UWA Scholarships — Perth, Western Australia
UWAの奨学金は「基準点方式」です。ATAR相当85.00以上(学部)またはWAM 65.00以上(大学院)という公表された数字を超えれば、申請不要で該当する金額が自動的に付与されます。ただし――UWAの奨学金には、日本人にとって「対象になるもの」と「最初から対象外のもの」がはっきり分かれているという、他大学にはない事情があります。
オーストラリアの大学の奨学金には、大きく2つのタイプがあります。エッセイや推薦状を提出して競う「申請型」と、出願するだけで成績によって自動的に判定される「自動審査型」です。
西オーストラリア大学(UWA)の留学生向け奨学金は、中心となるものが後者――自動審査型です。しかもUWAは、「ATAR相当85.00以上」「WAM 65.00以上」という具体的な数字を公表しています。同じGroup of Eightでも、基準点を公表せず「同期の中での相対評価」とするクイーンズランド大学とは、性質がまったく違います。
その意味でUWAは「計算できる大学」です。成績表さえあれば、渡航の1年以上前に「いくら減額されるか」がほぼ確定します。
ただし、このページで最もお伝えしたいのは別のことです。UWAの奨学金には、日本国籍の方が最初から対象外になるものが複数あります。インターネット上には「UWAの奨学金7選」といった記事が数多くありますが、そのうち日本人が実際に受給できるのは限られています。期待していた奨学金が、国籍要件で対象外だった――この行き違いを避けることが、このページの目的です。
まず全体像です。金額の大きさではなく、いちばん右の「日本国籍」の列を先に見てください。ここがUWAを検討するうえで最初に押さえるべき情報です。
| 奨学金 | 金額 | 申請 | 対象 | 日本国籍 |
|---|---|---|---|---|
| Global Excellence Scholarship |
年 6,000 /10,000 /12,000 |
不要 | 学部・大学院コースワーク。ATAR相当85.00以上またはWAM 65.00以上。標準修業年限のあいだ毎年適用 | 対象 |
| International Student Award |
年 5,000 | 不要 | 指定された国籍の留学生のみ。ラテンアメリカ・南アジア・東南アジア諸国が中心 | 対象外 |
| Vice-Chancellor’s Scholarships |
授業料 50%/100% |
— | 中国・インドネシア・マレーシア・ベトナム国籍、および海外校のWACE(西オーストラリア州カリキュラム)卒業生 | 対象外 ※国籍要件 |
| Singapore Polytechnic Scholarship |
年 12,000 | 不要 | シンガポールのポリテクニックでディプロマを修了した学生 | 対象外 |
| WA州首相奨学金 (州政府) |
50,000 | 必要 | 州内5大学に各2名・年間10名。対象国リストに日本を明記。ステートメント・地域貢献の実績が必要 | 対象 |
| Global Sporting Excellence Scholarship |
年 最大 12,000 |
必要 | 年代別ナショナル代表・州立スポーツ研究所スクワッド・プロクラブ所属など、tier 3以上の競技実績 | 対象 ※実績要件 |
| HDR奨学金 (RTP等) |
授業料免除 +年 38,110 |
必要 | PhD・研究修士(MPhil)。留学生枠は競争選考。生活費支給は2026年度で年額AUD 38,110 | 対象 |
| Forrest Research Foundation PhD |
50,000 以上 |
必要 | 西オーストラリア州の大学で学ぶ卓越したPhD学生。生活費・宿泊・研究費・旅費を含む | 対象 |
金額はすべてAUD(オーストラリアドル)。日本円は1豪ドル=約100円で換算した参考値です。金額・対象・提供の有無は年度ごとに見直されます。上記はUWAおよび西オーストラリア州政府が公表している最新の内容にもとづく整理であり、出願年度の正式な条件は必ずご確認ください(アンアルウェンで無料照会いたします)。
この表から読み取っていただきたいのは、次の3点です。
他大学の奨学金ページを読み慣れている方ほど、UWAで戸惑うのがこの点です。UWAの奨学金は「授業料の◯%オフ」ではなく、「年間◯ドル」という定額です。
一見すると些細な違いに思えますが、実際の負担額には確実に効いてきます。定額型では、学費が高いコースほど実質的な減額率が下がるからです。
| コース例 | 年間学費の目安 | 年 AUD 12,000 が占める割合 |
