オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアで公衆衛生・ヘルスサイエンスを学ぶ
── 大学院比較・学費・入学条件

公衆衛生(Public Health)は、医療系のなかで最も入口が広い分野です。看護や理学療法のように前提科目を求められることがなく、1〜2年・IELTS 6.5 から目指せます。学部が文系でも出願できる大学があります。
ただし、入口が広いぶん出口は自動的には保証されません。この分野は資格職ではないからです。そこを最初に理解しておくことが、この留学を成功させる条件になります。

1年〜最短の修士課程(UNSW・1年)
年 $32,072〜留学生の学費(ACU・年額)
IELTS 6.5主流の英語要件(各項目6.0)
前提科目なし看護・リハビリとの最大の違い

DATA ── 公衆衛生・ヘルスサイエンス留学の要点

学べる学位
Master of Public Health(MPH)が中心。ほかに Graduate Certificate(半年)/Graduate Diploma(1年)/学士の Bachelor of Health Science・Public Health(3年)日本の大学を出ている方は、大学院(MPH)から入るのが基本ルートです
期間
1年 〜 2年UNSWは1年、グリフィス大学は1〜1.5年、UQ・ACUは2年。大学によって倍の差があるため、費用も期間も比較が必要です
学費(大学院)
年 AUD 32,072 〜 60,500ACU 32,072/グリフィス 39,000/フリンダース 39,400/ディーキン 45,200/UQ 56,800/UNSW 60,500。医療系のなかでは中位〜やや高めの水準です
総額の目安
AUD 95,000 〜 175,000学費に生活費・OSHC・ビザ申請料を加えた概算。1年制を選べば総額を大きく圧縮できるのがこの分野の特徴です
英語要件
IELTS Academic 総合6.5(各項目6.0)が主流看護・リハビリの7.0水準より0.5低い設定です。この差は、準備期間にすると半年〜1年に相当します
前提科目
不要です解剖学・生理学などの履修は求められません。理学療法・作業療法で最大の関門になる要件が、この分野には存在しません
学歴要件
大学により「分野不問」と「関連分野のみ」に分かれますUNSWは分野不問の学士+関連実務2年、UQは関連分野の学士、または分野不問+医療現場での実務1年。グリフィスは関連分野の学士が必要です
成績(GPA)
7点満点で 4.0(UQ・グリフィス)リハビリ分野の5.0〜5.15と比べて低く、平均的な成績で出願できる水準です
実習
必修ではなく、大学・課程により異なりますACUは実習ユニット(Practice Placement)、UQは修了課題として研究プロジェクト・実習・産学協働のいずれかを選択。実習があるかどうかは、卒業後の就職に直結します
資格・登録
AHPRA登録は不要です看護・リハビリと違い、国家規制職ではありません。登録手続きがない=手軽である一方、「資格で守られた職種」ではないということでもあります
永住ルート
職種次第。修了=永住ではありませんCSOLには Health Diagnostic and Promotion Professionals nec(251999)Occupational Health and Safety Adviser(251312) といった関連職種が掲載されています。ただし看護のように「資格=職種」と直結する構造ではありません
向いている人
日本で看護師・保健師・管理栄養士・臨床検査技師・医療事務・行政職などの実務がある方/医療を政策・データ・運営の側から捉え直したい方/1〜2年で修士号を取り、キャリアの軸を移したい逆に「現場の資格が欲しい」方には、看護介護・福祉のほうが目的に合います

このページの結論 ── 3分でわかる公衆衛生留学

  1. 医療系のなかで、最も入口が広い分野です。前提科目(解剖学・生理学など)が不要で、英語は IELTS 6.5、GPAは7点満点で 4.0 程度。理学療法・作業療法が「前提科目・GPA5.0以上・IELTS 7.0」を求めるのと対照的です。
  2. ただし「学部が何でもいい」わけではありません。UNSWは分野不問の学士+関連分野の実務2年、UQは関連分野の学士、または分野不問+医療現場での実務1年。グリフィス大学は関連分野の学士が必要です。実務経験が学歴要件を補うのがこの分野の設計です。
  3. 期間と学費の幅が大きく、選び方で総額が倍近く変わります。UNSWは1年・年 AUD 60,500(総額61,500)、ACUは2年・年 32,072。「短くて高い」か「長くて安い」かを、目的に照らして選ぶことになります。
  4. 資格職ではありません。ここが最も重要な点です。AHPRA登録が不要な代わりに、修了しても自動的に就ける職種があるわけではありません。就職では「MPHを持っていること」より「何の実務経験と組み合わせているか」が見られます。
  5. だからこそ、日本での実務経験がある方に向いています。看護師・保健師・管理栄養士・医療事務・行政職などの経験に MPH を重ねると、現場から政策・データ・運営の側へ移るという明確な物語ができます。職歴のない方が単独で取ると、活かし方の設計が難しくなります。
  6. 永住は「職種次第」です。CSOLには 251999(Health Diagnostic and Promotion Professionals nec)などの関連職種が掲載されていますが、MPH修了=永住ルートではありません。この点を曖昧にしたまま渡航する方が一定数いらっしゃいます。後半で率直に整理します。

