🇦🇺 オーストラリア留学 / 大学奨学金・パース
授業料の減額は最大20%、在学期間中ずっと、しかも申請不要。ただし「日本国籍で使えるか」はコースによって変わります。
20%の対象10課程、15%の対象国リスト、付属校の免除制度まで、公式資料の数字だけで整理しました。
マードック大学の留学生向け奨学金は、仕組みそのものはとてもシンプルです。申請書は不要。出願すれば入学審査の時点で自動的に判定され、減額は在学期間中ずっと続きます。他大学のように「専用フォームと自己アピール動画を締切までに提出」といった手順はありません。
ところが、日本国籍の方にとっては、この制度の読み方に一段だけ注意が要ります。マードックには留学生向けの授業料減額が2本あり、片方は日本人が対象で、もう片方は対象外だからです。
対象になるのは International Futures Scholarship(20%)。国籍の制限がありません。ただし適用されるコースが10課程に限定されています。対象外になるのは International Welcome Scholarship(15%)で、こちらは対象国リスト制。公式が公開している一覧に日本は入っていません。
つまり日本国籍の方にとって、マードックの奨学金は「志望コースが10課程に入っているかどうか」で結論が変わる制度です。成績を上げても率は上がりません。ここを最初に確認するかどうかで、3〜4年の総額が数十万円単位で変わります。
このページでは、各制度の適用条件、対象10課程の一覧、対象外コース、減額後の実額シミュレーション、付属校経由にした場合の流れ、適用期間まで、公式資料の数字だけで整理します。大学そのものの情報はマードック大学の留学ガイドをご覧ください。
マードック大学および付属校 Murdoch College の減額制度を、日本国籍の方が対象になるかどうかを明示して一覧にします。
| 減額 | 制度名 | 申請 | 日本国籍 | 期間 | 対象 |
|---|---|---|---|---|---|
| 20% | International Futures Scholarship 2027 |
不要 | ✓ 対象 | 全期間 | 国籍の制限なし。指定の10課程のみ(学部5・大学院5) |
| 15% | International Welcome Scholarship 2027/2028 |
不要 | ✗ 対象外 | 全期間 | 対象国リスト制。公式の一覧に日本は含まれていません |
| 25% | Alumni Fee Discount (25%) |
不要 | ✓ 対象 | 全期間 | マードックの学士・修士を修了して12ヶ月以内・次の開講期に大学院へ進む方 |
| 10% | Alumni Fee Discount (10%) |
不要 | ✓ 対象 | 全期間 | マードックの学士・修士修了者が大学院へ進む場合(期間の条件なし) |
| 100% | English Support Scholarship (Murdoch College) |
不要 | ✓ 対象 | EAP1 10週分 |
進学準備課程とパッケージで申し込む方のEAP1授業料が全額免除 |
| 20% | Academic Program Scholarship (Murdoch College) |
不要 | ✓ 対象 | 在籍中 | 2026年に進学準備課程へ入学する方。EAP2単独・General English単独は対象外 |
| ― | 研究課程向けの制度 (Research Training Program 等) |
要申請 | △ | 課程により | PhD・Master by Research。選考型で定員あり |
※「全期間」は公式表記の Duration of degree(在学期間中ずっと)です。複数のマードック奨学金の併用はできません。各制度の適用条件に「他のマードックの奨学金を受給していないこと」が明記されています。制度は年度ごとに改定されますので、出願年度の条件を必ずご確認ください。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この表の読み方を、率直に整理します。
マードックの奨学金は、他大学と比べて「手続きは簡単だが、対象の線引きが厳格」という性格です。申請書も動画も要らない代わりに、対象コースと国籍のどちらかを外すと、交渉の余地なくゼロになります。
したがって日本国籍の方が最初にすることは、成績を上げることでも書類を準備することでもなく、「志望コースが International Futures の10課程に入っているか」を確認することです。入っていれば20%が自動でつきます。入っていなければ、大学側の減額はありません。
ただし「20%がつかない=マードックは高い」ではありません。マードックの定価そのものが比較的抑えられているためです。減額の有無ではなく「最終的にいくら払うか」で並べる必要があります。この比較表は無料でお作りします。
日本国籍の方が使える、マードック大学の主力の授業料減額です。国籍の制限がなく、対象コースに出願すれば入学審査の時点で自動的に判定されます。
この制度の核心は、対象コースが10課程に限定されていることです。志望コースがこの一覧に入っているかどうかで、結論が決まります。
| 区分 | コース名 | コード | 分野 |
|---|---|---|---|
