オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアで料理人になる
── クッカリー留学は「どこで学ぶか」より先に、「どの資格まで積むか」で決まります

オーストラリアの制度では、Cook(調理人)とChef(シェフ)はまったく別の職業として扱われます。そして、卒業後に残る選択肢の広さが、この2つで大きく変わります。分かれ目は学校ではなく、Certificate III で止めるか、Certificate IV まで積むか。この1段の違いが何を意味するのかを、公式の制度と金額で整理しました。

1段Cert IIIとCert IVの差。ここで進める先が変わる
AUD 18,000Cert III(1年)の最安ライン。同じ資格が2倍以上の学校も
週 1,330ドルChefの収入中央値。Cookは1,198ドル
131,000人Chefの就業者数。求人は約3,800件が公開中

DATA ── クッカリー留学の要点

この分野とは
大学ではなく職業訓練(VET/TAFE)で学ぶ、商業調理の実技分野ですCommercial Cookery(料理)と Patisserie(製菓)が二本柱。ほかに Baking(パン)、Asian Cookery(アジア料理)、Catering Operations(給食・ケータリング)があります
中心となる資格
SIT30821 Certificate III in Commercial Cookery(1年)→ SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management(+6ヶ月)製菓は SIT31021 Certificate III in Patisserie → SIT40721 Certificate IV in Patisserie。その先に SIT50422 Diploma of Hospitality Management(ホスピタリティ経営)が続きます
職業コード
Chef 351311Cook 351411Pastrycook 351112Baker 351111MLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)に載っているのは Chef だけです。Cook・Pastrycook・Baker はSTSOL(短期リスト)掲載。4つとも CSOL(コアスキル職業リスト)には掲載されています
学費(留学生・定価)
Cert III(1年)AUD 18,000〜40,673/Chefの資格(Cert IVまで)AUD 27,000〜54,147同じ資格でも学校とキャンパスで2倍前後の開きがあります。この分野は「学校選び=金額選び」の幅が最も大きい分野のひとつです
英語要件
IELTS 6.0(各項目5.0〜5.5以上)学校によって必要な項目スコアと試験の種類(AcademicかGeneralか)が違います。ル・コルドン・ブルーは料理・製菓の課程に General IELTSを指定しています
学歴要件
学校ごとに大きく違います。TAFEクイーンズランド=Year 10相当/ル・コルドン・ブルー=Year 11相当/William Angliss=Year 12相当日本の高校を卒業していれば全校の要件を満たします。中退・高卒認定の場合は選べる学校が絞られます
実習
必修。ただし形が3通りに分かれますWilliam Angliss=Cert IIIで最低48サービス期間+Cert IVで10週間の職場実習/TAFEクイーンズランド=240時間以上の職業実習/ル・コルドン・ブルー=6ヶ月の就業実習(学校がマッチング)
在学中の就労
2週間で 48時間まで(長期休暇中は無制限)この分野は学んだ内容がそのまま現地の仕事になります。飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつで、実習先がそのまま就職先になることも珍しくありません
卒業後の就労ビザ
卒業生ビザ485(職業教育卒業ストリーム)で 18ヶ月ただし条件が厳しめです申請時 35歳以下CRICOS登録92週以上・豪州で16ヶ月以上の学習、そしてMLTSSL掲載職業に対応する資格技能評価が必要。=Chef(Cert IV以上)でないと、このストリームは使えません
技能評価
TRA(Trades Recognition Australia)が担当。Job Ready Program(12ヶ月のフルタイム就労・AUD 3,410)クッカリーはこの制度の対象分野です(電気・配管のように除外されていません)。登録490+職場評価2,845+最終審査75。週38時間以上・TRA承認雇用主のもとで12ヶ月
永住ルート
Chef MLTSSL掲載=独立技術移住(189)まで使えます/Cook・Pastrycook・Baker 州推薦(190・491)と雇用主スポンサー(482・186)のみこの差が、Certificate IVまで積むかどうかを決める最大の理由です
収入(週・中央値)
Chef 1,330ドル/Pastrycook 1,353ドル/Cook 1,198ドル豪州政府 Your Career の公開データ。Chefはフルタイム比率78%・週平均43時間と、労働時間が長めの職種である点も併せてご確認ください
向いている人
すでに調理の仕事をしている方(単位認定で期間と学費が動きます)/調理師学校を出た方/大学の学位がなく、学位ルートでは進めなかった方/英語のスコアが伸び悩んでいる方/手に職をつけて現地就職まで考えたい方