|---|---|---|
| Bachelor of Arts | 42,000〜43,000 | 約28% |
| Bachelor of Commerce | 48,000 | 約25% |
| Bachelor of Science | 52,000 | 約23% |
| Master of Data Science | 49,000〜52,000 | 約23〜24% |
学費はUWAの詳細ページに掲載している目安額です。年度・コース・履修単位数によって変動します。
つまり、UWAの最高ランク(年 AUD 12,000)は、実質的には「授業料の23〜28%オフ」に相当します。クイーンズランド大学の最高ランク(25%)とほぼ同水準、カーティン大学の上位ランクと比べても遜色ありません。
ただし決定的な違いがあります。UWAは基準点方式なので、条件を満たせば「出る」と読める。相対評価の大学のように「同期の顔ぶれ次第」ということがありません。この読みやすさが、UWAの実質的な価値です。
Bachelor of Arts のように年間学費が抑えめのコースでは、同じ AUD 12,000 でも実質28%相当になります。人文・社会科学系を志望する方にとって、定額型は追い風です。
オーストラリアの大学の授業料は毎年改定されます。%型なら学費上昇に連動して減額幅も増えますが、定額型は増えません。在学中の実質減額率は年々わずかに下がっていきます。
UWAは「ATAR/WAMの要件を満たす方に自動的に付与する」としています。同期の合格者との競争ではありません。渡航の1年以上前に、かなりの精度で総額を計算できます。
GESはコースの標準修業年限のあいだ、毎年適用されます。「初年度だけ」という落とし穴はありません。ただし在学中の学業成績が一定水準を下回ると継続されない場合があります。
UWAを検討する日本人にとって、事実上ここがすべてです。ATAR相当のスコアによって3段階に分かれます。
UWAの学部課程に出願した留学生が、ATAR相当85.00以上を満たしている場合に自動的に付与される授業料減額です。国籍による制限はなく、日本国籍の方も対象です。
| ATAR相当 | 年額 | 3年制コース合計 | 4年制コース合計 |
|---|---|---|---|
| 98.00 以上 | 12,000 | 36,000 | 48,000 |
| 90.00 〜 97.95 | 10,000 | 30,000 | 40,000 |
| 85.00 〜 89.95 | 6,000 | 18,000 | 24,000 |
| 85.00 未満 | — | — | — |
工学(Honours)と商学を組み合わせた5年制の連携学位では、最大 AUD 60,000 が適用されます。
医学・歯学・法務博士(JD)を志望する方は、ここで一度立ち止まってください。これらのコースはGESの対象外です。UWAは医学部進学枠(Assured Pathway)で知られる大学ですが、その進学枠は奨学金の対象になりません。費用計画は「奨学金なし」で組んでください。
大学院コースワーク(Master of Business Analytics、Master of Data Science、Master of Professional Engineering など)を志望する方は、ATARではなくWAMで判定されます。
WAM(Weighted Average Mark/加重平均点)とは、大学の成績を科目の単位数で重みづけして100点満点に換算した数値です。日本の大学の成績証明書は、UWAの入学審査部門がこのWAM相当値に換算して判定します。
| WAM相当 | 年額 | 2年制コース合計 |
|---|---|---|
| 85.00 以上 | 12,000 | 24,000 |
| 75.00 〜 84.99 | 10,000 | 20,000 |
| 65.00 〜 74.99 | 6,000 | 12,000 |
| 65.00 未満 | — | — |
WAMの判定材料は、原則として大学時代の成績です。卒業から年数が経っていても、審査に使われるのは学部時代の成績証明書です。
「もう10年以上前の成績だから関係ないだろう」と思って確認していない方が非常に多いのですが、UWAの奨学金は、その成績表1枚で年間 AUD 12,000(約120万円)が動きます。手元にない場合は、出身大学に英文成績証明書を請求するところから始めてください。発行に2〜4週間かかることもあります。
ここがUWAで最も誤解されやすい部分です。「UWAに合格できる成績」と「UWAの奨学金が出る成績」は、別のラインです。