| 学部 | Bachelor of Business | B1367 | ビジネス |
| 学部 | Bachelor of Psychology | B1413 | 心理学 |
| 学部 | Bachelor of Biomedical Science | B1419 | 生物医科学 |
| 学部 | Bachelor of Data Analytics | B1420 | データ分析 |
| 学部 | Bachelor of Health Science / Master of Clinical Chiropractic | B1422 | カイロプラクティック (学部+修士の一貫課程) |
| 大学院 | Master of Health Administration, Policy and Leadership | M1267 | 医療経営・政策 |
| 大学院 | Master of Criminology | M1314 | 犯罪学 |
| 大学院 | Master of Communication | M1277 | コミュニケーション |
| 大学院 | Master of Forensic Science | M1292 | 法科学 |
| 大学院 | Master of Engineering Practice | M1330 | 工学 |
※コースコードは大学公式の表記です。対象コースの内容は入学年度ごとに見直されます。2026年入学向けの制度では対象コースの構成が異なっていました。出願年度の一覧を必ずご確認ください。出典:Murdoch University 公式「Scholarships Listing」(2026年8月13日確認)。
マードックが自校の看板として押し出している分野と、対象10課程は完全には一致しません。獣医学も、工学の学部課程(Bachelor of Engineering Honours)も、環境保全科学も、この一覧には入っていません。
つまり「マードックの強い分野を選ぶこと」と「20%の減額を受けること」は、必ずしも両立しません。ここは事実としてお伝えします。志望分野が決まっている方は、まずこの一覧との照合から始めてください。
対象国の国籍を持つ留学生に、授業料15%の減額を全期間にわたって適用する制度です。International Futures と違い、対象コースが広く設定されています。
この制度は「eligible countries(対象国)」の一覧を公式に公開しています。約90の国・地域が並んでおり、アジアからは中国・香港・マカオ・インド・インドネシア・韓国・マレーシア・シンガポール・タイ・ベトナム・フィリピンなど多くが含まれています。
その一覧に、日本は含まれていません。アルファベット順の一覧で J で始まる国はヨルダン(Jordan)のみです。2027年入学版・2028年入学版の両方を確認しましたが、いずれも同じです。
また規約には「オーストラリア国籍または永住権をお持ちの方は、対象国の国籍を併せ持っていても対象外」と明記されています。二重国籍の方はご注意ください。
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
ここは、日本語の留学情報でいちばん取り違えられている部分です。
「マードック大学には留学生向けに15%の授業料減額がある」――この一文だけを読むと、日本人も自動的に対象だと受け取ります。実際には対象国リスト制で、日本は入っていません。この前提で学費計画を立てると、想定と実額が食い違います。
逆に、この事実を早い段階で織り込んでおけば、「20%の対象10課程を狙う」「付属校の免除制度を組み合わせる」「そもそも他大学と総額で比べる」という選択肢を、時間の余裕があるうちに検討できます。
アンアルウェンでは、出願前に必ず「志望コース」と「国籍」の両方で対象可否を確認します。確認は無料です。「たぶん対象だと思う」という状態のまま話を進めることはしません。
マードック大学で学士(Bachelor)または修士(コースワーク)を修了した方が、大学院課程へ進む場合に適用されます。国籍を問わず、日本国籍の留学生も対象です。
25%が適用される条件は、次のすべてを満たすことです。
適用期間は2026年12月31日までと公表されています。一部のコースは除外対象になります。
25%の「12ヶ月以内・次の開講期」という条件に当てはまらない卒業生のための枠です。マードックの学士または修士を修了していれば、修了からの経過期間を問わず、Graduate Certificate・Graduate Diploma・修士(コースワーク)への進学時に10%が適用されます。
こちらも申請は不要で、条件を満たす方に自動的に付与されます。
「学部をマードックで、大学院もマードックで」を考えている方へ。学部段階では20%の対象10課程に入っていなくても、大学院進学時に25%が使えます。4〜5年の総額で見るときは、この2段階を合わせて計算する必要があります。修了から次の開講期までのタイミングで率が25%と10%に分かれる点は、進学時期の決め方に直接効いてきます。
マードック大学パースキャンパス内の付属校 Murdoch College には、大学とは別枠の減額制度があります。大学側の20%が使えないコースを志望する方でも、こちらは活用できます。
