with conditions)」と記載されています
  • IELTS Academic 総合6.5、Writing 6.0
  • 留学生の学費は課程ページに掲載がないため、本ページでは金額を記載していません。UTSの留学生向け学費案内でご確認いただくか、お問い合わせください

※「条件付き認定」をどう読むか。APACの認定には、条件が付されている状態があります。この表記が何を意味するのかは大学もAPACも詳細を公開していないため、「問題がある」とも「支障はない」とも、こちらから断定はできません。言えるのは、認定を受けている課程である以上、Level 2の要件は満たしているということまでです。気になる場合は出願前に大学へ直接確認することをおすすめします。アンアルウェンでも照会できます。

UTSのページ

ACAP(私立カレッジ) / シドニー

5年目だけを取る

Australian College of Applied Professions(ACAP)は、心理学・カウンセリングを専門とする私立の高等教育機関です。Master of Professional Psychology(5年目・Level 3)を1年で提供しています。

  • 期間:1年フルタイム(3トライメスター)/シドニーキャンパスでの対面開講
  • 留学生の学費:総額 約 A$56,846(目安)。ユニット単価が4,737/5,921/7,106と段階的に設定されています
  • CRICOS 103525C、AQF レベル9(修士)。APAC認定を受けており、PsyBAの5+1インターンシップ・ルートの一部として承認されています
  • 入学要件:過去10年以内に修了したAPAC認定のLevel 1・2課程、GPA 5.5以上、PsyBAの仮登録の対象になり得ること、願書・CV・学習目標に関するステートメント・推薦者2名・面接

「学部と4年目は大学で、5年目はACAPで」という組み方ができます。大学の修士課程が定員で埋まっている年でも、選択肢を複線化しておけるのがこのルートの実務的な価値です。私立の高等教育機関であり、大学ではありません。

オーストラリア・カトリック大学(ACU)

学部でも英語7.0

Bachelor of Psychological Science(3年・APAC Level 1)は、メルボルンとストラスフィールド(シドニー)で開講されています。特筆すべきは英語要件で、学部にもかかわらず総合7.0(L・R・S 7.0/Writing 6.5)── AHPRAの登録基準とまったく同じ水準です。

入口のハードルは高くなりますが、見方を変えれば「入学時点でAHPRA基準を満たしている」ことになります。6年ルートを本気で目指す方にとっては、後で英語をやり直す必要がないという意味を持ちます。留学生の学費は課程ページに掲載がないため、本ページでは記載していません。

ACU のページ

05 — Comparison

学校別の比較表

学校課程(段階)期間学費(定価・年額)IELTS所在地
ディーキン大学
5年目まで1校で
BPsychSci(L1)
Honours/GradDip Adv(L2)
M Professional Psychology(L3)
3年
1年
1年
43,000
43,000/45,400
45,400
6.5(各6.0)
6.5(各6.0)
7.0(各7.0)
メルボルン
ジロング
クイーンズランド大学BPsychSci (Honours)(L1+2)4年52,528
2027年の目安
25%適用で 39,396
6.5(各6.0)ブリスベン
UNSWBPsych (Honours)(L1+2)
M Psychology (Clinical)(L3+4)
4年
2年
61,000(総額267,500)
58,500(総額122,000)
大学基準+
AHPRA基準
シドニー
マッコーリー大学Bachelor of Psychology(L1)3年要確認
学費計算ツール
6.5(各6.0)シドニー
UTSBPsych (Honours)(L2・条件付認定)4年要確認6.5(W 6.0)シドニー
ACUBPsychSci(L1)3年要確認7.0(L/R/S 7.0
W 6.5)
メルボルン
ストラスフィールド
ACAP(私立)M Professional Psychology(L3)1年
3トライメスター
総額 約56,846要確認シドニー
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※学費はいずれも各校公式サイトに掲載された留学生向けの金額(A$)です。ディーキン大学は「初年度フルタイム(8クレジットポイント)の概算」、クイーンズランド大学は2027年入学の目安、UNSWは初年度と総額の両方が公式に掲載されているため両方を記載しています。マッコーリー大学・UTS・ACUは、留学生向けの年額が課程ページから確認できなかったため「要確認」としています。推測での記載はしていません。/L1〜L4はAPACの認定レベルを指します。

この表をどう読むか

01

「何年目まで自校で行けるか」を見る

ディーキン大学は5年目まで、UNSWは6年目まで、1校で通せます。3年制学位の大学(マッコーリー大学・ACU)を選ぶ場合は、4年目で別の課程に出願し直す前提になります。移動そのものは珍しくありませんが、選抜がもう一段増えます。

02

英語要件は「上がっていく」

ディーキン大学は学部6.5、5年目で7.0(各7.0)。入学時に足りていても、5年目で足りなくなります。逆にACUのように最初から7.0を求める学校もあります。どこで7.0に到達するかを、逆算して決めてください。

03

定価と実際に払う額は違う

クイーンズランド大学の25%減額は国籍制限がなく申請不要ですが、ディーキン大学の25%とUNSWの20%は日本が対象国に入っていません。定価だけで並べると、実際に払う額の順番とはずれます。

06 — Tuition

学費(定価)── ルート別の総額

ここに書く金額は、すべて「定価」です。奨学金や授業料減額が適用されれば下がります。 まず定価で全体像をつかみ、そのうえで次のセクションで適用後の金額をご覧ください。

段階ごとの学費(年額・定価)

段階課程学校期間学費(A$)
Level 1
学士
Bachelor of Psychological Scienceディーキン大学3年年 43,000
3年計 129,000
Level 1+2
学士4年制
Bachelor of Psychological Science (Honours)クイーンズランド大学4年年 52,528
4年計 210,112
25%適用で 157,584
Level 1+2
学士4年制
Bachelor of Psychology (Honours)UNSW4年初年度 61,000
総額 267,500
Level 2
4年目
Bachelor of Psychological Science (Honours)ディーキン大学1年43,000
Level 2
4年目
Graduate Diploma of Psychology (Advanced)ディーキン大学1年45,400
Level 3
5年目
Master of Professional Psychologyディーキン大学1年45,400
Level 3
5年目
Master of Professional PsychologyACAP1年総額 約 56,846
Level 3+4
5・6年目
Master of Psychology (Clinical)UNSW2年初年度 58,500
総額 122,000
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ルート別の総額 ── 同じ「登録した心理士」でも、これだけ違います

