オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアでパティシエになる
── 大学の学位がなくても、進める道があります

ウィリアム・アングリス、ル・コルドン・ブルー、TAFE NSW。この3校が出す製菓の資格は、いずれも SIT31021 Certificate III in Patisserie という同じ国家資格です。それでも学費は A$16,575 から A$40,673 まで開きます。期間も、実習の量も、英語要件も違うからです。この差が何によって生まれているのかを、定価と週数で整理しました。

SIT310213校が出すCertificate IIIの資格コードは同一
16,575〜40,673その同じ資格の学費(豪ドル・定価)。期間も違います
6ヶ月/10週/12シフト3校の実習の量。同じ「実習あり」でも中身が別物
92週卒業生ビザに必要なCRICOS登録期間。設計を誤ると届きません

DATA ── パティスリー留学の要点

この分野とは
大学ではなく職業教育(VET)で学ぶ、製菓の実技資格です中核はAQFレベル3の Certificate III in Patisserie(SIT31021)。学位ではありませんが、オーストラリアではこれが「有資格のパティシエ」の基準として、就職・賃金・技能評価のすべてで使われます
このページで扱う3校
William Angliss Institute(公立・メルボルン/シドニー)/Le Cordon Bleu(私立・4キャンパス)/TAFE NSW(州立・Meadowbank)3校とも同じ国家資格を出しますが、性格はまったく違います。ブランド、実習の量、学費、技能評価との関係の4点で分かれます
学費(Cert III・定価)
TAFE NSW A$16,575〜19,060(0.5年)/ウィリアム・アングリス シドニー A$18,000(1年)/同メルボルン A$21,840(1年)/ル・コルドン・ブルー A$40,673(15ヶ月・実習6ヶ月込)期間が違うため、総額だけの比較は成立しません。1年あたりに換算した表を学費のセクションに載せています
英語要件
ウィリアム・アングリス Academic IELTS 6.0(各5.0)/ル・コルドン・ブルー General IELTS 6.0(各5.5)/TAFE NSW Academic IELTS 6.0(各5.5)同じ「6.0」でも、AcademicかGeneralか、各バンドが5.0か5.5かで必要な準備が変わります。ここを取り違えて受験してしまう方が実際にいます
学歴要件
ウィリアム・アングリス/ル・コルドン・ブルー=豪州Year 11修了相当(=日本の高校2年修了)/TAFE NSW=多くのCertificateで豪州Year 10相当高校卒業を待たずに出願要件を満たします。大学の学位も職歴も不要です。ル・コルドン・ブルーは17.5歳以上という年齢条件があります
実習
ル・コルドン・ブルー 最大6ヶ月(学校がマッチング)/ウィリアム・アングリス シドニー 10週間(Cert IVのターム5)/TAFE NSW 12サービスピリオド以上(有給の仕事で満たすことが推奨されています)この3つは同じ「実習」という言葉ですが、量も性格も別物です。この分野で学校選びを分ける、最大の判断材料になります
在学中の就労
2週間で 48時間まで(長期休暇中は無制限)この分野は学んだ内容がそのままアルバイトになる数少ない分野です。ベーカリー、カフェ、ホテルの製菓部門など
卒業後の就労ビザ
卒業生ビザ485(職業教育卒業ストリーム)で 18ヶ月ただし課程の組み方次第です申請時 35歳以下。加えて CRICOS登録92週以上・豪州滞在16ヶ月以上が必要です。Certificate IIIだけ、あるいはCert III+Cert IVだけでは届かない組み合わせがあります
技能評価
Pastrycook(351112)は TRA(Trades Recognition Australia)が所管。ウィリアム・アングリスが「この職種で唯一のTRA認定評価機関」と公式に明記しています同校の公表する評価費用は、豪州資格なしの経路 A$3,120(8〜10週)/豪州資格ありの経路 A$2,020(約4週)。評価機関であることと、そこで学べば評価に通りやすいことは別の話です(後述)
永住ルート
Pastrycook(351112)は CSOL(コアスキル職業リスト)に掲載されています=雇用主指名のSkills in Demand(482)や州推薦(190・491)の対象。一方、独立技術移住(189)に使うMLTSSLへの掲載については、民間の情報サイトで記載が分かれており、確定できませんでした。189を前提にした設計はお勧めしません(詳細はビザのセクション
向いている人
日本で製菓・調理の学校や現場を経験している方(単位認定が効きます)/大学の学位がなく、学位ルートでは進めなかった方/将来カフェや菓子店の開業を考えている方/英語のスコアがまだ伸び切っていない方

このページの結論 ── 3分でわかるパティスリー留学

  1. 3校が出す資格は同じです。違うのは「そこに至る道のり」です。ウィリアム・アングリス、ル・コルドン・ブルー、TAFE NSW。どこを出ても資格証には SIT31021 Certificate III in Patisserie と書かれます。学費が2倍以上違うのは、資格の格が違うからではなく、期間・実習・ブランド・設備が違うからです。この構造をまず理解してください。
  2. 総額だけを並べると判断を誤ります。期間で割ってください。ル・コルドン・ブルーの A$40,673 は15ヶ月で、うち6ヶ月は実習です。TAFE NSW の A$16,575〜19,060 は0.5年です。1年あたりに換算すると、TAFE NSW が約33,000〜38,000、ル・コルドン・ブルーが約32,500、ウィリアム・アングリス シドニー校が18,000。順位が入れ替わります。
  3. 実習の量は、3校でまったく違います。ル・コルドン・ブルーは最大6ヶ月が課程に組み込まれ、受入先は学校のチームがマッチングします。ウィリアム・アングリスのシドニー校はCertificate IVのターム5に10週間。TAFE NSW は「12サービスピリオド(シフト)以上」で、公式に有給の仕事で満たすことが推奨されています。「実習あり」という言葉だけで比較しないでください。
  4. ウィリアム・アングリスには、他の2校にない立場があります。同校は公式サイトで、Pastrycook(ANZSCO 351112)について「オーストラリアで唯一のTRA認定評価機関」と明記しています。将来オーストラリアで働き続けたい方には無視できない事実です。ただし、そこで学べば評価が有利になるという意味ではありません。評価は資格と実務経験の中身で審査されます。
  5. 永住まで考えるなら、期待値の調整が必要です。Pastrycook(351112)はCSOLに掲載されており、雇用主指名(482)や州推薦(190・491)の対象です。一方、独立技術移住(189)に必要なMLTSSLへの掲載は、私たちが確認した範囲では確定できませんでした。この分野で永住を目指す場合、雇用主を見つけられるかどうかが中心になります。
  6. 最大の失敗は「期間設計」です。卒業生ビザ485には CRICOS登録92週以上・豪州滞在16ヶ月以上という要件があります。TAFE NSW の Cert III(0.5年)+ Cert IV(1年)は合計1.5年で、これだけでは届きません。ル・コルドン・ブルーの Cert III(15ヶ月)も単体では足りません。Diploma まで積むか、最初から2年構成を選ぶか。出願前に決める必要があります。

この分野の全体像 ── 資格は同じ、学校は別物

「オーストラリアで製菓を学びたい」というご相談をいただくとき、多くの方はまず学校名から入られます。ル・コルドン・ブルーの名前を挙げる方が最も多く、次にウィリアム・アングリス、そして「TAFEでも学べると聞いた」という順です。