進学英語コース EAP1(CRICOS 069098D)を、Murdoch College の進学準備課程とパッケージで申し込んだ場合、EAP1の授業料が全額免除されます。
2026年中に Murdoch College の進学準備課程へ入学する学生の授業料が20%減額されます。
たとえば Foundation Studies(A$28,440)に20%が適用されるとA$5,688の減額、Diploma(A$28,800)ならA$5,760の減額になります。
Murdoch College の Foundation Studies・MUPC・Diploma・Postgraduate Qualifying Program を修了して、マードック大学へ進学する学生を対象とした授業料減額として、Murdoch College の公式サイトに案内されています。
獣医学2課程(Bachelor of Science in Veterinary Biology/Doctor of Veterinary Medicine)と Master of Clinical Psychology は対象外と明記されています。
※適用の対象となる入学年度と条件は、年度ごとに設定されます。進学予定の年度で適用されるかどうかは、出願前に必ずご確認ください。アンアルウェンで無料でお調べします。
研究課程は、これまで説明したコースワーク向けの制度とは別の枠組みです。
研究課程への出願をご検討の方は、研究テーマと候補の指導教員を先に固めるところから始めます。制度の金額・要件は年度ごとに設定されますので、出願年度の条件をご確認ください。
マードックの奨学金は成績連動型ではないため、確認すべきなのは「自分の成績で足りるか」ではなく「志望コースが対象か」です。制度別に整理します。
| 制度 | 対象コースの決まり方 | 明示されている対象外 |
|---|---|---|
| International Futures Scholarship(20%) |
指定の10課程のみが対象(ポジティブリスト方式) | 10課程以外のすべて。獣医学・看護・教育・法学・IT・環境保全科学・農業科学・工学の学部課程などは対象になりません |
| International Welcome Scholarship(15%) |
学士・Graduate Certificate・Graduate Diploma・修士(コースワーク)のほぼ全般が対象 | Bachelor of Science (Veterinary Biology)/Doctor of Veterinary Medicine/Bachelor of Nursing/Master of Clinical Psychology ※そもそも日本国籍は対象外です |
| Alumni Fee Discount (25%/10%) |
Graduate Certificate/Graduate Diploma/修士(コースワーク) | Honours。ほか一部のコースに除外規定があります |
| Welcome Back International Scholarship(20%) |
Murdoch College の進学準備課程修了者がマードック大学へ進学する場合 | Bachelor of Science in Veterinary Biology/Doctor of Veterinary Medicine/Master of Clinical Psychology |
| Academic Program Scholarship(20%) |
Murdoch College の進学準備課程 | EAP2の単独受講/General English の単独受講 |
マードックの看板である獣医学(Bachelor of Science / Doctor of Veterinary Medicine)は、留学生向けの授業料減額制度のすべてで対象外と明記されています。International Futures の10課程にも入っておらず、International Welcome と Welcome Back の両方で明示的に除外されています。
一方で学費は初年度A$71,880・修了までの総額A$431,280(2027年入学の定価)と、マードックのなかで突出しています。「減額があるだろう」という前提で計画を立てないでください。
加えて英語要件はIELTS総合7.0(全バンド7.0)、付属校の Foundation Studies からの進学ルートでも獣医学は対象外で、Bachelor of Science(Animal Science)を経由する形が公式に案内されています。費用・英語・ルートの3点すべてで、準備期間を長めに取った計画が必要です。
各制度に共通して定められている条件を、公式規約の記載にもとづいて整理します。ここを外すと、対象コースであっても減額は適用されません。
オーストラリア国籍の方、永住権をお持ちの方は対象外です。対象国の国籍を併せ持っていても同じです。また「留学生用の授業料を支払う必要がない方」も対象外と明記されています。
「他のマードックの奨学金を受給していないこと」が全制度に共通する条件です。加えてオーストラリア政府の奨学金や第三者のスポンサーから授業料の全部または一部が支払われる方も対象外になります。
適用条件に「マードックの西オーストラリア州キャンパスで学び始めること」が明記されています。パース(マードック)・ロッキンハム・マンジュラが該当し、シンガポール・ドバイの拠点は対象外です。