ルート内訳就学年数授業料の合計(定価)
ルートA
ディーキン大学で通す
学士3年(43,000×3)+Honours 1年(43,000)+Master of Professional Psychology 1年(45,400) 5年
+インターン1年
A$217,400
約2,174万円・定価では最安
ルートB
クイーンズランド大学+ACAP
BPsychSci (Honours) 4年(52,528×4)+ACAPのMaster of Professional Psychology(56,846) 5年
+インターン1年
A$266,958
約2,670万円
25%適用で 約214,430
ルートC
UNSWで通す
Bachelor of Psychology (Honours) 4年(267,500)+Master of Psychology (Clinical) 2年(122,000) 6年 A$389,500
約3,895万円
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ルートAとルートCの差は A$172,100 ── およそ1,720万円です。

ただし同じ結果になるわけではありません。ルートCは6年目(Level 4)まで含むため、修了時点で「臨床心理学」という専門領域の承認(AoPE)へ進む準備ができています。ルートA・Bは5年目までなので、一般登録の心理士として登録したうえで、専門領域を取るなら別途 registrar program が要ります。

また、ルートCの2年課程は入学が最難関です。費用が高いから確実というものではなく、そもそも入れるとは限りません。費用と到達点と入りやすさは、それぞれ別の軸として比べてください。

授業料以外にかかるもの

  • 生活費:年 30,000 前後(学生ビザの財政要件は単身12か月で A$29,710)。都市と住まい方で上下します
  • OSHC(海外学生健康保険):年 A$700〜900。加入が学生ビザの条件です
  • 学生ビザ申請料:A$2,500(2026年7月1日にA$2,000から引き上げられた現行額)
  • 卒業生ビザ(485)申請料:A$4,600〜(2026年3月1日にA$2,300から引き上げ。その後も改定されているため申請時に要確認
  • National Psychology Exam:A$450/回(5+1ルートの場合に必要)
  • AHPRA登録料:仮登録・一般登録それぞれに費用があります。年度で改定されます

授業料と生活費を合わせた6年間の総額は、およそ A$370,000〜570,000(約3,700万〜5,700万円)になります。この分野は、留学のなかでも最も長く、最も費用がかかる部類です。その前提で計画を立てる必要があります。

日本円換算は1豪ドル=100円で計算した概算です。実際の負担額は為替により変動します。/5+1ルートのインターンシップ1年は授業料が発生しない代わりに、給与を得ながら生活する期間になります。

07 — Scholarships

奨学金 ── 日本人が対象になるもの、ならないもの

このセクションは、このページで最も実利的な部分です。 「留学生向けに20〜25%の授業料減額があります」という案内は各大学のサイトに並んでいますが、 対象国リストを開くと、日本が入っていないことがあります。

制度大学減額日本国籍条件
International Excellence Scholarshipクイーンズランド大学25%対象 国籍による制限が示されていません。別途申請不要・出願と同時に自動審査・課程の全期間。ただし「その回の合格者のなかで競争的なスコア」が条件
Vice-Chancellor’s International Scholarshipディーキン大学100% または 50%対象 国籍による制限が示されていません。85%以上の成績(学部からの進学なら在学中の最初の4学期で80%)。「競争が激しく、最低基準を満たしても選ばれるとは限らない」と大学が明記。VCPEPへの参加が必須
International Scholarship for Excellenceディーキン大学25%対象外 対象国はバングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、モーリシャス、ミャンマー、ネパール、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、東ティモール、ベトナムの18か国。日本は含まれていません
International Student AwardUNSW20%対象外 公式の対象国リスト(PDF)に日本の記載がありません。アフガニスタンからジンバブエまで100か国以上が並びますが、日本・韓国・中国・シンガポール・台湾はいずれも不記載。500語以内のパーソナルステートメントの提出が必要
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実際にいくら変わるのか

クイーンズランド大学の25%減額が適用された場合で計算します。

  • 定価:52,528×4 = A$210,112(学部4年)
  • 25%減額後:52,528×0.75×4 = A$157,584
  • 差額 A$52,528 ── およそ525万円
  • ACAPの5年目(56,846)を加えると、定価266,958 → 214,430

減額が効くと、ルートB(214,430)はルートA(217,400)より安くなります。定価では約5万A$高かった順番が、入れ替わります。これが「定価だけで比べてはいけない」という意味です。

ただし、確約はできません。クイーンズランド大学の制度は「その回の合格者のなかで競争的なスコアを得ること」が条件です。申請不要で自動的に審査される=必ずもらえる、ではありません。ディーキン大学のVice-Chancellor’s Scholarshipも同様で、大学自身が「最低基準を満たしても選定されるとは限らない」と明記しています。「25%引きになる前提」で資金計画を立てるのは危険です。定価で払える計画を立てたうえで、減額が得られたら余裕ができるという順序で考えてください。

もうひとつの注意点。ディーキン大学の International Scholarship for Excellence には「Health quota programs(定員制の保健系課程)に在籍する学生は対象外」という条件が付いています。心理学の修士課程がこれに該当するかどうかは、公式ページからは判断できません。日本国籍の場合はそもそも対象外ですが、他の制度でも同種の除外条件が付くことがあるため、課程を確定させてから確認する必要があります。

アンアルウェンを通すと、何が変わるか

学費そのものは、エージェント経由でも直接申込でも変わりません。変わるのは、次の5点です。

  • 対象国リストの確認。この分野では、これが最も金額に響きます。対象国の一覧が大学サイトの奥にPDFで置かれていることがあり(UNSWがその例です)、読み違えると年 A$10,000 以上の差になります。一件ずつ確認します
  • 成績要件の逆算。4年目・5年目の選抜は、学部1年目からの成績で決まります。志望する修士課程の要件(UNSWならHonours Class 1/85%)から逆算して、どの科目でどれだけ取る必要があるかを最初に整理します
  • 「その年、留学生を受け入れているか」の確認。大学院課程は定員に達すると受け入れを止めます。2026年入学ではUNSWの一部課程で停止の告知が出ました。出願年ごとに、大学へ直接確認します
  • APAC認定の確認。心理学の名前が付いた課程でも、認定を受けていなければ次の段階へ進めません。APACの認定課程検索で、志望校の課程が現在も認定されているかを確認します
  • 英語計画の設計。入学時点のIELTSと、5年目・AHPRA登録で必要になる7.0との距離を測り、いつまでに何を上げるかを一緒に決めます。Writing 6.5・その他7.0という配点の癖に合わせた対策が必要です

