オーストラリアの制度では、Cook(調理人)とChef(シェフ)はまったく別の職業として扱われます。そして、卒業後に残る選択肢の広さが、この2つで大きく変わります。分かれ目は学校ではなく、Certificate III で止めるか、Certificate IV まで積むか。この1段の違いが何を意味するのかを、公式の制度と金額で整理しました。
DATA ── クッカリー留学の要点
このページの結論 ── 3分でわかるクッカリー留学
目次
オーストラリアで「クッカリー留学」と呼ばれているのは、Commercial Cookery(商業調理)と Patisserie(製菓)を中心とした、職業訓練(VET)の分野です。大学の学位ではなく、AQF(オーストラリア資格枠組み)のレベル3〜5にあたる Certificate・Diploma を取ります。
学位ではありませんが、オーストラリアでは、この資格が「厨房で働くプロ」の共通言語になっています。求人の応募条件、賃金の等級、そして移住制度の技能評価。そのすべてで、Certificate III・Certificate IV という資格名が基準として使われます。
まず、この分野で取れる資格の全体像をご覧ください。資格コードは全国共通で、どの学校で取っても同じ資格として扱われます。
| 資格 | コード | 標準期間 | 対応する職業 (技能評価) |
MLTSSL 掲載 |
|---|---|---|---|---|
| Certificate III in Commercial Cookery 商業調理 | SIT30821 | 1年 | Cook 351411 | ✗ |
| Certificate IV in Kitchen Management 厨房管理 | SIT40521 | 1.5年 Cert III込み | Chef 351311 | ✓ |
| Certificate III in Patisserie 製菓 | SIT31021 | 1年 | Pastrycook 351112 | ✗ |
| Certificate IV in Patisserie 製菓(上級) | SIT40721 | 1.5年 Cert III込み | Chef 351311 | ✓ |
| Certificate III in Baking パン | FBP30521 | 1年 | Baker 351111 | ✗ |
| Certificate III in Asian Cookery アジア料理 | SIT31121 | 1年 | Cook 351411 | ✗ |
| Diploma of Hospitality Management ホスピタリティ経営 | SIT50422 | 2年 Cert IV込み | ― 経営側の資格 | ― |
この分野の最初の選択は、学校でも都市でもなく、Commercial Cookery(料理)と Patisserie(製菓)のどちらに進むかです。両方を修めるコース(ル・コルドン・ブルーのGrand Diplôme®、William Anglissの二刀流パッケージ)もありますが、期間も学費も1.5倍前後になります。
求人数・就業者数ともに最も多く、在学中のアルバイト先も見つけやすいのがこちら。Chefとして技能評価まで進む方の大半がこのルートです。Cert IVの名称が「Kitchen Management」になっているとおり、上位資格では調理そのものより厨房の運営・原価管理・人員配置を扱います。
就業者数は Pastrycook 6,800人と小さい市場ですが、収入中央値は週1,353ドルと料理系で最も高い数字が出ています。就職先はホテルの製菓部門、専門店、ベーカリーカフェなど。Cert IVまで進めばChefとして評価される点は料理と同じです。
William AnglissはCert III料理+Cert IV厨房管理+Cert IV製菓を2年で組むパッケージを用意しています(メルボルン AUD 43,680)。ル・コルドン・ブルーのGrand Diplôme®は料理と製菓の2資格を2年で取る構成です(アデレード校では開講なし)。
日本語では、どちらも「料理人」「コック」と訳されます。実際、日本の厨房で「シェフ」と「コック」を制度的に区別することはほとんどありません。
オーストラリアでは、この2つは別々の職業コードを持つ、別の職業です。そして留学生にとっては、この違いが卒業後の選択肢を決めます。
| 項目 | Cook(351411) | Chef(351311) |
|---|---|---|
| スキルレベル | 3 | 2 |
| 必要な資格 | Certificate III SIT30821 など | Certificate IV SIT40521・SIT40721 など |
| MLTSSL 中長期戦略技能職業リスト | ✗ 掲載なし | ✓ 掲載 |
| STSOL 短期技能職業リスト | ✓ 掲載 | ― |
| CSOL コアスキル職業リスト | ✓ 掲載 | ✓ 掲載 |
| 独立技術移住(189) | ✗ 使えません | ✓ 使えます |
| 州推薦(190・491) | ✓ | ✓ |
| 雇用主スポンサー (482・186) | ✓ | ✓ |
| 卒業生ビザ485 職業教育卒業ストリーム | ✗ MLTSSL要件を満たさない | ✓ |
| 技能評価機関 | TRA | TRA |
| 収入(週・中央値) | 1,198ドル | 1,330ドル |
| 就業者数 | 36,100人 | 131,000人 |
この構造がわかりにくいのには、理由があります。学校のコース紹介ページは、資格の内容を説明しても、移住制度との対応までは書いていないことが多いためです。「Certificate III in Commercial Cookery ── プロの厨房で通用する基礎技術を身につけます」という説明は正確ですが、その資格が Cook として評価されることまでは書かれていません。
もうひとつ、学校が最初からCertificate IVまでのパッケージで販売していることが多いため、違いが意識されないまま進むケースもあります。実際、TAFEクイーンズランドは留学生向けの価格表に Certificate III in Commercial Cookery を単独で掲載していません。留学生は Certificate IV in Kitchen Management(Cert IIIの内容を含む1年6ヶ月)から入る設計になっています。
「費用を抑えたいので、Certificate III の1年だけで」というご希望は、毎年多くいただきます。目的が「技術と英語を身につけて日本で活かす」ことであれば、この選択で何の問題もありません。1年でオーストラリアの調理資格が取れて、48サービス期間の実習も入り、在学中に現地の厨房で働けます。費用対効果は高い選択です。
ただ、「できれば現地に残りたい」「将来的に永住も考えたい」という気持ちが少しでもある場合は、話が変わります。1年課程の卒業時点では、卒業生ビザ485の学習要件(CRICOS 92週以上)にも、MLTSSL要件にも届きません。あとから「もう半年だけ足す」ということが、ビザの都合でできないこともあります。