公式規約には「授業料の請求に自動的に充当され、受給者が現金として受け取ることはできない」旨が記載されています。生活費として使える給付金ではなく、あくまで授業料の減額です。
マードックの奨学金は成績連動型ではありません。ATARやGPAの基準線が設定されておらず、成績を上げても減額率は上がりません。コースの入学要件を満たすことが前提という位置づけです。
減額率も対象コースも対象国も、入学年度ごとに設定し直されます。過去の年度版として公開されている条件(減額率が異なるもの)は適用されません。出願年度の条件を必ずご確認ください。
マードック大学は「修了までの授業料総額(Indicative Total Course Fee)」を公式に公表しているため、減額後の総額を最初から計算できます。ここでは International Futures Scholarship(20%)の対象10課程について、定価と減額後を並べます。金額は2027年入学の公式料金表にもとづきます。
| コース | 初年度 (定価) | 初年度 (20%後) | 修了総額 (定価) | 修了総額 (20%後) | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bachelor of Business (3年) | A$37,800 | A$30,240 | A$113,400 | A$90,720 | A$22,680 |
| Bachelor of Data Analytics(3年) | A$39,600 | A$31,680 | A$118,800 | A$95,040 | A$23,760 |
| Bachelor of Psychology (3年) | A$43,200 | A$34,560 | A$129,600 | A$103,680 | A$25,920 |
| Bachelor of Biomedical Science(3年) | A$44,040 | A$35,232 | A$132,120 | A$105,696 | A$26,424 |
| Health Science / Master of Clinical Chiropractic(5年) | A$44,640 | A$35,712 | A$223,200 | A$178,560 | A$44,640 |
| コース | 初年度 (定価) | 初年度 (20%後) | 修了総額 (定価) | 修了総額 (20%後) | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Master of Communication | A$37,800 | A$30,240 | A$75,600 | A$60,480 | A$15,120 |
| Master of Criminology | A$38,520 | A$30,816 | A$77,040 | A$61,632 | A$15,408 |
| Master of Forensic Science | A$46,800 | A$37,440 | A$93,600 | A$74,880 | A$18,720 |
| Master of Engineering Practice | A$46,920 | A$37,536 | A$93,840 | A$75,072 | A$18,768 |
| Master of Health Administration, Policy and Leadership | 要確認 | ― | 要確認 | ― | ― |
※金額はすべてオーストラリアドル(AUD)で、マードック大学公式「2027 International Course Fees」にもとづく定価と、そこに20%を適用した計算値です。公式に表示されている授業料はフルタイム標準履修(年間24クレジットポイント)を前提とした目安で、実際の請求額は履修するユニットによって決まります。また在学中は毎年インデクセーション(改定)が適用されますと公式に明記されているため、2年目以降の実額は上がる可能性があります。Master of Health Administration, Policy and Leadership(M1267)は2027年の公式料金表に金額の掲載がないため、アンアルウェンで個別に確認いたします。
比較のため、対象10課程に入っていないコースの定価も並べます。減額がないぶん、他大学との比較では定価そのもので判断することになります。
| コース | 初年度 | 修了総額 | 20%対象 |
|---|---|---|---|
| Bachelor of Arts(3年) | A$36,720 | A$110,160 | ✗ |
| Bachelor of Information Technology(3年) | A$39,600 | A$118,800 | ✗ |
| Bachelor of Laws(3年) | A$39,600 | A$118,800 | ✗ |
| Bachelor of Science (環境保全科学・3年) | A$44,040 | A$132,120 | ✗ |
| Bachelor of Nursing(3年) | A$44,640 | A$133,920 | ✗ |
| Bachelor of Engineering Honours(4年) | A$44,040 | A$176,160 | ✗ |
