オーストラリアで
動物看護を学ぶ

専門コース / 大学 / 実習 / 卒業後のビザ

動物看護(Veterinary Nursing)は、ルートによって卒業後の道が大きく変わる分野です。 専門コース(Certificate IV)は費用も英語要件も低く、21ヶ月ほどで資格が取れます。 一方で卒業生ビザ(サブクラス485)は取れません。大学の3年制学位はその逆です。

どちらのルートが合うか無料で相談する 学費を見る

Cost
25,800A$/総額(Cert IV 単体・78週)TAFEの Cert III+IV なら 27,200〜28,400 A$(21ヶ月)大学の学位は3年で 108,000〜176,700 A$
Entry
6.0IELTS〜/専門21ヶ月・大学3年
Life
3,200A$/月の目安(在学中の就労)
Outcome
240時間の臨床実習(Cert IVの修了要件)
OUTCOMEに年収を載せていないのは、この職種の年収中央値を政府統計で確認できなかったからです。推測での金額は掲載しません。かわりに、就職で最も評価される臨床実習の必須時間を掲げています。学費・要件・留学生の受入状況は毎年変わるため、出願時の最新情報を無料でお調べします。

Summary — 3分でわかる

このページの結論

01

ルートは2つ。専門コース(Certificate IV)と、大学の3年制学位です

費用・期間・英語要件はどれも専門コースのほうが軽く、総額 A$25,800〜28,400・21ヶ月前後で資格が取れます。大学は3年で A$108,000〜176,700学費だけで、おおむね4〜7倍の差になります。

02

ただし卒業生ビザ(485)の可否が正反対です

485の職業教育ストリームはMLTSSL掲載職業の指名と技能評価が条件で、Veterinary Nurse(361311)はSTSOL掲載=MLTSSLには載っていません。専門コースを出ても485は取れません。大学の学位は高等教育ストリームの対象で、職業リストの制約を受けません。

03

大学ルートは、大学選びで7万豪ドル近く変わります

サザンクロス大学は年 A$36,000(3年で108,000)。クイーンズランド大学 56,800、アデレード大学 58,900 と比べると、3年総額で約62,000〜69,000の差です。英語要件も6.0(各5.5)と最も低く設定されています。

04

英語のハードルは医療系のなかで低いほうです

専門コースは IELTS 6.0、大学は 6.0〜6.5看護理学療法・作業療法のような7.0の壁がありません。ここが、動物医療に関わりたい方にとって現実的な入口になっています。

05

登録制度は州ごとに違います

西オーストラリア州だけは州法で登録が義務(最低要件は Certificate IV)。他州では法律上の登録義務がなく、VNCAのAVNAT登録は任意です。「国家資格」の形をイメージして来ると、実態と食い違います。

06

永住は、州指名と雇用主指名が中心になります

Veterinary Nurse は STSOL と CSOL の両方に掲載されているため、190・491・482・186 の対象です。一方で技能独立移住(189)は対象外。就職先を確保できるかが、この分野の実質的な条件になります。

職業リスト・州指名の条件は毎年見直されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

01 — What you learn

動物看護留学とは ── 何を学ぶのか

オーストラリアの動物看護師(Veterinary Nurse)は、獣医師の監督のもとで動物の看護にあたる職種です。手術の準備と介助、麻酔のモニタリング、入院動物の管理、X線撮影、検体の検査、投薬、そして飼い主への説明まで。

日本の動物病院で「看護師さん」が担っている範囲と重なりますが、麻酔管理や検査の比重が大きいのが特徴です。教育の中心にあるのは、教室での座学よりも現場での実習です。Certificate IV では240時間の臨床実習が修了要件に組み込まれており、学校によっては在学中ずっと週1日を動物病院で過ごします。大学の学位課程でも、サザンクロス大学で12週、クイーンズランド大学とアデレード大学では最大600時間を超える実習が組まれています。

01

動物の解剖・生理と看護

犬・猫を中心に、馬・家畜・エキゾチックアニマルまで。種によって扱いも生理も違うことを、実物に触れながら学びます。

02

手術介助と麻酔モニタリング

器具の準備と滅菌、術中の介助、麻酔の導入と監視。この分野の中核技能で、実習の評価もここに集中します。

03

臨床検査と画像

血液・尿・糞便の検査、X線撮影、検体の取り扱い。大学の学位課程ではこの比重がさらに高くなり、研究施設や検査機関への道もひらけます。

獣医師(Veterinarian)とは別の職種です。獣医師になるには5〜6年制の Bachelor of Veterinary Science / Doctor of Veterinary Medicine を修了し、州の獣医委員会に登録する必要があります。留学生の受入枠が非常に少なく、学費も動物看護とは水準が違います。このページで扱うのは、動物看護師・動物看護技術者になるためのルートです。なお獣医師(ANZSCO 234711)はMLTSSLに掲載されており、動物看護師とは移住上の位置づけも異なります。