このページの結論 ── 3分でわかるクッカリー留学

  1. オーストラリアの制度では、CookとChefは別の職業です。Cook(351411)はSTSOL(短期リスト)、Chef(351311)はMLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)。技能評価はどちらもTRAが行いますが、MLTSSLに載っているのはChefだけです。日本語ではどちらも「料理人」ですが、留学の設計上はまったく別物として扱ってください。
  2. 分かれ目は、Certificate IIIで止めるか、Certificate IVまで積むかです。公式の対応表では、Cert III in Commercial Cookery(SIT30821)は Cook の資格、Cert IV in Kitchen Management(SIT40521)が Chef の資格です。製菓も同じで、Cert III in Patisserie は Pastrycook、Cert IV in Patisserie は Chef として評価されます。期間にして6ヶ月の差が、進める先を変えます。
  3. 卒業生ビザ(485)も、ここで効いてきます。職業教育卒業ストリームは「MLTSSL掲載職業に関連する資格」であることが条件です。つまりCert IIIだけでは、このストリームに進めません。加えてCRICOS 92週以上・豪州16ヶ月以上の学習要件があるため、1年課程を1本取っただけでは要件に届きません。
  4. 同じ資格でも、学校とキャンパスで学費が2倍近く違います。Certificate III(1年・定価)は、William Anglissのシドニー校で AUD 18,000、メルボルン校で AUD 21,840、ル・コルドン・ブルーで AUD 40,673(6ヶ月の実習を含む15ヶ月課程)。同じ学校でも都市が違うだけで年間4,000ドル近く変わります。この分野で最初に確認すべきは、この差です。
  5. この分野は奨学金が薄い分野です。率直にお伝えします。TAFEクイーンズランドの奨学金は豪州市民・永住者が対象、William Anglissの留学生向け奨学金(最大 AUD 3,000)は在学生対象で新規入学者には使えません。ですので「奨学金で下げる」のではなく「単位認定・キャンパス選択・積み上げ方で下げる」のがこの分野の正解です。動く金額は決して小さくありません。
  6. 労働市場は強く、学んだことがそのまま在学中の仕事になります。Chefの就業者数は131,000人、公開求人は約3,800件、政府の需要見通しは「強い」。学生ビザの就労枠(2週48時間)で厨房に入れば、実習・職歴・卒業後の雇用先が同時に育ちます。Job Ready Programの12ヶ月就労も、多くの場合そこで完結します。

この分野の全体像 ── 何を学び、何の資格が取れるのか

オーストラリアで「クッカリー留学」と呼ばれているのは、Commercial Cookery(商業調理)と Patisserie(製菓)を中心とした、職業訓練(VET)の分野です。大学の学位ではなく、AQF(オーストラリア資格枠組み)のレベル3〜5にあたる Certificate・Diploma を取ります。

学位ではありませんが、オーストラリアでは、この資格が「厨房で働くプロ」の共通言語になっています。求人の応募条件、賃金の等級、そして移住制度の技能評価。そのすべてで、Certificate III・Certificate IV という資格名が基準として使われます。

まず、この分野で取れる資格の全体像をご覧ください。資格コードは全国共通で、どの学校で取っても同じ資格として扱われます。

資格 コード 標準期間 対応する職業
(技能評価)
MLTSSL
掲載
Certificate III in Commercial Cookery
商業調理
SIT308211年Cook
351411
Certificate IV in Kitchen Management
厨房管理
SIT405211.5年
Cert III込み
Chef
351311
Certificate III in Patisserie
製菓
SIT310211年Pastrycook
351112
Certificate IV in Patisserie
製菓(上級)
SIT407211.5年
Cert III込み
Chef
351311
Certificate III in Baking
パン
FBP305211年Baker
351111
Certificate III in Asian Cookery
アジア料理
SIT311211年Cook
351411
Diploma of Hospitality Management
ホスピタリティ経営
SIT504222年
Cert IV込み

経営側の資格
「対応する職業」の欄は、想像ではなく公式の対応表にもとづくものです。Trades Recognition Australia(TRA)が公開している「Australian Qualifications by Occupation」という文書に、どの資格がどの職業の技能評価に使えるかが明記されています。Chef(351311)に対応するのは SIT40521 Certificate IV in Kitchen Management/SIT40721 Certificate IV in Patisserie/SIT40821 Certificate IV in Asian Cookery。Cook(351411)に対応するのは SIT30821/SIT31121/SIT30921、およびSIT40521 です。

料理と製菓、どちらを選ぶか

この分野の最初の選択は、学校でも都市でもなく、Commercial Cookery(料理)と Patisserie(製菓)のどちらに進むかです。両方を修めるコース(ル・コルドン・ブルーのGrand Diplôme®、William Anglissの二刀流パッケージ)もありますが、期間も学費も1.5倍前後になります。

01

料理(Commercial Cookery)

求人数・就業者数ともに最も多く、在学中のアルバイト先も見つけやすいのがこちら。Chefとして技能評価まで進む方の大半がこのルートです。Cert IVの名称が「Kitchen Management」になっているとおり、上位資格では調理そのものより厨房の運営・原価管理・人員配置を扱います。

02

製菓(Patisserie)

就業者数は Pastrycook 6,800人と小さい市場ですが、収入中央値は週1,353ドルと料理系で最も高い数字が出ています。就職先はホテルの製菓部門、専門店、ベーカリーカフェなど。Cert IVまで進めばChefとして評価される点は料理と同じです。

03

両方(二刀流)

William AnglissはCert III料理+Cert IV厨房管理+Cert IV製菓を2年で組むパッケージを用意しています(メルボルン AUD 43,680)。ル・コルドン・ブルーのGrand Diplôme®は料理と製菓の2資格を2年で取る構成です(アデレード校では開講なし)。