| Bachelor of Science / Doctor of Veterinary Medicine(6年) | A$71,880 | A$431,280 | ✗ |
Adviceアンアルウェンからのアドバイス
この2つの表を並べると、判断の軸がはっきりします。
たとえば Bachelor of Data Analytics(20%対象・総額A$95,040)と Bachelor of Information Technology(対象外・総額A$118,800)。この2つは定価が同額ですが、減額後で比べるとA$23,760の差になります。「IT系を学びたい」という段階なら、この2コースの内容を見比べる価値があります。
一方で、看護・教育・獣医学・法学のように「その資格を取ること自体が目的」の分野では、減額の有無でコースを変える余地はありません。その場合は、マードックの定価と他大学の減額後の金額を並べて、総額で判断します。
アンアルウェンでは、減額の有無ではなく「最終的にいくら払うか」で並べた比較表を無料でお作りしています。生活費・OSHC・ビザ申請料まで含めた総額でお出しします。
「準備課程を挟むと、そのぶん高くつくのでは」というご質問をよくいただきます。マードックの場合、計算すると結論が変わります。Bachelor of Business(3年・定価A$113,400)を例に、3つのルートを並べます。
| ルート | 内訳 | 授業料の合計 (20%適用後) | 在籍 年数 |
|---|---|---|---|
| A:学部へ 直接入学 |
Bachelor of Business 3年 A$113,400 → 20%後 A$90,720 |
A$90,720 | 3年 |
| B:MUPC Accelerated 経由 |
MUPC Accelerated(15週)A$14,220 → 20%後 A$11,376 + Bachelor of Business 3年 A$90,720 |
A$102,096 | 3年 +15週 |
| C:Diploma of Business 経由 |
Diploma of Business A$28,800 → 20%後 A$23,040 + 学部2年次から2年分 A$75,600 → 20%後 A$60,480 |
A$83,520 | 3年 |
※Diploma of Business は公式に「Bachelor of Business(079326C)に対して24クレジットポイントの単位認定が与えられ、修了すると学部2年次への入学が保証される」と記載されています(24クレジットポイント=フルタイム1年分)。上表の学部2年分は、公式の3年総額A$113,400を年額換算して2年分としたものです。実際の請求額は履修するユニットによって決まり、在学中はインデクセーションが適用されます。また準備課程・学部それぞれに適用される減額制度は、入学年度と制度の条件によって決まります。個別の見積りはアンアルウェンで無料でお作りします。
「準備課程=遠回り」とは一概に言えない、というのが数字から出てくる答えです。ただし準備課程の期間は生活費が別途かかります(パースで年A$15,000〜23,000程度が目安)。ルートBは15週分、ルートCは直接入学と同じ年数なので、生活費の差はルートによって変わります。総額は個別にシミュレーションします。
英語要件に届かない場合は、進学英語 EAP を前に足します。ここでマードックの設計が効きます。
大学側の減額だけが選択肢ではありません。日本国内にも、海外留学を対象とした給付型・貸与型の制度があります。とくにマードックの場合、志望コースが20%の対象10課程に入っていない方にとって、こちらの検討価値が上がります。
これらは大学側の減額と併用できる場合があります。ただしマードックの規約には「オーストラリア政府の奨学金、または第三者のスポンサーから授業料の全部または一部が支払われる方は対象外」とあります。日本側の制度が「授業料を直接支払う」形式か「本人に給付する」形式かによって扱いが変わる可能性がありますので、併用を前提にする場合は事前の確認が必要です。
制度の内容・募集時期・金額は毎年変わります。このページに個別の制度名と金額を書き並べると、時間の経過とともに正確でなくなるため、種類の整理までにとどめています。ご相談いただければ、その時点で募集中の制度をお調べします。準備には時間がかかるものが多いので、留学の1年以上前からご相談ください。
マードックの奨学金は成績で率が変わらないため、「狙い方」は志望コースとルートの組み方に集約されます。状況別に整理します。
いちばん有利な立ち位置です。Bachelor of Business・Data Analytics・Psychology はいずれも20%の対象10課程に入っています。加えて評定平均3.0以上なら Diploma(ビジネス)や15週の MUPC Accelerated も使えます。まず学部へ直接出願できるかを照会し、そのうえでDiploma経由と総額を比較してください。
大学側の減額は原則としてありません。その前提で、①マードックの定価と他大学の減額後を総額で比較する、②付属校の Academic Program Scholarship(20%)とEAP1免除で準備段階の費用を抑える、の2点が現実的な打ち手になります。看護と教育は英語要件も高いので、期間の見積りも合わせて必要です。