02 — Two routes

2つのルート ── 専門コースと大学

この分野には、性質のまったく違う2つの入口があります。どちらが「上」ということではなく、目的によって選ぶものが変わります。

専門コース ── Certificate IV in Veterinary Nursing

21ヶ月・A$25,800〜

オーストラリアの動物病院が求める標準資格。総額 A$25,800〜28,400、21ヶ月前後。IELTS 6.0。最短で現場に立つためのルートです。ただし卒業生ビザ(485)は取れません。

  • 学歴要件:Year 10〜11相当。高校卒業後すぐでも、社会人からでも入れます
  • Certificate IV は動物ケアの Certificate II/III を前提とする学校がほとんどです。「Certificate IV だけ1年で」と考えていると、実際には2年近くかかります

大学 ── Bachelor of Veterinary Technology

3年・年 A$36,000〜

3年制の学位。学費は年 A$36,000〜58,900。卒業生ビザ(485)でおおむね2〜3年の就労が可能になり、検査機関・研究施設・バイオセキュリティなど動物病院以外の進路もひらけます。

  • 学歴要件:Year 12相当+ATAR換算65〜77
  • 実習は大学によって12週〜600時間超と幅があります

どちらを選ぶかの判断軸は、突き詰めると2つです。

  • ① 卒業後もオーストラリアに残って働きたいか。残りたいなら、大学ルートのほうが選択肢が広がります。専門コースの場合、卒業後の在留は雇用主のスポンサーか州指名を確保できるかにかかります
  • ② 費用と期間に、どこまで投じられるか。専門コースと大学では学費の総額がおおむね4〜7倍違います。「動物医療の現場で働く技能を身につけること」が目的なら、専門コースで十分に達成できます
ご自身の学歴・英語スコア・帰国後の計画をお聞かせいただければ、どちらが合うかを具体的にお伝えします。

03 — The 485 fork

卒業生ビザ(485)── 最大の分かれ道

この分野を検討するうえで、学校のウェブサイトにはまず書かれていない、しかし計画を左右する事実があります。

事実として言えること

制度の条文
  • 卒業生ビザ(サブクラス485)の Post-Vocational Education Work ストリーム(Certificate・Diplomaなど職業教育の修了者向け)は、MLTSSL掲載職業の指名と技能評価を条件としています
  • Veterinary Nurse(ANZSCO 361311)は STSOL に掲載されており、MLTSSLには掲載されていません(連邦官報 LIN 19/051 で確認)
  • したがってCertificate IV や Diploma を修了しても、この条件を満たせません
  • 一方、卒業生ビザの Post-Higher Education Work ストリーム(学士以上)は、専攻分野にかかわらず職業リストの指定を受けません。大学の Bachelor of Veterinary Technology はこちらの対象です

これが意味すること

計画への影響
  • 専門コースで学ぶ場合、卒業後の在留手段はビザの自動的な延長ではありません。雇用主によるスポンサー(482)か、州・準州の指名(190/491)を確保する必要があります
  • その意味で、専門コースは「学びと資格を得るための留学」として設計するのが現実的です。ワーキングホリデービザを組み合わせて現地経験を積む方もいらっしゃいます
  • 大学の学位は、卒業後におおむね2〜3年の就労期間が得られます。その間に職務経験を積み、雇用主指名や州指名につなげる、という道筋を描けます
  • ただし485は申請時の年齢要件(原則35歳以下)など、コース以外の条件もあります

この違いは、学校の資料には出てきません。専門学校は「就職に強い資格です」と書き、大学は「学位が取れます」と書く。どちらも嘘ではありませんが、卒業した瞬間に手元に残るビザの選択肢が違うことは、どちらの資料にも書かれていないのが実情です。

目的が「資格の取得と帰国後のキャリア」なら専門コース、「卒業後もオーストラリアで働くこと」なら大学ルート。ここを最初に決めていただくのが、この分野の相談の出発点になります。

04 — Schools

留学生が入れる学校

この分野は、留学生を受け入れている学校がかなり限られます。国内向けには多くのTAFE・専門学校が動物看護コースを開講していますが、留学生(CRICOS登録)となると数が絞られます。実際に受け入れを確認できた学校を挙げます。

サザンクロス大学 / リズモア(NSW州北部)

大学ルート最安・英語も最低

大学ルートで最も費用が低く、英語要件も低い選択肢です。Bachelor of Veterinary Technology を3年間。年 A$36,000(CRICOS 115654F)。IELTS 総合6.0(各5.5)、ATAR換算65。中核の専門実習が12週間組まれています。開講は3月(Term 1)。

クイーンズランド大学・アデレード大学と比べると3年総額で約62,000〜69,000豪ドル低く、英語要件も0.5低い設定です。大学の学位を取りつつ費用を抑えたい方の第一候補になります。

サザンクロス大学のページ

クイーンズランド大学 / ガットン(ブリスベン近郊)

実習最大600時間

ガットン・キャンパス(農学系キャンパス)で3年間。年 A$56,800(2027年・CRICOS 087886D)。IELTS 総合6.5(各6.0)、ATAR換算77。在学中の実習は最大600時間で、2年次に5週間の家畜管理実習、3年次に14週間の臨床ローテーションが入ります。

