オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアでナチュロパシー(自然療法)を学ぶ
── コース比較・学費・資格の現実

オーストラリアは、ナチュロパシーを「大学の学位」として学べる数少ない国です。ハーブ療法・栄養療法・解剖生理を、大学のカリキュラムと学内クリニックの臨床実習で体系的に修めます。
そして2025年7月1日、民間医療保険の還付対象にナチュロパシーが復活しました。2019年に外されて以来、6年ぶりのことです。
ただし、この分野にはAHPRA(医療従事者規制庁)の登録制度が存在しません。その意味を最初に理解しておくことが、この留学を成功させる条件になります。

4年学士から臨床実務までの標準期間
年 $26,000〜留学生の学費(SCU・Access26)
IELTS 6.5トーレンス大学の英語要件(各項目5.5)
510時間臨床実習(SCU修士・最多)

DATA ── ナチュロパシー留学の要点

学べる学位
Bachelor of Health Science (Naturopathy)(トーレンス大学・4年)/Bachelor of Health Science (Health and Lifestyle) + Master of Naturopathic Medicine(サザンクロス大学・3年+1年)入口として Diploma of Health(SCU・1年)もあります
期間
2年 〜 4年高校卒業から始める場合は4年。日本で看護・理学療法などの学士をお持ちの方は、SCUの修士2年で完結します
学費(定価・年額)
年 AUD 26,000 〜 29,330SCUは Access26 により留学生の年額が AUD 26,000 に統一(2027年入学は27,000)。トーレンスは4年総額 AUD 117,320=年平均29,330
授業料の総額
AUD 52,000 〜 117,320SCU修士のみ(2年)52,000/SCU学士+修士(4年)104,000/トーレンス学士(4年)117,320。トーレンスは日本国籍の方が25%減額の対象になり得ます(後述)
総額の目安
AUD 115,000 〜 240,000授業料に生活費・OSHC・ビザ申請料を加えた概算。期間がそのまま総額に効く分野です
英語要件
IELTS 6.0 〜 7.0(コースにより大きく異なります)SCUディプロマ 6.0(各6.0)/トーレンス学士 6.5(各項目5.5以上)/SCU学士 6.5(各6.5)/SCU修士 7.0(各7.0)。この0.5〜1.0の差が、準備期間で半年〜1年に相当します
臨床実習
必修ですトーレンス 460時間(+臨床前学習180時間、出席率100%が条件)/SCU修士 510時間。学内クリニックで実際の来院者を担当します
資格・登録
AHPRA登録は存在しません(自主規制の分野です)看護・理学療法のような国家登録制度がなく、ATMS・ANTA・NHAA などの業界団体への加入が実務上の資格要件になります。看護とは制度の性質がまったく違います
課程の認定
ARONAHの全国教育基準の認定を受けているのは、SCUの2課程のみオーストラリア国内でTrans-Tasman Naturopathic Education Standardsの認定を受けているのは、SCUの Master of Naturopathic Medicine(2年)と学士+修士の統合ルート(4年)です(2026年8月時点・認定更新期限2026年9月30日)
民間医療保険
2025年7月1日に還付対象へ復活しました2019年に16の自然療法が民間医療保険の還付対象から外され、そのなかにナチュロパシーとWestern Herbal Medicineが含まれていました。2024年の再評価を経て、この2つは還付対象に戻っています
永住ルート
この分野は永住ルートとしては成立しませんNaturopath(ANZSCO 252213)は、2024年12月から運用されている CSOL(Core Skills Occupation List)に掲載されていません。Jobs and Skills Australia の職業不足リストでも全州「No Shortage」です。看護介護とはまったく状況が異なります
主な学校
トーレンス大学(シドニー・メルボルン・ブリスベン)/サザンクロス大学(ゴールドコースト)留学生が学べるキャンパスは限られます。SCUのナチュロパシー系コースはゴールドコーストのみです
在学中の就労
学生ビザで2週間あたり48時間まで(長期休暇中は制限なし)ただし臨床実習の期間は週1日が実習で埋まります。実習は無給です
向いている人
日本で自然療法・ハーブ・アロマ・栄養・鍼灸・整体などに関わってきた方で、科学的な土台(解剖生理・生化学・エビデンス)を大学で入れ直したい方/将来日本で開業・講師・商品開発を考えている方逆に「オーストラリアで永住したい」が第一目的の方には、この分野は合いません。その場合は看護介護・福祉をご検討ください

このページの結論 ── 3分でわかるナチュロパシー留学

  1. オーストラリアは、ナチュロパシーを「大学の学位」として学べる国です。民間スクールの認定講座ではなく、CRICOS登録された学士・修士課程として提供されています。解剖生理・生化学・薬理からハーブ製剤、臨床実習までを4年かけて修めます。日本にこの形の教育課程はありません。
  2. 選択肢は実質2つです。トーレンス大学Bachelor of Health Science (Naturopathy)(4年・シドニー/メルボルン/ブリスベン)か、サザンクロス大学学士3年+修士1年(ゴールドコースト)か。どちらも4年ですが、性格がかなり違います。
  3. 入りやすいのはトーレンス、認定が強いのはSCUです。トーレンスは IELTS 6.5(各項目5.5以上) と英語のハードルが低く、都市も選べます。SCUは ARONAHの全国教育基準の認定を受けている国内唯一の課程で、臨床実習も510時間と最多です。ただし修士の英語要件は IELTS 7.0(各項目7.0)
  4. 日本で医療系の学士をお持ちの方は、2年で完結します。看護・理学療法・作業療法・オステオパシー・カイロプラクティック・医学のいずれかの学士があれば、SCUの Master of Naturopathic Medicine に直接出願できます(2年・授業料 AUD 52,000)。これがこの分野で最も費用対効果の高いルートです。
  5. 2025年7月、民間医療保険の還付が復活しました。2019年に対象外とされたナチュロパシーとWestern Herbal Medicineは、2024年の再評価を経て2025年7月1日から還付対象に戻っています。現地で開業する場合の集客条件が、この6年で最も良くなったタイミングです。
  6. ただし、永住ルートとしては成立しません。ここが最も重要です。Naturopath(252213)はCSOLに掲載されておらず、職業不足リストでも全州「No Shortage」。卒業生ビザ(485)で2年前後働くことはできますが、そこから永住へつなぐ設計にはなっていません。この点を曖昧にしたまま渡航すると、4年後に行き詰まります。後半で具体的に整理します。