20%の対象になるのは犯罪学・コミュニケーション・法科学・工学(Engineering Practice)・医療経営の5課程です。ここに志望が重なれば、修了総額でA$15,000〜19,000程度の差になります。コースコードによって修業年限と総額が変わる点も同時に確認してください。
付属校の Postgraduate Qualifying Program(14週・A$14,750)から修士課程へ進むルートがあります。日本の高度専門士・短期大学士が入学要件として明記されています。PQPの段階では Academic Program Scholarship(20%)が適用され、進学後は志望する修士課程が20%の対象5課程かどうかで決まります。
進学準備課程とパッケージで申し込めば、EAP1の授業料は全額免除されます。英語コースを足すコストがゼロになるため、「今のスコアで無理に出願するより、EAPを挟んだほうが結果的に安い」というケースがあります。申込みの順序で適用の可否が変わるので、必ず出願前にご相談ください。
Alumni Fee Discount(25%)が使えます。条件は「修了から12ヶ月以内」かつ「次の開講期に開始」。この条件を外すと10%になります。学部の卒業時期と大学院の開始時期の組み方だけで、率が15ポイント変わります。学部在学中から逆算しておく価値があります。
マードックの奨学金には申請書がありません。コースへの出願がそのまま奨学金の審査になります。
| 制度 | 開始 | 終了 | 対象の入学年 |
|---|---|---|---|
| International Futures Scholarship 2027 | 2026年 8月1日 | 2027年 9月1日 | 2027年入学 |
| International Welcome Scholarship 2027 | 2026年 8月1日 | 2027年 9月1日 | 2027年入学 (日本は対象国外) |
| International Welcome Scholarship 2028 | 2026年 8月1日 | 2028年 9月1日 | 2028年入学 (日本は対象国外) |
| Alumni 25% Fee Tuition Discount | 2024年 1月1日 | 2026年 12月31日 | 大学院への進学時 |
※これは「申請の締切」ではなく、制度そのものが適用される期間です。申請書の提出は不要ですが、この期間内に入学審査を受ける必要があります。制度は年度ごとに更新され、過去の年度版として公開されている条件(減額率が異なるもの)は適用されません。出願年度の条件を必ずご確認ください。出典:Murdoch University 公式「Scholarships Listing」および各制度ページ(2026年8月13日確認)。
「早く出願するほど有利」な仕組みです。奨学金の判定が出願審査に組み込まれているため、早くオファーを受け取るほど、減額後の総額を確定させた状態で学費計画と学生ビザの準備を進められます。学生ビザの審査には時間がかかることがあるため、入学希望日の4〜6ヶ月前から動くことをおすすめします。
マードック大学の奨学金は、日本人でも対象になりますか?
制度によって分かれます。International Futures Scholarship(授業料20%減額)は国籍の制限がなく、日本国籍の方も対象です。ただし適用されるのは指定された10課程だけです。
一方、International Welcome Scholarship(15%)は対象国リスト制で、公式が公開している一覧に日本は含まれていません。Jで始まる国はヨルダンのみです。つまり「マードックの留学生奨学金は日本人なら誰でも15%」ではありません。志望コースが Futures の対象10課程に入っているかどうかが、日本国籍の方にとって最初で最大の分岐点になります。
マードック大学の奨学金に申請は必要ですか?
必要ありません。International Futures Scholarship も International Welcome Scholarship も Alumni Fee Discount も、いずれも「入学審査の時点で条件を満たす学生に自動的に付与される」と公式に明記されています。専用の申請フォームも、自己アピール動画も、推薦状も不要です。減額はオファーレターと授業料の請求に反映されます。
ただし研究課程(PhD・Master by Research)向けの奨学金は選考型で、別途の手続きが必要です。出願前のEOI(Expression of Interest)の提出も必須です。
マードック大学の奨学金は初年度だけですか?
いいえ。主要な制度はいずれもDuration of degree(在学期間中ずっと)適用されます。3年制の学部なら3年間、毎学期の授業料から自動的に差し引かれます。
たとえば Bachelor of Business は修了までの授業料総額がA$113,400(2027年入学の定価)で、20%が適用されると総額でA$22,680の差になります。Bachelor of Psychology ならA$25,920。初年度だけの割引とは影響の大きさがまったく違います。詳しくは減額額の早見表をご覧ください。
成績が良ければ、減額率は上がりますか?