公衆衛生留学とは ── 何を学ぶのか

公衆衛生(Public Health)は、一人の患者ではなく、集団の健康を扱う学問です。目の前の人を治療するのが臨床医学だとすれば、公衆衛生は「そもそも病気になる人を減らすには、社会の側をどう変えればいいか」を考えます。喫煙率、糖尿病、感染症、メンタルヘルス、高齢化、医療へのアクセス格差──扱う対象は、個人の身体ではなく人口(population)です。

そのため学ぶ内容は、医療技術ではなくデータと制度に寄ります。何が起きているかを測る疫学(Epidemiology)生物統計(Biostatistics)、それを政策に変えるヘルスポリシー、人の行動を変えるヘルスプロモーション。オーストラリアの MPH は、この4本を土台にして組まれているのが一般的です。

01

疫学・生物統計

健康問題の分布と要因を、データで特定する技術。この分野の中核であり、修了後に最も評価されやすいスキルでもあります。

02

保健政策・医療システム

限られた予算をどう配分するか。医療経済評価を専攻として置く大学(UNSWなど)もあり、政策の実務に近い内容を学べます。

03

ヘルスプロモーション

人と地域の行動をどう変えるか。先住民の健康、グローバルヘルス、環境保健など、オーストラリアならではの領域が充実しています。

オーストラリアで学ぶ意味は、テーマの立て方にあります。この国の公衆衛生教育は、先住民(アボリジナル・トレス海峡諸島民)の健康格差広大な地方における医療アクセス多文化社会の健康、そして熱帯・アジア太平洋地域の感染症という具体的な課題と結びついています。UNSWには Aboriginal Health & Wellbeing の専攻があり、ジェームズクック大学は熱帯医学・地方保健を看板に掲げています。教科書で学ぶのではなく、現に議論が続いている場所で学ぶことができます。

公衆衛生とヘルスサイエンス ── 違いと選び方

日本語では「公衆衛生・ヘルスサイエンス」とまとめられますが、オーストラリアでは学ぶ段階も目的も違います。混同したまま学校を選ぶと、目的と課程がずれます。

公衆衛生(Public Health)

大学院が中心。すでに学士(+実務)を持つ人が、集団の健康・政策・データを専門的に学びます。1〜2年で修士号。日本の大学を出ている方が選ぶのは、通常こちらです。

ヘルスサイエンス(Health Science)

学士(3年)が中心。解剖学・生理学・栄養・運動科学など、健康に関わる基礎を広く学ぶ課程です。高校卒業から入るほか、他の医療系大学院へ進むための土台としても使われます。

使い分けの基準

すでに学士がある方=公衆衛生(大学院)。高校卒業から医療系を目指す方、あるいは理学療法・作業療法の前提科目を埋めたい方=ヘルスサイエンス(学士)。

間に入る選択肢

Graduate Certificate(半年)/Graduate Diploma(1年)という短い課程もあります。修士に届かない場合の入口として、また修士へ単位を持ち上げる形としても使えます。

ヘルスサイエンスの学士には、もうひとつの使い道があります。理学療法・作業療法の大学院は解剖学・生理学などの前提科目を必須としており、文系学部卒の方はそのままでは出願できません。Bachelor of Health Science で不足科目を履修してから大学院へ進むという組み立ては、この壁を越える現実的な方法のひとつです。ただし合計で5年前後になるため、投資に見合うかは冷静に検討する必要があります。

この分野の最大の特徴 ── 入口が広い

医療系の留学をご検討中の方に、まずお伝えしているのがこの点です。公衆衛生は、医療系のなかで例外的に入口が広く設計されています。

比較項目 公衆衛生(MPH) 理学療法・作業療法 看護
前提科目 不要 解剖学・生理学など
最大の関門
原則不要
英語要件 IELTS 6.5
各項目6.0
IELTS 7.0
全項目7.0が多い
IELTS 7.0水準
GPA 4.0/7 5.0〜5.15/7 大学による
期間(大学院) 1〜2年 2年 1〜2年
登録・認定 不要 AHPRA登録+APC/OTC認定 AHPRA登録
修了後の職種 職種が固定されない 理学療法士・作業療法士 看護師
この表は、そのまま「選び方」の表でもあります。入口の条件だけを見れば公衆衛生が最も緩やかですが、最下段だけが逆転しています。看護やリハビリは「入るのが難しく、出た後の職種が決まっている」分野。公衆衛生は「入りやすく、出た後を自分で設計する」分野です。どちらが優れているという話ではなく、性質が違います。ご自身がどちらを求めているかで、選ぶべき分野は変わります。

先にお伝えしたい ── 出口の話

この分野をご案内するとき、学費や入学条件より先にお伝えしていることがあります。宣伝としては不利な内容ですが、渡航後に気づくより、いま知っていただくほうがいいと考えています。