大学の公式説明では、Bachelor of Veterinary Science(Honours)=獣医師課程へのパスウェイとしても位置づけられています。将来的に獣医師を視野に入れる方には意味のある選択肢です。

クイーンズランド大学のページ

アデレード大学 / ローズワーシー

実習先の幅が広い

ローズワーシー・キャンパス(アデレード北方の獣医・農学キャンパス)で3年間。年 A$58,900(2026年・CRICOS 115764M)。IELTS 総合6.5(各6.0)、ATAR換算75。3年間で600時間を超える現場実習が組まれています。開講は2月。

小動物クリニックから大動物病院、野生動物・エキゾチック、動物福祉団体、検査機関まで、実習先の幅が広いのがこのキャンパスの特徴です。南オーストラリア州は地方指名の対象地域が広い点も、進路を考えるうえでの要素になります。

アデレード大学のページ

TAFEクイーンズランド / アシュモア(ゴールドコースト)

専門コース・入学年4回

Certificate III in Animal Care Services(9ヶ月・A$11,800〜12,200/CRICOS 110617G)Certificate IV in Veterinary Nursing(1年・A$15,400〜16,200/CRICOS 0101451)を続けて履修する構成で、合計21ヶ月・総額 A$27,200〜28,400

  • 入学要件:Year 10相当IELTS 6.0(各5.5)
  • Certificate IV では240時間の職場実習が必須(Stage 2・Stage 3 でそれぞれ120時間ずつ)
  • 入学時期が年4回(1月・4月・7月・10月)と多く、州立TAFEで留学生の受入体制が整っている点が選ばれる理由です
TAFEクイーンズランドのページ

TAFEインターナショナル西オーストラリア(TIWA) / パース・ジェラルトン

登録義務のある唯一の州

サウス・メトロポリタンTAFE ベントレー校(パース)と、セントラル・リージョナルTAFE ジェラルトン校。Certificate III in Animal Care Services(2学期・A$13,140/CRICOS 110615J)+ Certificate IV in Veterinary Nursing(2学期・A$15,014/CRICOS 0101518)で、授業料の合計は A$28,154(別途、資材費 A$1,268〜1,749・教材費 A$113〜306)。

  • 英語:IELTS 6.0(各バンド5.0以上)
  • Certificate IV の入学には Certificate III in Animal Care Services の修了と、12ヶ月以内の警察証明が求められます
  • 実習は約240時間(コース期間中を通じて週1日程度)
  • 西オーストラリア州は動物看護師の登録が義務の唯一の州で、州内での就職を考えるなら意味のある立地です

グリーンウッド・アカデミー / シドニー・メルボルン

Cert IV 単体・都市中心部

都市中心部で学べる私立校(RTO 45916・CRICOS 04060M)。シドニー校はリバプール・ストリート、メルボルン校はドックランズ。Certificate IV in Veterinary Nursing を78週・総額 A$25,800(授業料24,000+登録料300+教材費1,500)で開講しています。

  • Certificate II in Animal Care(26週・A$10,800)、Certificate III in Animal Care Services/ペットグルーミング(52週・A$15,300)も揃っており、動物ケアから段階的に積み上げられます
  • 学生ビザでの在籍は週3日の通学が条件です

受け入れていない学校もあります。ここは事前確認が要る点です。

  • メルボルン・ポリテクニックの Certificate IV in Veterinary Nursing は、公式ページに「this course is not available for international students」と明記されています。同校がラ・トローブ大学と共同で開講する Bachelor of Veterinary Nursing and Technology も同様に留学生対象外です
  • オーストラリアで唯一の3年制動物看護学位として紹介されることのある課程が、実は留学生に開かれていない ── この分野では珍しくない状況です
留学生の受入は年度で変わります。出願前に最新の受入状況を無料で確認します。

05 — Tuition

学費(2026-2027年・目安)

大学の学位(3年制)

大学・キャンパス年額(A$)3年総額英語基準年
サザンクロス大学|リズモア
最安
36,000108,000IELTS 6.0(各5.5)現行
クイーンズランド大学|ガットン56,800170,400IELTS 6.5(各6.0)2027年
アデレード大学|ローズワーシー58,900176,700IELTS 6.5(各6.0)2026年
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学費表の数字は「定価」です。上記は各大学が公表している留学生の標準年額で、奨学金や減額を適用する前の金額です。オーストラリアの大学の多くは成績にもとづく減額を用意しており、申請不要で自動的に審査されるものもあります。クイーンズランド大学・アデレード大学は成績上位者向けの学費減額を設けており、適用されれば上の総額は変わります。

アンアルウェンを通していただくと、出願前にどの減額の対象になり得るかを、成績証明書をもとに確認したうえでお伝えします(対象コース・対象国・条件は毎年変わるため、その時点の最新条件で判定します)。

基準年が揃っていません。クイーンズランド大学は2027年、アデレード大学は2026年の公表額です。比較の際はこの点をご承知おきください。

専門コース(Certificate III + Certificate IV)