08 — English

英語要件 ── 大学とAHPRAの二段構え

この分野では、英語のスコアを2回、別々の目的で問われます。ひとつは大学に入るため。もうひとつは、心理士として登録するためです。

段階1|大学の入学要件

課程学校IELTS Academic
Bachelor of Psychological Scienceディーキン大学総合 6.5(各項目6.0以上)
Bachelor of Psychological Science (Honours)クイーンズランド大学総合 6.5(各項目6.0以上)
Bachelor of Psychologyマッコーリー大学総合 6.5(各項目6.0以上)
Bachelor of Psychology (Honours)UTS総合 6.5(Writing 6.0)
Bachelor of Psychological ScienceACU総合 7.0(L・R・S 7.0/W 6.5)
Master of Professional Psychologyディーキン大学総合 7.0(全項目7.0以上)
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段階2|AHPRAの登録基準

AHPRAと各国家委員会が定める共通基準(English language skills registration standard)は、心理士を含む複数の医療職に適用されます。

項目必要スコア
総合(Overall)7.0
Listening7.0
Reading7.0
Speaking7.0
Writing6.5
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2回の受験を合算できます。AHPRAの基準では、次のすべてを満たす場合に2回のスコアを合わせて使えます。
・それぞれの受験で総合7.0以上を取っていること
・2回を通じてListening・Reading・Speakingが7.0以上、Writingが6.5以上になること
どちらの受験でも、いずれの項目も6.5を下回っていないこと

2026年4月23日に各国家委員会が受け入れ英語試験の最低スコアを改定しましたが、IELTS Academicについては上記の水準で変わっていません。OET・PTE Academic・TOEFL iBT(Taking TOEFL for Australia を選択したもの)も受け入れられています。

テスト以外の経路(教育歴による経路)も設けられていますが、「認められた国」「連続した就学年数」「そのうち高等教育が何年か」といった条件が細かく定められており、しかも2025年3月に基準が改定されて要件が変更されています。「オーストラリアで6年学べば自動的に免除される」と断定できる根拠は、公式の記載からは確認できませんでした。該当する可能性がある方は、AHPRAが公開している pathway selection tool で個別に確認することをおすすめします。

スコアが足りない場合の選択肢

  • 大学附属の英語コース(ELICOS/Direct Entry) ── 多くの大学が、規定の英語コースを修了すればIELTSのスコア提出を免除する仕組みを持っています。ただしこれは大学の入学要件を満たすための仕組みで、AHPRAの登録基準には使えません。ここは分けて考える必要があります
  • 学部の3年間で7.0まで上げる ── これが最も現実的な設計です。学部入学時に6.5、在学中に授業と生活で英語に浸り、4年目〜5年目の出願までに7.0へ。ディーキン大学の5年目は全項目7.0が要件なので、そこが実質的な締切です

09 — Pathways

進学ルート ── 経歴別

いまの立ち位置によって、入口も所要年数も変わります。4つのパターンに整理しました。

CASE 1 / 合計6年

日本の高校を卒業(心理学は未修)

  1. 学士 3〜4年
    Level 1(+2)
  2. 4年目
    3年制学位の場合
  3. 5年目
    Level 3
  4. インターン1年
    +国家試験

日本の高校卒業資格だけで直接出願できるかは大学によって異なり、ファウンデーション(1年)を挟む判断になることもあります。成績証明書を拝見して判定します。登録を目指すなら、4年制学位(クイーンズランド大学・UNSW・UTS)を選ぶと4年目の出願を1回減らせます。

CASE 2 / 最短3年

日本の大学で心理学を専攻した(学士取得済み)

  1. APAC評価
    Level 1相当か
  2. 4年目 1年
    Grad Dip (Advanced)
  3. 5年目 1年
    Level 3
  4. インターン1年
    +国家試験

ただし最初の一歩が重要です。日本の心理学の学位がAPACのLevel 1に相当すると認められるかが前提になります。ディーキン大学は「留学生はAPACに資格を評価してもらい、APACの履修系列に相当するかを確認する必要がある」と案内しています。UNSWは臨床修士について「海外の資格は出願前にオーストラリア心理学会(APS)の評価を受け、主要な研究論文・プロジェクトを含む必要がある」としています。この評価には時間がかかります。早めに着手してください。

CASE 3 / 最短4年

日本の大学を卒業(心理学以外の専攻)

  1. Grad Dip 1年
    Level 1相当
  2. Grad Dip Adv 1年
    Level 2
  3. 5年目 1年
    Level 3
  4. インターン1年
    +国家試験

心理学を学んだことがない方向けに、Graduate Diploma of Psychology(Level 1相当を1年で修める課程)を用意している大学があります。そのうえで Graduate Diploma of Psychology (Advanced)(Level 2)へ進みます。学部3年をやり直すより短く済みます。ただし留学生が学生ビザで履修できるか(オンライン限定の課程ではないか)は課程ごとに確認が必要です。オンライン専用の課程は学生ビザの対象になりません。

CASE 4 / 個別判断

日本で公認心理師・臨床心理士として実務経験がある

  1. APS評価
    6年相当かの審査
  2. 仮登録
    不足分の補完
  3. 監督下の実務
    期間は個別判断
  4. 国家試験
    原則として必要

個別審査です。年数は事前に確定できません。APS(オーストラリア心理学会)は移住のための技能評価機関で、海外の心理学の資格が「オーストラリアの6年相当の教育・訓練」に匹敵するかを評価します。ただしAPSの評価が通っても、それは技能ビザを申請できるという意味であって、実務ができるという意味ではありません。実務にはPsyBAへの登録が別途必要で、海外資格者は原則としてNational Psychology Examの合格が求められます。2段階あることに注意してください。

10 — Accreditation

APAC認定と専門領域(AoPE)

他の分野では、職業団体の認定は「あれば有利になり得る要素」であることが多いのですが、心理学は違います。 APAC認定は「なければ次に進めない」という性質のものです。

認定は課程単位です。大学が認定されているのではなく、課程が認定されています。同じ大学の中でも、認定されている課程とされていない課程があり得ます。「心理学」という名前が付いていても、認定を受けていない課程は、登録に向けた履修系列としてカウントされません。

APACは認定課程の検索ページを公開しており、大学名・課程名・提供形態(対面/オンライン/混合)で検索できます。出願前に、志望する課程がいま認定されているかを確認してください。認定状況は更新されます。