01 資格職ではありません

MPHを修了しても、名乗れる資格が増えるわけではありません。「Master of Public Health 保持者」という肩書きが増えるだけです。看護師免許のような効力はありません。

02 求人は経験を見ます

公衆衛生の求人(州保健局、NGO、研究機関など)は、学位より「その分野の実務経験があるか」を先に見ます。新卒枠が制度化されている看護とは、採用の構造が違います。

03 永住は職種次第です

関連職種はCSOLに掲載されていますが、MPH修了がそのまま永住ルートになるわけではありません。職種の特定、技能評価、雇用主の確保という段階が別に必要です。

04 だから「組み合わせ」が要です

逆にいえば、日本での実務経験と組み合わせたとき、この学位は強く効きます。看護師×疫学、管理栄養士×ヘルスプロモーション、行政職×保健政策。単独ではなく、掛け算で考える分野です。

AA
カウンセラーから、ひとつ補足を
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

公衆衛生のご相談では、最初に「留学後、どんな仕事に就きたいですか」と伺います。順序が逆に思われるかもしれませんが、理由があります。この分野は入学のハードルが低いぶん、「入れるから入る」という選び方ができてしまうからです。そして修了後に、学位の活かし方が定まらないまま帰国される方がいらっしゃいます。

一方で、目的がはっきりしている方にとっては、これほど効率のいい分野もありません。前提科目の履修に何年もかける必要がなく、英語も6.5から。1年で修士号を取れる大学もあります。「日本での経験を、政策やデータの側から捉え直したい」という動機がある方には、迷わずおすすめしています。入れるかどうかではなく、何に使うか。そこを一緒に整理させてください。

英語要件

公衆衛生はAHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)の英語基準が適用されない分野です。求められるのは各大学の入学要件のみで、水準は一般的な大学院と同じです。

大学 IELTS Academic 備考
クイーンズランド大学 総合 6.5
各項目 6.0
TOEFL iBT 87/PTE等も可
グリフィス大学 総合 6.5
各項目 6.0以上
MPH(5263)
ACU 総合 6.5
各項目 6.0
大学の共通基準
ジェームズクック大学 総合 6.5 TOEFL iBT 86/PTE 58
この0.5の差が、実は大きな意味を持ちます。看護・リハビリが求める IELTS 7.0(全項目)と、公衆衛生の 6.5(各項目6.0)。数字の上では0.5ですが、到達までの学習期間にすると半年〜1年の差になります。とくにWritingとSpeakingで7.0を安定して出すのは容易ではありません。
スコアが6.5前後で止まっている方が、医療系の留学を諦める必要はありません。公衆衛生であれば、そのスコアで出願できる大学があります。
※ 大学によっては、条件付きオファー+付属語学学校(Direct Entry Program)で英語要件を満たすルートもあります。現在のスコアに応じてお調べします。

学校の選択肢

MPHを1年で修了できる数少ない大学です。学費は年 AUD 60,500 と高い部類ですが、総額(AUD 61,500)で見ると、2年制の大学と比べて生活費を1年分節約できます。結果として、この分野で最も総費用を抑えられる選択肢のひとつになります。

Master of Public Health|1年(フルタイム)

  • 留学生学費:初年度 AUD 60,500 / 修了までの総額 AUD 61,500
  • キャンパス:ケンジントン(シドニー)/入学:Term 1・2・3 の年3回
  • 専攻:Aboriginal Health & Wellbeing / Epidemiology(疫学)/ Health Economic Evaluation(医療経済評価)/ Public Security
  • 入学要件(3ルート):①分野不問の3年制学士+関連分野での実務・ボランティア2年 ②関連分野の学士(優等)または関連分野の大学院学位 ③例外的に関連実務5年以上

向いている方:すでに実務経験があり、短期集中で修士号を取りたい方。疫学・医療経済という専門性をはっきり打ち出したい方。学部の専攻が医療系でない方にも道が開かれています。

国際認定クイーンズランド大学(UQ) / ブリスベン

公衆衛生教育の国際的な認定機関である APHEA(Agency for Public Health Education Accreditation)のカリキュラム認証を、アジア太平洋で最初に取得した課程です。「どの大学のMPHでも同じではない」と考える方にとって、明確な判断材料になります。

Master of Public Health|2年

  • 留学生学費:AUD 56,800(大学公表の目安額)
  • キャンパス:ハーストン(医学系キャンパス)/オンライン併用も可
  • 入学要件:関連分野の学士、または分野不問の学士+医療現場での実務1年(あるいは関連分野の Graduate Certificate/Diploma)。GPA 4.0/7
  • 英語:IELTS 総合6.5(各項目6.0)
  • 修了課題:研究プロジェクト/実習(placement)/Public Health Connect Collaborative の3つから選択

向いている方:研究職・国際機関を視野に入れる方、大学の評価と課程の認証を重視する方、実習か研究かを選びたい方

費用を抑えるACU(オーストラリアカトリック大学) / メルボルン

この分野で最も学費を抑えられる選択肢のひとつです。年 AUD 32,072 は、UNSW(60,500)のほぼ半分にあたります。実習ユニット(Practice Placement)が課程に組み込まれており、現地での経験を積みたい方に向きます。