学校・所在地構成期間総額(A$)
グリーンウッド・アカデミー
シドニー/メルボルン
Certificate IV 単体78週25,800
授業料24,000+登録300+教材1,500
TAFEクイーンズランド
アシュモア(ゴールドコースト)
Cert III(9ヶ月)+Cert IV(1年)21ヶ月27,200〜28,400
TAFEインターナショナル西オーストラリア
ベントレー(パース)/ジェラルトン
Cert III(2学期)+Cert IV(2学期)4学期28,154
別途 資材費・教材費
ブリスベン・カレッジ・オブ・オーストラリア
ブリスベン
Cert IV → Diploma of Veterinary NursingDiploma 40週Diploma 部分 14,400
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学費以外に必要な費用

  • OSHC(海外学生健康保険):年 A$700〜900程度
  • 学生ビザ申請料:2026年7月1日以降 A$2,500(語学学校のみの就学は A$2,050)
  • 生活費:学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で A$29,710
  • 実習前の手続き費用:警察証明、ワクチン接種証明など。TAFEインターナショナル西オーストラリアは12ヶ月以内の全国警察証明を入学要件に挙げています
  • 制服・聴診器等の実習用品:学校により教材費に含まれる場合と別途の場合があります

専門コース(21ヶ月)なら学費+生活費で総額 A$80,000〜85,000前後、大学の3年制なら A$200,000〜270,000前後を見込んでおくと計画が立てやすくなります。生活費は財政要件の A$29,710/年を期間分で換算した目安です。

06 — Entry requirements

入学条件・英語要件

学校・課程学歴英語その他の条件
サザンクロス大学|学士Year 12相当/ATAR換算 65IELTS 6.0(各5.5)Certificate IV以上の資格でも出願可
クイーンズランド大学|学士Year 12相当/ATAR換算 77IELTS 6.5(各6.0)英語・数学が必修科目。生物/化学/物理は推奨
アデレード大学|学士Year 12相当/ATAR換算 75IELTS 6.5(各6.0)必修科目の指定なし。数学の履修が前提知識として推奨
TAFEクイーンズランド|Cert III+IVYear 10相当IELTS 6.0(各5.5)Cert IV は240時間の職場実習が必須
TIWA|Cert IIIYear 11相当/17歳以上IELTS 6.0(各5.0)実習参加のため年齢要件あり
TIWA|Cert IVCert III in Animal Care Services 修了IELTS 6.0(各5.0)12ヶ月以内の全国警察証明
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この分野の出願で、押さえておくべき点。

  • ① 英語のハードルは医療系のなかで低いほうです。看護や理学療法・作業療法が IELTS 7.0 を求めるのに対し、動物看護は専門コースで6.0、大学でも6.0〜6.5。「動物医療に関わりたいが英語で7.0は現実的でない」という方にとって、実際に手が届く選択肢になります
  • ② Certificate IV の前に Certificate II/III が要ることが多いです。「Certificate IV だけ1年で」という計画は、多くの学校では成立しません。総期間・総額を見積もる際は前提コースを含めてください
  • ③ 実習先の確保が入学後の課題になります。学校が斡旋する場合と、学生が自分で探す場合があります。240時間という要件は、実習先が決まらないと満たせません。この点を出願前に学校へ確認するのは、私たちの役割です
各校の正確な要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。

07 — Registration

資格と登録 ── AVNATと西オーストラリア州

日本の「愛玩動物看護師」は国家資格ですが、オーストラリアの動物看護師の位置づけは、州によって違います。ここは誤解しやすいところなので、分けて整理します。

01

西オーストラリア州 ── 登録が義務

Veterinary Practice Act 2021 にもとづき、州内で働く動物看護師は Veterinary Practice Board of Western Australia への登録が必要です。同ボードは Certificate IV in Veterinary Nursing を登録の最低教育要件としています。

02

西オーストラリア州 ── 2026年からCPD義務化

2026年7月1日以降、登録している動物看護師は毎登録年度に継続教育(CPD)の実施と記録が必要になりました。就業を続けるうえでの実務的な条件です。

03

その他の州 ── 法律上の登録義務はなし

西オーストラリア州を除き、動物看護師として働くために州のボードへ登録する法的義務はありません。資格を採用の基準にするのは、法律ではなく雇用主です。

04

AVNAT登録制度 ── 任意の業界登録

業界団体 VNCA(Veterinary Nurses Council of Australia)が運営する自主登録制度。Certificate IV または Bachelor of Veterinary Technology 等の保有が登録要件です。現時点では任意で、VNCAは将来的な義務化を目標として掲げています。

「オーストラリアの動物看護師の国家資格を取る」という表現は、正確ではありません。全国共通の免許制度は存在せず、法律で登録が義務づけられているのは西オーストラリア州だけです。

実務上の基準になっているのは、Certificate IV in Veterinary Nursing と Bachelor of Veterinary Technology という2つの教育資格で、VNCAもこの2つを「有資格の動物看護師・動物看護技術者を判断するための業界の基準」と位置づけています。就職で問われるのは、この教育資格と実習経験です。