ナチュロパシー留学とは ── 何を学ぶのか

ナチュロパシー(Naturopathy/自然療法)は、身体が本来もっている回復力を土台に、食事・栄養・ハーブ・生活習慣から健康を組み立て直す臨床の体系です。オーストラリアのナチュロパスは、症状だけを見るのではなく、問診・身体観察・検査データから全体像を評価し、個別のケアプランを作ることを仕事にしています。

ここで多くの方が意外に思われるのが、カリキュラムの半分近くが「理科」だという点です。トーレンス大学の課程では1〜2年次に Biological Foundations(生物学基礎)・Human Structure & Physiology(人体構造と生理学)・Human Nutrition(人体栄養学) が並び、SCUの学士も解剖学・生理学・生化学・薬理学を必修に置いています。「感覚で癒す」課程ではなく、生命科学の基礎の上に臨床技術を積む課程です。

01

生命科学の基礎

解剖学・生理学・生化学・薬理学。他の医療職と同じ言語で話せるようになるための土台で、1〜2年次の中心です。

02

治療の手段

ハーブ療法(Herbal Materia Medica、製剤学)、栄養療法、心身医学。植物を実際に扱い、製剤をつくる実習が課程に含まれます。

03

臨床とエビデンス

症例分析、臨床評価、Evidence-based Practice。学内クリニックで実際の来院者を担当し、教員の監督下でケアプランを立てます。

オーストラリアで学ぶ意味は、「学位として成立している」ことに尽きます。日本でナチュロパシーを学ぼうとすると、多くは民間団体の認定講座になります。オーストラリアでは大学が学士・修士として提供し、政府のCRICOS登録を受け、学生ビザで渡航して学べる形になっています。
3〜4年をかけて、生命科学から臨床実習までを一本の課程として修める。この構造そのものが、日本では手に入りません。

オーストラリアでの位置づけ ── 制度の話

この分野を検討するうえで、制度の位置づけを正確に押さえることが、学校選びより先に来ます。3つの層に分けて整理します。

1|国家登録(AHPRA)は「ありません」

オーストラリアの医療職の多くは AHPRA(Australian Health Practitioner Regulation Agency) の登録制度に組み込まれています。看護師、理学療法士、作業療法士、そして中医(Traditional Chinese Medicine Practitioner)も登録職です。しかしナチュロパシーとWestern Herbal Medicineは、この制度の対象外です。

つまり「ナチュロパス」という名称は法律で保護されておらず、登録がなくても名乗ること自体は可能という状態です。2026年3月には ARONAH(Australian Register of Naturopaths and Herbalists) が連邦・州政府に対して国家登録制度への組み入れを求める提案書を提出していますが、2026年8月時点で実現はしていません。

2|実務上の資格は「業界団体への加入」です

では、何が実務上の資格になるのか。答えは業界団体(professional association)への加入です。ATMS・ANTA・NHAA・CMA・ANPA といった団体があり、加入には認められた教育課程の修了が条件になります。民間医療保険の還付を扱えるかどうか、賠償責任保険に入れるかどうか、クリニックに雇用されるかどうかは、この加入で決まります。トーレンス・SCUのいずれの課程も、修了者はこれらの団体への加入資格を得られます。

3|課程の認定(ARONAH)は、国内でSCUの2課程のみです

さらにその上に、ARONAHが運用する Trans-Tasman Naturopathic Education Standards という教育基準があります。2026年8月時点でこの基準の認定を受けているのは、SCUの Master of Naturopathic Medicine(2年)と、学士+修士の統合ルート(4年)、そしてニュージーランドの1校のみです(SCUの認定は初回認定で、更新期限は2026年9月30日)。

この違いを、過大にも過小にも受け取らないでください。ARONAHは政府の制度ではなく、業界が自主的に運用している登録機関です。認定を受けていない課程を出ても、業界団体に加入して働くことはできますし、実際にそうしている方が大多数です。
一方で、将来この分野が国家登録制度に組み入れられた場合、認定課程の修了者が有利になる可能性はあります。「今すぐ差が出るものではないが、10年後に効いてくるかもしれない要素」という位置づけで見るのが妥当です。

2025年7月、民間医療保険の還付が復活しました

制度面で最も大きな動きがこれです。2019年4月、オーストラリア政府は16の自然療法を民間医療保険の還付対象から除外しました。ナチュロパシーとWestern Herbal Medicineもその対象で、業界にとって打撃となりました。

その後、NHMRC(国立保健医療研究評議会)による再評価が2024年に行われ、2025年1月に結果が政府へ提出されました。この結果を受けて、2025年7月1日から、ナチュロパシーとWestern Herbal Medicineは民間医療保険の還付対象に戻っています。一方、アロマセラピーやボーエンセラピーなど9つの療法はエビデンス不十分として除外のままとされました。

この復活は、進路の選択に直接効きます。還付が使えるかどうかは、患者にとっての費用負担がまったく変わるということです。オーストラリアで開業・就業を考える方にとって、2019年以降で最も条件の良い時期にあたります。
ただし「還付対象=需要が保証される」ではありません。各保険会社がどの商品に組み込むか、還付額をいくらにするかは会社ごとの判断です。

先にお伝えしたい ── 3つの事実

この分野をご案内するとき、学費や学校の比較より先にお伝えしていることがあります。宣伝としては不利な内容ですが、4年の課程に入る前に知っておいていただく必要があります。

01 永住ルートにはなりません

Naturopath(252213)はCSOLに掲載されていません。2024年12月からの新しい職業リストに載っていないということは、雇用主指名(482/186)の対象にならないということです。職業不足リストでも全州「No Shortage」。この分野を永住の手段として選ぶことはできません。

02 名称は法律で守られていません

AHPRA登録がないということは、「4年学んだ人」と「短期講座を受けた人」が同じ名称を使えるということでもあります。学位が無意味という話ではなく、学位そのものが市場で自動的に区別されるわけではないということです。差は、団体加入・実績・発信で自分でつけていくことになります。

03 4年は、長い投資です

高校卒業から始めると4年・授業料だけで AUD 88,000〜117,000。生活費を含めれば総額 AUD 220,000前後になります。日本円で2,000万円を超える規模です。看護のように資格と職が直結する分野ではないため、「回収の設計」を入学前に描いておく必要があります。