ですので、ご相談の最初に必ず確認させていただくのが「帰るつもりか、残る可能性を残したいか」です。ここが決まると、選ぶべきコースの長さが自動的に決まります。迷っている場合は、Certificate IVまでの設計にしておくことをお勧めしています。あとから短くするのは簡単ですが、長くするのは難しいためです。
この分野の資格は、下から順に積み上がる設計になっています。上の資格を取ると、下の資格が自動的に含まれる形です。ですので「どこまで積むか」を最初に決めれば、期間も学費も自動的に決まります。
商業調理
1年
実習
(課程に内包)
日本で活かす/
ワーホリで継続
商業調理
1年
厨房管理
+6ヶ月
MLTSSL掲載職
485の対象に
商業調理
厨房管理
ホスピタリティ
経営
技能評価 →
永住申請へ
オーストラリアでクッカリーを学べる学校は、州立TAFEから私立のカレッジまで数多くあります。アンアルウェンでご紹介できる学校もこの3校に限りません。ここでは、性格がはっきり違い、比較の軸がつかみやすい3校を例として取り上げます。
3校とも「料理を教える学校」ですが、成り立ちも、価格帯も、実習の設計もまったく違います。この3つを並べて見ていただくと、クッカリーの学校を選ぶときに何を比べればいいのかが見えてきます。まずはそれぞれの性格からお伝えします。
実際のご提案は、ご希望の都市、予算、学歴、英語力、そして「帰国するか現地に残る可能性を残したいか」をお伺いしたうえで組み立てます。ここに挙げていない学校のほうが合っている場合は、そちらをご提案します。
オーストラリア政府が「食・観光・ホスピタリティ・イベント分野の専門訓練機関」として位置づけている、この分野の中核校です。85年以上の歴史があり、メルボルン本校(555 La Trobe Street)とシドニー校(Level 1, 11 Bowden Street, Alexandria NSW/2018年開設)の2キャンパスで留学生を受け入れています。
特徴は設備の規模です。公式資料によれば、17の実習用キッチン、4つの実習用ベーカリー、チョコレート専用ラボ、食品工学ラボ2室を備え、一般客が入れる実習レストランを運営しています(メルボルン=The Angliss Restaurant / The Bistro、シドニー=Restaurant Rubric / Café Imparo)。実技クラスは1クラス16名以内です。
もうひとつの特徴が、Certificate から学士まで一本でつながっていること。Bachelor of Culinary Management(調理経営学士・3年 AUD 68,640)まで用意されており、Certificate IV → Advanced Diploma → 学士へ積み上げる5年構成(AUD 91,240)も設定されています。
1895年パリ創立の、世界的に知られた料理学校です。オーストラリアではシドニー・メルボルン・アデレード・ブリスベンの4キャンパスで開講しています。
この学校で最初に理解しておく必要があるのは、キャンパスごとに開講している課程が違うことです。料理・製菓のCertificateは4校すべてにありますが、ホテル・レストラン経営の学士はシドニーのみ、修士4種はメルボルンのみ、国際ホテル経営修士(MIHM)はアデレードのみ。Grand Diplôme®はアデレードでは開講されていません。「都市から選ぶ」と、希望の課程がない、ということが起こります。
また、授業はいずれもTAFEの構内で行われます(シドニー=TAFE NSW Ryde、メルボルン=Holmesglen、アデレード=TAFE SA Regency Park、ブリスベン=TAFE QLD South Bank)。ブリスベン以外は市中心部から17〜25km離れており、通学時間を含めて検討が必要です。
クイーンズランド州の州立職業訓練機関で、州内50以上のキャンパスを持つ最大規模のプロバイダーです。留学生向けのクッカリー課程は、ブリスベン(South Bank)を中心に、ゴールドコースト(Robina)、サンシャインコースト(Mooloolaba)、トゥーンバ、ケアンズ、タウンズビル、ウィットサンデーで開講されています。
この学校の設計上の特徴は、留学生の入口が Certificate IV in Kitchen Management になっていることです。留学生向けの価格表に Certificate III in Commercial Cookery が単独で掲載されておらず、Cert IIIの内容を含む1年6ヶ月の Certificate IV(AUD 33,300)から入る形になっています。結果として、最初からChefの資格に向かう構成です。
そこに6ヶ月の Diploma of Hospitality Management(AUD 9,500)を足した2年パッケージが AUD 42,800。2年=104週で、485ビザの92週要件を確実に満たす構成になっています。
ここまで読んで「で、結局どこがいいのか」と思われたはずです。カウンセリングでも、この段階でよく聞かれます。
そこで、いつもご相談のときにお見せしている比較を、そのまま表にしました。学費だけでなく、入学のハードルと実習の形も並べています。ご自身に引っかかる行が、たぶん1つか2つあります。そこが学校選びの起点になります。
| 項目 | William Angliss | Le Cordon Bleu | TAFE Queensland |
|---|---|---|---|
| 種別 | 州立・専門特化 | 私立・国際ブランド | 州立・総合 |
| 留学生が学べる都市 | メルボルン シドニー | シドニー/メルボルン アデレード/ブリスベン | ブリスベン/ゴールドコースト ケアンズ/タウンズビル ほか |
| Cert III(1年) | 18,000(シドニー) 21,840(メルボルン) | 40,673 15ヶ月・実習6ヶ月込 | ― 単独提供なし |
| Chefの資格まで (Cert IV) | 27,000(シドニー) 32,760(メルボルン) | 54,147 40,673+13,474 | 33,300 1年6ヶ月 |
| Diplomaまで (2年構成) | 35,400(シドニー) 41,980(メルボルン) | 68,744 Adv Diploma まで | 42,800 |
| 実習の形 | 48サービス期間 +Cert IVで10週間 | 6ヶ月 学校がマッチング | 240時間以上 |
| 学歴要件 | Year 12 相当 | Year 11 相当 | Year 10 相当 |
| 英語要件 | IELTS 6.0 各項目5.0以上 | General IELTS 6.0 各項目5.5以上 | Academic IELTS 6.0 各項目5.5以上 |
| 入学時期 | 2月・4月・7月・9月 | 1月・4月・7月・9月 | 1月・4月・7月・10月 |
| 学位への接続 | Bachelor of Culinary Management | 学士・修士あり キャンパス限定 | 提携大学への編入 |