08 — Routes

進学ルート ── 状況別

Route 01

最短で資格を取りたい方 ── 専門コース 21ヶ月

  • IELTS 6.0(準備3〜9ヶ月)→ Cert III 動物ケア(9ヶ月)→ Cert IV 動物看護(1年・実習240時間)→ 資格取得
  • 費用の目安:学費 A$25,800〜28,400/期間:準備を含めて2〜2.5年

注意:卒業生ビザ(485)は取れません。卒業後の在留は雇用主のスポンサーか州指名が前提になります。

Route 02

卒業後もオーストラリアで働きたい方 ── 大学 3年

  • IELTS 6.0〜6.5(準備6〜12ヶ月)→ 学位(3年)(実習12週〜600時間)→ 485ビザ(おおむね2〜3年就労)→ 190/491/482(州指名・雇用主指名)
  • 費用の目安:学費だけで3年 A$108,000〜176,700/期間:準備を含めて4年前後

利点:485で就労しながら次のビザを組み立てられます。

Route 03

日本で動物看護の実務経験がある方 ── 短期集中+現地経験

  • 実務経験の整理(単位免除の可能性)→ Cert IV(免除次第で短縮)→ 現地で就業(ワーホリ併用も)→ 190/491/482(技能評価はVETASSESS)

利点:実務経験は実習先の確保と就職で評価されます。
注意:既修得単位の認定(RPL)が受けられるかは学校ごとの個別審査です。事前に確定はできませんが、職務内容の英文証明を整えて申請することで判断材料は増やせます。

09 — How to choose

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01

留学生を受け入れているか

この分野では最初の関門です。国内向けの人気コースが留学生には開かれていないことが珍しくありません。CRICOS登録の有無を出願前に確認します。

02

前提コースを含めた総期間・総額

Certificate IV 単体の学費だけを見ると安く見えます。Certificate II/III が要るかどうかで、期間も費用も倍近く変わります。

03

実習先を学校が確保してくれるか

240時間の実習は修了要件です。学校が実習先を斡旋するのか、学生が自分で探すのか。ここは学校によって対応が分かれます。

04

卒業後の計画と、ルートが合っているか

卒業後もオーストラリアで働くつもりなら、専門コースでは485が取れません。目的とルートの整合を、出願前に確認します。

05

州 ── 登録制度と指名の可能性

西オーストラリア州は登録が義務。一方で地方指名(491)の対象地域は州によって範囲が違い、都市部か地方かで選択肢が変わります。

06

都市 ── 生活費と求人

生活費は年 A$30,000前後が目安。ゴールドコースト、アデレード、パースはシドニー・メルボルンより抑えられます。

10 — Career

卒業後の進路・働き方

小動物クリニック

犬・猫を中心とした一般診療。動物看護師の最も一般的な職場で、手術介助、麻酔モニタリング、入院管理、飼い主への説明までを担当します。

専門病院・救急

外科、内科、眼科、救急・集中治療などの専門施設。より高度な麻酔管理と検査技術が求められ、経験を積んでから進む方が多い領域です。

大動物・馬の診療

馬、牛、羊などの診療。地方に求人があり、地方指名(491)を視野に入れる場合の選択肢になります。ローズワーシーやガットンはこの分野の実習が充実しています。

野生動物・動物園・保護施設

野生動物病院、動物園、RSPCA等の動物福祉団体。人気が高く競争も厳しいため、在学中の実習やボランティアで実績を作ることが実務上の準備になります。

検査機関・研究施設(学位ルート)

獣医検査ラボ、大学の研究施設、製薬・動物栄養企業。大学の学位課程はこうした進路を明示的に想定しており、クイーンズランド大学は卒業生の進路にバイオセキュリティ関連も挙げています。

日本へ戻る場合

日本で愛玩動物看護師として働くには日本の国家資格が必要です。オーストラリアの資格がそのまま日本の免許になるわけではありません。一方で英語での臨床経験は、外資系動物医療関連企業や国際的な動物福祉団体で評価されます。

在学中のアルバイトについて。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野では、実習先の動物病院でそのままアルバイトを始める方が少なくありません。実習で信頼を得られれば、卒業後の就職につながる可能性もあります。ただし実習期間中はシフトが実習で埋まるため、収入の見込みは控えめに置いてください。

11 — Visa & PR

ビザ・永住ルート

この分野は、職業リストの面では「中間」の位置にあります。可能性はありますが、選択肢は限定されます。事実と制約を分けて整理します。

事実として言えること

使える制度
  • Veterinary Nurse(ANZSCO 361311)は STSOL に掲載されています(連邦官報 LIN 19/051)。これにより州指名(190)・地方指名(491)の対象職種です
  • 同時に CSOL(Core Skills Occupation List)にも掲載されています(LIN 24/089)。技能不足ビザ(482)・雇用主指名(186)の対象職種です
  • 技能評価機関は VETASSESS です
  • 大学の学位修了者は卒業生ビザ(サブクラス485)の対象で、おおむね2〜3年の就労が可能です(申請時 原則35歳以下)
  • 参考までに、獣医師(Veterinarian・ANZSCO 234711)は MLTSSL に掲載されており、技能評価機関はAVBC(Australasian Veterinary Boards Council)です