上がりません。ここがマードックの奨学金制度の最大の特徴です。フリンダース大学やUNSWのように「成績で20%が25%、30%へ上がる」という段階式ではなく、マードックは対象コースと国籍で対象・対象外が決まる仕組みです。ATARやGPAの基準線も設定されていません。
したがって成績を上げても減額率そのものは変わりません。日本国籍の方が減額を最大化する道は2つ ―― ①志望コースが International Futures Scholarship の対象10課程に入っているかを確認すること、②マードックの学位を修了したあとに大学院へ進む際の Alumni Fee Discount(25%)を使うことです。
奨学金の対象外になるコースはありますか?
あります。International Welcome Scholarship(15%)は、Bachelor of Science (Veterinary Biology)、Doctor of Veterinary Medicine、Bachelor of Nursing、Master of Clinical Psychology を対象外と明記しています。International Futures Scholarship(20%)はそもそも対象コースを10課程に限定した制度なので、この10課程以外はすべて対象外です。
加えて共通の除外要件として、オーストラリア国籍・永住権をお持ちの方、留学生用の授業料を支払う必要のない方、政府奨学金や第三者スポンサーから授業料の全部または一部が支払われる方は、いずれの制度も対象になりません。とくに獣医学はすべての制度で対象外ですので、費用計画にご注意ください。
複数の奨学金を併用できますか?
できません。各制度の適用条件に「他のマードックの奨学金を受給していないこと」が明記されています。したがって20%と15%を足して35%にすることはできません。
日本国籍の方の場合、15%は対象外なので実質的に競合は起きにくいのですが、付属校 Murdoch College の奨学金と大学側の奨学金の関係については、進学のタイミングで適用される制度が切り替わります。組み合わせ方はアンアルウェンで無料で確認します。
マードック大学付属校(Murdoch College)にも奨学金はありますか?
あります。ひとつは English Support Scholarship(100%)で、進学英語コース EAP1 を Murdoch College の進学準備課程とパッケージで申し込むと、EAP1の授業料(10週・A$4,700)が全額免除されます。もうひとつは Academic Program Scholarship(20%)で、2026年に進学準備課程(Foundation Studies・MUPC・Diploma・PQP)へ入学する学生の授業料が20%減額されます。どちらも申請不要です。
ただしEAP2の単独受講と General English の単独受講は20%の対象外です。さらに Murdoch College は、同校の進学準備課程を修了してマードック大学へ進学する学生向けの20%減額(Welcome Back International Scholarship)も案内しています。詳しくは付属校の詳細ページをご覧ください。
奨学金の申込みに締切はありますか?
申請書の提出はありませんが、制度ごとに適用期間が設定されています。International Futures Scholarship 2027 と International Welcome Scholarship 2027 は2026年8月1日から2027年9月1日まで、International Welcome Scholarship 2028 は2026年8月1日から2028年9月1日までと公表されています。Alumni Fee Discount(25%)は2026年12月31日までです。
制度は年度ごとに更新され、過去の年度版として公開されている条件(減額率が異なるもの)は適用されません。出願年度の条件を必ずご確認ください。アンアルウェンで無料でお調べします。
留学エージェントを通すと、奨学金の条件は変わりますか?