ですが、オーストラリアの職業教育は「学校が独自の資格を出す」仕組みではありません。国が定めた訓練パッケージがあり、登録訓練機関(RTO)はその基準に沿って教え、修了者に国家資格を発行します。製菓であれば SIT31021 Certificate III in Patisserie。この3校はいずれも、まったく同じコードの資格を出しています。

ここが、この分野で最初に押さえるべき点です。資格証に書かれる文字は同じです。ル・コルドン・ブルーを出ても、TAFE NSWを出ても、資格としては SIT31021 です。では何が違うのか。違うのは期間・実習の量・設備・講師・ブランド・そして学費です。「どの資格を取るか」ではなく「どういう時間の使い方をするか」を選んでいる——この理解が、学校選びの出発点になります。

そのうえで、3校にはそれぞれ明確な性格があります。次のセクションで、比較できる形にします。

日本の製菓学校との違い

日本で製菓衛生師や調理師を目指す場合、専門学校で1〜2年学び、国家試験や養成施設ルートで免許を取ります。オーストラリアの場合、Certificate III の修了そのものが資格で、別途の国家試験はありません。

もうひとつの違いは就労との距離です。オーストラリアの職業教育は、在学中に現場で働くことを前提に設計されています。学生ビザで2週48時間まで働けるため、学校で習った内容を、その週のうちに現場で使うという学び方が普通に成立します。この点は、日本の製菓学校との最も大きな違いだと思います。

3校の性格の違いを1枚で

まず全体像です。金額はすべて2026年の留学生向け定価、期間は各校が公表している標準期間です。

比較軸 William Angliss Le Cordon Bleu TAFE NSW
設置公立
1940年開校
私立
1895年パリ創立
州立
NSW州
製菓が学べる都市メルボルン
シドニー
シドニー/メルボルン
アデレード/ブリスベン
シドニー
Meadowbank
Cert III の学費A$18,000(シドニー)
A$21,840(メルボルン)
A$40,673
実習6ヶ月込
A$16,575〜19,060
Cert III の期間1年15ヶ月
うち実習6ヶ月
0.5年
1年あたり換算約18,000(シドニー)
約21,840(メルボルン)
約32,500約33,150〜38,120
実習10週間
シドニー校 Cert IV
メルボルン校は要確認
最大6ヶ月
学校がマッチング
12シフト以上
有給の仕事で可
英語要件Academic 6.0
各5.0
General 6.0
各5.5
Academic 6.0
各5.5
学歴要件Year 11相当Year 11相当
17.5歳以上
Year 10相当
多くのCertificate
TRA技能評価唯一の認定機関
同校が公式に明記
学位への接続学士・修士あり
メルボルン校
学士・修士あり
キャンパス限定
学士あり
Bachelor of Business
この表の読み方を、率直に書きます。製菓の技術だけを目的にして、費用対期間で選ぶならウィリアム・アングリスのシドニー校が数字の上では最も効率的です。実習の量で選ぶならル・コルドン・ブルーで、6ヶ月という長さは他校にありません。短期間で資格だけ取りたい、あるいは他の課程と組み合わせたいならTAFE NSWの0.5年が使えます。目的が違えば、正解が変わります。一律のおすすめはありません。
相談
「ル・コルドン・ブルーは高すぎますか?」というご質問について
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

いちばん多いご質問です。数字だけ見れば、Certificate III で A$40,673 は、ウィリアム・アングリス シドニー校の A$18,000 の2.3倍です。ただし期間が15ヶ月と1年で違い、しかもル・コルドン・ブルーには6ヶ月の実習が含まれています。1年あたりに換算すると約32,500対18,000で、差は1.8倍に縮みます。

そのうえで、この差額に何が乗っているのかを申し上げます。130年続く名前、世界20か国のネットワーク、そして受入先を学校が探してくれる6ヶ月の実習。逆に、この3つに価値を感じないのであれば、差額を払う理由は薄くなります。

私たちがお伝えするのは、「高い/安い」ではなく「その差額が何に対する対価なのか」です。そのうえで判断していただければ、後悔される方はほとんどいません。金額の判断はご本人にしかできませんが、比較材料は無料でお出しします。

William Angliss Institute(公立・技能評価機関)

1940年開校、メルボルンCBDに本校を持つ公立の専門教育機関です。食・ホスピタリティ・観光に特化しており、2018年にはシドニー(アレクサンドリア)にもキャンパスを開設しています。

公立・メルボルン/シドニー William Angliss Institute

製菓のコース構成(2026年・留学生・定価)

コース期間メルボルンシドニー
Certificate III in Patisserie
SIT31021
1年A$21,840A$18,000
Certificate IV in Patisserie
SIT40721
1.5年A$32,760A$27,000
Diploma of Hospitality Management
Cert IV Patisserieとのパッケージ
2年A$41,980A$35,400
Advanced Diploma of Hospitality Management
Cert IV Patisserieとのパッケージ
2.5年A$51,200A$43,800
調理+製菓の併修
Cert IV Kitchen Mgmt+Cert IV Patisserie
2〜2.5年A$43,680A$40,500

入学時期:2月・4月・7月・9月(年4回)。ただし調理+製菓の併修パッケージなど一部は2月・7月のみです。

入学条件:Academic IELTS 6.0(各バンド5.0以上)/豪州Year 11修了相当。17歳未満は受け入れ不可、18歳未満は親族の同伴または学校承認の福祉サービスが必須です。

実習:シドニー校では Certificate IV in Patisserie のターム5(第3セメスター)に10週間の職業実習が組み込まれています。提携する業界パートナーのもとで実務に就き、実習前・実習中とも講師が伴走します。

製菓の追加費用として、制服A$95〜/シューズA$65〜/器具A$405〜が公式に案内されています。学費とは別に見込んでください。

この学校の決定的な特徴 ── TRAの評価機関であること

ウィリアム・アングリスは、公式サイトで自校を Pastrycook(ANZSCO 351112)についてオーストラリアで唯一のTRA認定評価機関と明記しています。あわせて Baker(351111)・Chef(351311)・Cook(351411)の評価機関でもあります。

ただし、意味を正確にお伝えします。「評価機関である」ことと、「そこで学べば技能評価に通りやすい」ことは別の話です。TRAの技能評価は、取得した資格と、実際に従事した業務の中身で審査されます。学校名で結果が変わる仕組みではありません。
では何が違うのか。この学校は、評価の基準そのものを日常的に扱っている組織だという点です。これは事実として指摘できます。そこから「だから有利」と踏み込むのは、公式が言っていないことを私たちが決めてしまうことになるので、しません。

シドニー校とメルボルン校の、明確な学費差

同じ学校、同じ資格、同じ期間で、シドニー校のほうが安く設定されています。

コース期間メルボルンシドニー差額
Certificate III in Patisserie1年A$21,840A$18,000A$3,840
Certificate IV in Patisserie1.5年A$32,760A$27,000A$5,760
Diploma of Hospitality Management2年A$41,980A$35,400A$6,580
Advanced Diploma of Hospitality Management2.5年A$51,200A$43,800A$7,400
製菓が目的で、学位まで進む予定がないなら、シドニー校のほうが確実に安くなります。Advanced Diploma まで積む場合の差は A$7,400。生活費の一部に相当する金額です。
ただし、ウィリアム・アングリスのフルラインナップが揃うのはメルボルン校だけです。学士号・修士号、フードサイエンス、観光、イベント、キャビンクルーはメルボルン校での開講です。「製菓だけならシドニー、その先の学位まで見るならメルボルン」という分け方になります。学校の全体像はウィリアム・アングリスの学校ページにまとめています。

