オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアで
パイロット・航空整備を学ぶ
── 学費・ライセンス・進路

「航空留学」とひとことで言っても、パイロット養成と航空整備は、まったく別の制度の上に立っています。パイロットは飛行時間を積んでCASA(オーストラリア民間航空安全庁)のライセンスを取る道、航空整備は学科と実務経験を積んでPart 66のライセンスに向かう道です。入口も、費用も、卒業後にできることも重なりません。
そしてこの分野には、他の留学分野にはない関門が3つあります。Class 1(第一種)の医学証明、航空英語能力証明(AELP)レベル4、そして「学位の学費に飛行訓練費が含まれているとは限らない」という費用構造です。
このページでは、ライセンスの階段、留学生が実際に入れる課程、学校別の学費、卒業生の進路、そしてビザ・永住ルートまで、公式情報をもとに整理します。

A$89,950〜CPLが取れるDiploma課程の総額(最安。学校により約A$119,000まで)
150時間〜統合課程でCPL申請に必要な最低飛行時間
レベル4航空英語能力証明(AELP)の最低基準。入学の英語要件とは別
189なしパイロット・整備士とも技術独立ビザの記載がありません

DATA ── 航空留学の要点

学べる課程
【パイロット】AVI50222 Diploma of Aviation (Commercial Pilot Licence – Aeroplane)(専門学校・約10〜16ヶ月)/Bachelor of Aviation 系の学位(大学・2〜3年)
【航空整備】11064NAT Diploma of Aircraft Maintenance EngineeringAviation Australia・95週)/Bachelor of Engineering Technology (Aircraft Maintenance)(3年)パイロットの学位と、飛行訓練は別会計のことがあります。学費の章で1ルートずつ計算します
期間
10ヶ月〜3年CPL(事業用操縦士)だけなら専門学校の Diploma で約10〜16ヶ月。大学の航空学位は2〜3年で、学位そのものはライセンスではありません。航空整備の Diploma は95週(約22ヶ月)です
学費(定価・総額)
A$63,000 〜 約342,000〜502,500これは定価です。最も安いのはAviation Australiaの整備Diploma(A$63,000・95週)。パイロットのDiplomaは A$89,950〜119,070。大学ルートはグリフィス大学の2年学位(A$91,000・飛行訓練は別)から、UNSWの飛行付き学位(授業料と飛行訓練を合わせて約A$342,000〜502,500。大学の学費表示に飛行訓練費が含まれるかが読み取れないため幅で示しています)まで開きます
英語要件
入学の英語と、ライセンスの英語は別々に存在します課程の入学要件はIELTS 6.0(Learn To Fly、Air Gold Coast、Aviation Australiaの整備Diplomaは6.0で各5.5)から6.5(Flight One、Basair、グリフィス大学、アデレード大学)これとは別に、CASAはPPL・CPL・ATPLの発行に「航空英語能力証明(AELP)レベル4以上」を求めています詳しくはこちら
身体基準
Class 1 医学証明が取れないと、飛行訓練に進めませんパイロット課程はほぼすべての学校が「Class 1 医学証明を取得できること」を入学条件に挙げています。CASA指定医(DAME)の診察に加えて血液検査・心電図・聴力・視力検査などが必要です。出願より先に、これが取れるかを確かめる順番をおすすめします詳しくはこちら
主な学校
【パイロット・専門学校】Learn To Fly(ムーラビン/メルボルン)/Basair Aviation College(バンクスタウン・アーチャーフィールド)/Air Gold Coast(ゴールドコースト空港)/Flight One(アーチャーフィールド/ブリスベン)
【パイロット・大学】UNSWスウィンバーン工科大学RMITアデレード大学グリフィス大学CQU
【航空整備】Aviation Australia(ブリスベン空港)
認定の仕組み
CASA(オーストラリア民間航空安全庁)がライセンスを発行しますパイロットは RPL → PPL → CPL → ATPL の段階、整備士は Part 66 の A/B1/B2/C カテゴリーいずれも「学校を出たら自動的にもらえる」ものではありません。整備のライセンスは学科試験に加えて実務経験が要件です(詳しくはこちら
在学中の就労
学生ビザで2週間あたり48時間まで(授業期間中。長期休暇中は制限なし)「週20時間まで」は古い情報です。ただし飛行訓練は天候に左右されるため、スケジュールが前後します。固定シフトのアルバイトとは相性がよくありません
卒業後の進路
教官(Grade 3 Instructor Rating)/チャーター・遊覧・農業散布・測量/地方路線の副操縦士/MRO(整備会社)・航空会社のライン整備/空港・運航管理・安全管理CPLを取った直後に大手航空会社の副操縦士になれるわけではありません。飛行時間を積む段階が必ず入ります(卒業生の進路の章で詳しく整理します
永住ルート
職業リストには載っていますが、189(技術独立)の記載がありません内務省の職業リストによると、Aeroplane Pilot(231111)は ROL と CSOL に掲載、対象ビザは482・186・491・494・489・407Aircraft Maintenance Engineer(323111/323112/323113)は STSOL と CSOL に掲載で、こちらは190(州指名)も対象です。技能評価はパイロットがCASA、整備士がTRAと分かれています(詳しくはこちら
向いている人
Class 1 医学証明の基準を満たせる方資金計画を「学費+飛行訓練費+ライセンス関連費」で組める方卒業後すぐの就職ではなく、飛行時間を積む期間を織り込める方逆に「航空業界で働きたいが、操縦や整備そのものにはこだわらない」ということであれば、フライトアテンダントや空港・航空会社のオペレーション職、ビジネス系の学位から入る設計もあります

このページの結論 ── 3分でわかる航空留学

  1. パイロットと航空整備は、別の制度です。パイロットは飛行時間を積んでRPL → PPL → CPL → ATPL と進み、整備士は学科試験と実務経験で Part 66 の A/B1/B2/C を取ります。途中で行き来する道はありません。最初にどちらかを選ぶ必要があります。
  2. 【最重要】大学の航空学位に、飛行訓練費が含まれているとは限りません。グリフィス大学の Bachelor of Aviation は、公式ページに「全額自己負担の外部飛行訓練と組み合わせることで、卒業生は商業パイロットとして働けます」と書かれています。UNSWは飛行訓練費約 A$154,500 を別掲。一方スウィンバーン工科大学「留学生は飛行訓練費が学費に含まれる」と明記しています。同じ「航空の学位」でも中身が違います。
  3. いちばん安く CPL までたどり着くのは、専門学校の Diploma です。AVI50222 Diploma of Aviation(CPL)は Learn To Fly(メルボルン・ムーラビン)が総額 A$89,950Flight One(ブリスベン・アーチャーフィールド)が A$119,070ただし学位は付きません。この差が、後述する卒業生ビザ(485)の可否に効いてきます。
  4. 航空整備で、留学生が入れる課程はかなり限られます。オーストラリア国内で整備士になる標準ルートは Certificate IV in Aeroskills + 見習い(apprenticeship)ですが、Aviation Australia の Certificate IV は公式ページで国内学生向けと案内されています。留学生向けに用意されているのは、EASA(欧州航空安全機関)のカテゴリーB1.1認定を出口とする Diploma(95週・A$63,000)です。
  5. 英語の関門は2つあります。ひとつは課程の入学要件(IELTS 6.0〜6.5)。もうひとつは CASA の航空英語能力証明(AELP)レベル4以上で、これはPPL・CPL・ATPLの発行そのものに必要です。レベル4は有効期間3年、レベル5は6年、レベル6は無期限とされています。
  6. Class 1 医学証明が、事実上の最初の関門です。パイロット課程は入学条件として「Class 1 を取得できること」を求めます。視力・聴力・心電図・血液検査などを含む検査で、費用は検査項目を合わせて A$500 を超える場合があります出願より先に受けておくことをおすすめします。
  7. Qantas Group Pilot Academy は、オーストラリア市民・永住者が対象です。公式の応募資格に市民権または永住権が挙げられており、学生ビザの留学生はこの制度からは入れません。「オーストラリアで訓練すれば大手のカデットになれる」という設計は、そのままでは成り立ちません。
  8. 永住は、189(技術独立ビザ)の記載がありません。内務省の職業リストで Aeroplane Pilot(231111)は ROL・CSOLAircraft Maintenance Engineer(323111/112/113)は STSOL・CSOL。対象ビザは482・186・491・494など、雇用主または州の関与が前提のものです。整備士だけは190(州指名)も対象で、ここが両者の分かれ目になります。
  9. 卒業生ビザ(485)は、学位ルートかDiplomaルートかで扱いが変わります。学士以上の Post-Higher Education Work stream は職業指定がありません。一方 Diploma・トレード資格の Post-Vocational Education Work stream は、職業リストに載った職業の指名と技能評価が必要です。そして Aeroplane Pilot の対象ビザ一覧に485の記載はありません。後半で整理します。