UWAの学部課程は、一般的にATAR 75相当が入学の目安です。一方、Global Excellence Scholarship の下限はATAR 85.00相当。この10ポイントの差の中に、「合格はしたが奨学金は出ない」という層が存在します。
UWAは、海外の学歴をATAR相当値に換算するための国別の換算基準を持っています。日本の高校・大学の成績も、この基準にもとづいて入学審査部門が個別に評価します。
ここで正直に申し上げます。「日本の評定平均◯ならATAR◯相当」という一律の公式を、私たちが断定的にお伝えすることはできません。
理由は3つあります。①UWAの換算基準は非公開部分があり、年度ごとに見直される ②高校の種別・履修科目・卒業年度によって扱いが変わる ③最終的な判定はUWAの入学審査部門が個別に行う――からです。
ネット上には「評定平均4.0でATAR 85相当」といった具体的な数字を書いた記事がありますが、出典が示されていないものは信用しないでください。その1点の差で年間 AUD 6,000(約60万円)が変わります。
アンアルウェンでは、成績証明書を拝見したうえでUWAに直接照会し、換算の見込みを無料でお伝えしています。推測ではなく、大学に確認した回答をお渡しします。
もうひとつ重要な前提があります。日本の高校卒業資格だけでは、オーストラリアの大学の1年次に直接入学できないケースが少なくありません。オーストラリアの高校教育は12年制で、日本の高校卒業+大学1年相当が求められることがあるためです。
この場合の一般的なルートは次のとおりです。
ルートの選び方は、奨学金の総額に直結します。たとえば「ディプロマから2年次編入」は在学2年ぶんの奨学金しか受け取れませんが、そのぶん学費総額そのものも1年分減ります。比較すべきは「奨学金額」ではなく「最終的な支払総額」です。アンアルウェンでは、ルートごとの総額比較表を無料でお作りしています。
このセクションが、このページで最もお伝えしたい内容です。UWAの奨学金には、日本国籍の方が国籍要件によって最初から対象外となるものがあります。
年額 AUD 5,000、学部4年で最大 AUD 20,000(3年制なら15,000)、大学院2年で最大 AUD 10,000 という制度です。申請不要で自動審査されます。
ただし、これは「指定された国籍の留学生」限定の奨学金です。UWAが公表している対象国は、アルゼンチン、バングラデシュ、ボリビア、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、インド、インドネシア、ケニア、マレーシア、メキシコ、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、スリランカ、タイ、ウルグアイ、ベネズエラ、ベトナムなどです。
このリストに日本は含まれていません。「GES と併せて年 AUD 17,000 減額」といった計算はできませんので、ご注意ください。
UWAの最上位クラスの奨学金で、授業料の50%または100%が免除されます。金額だけを見れば圧倒的です。
しかし対象は中国・インドネシア・マレーシア・ベトナム国籍の学生、および海外校で西オーストラリア州のWACEカリキュラムを修了した卒業生に限定されています。日本から日本の高校・大学を経て出願する方は、原則として対象になりません。
※海外のインターナショナルスクール等でWACE(Western Australian Certificate of Education)を履修された方は、国籍にかかわらず対象になる可能性があります。該当する可能性がある方はご相談ください。
シンガポールのポリテクニックでディプロマを修了した学生を対象とした奨学金です。学歴要件による限定のため、日本の高校・大学からの出願では対象になりません。
日本国籍の方がUWAで現実的に狙えるのは、次の3つです。
これに、競技実績がある方はスポーツ枠が加わります。「UWAには奨学金がたくさんある」という一般論ではなく、この3つで計画を立ててください。
日本国籍の方が応募できる、唯一の大型申請型奨学金です。UWAではなく西オーストラリア州政府が提供しています。
西オーストラリア州の主要5大学(UWA・カーティン大学・マードック大学・ECU・ノートルダム大学)に進学する留学生を対象に、州全体で年間10名(各大学2名)に授業料充当のためのAUD 50,000が支給されます。
この奨学金の価値は、金額そのものよりも「成績以外で勝負できる」点にあります。GESが成績だけで機械的に決まるのに対し、こちらはステートメントと地域貢献の実績が評価対象です。
部活動、ボランティア、地域のイベント運営、学校の委員会活動――日本の高校生・大学生が当たり前にやってきたことが、そのまま評価材料になります。「特別な実績がないから」と諦めてしまう方が多いのですが、書き方次第で十分に勝負できます。