Le Cordon Bleu(ブランドと6ヶ月の実習)

1895年パリ創立。フランス料理・製菓の教育機関として世界20か国に30校以上を展開しています。オーストラリア校の開校は1992年で、シドニー・メルボルン・アデレード・ブリスベンの4キャンパスすべてで製菓(Pâtisserie)が学べます。

私立・4キャンパス Le Cordon Bleu Australia

製菓のコース構成(2026年・留学生・定価)

コース期間学費
Certificate III in Patisserie
Diplôme de Pâtisserie/SIT31021
15ヶ月
実習6ヶ月込
A$40,673
Certificate IV in Patisserie
Certificat de Chef de Partie/SIT40721
6ヶ月A$13,474
Advanced Diploma of Hospitality Management
SIT60322
6ヶ月A$14,597
3段階を積み上げた場合の合計27ヶ月A$68,744
Grand Diplôme®
料理+製菓の両方
2年非公表
公式が要問い合わせ

入学時期:Certificate III(製菓)は1月・4月・7月・10月。アデレード校のみ1月・7月です。

入学条件:General IELTS 6.0(各バンド5.5以上)/豪州Year 11修了相当/17.5歳以上。出願料はA$250(返金不可)です。

Grand Diplôme® はアデレード校では開講されていません。また学位課程は、学士がシドニー校、修士がメルボルン校・アデレード校で、ブリスベン校には学位課程がありません。

Certificate III の A$40,673 は、何に払っているのか

公式のコースページには総額しか出ませんが、実際の請求は4段階に分かれています。この内訳は資金計画に直結するので、そのまま載せます。

段階内容金額
Basic(Commis III)製菓の基礎A$11,219
Intermediate(Commis II)中級A$11,641
Superior(Commis I)上級A$13,838
Industry Placement6ヶ月の就業実習A$3,975
合計A$40,673
この表で見ていただきたいのは、最後の行です。6ヶ月の実習期間は、課程全体15ヶ月の4割を占めますが、そこに割り当てられている学費は A$3,975 = 総額の9.8% です。実習期間中は、学費がほとんど発生しない設計になっています。
つまり「15ヶ月で A$40,673」を「教室で学ぶ9ヶ月に A$36,698」と読み直すこともできます。この読み方をすると、他校との比較の仕方が変わってきます。

この学校で金額が動く、最大のレバー

ル・コルドン・ブルーの奨学金は、正直なところ薄いです。公表されているのはブリスベン校の Advanced Diploma 向け A$10,000 のみで、しかも公式ページの対象年度が「2024年入学」のままになっており、現在も有効かは要確認の状態です。

代わりに、この学校で最も金額が動くのは単位認定(RPL)です。公式が「出願時に個別審査する」と明記しています。日本で製菓・調理の専門学校を修了された方、調理師免許・製菓衛生師をお持ちの方、飲食店やホテルでの実務経験がある方は、対象になり得ます。

金額で言うと、こういうことです。Certificate III の Basic 段階(A$11,219・約3ヶ月)が免除されれば、そのぶんの学費と期間がそのまま削れます。ただし単位認定は入学後ではなく「出願時」に申請するもので、あとから遡って申請することはできません。
ここが、私たちがこの学校でいちばん最初に確認する項目です。該当しそうな経歴をお持ちの方には、出願前に必ず照会をかけます。学校の全体像はル・コルドン・ブルーの学校ページをご覧ください。
注意点をひとつ。ル・コルドン・ブルーには Diplôme CordonTec® や短期のグルメコースもありますが、これらは公式に「非認定(non-accredited)」と記載されており、学生ビザ申請の対象外です。日本から留学として渡航する場合、これらのコースは選べません。ウェブサイトで見つけて「これにしたい」とご相談いただくことがあるので、先にお伝えしておきます。

TAFE NSW(州立・最短で入れる)

ニューサウスウェールズ州の州立TAFEです。製菓の授業は、Meadowbank キャンパスの専用製菓キッチンで行われます(Ryde に在籍する学生の実技もここです)。Meadowbank 駅の隣で、シドニー中心部から電車でアクセスできます。

州立・シドニー Meadowbank TAFE NSW

製菓とその先のコース(2026年・留学生・定価)

コース期間学費CRICOS
Certificate III in Patisserie
SIT31021
0.5年A$16,575〜19,060109757E
Certificate IV in Patisserie
SIT40721
1年A$22,900〜24,050109488K
Diploma of Hospitality Management
SIT50422
1年A$17,300〜20,040112061M

入学条件:多くのCertificate課程は豪州Year 10相当、Diploma以上はYear 12相当またはCertificate III/IV。英語はAcademic IELTS 6.0(各バンド5.5以上)が多くの課程の基準です。

実習:訓練と評価の一部として12サービスピリオド(シフト)以上の実施が求められます。公式には有給の仕事でこの要件を満たすことが推奨されています。

制服・器具・教材などの追加費用として、1コースあたり A$300〜1,000 が公式に案内されています。学費の幅(例:Cert III が A$16,575〜19,060)は公式表記のままです。実際の請求額は開講キャンパスや入学期によって変わるため、出願前に確定させます。

「0.5年」という期間をどう読むか

TAFE NSW の Certificate III in Patisserie は、公式に0.5年と表示されています。他の2校(1年・15ヶ月)と比べて明らかに短く、この点は必ず確認が必要です。

期間が短いことは、良いことにも悪いことにもなります。
良い面:資格を最短で取れます。他の課程と組み合わせる自由度も高くなります。
問題になる面:1年あたりに換算した学費は最も高くなります(A$16,575〜19,060 ÷ 0.5年 = 年 A$33,150〜38,120。ウィリアム・アングリス シドニー校の A$18,000 の約1.8〜2.1倍)。②0.5年の課程だけでは学生ビザで滞在できる期間が非常に短く、卒業生ビザ485にも到底届きません。
したがって TAFE NSW を選ぶ場合は、最初から Certificate IV や Diploma との組み合わせを前提に設計することになります。単体で検討する課程ではありません。

組み合わせた場合はこうなります。Cert III(0.5年)+ Cert IV(1年)+ Diploma(1年)= 2.5年・A$56,775〜63,150。この構成なら485の学習要件(CRICOS登録92週以上)を満たせる期間になります。学校の全体像はTAFE NSWの学校ページをご覧ください。

もうひとつ、TAFE NSW固有の特徴があります。実習が「◯◯時間」ではなく「12サービスピリオド(シフト)以上」という単位で定められており、公式に有給の仕事で満たすことが推奨されています。
すでに現地で働ける方、あるいは働きながら学びたい方には合理的な設計です。一方、渡航直後で英語にも不安があり、自力で職場を見つけるのが難しい方には負担になります。ここは「学校が実習先を用意してくれる」ル・コルドン・ブルーと、正反対の設計です。