パイロットと航空整備は、別の制度です

航空業界の仕事を「飛行機に関わる仕事」とひとくくりにすると、留学の設計を間違えます。オーストラリアでは、操縦する人と整備する人が、まったく別の法規・別の試験・別の経験要件で管理されています。どちらもCASA(Civil Aviation Safety Authority/オーストラリア民間航空安全庁)が所管しますが、そこから先の道筋が交わりません。

01

パイロット ── 飛行時間で積み上げる

教習と単独飛行で飛行時間を積み、段階ごとに学科試験と実技試験を受けます。時間が資産になる世界で、時間を買うためにお金がかかるのが費用構造の本質です。

02

航空整備 ── 学科と実務経験で積み上げる

Part 66 の学科試験に合格したうえで、実際に運航している機体での整備経験を記録し、CASAに申請します。学校を出ただけではライセンスになりません。

03

行き来はできない

パイロットの課程を出て整備のライセンスに移る、あるいはその逆は、追加研修ではなく別の課程をやり直すことになります。最初の選択が重い分野です。

「航空の学位」がライセンスとは限らない

もうひとつ、日本から見ると分かりにくいのが大学の航空学位(Bachelor of Aviation)の位置づけです。オーストラリアには航空の学士課程がいくつもありますが、その中身は大きく3種類に分かれます。

A. 飛行訓練が学費に含まれる学位

スウィンバーン工科大学の Bachelor of Aviation and Piloting は、公式ページに「留学生は飛行訓練費が学費に含まれる」と記載。学費は高くなりますが、見積りが1本にまとまります。

B. 飛行訓練が別会計の学位

UNSWの Bachelor of Aviation (Flying) は、CPLと計器飛行証明の飛行訓練費約 A$154,500 を授業料とは別に案内しています。

C. 飛行訓練を含まない学位

グリフィス大学の Bachelor of Aviation(2年)は、公式ページで「全額自己負担の外部飛行訓練と組み合わせることで」商業パイロットとして働ける、と説明されています。

D. 操縦を前提としない学位

スウィンバーン工科大学の Bachelor of Aviation Management のように、空港運営・運航管理・無人航空機を扱う課程もあります。操縦はしません。

資料を読むときの分かれ目。「Bachelor of Aviation」という名前だけでは、飛行訓練が入っているかどうかは判断できません。確認すべきは次の3点です。
  • 卒業時にCPL(事業用操縦士)が取れると書かれているか(書かれていなければ、それは学位だけの課程です)
  • 表示されている学費に flying training / flight training fees が含まれるか(別掲なら合計を自分で足す必要があります)
  • その飛行訓練が「留学生も受けられる」と書かれているか(大学ごとに扱いが違います)

先にお伝えしたい ── 7つの事実

航空留学は、費用も期間も他分野より大きく振れます。先に不利な情報を並べます。ここを読んだうえで進めるかどうかを決めていただくのが、いちばん確実です。

事実 01Class 1 医学証明が取れなければ、そこで止まります

パイロット課程は、ほぼすべての学校が入学条件に「CASA Class 1 医学証明を取得できること」を挙げています。視力・聴力・心血管系・既往歴などが対象で、検査を受けてみないと分からない項目があります。

学費を払ってから取れないと分かるのが、この分野でいちばん避けたい事態です。アンアルウェンでは、パイロット志望の方には出願より先に医学証明の見通しを立てることをおすすめしています。

事実 02学位の学費に、飛行訓練費が入っていないことがあります

グリフィス大学は年 A$45,500 × 2年=A$91,000ですが、飛行訓練は含まれません。UNSWは飛行訓練費約 A$154,500を別掲しています。

「大学の学費が安いから総額も安い」とは限りません。学費の章では、飛行訓練費を足したうえで比較します。

事実 03Qantas Group Pilot Academy は、市民・永住者が対象です

Qantas Group Pilot Academy の応募資格にはオーストラリア市民権または永住権が挙げられています。学生ビザの留学生は、この制度の対象外です。

「オーストラリアで訓練して、そのまま大手のカデットに」という設計は、まず永住権を得るという別の課題を先に解く必要があります。

事実 04航空整備の標準ルートは、留学生向けに開かれていません

オーストラリアで整備士になる標準ルートは Certificate IV in Aeroskills + 見習い(apprenticeship)です。Aviation Australia の Certificate IV(MEA40718 機体/MEA40618 装備品/MEA41322 構造)は、公式ページで国内学生向けとして案内され、応募要件にオーストラリア市民・永住者または該当ビザ保持でクイーンズランド州在住であることが挙げられています。

留学生向けに用意されているのは、EASA(欧州航空安全機関)のカテゴリーB1.1認定を出口とする Diploma(11064NAT・95週・A$63,000)です。この課程の出口はEASAであって、CASAのPart 66ライセンスがそのまま出るわけではありません。

事実 05Part 66 のライセンスは、課程修了だけでは出ません

CASA は Part 66 ライセンスの要件として「基礎知識(Part 66 学科試験)」と「基礎経験(運航中の航空機での整備実務。記録が必要)」の両方を挙げています。必要な経験年数は、それまでの訓練歴によって変わるとCASAが説明しており、具体的な年数は Part 66 Manual of Standards に定められています。

CASAは「Part 147 の認定課程を修了した場合がもっとも短く、技術系の訓練歴がない場合がもっとも長い」という趣旨の説明をしていますが、カテゴリー別の年数はウェブページ上には掲載されていません。実際の年数は Part 66 MOS の本文と、進学先の Part 147 訓練機関に確認してください。

事実 06航空管制官(Air Traffic Controller)は、留学からのルートがありません

内務省の職業リストで Air Traffic Controller(231112)は「RSMS ROL」の表示のみで、対象ビザも技能評価機関も記載されていません。技能移住のルートとしては、事実上つながっていない状態です。

「航空管制を目指してオーストラリアに留学する」という設計は、現時点ではおすすめできません。これは能力の問題ではなく、制度の入口がないという話です。

事実 07Diploma だけでは、卒業生ビザ(485)が取れない可能性があります

485ビザのうち、Diploma・トレード資格向けの Post-Vocational Education Work stream は、職業リストに載った職業の指名と技能評価が必要です。そして内務省の職業リストで Aeroplane Pilot(231111)の対象ビザ一覧に、485の記載はありません。

一方、学士以上の Post-Higher Education Work stream には職業の指名がありません。つまり「Diploma で CPL を取る」ルートと「学位で CPL を取る」ルートでは、卒業後に残れる年数がまったく変わる可能性があります。ビザの章で詳しく整理します。