Master of Public Health|2年

  • 留学生学費:年 AUD 32,072(同大学の課程別学費)
  • キャンパス:メルボルン/入学:2月・7月
  • 英語:IELTS 総合6.5(各項目6.0)
  • 特徴:PUBH649(実習準備)/PUBH655(Practice Placement)という地域連携ユニットを履修できます
  • 設計:オーストラリアの MPH修了生向け Foundation Competencies(CAPHIA)にもとづいて構成されています。ただし課程自体は認定を受けていないと大学が明記しています

向いている方:費用を最優先したい方、実習で現地経験を積みたい方、メルボルンで学びたい方。

短期+バランスグリフィス大学 / ゴールドコースト

1〜1.5年と期間が短く、学費も年 AUD 39,000 と中位。期間・費用・立地のバランスが取れた選択肢です。ゴールドコーストはシドニー・メルボルンより生活費を抑えられます。

Master of Public Health(5263)|1〜1.5年

  • 留学生学費:年 AUD 39,000(80単位・フルタイム換算)
  • キャンパス:ゴールドコースト/入学:トリメスター1・2・3
  • 入学要件:関連分野の学士以上+GPA 4.0/7。関連分野には公衆衛生・疫学・ヘルスプロモーション・環境保健・先住民保健・作業療法・栄養学などが含まれます
  • 英語:IELTS 総合6.5(各項目6.0以上)

向いている方:すでに医療・健康系の学士をお持ちの方。期間を短くしつつ、費用も抑えたい方。※関連分野の学士が要件のため、文系学部卒の方は別の大学が候補になります。

そのほかの選択肢

ディーキン大学(メルボルン)

MPHは1.5年(関連分野の学士、または分野不問+実務2年)/2年(分野不問)の2本立て。学費は初年度 AUD 45,200学部の専攻を問わない2年ルートがあるのが利点です。

フリンダース大学(アデレード)

MPHは1.5年/2年の2種類。留学生学費は年 AUD 39,400(2025年表示)。2年版は学士があれば分野不問。アデレードは生活費を抑えやすい都市です。

ジェームズクック大学(タウンズビル)

熱帯医学・地方保健が看板。18ヶ月・IELTS 6.5。学費は年 AUD 42,000前後とされます(第三者情報のため要確認)。地方(regional)での就学は、卒業生ビザの期間や州指名の面で有利に働くことがあります。

そのほか

カーティン大学ラトローブ大学モナシュ大学チャールズ・ダーウィン大学などもMPHを提供しています。ご希望の都市・予算に合わせて最新の要件と学費をお調べします。

ひとつ注意していただきたい大学があります。シドニー大学の Master of Public Health は、コースページに「Not available to student visa holders(学生ビザ保持者は対象外)」と明記されています(2026年8月時点)。オンライン学習も学生ビザ保持者以外に限定されています。大学名で候補を絞る前に、その課程が留学生に開かれているかを確認する必要があります。アンアルウェンでは出願前に必ず確認したうえでご案内します。
※ 上記は2026年8月時点の公表情報にもとづく代表例です。学費・入学要件・提供状況は年度により変更されます。ACU・JCUの学費は要確認としてお調べします。ご希望の都市・予算・経歴に合う学校を、最新情報で無料にてお調べします。

学費(2026年・目安)

大学 都市 期間 学費(年・留学生) 特徴
ACU メルボルン 2年 AUD 32,072
2年 約64,100
実習ユニットあり
グリフィス大学 ゴールドコースト 1〜1.5年 AUD 39,000 関連分野の学士が必要
フリンダース大学 アデレード 1.5〜2年 AUD 39,400
2025年表示
2年版は分野不問
ジェームズクック大学 タウンズビル 18ヶ月 約 AUD 42,000
要確認
熱帯医学・地方保健
ディーキン大学 メルボルン 1.5〜2年 AUD 45,200
初年度目安
学部不問のルートあり
クイーンズランド大学 ブリスベン 2年 AUD 56,800 APHEA認証・実習選択可
UNSW シドニー 1年 AUD 60,500
総額 61,500
最短。専攻を選べる
年額だけで比較すると、判断を誤ります。UNSWは年 AUD 60,500 と最も高く見えますが、1年で修了するため総額は 61,500。一方、ACUは年 32,072 と安いものの2年制なので学費だけで約 64,100、さらに生活費が1年分多くかかります(単身の財政要件は12ヶ月で AUD 29,710)。
総額で見ると、この2校はほぼ並びます。そのうえで、UNSWは「短期集中・都市部・高い生活費」、ACUは「2年かけて実習も経験・メルボルン」という違いになります。年額ではなく、総額と時間の使い方で選んでください。
学費以外にかかる費用(1年あたりの目安)
  • 生活費:AUD 29,710(学生ビザの財政要件・単身12ヶ月)。実際はシドニー・メルボルンでこれ以上、アデレード・ゴールドコースト・タウンズビルはこれより抑えられます
  • OSHC(海外学生健康保険):年 AUD 700〜900
  • 学生ビザ申請料:AUD 2,500〜(2026年7月1日以降)
  • 出願料:大学により AUD 100〜150程度(エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払います)
学費+生活費の総額は、1年制でおおむね AUD 95,000前後、2年制で 130,000〜175,000 を見込んでください。