ただし、ラウンドごとに条件(オンショア/オフショア、学部/大学院、対象コース)が変わります。過去のラウンドの条件をそのまま当てはめないでください。募集開始のタイミングでの確認が必須です。
2026年8月現在の状況です。Semester 2, 2026 のラウンドはすでに締め切られ、結果通知の時期にあたります。次はSemester 1, 2027 のラウンドで、募集要項の発表が近づいています。
この奨学金は締切が明確に設定された申請型です。GESのように「出願すれば自動的に」ではありません。募集開始を見逃すと、次のラウンドまで半年待つことになります。UWAを検討されている方は、この時期にご相談いただくのが最も効率的です。
PhD(博士)・研究修士(MPhil)を目指す方は、学部・大学院コースワークとはまったく別の制度を見てください。授業料が免除されるだけでなく、生活費が支給されます。
オーストラリア政府のResearch Training Program(RTP)と、UWA独自の研究奨学金からなります。留学生の場合、授業料免除(RTP Fees Offset)と生活費奨学金(RTP Stipend)がセットで扱われるのが一般的です。
研究課程で決定的に重要なのは、指導教員(Supervisor)を先に見つけることです。
研究課程の出願は、コースに申し込むのではなく「受け入れてくれる研究者を探す」ところから始まります。希望する研究分野の教員にメールで打診し、研究計画に関心を持ってもらう――このプロセスに、通常3〜6か月かかります。
奨学金の締切から逆算すると、その半年以上前から動き出す必要があります。2027年入学の国際ラウンド締切が2026年9月15日ですので、本来は2026年前半には指導教員探しを始めているのが理想的でした。
間に合わない場合は、次のラウンド(2028年入学)を視野に入れて、いま指導教員探しを始めてください。アンアルウェンでは、研究分野に合った教員のリストアップと、打診メールの英文添削も無料でサポートしています。
西オーストラリア州の大学で学ぶ卓越した博士課程学生を対象とした、州内でも最高水準の奨学金です。生活費・宿泊・研究費・旅費などを含め、年額 AUD 50,000 以上の水準になります。UWAを含む州内の大学が対象で、RTPとは別の独自選考です。
採用数はきわめて限られますが、研究実績のある方にとっては挑戦する価値があります。RTPとの併願も可能です。
競技実績のある方には、成績とは別の枠があります。
UWAの学部・大学院にオファーを得た留学生のうち、UWA Student Athlete Development Program(SADP)の分類でtier 3以上に該当する方が対象です。
tier 3以上の目安は、年代別ナショナル代表チームのメンバー、州立スポーツ研究所(Institute of Sport)のスクワッドメンバー、プロクラブ所属選手など。またナショナルプログラム・リーグ・研究所レベル以上の公認コーチや審判も対象になります。
日本の高校・大学で全国大会レベルの実績がある方は、一度確認する価値があります。「留学とスポーツは別」と考えて申告していない方が非常に多いのですが、都道府県代表・全国大会出場・実業団経験・審判資格などは評価対象になり得ます。
ただし受給後は競技を続ける義務が生じます。「学業に専念したい」という方には向きません。この点は正直にお伝えしておきます。
実際にいくら減るのか、卒業までの総額で見てみます。学費はUWA詳細ページの目安額、円換算は1豪ドル=約100円で計算しています。
| ATAR相当 | 奨学金 総額 | 学費総額(3年) | 支払総額 | 実質減額率 |
|---|---|---|---|---|
| 98.00 以上 | 36,000 約360万円 | 144,000 | 108,000 約1,080万円 | 25.0% |
| 90.00〜97.95 | 30,000 約300万円 | 144,000 | 114,000 約1,140万円 | 20.8% |
| 85.00〜89.95 | 18,000 約180万円 | 144,000 | 126,000 約1,260万円 | 12.5% |
| 85.00 未満 | 0 | 144,000 | 144,000 約1,440万円 | — |
| ATAR相当 | 奨学金 総額 | 学費総額(4年) | 支払総額 | 実質減額率 |
|---|---|---|---|---|
| 98.00 以上 | 48,000 約480万円 | 208,000 | 160,000 約1,600万円 | 23.1% |