資格の積み方 ── Cert III から Diploma まで

オーストラリアの製菓は、レベルが積み上がる構造になっています。どこまで進むかを途中で決められるのが、この仕組みの良いところです。

標準製菓のパスウェイ

Certificate III
in Patisserie

SIT31021
製菓の実技

Certificate IV
in Patisserie

SIT40721
section chef水準

Diploma of
Hospitality Mgmt

SIT50422
管理側へ

Advanced Diploma
/学士

SIT60322
経営・独立

それぞれの意味:Certificate III は「有資格のパティシエとして働ける」水準。Certificate IV は部門を任される水準。Diploma 以上は製菓の実技から離れ、店舗・部門の運営を学ぶ内容に変わります。「もっと上手くなりたい」で Diploma に進むと、期待と中身がずれます。ここは間違えやすい点です。
Certificate IV の期間設定について、正確にお伝えします。ウィリアム・アングリスの Certificate IV は1.5年、Certificate III は1年です。差は0.5年しかありません。ル・コルドン・ブルーの Certificate IV は6ヶ月、TAFE NSW は1年です。
Certificate III の内容を内包する構成なのか、Certificate III 修了を前提にした上積みなのかは、学校と年度によって扱いが違います。これは総額と期間に直結する項目なので、私たちは出願前に必ず学校に確認します。ウェブサイトの表記だけでは判断できないことがあります。

「調理」も一緒に取るという選択

製菓(Patisserie)と調理(Commercial Cookery)の両方を修める構成も用意されています。ウィリアム・アングリスでは Certificate IV Kitchen Management + Certificate IV Patisserie の併修(メルボルン2年 A$43,680/シドニー2.5年 A$40,500)、ル・コルドン・ブルーでは Grand Diplôme®(料理+製菓・2年)がそれにあたります。

併修が効くのは、就職先の幅です。オーストラリアの飲食店で「製菓だけ」の求人は、ホテルや専門店に限られます。調理もできることで、応募できる職場が増えます。一方で期間も費用も増えるため、「パティシエとして専門性を深めたい」のか「オーストラリアで働くことが第一目的か」で判断が変わります。
なお、ル・コルドン・ブルーの Grand Diplôme® は学費が公表されていません(公式ページが「お問い合わせください」となっています)。推計値は載せません。ご希望があれば学校に照会します。

学費比較(2026年・定価)

この表の金額は、すべて奨学金や単位認定を適用する前の「定価」です。実際には、単位認定(RPL)・キャンパスの選択・期間の設計によって、ここから下がる場合があります。定価のまま比較すると、順位が入れ替わることがあります。

Certificate III in Patisserie(SIT31021)── 同じ資格で比較する

学校・キャンパス 期間 学費(定価) 1年あたり換算 実習
William Angliss
(シドニー)
1年A$18,000A$18,000Cert IVで10週間
William Angliss
(メルボルン)
1年A$21,840A$21,840要確認
Le Cordon Bleu
(4キャンパス)
15ヶ月A$40,673約 A$32,538最大6ヶ月
課程に組込
TAFE NSW
(Meadowbank)
0.5年A$16,575〜19,060約 A$33,150〜38,12012シフト以上
総額の最安は TAFE NSW(A$16,575〜)ですが、1年あたりで見ると最も高くなります。期間が0.5年だからです。1年あたりで最も安いのはウィリアム・アングリスのシドニー校(A$18,000)で、ル・コルドン・ブルーの約32,500と比べると年あたり約14,500ドルの差があります。
ただし、ル・コルドン・ブルーの15ヶ月には6ヶ月の実習が含まれています。この6ヶ月をどう評価するかで、比較の結論は変わります。数字だけで結論を出さないでください。

積み上げた場合の総額

構成 学校 期間 学費(定価) 485要件
(92週)
Cert III のみTAFE NSW0.5年A$16,575〜19,060✗ 満たさない
Cert III のみWilliam Angliss(シドニー)1年A$18,000✗ 満たさない
Cert III のみLe Cordon Bleu15ヶ月A$40,673△ 要確認
Cert III + Cert IVTAFE NSW1.5年A$39,475〜43,110✗ 満たさない
Cert III + Cert IVLe Cordon Bleu21ヶ月A$54,147△ 要確認
Cert IV + DiplomaWilliam Angliss(シドニー)2年A$35,400◎ 満たす
Cert IV + DiplomaWilliam Angliss(メルボルン)2年A$41,980◎ 満たす
Cert IV + Advanced DiplomaWilliam Angliss(シドニー)2.5年A$43,800◎ 満たす
Cert III + Cert IV + Adv DiplomaLe Cordon Bleu27ヶ月A$68,744◎ 満たす
Cert III + Cert IV + DiplomaTAFE NSW2.5年A$56,775〜63,150◎ 満たす
485要件の欄について、正確に書きます。卒業生ビザ485の学習要件は「実際に何ヶ月かかったか」ではなく、CRICOSに登録されている週数(92週以上)と、オーストラリアでの滞在期間(16ヶ月以上)で判定されます。
上の表で「△ 要確認」としたのは、15ヶ月・21ヶ月という期間が、CRICOS登録週数では92週の前後に来る可能性があるためです。カレンダー上の月数だけでは判断できません。私たちは出願前に、必ずCRICOS登録の週数そのものを確認します。ここを推測で「大丈夫です」と言うことはしません。

学費以外にかかる費用

項目目安備考
制服・シューズ・器具A$565〜ウィリアム・アングリス製菓:制服A$95〜/シューズA$65〜/器具A$405〜
教材・材料費A$300〜1,000TAFE NSW が1コースあたりの目安として公表
出願料A$100〜250ル・コルドン・ブルーはA$250(返金不可)。エージェント経由でも直接申込でも学校に支払います
学生ビザ申請料A$2,5002026年7月1日改定後の金額
財政要件(単身・12ヶ月)A$29,710学生ビザ申請時に示す必要がある生活費の基準額
OSHC(海外学生健康保険)要見積コース期間分をまとめて加入します
卒業生ビザ485の申請料A$5,750卒業後に進む場合

学費を下げるレバー ── この分野は奨学金ではありません

率直に書きます。製菓の職業教育課程には、大学のような大型の奨学金はありません。

  • ウィリアム・アングリス:留学生が入学時点で使える奨学金は公表されていません。公式に留学生対象と明記されているA$3,000の2制度は、いずれも「1学期以上を修了した継続学生」が条件です。
  • ル・コルドン・ブルー:公表されているのはブリスベン校 Advanced Diploma 向けのA$10,000のみ。公式ページの対象年度が「2024年入学」のままで、現在も有効かは要確認です。
  • TAFE NSW:留学生向けの減額の中心は高等教育(学士)課程で、職業教育(Certificate・Diploma)課程は規模が小さいのが実情です。
だからといって「下がらない」わけではありません。この分野では、奨学金以外の4つのレバーのほうが、はるかに大きく金額を動かします。下の4つは、いずれも私たちが無料で確認する項目です。
01

単位認定(RPL)の照会

この分野で最も大きく金額が動くレバーです。日本の製菓・調理の専門学校修了、調理師免許、製菓衛生師、飲食店やホテルでの実務経験。これらが科目免除の対象になり得ます。ル・コルドン・ブルーの場合、Basic段階(A$11,219・約3ヶ月)が免除されれば、学費と期間の両方が削れます。出願時にしか申請できません。

02

キャンパスの選択

ウィリアム・アングリスは、同じ資格・同じ期間でもシドニー校のほうが安く設定されています。Advanced Diploma まで積む場合の差は A$7,400。ル・コルドン・ブルーも都市によって開講課程が違うため、「都市を先に決める」と選択肢を狭めることがあります。