最大の分岐 ── CookとChefは別の職業です

日本語では、どちらも「料理人」「コック」と訳されます。実際、日本の厨房で「シェフ」と「コック」を制度的に区別することはほとんどありません。

オーストラリアでは、この2つは別々の職業コードを持つ、別の職業です。そして留学生にとっては、この違いが卒業後の選択肢を決めます。

項目 Cook(351411) Chef(351311)
スキルレベル32
必要な資格Certificate III
SIT30821 など
Certificate IV
SIT40521・SIT40721 など
MLTSSL
中長期戦略技能職業リスト
✗ 掲載なし✓ 掲載
STSOL
短期技能職業リスト
✓ 掲載
CSOL
コアスキル職業リスト
✓ 掲載✓ 掲載
独立技術移住(189)✗ 使えません✓ 使えます
州推薦(190・491)
雇用主スポンサー
(482・186)
卒業生ビザ485
職業教育卒業ストリーム

MLTSSL要件を満たさない
技能評価機関TRATRA
収入(週・中央値)1,198ドル1,330ドル
就業者数36,100人131,000人
この表の中で、留学の設計を最も左右するのは「卒業生ビザ485」の行です。485の職業教育卒業ストリーム(Post-Vocational Education Work stream)は、内務省の要件として「MLTSSLに掲載された職業に関連する資格であること」を求めています。Cook はMLTSSLに載っていません。つまり Certificate III だけで卒業した場合、このストリームには進めません。
逆に言えば、Certificate IV まで積むだけで、卒業後18ヶ月の就労ビザ、そして独立技術移住(189)までが射程に入ります。期間にして6ヶ月、学費にしておおむね AUD 9,000〜13,500 の追加です。

なぜ学校のウェブサイトを見ても、この違いが見えにくいのか

この構造がわかりにくいのには、理由があります。学校のコース紹介ページは、資格の内容を説明しても、移住制度との対応までは書いていないことが多いためです。「Certificate III in Commercial Cookery ── プロの厨房で通用する基礎技術を身につけます」という説明は正確ですが、その資格が Cook として評価されることまでは書かれていません。

もうひとつ、学校が最初からCertificate IVまでのパッケージで販売していることが多いため、違いが意識されないまま進むケースもあります。実際、TAFEクイーンズランドは留学生向けの価格表に Certificate III in Commercial Cookery を単独で掲載していません。留学生は Certificate IV in Kitchen Management(Cert IIIの内容を含む1年6ヶ月)から入る設計になっています。

相談
「1年で資格を取って帰りたい」というご相談について
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

「費用を抑えたいので、Certificate III の1年だけで」というご希望は、毎年多くいただきます。目的が「技術と英語を身につけて日本で活かす」ことであれば、この選択で何の問題もありません。1年でオーストラリアの調理資格が取れて、48サービス期間の実習も入り、在学中に現地の厨房で働けます。費用対効果は高い選択です。

ただ、「できれば現地に残りたい」「将来的に永住も考えたい」という気持ちが少しでもある場合は、話が変わります。1年課程の卒業時点では、卒業生ビザ485の学習要件(CRICOS 92週以上)にも、MLTSSL要件にも届きません。あとから「もう半年だけ足す」ということが、ビザの都合でできないこともあります。

ですので、ご相談の最初に必ず確認させていただくのが「帰るつもりか、残る可能性を残したいか」です。ここが決まると、選ぶべきコースの長さが自動的に決まります。迷っている場合は、Certificate IVまでの設計にしておくことをお勧めしています。あとから短くするのは簡単ですが、長くするのは難しいためです。

資格の積み上げ方 ── Cert III → Cert IV → Diploma

この分野の資格は、下から順に積み上がる設計になっています。上の資格を取ると、下の資格が自動的に含まれる形です。ですので「どこまで積むか」を最初に決めれば、期間も学費も自動的に決まります。

ルートA1年で資格を取り、日本に帰る

Cert III

商業調理
1年

48サービス期間

実習
(課程に内包)

Cook として資格取得

日本で活かす/
ワーホリで継続

学費の目安:AUD 18,000〜21,840(William Angliss/1年)。最短・最安のルートです。ただし485ビザには進めません。
ルートBChefの資格まで積む

Cert III

商業調理
1年

Cert IV

厨房管理
+6ヶ月

Chef として資格取得

MLTSSL掲載職
485の対象に

学費の目安:AUD 27,000〜33,300(1年6ヶ月)。Chefの資格はここで揃います。ただし1年6ヶ月=78週前後のため、485の92週要件には別途注意が必要です(次項)。
ルートC485ビザまで確実に届かせる

Cert III

商業調理

Cert IV

厨房管理

Diploma

ホスピタリティ
経営

485ビザ 18ヶ月

技能評価 →
永住申請へ

学費の目安:AUD 35,400〜42,800(2年)。2年=104週で92週要件を確実に満たします。Diplomaは経営側の資格で、将来スーシェフ・キッチンマネージャーへ進む際にも効きます。永住まで視野に入れる方には、私たちはこの構成をお勧めしています。
92週という数字にご注意ください。卒業生ビザ485のオーストラリア学習要件は、内務省の定義で「2学年分=CRICOSに92週として登録された学習」かつ「オーストラリアで16暦月以上」です。1年6ヶ月の課程は、CRICOS上の週数が92週に届かないことがあります。複数の資格を積んで合計92週にすることは認められていますので、出願前にCoE(入学許可証)に記載される週数を合計して確認するのが確実です。アンアルウェンでは、この確認を出願前に必ず行っています。