| 90.00〜97.95 | 40,000 約400万円 | 208,000 | 168,000 約1,680万円 | 19.2% |
| 85.00〜89.95 | 24,000 約240万円 | 208,000 | 184,000 約1,840万円 | 11.5% |
| WAM相当 | 奨学金 総額 | 学費総額(2年) | 支払総額 | 実質減額率 |
|---|---|---|---|---|
| 85.00 以上 | 24,000 約240万円 | 100,000 | 76,000 約760万円 | 24.0% |
| 75.00〜84.99 | 20,000 約200万円 | 100,000 | 80,000 約800万円 | 20.0% |
| 65.00〜74.99 | 12,000 約120万円 | 100,000 | 88,000 約880万円 | 12.0% |
学費は目安額であり、コース・履修単位数・年度によって変動します。またオーストラリアの大学の授業料は在学中も毎年改定されるため、実際の総額は上記より増える可能性があります。減額の対象は授業料のみです。OSHC(海外学生健康保険)、Student Services and Amenities Fee、教材費、滞在費、渡航費は含まれません。
この表から読み取っていただきたいのは、「ATAR 85と90の差」です。3年制コースで見ると、85〜89.95なら AUD 18,000、90以上なら AUD 30,000。その差はAUD 12,000――約120万円です。
まだ在学中で成績が動かせる段階にいる方にとって、この1〜5ポイントを取りに行く価値は、金額として明確に存在します。「もう少し頑張れば」という曖昧な話ではなく、120万円という具体的な差です。
Global Excellence Scholarship と他のUWA奨学金を加算して受け取ることはできません。複数に該当する場合は、通常もっとも有利なものが1つ適用されます。「GES+International Student Award」といった計算はできません。
WA州首相奨学金は州政府の制度で、UWAの奨学金とは提供元が異なります。そのため併用の可否はラウンドごとの条件によります。採用が決まった場合の扱いは、必ず事前に確認してください。
OSHC、Student Services and Amenities Fee、教材費、滞在費、渡航費は減額の対象外です。現金が振り込まれるのではなく、請求される授業料そのものが減る仕組みです(研究課程の生活費支給は例外で、隔週で支払われます)。
UWAは「オファーを延期した場合、将来同じ奨学金を受けられる保証はない」と明記しています。奨学金の内容は毎年見直されるためです。延期を検討する場合は、奨学金への影響を必ず確認してください。
奨学金はフルタイム履修を前提としています。科目数を減らして在学期間が延びた場合、延長分に奨学金が適用されるとは限りません。「留年しても4年間もらえる」わけではありません。
金額・階層・対象コース・対象国籍・提供の有無は年度ごとに変更されます。ネット上には過去年度の情報が大量に残っています。検討時点の条件を確認してから資金計画を立ててください。
UWAの奨学金で、あなたがやるべきことは3つです。
UWAは、成績さえ確定すれば渡航の1年以上前に総額が計算できる、数少ない大学です。この読みやすさを活かしてください。
UWAの入学基準は、多くのコースでIELTS 6.5前後(各セクション6.0)が目安です。ここに届かない場合の選択肢が、UWA CELT(Centre for English Language Teaching)です。
CELTのEnglish for Academic Purposesなどのコースを規定の成績で修了すれば、IELTSを受け直すことなくUWAの学位課程に進学できます。コース期間は英語力に応じて10〜40週程度です。
ここは正直にお伝えします。UWAには、英語コース単体を対象とした奨学金は用意されていません。
クイーンズランド大学のように「英語コースの受講料を学位課程の授業料に充当する」といった制度はなく、CELTの受講料は別途必要です。この点はUWAの弱い部分です。
一方で、Global Excellence Scholarship の判定は学業成績(ATAR相当・WAM相当)で行われるため、英語力が足りないことが奨学金の判定を直接不利にすることはありません。「IELTSが足りないから奨学金は無理」ということはありません。
また、CELTと学位課程をまとめて申し込む「パッケージ出願」が可能です。この形なら、英語コース修了後の学位課程への入学と奨学金の適用を、あらかじめ確定させた状態で渡航できます。手続きはアンアルウェンが無料で代行します。