04 だから、目的で分かれます

「日本でこの知識を使って仕事をつくる」という目的なら、この留学は他に代えがたい価値があります。日本にこの教育課程はありません。「オーストラリアに残る」が主目的なら、率直に別の分野をおすすめします。ここを混ぜないことが、いちばん大事な判断です。

An
カウンセラーからひとこと
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

この分野のご相談で最も多いのが、「アロマやハーブが好きで、仕事にしたい」というものです。そのお気持ちは、この課程とよく合っています。ただし入学して最初の1年で学ぶのは、細胞生物学と解剖生理学です。ここで「思っていたのと違う」となる方が、一定数いらっしゃいます。

逆に、すでに日本でセラピスト・栄養士・鍼灸師・看護師として働いていて、「経験則ではなく、根拠をもって説明できるようになりたい」という動機の方は、ほぼ例外なく最後まで走り切られます。この課程は、感覚を science で裏打ちしにいく留学だと考えていただくのが、いちばん実態に近いです。

2つのルート ── トーレンス大学とサザンクロス大学

留学生がオーストラリアでナチュロパシーを学ぶ場合、選択肢は実質この2大学です。どちらも「4年で臨床実務へ」という点は同じですが、構造がまったく違います。

比較項目 トーレンス大学 サザンクロス大学(SCU)
取得する学位 Bachelor of Health Science
(Naturopathy)
学士1本
BHSc (Health and Lifestyle)
+ Master of Naturopathic Medicine
学士+修士
期間 4年 3年+1年=4年
修士のみなら2年
キャンパス シドニー・メルボルン
ブリスベン
ゴールドコーストのみ
留学生の場合
英語要件 IELTS 6.5
各項目5.5以上
学士 6.5(各6.5)
修士 7.0(各7.0)
授業料(総額・定価) AUD 117,320
4年・年平均29,330
AUD 104,000
年26,000×4年
奨学金適用後 AUD 87,990
Motivational 25%オフ
AUD 104,000
Access26が既に適用済
臨床実習 460時間
+臨床前学習180時間
510時間
修士の3ユニット
ARONAH教育基準の認定 認定リストに掲載なし 認定あり
業界団体への加入 ATMS・ANTA・NHAA他 ATMS・ANTA・NHAA他
入学時期 年4回
2・5・9月ほか
年2回
3月・6月(留学生)
卒業生ビザの地域加算 3都市とも対象外 ゴールドコーストは地方扱い
この表の読み方を、3行でまとめます。
① 英語と都市で選ぶならトーレンス。IELTS 6.5(各項目5.5)は、この分野で最も低い設定です。シドニー・メルボルン・ブリスベンから選べ、入学も年4回。働きながらIELTSを積み上げてきた方が、現実的に届くラインです。
② 課程の質と将来の備えで選ぶならSCU。ARONAHの教育基準の認定、510時間の臨床実習、修士号。ゴールドコーストは卒業生ビザの地域加算対象でもあります。ただし修士の IELTS 7.0(各項目7.0) は簡単な条件ではありません。
③ 費用は、奨学金を入れると逆転します。定価ではSCUが安いのですが、トーレンスの25%減額(日本国籍が対象地域)が通ると、トーレンスのほうが AUD 16,000ほど安くなります。

コース詳細(4課程)

留学生が出願できる4つの課程を、公式のコースページをもとに整理しました。金額はすべて2026年時点の留学生向け定価です。

トーレンス大学Bachelor of Health Science (Naturopathy)

ナチュロパスとして働くところまでを、学士1本で完結させる課程です。4年制で、コア科目11・専門科目18・選択科目3(4年次)という構成。1科目あたり週10時間(授業3時間+自習7時間)の学修量が想定されています。

1〜2年次は Biological Foundations(細胞レベルからの生物学)・Human Structure & Physiology・Human Nutrition・Complementary Medicine Foundations・Evidence-based Practice。3年次以降で Botany & Herbal Manufacturing(植物学とハーブ製剤)・Herbal Materia Medica といった専門に入ります。

臨床実習は2〜4年次に組み込まれ、合計460時間。加えて症例分析・臨床評価の臨床前学習が180時間あります。実習の場は学内の The Practice Wellbeing Centre(学生が運営するクリニック)で、実習・臨床科目は出席率100%が修了条件です。

修了者は ATMS・ANTA・NHAA・CMA・A.N.P.A. への加入資格を得られます。大学は WNF(World Naturopathic Federation) のメンバーでもあります。

4年フルタイム(CRICOS 099643B)
AUD 117,320総額・年平均 29,330
IELTS 6.5各項目5.5以上
460+180時間臨床実習/臨床前学習

キャンパス:シドニー・メルボルン・ブリスベン
入学時期:2026年9月14日/2027年2月15日/2027年5月31日/2027年9月13日

サザンクロス大学Master of Naturopathic Medicine

この分野で唯一、ARONAHの全国教育基準の認定を受けている修士課程です。16ユニット(コア15+選択1)で構成され、臨床実習は3つのユニットにまたがる合計510時間。Nutritional Medicine、Botanical Medicine、そして身体系統ごとに7ユニットに分かれた Clinical Studies in Naturopathic Medicine が中心です。選択科目には臨床催眠、メンタルヘルス、スモールビジネスなどがあります。

入学要件が、この課程の最大の特徴です。出願できるのは次のいずれかに当てはまる方に限られます。

  • SCUの Bachelor of Health Science (Health and Lifestyle) の修了者(この場合は8ユニット分の単位認定があり、1年で修了できます)
  • 臨床系の医療分野の学士(看護・オステオパシー・作業療法・理学療法・カイロプラクティック・医学)をお持ちの方 → 2年で修了
  • コースコーディネーターが同等と認めた学修歴・実務経験をお持ちの方

英語要件は IELTS 総合7.0・各項目7.0(PTE 68/TOEFL iBT 96)。この分野で最も高い設定です。実習前には予防接種、マスクフィットテスト、応急手当・CPR資格、警察証明が必要になります。

2年SCU学士からは1年(CRICOS 108576G)
年 AUD 26,0001ユニット 3,250
IELTS 7.0各項目7.0
510時間臨床実習(3ユニット)

キャンパス:ゴールドコースト(留学生)
入学時期:3月・6月(留学生)

サザンクロス大学Bachelor of Health Science (Health and Lifestyle)

SCUで修士へ進むための、事実上の本線です。3年制・23コアユニット(288単位)で、カリキュラムは3つの柱で組まれています。Profession and Principles(自然医学の専門的文脈)、Practitioner and Practice(薬理学・栄養医学・植物療法・マッサージ・心身医学・臨床科目)、Patient and Population(解剖学・生理学・生化学・心理学・エビデンスに基づく実践・健康増進・カウンセリング・研究)。