進学ルート ── 経歴別

ROUTE 01医療・健康系の学士をお持ちの方 ── 最短1年

要件の確認

学位・GPA・職歴

IELTS 6.5

準備3〜9ヶ月

MPH(1〜2年)

疫学・政策・実習

修士号

485ビザで就労も可

費用の目安:学費 AUD 39,000〜61,500(1〜1.5年の場合) 期間:準備を含めて1年半〜2年
ROUTE 02学部は文系・実務は医療/行政 ── 職歴で要件を満たす

職務経歴の整理

英文の在職証明

該当校を選定

UNSW・UQ・ディーキン等

MPH(1〜2年)

関連実務2年で出願可

修士号

経験×学位で差別化

要点:UNSWは分野不問の学士+関連実務2年、UQは分野不問+医療現場での実務1年で出願できます。職務経歴書の書き方で結果が変わるため、ここは丁寧に準備します
ROUTE 03学歴・職歴が要件に届かない方 ── 短い課程から積み上げる

Grad Certificate

半年

Grad Diploma

1年

修士へ単位移行

大学により可否あり

MPH修了

合計2年前後

利点:入口の要件が緩やかで、修了単位を修士へ持ち上げられる場合があります 注意:移行の可否と単位数は大学ごとに異なります。出願前に必ず確認します
ROUTE 04高校卒業から目指す方 ── ヘルスサイエンスの学士

ファンデーション

必要な場合のみ

学士(3年)

Health Science等

MPH または他分野

1〜2年

修士号

計4〜5年

補足:ヘルスサイエンスの学士は、理学療法・作業療法の大学院が求める前提科目を満たす手段にもなります。進路を後から選び直せるのが利点です

入学条件・出願の実際

大学 学歴要件 実務経験 英語
UNSW 分野不問の3年制学士
または関連分野の優等学士・大学院学位
関連分野で2年
ボランティアも可
大学の共通基準
クイーンズランド大学 関連分野の学士
または分野不問の学士
GPA 4.0/7
分野不問なら
医療現場で1年
IELTS 6.5
各項目6.0
グリフィス大学 関連分野の学士以上
GPA 4.0/7
ルートにより2年 IELTS 6.5
各項目6.0以上
ディーキン大学 関連分野の学士(1.5年)
/分野不問の学士(2年)
1.5年ルートは
関連実務2年
大学の共通基準
フリンダース大学 学士(2年ルートは分野不問
1.5年は健康関連分野
1.5年ルートは
公衆衛生関連で2年
大学の共通基準
この分野の出願で、結果を分けるのは「職務経歴の示し方」です。
「関連分野の実務」の範囲は、思っているより広く取られます。看護・保健師・薬剤師・管理栄養士はもちろん、医療事務、製薬・医療機器メーカー、自治体の保健福祉部門、介護施設の運営、health関連のNPOなども対象になり得ます。UNSWはボランティア経験も認めています。
英文の在職証明書と職務内容の記述が審査対象です。「何年勤めたか」だけでなく「公衆衛生とどう関係する業務だったか」を、大学の要件に合わせて記述する必要があります。ここは書き方で判断が変わる部分です。
GPAは7点満点で4.0前後。日本の成績を換算すると、平均的な成績で満たせる水準です。リハビリ分野の5.0〜5.15と比べて、はるかに現実的です。
※ 各校の正確な要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01 期間(1年か、2年か)

最も総額を左右する要素。1年制なら生活費が1年分不要になります。一方で2年制は、現地での就労経験・人脈づくりの時間が長く取れます。目的で選んでください。

02 実習(placement)の有無

この分野で最も見落とされる点です。資格職でないぶん、現地での実務経験が就職の決め手になります。ACUは実習ユニット、UQは修了課題として実習を選択できます。

03 専攻・専門領域

疫学、医療経済評価、先住民保健、グローバルヘルス、熱帯医学。「MPHを取った」ではなく「何を専門にしたか」が、履歴書に残ります。

04 学歴要件が自分に合うか

関連分野の学士が必要な大学(グリフィス)と、分野不問+実務で出願できる大学(UNSW・UQ・ディーキン・フリンダース)があります。ここで候補が決まります。

05 オンラインの比率

MPHはオンライン提供が多い分野です。ただし学生ビザではオンライン中心の履修は認められません(対面での履修が前提)。渡航して学べる形式かを必ず確認します。

06 都市 ── 生活費と就労機会

シドニー・メルボルンは求人が多い一方、生活費が高くなります。アデレード・ゴールドコースト・タウンズビルは費用を抑えられ、地方(regional)としての利点もあります。