03

期間の設計

どこまで積むかで総額は倍近く変わります。同時に、短くしすぎると卒業生ビザ485に届きません。単位認定で期間が縮んだ結果、CRICOS登録週数が92週を割ってしまうこともあります。「安く・短く」と「485に届く」は、しばしば衝突します。先に優先順位を決めておく必要があります。

04

実習期間の学費設計

ル・コルドン・ブルーでは、6ヶ月の実習期間に割り当てられた学費が A$3,975(総額の9.8%)です。ウィリアム・アングリスの学位課程でも実習セメスターの学費は通常の約4分の1です。実習期間の長い構成は、期間あたりの負担が下がるという構造があります。総額だけでは見えません。

アンアルウェンを通すと、何が変わるか

私たちのサポートはすべて無料で、学校に支払う学費は直接申し込む場合と変わりません。そのうえで、次のことをお手伝いしています。

  • 対象になり得る奨学金の洗い出し── 製菓分野に特化した奨学金がない場合でも、学校が留学生全般に用意している制度が対象になることがあります。「無い」で終わらせず、その時点の募集を確認します。
  • 締切からの逆算── 申請が必要な制度は、コースの出願締切よりも早い締切が設定されていることがあります。気づいた時には間に合わない、という事態を防ぎます。
  • 単位認定の申請書類の作成── 日本の成績証明・修了証・実務経験の証明を、どう出せば審査されやすいかを含めてお手伝いします。
  • 期間短縮の照会── 単位認定で期間が縮む場合、それが485の要件を割らないかを同時に確認します。片方だけ見て決めると失敗します。

入学条件・英語力・年齢

この分野は、専門留学の中でも入学のハードルが低い部類です。大学の学位も、職歴も要りません。ただし3校で条件が微妙に違い、この違いが準備の仕方を変えます。

学校 英語(Certificate課程) 学歴 年齢
William AnglissAcademic IELTS 6.0
各バンド5.0以上
PTE 47/TOEFL iBT 67
豪州Year 11修了相当
=日本の高校2年修了
17歳以上
18歳未満は同伴等が必須
Le Cordon BleuGeneral IELTS 6.0
各バンド5.5以上
豪州Year 11修了相当17.5歳以上
TAFE NSWAcademic IELTS 6.0
各バンド5.5以上
多くのCertificateで
豪州Year 10相当
要確認
3校とも「IELTS 6.0」ですが、中身が違います。
Academic か General か。ル・コルドン・ブルーの製菓課程は General で受験できます。Academic(大学出願用)よりもリーディングとライティングの内容が実務寄りです。間違えて Academic を受けてしまう方が実際にいます。
各バンドが5.0か5.5か。ウィリアム・アングリスは各5.0、他の2校は各5.5。「総合6.0だがライティングだけ5.0」という状態の方は、ウィリアム・アングリスなら要件を満たし、他の2校では満たしません。日本人の方はライティングとスピーキングで詰まることが多いので、この0.5の差は実務上かなり効きます。

英語要件が免除される条件

ウィリアム・アングリスの場合、次のいずれかに該当すれば英語スコアの提出が免除されます。

  • 英国・米国・カナダ・ニュージーランド・アイルランド共和国の国籍を持ち、同国発行のパスポートを所持している
  • 過去2年以内に、オーストラリアで英語による上級中等教育またはAQF Level 4以上の課程を修了している
  • 指定された英語圏の国で、英語による就学を5年以上継続している

日本の高校・大学を卒業しただけでは、免除の対象になりません。日本人の方は、原則としてIELTS等のスコア提出か、提携語学学校からの進学ルートのいずれかが必要です。語学学校を数ヶ月組み込んでから本課程に入る構成は、この分野ではごく一般的です。手配は無料でサポートします。

実習と在学中の就労

この分野の学校選びで、学費の次に重要なのが実習です。そして3校の実習は、同じ言葉で呼ばれていても中身が完全に別物です。

学校 実習の形 受入先の手配
Le Cordon BleuCertificate III に組み込み
4段階目が実習
最大6ヶ月
(2ターム)
学校のIndustry Engagement
チームがマッチング
William Angliss
(シドニー)
Certificate IV のターム510週間提携する業界パートナー
講師が実習前・実習中も伴走
TAFE NSW訓練と評価の要件12サービスピリオド
(シフト)以上
有給の仕事で満たすことが
公式に推奨されている
この違いは、渡航直後の負担にそのまま出ます。ル・コルドン・ブルーは探すのが学生ではなく学校です。ウィリアム・アングリスのシドニー校も提携先があり、講師が伴走します。一方 TAFE NSW は、自分で職場を見つけることが前提の設計です。
どちらが良い・悪いではありません。すでに現地で働ける方、あるいは働きながら学びたい方には TAFE NSW の設計のほうが合理的です。英語に不安があり、最初の年を確実に立ち上げたい方には、受入先を用意してくれる設計に価値があります。

在学中のアルバイト ── この分野の強み

学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく働けます(「週20時間まで」は古い情報です)。

製菓は、学んだ内容がそのまま仕事になる数少ない分野です。ベーカリー、カフェ、ホテルの製菓部門、菓子店。しかもその経験が「実習要件」「職務経歴」「卒業後の就職先」の3つに同時につながります。TAFE NSW が実習要件を有給の仕事で満たすことを推奨しているのは、この構造があるからです。

ただし、期待の調整も必要です。製菓の現場は早朝勤務が基本で、開店前に仕込みを終える必要があります。学校の時間割と両立できるかは、就学するキャンパスと勤務先の場所によって変わります。「授業のあとにアルバイト」という組み方が、この職種では成立しにくい場合があります。渡航前の想定と現実がずれやすい点なので、先にお伝えしています。

技能評価(TRA)── パティシエ特有の事情

オーストラリアで技術職として就労ビザや永住を目指す場合、技能評価(Skills Assessment)という手続きが必要になります。パティシエの場合、これを所管するのが TRA(Trades Recognition Australia)です。

ウィリアム・アングリスが唯一の評価機関

ウィリアム・アングリスは公式サイトで、TRAの評価機関として次の職種を扱うと明記しています。

  • Pastrycook(351112)── 同校が「オーストラリアでこの職種の唯一のTRA認定評価機関」と明記
  • Chef(351311)── Commercial Cookery/Asian Cookery/Pastry の3経路
  • Cook(351411)── Commercial Cookery/Asian Cookery
  • Baker(351111)── Bread Baking/Combined Baking

同校が公表している評価の経路と費用は次のとおりです。

経路対象費用期間
Pathway 1
Stream C
オーストラリアの資格を持たない方。評価に合格するとAQF資格も発行されますA$3,1208〜10週
Pathway 2
Stream B
すでにオーストラリアの資格を持っている方A$2,020約4週

手順は、①CVを送っての無料事前審査(約10営業日)→ ②TRAへの正式登録と書類提出 → ③経験ある評価者との技術面接(リモートまたは対面)→ ④TRAからの結果通知、という流れです。

誤解を招きやすい点なので、はっきり書きます。ウィリアム・アングリスが評価機関であることは事実ですが、「同校で学べば技能評価が有利になる」という意味ではありません。評価は取得した資格と、実際に従事した業務内容で審査されます。出身校で結果が変わる仕組みではありません。
この学校で学んだからといって評価が通る保証はありませんし、他校で学んだから不利になるということもありません。そこを混同した案内を見かけることがあるので、注意してください。