変わりません。学費も奨学金も、大学に直接申し込む場合とまったく同じ条件です。エージェント手数料は大学側が負担する仕組みのため、留学生の方の負担は増えません。
マードックの場合は「志望コースが20%の対象10課程に入っているか」「日本国籍で15%が使えないことを織り込んだ総額はいくらか」「付属校経由にした場合の減額の流れはどうなるか」といった、見落とすと差が出る部分を出願前に押さえられる点が実務上のメリットです。相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。
「大学に直接申し込んだほうが安いのでは」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、学費も奨学金も、直接申し込む場合とまったく同じです。そのうえで、マードックのように「手続きは簡単だが、対象の線引きが厳格で、しかも年度ごとに変わる」制度では、エージェントを通すメリットが具体的に存在します。
アンアルウェンのサポートは相談から出願、奨学金の適用確認、ビザ申請、渡航後のフォローまですべて無料です。大学に直接出願した場合と学費・奨学金の条件は同一です。
International Futures Scholarship の対象は10課程に限定されており、しかも入学年度ごとに見直されます。過去の年度版の一覧を見て判断すると食い違います。出願年度の一覧で照合し、適用の見込みを査定したうえで総額をお出しします。最終的な可否は大学の入学審査で決まります。
International Welcome Scholarship(15%)は対象国リスト制で、公式の一覧に日本は入っていません。日本語の情報ではここが取り違えられがちです。国籍とコースの両方で対象可否を確認したうえで、実額をお出しします。
マードックはDiploma経由のほうが直接入学より総額が下がるケースがあります(Diplomaの授業料が学部1年分より低く、かつ学部2年次への入学が保証されるため)。直接入学・MUPC Accelerated・Diploma の3ルートを、減額後の実額で並べます。
Murdoch College の English Support Scholarship は「進学準備課程とパッケージで申し込む」という条件付きです。英語コースだけを先に単独で申し込んでしまうと適用されません。申込みの順序と組み方で、A$4,700が変わります。
学部から大学院へ進む場合、「修了から12ヶ月以内・次の開講期に開始」で25%、外れると10%です。卒業時期と進学時期の組み方だけで率が15ポイント変わります。学部在学中から逆算した計画をご提案します。
減額後の授業料に、生活費・OSHC・ビザ申請料まで足した総額を無料で試算します。マードックは修了総額を公表しているため、他大学より精度の高い見積りが出せます。
大学の公式サイトは自校の情報しか載せません。マードック・カーティン大学・ECUを減額後の実額で比較するには、複数校を扱うエージェントでなければできません。合わないと判断すれば、率直にそうお伝えします。
アンアルウェンは現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携しています。銀行口座の開設、アルバイト探し、学業や生活のトラブル、ビザの更新まで、渡豪後も日本語で相談できる窓口が残ります。保護者の方からのご相談も承ります。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
マードック大学の奨学金を検討している方へ ― 松本より
このページを作るにあたって、いちばん時間をかけたのは「日本国籍の方が、どの制度の対象になるのか」を確定させることでした。マードックの奨学金は手続きがとても簡単な代わりに、対象の線引きが厳格です。コースか国籍のどちらかを外すと、交渉の余地なくゼロになります。
とくに International Welcome Scholarship(15%)の対象国リストに日本が入っていないという点は、日本語の情報では見落とされがちです。この前提で学費計画を立ててしまうと、あとから実額との食い違いが出ます。だからこのページでは、制度ごとに「日本国籍が対象か」を表の中に明示しました。
そのうえでお伝えしたいのは、「20%がつかない=マードックは選べない」ではないということです。マードックは定価そのものが比較的抑えられていて、修了までの総額も公表されています。減額の有無ではなく、最終的に払う金額で判断するほうが、結論が正確になります。志望コースと今の成績・英語力を教えていただければ、減額後の総額を具体的な数字でお出しします。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。マードック大学への出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。大学への直接出願と比べて余分な費用は一切かかりません。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。なお無料なのは代行サービスです。滞在先の手配料、寮費・ホームステイ費、保険料などの実費は別途かかります。
Free Consultation
「対象かどうか」は、出願前に調べられます。
「志望コースは20%の対象10課程に入っているか」「日本国籍で使える制度はどれか」「準備課程を挟むと総額はどう変わるか」「EAP1の免除を使える組み方はどれか」――マードックが合わないと判断すれば、そうお伝えします。無理な勧誘は一切ありません。高校生・保護者の方、社会人の方のご相談も歓迎します。
※本ページは2026年8月13日時点の公開情報にもとづき、アンアルウェン代表・松本朋弥が作成しています。奨学金の減額率・適用条件・対象コース・対象国・適用期間はマードック大学公式サイト(Scholarships Listing、International Futures Scholarship・International Welcome Scholarship・Alumni Fee Tuition Discount の各制度ページ)、付属校の減額制度は Murdoch College 公式「Scholarships」、学費はマードック大学公式「2027 International Course Fees」および Murdoch College 公式「Fees & Key Dates」(2026年料金)の公表値です。減額後の金額は、公表されている定価に各制度の減額率を適用した計算値であり、実際の請求額は履修するユニット数・インデクセーション等により変動します。奨学金・学費・入学要件・ビザ制度は変更される場合がありますので、出願前に必ず公式サイトまたはアンアルウェンで最新情報をご確認ください。