専門領域の承認(Area of Practice Endorsement/AoPE)

一般登録した心理士が、特定の領域の専門家として承認を受ける制度です。APACによれば、9つの領域があります。

専門領域扱う内容の例
Clinical Psychology
臨床心理学
精神疾患のアセスメントと心理療法。最も一般的な領域です
Clinical Neuropsychology
臨床神経心理学
脳損傷・認知症・発達障害などの認知機能評価
Counselling Psychology
カウンセリング心理学
対人関係・適応・ライフステージの課題
Educational and Developmental Psychology
教育・発達心理学
学習、発達、学校現場での支援
Forensic Psychology
司法心理学
司法・矯正の場面での評価と介入
Health Psychology
健康心理学
慢性疾患、健康行動、医療現場での心理支援
Organisational Psychology
組織心理学
採用、人材開発、職場のウェルビーイング
Community Psychology
コミュニティ心理学
地域単位での予防と支援
Sport and Exercise Psychology
スポーツ・運動心理学
競技者のパフォーマンスとメンタル
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AoPEの取り方(APACの説明にもとづく)。大学院ルート(Level 3+4)を修了した場合:修了後に PsyBAの registrar program を完了することで、AoPEの対象になります。一般登録済みの心理士が後から取る場合:Level 4の単独課程やブリッジング課程を経る道があります。つまりAoPEは「修士を出たら自動的に付く」ものではなく、その先にもう一段あります。

ここは混同しやすい点です。「一般登録の心理士(registered psychologist)」と「臨床心理士(clinical psychologist)」は別のものです。一般登録だけでも心理士として働けますが、「臨床心理学」の専門家として名乗るにはAoPEが要ります。診療報酬の扱いにも差が生じることがありますが、制度の詳細は変更されるため、金額や算定要件はその時点の公式情報でご確認ください。

11 — Placement

実習・スーパービジョンの中身

この分野の実習は、段階によって性質が変わります。

学部(Level 1)

任意または短時間

実習は必須ではないことが多く、あっても短時間です。ディーキン大学の Bachelor of Psychological Science は140時間の業界プレースメントを「選択できる」設計。マッコーリー大学は PACE というキャップストーン科目を必修にしています。

4年目(Level 2)

研究が中心

Honoursの1年は、独立した研究プロジェクト(論文)が中心です。UNSWは4年目を「通年の独立研究プロジェクト」と説明しています。臨床実習ではなく、研究者としての訓練の年だと考えてください。

5年目(Level 3)

ここから実践

Master of Professional Psychology でロールプレイ、ワークショップ、模擬ケース、組織内でのプレースメント、スーパービジョンが入ります。ディーキン大学は課程の説明で、アセスメント・診断・エビデンスに基づく介入を、生涯発達と多様な対象に応じて実践する能力を養うとしています。

インターンシップ(+1年)

実務そのもの

仮登録を持ち、委員会が承認した指導者のもとで働く1年です。就学ではないため大学は関与せず、受け入れ先は自分で探します。PsyBAは「職務が心理学的な性質を持ち、8つのコアコンピテンシーを一通り習得・実証できる幅があること」を求めています。

スーパービジョンという仕組み。オーストラリアの心理職の訓練は、スーパービジョン(supervision)を軸に組まれています。委員会が承認した指導者(Board-approved supervisor)のもとで実務を行い、定期的に振り返りを受ける。これが仮登録期間を通じて続きます。「資格を取ってから独り立ちして経験を積む」のではなく、「指導を受けながら実務時間を積む」のがこの制度の設計です。

留学生にとっての現実的な論点は、受け入れ先が見つかるかどうかです。これは制度ではなく、その時々の求人状況・地域・本人のネットワークで決まります。「必ず見つかります」とも「難しいです」とも、こちらから断定はできません。ただ、確かに言えることが2つあります。ひとつは、5年目のプレースメント先との関係が、そのままインターンシップにつながることがあること。もうひとつは、在学中から現地のネットワークを作っておいた方が有利になることです。この2点は、留学の設計に反映できます。

12 — Careers

卒業後の進路 ── 登録しない道も含めて

「6年かけて登録まで行く」以外の道も、はっきり存在します。 むしろ、心理学の学位を取る人の多くはそちらへ進みます。

分野職種の例心理学の学位が効く理由
データ・調査データアナリスト、市場・社会調査、消費者インサイト実験計画と統計解析の訓練がそのまま使えます
人事・組織人事、従業員エンゲージメント、人材コンサルティング行動と動機づけの理論、アセスメントの知識
福祉・支援メンタルヘルス支援ワーカー、行動支援スペシャリスト、福祉オフィサー、NDIS関連心理病理と発達の基礎知識
医療・リハビリアライドヘルス専門職、リハビリテーション専門職、認知評価テクニシャンアセスメントの基礎
さらに学修が必要心理士(Psychologist)、カウンセラー(Counsellor)、神経画像テクニシャン大学自身が注記付きで区別しています
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現実的な戦略

01

学部の成績を、最初の1年から積む

4年目・5年目の選抜は成績で決まります。1年目の成績も平均に入ります。「最初の1年は慣れる期間」という感覚で臨むと、3年目に取り返せません。ここが日本の大学との最大の違いです。

02

統計とデータ分析を武器にする

心理学の統計スキルは、登録しなくても市場価値があります。SPSS・R・実験計画・質的分析。6年ルートに進めなかった場合の受け皿にもなり、進めた場合も研究の土台になります。どちらに転んでも損をしません。

03

5年目のルートを複線で用意する

大学の修士課程が定員で埋まる年があります。大学のMaster of Professional Psychologyと、ACAPのような私立の課程の両方を候補に入れておく。ひとつの課程に賭けないほうが、6年計画は安全に進みます。

給与について。給与の目安は、政府統計と求人サイトの集計で数字が異なります。また、登録の有無・専門領域の承認の有無・勤務先(公的機関か民間開業か)・州によって幅が大きい分野です。確かなこととして言えるのは、Clinical Psychologist(272311)が内務省の分類で Skill Level 1(最上位の技能レベル)に位置づけられていることです。技能レベルは給与を意味しませんが、要求される教育水準の高さを示しています。

冒頭の指標について ── OUTCOME(年 約A$96,000)は、Psychologists and Psychotherapists(ANZSCO 2723)のフルタイム給与の週中央値 A$1,857 を年換算した概算です(ABS 雇用者収入・労働時間調査 2025年5月/Jobs and Skills Australia の公表値)。心理士だけでなく心理療法士を含む職種群の数値で、フルタイム・非管理職の中央値です。新卒の初任給ではありません。LIFE(月 約A$3,200)は学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安ですが、4年目の研究年と5年目のプレースメント期間は、この水準の就労が現実的ではありません。