卒業後の進路・働き方

公衆衛生の修了生は、特定の職種に就くのではなく、複数の領域に分かれていきます。代表的な進路は次のとおりです。

行政・保健当局

州の保健局、地域保健区(Local Health District)、連邦の保健関連機関。政策立案、感染症対策、健康調査の設計など。永住権・市民権が応募条件になる職も多く、留学直後は狭き門です。

ヘルスプロモーション

地域の健康づくり事業、禁煙・肥満・メンタルヘルスの啓発。NPO・NGO・自治体が主な雇用先です。現地でのネットワークが効く領域です。

疫学・データ分析

研究機関、大学、病院の分析部門。この分野で最も専門性が明確に評価されるポジションです。生物統計・データ分析のスキルが直接の武器になります。

民間企業

製薬・医療機器メーカーのメディカルアフェアーズ、医療コンサルティング、保険。企業の健康経営や職域保健も広がっている領域です。

国際機関・グローバルヘルス

WHO、UNICEF、各国の保健省との協働プロジェクトなど。UQのMPHはこうした進路を明示している課程です。多くの場合、実務経験と語学が前提になります。

大学院研究・博士課程

MPHから PhD(公衆衛生)へ進む道。研究職や大学教員を目指す方の標準的なルートです。奨学金の対象となる場合もあります。

在学中の就労について。学生ビザでは就学中は2週間で48時間まで、長期休暇中は無制限に働けます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野は臨床実習でスケジュールが埋まらないため、リハビリ分野と違ってアルバイトとの両立がしやすいのが利点です。
ただし公衆衛生に直結するアルバイトはほとんどありません。現地経験を積みたい場合は、大学のリサーチアシスタント、地域団体でのボランティア、実習ユニットの履修など、意識的に機会を取りにいく必要があります。これができるかどうかで、修了時の立ち位置が変わります。

ビザ・永住ルート

ここは、期待と実態にずれが生まれやすい部分です。事実と制約を分けて整理します。

事実として言えること

  • 修士課程の修了者は卒業生ビザ(サブクラス485)でおおむね2年間就労できます(申請時 原則35歳以下)。職種の制限はなく、どんな仕事にも就けます
  • CSOL(Core Skills Occupation List)には、公衆衛生に関連する職種として Health Diagnostic and Promotion Professionals nec(ANZSCO 251999)Occupational Health and Safety Adviser(251312) などが掲載されています
  • データ分析寄りに進む場合、Data Scientist(224115)・Statistician(224113)といった職種もCSOLの対象です
  • 地方(regional)の大学で学ぶと、卒業生ビザの期間や州指名で有利になる制度があります(ジェームズクック大学など)

同時に、押さえておくべき制約

  • MPH修了=永住ルートではありません。永住には「職種の特定 → 技能評価 → ポイント/州指名/雇用主指名」という段階があり、学位はその出発点にすぎません
  • 職種の特定が難しい分野です。看護なら「看護師」で確定しますが、公衆衛生は実際に就いた仕事の内容で職種が決まります。逆にいえば、就職先が決まるまで永住の道筋も定まりません
  • 技能評価では実務経験が問われます。多くの職種で VETASSESS などの評価機関による審査があり、学位だけでなく関連する職歴が必要になるのが通常です
  • 行政・公的機関の求人は、永住権・市民権を条件にすることが多いのが実情です。「まず公的機関に就職して、そこから永住へ」という順序は現実的ではありません
  • 職種リストや州指名の条件は毎年のように改正されます。今日の条件が2年後も同じである保証はありません
この分野での現実的な戦略は、「日本での職歴を軸に据える」ことです。公衆衛生を単独の学位として見ると永住との距離は遠くなりますが、すでに医療・福祉・行政の実務がある方は、その職種を軸に据えたうえでMPHを「専門性の証明」として使うという組み立てができます。また485ビザの2年間で、実際に公衆衛生関連の職に就けるかどうかが、その後の分岐点になります。
アンアルウェンでは可能性と不確実性の両方をお伝えしたうえで、必要に応じて登録移民代理人(MARA)へおつなぎします。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

日本に帰ってから活かす

永住を目的にしない方にとって、この分野はむしろ帰国後の使い勝手がいい留学です。理由は3つあります。

01

資格の壁がない

看護やリハビリと違い、日本での資格の取り直しという問題が起きません。学んだ内容がそのまま職務に接続します。

02

MPHは国際的な共通言語

Master of Public Health は世界共通の学位名です。国際機関、グローバル企業、研究職の応募で、そのまま通用します。

03

日本で希少性がある

日本の公衆衛生大学院は数が限られています。英語で学んだMPH保持者は、まだ多くありません。

帰国後の具体的な進路としては、製薬・医療機器メーカーのメディカルアフェアーズや市販後調査、医療系コンサルティング、health techのスタートアップ、国際保健のNGO、JICAなどの国際協力、大学・研究機関、自治体の保健福祉部門、企業の健康経営部門などが挙げられます。「英語で保健医療のデータと政策を扱える人材」という位置づけは、日本ではまだ供給が少ない領域です。
※ ただし日本の保健師・医師などの国家資格とは別のものです。MPHを取得しても、日本の国家資格が得られるわけではありません。この点は正確に理解しておいてください。