金額はすべて AUD・2026年の留学生向け定価(総額)です。教材費・制服代・出願料・OSHCは含みません。入学時期は課程により異なる場合があります。
同じ資格を最も抑えた費用で取れるのがこの学校です。特にシドニー校。加えて学士まで一本でつながっているため、途中で「経営側に回りたい」と思ったときの出口があります。入学が年4回あるのも実務的な利点です。
6ヶ月の就業実習を学校がマッチングする点が、他の2校にはない価値です。費用は最も高くなりますが、その6ヶ月に課される学費は AUD 3,975 のみ。「学費をほとんど払わずに現地で職歴を積む6ヶ月」という見方もできます。
学歴要件がYear 10相当と最も緩やかで、最初からChefの資格に向かう設計です。ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーなど地方キャンパスがあり、州推薦ビザ(491)を視野に入れる場合の選択肢にもなります。
取れる資格コードは同じです。SIT30821 も SIT40521 も全国共通の資格で、技能評価に使えるかどうかは学校名ではなく資格コードで決まります。「有名校でないと技能評価に通らない」ということはありません。
ここに並べる金額は、すべて「定価」です。各校が公式に公表している2026年の留学生向け価格そのままで、割引や単位認定を一切適用していない状態の数字です。実際にお支払いいただく額は、これより下がる可能性があります(次のセクションで詳しくご説明します)。
| 課程 | CRICOS | 期間 | メルボルン | シドニー |
|---|---|---|---|---|
| Cert III in Commercial Cookery | 109776B | 1年 | 21,840 | 18,000 |
| Cert IV in Kitchen Management Cert III を含む | 109638A | 1年6ヶ月 | 32,760 | 27,000 |
| Cert III in Patisserie | 109760K | 1年 | 21,840 | 18,000 |
| Cert IV in Patisserie Cert III を含む | 109459D | 1年6ヶ月 | 32,760 | 27,000 |
| Diploma of Hospitality Mgmt Cert III+Cert IV を含む | 111090C | 2年 | 41,980 | 35,400 |
| Advanced Diploma of Hospitality Mgmt Cert III+Cert IV を含む | 111091B | 2年6ヶ月 | 51,200 | 43,800 |
| 料理+製菓(二刀流) Cert III+Cert IV KM+Cert IV Pat | ― | 2年 シドニーは2年6ヶ月 | 43,680 | 40,500 |
| Cert III in Baking | 107366C | 1年 | 21,840 | ― |
| Bachelor of Culinary Management | 117776B | 3年 | 68,640 | ― |
単位:AUD・課程の総額。William Angliss Institute の2026年 International Course Fees より。別途、教材費が年 約750ドル、料理課程は制服190ドル〜・靴65ドル〜・道具380ドル〜、製菓課程は制服95ドル〜・道具405ドル〜。初回学期の学費には返金不可の事務手数料 AUD 750 が含まれます。
| 課程 | CRICOS | 期間 | 学費 |
|---|---|---|---|
| Cert IV in Kitchen Management 留学生の入口。Cert III の内容を含む | 109683G | 1年6ヶ月 | 33,300 |
| Cert IV + Diploma of Hospitality Mgmt 2年パッケージ | 109683G 112779F | 2年 | 42,800 |
| Diploma of Hospitality Mgmt(単独) | 112779F | 1年 | 23,200 |
| Cert III in Patisserie | 109736K | 1年 | 20,200 |
| Cert IV in Patisserie | 118338E | 1年6ヶ月 | 30,750 |
| Cert III in Hospitality 接客・ホール | 112775K | 6ヶ月 | 6,400 |
単位:AUD・課程の総額。TAFE Queensland の留学生向け価格表より。別途、教材費と1回限りの出願料がかかります。Certificate IV in Kitchen Management はブリスベン(South Bank)のほか、ロビーナ・ムールーラバ・トゥーンバ・ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーで開講。製菓とホスピタリティはSouth Bankのみです。
| 課程 | 期間 | 学費 | 内訳 |
|---|---|---|---|
| Cert III in Commercial Cookery Diplôme de Cuisine | 15ヶ月 実習6ヶ月込 | 40,673 | Basic 11,219/Intermediate 11,641/ Superior 13,838/実習 3,975 |
| Cert III in Patisserie Diplôme de Pâtisserie | 15ヶ月 実習6ヶ月込 | 40,673 | 料理と同額・同構成 |
| Cert IV in Kitchen Management | 6ヶ月 | 13,474 | Cert III 修了が前提 |
| Cert IV in Patisserie | 6ヶ月 | 13,474 | Cert III 修了が前提 |
| Advanced Diploma of Hospitality Mgmt | 6ヶ月 | 14,597 | Cert IV 修了が前提 |
| 3段積み上げ(Cert III → Cert IV → Adv Dip) | 約2年3ヶ月 | 68,744 | ― |
単位:AUD・課程の総額。出願料 AUD 250(返金不可)。Grand Diplôme®(料理+製菓)の学費は公式に公表されておらず、お問い合わせ扱いとなっています。留学生は FEE-HELP・VET Student Loans のいずれの対象にもなりません。
資格名ではなく、「Chefとして技能評価を受けられる状態」に到達するまでの学費で並べ直すと、次のようになります。この分野で最も実務的な比較の形です。
| 到達点 | William Angliss シドニー |
William Angliss メルボルン |
TAFE Queensland |
Le Cordon Bleu |
|---|---|---|---|---|
| Chefの資格 (Cert IVまで) | 27,000 1年6ヶ月 | 32,760 1年6ヶ月 | 33,300 1年6ヶ月 | 54,147 約1年9ヶ月 |