このページで取り上げる3校

オーストラリアでクッカリーを学べる学校は、州立TAFEから私立のカレッジまで数多くあります。アンアルウェンでご紹介できる学校もこの3校に限りません。ここでは、性格がはっきり違い、比較の軸がつかみやすい3校を例として取り上げます。

3校とも「料理を教える学校」ですが、成り立ちも、価格帯も、実習の設計もまったく違います。この3つを並べて見ていただくと、クッカリーの学校を選ぶときに何を比べればいいのかが見えてきます。まずはそれぞれの性格からお伝えします。

実際のご提案は、ご希望の都市、予算、学歴、英語力、そして「帰国するか現地に残る可能性を残したいか」をお伺いしたうえで組み立てます。ここに挙げていない学校のほうが合っている場合は、そちらをご提案します。

州立・専門特化William Angliss Institute(ウィリアム・アングリス)

オーストラリア政府が「食・観光・ホスピタリティ・イベント分野の専門訓練機関」として位置づけている、この分野の中核校です。85年以上の歴史があり、メルボルン本校(555 La Trobe Street)とシドニー校(Level 1, 11 Bowden Street, Alexandria NSW/2018年開設)の2キャンパスで留学生を受け入れています。

特徴は設備の規模です。公式資料によれば、17の実習用キッチン、4つの実習用ベーカリー、チョコレート専用ラボ、食品工学ラボ2室を備え、一般客が入れる実習レストランを運営しています(メルボルン=The Angliss Restaurant / The Bistro、シドニー=Restaurant Rubric / Café Imparo)。実技クラスは1クラス16名以内です。

もうひとつの特徴が、Certificate から学士まで一本でつながっていること。Bachelor of Culinary Management(調理経営学士・3年 AUD 68,640)まで用意されており、Certificate IV → Advanced Diploma → 学士へ積み上げる5年構成(AUD 91,240)も設定されています。

この学校を選ぶ理由になりやすい点

  • シドニー校がメルボルン本校より学費が安い(同じ課程・同じ資格で年間 AUD 3,840 の差)
  • 入学が2月・4月・7月・9月の年4回と多く、渡航時期を合わせやすい
  • Certificate IV はTerm 5に10週間の職場実習が組み込まれている
  • 学位まで進む可能性を残せる(将来の進路を狭めない)

William Angliss Institute の学校ページを見る

私立・国際ブランドLe Cordon Bleu(ル・コルドン・ブルー)

1895年パリ創立の、世界的に知られた料理学校です。オーストラリアではシドニー・メルボルン・アデレード・ブリスベンの4キャンパスで開講しています。

この学校で最初に理解しておく必要があるのは、キャンパスごとに開講している課程が違うことです。料理・製菓のCertificateは4校すべてにありますが、ホテル・レストラン経営の学士はシドニーのみ、修士4種はメルボルンのみ、国際ホテル経営修士(MIHM)はアデレードのみ。Grand Diplôme®はアデレードでは開講されていません。「都市から選ぶ」と、希望の課程がない、ということが起こります。

また、授業はいずれもTAFEの構内で行われます(シドニー=TAFE NSW Ryde、メルボルン=Holmesglen、アデレード=TAFE SA Regency Park、ブリスベン=TAFE QLD South Bank)。ブリスベン以外は市中心部から17〜25km離れており、通学時間を含めて検討が必要です。

この学校を選ぶ理由になりやすい点

  • 6ヶ月の就業実習が資格に組み込まれている(オプションのインターンではなく必修部分)
  • 実習先は学校のIndustry Engagementチームがマッチングする。学生が自力で探す方式ではない
  • 実習期間の学費は AUD 3,975 のみ(総額 40,673 の9.8%)。期間の4割を占めながら費用は1割弱
  • ブランドの国際的な通用度。日本や第三国で働く場合にも認知される

ル・コルドン・ブルーの学校ページを見る

州立・キャンパス網TAFE Queensland(TAFEクイーンズランド)

クイーンズランド州の州立職業訓練機関で、州内50以上のキャンパスを持つ最大規模のプロバイダーです。留学生向けのクッカリー課程は、ブリスベン(South Bank)を中心に、ゴールドコースト(Robina)、サンシャインコースト(Mooloolaba)、トゥーンバ、ケアンズ、タウンズビル、ウィットサンデーで開講されています。

この学校の設計上の特徴は、留学生の入口が Certificate IV in Kitchen Management になっていることです。留学生向けの価格表に Certificate III in Commercial Cookery が単独で掲載されておらず、Cert IIIの内容を含む1年6ヶ月の Certificate IV(AUD 33,300)から入る形になっています。結果として、最初からChefの資格に向かう構成です。

そこに6ヶ月の Diploma of Hospitality Management(AUD 9,500)を足した2年パッケージが AUD 42,800。2年=104週で、485ビザの92週要件を確実に満たす構成になっています。