費用計画上の注意点です。CELTを20週受講する場合、その受講料と滞在費が学位課程の費用に上乗せされます。GESで年 AUD 12,000 減額されても、英語コースの費用がそれを上回るケースがあります。
「日本でIELTSを取ってから渡航する」のと「CELT経由で渡航する」のとでは、総額が大きく変わります。どちらが有利かは、現在のIELTSスコアと渡航希望時期によって変わります。この比較も無料でお作りしています。
UWAの奨学金とは別に、日本国内で申請できる奨学金もあります。UWAのGESは金額が定額で上限があるため、こちらを併せて検討する価値は十分にあります。
| 制度 | 内容の概要 | 申請時期の目安 |
|---|---|---|
| JASSO 海外留学支援制度 |
日本学生支援機構による給付型。学位取得型・協定派遣型などがあり、月額の生活費支援が中心。在籍大学を通じた申請となる場合が多い | 渡航の 1年以上前 |
| トビタテ! 留学JAPAN |
官民協働の給付型。学修計画・実践活動の内容が重視される申請型・選考あり。返済不要 | 渡航の 1年以上前 |
| 在籍大学の 独自派遣制度 |
交換留学・協定留学の枠組みでの支援。大学によって内容が大きく異なる | 学内締切に依存 |
| 民間財団の 奨学金 |
財団ごとに対象分野・国・学位レベルの指定がある。給付型が中心 | 財団ごと |
ここで必ず確認していただきたい点があります。
大学の奨学金には「他機関から全額支援を受けている場合は対象外」という条件が設けられていることがあります。裏を返せば部分的な支援は認められる場合があるということですが、判断は個別のケースによります。
日本側の奨学金とUWAの奨学金の両方を狙う場合は、事前に大学へ確認しておくのが安全です。アンアルウェンが無料で照会いたします。
UWAの主要な入学時期はSemester 1(2月下旬)と Semester 2(7月下旬)です。GESに申請手続きはありませんが、州首相奨学金には明確な締切があり、研究課程には別途の申請ラウンドがあります。
研究課程(PhD・MPhil)を目指す方は、これとはまったく別のスケジュールになります。2027年入学の国際ラウンドは2026年8月1日開始・9月15日締切。そしてその前に、指導教員(Supervisor)の確保に3〜6か月が必要です。
つまり、研究課程は「入学の18〜24か月前」から動き出すのが現実的です。コースワークの感覚で準備を始めると、確実に1年遅れます。
奨学金の申請書はどこでもらえますか?締切はいつですか?
Global Excellence Scholarship に申請書はありません。UWAのコースに出願し、最終成績証明書を提出すると自動的に審査され、結果はオファーレターと一緒に通知されます。エッセイも推薦状も不要で、奨学金単独の締切もありません。ただしコース出願の締切と、オファー取得後の受諾期限はあります。一方、WA州首相奨学金には明確な申請書と締切があり、研究課程(PhD・MPhil)にも別途の申請ラウンドと締切があります。「UWAの奨学金は全部自動」ではありませんのでご注意ください。
日本人でも奨学金の対象になりますか?
奨学金によって分かれます。ここがUWAで最も注意すべき点です。Global Excellence Scholarship は国籍による制限がなく、日本国籍の方も対象です。WA州首相奨学金も対象国リストに日本が明記されています。研究課程のHDR奨学金も対象です。一方、International Student Award(年 AUD 5,000)と Vice-Chancellor’s Scholarships(授業料50%・100%)は、対象国リストに日本が含まれていないため対象外です。インターネット上の「UWA奨学金一覧」記事はこの区別をしていないものが多く、期待して調べ直すと対象外だった、という行き違いがよく起きます。
「ATAR相当85.00」とは、日本の成績でどのくらいですか?
一律の換算式を断定的にお伝えすることはできません。UWAは海外の学歴をATAR相当値に換算する国別の基準を持っていますが、非公開部分があり、年度ごとに見直されます。また高校の種別・履修科目・卒業年度によっても扱いが変わり、最終的な判定はUWAの入学審査部門が個別に行います。ネット上には「評定平均◯ならATAR◯相当」という具体的な数字を書いた記事がありますが、出典が示されていないものは信用しないでください。その1点の差で年間 AUD 6,000(約60万円)が変わります。アンアルウェンでは、成績証明書を拝見したうえでUWAに直接照会し、推測ではなく大学に確認した回答をお伝えしています。
奨学金は初年度だけですか?卒業まで続きますか?