出願から出発までの流れ

ステップ 内容 目安時期
01 目的の整理(無料)修了後にどんな仕事に就きたいか。ここを決めてから大学を選びます。この分野は職種が固定されないため、目的の設定がそのまま学校選びの基準になります開始12〜18ヶ月前
02 学歴・職歴の確認英文成績証明書と職務経歴をもとに、分野不問で出願できる大学/関連分野の学士が必要な大学を切り分けます12〜18ヶ月前
03 英語スコアの計画IELTS 6.5(各項目6.0)が目標。7.0水準の分野と比べ、準備期間を短く見積もれます6〜12ヶ月前
04 学校の選定・出願期間・学費・実習の有無・専攻で候補を確定。職務経歴書の英文作成もここで行います6〜9ヶ月前
05 オファー受領・学費支払い条件付きオファーの場合、英語スコア提出後に無条件オファーへ切り替わります3〜6ヶ月前
06 学生ビザ申請COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート2〜4ヶ月前
07 出発準備住居手配、OSHC加入、航空券、出発前オリエンテーション1〜3ヶ月前
この分野は、医療系のなかで最も準備期間を短くできます。前提科目の履修が不要で、英語も6.5水準。年3回の入学機会がある大学(UNSW・グリフィス)もあるため、リハビリ分野が「2〜3年前から」を要するのに対し、公衆衛生は1年〜1年半前からのご相談で間に合うことが多くあります。ただし、GS(Genuine Student)要件では「なぜこの分野なのか」の説明が求められます。目的の整理は早めに始めてください。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は「なぜ公衆衛生なのか」の説明が要になるため、ここに時間をかけます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習先やインターンの相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。この分野は職務経歴の示し方で結果が変わるため、画一的な案内ではなく、その方の経歴に合った提案をします。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。医療・ヘルスケア分野へ進まれた方のサポート実績もあります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「この分野は資格職ではありません」「その目的なら看護のほうが合っています」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア 公衆衛生・ヘルスサイエンス留学 よくある質問

医療系の資格を持っていません。それでも出願できますか?

できる大学があります。公衆衛生は医療資格を前提としない分野です。UNSW分野不問の3年制学士+関連分野での実務・ボランティア2年クイーンズランド大学分野不問の学士+医療現場での実務1年で出願できます。フリンダース大学ディーキン大学の2年ルートは、学士があれば分野を問いません。一方、グリフィス大学のように関連分野の学士を必須とする大学もあります。ご経歴を伺えば、出願できる大学とできない大学を切り分けてお伝えできます。

看護やリハビリと迷っています。どう選べばいいですか?

「資格が欲しいのか、専門性が欲しいのか」で分かれます。看護理学療法・作業療法は、修了すればAHPRA登録を経てその職種として働けます。就労・永住への道筋も明確です。ただし入口は厳しく、前提科目・GPA 5.0以上・IELTS 7.0という条件を全て満たす必要があります。
公衆衛生は逆です。前提科目は不要、IELTS 6.5、GPA 4.0前後で入れますが、修了しても職種は自動的に決まりません。「現場で手を動かす資格が欲しい」なら看護・リハビリ、「すでにある経験を政策・データの側から捉え直したい」なら公衆衛生です。どちらが合うかは目的次第なので、率直にご相談ください。

いくらかかりますか?

大学院の学費は年 AUD 32,072〜60,500です。ACUが年 32,072(2年)、グリフィスが 39,000(1〜1.5年)、UQが 56,800(2年)、UNSWが 60,500(1年・総額61,500)。これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で AUD 29,710)、OSHC(年 700〜900)、ビザ申請料 AUD 2,500〜 が加わります。総額の目安は、1年制でおおむね AUD 95,000前後、2年制で 130,000〜175,000です。年額だけで比べないでください。1年制のUNSWは年額こそ最も高いものの、生活費が1年分で済むため、総額では2年制の大学とほぼ並びます。

入学に必要な英語力はどのくらいですか?

IELTS Academic 総合6.5(各項目6.0)が主流です。UQグリフィスACUJCUはいずれもこの水準です。看護リハビリが求めるIELTS 7.0(全項目)より0.5低い設定で、これは学習期間にすると半年〜1年の差に相当します。公衆衛生はAHPRA(医療従事者規制庁)の英語基準が適用されない分野のため、大学の入学要件だけを満たせば足ります。スコアが6.5前後で止まっている方でも、医療分野の留学を諦める必要はありません。なお、条件付きオファー+付属語学学校のルートが使える大学もあります。

MPHを取れば、オーストラリアで働けますか?永住は目指せますか?