この学校を選ぶ理由になりやすい点

  • 実習が240時間以上と明示されている(時間数が最初からわかる)
  • 入学要件がYear 10相当と3校で最も緩やか。高校を途中で離れた方でも出願できる
  • 都市も地方も選べる。ケアンズ・ウィットサンデーなど観光地のキャンパスは、地方指定地域として州推薦ビザ(491)の検討対象にもなる
  • ブリスベン・ゴールドコーストは、シドニー・メルボルンより生活費が抑えられる

TAFE Queensland の学校ページを見る

この3校は「同じものを違う値段で売っている」わけではありません。取れる資格コード(SIT30821・SIT40521 など)は全国共通で同じですが、そこに至る期間・実習の量と質・設備・入学のハードル・キャンパスの立地が違います。ですので比較の際は、学費だけを並べるのではなく、「同じ資格に到達するまでの総額」と「その間に何が含まれているか」で見てください。次の2つのセクションで、その形に整理しています。
なお、この見方はほかの学校を検討するときにもそのまま使えます。ご希望をお伺いしたうえで、この3校以外も含めてご提案します。

3校を横並びで比べる

ここまで読んで「で、結局どこがいいのか」と思われたはずです。カウンセリングでも、この段階でよく聞かれます。

そこで、いつもご相談のときにお見せしている比較を、そのまま表にしました。学費だけでなく、入学のハードルと実習の形も並べています。ご自身に引っかかる行が、たぶん1つか2つあります。そこが学校選びの起点になります。

項目 William Angliss Le Cordon Bleu TAFE Queensland
種別州立・専門特化私立・国際ブランド州立・総合
留学生が学べる都市メルボルン
シドニー
シドニー/メルボルン
アデレード/ブリスベン
ブリスベン/ゴールドコースト
ケアンズ/タウンズビル ほか
Cert III(1年)18,000(シドニー)
21,840(メルボルン)
40,673
15ヶ月・実習6ヶ月込

単独提供なし
Chefの資格まで
(Cert IV)
27,000(シドニー)
32,760(メルボルン)
54,147
40,673+13,474
33,300
1年6ヶ月
Diplomaまで
(2年構成)
35,400(シドニー)
41,980(メルボルン)
68,744
Adv Diploma まで
42,800
実習の形48サービス期間
+Cert IVで10週間
6ヶ月
学校がマッチング
240時間以上
学歴要件Year 12 相当Year 11 相当Year 10 相当
英語要件IELTS 6.0
各項目5.0以上
General IELTS 6.0
各項目5.5以上
Academic IELTS 6.0
各項目5.5以上
入学時期2月・4月・7月・9月1月・4月・7月・9月1月・4月・7月・10月
学位への接続Bachelor of
Culinary Management
学士・修士あり
キャンパス限定
提携大学への編入

金額はすべて AUD・2026年の留学生向け定価(総額)です。教材費・制服代・出願料・OSHCは含みません。入学時期は課程により異なる場合があります。

この表で最も見落とされやすいのが、William Anglissのシドニー校とメルボルン校の差です。同じ学校・同じ資格・同じ入学時期でありながら、シドニー校のほうが学期あたり AUD 1,920 安く設定されています。Certificate III(1年)で 3,840ドル、Certificate IVまでで 5,760ドル、Diplomaまでの2年構成では 6,580ドル の差になります。
一般には「シドニーは高い」という印象があるため、この価格差は意外に思われることが多い点です。ただし生活費はシドニーのほうが高い傾向があるため、学費だけで判断せず、総額で比較してください。アンアルウェンでは、両キャンパスの学費・家賃相場・通学圏を合わせた試算を無料でお出ししています。

3校の性格を一言でいうと

William Angliss ── 費用対効果と選択肢の広さ

同じ資格を最も抑えた費用で取れるのがこの学校です。特にシドニー校。加えて学士まで一本でつながっているため、途中で「経営側に回りたい」と思ったときの出口があります。入学が年4回あるのも実務的な利点です。

Le Cordon Bleu ── 実習の量とブランド

6ヶ月の就業実習を学校がマッチングする点が、他の2校にはない価値です。費用は最も高くなりますが、その6ヶ月に課される学費は AUD 3,975 のみ。「学費をほとんど払わずに現地で職歴を積む6ヶ月」という見方もできます。

TAFE Queensland ── 入りやすさと地方の選択肢

学歴要件がYear 10相当と最も緩やかで、最初からChefの資格に向かう設計です。ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーなど地方キャンパスがあり、州推薦ビザ(491)を視野に入れる場合の選択肢にもなります。

3校に共通していること

取れる資格コードは同じです。SIT30821 も SIT40521 も全国共通の資格で、技能評価に使えるかどうかは学校名ではなく資格コードで決まります。「有名校でないと技能評価に通らない」ということはありません。

学費比較(2026年・定価)

ここに並べる金額は、すべて「定価」です。各校が公式に公表している2026年の留学生向け価格そのままで、割引や単位認定を一切適用していない状態の数字です。実際にお支払いいただく額は、これより下がる可能性があります(次のセクションで詳しくご説明します)。