パイロットのライセンスの階段

オーストラリアのパイロットライセンスは、下から順に積み上げる構造になっています。留学で目指すのは、ほとんどの場合CPL(事業用操縦士)です。

ライセンス/資格できること航空英語能力証明留学課程での位置づけ
RPL
Recreational Pilot Licence
限られた空域で、自家用として飛べます無線を使う承認を受ける場合はレベル4以上Diploma課程の最初の段階(例:Air Gold Coast で11週)
PPL
Private Pilot Licence
自家用。報酬を受けての運航はできませんレベル4以上Diploma課程の第2段階(例:Air Gold Coast で12週)
CPL
Commercial Pilot Licence 留学の主目標
報酬を受けて操縦できます。ここから職業になりますレベル4以上Diploma課程の到達点(例:Air Gold Coast で23週)
計器飛行証明
Instrument Rating(MECIR等)
計器飛行方式での運航。多発機の証明と組み合わせます(CPLに準じます)Diplomaでは別課程。大学ルートでは含まれることがあります
教官資格
Grade 3 Instructor Rating
教える側になり、報酬を得ながら飛行時間を積めます(CPLに準じます)CPL取得後の追加取得。進路の章で扱います
ATPL
Air Transport Pilot Licence
大型機の機長。学科(理論)だけ先に取ることが多いレベル4以上大学ルートでは学科分の単位が組み込まれることがあります
CPLに必要な飛行時間について。統合された訓練課程(integrated course)を受ける場合、CPLの申請に必要な最低総飛行時間は150時間とされ、そのうち機長としての一般飛行73時間、機長としての野外飛行20時間、計器飛行10時間が含まれる、と訓練機関が案内しています。課程が用意する飛行時間は学校によって150〜200時間と幅があります比較表)。
最低時間は「これだけ飛べば必ず合格する」という意味ではありません。技量が基準に届かない場合、追加の訓練時間が必要になり、その分の費用が発生します。学校の見積りに「追加時間の単価」が書かれているかを確認してください。

パイロット養成の2つのルート

CPLまでたどり着く道は、大きく2つです。どちらが正しいという話ではなく、目的(早くCPLを取りたいのか/卒業後にオーストラリアに残りたいのか)で選ぶものです。

ルートA専門学校の Diploma(AVI50222)── 最短・最安でCPLへ

語学(任意)

IELTS 6.0〜6.5に届かない場合

Class 1 医学証明

入学前に取得

RPL

約11週

PPL

約12週

CPL

Diploma修了

期間:約10〜16ヶ月/総額:A$89,950〜119,070(定価)。学位は付きません。卒業生ビザ(485)の Post-Vocational Education Work stream は職業リストと技能評価が要件で、Aeroplane Pilot に485の記載がない点に注意が必要です。
ルートB大学の航空学位 ── 学位とライセンスを同時に狙う

進学準備

ファウンデーション等

適性試験・面接

大学により実施

学士1〜3年

座学+飛行訓練

学士+CPL

大学により内容が違います

期間:2〜3年/総額:A$91,000(飛行訓練別)〜 約502,500学士以上なので、卒業生ビザ(485)の Post-Higher Education Work stream は職業の指名なしで申請できます(他の要件は別途)。

どちらを選ぶかの判断材料

比較軸ルートA:専門学校のDiplomaルートB:大学の航空学位
CPLまでの期間約10〜16ヶ月2〜3年
費用(定価)A$89,950〜119,070A$91,000(飛行訓練別)〜約502,500
学位付きません(Diploma)学士
卒業生ビザ(485)Post-Vocational Education Work stream=職業リスト+技能評価が必要Post-Higher Education Work stream=職業の指名なし
入学の英語IELTS 6.0〜6.5IELTS 6.0〜6.5
入学の選考適性試験・面接高校成績(ATAR相当)+適性試験・面接
日本に帰ることが前提の場合費用対効果が高い学位が残る分の価値をどう見るか
豪州に残りたい場合卒業後の滞在設計が難しくなります選択肢が広がります

※485ビザの各ストリームの要件は内務省が定めており、出願時点の最新条件を必ず確認してください。

学校別の比較表(パイロット)

専門学校の Diploma(AVI50222 Diploma of Aviation – CPL)

学校場所期間飛行時間総額(定価)英語要件CRICOS
Learn To Fly 最安ムーラビン空港(メルボルン)62週153.5時間A$89,950IELTS 6.003913A
Basair Aviation Collegeバンクスタウン(シドニー)/アーチャーフィールド(ブリスベン)10ヶ月170時間A$92,394IELTS 6.5(各6.0)01552D
Air Gold Coastゴールドコースト空港46週+休暇4週150時間A$114,635
(授業料110,135+非授業料4,500)
IELTS 6.0109211F
Flight Oneアーチャーフィールド(ブリスベン)68週200時間
(単独100+同乗90+模擬10)
A$119,070
(国内学生は111,310)
IELTS 6.5(各6.0)01302M
この表の読み方。
  • 金額差の大部分は、飛行時間の差です。Learn To Fly の153.5時間と Flight One の200時間では、約46時間の開きがあります。単純な「安い・高い」で比べられません。
  • Basair の A$92,394 は、公式ページの表示額です。他校が国内学生・留学生の区分を明記しているのに対し、この金額がどちらの区分かは公式ページからは確定できませんでした。出願前に留学生向けの料金表(VET Tuition Fee Schedule)を取り寄せて確認します。
  • Air Gold Coast の「非授業料 A$4,500」は、授業料以外の費用として別建てで表示されています。他校の表示にこの内訳がない場合、同じ費目が含まれているかどうかは個別に確認が必要です。
  • いずれの課程も18歳以上・高校卒業程度・適性試験および面接・Class 1 医学証明・ASIC(航空保安識別証)・ARN(航空参照番号)の取得が入学条件に挙げられています。

大学の航空学位

大学学位期間学費(留学生・定価)飛行訓練英語要件場所・CRICOS
グリフィス大学Bachelor of Aviation2年年 A$45,500
2年で A$91,000
含まれません
外部の訓練機関で自費
IELTS 6.5ネイサン(ブリスベン)
085494C
アデレード大学Bachelor of Aviation (Pilot)3年年 A$48,600
3年で A$145,800
学位には含まれません
Graduate Diploma in Aviation 併修でCPL・MECIR
IELTS 6.5(各6.0)モーソンレイクス
115678J
UNSWBachelor of Aviation (Flying)3年初年度 A$62,500
学位全体の表示は A$348,000
別掲 約 A$154,500
CPL+多発機計器飛行証明
プログラム独自の基準ケンジントン+バンクスタウン空港
017227G
RMITBachelor of Aviation (Pilot Training)3年年 A$72,767
(2027年入学の表示)
RPL・PPL・CPLを取得プログラム独自の基準メルボルンシティ+ポイントクック/ベンディゴ
111190K
スウィンバーン工科大学Bachelor of Aviation and Piloting3年総額 A$231,250〜250,320留学生は学費に含まれます
CPL・MECIR・MCC/教官資格・ATPL学科
IELTS 6.0(各6.0)ホーソン+ムーラビン
093354D
CQUBachelor of Aviation3年課程ページに留学生学費の表示なし専攻により異なります
Airline and Airport Operations/Flight Operations
大学の基準ケアンズ/オンライン
00219C(大学コード)
UNSWの学費表示について、はっきりさせておきます。公式ページには「初年度 A$62,500」「学位全体 A$348,000」という2つの数字が並んでいますが、A$62,500 × 3年=A$187,500 で、A$348,000 とは一致しません。
一方で、A$187,500 に飛行訓練費 A$154,500 を足すと A$342,000 となり、学位全体の表示額に近づきます。ただし「学位全体 A$348,000」に飛行訓練費が含まれているとは公式ページに書かれていません。
この点は推測の域を出ないため、UNSWを検討される場合は「授業料」と「飛行訓練費」を分けた見積りを大学から取り寄せることを強くおすすめします。アンアルウェンでご相談いただければ、この確認を代行します。