同時に、押さえておくべき制約

率直に
  • 技能独立移住(189)の対象ではありません。189はMLTSSL掲載職業のみが対象で、Veterinary Nurse は掲載されていません。雇用主か州・準州の後押しが、事実上の前提になります
  • 専門コース(Certificate IV・Diploma)の修了では卒業生ビザ(485)が取れません。485の職業教育ストリームはMLTSSL掲載職業が条件だからです
  • 州指名の職種リストは州ごとに異なり、毎年見直されます。ある州で対象でも、翌年に外れることがあります
  • 雇用主指名には、雇用主側の要件(賃金水準・労働市場テスト等)があります。本人の資格だけで決まるものではありません

この分野での現実的な戦略は、「就職できる状態を先に作る」ことです。189で自力で永住を取るルートがない以上、雇用主または州が後押ししてくれる状況をどう作るかが実質的な課題になります。そのために効くのは実習先での評価、現地での職務経験、そして求人のある地域を選ぶことです。学校選びの段階で都市と実習体制を検討するのは、この理由からです。

※ 職業リスト・州指名の条件は改正されます。上記は2026年8月時点で確認できた内容です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。

12 — Flow

出願から出発までの流れ

ステップ内容目安時期
01 ルートの決定(無料相談)専門コースか大学か。卒業後の計画から逆算して決めます。ここがこの分野で最も重要な判断です開始12〜18ヶ月前
02 学歴・英語スコアの確認学歴の換算、現在のIELTSスコアと目標との距離を確認し、候補校を絞ります12〜18ヶ月前
03 英語の学習計画専門コースは6.0、大学は6.0〜6.5。不足する場合は語学学校(ELICOS)との組み合わせも検討します6〜18ヶ月前
04 学校の選定・出願留学生の受入状況、前提コースの要否、実習先の確保体制、学費減額の対象可否を確認して出願6〜12ヶ月前
05 オファー受領・学費支払い条件付きオファーの場合、英語スコア提出後に無条件オファーへ切り替わります4〜8ヶ月前
06 学生ビザ申請COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート2〜5ヶ月前
07 実習前の手続き・出発準備警察証明、ワクチン接種証明、住居手配、OSHC加入。警察証明は取得から12ヶ月以内という指定がある学校もあります1〜4ヶ月前
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この分野で早めの着手が必要な理由は、英語ではなく「受け入れ枠」です。留学生を受け入れている学校が限られており、実習先の確保が必要なため定員が厳格に設定されています。希望の入学時期に枠が残っているかは、その時点でないとわかりません。入学時期が年4回ある学校もあるため、1年〜1年半前からのご相談をおすすめしています。

ビザの審査期間は国籍・ビザ歴・健康診断・資金状況・審査の混雑状況によって変わります。上の時期はあくまで逆算の目安としてお考えください。

13 — Why An Arwen

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習先が決まらない、といったこの分野特有の相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。とくにこの分野は、留学生の受入状況と前提コースの要否を学校ごとに確認する作業が欠かせません。画一的な案内ではなく、その方の状況に合った留学プランをご提案します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。実習設備や実習先の体制は、資料だけではわかりません。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。専門コースから大学進学まで、幅広い分野でのサポート実績があります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や制度の現実も率直にお伝えします。「そのコースでは卒業生ビザが取れません」「その学校は留学生を受け入れていません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

14 — Free support

アンアルウェンの無料サポート

学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート

  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 専門コースか大学か、卒業後の計画から逆算した整理
  • 留学生の受入状況(CRICOS登録)の確認
  • 前提コース(Cert II/III)の要否と、総期間・総額の試算
  • 実習先の確保体制の確認
  • 日本での実務経験による単位認定(RPL)の照会
  • 学費減額・奨学金の該当確認・申請書類の作成サポート
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス/語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション

渡航後サポート

  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 実習先が決まらないときの相談
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