13 — The other route

カウンセリング・心理療法という別ルート

「人の話を聴いて支援する仕事に就きたい」という目的であれば、心理士(psychologist)以外の道もあります。 ここは正直に比較しておく価値があります。

AHPRAの国家登録制度が対象としているのは psychologist であって、 counsellor(カウンセラー)や psychotherapist(心理療法士)は、この登録制度の対象外です。 代わりに ACA(Australian Counselling Association)や PACFA(Psychotherapy and Counselling Federation of Australia)といった職能団体が、任意の会員制度と認定を運営しています。

比較項目心理士(Psychologist)カウンセラー/心理療法士
資格の性質国家登録(AHPRA/PsyBA)。登録なしに名乗れません国家登録なし。ACA・PACFAの会員制度は任意
最短の年数6年修士課程で 1〜2年
学部の専攻は問わないことがある
入学の選抜4年目・5年目で強い選抜。定員あり相対的に間口が広い
永住(技能ビザ)272311など4職種が189・190・491の対象189の対象外。Rehabilitation Counsellor、Drug and Alcohol Counsellor、Student Counsellor はCSOL掲載で、482など雇用主が関わるビザが中心
技能評価機関オーストラリア心理学会(APS)VETASSESS(Rehabilitation Counsellor・Psychotherapistの場合)
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どちらが「上」という話ではありません。職務の内容も、訓練の内容も違います。ただし移住という観点では、条件がはっきり分かれます。

Psychotherapist(272314)は、Clinical Psychologist(272311)と番号が1つ違うだけですが、対象になるビザが違います。内務省の職業リスト検索によれば、272314は 190・407・489・491・482・186・494 の対象である一方、189(技術独立ビザ)と485(卒業生ビザ)の対象には含まれていません。189は雇用主のスポンサーも州の指名も要らないビザなので、この差は小さくありません。

Master of Counselling / Master of Counselling and Psychotherapy は、留学生が出願できる課程が複数の大学・カレッジにあります。ACA・PACFAの認定を受けた課程もあります。ただし個別の課程の学費・入学要件・留学生の受け入れ可否は課程ごとに異なるため、このページでは具体的な金額を掲載していません。ご関心があればお調べします。

14 — Read this twice

ビザ・永住ルート

登録まで到達できれば、この分野の職業リスト上の位置づけは良好です。 ただし到達までが長いという、他分野にはない事情があります。

ANZSCO職種189190・491485482・186・494
272311Clinical Psychologist
272312Educational Psychologist
272313Organisational Psychologist
272399Psychologists nec
272314Psychotherapist
2721xxRehabilitation/Drug and Alcohol/Student Counsellor
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※内務省(Department of Home Affairs)の職業リスト検索で2026年8月に確認した内容です。カウンセラー系3職種はCSOL(Core Skills Occupation List)に掲載されています。職業リストは改定されます。出願時点の最新版でご確認ください。

この表から読み取れること

  • 心理士の4職種は、189(技術独立ビザ)まで射程に入ります。189は雇用主のスポンサーも州の指名も要らない点数制のビザで、永住ルートとしては最も自由度が高いものです
  • Psychotherapist(272314)は189と485の対象外です。番号が近くても、扱いはまったく違います
  • カウンセラー系は482など雇用主が関わるビザが中心です。雇ってくれる先を見つけることが前提になります

技能評価はオーストラリア心理学会(APS)。心理職の評価機関は Australian Psychological Society Limited(APS)です。APSは海外の心理学の資格が「オーストラリアにおける6年相当の心理学の教育・訓練の系列」に匹敵するかを評価します。ここでも「6年」という数字が出てきます。オーストラリアで6年ルートを修了していれば、この評価の議論は単純になります。

重要な区別。APSの技能評価に通ることと、心理士として実務ができることは別の話です。APSの評価=技能ビザを申請するための要件。PsyBA(AHPRA)の登録=オーストラリアで心理士として実務を行うための要件。両方が必要です。片方だけでは、片方の目的しか果たせません。

この分野で時間の制約が生じやすいのは「485の2年」です。5年目を終えて485を取り、その2年でインターンシップ1年を終え、国家試験に合格し、一般登録を得る ── 時間的には収まる設計ですが、受け入れ先探しに時間がかかると、後がありません。そのため、5年目のプレースメントの段階から、その先を見据えて動くことが実務的に重要になります。「修了してから探す」では遅いことがあります。

職業リスト・点数制度・登録基準は頻繁に改定されます。最新の可否およびご自身のケースの見通しは、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

15 — Back in Japan

日本に帰ってから活かす

「オーストラリアで心理学を学べば、日本の公認心理師になれますか」というご質問をよくいただきます。 結論から申し上げると、認定を受ける枠組みは存在しますが、個別審査であり、自動的に受験資格が得られるわけではありません。

公認心理師の「区分C(海外ルート)」

公認心理師の受験資格には複数の区分があり、そのひとつが区分Cです。 文部科学大臣および厚生労働大臣による受験資格の認定を受ける枠組みで、 書類審査によって、日本国内の大学・大学院のカリキュラムと同等の内容を履修しているかが判断されます。

  • 日本の大学 + 外国の大学院
  • 外国の大学 + 日本の大学院
  • 外国の大学 + 日本での臨床経験
  • 外国の大学 + 外国の大学院
  • 外国の心理に関するライセンス(大学院修了相当のもの)

※ 外国の教育機関については、大学は入学資格が高等学校卒業以上(修業年限12年以上)で教育年限4年以上、大学院は入学資格が大学卒業以上(修業年限16年以上)で教育年限2年以上という基準が示されています。

ここで断定できないこと。「オーストラリアの◯◯大学の課程なら区分Cが通ります」とは、こちらから申し上げられません。審査は個別の履修内容にもとづいて行われ、判断は文部科学大臣・厚生労働大臣が行います。エージェントが結果を保証できる性質のものではありません。言えるのは、「制度上の枠組みは存在する」「書類審査が必要」「履修内容の対応関係が問われる」という3点までです。