なお、UNSWは2026年入学について一部プログラムが定員に達し、新規の留学生受付を停止していると告知しています(2027年入学は受付中)。「その大学に課程がある」ことと「いま出願できる」ことは別の話です。

CQUについて。Bachelor of Aviation には Airline and Airport Operations 専攻Flight Operations 専攻があり、ケアンズ校とオンラインで開講されています。留学生がどちらの専攻を選べるか、また留学生向けの学費は、課程ページからは確認できませんでした。CQUは後述する Aviation Australia の航空整備の学士課程で後半1.5年を担当する大学でもあります。検討される場合は個別に照会します。

航空整備 ── Part 66 ライセンスの仕組み

整備の側は、パイロットとは考え方がまったく違います。飛行時間ではなく、「学科試験」と「実機での整備経験」の2本立てです。

ライセンスのカテゴリー

カテゴリー対象標準的な訓練資格
カテゴリー Aライン整備(基本的な機体の整備・確認)Certificate II 相当
カテゴリー B1機体・エンジン・構造などの機械系Diploma of Aeroskills (Mechanical)
カテゴリー B2アビオニクス(電気・電子・計器)系Diploma of Aeroskills (Avionics)
カテゴリー C基地整備(ベースメンテナンス)の証明上位資格・経験を前提とします

ライセンスまでの3段階

整備CASA Part 66 ライセンスへの道筋

訓練課程

Part 147 認定機関、または独学

Part 66 学科試験

カテゴリーに対応した科目

整備実務経験

運航中の機体。記録が必要

CASAに申請

Part 66 ライセンス

ここが最大のポイントです。3段階目の「整備実務経験」は、実際に整備の現場で働いて記録を積むものです。学生ビザで通学しているだけでは、この要件は満たせません。就労できるビザと、雇ってくれる整備事業者の両方が必要になります。
必要な経験年数について。CASAは公式ページで、必要な実務経験の長さは「それまでに修了した訓練によって変わる」とし、Part 147 の認定課程を修了した場合がもっとも短く、技術系の訓練歴がまったくない場合がもっとも長いという構造を説明しています。ただし、カテゴリー別の具体的な年数はウェブページ上には掲載されておらず、Part 66 Manual of Standards(66 MOS)に規定されています。
訓練機関の解説では「カテゴリー B1.1・B1.3・B2 は訓練歴なしで5年、関連する技能職の訓練歴があれば3年、Part 147 のカテゴリー課程修了後なら2年」といった数字が示されていますが、これは訓練機関による説明であり、拘束力を持つのは 66 MOS の条文です。ご自身のケースに当てはまる年数は、進学予定の Part 147 訓練機関に書面で確認してください。

留学生が入れる整備の課程

ここが、この分野でいちばん誤解が多いところです。「オーストラリアで航空整備を学ぶ」と「オーストラリアのCASAライセンスを取る」は、留学生にとっては同じ意味になりません。

課程提供期間学費(留学生・定価)出口CRICOS
11064NAT Diploma of Aircraft Maintenance Engineering – Mechanical TB1Aviation Australia(ブリスベン空港)95週A$63,000
教科書・作業服・安全装備・試験料込み
EASA カテゴリーB1.1(タービン機)の Certificate of Recognition+Diploma110041J
Bachelor of Engineering Technology (Aircraft Maintenance – Avionics)Aviation Australia 1.5年+CQU 1.5年3年約 A$107,490上記Diploma(Avionics)+学士105502E
Certificate IV in Aeroskills(MEA40718 機体/MEA40618 装備品/MEA41322 構造)Aviation Australia(ブリスベン・ケアンズ)約10ヶ月公式ページは国内学生向けとして案内見習い(apprenticeship)に進むための資格

Diploma(11064NAT)の中身

A$63,000Diploma of Aircraft Maintenance Engineering – Mechanical TB1

Aviation Australia がブリスベン空港の敷地内で開講する95週の課程です。理論1,351時間+実習1,190時間という構成で、教科書・作業服・安全装備・工具・試験料が学費に含まれると案内されています。

95週期間(フルタイム)
A$63,000留学生の総額(定価)
17歳以上年齢要件
IELTS 6.0各項目5.5以上・2年以内

入学要件は高校卒業(数学は10年生レベル以上の合格)、Academic IELTS 総合6.0(各項目5.5以上・出願から2年以内)とされています。

出口は EASA(欧州航空安全機関)のカテゴリーB1.1(タービン機)の Certificate of Recognitionで、学校はこれを「EASA Part-66 ライセンスに向けた最初の一歩」と説明しています。CASAのPart 66ライセンスがそのまま出る課程ではありません。

この構造を、正直に整理します。
  • この課程が用意しているのは、EASA(欧州)側の認定です。ヨーロッパ・中東・アジアの多くのMRO(整備会社)がEASA基準を採用しているため、就職先の選択肢としては広いという見方はできます。
  • 一方、オーストラリア国内でCASAのPart 66ライセンスを取るには、別途CASAの要件(学科と実務経験)を満たす必要があります。学校側は、海外のライセンス保持者がCASA Part 147 の認定機関で評価を受けてCASAに申請する道があることを案内しています。
  • 「この課程を出れば何年でCASAのライセンスが取れる」と断定できる公式の記述は、確認できませんでした。学校の案内には「経験と合わせて2年でLAME(有資格整備士)の要件を満たせる」という趣旨の記述がありますが、これは学校の説明であり、CASAが定めた保証ではありません。個別に確認が必要です。

学費(定価)── ルート別の総額

ここに並べるのは、すべて各校が公表している「定価」です。奨学金や減額が適用されると、この金額から下がることがあります。まず定価で全体像をつかんでから、下げられる要素を探すのが順番です。

ルート期間授業料飛行訓練費合計(定価)得られるもの
整備:Aviation Australia の Diploma 最安95週A$63,000A$63,000Diploma+EASA B1.1 認定
パイロット:Learn To Fly の Diploma62週A$89,950(込み)A$89,950Diploma+CPL(153.5時間)
パイロット:Flight One の Diploma68週A$119,070(込み)A$119,070Diploma+CPL(200時間)
整備:Aviation Australia+CQU の学士3年約 A$107,490約 A$107,490Diploma(Avionics)+学士
パイロット:グリフィス大学の学位+外部の飛行訓練2年+αA$91,000別途・自費A$91,000+飛行訓練費学士(飛行訓練は自分で手配)
パイロット:アデレード大学の学位+Graduate Diploma3年+αA$145,800Graduate Diploma 側A$145,800+Graduate Diploma学士+(併修で)CPL・MECIR
パイロット:RMIT の学位3年年 A$72,767(2027年)表示から区分できません約 A$218,301(年額×3)学士+RPL・PPL・CPL
パイロット:スウィンバーン工科大学の学位3年飛行訓練込みの総額表示A$231,250〜250,320学士+CPL・MECIR・MCC/教官資格・ATPL学科
パイロット:UNSW の学位3年初年度 A$62,500
学位全体の表示は A$348,000
別掲 約 A$154,500約 A$342,000〜502,500
内訳は要確認
学士+CPL・多発機計器飛行証明・ATPL学科の単位
この表からはっきり言えること。
  • 最も安いルートと最も高いルートの差は、およそ5〜8倍です。整備のDiploma(A$63,000)と、UNSWの飛行付き学位(約A$342,000〜502,500)。同じ「航空留学」という言葉の中に、この幅があります。
  • CPLを取ることだけが目的なら、専門学校のDiplomaが最短かつ最安です。Learn To Fly の A$89,950 が最安値で、飛行訓練込みで学位が取れるスウィンバーン工科大学(A$231,250〜)より A$141,300 安い計算になります。
  • ただし「学位が残るかどうか」は、卒業後の選択肢に直結します。485ビザのストリームの違い、日本に帰ってからの学歴要件、将来的な大学院進学 ── ここを金額だけで判断すると、後から取り返しがつきません。