William Angliss Institute(2026年・留学生)

課程 CRICOS 期間 メルボルン シドニー
Cert III in Commercial Cookery109776B1年21,84018,000
Cert IV in Kitchen Management
Cert III を含む
109638A1年6ヶ月32,76027,000
Cert III in Patisserie109760K1年21,84018,000
Cert IV in Patisserie
Cert III を含む
109459D1年6ヶ月32,76027,000
Diploma of Hospitality Mgmt
Cert III+Cert IV を含む
111090C2年41,98035,400
Advanced Diploma of Hospitality Mgmt
Cert III+Cert IV を含む
111091B2年6ヶ月51,20043,800
料理+製菓(二刀流)
Cert III+Cert IV KM+Cert IV Pat
2年
シドニーは2年6ヶ月
43,68040,500
Cert III in Baking107366C1年21,840
Bachelor of Culinary Management117776B3年68,640

単位:AUD・課程の総額。William Angliss Institute の2026年 International Course Fees より。別途、教材費が年 約750ドル、料理課程は制服190ドル〜・靴65ドル〜・道具380ドル〜、製菓課程は制服95ドル〜・道具405ドル〜。初回学期の学費には返金不可の事務手数料 AUD 750 が含まれます。

TAFE Queensland(2026年・留学生)

課程 CRICOS 期間 学費
Cert IV in Kitchen Management
留学生の入口。Cert III の内容を含む
109683G1年6ヶ月33,300
Cert IV + Diploma of Hospitality Mgmt
2年パッケージ
109683G
112779F
2年42,800
Diploma of Hospitality Mgmt(単独)112779F1年23,200
Cert III in Patisserie109736K1年20,200
Cert IV in Patisserie118338E1年6ヶ月30,750
Cert III in Hospitality
接客・ホール
112775K6ヶ月6,400

単位:AUD・課程の総額。TAFE Queensland の留学生向け価格表より。別途、教材費と1回限りの出願料がかかります。Certificate IV in Kitchen Management はブリスベン(South Bank)のほか、ロビーナ・ムールーラバ・トゥーンバ・ケアンズ・タウンズビル・ウィットサンデーで開講。製菓とホスピタリティはSouth Bankのみです。

Le Cordon Bleu(2026年・留学生)

課程 期間 学費 内訳
Cert III in Commercial Cookery
Diplôme de Cuisine
15ヶ月
実習6ヶ月込
40,673Basic 11,219/Intermediate 11,641/
Superior 13,838/実習 3,975
Cert III in Patisserie
Diplôme de Pâtisserie
15ヶ月
実習6ヶ月込
40,673料理と同額・同構成
Cert IV in Kitchen Management6ヶ月13,474Cert III 修了が前提
Cert IV in Patisserie6ヶ月13,474Cert III 修了が前提
Advanced Diploma of Hospitality Mgmt6ヶ月14,597Cert IV 修了が前提
3段積み上げ(Cert III → Cert IV → Adv Dip)約2年3ヶ月68,744

単位:AUD・課程の総額。出願料 AUD 250(返金不可)。Grand Diplôme®(料理+製菓)の学費は公式に公表されておらず、お問い合わせ扱いとなっています。留学生は FEE-HELP・VET Student Loans のいずれの対象にもなりません。

同じゴールに到達するまでの総額で比べる

資格名ではなく、「Chefとして技能評価を受けられる状態」に到達するまでの学費で並べ直すと、次のようになります。この分野で最も実務的な比較の形です。

到達点 William Angliss
シドニー
William Angliss
メルボルン
TAFE
Queensland
Le Cordon
Bleu
Chefの資格
(Cert IVまで)
27,000
1年6ヶ月
32,760
1年6ヶ月
33,300
1年6ヶ月
54,147
約1年9ヶ月
485ビザまで届く構成
(92週以上)
35,400
2年・Diploma
41,980
2年・Diploma
42,800
2年・Diploma
68,744
約2年3ヶ月・Adv Dip
実習として含まれるもの48サービス期間
+10週間
48サービス期間
+10週間
240時間以上6ヶ月
学校がマッチング
差額
「485まで届く構成」で比較
基準+6,580+7,400+33,344
金額差だけを見れば、William Angliss のシドニー校が最も抑えられます。ただし、その差額が「何を買っているか」も併せてご覧ください。ル・コルドン・ブルーとの差額 AUD 33,344 は、学校がマッチングする6ヶ月の就業実習と、国際的なブランドに対するものです。TAFEクイーンズランドとの差額 AUD 7,400 は、入学要件の緩やかさ(Year 10相当)と、地方キャンパスを含む選択肢の広さに対するものです。
「安いから良い」「高いから良い」ではなく、ご自身が何を必要としているかで選んでください。私たちがカウンセリングでお伝えしているのも、この整理の仕方です。

定価からいくら下がるのか ── 奨学金と、それ以外の4つ

前のセクションの金額は、すべて定価です。ここでは、その定価が実際にどこまで動くのかをお伝えします。

最初に率直に申し上げます。クッカリーは、留学分野の中では奨学金が薄い分野です。大学の学位課程のように「授業料20%減額・申請不要」といった仕組みは、この分野には基本的にありません。