「Pastrycook」で評価するか、「Chef」で評価するか

ここが、この分野の設計で最も重要な分岐です。

Pastrycook(351112)はCSOL(コアスキル職業リスト)に掲載されており、雇用主指名のSkills in Demand(482)や州推薦(190・491)の対象です。一方 Chef(351311)は、複数の情報源がMLTSSLとCSOLの両方に掲載されているとしており、より広いビザの選択肢につながります。そしてウィリアム・アングリスの Chef 評価には Pastry の経路が用意されています。

ただし、ここから先は慎重に読んでください。「製菓を学んだから Chef として評価される」わけではありません。Chef として評価されるには、TRAが定める資格と実務経験の要件を満たし、実際にその職務に従事していることが前提になります。資格の名前ではなく、職務の実態で判断されます。
また、CSOL上の Chef には「工場での大量生産に関わる職務」「限定サービスのレストランでの職務」は対象外という但し書きがあります。どの職種で評価に出すのが適切かは、その方の職歴と勤務先の性格によって変わります。一般論では決められません。

なお、TRAの Job Ready Program(オーストラリアで資格を取った留学生が、12ヶ月働いて技能評価を得る制度)が明示的に対象外としているのは、電気工事士・配管工・冷凍空調技術者の4職種です。製菓・調理系はここに含まれていません。

ビザ・永住ルートの現実

ここは期待値の調整が必要なセクションです。率直に書きます。

わかっていること

  • Pastrycook(351112)は CSOL に掲載されています。=雇用主指名の Skills in Demand(482)、州推薦(190・491)、地方雇用主指名(494)の対象になり得ます。
  • 技能評価はTRAが所管し、ウィリアム・アングリスが評価を行います。
  • 卒業生ビザ485(職業教育卒業ストリーム・18ヶ月)は、申請時35歳以下CRICOS登録92週以上・豪州滞在16ヶ月以上の課程を修了していることが条件です。

確定できなかったこと

独立技術移住(189)に使う MLTSSL への Pastrycook の掲載について、民間の情報サイトで記載が分かれており、私たちが確認した範囲では確定できませんでした。「189は対象外」とするサイトと、「MLTSSLに含まれる」とするサイトの両方があります。
したがって、189を前提にした留学設計はお勧めしません。職業リストは改定されるものでもあります。ご相談いただいた時点で、内務省の最新の公式リストを確認してからお答えします。ここを推測で埋めることはしません。

現実的なルート

以上を踏まえると、この分野で永住まで進む場合、中心になるのは「雇用主を見つけられるかどうか」です。独立技術移住で自力で申請するルートではなく、働いた先に評価してもらい、スポンサーになってもらうという順序です。

だからこそ、在学中の働き方が決定的に効きます。実習先やアルバイト先での評価が、そのまま卒業後の雇用主につながります。この分野は「資格を取ってから就職活動を始める」のではなく、「在学中の働き方が、卒業後のルートを決める」と考えたほうが実態に近いです。
そして、年齢が効きます。485は申請時35歳以下。2年課程から逆算すると、渡航時点で31〜32歳が実質的な上限です。35歳を超えている場合は485を使わず、技能評価 → 雇用主スポンサーという順序になります。道がなくなるわけではなく、使うビザが変わります。

収入と労働市場

この分野の収入について、正直にお伝えしなければならないことがあります。

まず前提として、公的な統計データの状況を書きます。オーストラリア政府の職業プロファイル(ANZSCO基準)は更新が停止されており、新しい分類(OSCA)に基づくデータへの移行期にあります。したがって、この職種の最新の収入中央値として、確定的に示せる公的数値がありません。以下は、その前提でお読みください。
項目数値出典・注記
フルタイム週収約 A$996Bakers and Pastrycooks(3511)についてのJobOutlookデータ。ANZSCO基準で更新停止済み
年収の参考値約 A$72,356求人サイトIndeedの掲載データ。公的統計ではありません
就業者の年齢中央値35歳全職種平均40歳より若い職種です
女性比率57%全職種平均48%より9ポイント高い
大都市圏の割合71%全職種平均62%。地方より都市部に集中しています
主な就業先製造業/小売業/宿泊・飲食サービス業
比較のために書きます。同じ職業教育の分野でも、建設・技術トレードのフルタイム週収は、電気工事士が約A$2,204、配管工が約A$2,000、大工が約A$1,787です。製菓は、これらより明確に低い水準にあります。データの新しさが揃っていないため厳密な比較にはなりませんが、「手に職をつける」という言葉でひとくくりにすると、収入面では実態と離れます。
この分野を選ぶ理由は、収入の高さではありません。作る仕事そのものに向いているか、その技術で何をしたいか。そこが動機の中心になる分野だと考えています。

なお、大都市圏に71%が集中しているという点は、留学の設計に直接効きます。地方就学による移住の加点を狙う場合、就学先の地方性と、卒業後の就職先の所在地が両立するかを先に検討する必要があります。この分野では、地方で仕事を見つけることが他の職種より難しくなる可能性があります。

ルート別の組み立て方

ご相談で実際に多い4つのパターンを、そのまま出します。

A製菓未経験・20代・現地で働くところまで行きたい

語学学校

IELTS 6.0まで
3〜6ヶ月

Cert IV Patisserie
+Diploma

2年
A$35,400

485ビザ

18ヶ月

技能評価
→スポンサー

雇用主の確保が
前提になります

期間の目安:3〜4年/学費 約35,400+語学学校。ウィリアム・アングリス シドニー校の構成が、費用対期間では最も効率的です。2年でCRICOS 92週の要件を満たし、Cert IVのターム5に10週間の実習も入ります。永住まで見るなら、この構成が基準になります。
Bル・コルドン・ブルーで学びたい・ブランドと実習を重視

Cert III
Pâtisserie

15ヶ月
A$40,673

6ヶ月の実習

学校が
受入先を手配

Cert IV+
Adv Diploma

各6ヶ月
計 A$28,071

485ビザ

27ヶ月構成で
要件を満たす

期間の目安:27ヶ月/学費 A$68,744(3段階の合計)。実習6ヶ月を学校が手配してくれる点が、この構成の最大の価値です。単位認定(RPL)が取れれば Basic 段階のA$11,219と約3ヶ月が削れます。日本で製菓の経験がある方は、必ず出願時に照会してください。
C費用と期間を抑えたい・まず資格だけ取りたい

Cert III
(TAFE NSW)

0.5年
A$16,575〜

積み上げ
or 帰国

Cert IV・Diploma
で92週を満たす

485
または帰国

技術と英語を
日本で活かす

期間の目安:0.5〜2.5年/学費 16,575〜63,150。0.5年の課程だけでは卒業生ビザに進めません。また学生ビザで滞在できる期間も短くなります。「永住まで行くのか、技術と英語を持ち帰るのか」を最初に決めておく必要があります。決めずに始めると、半年後に選択肢がなくなります。
D日本で製菓の実務経験がある・30代

単位認定の
事前照会

出願時に申請
期間と学費が縮む

短縮した課程

92週を割らないか
同時に確認

技能評価

Pathway 2
A$2,020・約4週

雇用主
スポンサー

482 → 186

期間の目安:1.5〜3年/このパターンは、単位認定で最も金額が動きます。ただし期間を縮めすぎると485の92週要件を割るため、両方を同時に設計する必要があります。35歳を超えている場合は485を使わず、技能評価と雇用主スポンサーを軸に組み立てます。