授業料以外にかかるもの

  • 学生ビザ(サブクラス500)の申請料 A$2,500(2026年7月1日改定。語学単独のコースのみの場合は A$2,050)
  • OSHC(海外学生健康保険) ── 期間と加入形態によります
  • Class 1 医学証明 ── 診察料に加えて血液検査・心電図・聴力・視力検査が必要で、合計 A$500 を超える場合があります。1年ごとの更新が必要です
  • 航空英語能力証明(AELP)の受験料 ── 認定機関により異なります
  • ASIC(航空保安識別証) ── 有効期間は原則2年
  • 追加の飛行時間 ── 課程の規定時間で技量が基準に届かない場合に発生します
  • 生活費 ── 学生ビザの申請では、生活費に関する資金要件を求められる場合があります。金額は改定されるため、出願時点の最新を確認します

奨学金と、費用を下げる現実的な手段

正直に書きます。この分野は、他分野に比べて奨学金が薄い領域です。とくに専門学校の飛行訓練課程には、留学生向けの大きな減額制度はほとんど見当たりません。下げられる余地があるのは、主に大学ルートです。

スウィンバーン工科大学

公式ページに「出願すると、最大20%の留学生向け奨学金の対象として自動的に検討される」と記載されています。ただし対象課程・条件は大学が定めており、航空系が対象に含まれるかは個別確認が必要です。

CQU

公式ページに「条件を満たせば、総学費の最大25%の International Merit Scholarship の対象となる場合がある」と記載されています。こちらも対象課程の確認が要ります。

専門学校の飛行訓練課程

留学生向けの減額制度は、各校の公式ページに見当たりませんでした。ここは価格そのものと、含まれる飛行時間で選ぶことになります。

大学の看板奨学金には除外リストがあります

他分野では、大学の留学生向け奨学金が特定の学部を除外している例が多く見られます。航空系が除外リストに入っていないかは、出願前に必ず確認します。

アンアルウェンを通すと、何が変わるか。
  • 減額制度の適用可否を、出願前に学校へ確認します。「航空系は対象外」というケースを、申し込んだ後ではなく前に潰します。
  • 見積りを「授業料/飛行訓練費/ライセンス関連費/生活費」に分けて出します。とくにUNSWのように表示が分かりにくい大学では、この分解が効きます。
  • Class 1 医学証明の見通しを、出願より先に立てます。これが取れないと計画そのものが成立しないためです。
  • 入学時期を含めた比較をします。飛行訓練は天候の影響を受けるため、開始時期によって進み方が変わります。
  • 手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請まで、費用はいただきません。

英語 ── 入学要件と航空英語能力証明は別

この分野の英語は、二段構えです。ここを一段だと思っていると、卒業間際に足元をすくわれます。

第一段:課程の入学要件

課程英語要件
Learn To Fly(Diploma・CPL)IELTS 総合 6.0
Air Gold Coast(Diploma・CPL)Academic IELTS 総合 6.0
Flight One(Diploma・CPL)Academic IELTS 総合 6.5(各6.0以上)
Basair(Diploma・CPL)IELTS 総合 6.5(各6.0以上)
Aviation Australia(整備Diploma)Academic IELTS 総合 6.0(各5.5以上・2年以内)
グリフィス大学(Bachelor of Aviation)Academic IELTS 総合 6.5
アデレード大学(Bachelor of Aviation – Pilot)IELTS 総合 6.5(各6.0以上)
スウィンバーン工科大学(Bachelor of Aviation and Piloting)Academic IELTS 総合 6.0(各6.0以上)

第二段:航空英語能力証明(AELP)レベル4

CASAは、PPL・CPL・ATPL・航空機関士・航空管制官のライセンス発行、および海外ライセンスの切替に、航空英語能力証明(Aviation English Language Proficiency)を要件としています。RPLでも、無線を使う承認を受ける場合は必要です。

レベル有効期間位置づけ
レベル43年ライセンス保持に必要な最低水準
レベル56年
レベル6期限なし母語話者が通常該当する水準とされています
AELPの評価について。
  • 評価は発音・構文・語彙・流暢さ・理解・やりとりの6項目で、総合評価は6項目の最低点になります。1項目でも3なら、総合は3です。
  • 所要時間は20〜30分程度とされています。
  • 認定された評価機関には Aspeq、Aviation Australia、My Aviation English、Oz Aviation English などがあり、CASAの権限委任者や英語能力評価の承認を受けた試験官が実施する場合もあります。
  • IELTS 6.0 と AELP レベル4は、別々の試験です。IELTSのスコアがAELPに換算されるわけではありません。
相談
カウンセラーから
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

航空英語は、日常会話やIELTSとは語彙も言い回しも違います。管制との交信、緊急時の報告、標準的な用語 ── ここは「英語が得意」だけでは埋まらない領域です。

そのため、入学要件のIELTSを満たすことと、AELPレベル4を取ることは、別々に準備する必要があります。多くの学校は課程の中でこの訓練を組み込んでいますが、「組み込まれているか」「別料金か」は学校によって違います。ここは出願前に確認する項目のひとつです。

Class 1 医学証明とASIC

Class 1 医学証明

報酬を受けて操縦するライセンス(CPL・ATPL)には、Class 1(第一種)の医学証明が必要です。パイロット課程の入学条件にも、ほぼ例外なくこれが入っています。

  • 受診先はCASA指定の航空医(DAME:Designated Aviation Medical Examiner)です。一般の内科では受けられません。
  • 初回のClass 1では、診察に加えて血液検査・心電図・聴力検査・視力検査(指定の眼科医または検眼士による)が求められます。
  • 費用は診察料に検査費とCASAの申請料が上乗せされ、合計でA$500を超える場合があります。
  • Class 1 医学証明の有効期間は1年とされています(年齢や条件により異なる場合があります)。
順番についての提案です。費用を先に払ってから「取れませんでした」となるのが、この分野でもっとも痛い展開です。視力や既往歴に不安がある方は、日本の航空身体検査指定医療機関で近い項目の検査を受けておくか、渡航前にCASAのDAMEに照会しておくことをおすすめします。
※日本の航空身体検査とCASAのClass 1は別の制度で、基準も判定も同一ではありません。日本の検査で問題がなかったことが、CASAのClass 1取得を保証するものではありません。あくまで事前の目安としての位置づけです。

ASIC(航空保安識別証)

飛行訓練の課程では、ASIC(Aviation Security Identification Card)の取得が入学条件に挙げられます。空港の保安区域に立ち入るための身分証です。

  • 申請にはAusCheckによる犯罪経歴照会(AFP)、ASIOによる保安評価、内務省による在留資格の確認が行われます。
  • 要件としてオーストラリア市民であるか、オーストラリアで就労する資格があることが挙げられており、非市民はビザの証明を提出します。
  • 有効期間は原則2年です。
  • 審査には時間がかかります。入学時期から逆算して、学校の指示に沿って早めに着手します。

将来のキャリア ── 卒業生の進路

ここが、この分野でもっとも誤解されている部分です。CPLを取った翌日に、航空会社の副操縦士になれるわけではありません。飛行時間を積む期間が必ず入ります。その期間をどう過ごすかまで設計してはじめて、この留学は形になります。

まず、公的なデータで全体像を見ます

職種就業者数週給の中央値見通し年齢中央値女性比率フルタイム率
Aeroplane Pilot(操縦士)約 8,200人A$2,496
年換算で約 A$129,800
Strong(強い)41歳7%61%
Aircraft Maintenance Engineer (Avionics)約 2,300人A$1,978
年換算で約 A$102,900
Moderate(中程度)35歳8%93%
Aircraft Maintenance Engineer (Mechanical)約 1,800人A$1,978
年換算で約 A$102,900
Moderate(中程度)33歳9%94%