修了すると Master of Naturopathic Medicine へ8ユニット分の単位認定つきで直接進学でき、合計4年でナチュロパスとしての実務資格に到達します。ARONAHの認定は、この学士+修士の統合ルートに対して与えられています。

この学士だけでは臨床ナチュロパスにはなりません。大学が示す学士単独の進路は、アライドヘルスアシスタント、ヘルスコーチ、健康増進担当、ケアコーディネーター、健康分野のライターなど。臨床職を目指すなら修士まで進むことが前提の設計です。

3年フルタイム(CRICOS 108299A)
年 AUD 26,0001ユニット 3,250
IELTS 6.5各項目6.5
52時間必修の実習(+選択科目分)

キャンパス:ゴールドコースト(留学生)
入学時期:3月・6月(留学生)/ATAR:65

サザンクロス大学Diploma of Health(Naturopathic Studies 専攻)

学士に直接届かない方のための1年課程です。Diploma of Health には11の専攻があり、そのひとつが Naturopathic Studies。8ユニット(96単位)を6週間単位の短いブロックで学びます。

専攻の中身は Introduction to Science for Health Professions/Introductory Anatomy and Physiology/Integrated Anatomy and Physiology/Biochemistry/Introducing Health Psychology/Professional Contexts in Naturopathic Medicine 1/Health and Indigenous Australian Peoples/Language and Learning in Your Discipline学士1年次と重なる構成になっており、修了すると学士課程への進学と最大8ユニット分の単位認定が受けられます。

最大の利点は英語要件です。Naturopathic Studies 専攻の要件は IELTS 総合6.0・各項目6.0。学士の6.5(各6.5)に届かない段階でも、ここから始められます。

1年留学生・フルタイム(CRICOS 0101136)
年 AUD 26,0001ユニット 3,250
IELTS 6.0各項目6.0(当該専攻)
ATAR 45学士の65より低い設定

キャンパス:ゴールドコースト(留学生)
入学時期:3月・6月(留学生)

※ 単位認定の範囲は専攻と進学先により異なり、最終的には大学の審査によります。Bachelor of Health Science (Health and Lifestyle) への認定単位数は、出願前にアンアルウェンから大学へ確認します。

学費(2026年・定価)

下の表はすべて「定価」です。奨学金や減額制度を適用する前の、公式に公表されている金額をそのまま並べています。実際にお支払いいただく額は、この後の章で扱います。

コース 期間 年額(定価) 授業料 総額 キャンパス
トーレンス BHSc (Naturopathy) 4年 約 29,330 117,320 シドニー/メルボルン/ブリスベン
SCU BHSc (Health and Lifestyle) 3年 26,000 78,000 ゴールドコースト
SCU Master of Naturopathic Medicine 2年
SCU学士からは1年
26,000 52,000
1年なら26,000
ゴールドコースト
SCU Diploma of Health 1年 26,000 26,000 ゴールドコースト
SCU 学士+修士(統合ルート) 3年+1年 26,000 104,000 ゴールドコースト
SCUの「Access26」について。SCUは一部の学生に減額するのではなく、対象コースの留学生の年間学費そのものを AUD 26,000 に統一しています。申請も成績要件も締切もなく、自動的に適用されます。つまり上の表のSCUの金額は、すでに減額後の水準です。2027年入学は Access27 となり、年 AUD 27,000 になります(4年ルートなら総額108,000)。

授業料以外にかかるもの

項目 金額の目安(AUD) 備考
生活費年 29,710学生ビザの財政要件(単身・12ヶ月)。都市により実額は上下します
OSHC(留学生健康保険)年 700〜900加入が学生ビザの条件。コース期間分を前払いします
学生ビザ申請料2,5002026年7月1日に2,000から引き上げられました
出願料100〜150大学に支払うもの。エージェント経由でも直接申込でも同額です
実習前の準備費用300〜600予防接種、応急手当・CPR資格、警察証明、マスクフィットテストなど
教材・製剤実習の材料年 500〜1,000ハーブ製剤・臨床科目のある年度は高めになります
総額の目安(授業料+生活費+諸費用)
  • SCU修士のみ(2年):約 AUD 115,000 ── 日本で医療系の学士をお持ちの方の最短ルート
  • SCU学士+修士(4年):約 AUD 230,000
  • トーレンス学士(4年):約 AUD 240,000(25%奨学金が通れば 約 210,000
※ 1豪ドル=100円で換算すると、2年ルートで約1,150万円、4年ルートで約2,100〜2,400万円です。アルバイト収入(2週48時間まで)で生活費の一部を賄うのが一般的で、上記は収入を考慮しない金額です。

奨学金で実際いくらになるか

前章の金額は定価です。実際には、両大学とも留学生向けの減額制度があります。ここが、費用の比較結果を入れ替える部分です。

トーレンス大学 ── Motivational Scholarship(授業料25%オフ・全期間)

トーレンス大学には、東アジアを含む対象地域の国籍を持つ新規留学生向けに、授業料を最大25%減額する Motivational Scholarship があります。日本国籍の方は対象地域に含まれます。成績上位者限定の枠ではなく、減額はコース全期間に適用されます。

項目 定価 25%適用後
BHSc (Naturopathy) 総額AUD 117,320AUD 87,990
年額(4年平均)約 29,330約 21,998
差額AUD 29,330(1豪ドル100円換算で約293万円)
ただし、条件があります。
  • 自動適用ではありません。International Student Scholarship Form の提出と審査が必要です
  • 枠に限りがあります(limited quota)。早く動いた方が有利になります
  • 再履修科目は割引の対象外です
  • ホテルマネジメント(BMIHMS)のコースは対象外ですが、ナチュロパシーは対象です
詳しくはトーレンス大学の奨学金ページにまとめています。

サザンクロス大学 ── Access26と、成績上乗せ

SCUの最大の支援は、すでに述べた Access26(年 AUD 26,000への統一・申請不要)です。さらにその上に、Vice Chancellor’s Academic Excellence Scholarship(年最大 AUD 8,000の授業料減額・プログラム全期間) があります。維持条件は GPA 5.5以上