※「無料」なのはアンアルウェンの手配代行サービスです。滞在手配料・寮費・保険料・出願料・資材費・教材費・警察証明の取得費用などの実費は別途かかります。

15 — FAQ

よくある質問

日本の動物看護師(愛玩動物看護師)の資格は、オーストラリアで使えますか?
そのままでは使えません。オーストラリアの動物病院が採用の基準にしているのは、原則として Certificate IV in Veterinary Nursing、または Bachelor of Veterinary Technology です。業界団体VNCAも、この2つを「有資格の動物看護師・動物看護技術者を判断するための業界の基準」と位置づけています。ただし日本での実務経験は無駄になりません。実習先の確保、就職活動、そして学校によっては既修得単位の認定(RPL)の判断材料になります。認定が受けられるかは学校ごとの個別審査で、事前に確定はできませんが、職務内容の英文証明を整えて申請することで判断材料は増やせます。また西オーストラリア州で働く場合は、州の登録の最低教育要件がCertificate IVです。
専門コース(Certificate IV)を出れば、卒業生ビザ(485)は取れますか?
取れません。ここがこの分野で最も重要な点です。卒業生ビザ(サブクラス485)の Post-Vocational Education Work ストリームは、MLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)掲載職業の指名と技能評価を条件としています。Veterinary Nurse(ANZSCO 361311)はSTSOLに掲載されており、MLTSSLには載っていません(連邦官報 LIN 19/051 で確認)。したがってこの条件を満たせません。一方、大学の Bachelor of Veterinary Technology は Post-Higher Education Work ストリームの対象で、こちらは専攻分野にかかわらず職業リストの指定を受けません。卒業後もオーストラリアで働きたい方は、この違いを起点に計画を立ててください。なお専門コースの場合でも、雇用主のスポンサー(482)や州指名(190/491)という道はあります。
いくらかかりますか?
専門コースの場合、学費は総額 A$25,800〜28,400 が目安です。グリーンウッド・アカデミー(シドニー/メルボルン)が Certificate IV 単体78週で A$25,800、TAFEクイーンズランドが Certificate III と IV の21ヶ月で A$27,200〜28,400、TAFEインターナショナル西オーストラリアが授業料 A$28,154(別途 資材費・教材費)です。大学の3年制学位は、サザンクロス大学が年 A$36,000(3年で108,000)、クイーンズランド大学が年 A$56,800、アデレード大学が年 A$58,900 です。これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で A$29,710)、OSHC(年 A$700〜900程度)、学生ビザ申請料 A$2,500(2026年7月1日以降)が加わります。専門コース(21ヶ月)なら総額 A$80,000〜85,000前後、大学の3年制なら A$200,000〜270,000前後を見込んでおくと計画が立てやすくなります。
英語はどのくらい必要ですか?
専門コースで IELTS 6.0、大学で 6.0〜6.5 です。具体的には、TAFEクイーンズランドが総合6.0(各5.5)、TAFEインターナショナル西オーストラリアが総合6.0(各5.0)、サザンクロス大学が総合6.0(各5.5)、クイーンズランド大学とアデレード大学が総合6.5(各6.0)。医療系のなかでは低いほうです。看護理学療法・作業療法はAHPRA登録の関係で7.0水準が必要ですが、動物看護にはその制約がありません。「動物医療に関わりたいが、英語で7.0は現実的ではない」という方にとって、実際に手が届く分野だといえます。スコアが不足している場合は、語学学校(ELICOS)を前に付ける形も検討できます。
Certificate IV だけを1年で取ることはできますか?
学校によります。多くの学校では前提コースが必要です。TAFEインターナショナル西オーストラリアは、Certificate IV の入学要件に Certificate III in Animal Care Services の修了を明記しています。TAFEクイーンズランドも Certificate III と IV をセットにした21ヶ月の構成で提供しています。一方、グリーンウッド・アカデミーは Certificate IV を78週の単独コースとして開講しています(78週という期間は、標準的な1年課程より長く設定されています)。「Certificate IV だけ1年で」という前提で総額と期間を見積もると、実際とずれることが多いため、必ず前提コースの要否を含めて計算してください。ご希望の学校について、私たちが確認してお伝えします。
実習先は自分で探すのですか?
学校によって対応が分かれます。ここは出願前に確認すべき点です。Certificate IV では240時間の実習が修了要件で、実習先が決まらなければ資格を取得できません。TAFEインターナショナル西オーストラリアは、実習先を「民間の動物病院または動物ケア施設」とし、コース期間中を通じて週1日程度で実施すると説明しています。TAFEクイーンズランドは Certificate IV の Stage 2 と Stage 3 でそれぞれ120時間ずつ、計240時間を配置しています。学校が斡旋するのか、学生が自分で探すのかは学校ごとに違います。また実習前に警察証明やワクチン接種証明を求められることがあり、取得に時間がかかります。私たちは出願前にこの点を学校へ確認し、必要な手続きの時期をお伝えします。
オーストラリアで動物看護師として働くには、登録が必要ですか?
州によって違います。法律で登録が義務づけられているのは西オーストラリア州だけです。同州では Veterinary Practice Act 2021 にもとづき、州内で働く動物看護師は Veterinary Practice Board of Western Australia への登録が必要で、最低教育要件は Certificate IV in Veterinary Nursing とされています。さらに2026年7月1日以降、登録者には継続教育(CPD)の実施と記録が求められるようになりました。その他の州には法律上の登録義務がありません。業界団体VNCAが運営する AVNAT登録制度は任意で、VNCAは将来的な義務化を目標として掲げています。つまり「全国共通の国家免許」は存在せず、実務上の基準になっているのは教育資格(Certificate IV または学位)です。
獣医師(Veterinarian)になることはできますか?
できますが、まったく別のルートです。オーストラリアで獣医師になるには、5〜6年制の Bachelor of Veterinary Science / Doctor of Veterinary Medicine を修了し、州の獣医委員会に登録する必要があります。留学生の受入枠が非常に少なく、入学の競争が激しい分野です。学費の水準も動物看護とは異なります。ただし接点はあります。クイーンズランド大学は、Bachelor of Veterinary Technology を Bachelor of Veterinary Science(Honours)へのパスウェイとして位置づけています。動物看護技術の学位を経てから獣医師課程を目指す、という進み方は制度上ありえます。ただし進学が保証されるものではなく、あらためて選考を受けることになります。移住の面では、獣医師(ANZSCO 234711)はMLTSSL掲載で、動物看護師とは位置づけが異なります。
大学はどこを選ぶべきですか?
費用を優先するならサザンクロス大学です。年 A$36,000(3年で108,000)で、クイーンズランド大学(170,400)・アデレード大学(176,700)と比べて3年総額で約62,000〜69,000豪ドル低く、英語要件もIELTS 6.0(各5.5)と0.5低い設定です。実習量を優先するならクイーンズランド大学かアデレード大学。どちらも最大600時間超の実習が組まれており(サザンクロス大学は12週)、就職時に効く経験量が違います。将来的に獣医師課程を視野に入れるならクイーンズランド大学(Bachelor of Veterinary Science へのパスウェイとして公式に位置づけられています)。実習先の幅ならアデレード大学(小動物から大動物、野生動物、検査機関まで)。目的が違えば、答えも変わります。
卒業後、オーストラリアで働けますか?永住は目指せますか?
ルートによります。大学の学位を修了した場合は、卒業生ビザ(サブクラス485)でおおむね2〜3年就労できます(申請時 原則35歳以下)。専門コースの場合は485の対象外のため、雇用主のスポンサー(482)か州・準州の指名(190/491)を確保する必要があります。永住については、Veterinary Nurse(ANZSCO 361311)は STSOL と CSOL の両方に掲載されており、州指名(190)・地方指名(491)・技能不足ビザ(482)・雇用主指名(186)の対象職種です。技能評価機関は VETASSESSただし技能独立移住(189)の対象ではありません。189はMLTSSL掲載職業に限られるためです。つまり自力で永住を取るルートがなく、雇用主か州の後押しが実質的な前提になります。職業リストや州指名の条件は毎年改正されるため、申請前には最新情報の確認が必要です。
在学中にアルバイトはできますか?
できます。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野では、実習先の動物病院でそのままアルバイトを始める方が少なくありません。実習で信頼を得られれば、卒業後の就職につながる可能性もあります。ただし注意点として、実習期間中はシフトが実習で埋まるため、収入の見込みは控えめに置いてください。Certificate IV の240時間は、コース期間中を通じて週1日程度で消化する設計が一般的です。また実習は無給が原則で、収入源としては数えられません。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。この分野の場合はこれに加えて、留学生の受入状況の確認、前提コースの要否、実習先の確保体制、学費減額の対象可否、そして卒業後のビザの見通しまで含めてお伝えします。なお、学校が定める出願料・資材費・教材費や、警察証明の取得費用は、エージェント経由・直接申込を問わず本人が支払うものです。