※オーストラリア政府の職業情報サイト(Your Career)に掲載されている数値です。「週給の中央値」はフルタイム就業者の全職種調査に基づくもので、経験年数・雇用形態・地域によって実際の収入は大きく変わります。年換算は週給を52倍した参考値です。

この数字から読み取れること。
  • 操縦士のフルタイム率が61%と低いのが特徴的です。全体平均(64%)を下回っており、チャーターや季節運航、教官のパートタイムなど、フルタイム以外の働き方が一定の割合を占めていることがうかがえます。「CPLを取れば安定した正社員」という構図ではありません。
  • 整備士はフルタイム率93〜94%と対照的です。雇用の形としては安定しています。一方で就業者数は3職種合わせて約4,100人と、市場そのものは大きくありません。
  • 操縦士の年齢中央値41歳に対し、整備士は33〜35歳です。整備の側は、より若い層が入っている構成といえます。

パイロットの進路 ── CPLの後に何をするか

典型例CPL取得から路線パイロットまでの段階

CPL取得

150〜200時間

教官/小型運航

飛行時間を積む段階

地方路線

ターボプロップの副操縦士

大手路線

ジェット機

この段階を飛ばす方法はありません。そして2段階目以降はすべて「オーストラリアで働く」ことを意味します。就労できるビザがなければ、この階段には乗れません。ここが留学生にとっての本当の課題です。

飛行教官(Grade 3 Instructor Rating)

CPLの後にもっとも多く選ばれる道とされています。追加の訓練は4〜6週、費用はA$22,000〜34,000程度という案内が業界メディアで示されています。教えながら飛行時間を積めるのが利点です。

チャーター・遊覧・農業散布・測量

ジェネラルアビエーション(一般航空)と呼ばれる領域です。オーストラリアは国土が広く、地方部の航空需要が大きいのが特徴で、地方拠点の運航会社が受け皿になります。

地方路線の副操縦士

Rex や QantasLink といった地方路線のターボプロップ機が、路線パイロットとしての最初の段階にあたります。多発機の計器飛行証明を持っていることが前提になる求人が多い領域です。

運航管理・安全管理・訓練部門

操縦以外にも、フライトディスパッチャー(運航管理)、安全管理、訓練部門など航空会社の内部職があります。航空の学位はここでも評価されます。

ここは正確に書きます。Qantas Group Pilot Academy は、応募資格にオーストラリア市民権または永住権を挙げています。学生ビザで訓練を終えた留学生は、この制度からは入れません。
つまり「オーストラリアで訓練して、そのままオーストラリアの航空会社へ」という設計を成り立たせるには、就労できるビザを別途確保する必要があります。Aeroplane Pilot は482(Skills in Demand)・186・491・494の対象なので、雇用主のスポンサーまたは州の指名が前提になります(ビザの章)。
この点を伏せて「オーストラリアでパイロットになれます」とだけ言うのは、誠実ではないと考えています。実際には、日本や第三国に戻って就職する前提で設計される方も多い分野です。

航空整備士の進路

MRO(整備・修理・オーバーホール会社)

航空会社から整備を受託する事業者です。EASA基準を採用する事業者が世界的に多く、EASA認定を出口とする課程はここで意味を持ちます。

航空会社のライン整備

空港で運航の合間に行う整備です。公的データでは、整備士の主な就業先として「製造業」「公共行政・安全」「運輸・郵便・倉庫」が挙げられています。

ヘリコプター・地方航空・防衛関連

オーストラリアは資源開発、救急搬送、山火事対応でヘリコプターの需要が大きい国です。地方拠点の運航会社も整備士を必要とします。

州指名(190)という選択肢

整備士はパイロットと違い、190(州指名ビザ)の対象です。ここが両者の決定的な違いで、永住を視野に入れるなら整備の側が現実的な設計になり得ます。

操縦・整備以外で、航空業界に入る道

方向学ぶもの永住ルートの観点
航空エンジニア(Aeronautical Engineer)工学部の航空宇宙工学。設計・解析の側ですANZSCO 233911 は MLTSSL・CSOL の両方に掲載。189(技術独立)・485の対象で、航空分野で唯一これらの記載がある職種です(技能評価はEngineers Australia)
空港・航空会社のオペレーションBachelor of Aviation Management(スウィンバーン工科大学など)/ビジネス系の学位職種により異なります。学位ルートなので485(Post-Higher Education Work)は職業の指名なし
客室乗務員Aviation Australia のフライトアテンダント養成課程などFlight Attendant(451711)は ROL・CSOL に掲載。189・190・485の記載はありません(専用ページはこちら
無人航空機(ドローン)Remote Pilot Licence。学位の副専攻として扱う大学もあります単独の職業リスト掲載は確認できませんでした
設計として押さえておきたい点。永住を第一目的にするなら、航空分野の中で189(技術独立ビザ)の記載があるのは Aeronautical Engineer(233911)だけです。操縦・整備とは学ぶ内容がまったく違いますが、「航空に関わりたい」かつ「永住を目指したい」という2つの条件を同時に満たしやすいのは、工学部のルートだという事実は、先にお伝えしておくべきだと考えています。

ビザ・永住ルート

内務省の職業リスト(skilled occupation list)で確認できる、航空関連職の掲載状況です。ここは制度が頻繁に改定されるため、出願時点で必ず引き直してください。

職業ANZSCO掲載リスト対象ビザ技能評価機関
Aeroplane Pilot(操縦士)231111ROL・CSOL407/489/491/494/482/186
189・190・485の記載なし
CASA
Helicopter Pilot(回転翼操縦士)231114ROL・CSOL407/489/491/494/482/186CASA
Flying Instructor(飛行教官)231113ROL・CSOL407/489/491/494/482/186VETASSESS
Air Transport Professionals nec231199ROL・CSOL494/482/186VETASSESS
Aircraft Maintenance Engineer(Avionics/Mechanical/Structures)323111
323112
323113
STSOL・CSOL190/407/489/491/494/482/186
189・485の記載なし
TRA
Aeronautical Engineer(航空エンジニア)233911MLTSSL・CSOL189/190/407/485/489/491/494/482/186Engineers Australia
Air Traffic Controller(航空管制官)231112RSMS ROL の表示のみ対象ビザの記載なし記載なし
Flight Attendant(客室乗務員)451711ROL・CSOL407/489/491/494/482/186VETASSESS

この表から読み取れる3つのこと

01

操縦士に189・190はありません

Aeroplane Pilot は ROL と CSOL のみ。対象は482(雇用主スポンサー)、186(雇用主指名)、491・494(地方の州指名/雇用主)で、いずれも自分ひとりでは完結しません。

02

整備士には190があります

Aircraft Maintenance Engineer は STSOL・CSOL 掲載で、190(州指名)が対象。雇用主のスポンサーがなくても、州の指名を得る道が残されています。これは操縦士との大きな違いです。

03

485は職種を選びます

航空関連職のうち485の記載があるのは Aeronautical Engineer だけです。ただしこれは職業の指名が必要なストリームの話で、学士以上のストリームには職業指定がありません。

卒業生ビザ(485)の2つのストリーム

ストリーム対象の学歴職業の指名滞在期間申請料
Post-Higher Education Work学士以上不要通常2〜3年(資格により異なります)A$5,750〜
Post-Vocational Education Work準学士・Diploma・トレード資格必要(+技能評価)最長18ヶ月A$5,750〜