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01

総額ではなく、1年あたりで比べる

3校は期間がバラバラです(0.5年・1年・15ヶ月)。総額だけを並べると、最も短い課程が最も安く見えます。1年あたりに換算すると順位が変わります。ここを間違えると、比較そのものが成立しません。

02

CRICOS登録週数が92週に届くか

485ビザの学習要件です。実際にかかった月数ではなく、CRICOSに登録されている週数で判定されます。単位認定で短縮した結果、92週を割ることもあります。この分野で最も多い失敗です。出願前に必ず確認します。

03

実習の受入先を、学校が探すか自分で探すか

ル・コルドン・ブルーは学校のチームがマッチング、ウィリアム・アングリス シドニー校は提携先+講師の伴走、TAFE NSW は有給の仕事で満たすことが推奨。渡航直後の英語力で自力の職探しができるかどうかが、現実的な判断材料になります。

04

英語要件がAcademicかGeneralか、各バンドはいくつか

同じ「IELTS 6.0」でも、Academic か General か、各バンド5.0か5.5かで必要な準備が違います。「総合6.0だがライティングだけ5.0」という状態で満たせる学校と満たせない学校があります。受験する試験の種類から確認してください。

05

単位認定が取れるかどうか

日本での製菓・調理の学歴と職歴をお持ちなら、ここが最大のレバーです。学校ごとに扱いが違い、出願時にしか申請できません。入学後に「実はあの科目は免除できた」と気づいても、遡れません。

06

その先に何をしたいのか

Diploma 以上は製菓の実技から離れ、店舗・部門の運営を学ぶ内容に変わります。「もっと上手くなりたい」で Diploma に進むと、期待とずれます。技術を極めたいのか、いずれ自分の店を持ちたいのかで、積むべき課程が変わります。

出願から出発までの流れ

ステップ 内容 目安時期
01 無料カウンセリング目的(技術を極めたいのか、現地就労まで行くのか)・年齢・学歴・職歴・予算から、3校のどれが合うかを絞ります開始6〜12ヶ月前
02 期間設計の確定どこまで積むかを決めます。485まで見るなら、CRICOS登録週数が92週に届く構成を先に確定させます6〜12ヶ月前
03 単位認定の照会日本の製菓・調理の学歴、調理師免許、製菓衛生師、実務経験で科目免除が取れないかを各校に確認します。金額に直結する工程です6〜12ヶ月前
04 英語スコアの計画受験する試験の種類(AcademicかGeneralか)から確認し、必要なら語学学校をパッケージで組み込みます4〜10ヶ月前
05 学校とキャンパスの確定学費・期間・実習・都市で候補を確定します。ウィリアム・アングリスはシドニーとメルボルンで学費が違います3〜6ヶ月前
06 出願・奨学金の申請出願書類の作成をサポート。単位認定と奨学金の申請は、このタイミングで同時に出します3〜6ヶ月前
07 オファー受領・学生ビザ申請COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート2〜5ヶ月前
08 滞在先・保険・出発準備住居手配、OSHC加入、出発前オリエンテーション。制服・シューズ・器具の準備もご案内します1〜3ヶ月前
09 渡航後:仕事探し実習要件やアルバイトにつながる職場探しを、現地スタッフがサポートします渡航直後
この分野の準備で、他の分野と違う点。それはステップ02と03です。3校とも同じ資格を出すため、「どの学校が良いか」という問いには一般的な答えがありません。先に「どこまで積むか」「単位認定が取れるか」を確定させると、3校のうち候補が自然に1〜2校に絞られます。学校選びは、その後です。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、留学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習先やアルバイト先探しのご相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、希望する分野、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。製菓は厨房設備と講師で学びが変わる分野です。資料だけではわかりません。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。学位ルート以外の進路のご相談も数多く扱ってきました。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

この分野の現実もそのままお伝えします。「収入は建設トレードより低い水準です」「189を前提にした設計はお勧めしません」「0.5年の課程だけでは卒業生ビザに進めません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア パティスリー留学 よくある質問

結局、3校のどれを選べばいいですか?

目的によって答えが変わるため、一律のおすすめはお伝えしていません。判断の軸はこうです。
費用対期間で選ぶなら、ウィリアム・アングリスのシドニー校です。Certificate III が1年 A$18,000、Cert IV+Diploma の2年構成が A$35,400。1年あたりの学費が3校で最も低く、2年構成なら485の要件も満たします。
実習を重視するなら、ル・コルドン・ブルーです。6ヶ月という長さと、受入先を学校が探してくれる点は他校にありません。加えて130年のブランドとネットワークがあります。
短期間で資格だけ取りたい、あるいは他の課程と組み合わせたいなら TAFE NSWの0.5年が使えます。ただし単体では滞在期間も短く、485にも届きません。
この3つのどれが自分に近いかを決めていただければ、学校はほぼ自動的に決まります。

ル・コルドン・ブルーの学費が高いのは、資格が違うからですか?

いいえ。資格は同じ SIT31021 Certificate III in Patisserie です。3校とも、修了時に発行される国家資格は同一です。
では A$40,673 と A$18,000 の差は何かというと、期間(15ヶ月と1年)、実習(6ヶ月と、Cert IVでの10週間)、ブランド、そして設備と講師です。1年あたりに換算すると約32,500対18,000で、年あたり約14,500ドルの差になります。
「その差額が何に対する対価なのか」を見ていただくのが、正しい比べ方だと考えています。130年のブランドと、6ヶ月の実習を学校が手配してくれること。この2つに価値を感じるかどうかです。価値を感じないなら、差額を払う理由は薄くなります。

日本の製菓専門学校を出ています。単位認定は取れますか?

対象になり得ます。ただし、認められるかどうかは個別審査です。ル・コルドン・ブルーは公式に「出願時に個別審査する」と明記しています。他の2校も、学歴・資格・実務経験による単位認定(RPL)の制度があります。
認められる可能性がある材料:製菓・調理の専門学校の修了証と成績証明、調理師免許、製菓衛生師、飲食店やホテルでの実務経験の証明。
重要な注意点が2つあります。単位認定は「出願時」にしか申請できません。入学後に遡って申請することはできません。②期間が短縮された結果、CRICOS登録週数が92週を割ると、卒業生ビザ485に進めなくなります。「単位が認められて早く終わる」ことが、必ずしも得とは限りません。この2点を同時に設計するのが、私たちの仕事です。

大学を出ていませんが、留学できますか?

できます。この分野は、学位を持っていない方に開かれている分野です。ウィリアム・アングリスとル・コルドン・ブルーの Certificate III の学歴要件は豪州Year 11修了相当=日本の高校2年修了。TAFE NSW は多くのCertificate課程でYear 10相当です。
つまり高校卒業を待たずに出願要件を満たします。職歴も不要です。英語はIELTS 6.0(各5.0または5.5)。
大学院留学では「学位・GPA・職歴・IELTS 6.5」という条件で候補が絞られますが、この分野にはその壁がありません。「学歴がないから留学は無理」と思っていた方に、現実的に開かれている進路のひとつです。

卒業後、オーストラリアで働き続けられますか?