| 485ビザまで届く構成 (92週以上) | 35,400 2年・Diploma | 41,980 2年・Diploma | 42,800 2年・Diploma | 68,744 約2年3ヶ月・Adv Dip |
| 実習として含まれるもの | 48サービス期間 +10週間 | 48サービス期間 +10週間 | 240時間以上 | 6ヶ月 学校がマッチング |
| 差額 「485まで届く構成」で比較 | 基準 | +6,580 | +7,400 | +33,344 |
前のセクションの金額は、すべて定価です。ここでは、その定価が実際にどこまで動くのかをお伝えします。
最初に率直に申し上げます。クッカリーは、留学分野の中では奨学金が薄い分野です。大学の学位課程のように「授業料20%減額・申請不要」といった仕組みは、この分野には基本的にありません。
| 学校 | 奨学金の状況 | 留学生(新規入学)が使えるか |
|---|---|---|
| William Angliss | Sir William Angliss International Merit Scholarships(最大 AUD 3,000)ほか、記念奨学金・Nestlé Golden Chef’s Hat 奨学金 | △ Merit奨学金は1学期を修了した在学生が対象。新規入学時には申請できません |
| TAFE Queensland | Access・Merit・Merit Athlete の各奨学金(各 AUD 5,000) | ✗ 応募資格が豪州市民・永住者に限定されています |
| Le Cordon Bleu | 公表はブリスベン校 Advanced Diploma 向け AUD 10,000 のみ | △ 公式ページの対象年度が2024年入学のまま。最新の募集状況は要確認です |
ですので、この分野で学費を下げるレバーは、奨学金ではありません。実際に金額が動くのは、次の4つです。いずれも出願前に決める必要があるもので、入学後には手遅れになります。
すでに調理の経験や資格をお持ちの方には、これが最大のレバーです。RPL(Recognition of Prior Learning)は、日本での学習や実務経験を科目の修了として認めてもらう制度で、認められた分だけ期間と学費の両方が減ります。
対象になりうるのは、調理師専門学校の卒業、調理師免許、飲食店での実務経験など。ル・コルドン・ブルーの場合、Basic段階(AUD 11,219・3ヶ月)が免除されれば、それだけで11,000ドル以上が動きます。
William Anglissのシドニー校とメルボルン校の差は、前述のとおりDiplomaまでの2年構成で AUD 6,580。同じ学校、同じ資格、同じ入学時期でこの差です。
TAFEクイーンズランドでも、ブリスベン(South Bank)とゴールドコースト(Robina)、ケアンズなどで生活費が変わります。学費が同額でも、家賃相場の差で年間数千ドルの違いが出ます。学費と生活費を合わせた総額で比べてください。
この分野の課程は、まとめて申し込むほうが安くなる設計になっています。TAFEクイーンズランドの場合、Certificate IV(33,300)と Diploma 単独(23,200)を別々に取ると 56,500ドルですが、2年パッケージなら 42,800ドルです。差は 13,700ドル。
William Anglissも同様で、Certificate IV in Kitchen Management(メルボルン 32,760)にはCertificate IIIの学費が含まれています。「あとから足す」のではなく「最初から積んで申し込む」ほうが、学費もビザ手続きも有利です。
学生ビザでは2週間で48時間まで(長期休暇中は無制限)就労できます。そしてこの分野は、学んでいる内容がそのまま仕事になります。厨房のアシスタント、カフェ、ベーカリー。飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつです。
金額として明示することは避けますが、学費の一部を在学中の収入で賄える現実味が、他の分野より高いのは確かです。加えてその経験が、実習時間・職務経歴・卒業後の就職先の3つに同時につながります。
クッカリー分野の入学条件は、専門留学の中では低い部類です。大学の学位も、職歴も、GPAも要りません。ただし学校ごとの差は小さくないので、正確に整理します。
| 学校 | 学歴要件 | 英語要件 | 年齢 |
|---|---|---|---|
| William Angliss Cert III〜Adv Diploma | 豪州 Year 12 相当 =日本の高校卒業 | IELTS 6.0(各項目5.0以上) PTE 47/TOEFL iBT 67/CAE 161 | ― |
| William Angliss 学士 | Year 12 + ATAR 50以上 IB 25点/A-Level 3科目D以上も可 | IELTS 6.0(各項目5.5以上) | ― |
| TAFE Queensland Cert IV/Diploma | 豪州 Year 10 相当 =日本の高校1年修了程度 | Academic IELTS 6.0 (各項目5.5以上) | 17歳以上 1年目中に18歳になること |
| Le Cordon Bleu 料理・製菓 | 豪州 Year 11 相当 =日本の高校2年修了 | General IELTS 6.0 (各項目5.5以上) | 17.5歳以上 |
| Le Cordon Bleu 学士 | Year 12 + ATAR 60 | Academic IELTS 6.0 (各項目5.5以上) | ― |
足りなくても道はあります。3校とも附属または提携の語学学校(ELICOS)を持っており、必要な英語レベルまで学んでから本科に進む「パッケージ入学」が組めます。William Anglissは自校でELICOSを運営し、直接進学の経路を用意しています。
語学学校からのパッケージにすると、IELTSのスコアなしで学生ビザを申請できる(学校が定める内部テストで判定)ケースもあります。ただし期間と費用が伸びるため、「IELTSを受けてから行くか、語学学校を挟むか」は、かかる総額で比較してください。この試算も無料でお出しします。
出願要件という意味では、この分野の英語のハードルは高くありません。IELTS 6.0・各項目5.0〜5.5。大学院の「各項目6.0」や、看護・教員登録で求められる水準と比べれば、はるかに現実的です。
ただし、厨房で使う英語と、IELTSの英語は別物です。実習と授業で必要になるのは、指示を一度で聞き取る力、食材と器具の名称、アレルギーと衛生に関わる表現、そして騒がしい厨房でのやりとり。読解が得意でリスニングが苦手なタイプの方は、スコアが足りていても最初の数ヶ月に苦労します。
ですので、スコアが要件を満たしている方にも、渡航前にリスニングと厨房語彙を上げておくことをお勧めしています。必要であれば語学学校を数ヶ月組み込む設計もご提案します。手配は無料です。
クッカリーの資格には、実際の営業現場での実習が必ず含まれます。資格の要件として全国共通で定められている部分と、学校が上乗せしている部分があり、3校で形がはっきり違います。