※申請時に35歳以下であることが要件とされています(例外あり)。金額・要件はいずれも改定されるため、出願時点の内務省の公式情報を必ず確認してください。

ここが、この分野でいちばん見落とされる分岐点です。
専門学校のDiploma(AVI50222)でCPLを取った場合、485は Post-Vocational Education Work stream になります。このストリームは職業リストに載った職業の指名と技能評価が必要です。そしてAeroplane Pilot(231111)の対象ビザ一覧に、485の記載はありません。
一方、大学の航空学位を出た場合は Post-Higher Education Work stream となり、職業の指名は不要です。その分、卒業後に滞在して飛行時間を積む期間を確保しやすくなります。
「CPLを取ること」だけを見れば専門学校が最短・最安ですが、「オーストラリアに残って飛行時間を積む」ところまで含めると、話が変わります。どちらを選ぶかは、日本に帰ることが前提かどうかで決まります。

日本に帰ってから活かす

オーストラリアで取ったライセンスを、日本でそのまま使えるわけではありません。ただし、まったく無駄になるわけでもありません。制度の要点だけ整理します。

パイロット日本の技能証明への切替

日本の航空従事者技能証明(事業用操縦士など)は国土交通省が所管しています。外国のライセンスを持っている場合、学科試験の一部が免除される取扱いがありますが、免除される科目や、その前提となる要件は個別に定められています。

また、外国で取得した航空英語能力証明の切替についても、国土交通省が手続きを設けています。

※免除の範囲・必要書類・手数料は制度改正で変わります。「オーストラリアのCPLを持っていれば日本でこれだけ免除される」と断定できる形では書けません。実際の可否は、地方航空局(東京航空局・大阪航空局)に事前照会するのが確実です。ここはアンアルウェンでも確認をお手伝いします。

整備日本の航空整備士資格との関係

日本の一等・二等航空整備士も国土交通省が所管する国家資格で、オーストラリアやEASAのライセンスがそのまま日本の資格になる仕組みはありません。

ただし、日本の航空会社・整備会社が海外での整備実務経験や英語力を評価するケースはあります。とくにEASA基準は世界の多くのMROが採用しているため、実務の共通言語として通用しやすいという側面はあります。

共通英語力そのものが資産になります

航空は英語が業務言語の産業です。マニュアル、整備記録、管制交信、メーカーとのやりとり ── すべて英語で回ります。

オーストラリアで訓練を受け、AELPレベル4以上を持ち、英語で航空の実務を経験したという事実は、日本の航空業界でもそのまま説明できる材料になります。ライセンスの切替が必要でも、この部分は目減りしません。

進学ルート ── 経歴別

ケース01高校卒業後すぐ/英語はこれから ── パイロット志望

語学学校

IELTS 6.0〜6.5まで

Class 1 医学証明

この段階で確定させます

Diploma(CPL)

10〜16ヶ月

CPL取得

飛行時間を積む段階へ

期間:約1年半〜2年/授業料の目安:語学+A$89,950〜119,070。最短・最安ですが、卒業後にオーストラリアに残る設計は難しくなります。日本や第三国で就職する前提の方に向きます。
ケース02豪州に残る可能性も残したい ── パイロット志望

進学準備

ファウンデーション等

航空学位

2〜3年

485(学士ストリーム)

職業の指名なし

飛行時間を積む

教官・小型運航など

期間:3〜4年/授業料の目安:A$91,000(飛行訓練別)〜約502,500。費用は上がりますが、卒業後に働きながら飛行時間を積む期間を確保しやすいのが利点です。
ケース03永住も視野に入れたい ── 航空整備

語学(必要に応じて)

IELTS 6.0(各5.5)

整備Diploma

95週・A$63,000

学士へ接続

CQUで1.5年

就労・190を検討

州指名の対象職種

期間:3年前後/授業料の目安:A$63,000〜107,490。航空分野で最も学費が安く、しかも190(州指名)の対象という組み合わせ。ただしCASAのPart 66ライセンスには別途、実務経験が必要です。
ケース04すでに大学を出ている/永住を最優先したい

工学の学位/修士

航空宇宙工学など

485(学士ストリーム)

2〜3年

Engineers Australia

技能評価

189を検討

MLTSSL掲載職種

操縦も整備もしませんが、航空分野で唯一 189(技術独立ビザ)の記載がある職種が Aeronautical Engineer(233911)です。「航空業界で働きたい」が目的で、手段にこだわらないなら、この道が制度上もっとも通りやすい構造になっています。

学校の選び方 ── 見るべき7つの点

01

飛行訓練費が、学費に含まれているか

この分野で最初に確認すべき点です。「Bachelor of Aviation」という名前だけでは判断できません。含まれない場合、外部の訓練機関の見積りを足して初めて総額が出ます。

02

課程に含まれる飛行時間は何時間か

Diploma課程で150時間〜200時間の幅があります。時間が多いほど費用は上がりますが、そのぶん実力と、次のステップでの評価につながります。金額だけの比較は成立しません。

03

追加飛行時間の単価が示されているか

規定時間で基準に届かなければ、追加訓練が必要です。この単価が事前に示されているかどうかで、見積りの信頼度が変わります。

04

AELP(航空英語能力証明)が課程に組み込まれているか

組み込まれている学校と、別料金の学校があります。これはライセンス発行の要件なので、どこかで必ず必要になります。

05

Class 1 医学証明の取得を、どこまで支援してくれるか

DAME(指定航空医)の紹介、予約、必要書類の案内 ── ここを丁寧に案内してくれる学校は、他の手続きも丁寧なことが多いです。

06

訓練空域と天候

飛行訓練は天候に左右されます。訓練空域の混雑度、雨季の有無、風の傾向は、修了までの実際の期間に効いてきます。ムーラビン、バンクスタウン、アーチャーフィールド、ゴールドコーストで条件が違います。

07

整備の場合、出口がEASAかCASAか

留学生向けの課程はEASA認定が出口になっていることがあります。どちらを目指すかで、その後の就職先も、必要な実務経験も変わります。入学前に確定させるべき点です。

出願から出発までの流れ

標準ご相談から渡航まで(目安6〜10ヶ月)

無料相談

目的とご予算の確認

医学証明の確認

パイロット志望はここが先

学校選定・出願

適性試験・面接の対策

GS・ビザ申請

ASIC・ARNの手配も

渡航

到着後サポート

この分野はClass 1 医学証明・ASIC・ARN(航空参照番号)という、他分野にない手続きが3つ入ります。いずれも審査に時間がかかるため、逆算が重要です。学校の入学時期に間に合わせるには、余裕を持った着手をおすすめします。
各段階で確認していること。
  • ご相談の段階 ── パイロットか整備か。日本に帰る前提か、オーストラリアに残る可能性を残すか。ご予算の上限。この3つで、進む方向がほぼ決まります。
  • 医学証明の確認 ── パイロット志望の場合、ここを最優先します。取れないと分かった時点で、整備や他分野へ切り替える判断ができます。
  • 学校選定 ── 飛行時間、飛行訓練費の扱い、AELPの扱い、追加時間の単価。この4点を各校から取り寄せて並べます。
  • 出願 ── 適性試験(学校により Symbiotic ADAPT、Aviation Aptitude Test など)と面接があります。準備の仕方が学校ごとに違うため、個別に対策します。
  • ビザ申請 ── GS(Genuine Student)ステートメントの作成を含め、全面的にサポートします。この分野は「なぜ航空なのか」「卒業後どうするのか」を具体的に書く必要があります。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

01

GS対策・ビザ申請まで無料

学校選び・出願手続き・GS(Genuine Student)対策・学生ビザ申請を、すべて無料でサポートします。

02

渡航後も日本と現地の両方から支援

オーストラリアに提携オフィスがあります。滞在中から帰国まで、継続してご相談いただけます。

03

毎月12名様限定

一人ひとりに時間をかけるため、サポート人数を限定しています。大手のような画一的な案内はしません。

04

スタッフが実際に訪問した学校だけを紹介

授業や校内の雰囲気を自分の目で確認したうえで厳選しています。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

オーストラリア留学に特化して活動してきました。

06

メリットだけでなく現実も率直に伝える

費用・生活面のデメリットも隠しません。このページで永住ルートの制約を先に書いているのも、同じ考え方からです。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、アンアルウェンが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