学校 奨学金の状況 留学生(新規入学)が使えるか
William AnglissSir William Angliss International Merit Scholarships(最大 AUD 3,000)ほか、記念奨学金・Nestlé Golden Chef’s Hat 奨学金
Merit奨学金は1学期を修了した在学生が対象。新規入学時には申請できません
TAFE QueenslandAccess・Merit・Merit Athlete の各奨学金(各 AUD 5,000)
応募資格が豪州市民・永住者に限定されています
Le Cordon Bleu公表はブリスベン校 Advanced Diploma 向け AUD 10,000 のみ
公式ページの対象年度が2024年入学のまま。最新の募集状況は要確認です

ですので、この分野で学費を下げるレバーは、奨学金ではありません。実際に金額が動くのは、次の4つです。いずれも出願前に決める必要があるもので、入学後には手遅れになります。

01 単位認定(RPL)── この分野で最も金額が動きます

すでに調理の経験や資格をお持ちの方には、これが最大のレバーです。RPL(Recognition of Prior Learning)は、日本での学習や実務経験を科目の修了として認めてもらう制度で、認められた分だけ期間と学費の両方が減ります。

対象になりうるのは、調理師専門学校の卒業調理師免許飲食店での実務経験など。ル・コルドン・ブルーの場合、Basic段階(AUD 11,219・3ヶ月)が免除されれば、それだけで11,000ドル以上が動きます。

RPLは「出願時」に申請するものです。入学してから「実は前職で同じことをやっていた」と申し出ても、原則として遡って適用されません。職務経歴書・在職証明・調理師免許・専門学校の成績証明を、出願書類と一緒に出すのが正しい進め方です。
ただし注意点がひとつ。単位認定で期間が短くなった結果、CRICOS上の週数が92週を割ってしまうことがあります。485ビザを視野に入れている方は、「安くなること」と「短くなること」を切り分けて判断する必要があります。この確認はアンアルウェンで無料で行っています。

02 キャンパスの選択 ── 同じ学校でも金額が違います

William Anglissのシドニー校とメルボルン校の差は、前述のとおりDiplomaまでの2年構成で AUD 6,580。同じ学校、同じ資格、同じ入学時期でこの差です。

TAFEクイーンズランドでも、ブリスベン(South Bank)とゴールドコースト(Robina)、ケアンズなどで生活費が変わります。学費が同額でも、家賃相場の差で年間数千ドルの違いが出ます。学費と生活費を合わせた総額で比べてください。

03 積み上げ方の設計 ── パッケージか、単独か

この分野の課程は、まとめて申し込むほうが安くなる設計になっています。TAFEクイーンズランドの場合、Certificate IV(33,300)と Diploma 単独(23,200)を別々に取ると 56,500ドルですが、2年パッケージなら 42,800ドルです。差は 13,700ドル。

William Anglissも同様で、Certificate IV in Kitchen Management(メルボルン 32,760)にはCertificate IIIの学費が含まれています。「あとから足す」のではなく「最初から積んで申し込む」ほうが、学費もビザ手続きも有利です。

04 在学中の就労 ── この分野は相殺できる幅が大きい

学生ビザでは2週間で48時間まで(長期休暇中は無制限)就労できます。そしてこの分野は、学んでいる内容がそのまま仕事になります。厨房のアシスタント、カフェ、ベーカリー。飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつです。

金額として明示することは避けますが、学費の一部を在学中の収入で賄える現実味が、他の分野より高いのは確かです。加えてその経験が、実習時間・職務経歴・卒業後の就職先の3つに同時につながります。

アンアルウェンを通していただくと、この4つの検討をすべて無料でお手伝いします。RPLの可能性の照会(学校の担当者に直接確認します)、両キャンパスの学費・生活費の試算、パッケージ構成の比較、CRICOS週数の確認。学費そのものは学校が決めるものなので、私たちが値引きすることはできません。できるのは、「同じゴールに、より短く・より安く到達する組み方を一緒に探すこと」です。この分野では、それが数千〜1万ドル単位の差になります。

入学条件・英語力

クッカリー分野の入学条件は、専門留学の中では低い部類です。大学の学位も、職歴も、GPAも要りません。ただし学校ごとの差は小さくないので、正確に整理します。

学校 学歴要件 英語要件 年齢
William Angliss
Cert III〜Adv Diploma
豪州 Year 12 相当
=日本の高校卒業
IELTS 6.0(各項目5.0以上)
PTE 47/TOEFL iBT 67/CAE 161
William Angliss
学士
Year 12 + ATAR 50以上
IB 25点/A-Level 3科目D以上も可
IELTS 6.0(各項目5.5以上)
TAFE Queensland
Cert IV/Diploma
豪州 Year 10 相当
=日本の高校1年修了程度
Academic IELTS 6.0
(各項目5.5以上)
17歳以上
1年目中に18歳になること
Le Cordon Bleu
料理・製菓
豪州 Year 11 相当
=日本の高校2年修了
General IELTS 6.0
(各項目5.5以上)
17.5歳以上
Le Cordon Bleu
学士
Year 12 + ATAR 60Academic IELTS 6.0
(各項目5.5以上)
見落としやすい2点があります。
ひとつはIELTSの種類です。ル・コルドン・ブルーの料理・製菓課程は General Training を指定しています。GeneralとAcademicは別の試験で、Academicで6.0を取っても、General指定の課程にそのまま出せるとは限りません。逆に、TAFEクイーンズランドは Academic 指定です。「どちらを受けるか」は、出願先を決めてから判断してください。先に受けてしまって取り直しになるケースを、私たちは何度も見ています。
もうひとつは学歴要件の差です。William Anglissは Year 12(高校卒業)相当を求めますが、TAFEクイーンズランドは Year 10 相当。高校を途中で離れた方、高卒認定で進んだ方にとっては、この差が「出願できる学校」を決めます。