Free consultation

専門コースか、大学か。
まずはそこから一緒に決めましょう。

「卒業後もオーストラリアに残りたい」「費用は抑えたい」「日本の実務経験は使える?」 この分野は、目的によって選ぶべきルートがはっきり変わります。 ご相談・お見積りはすべて無料で、無理な勧誘は一切いたしません。

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16 — Related

動物看護と近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

  • 動物学・動物生態学 ── 臨床ではなく研究・保全・野生動物の側から動物に関わる分野。大学の学位が中心で、進路も職業リストの位置づけも動物看護とは異なります
  • 海洋学・海洋生物学 ── 海の生き物と生態系を扱う分野。複数の大学が申請不要で学費を減額しており、定価と実際の負担が入れ替わることがあります
  • 看護(Nursing) ── 人の医療の側。英語は7.0水準と高くなりますが、永住ルートの面では動物看護より選択肢が広い分野です
  • 高齢者ケア(Aged Care) ── 専門コースから入れるケア分野。入口のハードルが低く、求人が多い点で、専門コースルートを比較検討する際の候補になります

最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・登録制度・ビザ情報は、各校および州の獣医委員会、VNCA、連邦官報(legislation.gov.au)の公式情報をもとにアンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。とくに留学生の受入状況、学費、職業リスト(MLTSSL/STSOL/CSOL)、州指名の条件は改定されることがあります。出願・ビザ申請の前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※ 大学の学費は基準年が揃っていません(クイーンズランド大学は2027年、アデレード大学は2026年の公表額)。比較の際はご留意ください。
※ 冒頭のOUTCOMEに年収を掲載していないのは、この職種の年収中央値を政府統計で確認できなかったためです。推測での金額は掲載していません。かわりに、就職で最も評価されるCertificate IV の必須臨床実習時間(240時間)を掲げています。
※ 本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。

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