卒業まで続きます。Global Excellence Scholarship は「年間の授業料割引」であり、オファーレターに記載された標準修業年限のあいだ、毎年適用されます。「初年度だけ15%」といった落とし穴はありません。ただし在学中に一定の学業成績を維持することが継続の条件です。またフルタイム履修が前提のため、履修科目を減らして在学期間が延びた場合、延長分に適用されるとは限りません。
複数の奨学金を組み合わせて金額を増やせませんか?
UWAの奨学金どうしの加算は原則としてできません。複数の条件に該当する場合も、通常はもっとも有利なもの1つが適用されます。ただしWA州首相奨学金は西オーストラリア州政府の制度で、提供元がUWAとは異なります。そのため併用の可否はラウンドごとの条件によります。採用の可能性が出てきた段階で、必ず個別に確認してください。また日本側の奨学金(JASSO、トビタテ!留学JAPANなど)との組み合わせは、部分支援であれば認められる場合があります。こちらも事前確認が安全です。
クイーンズランド大学やカーティン大学と比べて、UWAの奨学金は有利ですか?
金額の大小より「性質の違い」で選んでください。クイーンズランド大学(UQ)は最大25%と率は高いものの相対評価で、同期の合格者との競争になるため事前に「確実」とは言えません。カーティン大学は同じパースにあり、率型の奨学金を用意しています。UWAの強みは基準点方式であることです。ATAR相当85/90/98という具体的なラインが公表されているため、成績が確定していれば、渡航の1年以上前に金額をほぼ確定できます。「Go8のブランドと、計算できる確実性を両立したい」という方にとって、UWAは有力な選択肢です。アンアルウェンでは、志望校それぞれについて卒業までの支払総額を比較した表を無料でお作りしています。
IELTSが足りません。奨学金は諦めるしかありませんか?
その必要はありません。Global Excellence Scholarship の判定は学業成績(ATAR相当・WAM相当)で行われるため、英語力の不足が奨学金の判定を直接不利にすることはありません。UWA CELT(Centre for English Language Teaching)の英語コースを規定の成績で修了すれば、IELTSを受け直さずに学位課程へ進学できます。ただし正直にお伝えすると、UWAには英語コース単体を対象とした奨学金がありません。CELTの受講料は別途必要です。「日本でIELTSを取ってから渡航する」のと「CELT経由で渡航する」のとでは総額が変わりますので、どちらが有利かを比較したうえで判断されることをおすすめします。
ファウンデーション経由だと、奨学金は不利になりますか?
不利にはなりません。むしろ高校の成績が振るわなかった方にとっては、挽回のチャンスがあります。ファウンデーション(進学準備コース)を経由する場合、Global Excellence Scholarship の判定材料はファウンデーション修了時のスコアになるためです。高校時代の成績ではなく、直近の成績で勝負できます。一方、ディプロマから2年次編入するルートでは、在学年数が短くなるぶん奨学金の総額も減ります(3年制コースの2年次編入なら年額×2年分)。ただし学費総額そのものも1年分減るため、比較すべきは「奨学金額」ではなく「最終的な支払総額」です。ルートごとの総額比較表を無料でお作りしています。
医学部を目指しています。奨学金は使えますか?
使えません。Global Excellence Scholarship は、Assured Pathway to Medicine、Assured Pathway to Dental Medicine、Doctor of Medicine、Doctor of Dental Medicine、Doctor of Optometry、Juris Doctor を対象外と明記しています。UWAは医学部進学枠(Assured Pathway)で知られる大学ですが、その進学枠が奨学金の対象にならないという点は、費用計画を立てるうえで見落とせません。医歯薬・法務博士を志望される方は、「奨学金なし」で総額を計算してください。なお、進学枠ではない一般の学部(Bachelor of Biomedical Science など)は対象になります。
奨学金が適用されると、支払いはどうなりますか?
オファーレターに減額後の授業料が記載され、その金額を支払う形になります。現金が振り込まれるのではなく、請求される授業料そのものが減る仕組みです(研究課程の生活費支給は例外で、隔週で支払われます)。減額の対象は授業料のみで、OSHC(海外学生健康保険)、Student Services and Amenities Fee、教材費、滞在費、渡航費は含まれません。総額の見積もりでは、この点を分けて計算してください。
入学を1年延期したら、奨学金はどうなりますか?