| 学校 | 実習の形 | 実習先の手配 | 実習中の学費 |
|---|---|---|---|
| William Angliss | Cert III=最低48サービス期間 Cert IV=Term 5に10週間の職場実習 | 学校が業界パートナーと連携。 実習用レストランでの営業も課程に内包 | 通常の学期学費に含まれる |
| Le Cordon Bleu | 6ヶ月の就業実習(WIL) 15ヶ月課程の4割を占める | 学校のIndustry Engagementチームがマッチング。五つ星ホテル・シェフハット受賞レストランなど | AUD 3,975 のみ 総額の9.8% |
| TAFE Queensland | 240時間以上の職業実習 | 学校が支援。時間数が明示されている | 課程学費に含まれる |
Certificate III in Commercial Cookery の資格要件には、「48 service periods」という基準があります。これは時間数ではなく「営業サービスの回数」で数える単位で、実際に客に料理を出す営業を48回経験することを指します。ランチ営業1回、ディナー営業1回がそれぞれ1サービス期間です。
この基準は資格そのものに組み込まれているため、どの学校で取っても満たす必要があります。William Anglissのように学内に一般客が入る実習レストランを持つ学校は、この要件を校内で消化できる設計になっています。
学生ビザ(サブクラス500)では、就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。
この分野は、在学中の就労という点で恵まれています。理由は3つあります。
飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつです。そして皆さんは、その業種の専門教育を受けている最中です。他の分野の留学生と同じ求人に応募して、技術で差がつく数少ない状況です。
厨房で働いた経験は、実習要件、履歴書、そして卒業後の雇用先の3つに同時につながります。実習先で評価されればそのまま雇用され、Job Ready Programの12ヶ月就労もそこで完結する、という流れは珍しくありません。
厨房は指示と確認の連続です。教室で足りない部分が、現場で埋まります。逆に、現場に入らずに学校だけで終える方は、卒業時の英語力に差がつきやすい傾向があります。
卒業後にオーストラリアに残る場合、標準的な流れは「卒業生ビザ485 → 12ヶ月の就労 → 技能評価 → 永住申請」です。この道筋を、順に確認します。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 滞在期間 | 18ヶ月 |
| 年齢 | 申請時 35歳以下 |
| 資格の要件 | MLTSSL掲載職業に関連するディプロマ・準学士・トレード資格 =この分野では Chef(Cert IV以上)が該当。Cert IIIのみでは要件を満たしません |
| 学習要件 | CRICOS登録 92週以上・豪州で16暦月以上 複数の資格を合算して92週にすることは認められています |
| 技能評価 | 申請時に有効な技能評価、または申請済みであることの証明が必要 |
| 英語 | 指定の試験で所定のスコア(申請前12ヶ月以内に受験) |
| 申請料 | AUD 5,750(2026年7月1日から。従前は 4,600) |
クッカリーの技能評価は、Trades Recognition Australia(TRA)が行います。オーストラリアで資格を取った留学生向けの制度が Job Ready Program(JRP) です。
この分野にとって重要なのは、クッカリーがJRPの対象分野であるという点です。電気工事士・配管工・冷凍空調技術者はライセンス職として明示的に除外されていますが、Chef・Cookは対象に含まれています。
| 段階 | 内容 | 費用 |
|---|---|---|
| Job Ready Employment | プログラム登録。以後の就労が対象期間として記録される | AUD 490 |
| Job Ready Workplace Assessment | 職場での実技・技能評価。開始から約8ヶ月後に招待される | AUD 2,845 |
| Job Ready Final Assessment | 最終審査。14日以内に結果が出る | AUD 75 |
| 合計 | AUD 3,410 | |
技能評価が出たあと、使えるビザは職業によって変わります。ここでも Chef と Cook の差が効いてきます。
| ビザ | Chef(351311) | Cook・Pastrycook・Baker | ポイント |
|---|---|---|---|
| 独立技術移住 189 スポンサー不要の永住ビザ | ✓ 使えます | ✗ | MLTSSL掲載が条件。この分野で189に届くのはChefだけ |
| 州推薦 190 永住 | ✓ | ✓ | 州ごとに募集職種と条件が異なり、毎年変わります |
| 地方州推薦 491 5年の暫定ビザ→191で永住 | ✓ | ✓ | 地方に住み働くことが条件。ケアンズ・タウンズビルなどのキャンパスはここと相性が良い |
| 雇用主指名 482 Skills in Demand・就労ビザ | ✓ | ✓ | CSOL掲載。4職種とも対象。雇用主のスポンサーが必要 |
| 雇用主指名 186 永住 | ✓ | ✓ | 482から進むルートが一般的。Direct Entryは45歳未満 |
結論から言えば、クッカリーは「永住に届きうる分野」です。ただし、看護や教員のように「資格=登録=就職」が一直線につながる分野と比べると、いくつか現実的な条件があります。
Cert IIIで止めると Cook(STSOL)となり、独立技術移住(189)も、卒業生ビザ485の職業教育卒業ストリームも使えません。ここを外すと、その後の選択肢が州推薦と雇用主スポンサーだけになります。
技能評価(Job Ready Program)は12ヶ月のフルタイム就労が要件です。卒業してすぐ永住申請、という流れにはなりません。485ビザで働く期間が必ず挟まります。
2年課程から逆算すると、渡航時点で31〜32歳が実質的な上限です。35歳を超えている場合は485を使わず、技能評価 → 雇用主スポンサー(482 → 186)のルートになります。道がなくなるわけではありませんが、雇用主を見つける必要があります。
ChefはMLTSSLに載っていますが、189は点数制の競争です。年齢・英語・職歴・学歴で点数が決まり、招待されるかどうかは毎期の状況によります。「MLTSSLに載っている=必ず永住できる」ではありません。190・491・482との併用で設計するのが現実的です。
オーストラリア政府の職業情報サイト Your Career が公開しているデータです。これは求人サイトの募集額ではなく、実際に働いている人の統計です。
| 職種 | 収入中央値 (週) |