可能性はありますが、期待値の調整が必要です。正直に書きます。
まず卒業生ビザ485(職業教育卒業ストリーム・18ヶ月)は、申請時35歳以下かつCRICOS登録92週以上・豪州滞在16ヶ月以上の課程を修了していることが条件です。Certificate III だけでは届きません。Diploma まで積むか、2年構成を選ぶ必要があります。
その先については、Pastrycook(351112)はCSOLに掲載されており、雇用主指名(482)や州推薦(190・491)の対象になり得ます。一方、独立技術移住(189)に使うMLTSSLへの掲載は、民間サイトで記載が分かれており確定できませんでした。189を前提にした設計はお勧めしません。
したがって現実的なルートは「雇用主を見つけて、スポンサーになってもらう」です。だからこそ、在学中の実習先とアルバイト先が決定的に効きます。資格を取ってから就職活動を始めるのでは遅い分野だとお考えください。

パティシエの収入はどのくらいですか?

まず前提をお伝えします。この職種の最新の収入中央値として、確定的に示せる公的統計がありません。オーストラリア政府の職業プロファイル(ANZSCO基準)は更新が停止しており、新しい分類への移行期にあるためです。
その前提で、参考になる数値を挙げます。Bakers and Pastrycooks のフルタイム週収は約 A$996(JobOutlookのANZSCO基準データ・更新停止済み)。求人サイトIndeedの掲載データでは年収 約A$72,356とされています(公的統計ではありません)。
率直に申し上げると、この分野の収入は建設・技術トレードより明確に低い水準です。参考までに、電気工事士は週約A$2,204、大工は週約A$1,787です。「手に職をつける」という言葉でひとくくりにすると、収入面では実態と離れます。この分野を選ぶ理由は、収入の高さではなく、作る仕事そのものへの適性だと考えています。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。
製菓は、学んだ内容がそのままアルバイトになる数少ない分野です。ベーカリー、カフェ、ホテルの製菓部門、菓子店。しかもその経験が「実習要件」「職務経歴」「卒業後の就職先」の3つに同時につながります。TAFE NSW が実習要件を有給の仕事で満たすことを推奨しているのも、この構造があるからです。
ただし一点、率直にお伝えします。製菓の現場は早朝勤務が基本です。開店前に仕込みを終える必要があるためです。「授業のあとにアルバイト」という組み方が成立しにくいことがあります。就学するキャンパスと勤務先の場所によって変わるので、渡航前に想定を立てておくことをお勧めします。

Certificate III と Certificate IV、どちらまで取るべきですか?

目的で分かれます。Certificate III は「有資格のパティシエとして働ける」水準、Certificate IV は部門を任される水準です。
働くことだけが目的なら、Certificate III で足ります。一方、卒業生ビザ485まで視野に入れるなら、Certificate III 単体ではCRICOS登録92週の要件に届きません。Cert IV、さらに Diploma まで積む構成が必要になります。
なお、Diploma 以上は製菓の実技から離れ、店舗・部門の運営を学ぶ内容に変わります。「もっと上手くなりたい」という動機で Diploma に進むと、期待とずれます。技術を深めたいのか、いずれ自分の店を持ちたいのか。ここで積むべき課程が変わります。

総額でいくら必要ですか?

構成によって変わります。ウィリアム・アングリス シドニー校の Cert IV+Diploma(2年)なら、学費 35,400+制服・器具 約565〜+生活費 約50,000=総額 A$86,000前後ル・コルドン・ブルーの3段構成(27ヶ月)なら、学費 68,744+出願料 250+生活費 約56,000=総額 A$125,000前後TAFE NSW の3課程(2.5年)なら、学費 56,775〜63,150+追加費用 900〜3,000+生活費 約62,500=総額 A$120,000〜129,000
これに学生ビザ申請料 A$2,500、OSHC、財政要件(単身12ヶ月で A$29,710)が加わります。485まで進む場合は申請料 A$5,750も見込んでください。
生活費は在学中の就労で相殺できる幅が大きい分野です。ご自身の条件で無料でシミュレーションをお作りします。

奨学金はありますか?

正直に申し上げると、この分野の奨学金は薄いです。ウィリアム・アングリスは留学生が入学時点で使える奨学金を公表していません(A$3,000の2制度は「1学期以上を修了した継続学生」が条件)。ル・コルドン・ブルーはブリスベン校のAdvanced Diploma向けA$10,000のみで、公式ページの対象年度が2024年入学のままです。TAFE NSW の減額の中心は高等教育(学士)課程で、職業教育課程は規模が小さくなります。
ただし「下がらない」わけではありません。この分野で金額を動かすのは、①単位認定(RPL)②キャンパスの選択(シドニーとメルボルンで最大A$7,400差)③期間の設計 ④実習期間の学費構造の4つです。この4つの検討と、その時点で募集中の奨学金の洗い出しは、すべて無料でお手伝いします。「奨学金がないから諦める」前に、一度ご相談ください。

英語がそれほど得意ではありません。大丈夫でしょうか。

出願要件という意味では、この分野は専門留学の中で英語のハードルが低い部類です。IELTS 6.0(各5.0または5.5)。大学院の「各項目6.0」と比べれば現実的な水準です。ル・コルドン・ブルーは General IELTS で受験できるため、Academic より取り組みやすい方もいます。
ただし率直にお伝えすると、厨房で使う英語はスコアとは別物です。分量・温度・タイミングの指示、器具の名称、衛生に関する説明。聞き取れないことが作業のやり直しや事故につながる場面があります。
ですので、スコアを取ることと、現場で通じることは別だとお考えください。渡航前にリスニングと厨房の語彙を上げておくこと、必要なら語学学校を数ヶ月組み込むことをお勧めしています。手配は無料でサポートします。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。3校の比較、期間設計、単位認定の照会、CRICOS登録週数の確認、学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。なお、学校が定める出願料(A$100〜250程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

パティスリーとあわせて検討される方が多い分野・学校のページをまとめました。

William Angliss Institute

公立の食・ホスピタリティ専門機関。製菓だけでなく調理・製パン・観光・学位課程までを扱います。シドニー校とメルボルン校の学費差、実習の設計、コース一覧をまとめています。

ル・コルドン・ブルー・オーストラリア

1895年パリ創立。4キャンパスで開講している課程が違うため、都市を先に決めると失敗します。学費の段階別内訳、実習の仕組み、学位課程まで整理しています。

TAFE NSW

ニューサウスウェールズ州の州立TAFE。製菓以外にも幅広い分野の課程があり、他分野との組み合わせや積み上げがしやすいのが特徴です。

ホスピタリティー

Diploma 以上に進む場合、行き先はこの分野になります。ホテル・レストランの運営とマネジメント。製菓の技術と経営の知識を両方持つ人材は、就職先の幅が広がります。

バリスタトレーニング

数日〜4週間で修了できる短期の実技コース。カフェで働くことを考えているなら、製菓とあわせて持っておく価値のある技能です。渡航直後の仕事探しにも効きます。

イベントマネジメント

ケータリングやウェディングの現場は、製菓と隣接する領域です。「作る側」から「企画する側」に軸足を移したい方の比較対象になります。

まずは気軽にご相談ください。
相談・お見積りはすべて無料です。

「3校のどれが自分に合う?」「日本の製菓学校の単位は認められる?」「卒業後も働き続けられる?」
どんな疑問でもOK。単位認定の照会も、CRICOS登録週数の確認も、無料でお調べします。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月3日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・実習要件・資格制度・ビザ情報は、各カレッジおよび政府機関の公式情報をもとに、アンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。職業リストへの掲載状況および技能評価の要件は改定されることがあり、最終的な判断は所管機関が行います。
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