注意点がひとつあります。SCUには Southern Cross Global Regional Scholarship(年最大 AUD 8,000減額) もありますが、これはリズモア・コフスハーバー・国立海洋科学センターのキャンパス限定で、ゴールドコーストは対象外です。ナチュロパシー系コースの留学生キャンパスはゴールドコーストのみのため、この奨学金は使えません。詳しくはサザンクロス大学の奨学金ページをご覧ください。
アンアルウェンを通すと、ここが変わります。
  • 奨学金の申請書類を、出願と同時に整えます。トーレンスの Motivational Scholarship は「知らずに出願して、後から気づく」ことが最も多い制度です。枠に限りがあるため、この差は金額に直結します
  • 「25%オフ後のトーレンス」と「Access26のSCU」を、同じ表で比較してお見せします。定価だけを見ていると、判断を誤ります
  • ディプロマ経由の単位認定を大学に照会し、実際の総額を計算します。認定単位が1年分出るかどうかで AUD 26,000 が動きます
  • 年度をまたぐ場合の値上がりを織り込みます。SCUは2027年入学からAccess27(年27,000)です。入学年度をずらすだけで総額が変わります

英語要件 ── コースで1.0の差があります

この分野は、コースによって英語要件が IELTS 6.0 から 7.0 まで開いています。ここを最初に把握しておくと、準備計画がまったく変わります。

コース IELTS(総合) 各項目 準備の目安
SCU Diploma of Health(Naturopathic Studies)6.0各6.0この分野で最も低い設定
トーレンス BHSc (Naturopathy)6.5各5.5以上苦手科目があっても届きやすい
SCU BHSc (Health and Lifestyle)6.5各6.5全項目を揃える必要あり
SCU Master of Naturopathic Medicine7.0各7.0この分野で最も高い
見落とされやすいのが「各項目」の条件です。トーレンスの 6.5(各項目5.5以上) と、SCU学士の 6.5(各項目6.5) は、総合スコアは同じでも難易度がまったく違います。ライティングだけ5.5、という状態でもトーレンスなら出願できますが、SCUは出願できません。
日本人の受験者はライティングとスピーキングが伸び悩む傾向があるため、この「各項目」の条件が、実際の合否を分けることが多くあります。
スコアが足りない場合の選択肢は3つあります。
  • 付属英語コース(ELICOS)から入る ── 条件付きオファーを受け、規定の英語コースを修了して本課程へ。IELTSの再受験なしで進める形です
  • SCUのディプロマ(IELTS 6.0)から入る ── 1年で学士へ単位を持ち上げつつ、英語も現地で伸ばす形。ただし修士へ進むには最終的に7.0が必要になります
  • トーレンスを選ぶ ── 各項目5.5でよいため、総合6.5に届いていれば追加の英語コースなしで入れる可能性があります
SCUの修士を目指す方は、IELTS 7.0(各項目7.0)から逆算した計画が必須です。現在6.0前後の方であれば、通常1年以上を見込みます。

進学ルート ── 経歴別

この分野は、ご経歴によって必要な年数と費用が倍以上変わります。代表的な4つのルートを整理しました。

ルート01日本で看護・理学療法・作業療法などの学士をお持ちの方 ── 最短・最安

日本の学士

看護・理学療法など

IELTS 7.0

各項目7.0

SCU 修士

2年・ゴールドコースト

臨床ナチュロパス

ARONAH認定課程

授業料 AUD 52,000(2年)/総額の目安 約 115,000。臨床実習510時間つき。最大の関門は IELTS 7.0(各項目7.0)で、ここだけが壁です。
ルート02高校卒業/日本の大学は文系 ── 英語をなるべく短く済ませたい方

高校卒業

または大学在学・卒業

IELTS 6.5

各項目5.5以上

トーレンス 学士

4年・シドニー等

ナチュロパス

業界団体へ加入

授業料 AUD 117,320(25%奨学金適用で 87,990)/総額の目安 約 210,000〜240,000。入学は年4回。都市を選べるため、アルバイトや生活の選択肢が広いのが利点です。
ルート03高校卒業から ── 修士まで取り、認定課程で学びたい方

高校卒業

ATAR 65相当

SCU 学士

3年・IELTS 6.5(各6.5)

SCU 修士

1年・8ユニット単位認定

臨床ナチュロパス

修士号つき

授業料 AUD 104,000(4年・2027年入学は108,000)/総額の目安 約 230,000。ARONAH認定の統合ルート。ゴールドコーストは卒業生ビザの地域加算対象です。
ルート04英語や成績が学士に届かない方 ── ディプロマから積み上げる

IELTS 6.0

各項目6.0

SCU ディプロマ

1年・Naturopathic Studies

SCU 学士

単位認定つきで編入

SCU 修士

1年

ATAR 45・IELTS 6.0 から始められます。最大8ユニットの単位認定が出れば、合計は学士から入るのと同じ4年。ただし修士段階で IELTS 7.0 が必要になるため、在学中の英語強化が前提です。
ルート01に該当する方は、迷わずこちらをおすすめします。日本の看護師・理学療法士・作業療法士の方は、2年・授業料 AUD 52,000 で、ARONAH認定の修士号と510時間の臨床実習まで到達できます。4年ルートの半分以下です。日本の資格と組み合わせれば、帰国後の説明も明確になります。
ネックは IELTS 7.0(各項目7.0) の一点。逆にいえば、ここに1年かけてでも到達する価値がある設計です。

臨床実習の中身

この分野の課程で、最も他と違うのが臨床実習の比重です。両大学とも、学内クリニックで実際の来院者を担当します。

トーレンス ── 460時間+事前学習180時間

実習は2〜4年次に分散して組まれ、典型的には週1日6時間×12週という形。場所は学内の The Practice Wellbeing Centre。加えて症例分析・臨床評価の臨床前学習が180時間あります。

SCU ── 510時間(修士の3ユニット)

修士課程の Clinical Naturopathic Placement 3ユニットで合計510時間。この分野で最多の実習時間です。学内クリニックのほか、外部施設への配属もあり、その場合の交通費・滞在費は自己負担となります。

出席の条件が厳格です

トーレンスは実習・臨床科目の出席率100%が修了条件と明記しています。体調不良や旅行で欠席すると、その分の補講が必要になります。渡航中の一時帰国は、実習期間を避けて計画します。

実習前に揃えるもの

予防接種の証明、マスクフィットテスト、応急手当・CPR資格National Police Certificate(警察証明)。SCU・トーレンスとも必須です。取得には時間がかかるため、実習開始の3ヶ月前から準備します。