働けます。ただし「資格で働ける」わけではありません。修士課程の修了者は卒業生ビザ(サブクラス485)で約2年間、職種の制限なく就労できます(申請時 原則35歳以下)。永住については、CSOLに Health Diagnostic and Promotion Professionals nec(251999)Occupational Health and Safety Adviser(251312) などの関連職種が掲載されています。ただし、MPH修了がそのまま永住ルートになるわけではありません。永住には職種の特定・技能評価(VETASSESSなど)・州指名や雇用主指名という段階があり、実際に就いた仕事の内容で職種が決まるのがこの分野の構造です。また行政・公的機関の求人は永住権・市民権を条件にすることが多く、「就職してから永住」という順序は現実的ではありません。この点は最初にお伝えするようにしています。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは就学中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野はリハビリ分野と違って長時間の臨床実習がないため、学業とアルバイトを両立しやすいのが利点です。
ただし公衆衛生に直結するアルバイトはほとんどありません。飲食・小売などで生活費を補いながら、大学のリサーチアシスタント、地域団体でのボランティア、実習ユニットの履修で専門の経験を別途積むという設計になります。この分野は資格職ではないぶん、現地での実務経験が就職の決め手になります。意識的に機会を取りにいけるかどうかが分かれ目です。

1年制と2年制、どちらがいいですか?

目的で分かれます。1年制(UNSW)は総額を抑えられ、キャリアの中断も短くて済みます。すでに実務経験があり、学位を「証明」として取りたい方に向きます。一方2年制(UQACU)は、実習やインターン、現地でのネットワークづくりに時間を使えます。この分野は「学位そのもの」より「現地で何を経験したか」が就職を左右するため、オーストラリアでの就労を目指すなら2年制のほうが有利に働くことがあります。また卒業生ビザ(485)の観点でも、在学期間が長いほうが準備の時間を取れます。「日本に戻って活かす」なら1年制、「現地で働く可能性を残す」なら2年制が、ひとつの目安です。

オンラインで学べる大学が多いようですが、それでもいいですか?

学生ビザで渡航する場合は、オンライン中心の履修は認められません。MPHはオンライン提供が盛んな分野で、ディーキングリフィスUQなどがオンライン受講に対応しています。しかし学生ビザは対面での就学が前提で、オンラインで履修できる割合には制限があります。「オンラインで安く済ませたい」という選び方は、学生ビザとは両立しません。
またシドニー大学のMPHのように、コースページに「学生ビザ保持者は対象外」と明記されている課程もあります(2026年8月時点)。その課程が留学生に開かれているかは、出願前に必ず確認が必要です。アンアルウェンでは確認したうえでご案内します。

帰国後、日本で活かせますか?

この分野は、帰国後の使い勝手がいい留学です。看護やリハビリと違い、日本で資格を取り直すという問題が起きません。Master of Public Health は世界共通の学位名で、国際機関・グローバル企業・研究職の応募でそのまま通用します。日本の公衆衛生大学院は数が限られており、英語で学んだMPH保持者はまだ多くありません。
具体的な進路としては、製薬・医療機器メーカーのメディカルアフェアーズ、医療系コンサルティング、health techのスタートアップ、国際保健のNGO、JICAなどの国際協力、大学・研究機関、自治体の保健福祉部門、企業の健康経営部門などが挙げられます。※ただし、日本の保健師・医師などの国家資格が得られるわけではありません。この点は正確に理解しておいてください。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。この分野の場合はこれに加えて、職務経歴が各大学の「関連分野の実務」に該当するかの照合、英文職務経歴書の作成サポート、実習ユニットの有無の確認、留学生に開かれている課程かどうかの確認まで含めてサポートします。なお、学校が定める出願料(大学により AUD 100〜150程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

公衆衛生・ヘルスサイエンスと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

看護

資格職として働きたい方はこちら。AHPRA登録を経て看護師として就労でき、永住との距離も近い分野です。英語は7.0水準になります。

理学療法・作業療法

前提科目・GPA・英語の3つの関門がある分野。公衆衛生とは入口の性質が正反対です。ヘルスサイエンスの学士は、その前提科目を埋める手段になります。

介護・福祉(Aged Care)

Certificate III / IV から始められ、学んだ資格がそのまま現場の仕事に直結します。費用も抑えられ、働きながら学ぶ形が取りやすい分野です。

医療英語

IELTS 6.5〜7.0 に向けた学習と並行して、または渡航前の準備として。医療現場で使う英語に特化した課程です。

まず「修了後に何をしたいか」から、
一緒に整理させてください。

「文系だけど出願できる?」「1年制と2年制、どちらがいい?」「日本の職歴は要件に使える?」
この分野は、経歴と目的で提案がまったく変わります。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月2日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件は、各大学の公式コースページ(UNSW/クイーンズランド大学/グリフィス大学/ディーキン大学/フリンダース大学/ACU/シドニー大学)およびオーストラリア政府の公表情報をもとに、アンアルウェンが2026年8月時点で確認・翻訳・整理したものです。ACUおよびジェームズクック大学の学費、フリンダース大学の年額(2025年表示)は、出願前に最新額を確認します。学費・入学要件・提供状況・職種リストは年度により変更されます。出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
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