本気で目指す場合は、渡航前に日本側の要件(公認心理師法および関連の告示・通知)を確認したうえで履修計画を立ててください。後から科目を追加するのは困難です。

臨床心理士について。臨床心理士は、日本臨床心理士資格認定協会が認定する民間資格で、原則として協会が指定した日本の大学院の修了が受験資格の基礎になります。オーストラリアの学位で直接この要件を満たす設計にはなっていません。

では、日本でどう活きるのか

  • 英語で心理学を扱えること ── 心理学の一次文献は圧倒的に英語です。研究・企業のリサーチ・国際機関・外資系の人事や組織開発では、英語で心理学の議論ができること自体が希少な条件になります
  • 統計とアセスメントの実務スキル ── オーストラリアの心理学課程は研究法と統計の比重が高い設計です。UXリサーチ、マーケティングリサーチ、人事アセスメント、行政の政策評価で直接使えます
  • 国際的な心理支援の現場 ── 在外邦人向けのカウンセリング、多文化背景を持つ人への支援、企業の海外赴任者支援など、「日本語と英語の両方で心理を扱える人」が必要とされる領域があります
  • オーストラリアに残る選択 ── 日本の資格に接続することだけが目的でないなら、話は単純になります。オーストラリアで登録し、オーストラリアで働く。永住ルートも4職種で開いています

16 — How to choose

大学の選び方 ── 見るべき6つの点

この分野では、ランキングよりも先に確認すべきことがあります。順番に並べました。

優先確認することなぜ重要か
1APAC認定を受けている課程か認定がなければ、次の段階へ進めません。この分野では「あれば有利」ではなく「なければ不可」です。APACの認定課程検索で確認してください
2何年目まで自校で行けるかLevel 1だけの3年制学位なのか、Level 2まで含む4年制なのか、Level 3・4まで揃うのか。移るたびに選抜が増えます
34年目・5年目の入学要件(成績)UNSWの臨床修士は Honours Class 1(85%)逆算して、学部1年目からどれだけの成績が要るかを把握してください
4その年、留学生を受け入れているか定員に達すると受け入れが止まります。2026年入学ではUNSWの一部課程で停止の告知が出ました。年ごとに変わります
5英語要件が、どの段階でいくつか学部6.5でも、5年目で7.0(各7.0)になる大学があります。AHPRA登録の7.0も見据えて、到達時期を決めてください
6減額の対象国に日本が入っているかディーキン大学の25%とUNSWの20%は対象外です。定価の順番と、実際に払う額の順番は違います
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カウンセラーからひとこと。心理学のご相談では、「大学のランキングはどこが上ですか」と最初に聞かれることが多くあります。ただ、この分野に限っては、ランキングより先に確認したほうがよいことがいくつもあります。

いちばん多い行き違いは、「3年の学士を出れば心理士になれる」という前提でご計画を立てていらっしゃるケースです。実際には4年目・5年目・そして1年の実務があり、その途中に成績による選抜があります。この構造を知らずに入学されると、3年目の終わりに「4年目に進めない」という事態が起こり得ます。

もうひとつ、英語です。大学に入れる6.5と、AHPRAが求める7.0の間には距離があります。「入学できたから大丈夫」ではなく、「いつまでに7.0へ持っていくか」を最初に決めておくほうが、結果的に楽になります。

逆に、6年を織り込んで進める方にとっては、これは非常に見通しの立てやすい分野です。制度が明文化されていて、各段階の要件が公表されているからです。まずは、いまお持ちの学歴と成績、そして英語のスコアを拝見させてください。相談は無料です。

17 — Timeline

出願から出発までの流れ

時期やることアンアルウェンの担当
12〜10か月前ルートの決定(3年で終えるか、6年かけるか)/志望校の絞り込み/APAC認定の確認無料カウンセリング。成績証明書を拝見して、直接入学できるかを判定します
10〜8か月前IELTSの受験計画/既修得単位の評価(心理学を学んだ経験がある場合はAPACまたはAPSの評価に着手)大学への照会。評価には時間がかかるため、早めに動きます
8〜6か月前出願書類の準備/成績証明書・卒業証明書の英訳/奨学金の対象国と条件の確認書類作成サポート。対象国リストの確認
6〜4か月前出願/条件付きオファーの受領/英語スコアの提出出願手続きの代行。その年の留学生受け入れ状況を大学に確認
4〜3か月前学費の支払い/CoE(入学許可証)の発行/OSHC加入手続き代行
3〜2か月前学生ビザ申請/GS(Genuine Student)ステートメントビザ申請サポート。GSの作成を一緒に組み立てます
1か月前住居の手配/航空券/渡航準備ホームステイ・学生寮の手配、出発前オリエンテーション
渡航後現地オリエンテーション/履修登録/学習の立ち上がり現地オフィスがサポート。成績の維持は4年目の選抜に直結するため、初年度から相談を受けます
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この分野で、特に時間を確保したい手続き

  • APACまたはAPSによる資格の評価。日本で心理学を学んだ経験がある方は、その学位がAPACのLevel 1・2に相当するかの評価が必要になります。結果が出るまでに時間がかかるため、出願の逆算に必ず含めてください
  • 成績証明書とシラバスの英訳。単位認定や相当性の判定には、履修した科目の中身まで見る必要があります。大学からの回答に2〜4週間かかることがあります
  • GS(Genuine Student)ステートメント。「なぜ心理学なのか」「なぜオーストラリアなのか」「6年をどう計画しているのか」を、一貫した筋で書く必要があります。就学期間が長い分野なので、計画の具体性が問われます。アンアルウェンが一緒に組み立てます
  • 奨学金のパーソナルステートメント。UNSWの International Student Award のように500語以内の文書が必要な制度があります。書く時間を日程に見込みます

条件に合うルートを無料で調べてもらう

18 — Why An Arwen

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。心理学は就学期間が長い分野なので、6年の計画をどう説明するかが問われます。ここに時間をかけます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。4年目・5年目の出願や、卒業生ビザ(485)の申請についてもご相談いただけます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。心理学はいまの学歴・成績・英語スコアによって最適なルートが変わる分野です。画一的な案内ではなく、その方の状況に合わせて設計します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。学部から大学院へ進まれた方のサポート実績もあります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「登録までは最短6年です」「この25%減額は、日本国籍だと対象外です」「臨床修士は要件を満たしても入れないことがあると大学が明記しています」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

19 — Free support

アンアルウェンの無料サポート

学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート

  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • APAC認定の有無の確認
  • 4年目・5年目の入学要件の逆算
  • その年の留学生受け入れ状況の確認
  • 授業料減額の対象国の確認
  • 日本の学位の相当性評価(APAC/APS)の手配
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション

渡航後サポート

  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 成績の維持に関する相談(4年目の選抜に直結します)
  • 4年目・5年目の出願サポート
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • 卒業生ビザ(485)への切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

※「無料」なのはアンアルウェンの手配代行サービスです。滞在手配料・寮費・保険料・出願料・試験料などの実費は別途かかります。

20 — FAQ

よくある質問

心理学部を3年で卒業すれば、オーストラリアで心理士として働けますか?
働けません。ここがこのページで最もお伝えしたい点です。オーストラリアで psychologist として名乗り、実務を行うには、AHPRA(Psychology Board of Australia)への登録が必要です。登録にはAPAC認定の課程を4年分(Level 1+2)修了したうえで、さらに5年目、そして1年の監督下の実務またはLevel 4の課程が要ります。合計で最短6年です。3年の学士は「Level 1」にあたり、その先に進むための土台にすぎません。ただし、学士だけでも進める道はあります。人事、市場・社会調査、データ分析、メンタルヘルス支援、福祉・教育の現場など、心理学の統計と行動分析の訓練が活きる職種です。マッコーリー大学は卒業生の進路一覧で、「Psychologist(さらに学修が必要)」「Counsellor(さらに学修が必要)」と注記付きで区別して記載しています。入学前に、3年で終えるのか6年かけるのかを決めておいてください。
いくらかかりますか?
ルートによって大きく変わります。授業料(定価)で計算します。ルートA(ディーキン大学で通す):学士3年(43,000×3=129,000)+Honours 1年(43,000)+Master of Professional Psychology 1年(45,400)=A$217,400ルートB(クイーンズランド大学4年+ACAP):52,528×4=210,112 + 56,846 =A$266,958(25%減額が適用されると約214,430)。ルートC(UNSWで通す):学部4年 267,500 + Master of Psychology (Clinical) 2年 122,000 =A$389,500ルートAとCの差は A$172,100、およそ1,720万円です。これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12か月で A$29,710)、OSHC(年 700〜900)、学生ビザ申請料 A$2,500、卒業生ビザ(485)の申請料が加わります。6年間の総額の目安は A$370,000〜570,000、1豪ドル100円換算でおよそ3,700万〜5,700万円です。登録を目指さず学士3年で終える場合は、ディーキン大学で授業料 A$129,000 です。
留学生でも、Master of Psychology (Clinical) に入れますか?
制度上は出願できます。ただし条件は厳しく、確約はできません。UNSWの公式ページには、入学要件として「4年制のAPAC認定心理学課程を Honours Class 1(85%)またはそれに相当する成績で修了」「その資格は過去10年以内のもの」とあり、海外の資格については「出願前にオーストラリア心理学会(APS)の評価を受け、主要な研究論文・プロジェクトを含む必要がある」と記載されています。さらに「定員が設けられているため、要件を満たす応募者であっても席を得られないことがあります」と大学自身が明記しています。加えて2026年入学については、一部の課程が定員に達し、新規の留学生受け入れを停止している旨の告知が出ています。合格率や留学生の受け入れ人数は公表されていないため、「◯%が入れます」という数字はお伝えできません。現実的な備えとしては、5+1ルート(Master of Professional Psychology)も並行して候補に入れておくことです。
英語はIELTS 6.5があれば足りますか?
大学に入るには足りますが、心理士として登録するには足りません。大学の学部入学は IELTS 6.5(各項目6.0)が標準です(ディーキン大学・クイーンズランド大学・マッコーリー大学)。UTSは総合6.5・Writing 6.0。一方、AHPRAの登録基準は総合7.0、L・R・S 各7.0、Writing 6.5 です。2026年4月23日に各国家委員会が最低スコアを改定しましたが、IELTSの数値はこの水準で変わっていません。さらに、大学側がAHPRA基準に合わせて入学要件を上げている例があります。ディーキン大学の Master of Professional Psychology は総合7.0かつ全項目7.0(AHPRAより厳しい設定です)、ACUの学部は総合7.0(L・R・S 7.0/W 6.5)。なお、2回の受験を合算できる規定があります。それぞれの回で総合7.0以上、2回を通じてL・R・S 7.0以上とW 6.5以上、そしてどちらの回もどの項目も6.5を下回っていないことが条件です。
「5+1」の最後の1年は、学生ビザで過ごせますか?
過ごせません。ここは計画の要になる部分です。5+1ルートのインターンシップ1年は、仮登録を持った状態で、委員会が承認した指導者のもとで実務を行う期間です。大学のコースではないため、学生ビザの対象になりません。卒業生ビザ(485)など、就労が認められるビザが前提になります。485ビザの滞在期間は学士(Honours含む)で2年、修士(コースワーク)で2年年齢は申請時に35歳以下(一部例外あり)。この2年のうちにインターンシップ1年を終える設計になります。そして受け入れ先は自分で見つける必要があります。PsyBAは、職務が心理学的な性質を持ち、アセスメント・問題の定式化・診断・介入・予防といった業務を含み、8つのコアコンピテンシーを一通り習得・実証できる幅があることを求めています。「見つかります」とも「難しいです」とも断定はできませんが、5年目のプレースメントの段階から先を見据えて動くことが実務的に重要です。
日本の大学で心理学を学びました。何年で登録まで行けますか?
最短で3年(4年目+5年目+インターン1年)ですが、前提条件があります。まず、日本で取得した心理学の学位が、APACのLevel 1に相当すると認められるかの評価が要ります。ディーキン大学は「留学生はAPACに資格を評価してもらい、APACの履修系列に相当するかを確認する必要がある」と案内しています。UNSWの臨床修士については「海外の資格は出願前にオーストラリア心理学会(APS)の評価を受ける必要がある」とされています。この評価には時間がかかります。また、相当すると認められるかは履修内容次第で、こちらから結果を保証することはできません。統計・研究法・実験計画の履修があるかどうかが、しばしば論点になります。認められた場合は、Graduate Diploma of Psychology (Advanced)(4年目・1年)から入れます。ディーキン大学の場合、年 A$45,400 です。まず成績証明書とシラバスを拝見させてください。判定に必要な材料を整理します。無料です。
心理学を学んだことがありません。それでも目指せますか?
目指せます。すでに大学を卒業されている場合は、学部3年をやり直す必要はありません。Graduate Diploma of Psychology(Level 1相当を1年で修める課程)を提供している大学があります。そのうえで Graduate Diploma of Psychology (Advanced)(Level 2・1年)→ 5年目(1年)→ インターン(1年)と進めば、最短4年です。ただし2点、確認が必要です。ひとつはその課程が留学生を受け入れているか。もうひとつはオンライン専用の課程ではないかです。オンライン専用の課程は学生ビザの対象になりません。心理学の4年目課程はオンライン提供が多い領域なので、ここは必ず確認してください。高校卒業から入る場合は、3〜4年の学士から始めて合計6年になります。どちらの入り方でも、統計と研究法は避けられません。「文系だから数字は少ない」という想定は、オーストラリアの心理学課程には当てはまりません。
オーストラリアで学べば、日本の公認心理師になれますか?
認定を受ける枠組みは存在しますが、自動的に受験資格が得られるわけではありません。公認心理師の受験資格には区分Cという枠組みがあり、文部科学大臣および厚生労働大臣による受験資格の認定を、書類審査で受ける仕組みです。想定されているパターンには「外国の大学+外国の大学院」「日本の大学+外国の大学院」「外国の心理に関するライセンス」などが含まれます。外国の教育機関については大学は教育年限4年以上、大学院は2年以上といった基準が示されています。ただし、「この大学のこの課程なら通ります」とは、こちらから申し上げられません。審査は個別の履修内容にもとづき、判断は所管の大臣が行います。エージェントが結果を保証できる性質のものではありません。本気で目指す場合は、渡航前に日本側の要件を確認したうえで履修計画を立ててください。後から科目を追加するのは困難です。なお臨床心理士は、原則として協会が指定した日本の大学院の修了が受験資格の基礎となる民間資格で、オーストラリアの学位で直接満たす設計にはなっていません。
カウンセラーになるほうが早いのではないですか?
年数だけを見れば、そのとおりです。ただし、性質が違います。オーストラリアでは、AHPRAの国家登録制度の対象は psychologist であり、counsellor や psychotherapist は対象外です。ACA・PACFAといった職能団体の会員制度はありますが、いずれも任意です。Master of Counselling などの修士は1〜2年で、学部の専攻を問わない課程もあります。ただし移住という観点では、条件がはっきり分かれます。内務省の職業リスト検索によれば、Clinical Psychologist(272311)など4つの心理職コードは189・190・491・485・482・186・494の対象である一方、Psychotherapist(272314)は189と485の対象外Rehabilitation Counsellor・Drug and Alcohol Counsellor・Student Counsellor はCSOL掲載で、482など雇用主が関わるビザが中心です。189は雇用主のスポンサーも州の指名も不要なビザなので、この差は小さくありません。「早く現場に出たい」ならカウンセリング、「オーストラリアで長く働きたい・永住も視野に入れたい」なら心理士。目的から逆算して選んでください。ソーシャルワークも、支援職として比較の対象になります。
在学中にアルバイトはできますか?
できます。学生ビザでは就学中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。ただしこの分野特有の注意点があります。ひとつは4年目(Honours)が研究の年で、通年の独立研究プロジェクトを抱えることになる点。もうひとつは5年目にプレースメントが入る点です。プレースメント中は、平日の日中が埋まります。固定シフトのアルバイトは組みにくくなります。その代わり、大学の研究室でのリサーチアシスタントや、メンタルヘルス関連団体でのボランティアという選択肢があります。この分野では、そうした経験が5年目・インターンシップの受け入れ先を探す際の足がかりになることがあります。時給だけで選ばないほうがよい局面です。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。この分野の場合はこれに加えて、APAC認定の有無の確認、4年目・5年目の入学要件の逆算、その年の留学生受け入れ状況の確認、授業料減額の対象国の確認、日本の学位の相当性評価の手配まで含めてサポートします。特に「減額の対象国に日本が入っているか」は、知らずに出願すると年 A$10,000 以上の差になります。なお、学校が定める出願料は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