就業者数 | 公開求人 | 将来需要 | 年齢中央値 | 女性比率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Chef 351311 | 1,330ドル | 131,000人 | 3,792件 | 強い | 34歳 | 26% |
| Cook 351411 | 1,198ドル | 36,100人 | 1,655件 | 中程度 | 33歳 | 58% |
| Pastrycook 351112 | 1,353ドル | 6,800人 | 379件 | 中程度 | 36歳 | 63% |
出典:オーストラリア政府 Your Career。収入は全就業者の週あたり中央値です。Chefのフルタイム比率は78%、フルタイムの平均労働時間は週43時間。Cookのフルタイム比率は37%と低く、パートタイム中心の職種であることが数字に表れています。
まず、ChefとCookの就業者数の差にご注目ください。Chefが131,000人に対し、Cookは36,100人。オーストラリアの厨房で「一人前の職業」として数えられているのはChefのほうだということが、この数字に表れています。フルタイム比率も78%対37%と大きく違います。
一方で、労働時間も率直にお伝えしておきます。Chefのフルタイム平均労働時間は週43時間。オーストラリアの標準的な週38時間より長い職種です。夜間・週末の勤務も日常的にあります。「オーストラリアはワークライフバランスが良い」という一般論が、この職種にそのまま当てはまるとは限りません。
労働市場全体について付け加えると、Jobs and Skills Australia の2025年 Occupation Shortage List では、全職種の29%が人手不足とされています(2023年36%・2024年33%からの緩和傾向)。その中でChefの公開求人が約3,800件、政府の需要見通しが「強い」という状態にあります。
ここまでの内容を、目的別の具体的な組み立てに落とし込みます。ご自身に近いものをご覧ください。
おすすめの構成:Certificate III(1年)
William Angliss シドニー校で AUD 18,000、メルボルン校で 21,840。1年で資格が取れ、48サービス期間の実習が入り、在学中に現地の厨房で働けます。費用対効果という点では、この構成が最も優れています。
この目的であれば、485ビザもMLTSSLも関係ありません。「制度上の行き止まり」は、帰国する方にとっては行き止まりではないからです。ル・コルドン・ブルーを選ぶ理由が出てくるとすれば、ブランドの国際的な通用度と、6ヶ月の実習経験です。日本の飲食業界での評価という点では、この2つに価値を感じる方もいらっしゃいます。
おすすめの構成:Certificate III → Certificate IV → Diploma(2年)
William Angliss シドニー校 AUD 35,400/メルボルン校 41,980/TAFEクイーンズランド 42,800。2年=104週で485の学習要件(92週)を確実に満たし、Chefの資格も揃います。
この構成のポイントは、在学中の2年で現地の職歴を作っておくことです。実習先やアルバイト先がTRA承認雇用主であれば、卒業後そのまま就職してJob Ready Programの12ヶ月を積めます。485の18ヶ月のうち12ヶ月を技能評価に使い、残り6ヶ月で永住申請の準備をするという時間配分になります。
Diplomaを積む意味は、ビザ要件だけではありません。厨房の現場から、いずれ運営側(スーシェフ・キッチンマネージャー)に回る際に、この資格が効きます。
おすすめの構成:単位認定(RPL)を前提に設計する
日本の調理師専門学校卒業、調理師免許、飲食店での実務経験。これらはRPLの対象になりえます。認められれば期間と学費の両方が減ります。ル・コルドン・ブルーの場合、Basic段階(AUD 11,219・3ヶ月)が免除されるだけで大きな差になります。
ただし485を視野に入れる場合は注意が必要です。短縮した結果、CRICOS週数が92週を割ると卒業生ビザに進めません。「安く短く済ませる」ことと「485に届かせる」ことは、この段階で両立を検討すべき項目です。
また、経験が長い方にはそもそも留学せずに技能評価から入るという選択肢もありえます。オーストラリア国外で資格と経験を持つ方向けの評価制度がTRAにあり、これは「留学」ではなく「技能移住」のルートです。ご自身がどちらの位置にいるかで、答えが変わります。相談の最初に、ここを確認させてください。
おすすめの構成:目的を先に決める
485ビザは申請時35歳以下です。この年代では使えません。永住を目的にする場合、技能評価 → 雇用主スポンサー(482 → 186)が中心のルートになります。186のDirect Entryは45歳未満です。
ただし、このルートは雇用主を見つけることが前提になるため、難易度は上がります。最初から現地就職を想定した設計が必要です。
一方で、「技術と英語を身につけたい」「一度だけ海外の厨房を経験したい」という目的であれば、年齢はほとんど問題になりません。1年課程で十分に成立します。この年代のご相談では、目的をどこに置くかを最初に決めていただくことが、特に重要です。
クッカリーの学校を比べるときに、実際に効いてくる6点です。学校の知名度や写真の見栄えより、この6つのほうが留学の結果を左右します。
最優先です。Certificate IVまで一貫して組めるか、Diplomaまで積んだときのCRICOS週数が92週を超えるか。ここが、卒業後の選択肢を決めます。学校のパッケージ構成をそのまま受け入れるのではなく、自分の目的に合った長さになっているかを確認してください。
「実習あり」の中身は学校ごとに違います。時間数か、サービス期間か、週数か。そして実習先を学校が探すのか、学生が自力で探すのか。ル・コルドン・ブルーのように学校のチームがマッチングする方式は、英語に不安がある段階では大きな差になります。
実技の授業は朝が早いことがあります。片道1時間の通学が2年続くかどうかは、生活の質に直結します。ル・コルドン・ブルーの授業はTAFE構内で行われ、シドニー校(Ryde)は市中心部から約17km。住む場所と合わせて検討してください。
実技分野なので、設備と人数はそのまま学びの密度になります。William Anglissは実技クラス16名以内、17の実習キッチンと2つの実習レストランを公表しています。資料の写真ではなく、数字で確認してください。アンアルウェンでは実際に訪問して確認しています。
年4回入学の学校と、年2回の学校があります。「あと3ヶ月早く出発できれば、その分早く働き始められた」ということが実際に起こります。IELTSの受験時期、退職のタイミング、ビザの処理期間を逆算して選んでください。
調理経験がある方には、これが金額に直結します。学校によって、認定の範囲も判断の速さも違います。出願前に照会しておくべき項目で、入学後には手遅れです。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認しています。
クッカリー留学の準備は、おおむね出発の6〜9ヶ月前から始めるのが標準的です。英語のスコアが必要な場合は、そこからさらに前倒しになります。
帰るか残るか