実習は、この留学の中核であり、同時に制約でもあります。実際の来院者を担当する経験は、日本の講座では得られないものです。一方で、実習は無給で、週1日が固定で埋まります。学生ビザで働ける2週48時間の枠を、実習期間中はフルに使えないと考えておくのが現実的です。
「実習のある学期は、生活費の持ち出しが増える」という前提で、資金計画を立ててください。

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01 英語要件の「各項目」

総合スコアだけを見ないでください。トーレンスの各項目5.5とSCU学士の各項目6.5は、同じ「6.5」でも別物です。いま出せるスコアの内訳が、そのまま候補を決めます。

02 学位の到達点

トーレンスは学士1本で臨床まで。SCUは修士まで進んで臨床。SCUの学士だけでは臨床ナチュロパスになれません。「どこで止めても大丈夫か」が違います。

03 ARONAH認定を重視するか

国内で教育基準の認定を受けているのはSCUの修士系2課程のみ。今すぐ差が出る要素ではありませんが、将来の制度変更に備える意味はあります。

04 都市 ── 生活費と就労機会

シドニー・メルボルンは求人が多い一方、生活費が高くなります。ゴールドコーストは費用を抑えられ、卒業生ビザの地域加算の対象でもあります。

05 入学時期の刻み

トーレンスは年4回、SCUは留学生向けに年2回(3月・6月)。IELTSの取得時期次第で、半年待つか、すぐ入れるかが分かれます。

06 奨学金の適用条件

トーレンスの25%は申請フォームの提出が必要で、枠に限りがあります。SCUのAccess26は自動適用。「申請が要るかどうか」で結果が変わります。

卒業後の進路・働き方

ナチュロパシーの修了生は、雇用されるより「自分で仕事をつくる」割合が高いのがこの分野の特徴です。代表的な進路を整理します。

臨床ナチュロパス(開業・クリニック勤務)

私設クリニック、統合医療クリニック、高齢者施設、緩和ケア、急性期医療の現場など。トーレンスが示す年収の目安は AUD 65,000〜100,000です。2025年7月の民間保険還付の復活で、集客の条件は改善しています。

ヘルスコーチ・健康増進

SCUの学士単独での主な進路。アライドヘルスアシスタント、ヘルスコーチ、健康増進担当、ケアコーディネーターなど。臨床ナチュロパスではありませんが、健康分野の実務に入る形です。

商品開発・企業

サプリメント・ハーブ製品・自然化粧品のメーカー。Research & Development Officer という進路もトーレンスが挙げており、目安は AUD 87,000〜125,000。日本のメーカーにとっても希少な人材です。

執筆・教育

ヘルスライター、ヘルスエデュケーター。トーレンスが示す目安は、それぞれ AUD 115,000〜176,000/99,000〜128,000。「英語で一次情報を読み、日本語で書ける」人は、日本で強い立ち位置に立てます。

既存の仕事に上乗せする

日本で看護師・栄養士・鍼灸師・セラピスト・サロン経営をしている方が、その仕事の幅を広げるために学ぶ形。この分野で最も回収しやすいのは、実はこのパターンです。

研究・進学

SCUには National Centre for Naturopathic Medicine という研究拠点があります。修士から研究へ進む道もあり、この分野のエビデンスを作る側に回る選択肢です。

雇用の実態について、正確にお伝えします。オーストラリアのナチュロパスは個人開業または小規模クリニックでの就業が中心で、病院の常勤ポストのような形はほとんどありません。Jobs and Skills Australia の職業不足リストでも、全州で「No Shortage」と評価されています。
つまり「求人に応募して就職する」より「顧客をつくって開業する」に近い職業です。留学中に現地でネットワークをつくれるかどうかが、そのまま結果に効きます。

ビザ・永住ルート

ここは、期待と実態のずれが最も大きい部分です。事実と制約を分けて整理します。

事実として言えること

  • 学士(4年)・修士のいずれも、修了後は卒業生ビザ(サブクラス485・Post-Higher Education Work stream)の対象です。おおむね2年間、職種の制限なく就労できます(申請時 原則35歳以下)
  • ゴールドコーストは地方(regional)扱いのため、SCUで学び規定の期間居住した方は、2回目の485で追加1年を申請できる可能性があります。トーレンスのシドニー・メルボルン・ブリスベンは対象外です
  • 在学中は2週間あたり48時間まで就労可能。長期休暇中は制限がありません
  • 485の期間中に、ナチュロパスとして開業・就業すること自体は可能です。ビザ上の職種制限がないためです

同時に、押さえておくべき制約

  • Naturopath(ANZSCO 252213)は CSOL(Core Skills Occupation List)に掲載されていません。2024年12月に従来のリストを置き換えた新しい職業リストに載っていないため、この職種名では雇用主指名(482/186 Direct Entry)を組めません
  • Jobs and Skills Australia の職業不足リストでは、全州・全地域で「No Shortage」と評価されています。州指名で優遇される見込みも立ちません
  • 同じ ANZSCO 252グループでも、Traditional Chinese Medicine Practitioner(252214)はCSOLに掲載されています。この差は、AHPRA登録職かどうかという制度上の位置づけの違いを反映しています
  • 2回目の485についても、今後は職業が不足リストと連動する方向で議論が進んでいます。ナチュロパスが「No Shortage」である以上、この点は不利に働く可能性があります
  • 職種リストや州指名の条件は毎年のように改正されます。今日の条件が4年後も同じである保証はありません
結論を、はっきり書きます。ナチュロパシーは永住ルートとしては成立しません。4年学んでも、その職種で永住申請につなぐ道が制度上つながっていないからです。「勉強しながら永住も狙う」という前提でこの分野を選ぶと、卒業時点で選択肢がありません。
永住を主目的とされる方には、看護介護・福祉ソーシャルワークIT といった分野をご案内しています。
一方で、「日本に帰って、この知識で仕事をつくる」という目的であれば、この留学の価値はまったく変わりません。目的の順序をはっきりさせることが、この分野では特に重要です。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