出願前サポート
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア 航空留学 よくある質問

飛行経験がまったくありません。ゼロからでも入れますか。

はい。AVI50222 Diploma of Aviation(CPL)は、飛行経験のない方を対象とした統合課程として設計されています。RPL(自家用の入門段階)から始めて、PPL、CPLと順に進みます。入学条件は18歳以上・高校卒業程度・英語(IELTS 6.0〜6.5)・適性試験と面接・Class 1 医学証明で、飛行経験は問われません。

視力が悪いのですが、パイロットになれますか。

これはClass 1 医学証明の基準次第で、こちらで「大丈夫です」とお答えできる話ではありません。矯正視力で基準を満たせば認められる場合もあれば、条件が付く場合もあります。判断するのはCASA指定の航空医(DAME)です。
ただし、これは早い段階で確定できる項目でもあります。学費を払う前に受診しておけば、取れない場合に整備や他の分野へ切り替える判断ができます。この分野では、医学証明を先に取るのが合理的です。

オーストラリアでCPLを取れば、日本の航空会社に就職できますか。

そのままでは使えません。日本で報酬を得て操縦するには、国土交通省の技能証明(事業用操縦士など)が必要です。外国のライセンスを持っている場合、学科試験の一部が免除される取扱いがありますが、免除の範囲は個別に定められています。
また、日本の航空会社の採用要件は各社が定めており、「オーストラリアのCPLがあればこの会社に入れる」と言えるものではありません。渡航前に、目指す進路の要件を具体的に確認したうえで課程を選ぶことをおすすめします。

CPLを取ったあと、オーストラリアで働けますか。

働くにはビザが必要で、ここが最大の課題です。Aeroplane Pilot(231111)は ROL・CSOL に掲載されており、482(雇用主のスポンサー)・186・491・494 が対象。189(技術独立)と190(州指名)の記載はありません。つまり雇ってくれる会社か、州の関与が必要です。
また、Qantas Group Pilot Academy は市民・永住者が対象のため、留学生はこの制度からは入れません。
大学の航空学位を出た場合は、卒業生ビザ(485)の Post-Higher Education Work stream で2〜3年の滞在が可能になり、その間に飛行時間を積む設計は取れます。この点が、Diplomaルートと学位ルートの実質的な差です。

航空整備のほうが永住しやすいというのは本当ですか。

制度上、選択肢は広いです。Aircraft Maintenance Engineer(323111/323112/323113)は STSOL・CSOL に掲載され、190(州指名)が対象に入っています。操縦士には190の記載がないため、この点は明確な違いです。
ただし「しやすい」と言い切ることはできません。州指名には州ごとの要件(職種リスト、居住歴、雇用状況など)があり、年度によって変わります。またCASAのPart 66ライセンスには実務経験が必要で、それを積むには就労できるビザが要るという循環もあります。制度上の入口があることと、実際に通ることは別の話です。

整備の課程でEASA認定と書かれていました。CASAのライセンスにはなりませんか。

留学生向けの Diploma(11064NAT)は、EASA(欧州航空安全機関)のカテゴリーB1.1に対する Certificate of Recognition を出口としています。CASAのPart 66ライセンスが自動的に出るものではありません。
CASAは、海外のライセンス保持者がCASAの承認を受けたPart 147訓練機関で評価を受け、その報告をもとにPart 66ライセンスを申請する道を案内しています。ただし、どの程度の追加要件が生じるかは個別の審査です。「この課程を出れば何年でCASAのライセンスが取れる」と断定できる公式の記述は確認できませんでした。進学先に書面で確認することをおすすめします。

在学中にアルバイトはできますか。

学生ビザでは授業期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(修士研究課程・博士課程は制限なし)。
ただし飛行訓練は天候に左右されるため、スケジュールが直前に変わります。固定シフトのアルバイトとは相性がよくありません。資金計画は「アルバイトで補う」前提ではなく、必要額を先に確保しておく設計をおすすめします。

Diplomaと大学の学位、結局どちらがいいですか。

「日本に帰る前提か」で分かれます。
日本や第三国で就職する前提なら、専門学校のDiplomaが合理的です。最短10ヶ月、最安 A$89,950 でCPLまで到達できます。
オーストラリアに残る可能性を残したいなら、大学の学位です。卒業生ビザ(485)のストリームが変わり、卒業後に滞在して飛行時間を積む期間を確保しやすくなります。費用は2.5倍から5倍以上になりますが、そこで買っているのは「時間を積む場所」です。
迷われる場合は、ご予算の上限と、5年後にどこにいたいかを聞かせてください。そこから逆算してご提案します。

英語がIELTS 5.0程度です。どのくらいの準備期間が必要ですか。

一般にIELTSのスコアを0.5上げるのに、集中的な学習で3ヶ月前後が目安とされますが、これは個人差が大きく、確約できるものではありません。5.0から6.0であれば、語学学校で半年前後を見込む方が多いという実感はあります。
加えて、この分野ではAELP(航空英語能力証明)レベル4という別の関門があります。入学要件を満たしただけでは終わらない点を織り込んだうえで、期間と費用を組んでください。

航空管制官(Air Traffic Controller)を目指せますか。

留学からのルートは、現時点では見当たりません。内務省の職業リストで Air Traffic Controller(231112)は「RSMS ROL」の表示のみで、対象ビザも技能評価機関も記載されていません。
航空管制は各国とも保安上の理由から採用要件が厳しく、オーストラリアで留学生が管制官になるルートは、制度として整備されていないとお考えください。

フライトアテンダント(客室乗務員)

操縦・整備以外で航空業界に入る道。Aviation Australia の養成課程は日本人に人気があります。英語力とホスピタリティが問われる職種です。

建設・技術トレード

手を動かす仕事という点で、航空整備と発想が近い分野です。職業リストの掲載状況や技能評価(TRA)の仕組みも共通する部分があります。

IT・情報技術

航空機の電子装備(アビオニクス)に関心がある方は、こちらの分野も選択肢に入ります。永住ルートの観点では、こちらのほうが広い構成です。

ビジネス・経営

空港運営、航空会社のオペレーション、ロジスティクス。「航空業界で働く」の入口は、操縦席と整備場だけではありません。

旅行・ツーリズム

航空券・旅客サービス・旅行商品の企画。航空と隣り合う産業で、就労につながりやすい分野です。

専門スキルアップ留学の全分野

26分野の一覧から、ご自身の目的に合う領域を探せます。「航空にこだわりたい」のか「航空に関わりたい」のかで、選ぶ分野が変わります。

航空留学は、順番を間違えると
取り返しがつかない分野です

Class 1 医学証明が取れるか。飛行訓練費が学費に含まれるか。卒業後にどのビザで残るのか。
この3つを先に確定させるだけで、その後の判断がはっきりします。
アンアルウェンは、学校選びからGS対策・学生ビザ申請まで無料でサポートします。
毎月12名様限定で、一人ひとりのご事情に合わせてお時間をいただいています。
「まだ迷っている段階です」というご相談で構いません。迷っている段階のほうが、設計の余地が大きいからです。

このページについて
各大学・専門学校および政府機関の公式情報をもとに、アンアルウェンの留学カウンセリングチームが作成しています。最終更新:2026年8月6日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

学費・入学要件・ライセンス制度・ビザ要件・職業リストの掲載状況は変更される場合があります。出願前に必ず最新情報をご確認ください。とくに飛行訓練費、Class 1 医学証明の費用、ビザ申請料は改定が続いている項目です。

アンアルウェンは留学手続きのサポートを行う留学エージェントです。ビザ申請に関する法律上の助言は、MARA(登録移民代理人)の業務範囲となります。個別のビザ判断が必要な場合は、登録移民代理人をご案内します。

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