6〜9ヶ月前
週数とRPLの
確認
種類を確認
してから受験
3〜4ヶ月前
GS・OSHC
2〜3ヶ月前
住居・銀行
オリエンテーション
費用の目安についても触れておきます。学生ビザの申請料は2026年7月1日から AUD 2,500(従前2,000)、卒業生ビザ485はAUD 5,750(従前4,600)に改定されました。加えてOSHC(海外学生健康保険)が単身で年 約779ドル、学校の出願料が AUD 100〜250程度、料理課程では制服・靴・道具で初期に 600〜700ドル程度かかります。これらを含めた総額のシミュレーションは、無料でお作りします。
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
学校選びや出願手続きはもちろん、留学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習先や卒業後の就職に関するご相談にも対応できます。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、目指す職種、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。この分野は厨房設備と1クラスの人数が学びを左右します。資料の写真だけではわかりません。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。学位ルート以外の進路のご相談も数多く扱ってきました。
制度の壁もそのままお伝えします。「Cert IIIだけでは485ビザに進めません」「その1年6ヶ月では92週に届かない可能性があります」「TAFEクイーンズランドの奨学金は留学生には使えません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
未経験でも入れますか?調理の経験がまったくありません。
入れます。Certificate IIIは未経験者向けの課程です。包丁の持ち方、衛生管理、基本的な調理法から始まります。実際、留学生の多くは未経験からのスタートです。
入学要件も、職歴ではなく学歴と英語だけです。TAFEクイーンズランドはYear 10相当(日本の高校1年修了程度)、ル・コルドン・ブルーはYear 11相当、William AnglissはYear 12相当。日本の高校を卒業していれば、3校すべてに出願できます。
ただし率直にお伝えすると、実技の授業は体力を使います。朝が早い日もあり、立ちっぱなしの時間も長くなります。「料理が好き」と「厨房で働ける」は少し違うので、その点だけは事前にご検討ください。
Certificate IIIだけでは、なぜ卒業生ビザ(485)が取れないのですか?
理由は2つあります。
ひとつめは職業リストです。485の職業教育卒業ストリームは、内務省の要件として「MLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)に掲載された職業に関連する資格」であることを求めています。Certificate III in Commercial Cookery が対応するのは Cook(351411) ですが、Cookはこのリストに載っていません。載っているのは Chef(351311) だけで、Chefに対応するのは Certificate IV です。
ふたつめは学習期間です。485には「CRICOS登録92週以上・豪州で16暦月以上」という学習要件があります。1年(2学期)の課程は、これを単体では満たしません。
対処はひとつで、Certificate IVまで積むことです。期間にして6ヶ月、費用にしておおむね AUD 9,000〜13,500 の追加。この6ヶ月で、卒業後18ヶ月の就労ビザと、独立技術移住(189)への道が開きます。
このページの3校のうち、結局どこがおすすめですか?
目的によって変わるので、一律のおすすめはお伝えしないようにしています。そのうえで、判断の目安をお伝えします。
費用を最も抑えたいなら William Angliss のシドニー校。Chefの資格まで AUD 27,000、Diplomaまでの2年で 35,400。3校で最も安く、資格は全国共通で同じものです。
実習の量とブランドを重視するなら ル・コルドン・ブルー。6ヶ月の実習を学校がマッチングする点は他の2校にはありません。ただし費用は Chefの資格まで 54,147 と、シドニー校の2倍になります。
高校を途中で離れている、または地方も検討したいなら TAFEクイーンズランド。入学要件がYear 10相当と最も緩やかで、ケアンズ・タウンズビルなど地方キャンパスがあります。
迷われている場合は、まずご自身の学歴と、帰国するか残る可能性を残したいかの2点を教えてください。そこで候補がかなり絞れます。
また、ご紹介できる学校はこの3校だけではありません。ご希望の都市や予算によっては、ここに挙げていない学校のほうが合うこともあります。その場合はそちらをご提案しますので、まずはご希望をお聞かせください。
同じ学校なのに、シドニーとメルボルンで学費が違うのはなぜですか?
William Angliss Institute は、メルボルン校とシドニー校で別々の学費表を公表しています。2026年の場合、学期あたりメルボルン AUD 10,920 に対しシドニー AUD 9,000。同じ課程・同じ資格・同じ入学時期で、学期ごとに 1,920ドルの差です。
Certificate III(1年)で3,840ドル、Certificate IVまでで5,760ドル、Diplomaまでの2年構成で6,580ドルの差になります。
理由は公表されていませんが、キャンパスごとに提供する課程の構成と規模が違うことが背景にあると考えられます。メルボルン本校は学士課程やベーカリー、食品工学まで擁する大規模キャンパスで、シドニー校は2018年開設のVET中心のキャンパスです。
いずれにせよ、この価格差は公表されている事実です。ただし生活費はシドニーのほうが高い傾向があるため、学費だけでなく総額で比較してください。両キャンパスの試算は無料でお出しします。
日本の調理師免許や実務経験は、活かせますか?
そのままオーストラリアの資格になるわけではありませんが、単位認定(RPL)で活かせる可能性があります。調理師専門学校の卒業、調理師免許、飲食店での実務経験は、いずれも認定の検討対象です。認められれば期間と学費の両方が減ります。
重要なのはタイミングです。RPLは出願時に申請するもので、入学後に申し出ても原則として遡って適用されません。職務経歴書・在職証明・免許・成績証明を、出願書類と一緒に出す必要があります。
ひとつ注意点があります。単位認定で期間が短くなると、CRICOS上の週数が92週を割ることがあります。485ビザを視野に入れている方は、「安くなること」と「短くなること」を切り分けて判断してください。
なお、実務経験がすでに長い方には、留学せずに技能評価から入る選択肢もありえます。これは「留学」ではなく「技能移住」のルートです。ご自身がどちらの位置にいるかで答えが変わりますので、まずご経歴をお聞かせください。
奨学金はありますか?