保証されません。UWAは「オファーを延期した場合、将来同じ奨学金を受けられる保証はない」と明記しています。奨学金の金額・階層・提供の有無は年度ごとに見直されるためです。延期を検討される場合は、奨学金への影響を必ず事前に確認してください。アンアルウェンが無料で照会いたします。
エージェントを通すと奨学金が減ることはありませんか?
ありません。奨学金は大学が学業成績にもとづいて判定するもので、エージェント経由かどうかは審査に影響しません。またアンアルウェンのサポートはすべて無料で、大学へ直接出願する場合と支払う学費も変わりません(手数料は大学側が負担します)。むしろ対象コースの確認、成績の換算見込みの照会、日本人が対象外となる奨学金の見極め、州首相奨学金の募集開始の把握、他大学との総額比較まで受けられることが、エージェントを通す実質的なメリットです。
留学カウンセリングの様子。オンライン(ZOOM・LINE)でもご相談いただけます。
松本 朋弥(まつもと ともみ)
アンアルウェン 代表/オーストラリア留学カウンセラー
2008年にオーストラリア留学専門エージェント「アンアルウェン」を設立。以来、高校生の大学進学から社会人の大学院留学、語学留学まで、数多くの留学をサポートしてきました。夫婦二人体制で運営しており、お一人おひとりとじっくり向き合うことを何より大切にしています。
オーストラリア現地の「ICN オーストラリア留学情報館」と連携し、日本国内での出発前サポートと、渡豪後の現地サポートを切れ目なくお届けしています。困ったときに「日本にも現地にも相談できる人がいる」という安心感が、私たちの強みです。
UWAの奨学金を検討している方へ ― 松本より
UWAのご相談でいちばん多いのが、「調べたら奨学金がたくさんあったので期待していたのに、対象外だった」というご相談です。International Student Award も Vice-Chancellor’s Scholarships も、日本国籍の方は国籍要件で対象になりません。ここを最初にお伝えしないまま話を進めるのは、誠実ではないと思っています。
ただ、私はUWAを「計算できる大学」として、とても評価しています。ATAR相当85/90/98という具体的なラインが公表されているため、成績表を拝見すれば、渡航の1年以上前に金額をほぼお伝えできます。相対評価の大学では、どうしてもこれができません。高額な意思決定をするうえで、この読みやすさは大きな価値です。
そしてもうひとつ、あまり知られていないのがWA州首相奨学金(AUD 50,000)です。対象国リストに日本が明記されている、数少ない申請型の奨学金で、ステートメントと地域貢献の実績で勝負できます。「特別な実績がないから」と諦める方が多いのですが、部活動もボランティアも委員会活動も、書き方次第で立派な材料になります。
成績表を見せていただければ、「85/90/98のどのラインに乗るか」を、UWAに照会したうえで無料でお伝えします。同じパースのカーティン大学やECUのほうが総額で有利だと判断すれば、そう申し上げます。まだ迷っている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
アンアルウェンは、2008年設立・3,000名以上の留学をサポートしてきた、オーストラリア留学専門のエージェントです。UWAへの出願から渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。
成績証明書をもとに、ATAR相当85/90/98のどのラインに乗るかをUWAに照会します。ネット上の推測ではなく、大学に確認した回答をお伝えします。
国籍要件・コース要件によって最初から対象外となる奨学金を明確にお伝えします。期待して調べ直したら対象外だった、という行き違いを防ぎます。
WA州首相奨学金の募集開始の把握、500〜1,000語のステートメント作成、地域貢献実績の整理まで伴走します。締切のある申請型だからこそ、早い着手が結果を左右します。
直接出願・ファウンデーション経由・ディプロマ経由・CELT経由――ルートごとの「最終的な支払総額」を1枚にまとめてお渡しします。毎月12名様限定だからできる個別対応です。
エージェント利用でも費用は変わりません。大学に直接申し込む場合と学費・奨学金の条件は同じです(エージェント手数料は大学側が負担)。アンアルウェンを通じることで、専門スタッフのサポートが無料で受けられます。
Free Consultation
今の成績で、いくら減額されるか。
UWAに照会して無料でお伝えします。
「ATAR相当85に届くか」「90と98の差はどれくらい現実的か」「日本人が対象になる奨学金はどれか」「州首相奨学金の次の募集はいつか」――成績表の写真があれば、その場で見通しをお伝えできます。無理な勧誘は一切ありません。※サポートは毎月12名様限定です。