日本に帰ってから活かす

この分野は、帰国後を主目的に据えたときに最も筋が通る留学です。理由は3つあります。

01

日本に同じ教育課程がない

大学の学士・修士としてナチュロパシーを学べる課程は、日本には存在しません。この学歴そのものが、日本では希少です。

02

資格の取り直しが発生しない

日本にナチュロパスの国家資格はありません。裏返せば「日本の資格に読み替える」手続きも不要で、学んだ内容をそのまま仕事に接続できます。

03

英語で一次情報を読める

この分野の研究・製品情報は英語が中心です。原典にあたって判断できる人は、日本の市場でまだ多くありません。

帰国後の具体的な進路としては、サロン・カウンセリングルームの開業、既存のサロン・治療院への専門メニュー追加、サプリメント・ハーブ・自然化粧品メーカーの商品開発や学術担当、スクール・講座の講師、書籍・記事の執筆、企業の健康経営プログラムなどが挙げられます。
ただし、日本での注意点があります。日本にはナチュロパスの国家資格が存在しません。そのため、診断・治療にあたる行為は医師法・薬機法などの規制対象となり、行えません。「健康相談・食事と生活習慣の提案・教育」という枠組みで組み立てるのが実務上の前提です。この線引きは、開業を考える段階で必ず確認してください。

出願から出発までの流れ

ステップ 内容 目安時期
01 目的の整理(無料)「日本で活かす」のか「現地に残りたい」のか。この分野は永住ルートがないため、ここを最初に確定させます開始12〜18ヶ月前
02 学歴の確認医療系の学士があればSCU修士の2年ルート。なければ4年ルート。ここで候補が2つに割れます12〜18ヶ月前
03 英語スコアの計画目標は 6.0/6.5(各5.5)/6.5(各6.5)/7.0(各7.0)のどれか。コースによって準備期間が半年〜1年半変わります6〜18ヶ月前
04 コースの選定・出願期間・学費・実習時間・キャンパスで候補を確定。トーレンスの奨学金申請フォームは、出願と同時に提出します6〜9ヶ月前
05 オファー受領・学費支払い条件付きオファーの場合、英語スコア提出後に無条件オファーへ切り替わります3〜6ヶ月前
06 学生ビザ申請COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート2〜4ヶ月前
07 出発準備住居手配、OSHC加入、航空券、出発前オリエンテーション1〜3ヶ月前
08 実習の準備予防接種、応急手当・CPR資格、警察証明。渡航後、実習開始の3ヶ月前から着手します渡航後
この分野は、GS(Genuine Student)要件の説明に工夫が要ります。永住ルートのない分野をあえて4年学ぶ理由を、ビザの審査官に納得してもらう必要があるからです。「日本でどう活かすのか」「なぜオーストラリアでなければならないのか」を、経歴と結びつけて書けるかどうかが要になります。
すでに日本でセラピスト・栄養士・看護師などの実務がある方は、その経歴が最も強い説明材料になります。アンアルウェンでは、この組み立てから一緒に作ります。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は「永住ルートがないのになぜ学ぶのか」の説明が要になるため、ここに時間をかけます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習の準備や、実習期間中の生活の相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。この分野は経歴によって2年ルートと4年ルートに分かれるため、画一的な案内ではなく、その方に合った提案をします。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。医療・ヘルスケア分野へ進まれた方のサポート実績もあります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「この分野は永住につながりません」「その目的なら看護のほうが合っています」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア ナチュロパシー留学 よくある質問

医療の知識がまったくありません。ついていけますか?

知識は不要ですが、覚悟は必要です。入学に医療系の学歴は求められません(SCUの修士を除く)。ただし1〜2年次の中心は、細胞生物学・解剖生理学・生化学・薬理学です。「ハーブやアロマを学ぶ課程」というイメージで入ると、最初の1年で戸惑う方がいらっしゃいます。
逆に言えば、この基礎科学こそが、日本の民間講座では得られない部分です。ここを英語で修めることが、この留学の価値の大半を占めます。理科が苦手でも、時間をかければ乗り越えられる内容ですが、週10時間×科目数という学修量は最初から見込んでおいてください。

トーレンスとSCU、どちらを選べばいいですか?

いま出せるIELTSのスコアと、修士まで取りたいかで分かれます。
トーレンスが向く方:IELTS 6.5は取れるが各項目6.5は難しい/シドニー・メルボルン・ブリスベンで暮らしたい/早く入学したい(年4回)/25%奨学金を使って総額を抑えたい
SCUが向く方:IELTS 7.0(各項目7.0)まで到達できる/ARONAH認定の課程で学びたい/臨床実習を多く積みたい(510時間)/修士号が欲しい/ゴールドコーストの地域加算を活かしたい
なお日本で看護・理学療法などの学士をお持ちの方は、SCUの修士2年ルートが圧倒的に有利です。授業料 AUD 52,000 で完結します。

卒業後、オーストラリアに残って働けますか?永住は目指せますか?

働けます。ただし永住にはつながりません。修了後は卒業生ビザ(サブクラス485)でおおむね2年間、職種の制限なく就労できます(申請時 原則35歳以下)。SCU(ゴールドコースト)で学んだ方は2回目の485で追加1年の可能性もあります。
しかし永住については、Naturopath(ANZSCO 252213)が CSOL に掲載されていません。2024年12月から運用されている職業リストに載っていないため、この職種名では雇用主指名(482/186)を組めません。職業不足リストでも全州「No Shortage」です。この分野を永住の手段として選ぶことはできません。永住が主目的であれば、看護介護・福祉をご検討ください。

日本の看護師資格を持っています。優遇されますか?

大きく優遇されます。この分野で最も有利な立場です。SCUの Master of Naturopathic Medicine は、臨床系の医療分野の学士(看護・オステオパシー・作業療法・理学療法・カイロプラクティック・医学)をお持ちの方が直接出願できます。4年ではなく2年・授業料 AUD 52,000 で、510時間の臨床実習つきの修士号に到達します。
さらに帰国後の説明も明確になります。「看護師+ナチュロパシー修士」という組み合わせは、日本ではほぼ存在しません。唯一の関門は IELTS 7.0(各項目7.0)。ここに1年かけてでも到達する価値のあるルートです。※日本の学位が要件を満たすかは大学の個別審査となるため、成績証明書をもとに事前に照会します。

いくらかかりますか?

授業料の総額はルートによって AUD 52,000〜117,320 です。SCU修士のみ(2年)52,000/SCU学士+修士(4年)104,000/トーレンス学士(4年)117,320。トーレンスは日本国籍の方が対象となる25%減額(Motivational Scholarship)が通れば 87,990 になり、この場合はSCUの4年ルートより安くなります。
これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で AUD 29,710)、OSHC(年 700〜900)、学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日に引き上げ)が加わります。総額の目安は、2年ルートで約 AUD 115,000、4年ルートで 210,000〜240,000です。1豪ドル100円換算で、およそ1,150万円と2,100〜2,400万円になります。

英語のスコアが足りません。どうすればいいですか?