この分野は、奨学金が薄い分野です。正確にお伝えします。
TAFEクイーンズランドの奨学金(各 AUD 5,000)は、応募資格が豪州市民・永住者に限定されており、留学生は対象外です。William Angliss の Sir William Angliss International Merit Scholarships(最大 AUD 3,000)は留学生が対象ですが、1学期を修了した在学生向けで、新規入学時には申請できません。ル・コルドン・ブルーの公表分はブリスベン校 Advanced Diploma 向けの AUD 10,000 のみで、公式ページの対象年度が2024年入学のまま=要確認の状態です。
ですので、この分野では「奨学金で下げる」より「設計で下げる」のが正解です。実際に効くのは、①単位認定(RPL)、②キャンパスの選択(William Anglissのシドニーとメルボルンで最大6,580ドル差)、③パッケージ構成(TAFEクイーンズランドは単独申込より2年パッケージが13,700ドル安い)、④在学中の就労の4つ。この4つの検討は無料でお手伝いします。
在学中にアルバイトはできますか?
できます。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。
この分野は、学んだ内容がそのまま仕事になる数少ない分野です。飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつで、皆さんはその業種の専門教育を受けている最中。他分野の留学生と同じ求人に応募して、技術で差がつく状況です。
さらに重要なのは、この経験が「実習」「職務経歴」「卒業後の就職先」の3つに同時につながることです。実習先で評価されればそのまま雇用され、Job Ready Programの12ヶ月就労もそこで完結します。
ただし、実技の授業は体力を使います。夜のシフトを詰め込みすぎて出席率が落ちると、学生ビザの条件に影響します。「働けるだけ働く」ではなく「学業が回る範囲で働く」という順序でお考えください。
この分野で永住は目指せますか?
目指せます。ただし条件があります。
まず、Certificate IVまで積んで Chef(351311)になること。ChefはMLTSSL・CSOLの両方に掲載されており、独立技術移住(189)・州推薦(190・491)・雇用主スポンサー(482 → 186)のすべてが使えます。一方、Cert IIIで止まると Cook(351411)となり、STSOLとCSOLのみ=189が使えません。
次に、技能評価に12ヶ月の就労が必要だという点。Job Ready Programは週38時間以上・TRA承認雇用主のもとで12ヶ月というのが要件で、卒業直後に評価は出ません。485ビザで働く期間が必ず挟まります。
そして485は申請時35歳以下。2年課程から逆算すると、渡航時点で31〜32歳が実質的な上限です。
最後に率直な点を。189は点数制の競争です。MLTSSLに載っているからといって、必ず招待されるわけではありません。現実的には190・491・482との併用で設計します。「道はあるが、一直線ではない」というのが正確な状況です。
料理と製菓、どちらを選ぶべきですか?
市場の大きさで言えば料理、収入の中央値で言えば製菓です。数字でお伝えします。
料理:Chef 351311 の就業者数131,000人、公開求人 約3,800件、需要見通し「強い」。在学中のアルバイト先も見つけやすく、Chefとして技能評価まで進む方の大半がこちらです。
製菓:Pastrycook 351112 の就業者数は6,800人と小さい市場ですが、収入中央値は週1,353ドルと料理系で最も高い数字が出ています。就職先はホテルの製菓部門、専門店、ベーカリーカフェなど。
制度面では、製菓もCertificate IVまで進めばChefとして評価されます(SIT40721 Certificate IV in Patisserie は Chef の対応資格です)。Cert IIIで止まればPastrycook(STSOL)という構造は料理とまったく同じです。
両方を学ぶ選択肢もあります。William Anglissの二刀流パッケージ(メルボルン2年 AUD 43,680)、ル・コルドン・ブルーの Grand Diplôme®(2年・アデレード校では開講なし)。期間と学費が1.5倍前後になるため、目的と予算しだいです。
総額でいくら必要ですか?
構成によって変わります。代表的な3つでお示しします。
Certificate III(1年):学費 18,000(William Anglissシドニー)+教材・制服・道具 約1,400+生活費 約25,000=総額 AUD 44,000前後。
Certificate IVまで(1年6ヶ月):学費 27,000+約1,900+生活費 約37,500=総額 AUD 66,400前後。
Diplomaまで(2年):学費 35,400+約2,300+生活費 約50,000=総額 AUD 87,700前後。
これに学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日から)、OSHC(単身で年 約779ドル)、学校の出願料(AUD 100〜250)、財政要件の証明が加わります。永住まで進む場合は卒業生ビザ485の申請料 AUD 5,750と技能評価 AUD 3,410 も見込んでください。
この分野は在学中の就労で相殺できる幅が大きいのが特徴です。ご自身の条件でのシミュレーションを無料でお作りしますので、お気軽にご相談ください。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。目的の確認、資格の積み上げ方の設計、CRICOS週数の確認、単位認定(RPL)の照会、キャンパス比較、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
なお、学校が定める出願料(AUD 100〜250程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。
クッカリーと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。
同じ産業の、厨房の外側です。フロント・宿泊管理・レストラン運営・ホテル経営。この分野で Diploma of Hospitality Management まで積む方は、実質的に両分野にまたがることになります。「厨房に立ち続けるか、運営側に回るか」で迷っている方は、こちらと比較してください。
カフェ文化が根づくオーストラリアならではの短期コース。クッカリーの前に数週間だけ組み込む方もいらっしゃいます。在学中のアルバイト先を広げるという意味でも相性が良い分野です。
「学位ではなく、手に職で勝負する」という点で最も性格が近い分野です。同じくTAFE・VETで学び、TRAが技能評価を行い、Job Ready Programを使います。学歴要件が低く、永住との距離も近いという構造も共通しています。
将来的に自分の店を持つ、あるいは飲食企業の経営側に進むことを考える場合の選択肢です。Diploma of Hospitality Management のその先として検討される方が多い分野です。
まずは気軽にご相談ください。
相談・お見積りはすべて無料です。
「Cert IIIとCert IV、どちらまで積むべき?」「調理師免許は単位認定されますか?」「未経験でも大丈夫?」
どんな疑問でもOK。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。