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21 — Related

心理学と近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

  • ソーシャルワーク ── 支援職としては、心理学より短く資格に到達できます。AASW認定のMaster of Social Work (Qualifying) は2年。ただし英語はIELTS 7.0(全4項目7.0)で、心理学より厳しい設定です。永住ルートも開いています
  • 看護 ── 同じくAHPRAの国家登録制度に属する職種。メンタルヘルス領域で働きたい場合、精神科看護という道もあります。登録までの年数は心理士より短く、求人の数も多い領域です
  • 教育学・学校教員 ── 子どもの発達と学習に関心があるなら、こちらも比較の対象になります。教員登録の英語はSpeaking・Listening 8.0と、心理士より高い水準が求められる点は知っておいてください
  • 幼児教育・チャイルドケア ── 発達心理学に関心がある方の、もうひとつの入口。心理学より短い課程で現場に出られます。Certificate III/Diplomaから始められる点も、心理学の6年ルートとは対照的です

最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・登録制度・英語基準・奨学金・職業リストは、各大学、APAC、Psychology Board of Australia(AHPRA)、オーストラリア心理学会(APS)および内務省の公式情報をもとに、アンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。ディーキン大学の学費は公式ページに「初年度フルタイム(8クレジットポイント)の概算」と示された金額、クイーンズランド大学は2027年入学の目安、UNSWは公式ページに掲載された初年度額と総額の両方を記載しています。マッコーリー大学・UTS・ACUは留学生向けの年額が課程ページから確認できなかったため「要確認」とし、推測での記載はしていません。ACAPの学費はユニット単価から算出された目安額です。
※学費の日本円換算は1豪ドル=100円で計算した概算です。実際の負担額は為替により変動します。※AHPRAの英語基準は2025年3月に改定され、2026年4月23日に受け入れ試験の最低スコアが更新されています。テスト以外の経路(教育歴による経路)の該当可否は、AHPRAの pathway selection tool で個別にご確認ください。
※冒頭のOUTCOME(年 約A$96,000)は、Psychologists and Psychotherapists(ANZSCO 2723)のフルタイム給与の週中央値 A$1,857 を年換算した概算です(ABS 雇用者収入・労働時間調査 2025年5月/Jobs and Skills Australia の公表値)。心理療法士を含む職種群の中央値であり、新卒の初任給ではありません。
※公認心理師の受験資格認定(区分C)は、文部科学大臣および厚生労働大臣による個別審査です。本ページの記載は制度の枠組みの説明であり、認定の可否を示すものではありません。
※本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。

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