この分野は、コースによって要件が IELTS 6.0 から 7.0 まで開いています。まずいまのスコアの内訳を教えてください。総合6.5でもライティングが5.5なら、SCU学士(各項目6.5)は出願できませんが、トーレンス(各項目5.5以上)は出願できます。
選択肢は3つあります。① 付属英語コース(ELICOS)から入る(条件付きオファー+規定コース修了で本課程へ)、② SCUのディプロマ(IELTS 6.0・各6.0)から始める③ 各項目の条件が緩いトーレンスを選ぶ。SCUの修士を目指す場合は7.0(各項目7.0)が必要で、現在6.0前後の方なら通常1年以上の準備を見込みます。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは就学中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。
ただし臨床実習の期間は注意が必要です。トーレンスの実習は典型的に週1日6時間×12週、SCUの修士は合計510時間。実習は無給で、しかもトーレンスは出席率100%が修了条件です。実習のある学期は、アルバイトに使える時間が実質的に減ります。「実習期のある年は持ち出しが増える」前提で資金計画を立ててください。なお実習の準備(予防接種・CPR資格・警察証明)にも費用と時間がかかります。

ARONAH認定のあるSCUを選ばないと不利ですか?

今すぐ不利になることはありません。ARONAHは政府の制度ではなく、業界が自主的に運用している登録機関です。トーレンスの修了者も ATMS・ANTA・NHAA・CMA・A.N.P.A. といった業界団体に加入でき、実務上必要な保険や民間医療保険の還付の取り扱いも、この団体加入で成立します。
意味を持つのは将来の可能性です。2026年3月、ARONAHは政府に対してナチュロパシーの国家登録制度(NRAS/AHPRA)への組み入れを求める提案書を提出しました。仮にこれが実現した場合、認定課程の修了者が有利になる可能性はあります。ただし実現するか、するとしていつかは決まっていません。「10年後に効いてくるかもしれない要素」として、他の条件(英語要件・都市・費用)と並べて判断していただくのが妥当です。

帰国後、日本でナチュロパスとして働けますか?

働けますが、名称と業務の範囲に注意が必要です。日本にはナチュロパスの国家資格が存在しません。そのため資格の読み替え手続きは不要で、オーストラリアで得た知識をそのまま使えます。一方で、診断・治療にあたる行為は医師法、医薬品の取り扱いは薬機法の規制対象となり、行えません。
実務上は「健康相談・食事と生活習慣の提案・教育」という枠組みで組み立てることになります。具体的にはサロンやカウンセリングルームの開業、既存のサロン・治療院への専門メニュー追加、サプリメント・ハーブ製品メーカーの商品開発や学術担当、講師業、執筆など。「大学の学士・修士としてこの分野を修めた人」は日本ではまだ少なく、そこに希少性があります。開業を具体的に考える段階で、法的な線引きは必ずご確認ください。

民間医療保険の還付が復活したというのは本当ですか?

本当です。2025年7月1日からです。2019年4月、オーストラリア政府は16の自然療法を民間医療保険の還付対象から除外しました(アレクサンダー・テクニーク、アロマセラピー、ボーエンセラピー、ホメオパシー、ヨガなどと並んで、ナチュロパシーとWestern Herbal Medicineも対象でした)。
その後 NHMRC(国立保健医療研究評議会)による再評価が2024年に行われ、2025年1月に結果が政府へ提出されました。これを受けて、ナチュロパシーとWestern Herbal Medicineは2025年7月1日から還付対象に戻っています。一方、アロマセラピーやボーエンセラピーなど9つの療法は、エビデンス不十分として除外のままです。現地で開業・就業を考える方にとって、条件は2019年以降で最も良い状態にあります。ただし、どの保険商品に組み込むかは各保険会社の判断です。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
この分野の場合はこれに加えて、トーレンスの25%奨学金の申請手続き、SCUのディプロマからの単位認定の照会、日本の学位がSCU修士の入学要件を満たすかの事前確認、実習前に必要な書類(予防接種・CPR・警察証明)の案内まで含めてサポートします。特に奨学金の申請は、知らずに出願すると受けられません。なお、学校が定める出願料(AUD 100〜150程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

ナチュロパシーと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

リメディアルマッサージ

より短期間で、手技の資格を取りたい方はこちら。Diploma レベルから始められ、業界団体加入と民間保険の還付という構造はナチュロパシーと共通です。

アロマセラピスト

香りと植物を軸にしたケアの分野。なお、アロマセラピーは2025年の見直しでも民間医療保険の還付対象には戻っていません。制度面の違いを含めて整理しています。

公衆衛生・ヘルスサイエンス

個人ではなく集団の健康を扱う分野。大学院1〜2年・IELTS 6.5で、医療系のなかでは最も入口が広い設計です。日本の実務経験を活かしたい方に。

看護

資格と永住を重視する方はこちら。AHPRA登録を経て看護師として就労でき、永住との距離も近い分野です。ナチュロパシーとは制度の性質が正反対です。

トーレンス大学(詳細ページ)

シドニー・メルボルン・ブリスベンにキャンパスを持つ私立大学。コース構成、キャンパス、出願条件をまとめています。

サザンクロス大学(詳細ページ)

ゴールドコースト・リズモア・コフスハーバーの公立大学。Access26による年 AUD 26,000 の学費体系と、6週間ブロックの学習形式が特徴です。

2年で終わるのか、4年かかるのか。
まず、そこから確かめさせてください。

「日本の看護師資格は修士の要件に使える?」「IELTSが各項目6.0止まりでも出願できる?」「25%の奨学金は本当に通る?」
この分野は、経歴とスコアの内訳で提案がまったく変わります。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月2日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件は、トーレンス大学およびサザンクロス大学の公式コースページARONAH(Australian Register of Naturopaths and Herbalists)の公表資料オーストラリア政府の職業リスト・ビザ関連情報をもとに、アンアルウェンが2026年8月時点で確認・翻訳・整理したものです。SCUのARONAH認定は初回認定で、更新期限は2026年9月30日です。学費・入学要件・提供状況・職種リスト・保険還付の取り扱いは年度により変更されます。出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
※日本国内での開業・業務範囲については、医師法・薬機法等の規制が関わります。本ページの記載は法的助言ではありません。
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