英語のスコアが足りない場合

足りなくても道はあります。3校とも附属または提携の語学学校(ELICOS)を持っており、必要な英語レベルまで学んでから本科に進む「パッケージ入学」が組めます。William Anglissは自校でELICOSを運営し、直接進学の経路を用意しています。

語学学校からのパッケージにすると、IELTSのスコアなしで学生ビザを申請できる(学校が定める内部テストで判定)ケースもあります。ただし期間と費用が伸びるため、「IELTSを受けてから行くか、語学学校を挟むか」は、かかる総額で比較してください。この試算も無料でお出しします。

相談
英語について、率直にお伝えしていること
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

出願要件という意味では、この分野の英語のハードルは高くありません。IELTS 6.0・各項目5.0〜5.5。大学院の「各項目6.0」や、看護・教員登録で求められる水準と比べれば、はるかに現実的です。

ただし、厨房で使う英語と、IELTSの英語は別物です。実習と授業で必要になるのは、指示を一度で聞き取る力、食材と器具の名称、アレルギーと衛生に関わる表現、そして騒がしい厨房でのやりとり。読解が得意でリスニングが苦手なタイプの方は、スコアが足りていても最初の数ヶ月に苦労します。

ですので、スコアが要件を満たしている方にも、渡航前にリスニングと厨房語彙を上げておくことをお勧めしています。必要であれば語学学校を数ヶ月組み込む設計もご提案します。手配は無料です。

実習の中身 ── 学校ごとに設計が違う

クッカリーの資格には、実際の営業現場での実習が必ず含まれます。資格の要件として全国共通で定められている部分と、学校が上乗せしている部分があり、3校で形がはっきり違います。

学校 実習の形 実習先の手配 実習中の学費
William AnglissCert III=最低48サービス期間
Cert IV=Term 5に10週間の職場実習
学校が業界パートナーと連携。
実習用レストランでの営業も課程に内包
通常の学期学費に含まれる
Le Cordon Bleu6ヶ月の就業実習(WIL)
15ヶ月課程の4割を占める
学校のIndustry Engagementチームがマッチング。五つ星ホテル・シェフハット受賞レストランなどAUD 3,975 のみ
総額の9.8%
TAFE Queensland240時間以上の職業実習学校が支援。時間数が明示されている課程学費に含まれる

「サービス期間」とは何か

Certificate III in Commercial Cookery の資格要件には、「48 service periods」という基準があります。これは時間数ではなく「営業サービスの回数」で数える単位で、実際に客に料理を出す営業を48回経験することを指します。ランチ営業1回、ディナー営業1回がそれぞれ1サービス期間です。

この基準は資格そのものに組み込まれているため、どの学校で取っても満たす必要があります。William Anglissのように学内に一般客が入る実習レストランを持つ学校は、この要件を校内で消化できる設計になっています。

実習の報酬について、事前に理解しておいていただきたいことがあります。クッカリーの実習は、有給の場合も無給の場合もあり、受入先ごとに異なります。一律の保証はありません。ル・コルドン・ブルーの6ヶ月実習についても、報酬の有無と金額は受入先次第です。
「実習で生活費を賄える」という前提で資金計画を立てることは避けてください。一方で、費用面では明確に有利な期間です。ル・コルドン・ブルーの場合、6ヶ月の実習に課される学費は AUD 3,975 のみ。学費をほとんど払わずにオーストラリアに滞在し、現地の職歴を積める6ヶ月という見方ができます。そしてこの職歴が、卒業後の就職と技能評価の両方で効いてきます。

在学中の就労と生活

学生ビザ(サブクラス500)では、就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。

この分野は、在学中の就労という点で恵まれています。理由は3つあります。

01

学んだ内容が、そのまま仕事になる

飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつです。そして皆さんは、その業種の専門教育を受けている最中です。他の分野の留学生と同じ求人に応募して、技術で差がつく数少ない状況です。

02

実習・職歴・就職先が同時に育つ

厨房で働いた経験は、実習要件、履歴書、そして卒業後の雇用先の3つに同時につながります。実習先で評価されればそのまま雇用され、Job Ready Programの12ヶ月就労もそこで完結する、という流れは珍しくありません。

03

英語が「使う英語」になる

厨房は指示と確認の連続です。教室で足りない部分が、現場で埋まります。逆に、現場に入らずに学校だけで終える方は、卒業時の英語力に差がつきやすい傾向があります。

ただし、無理は禁物です。クッカリーの授業は実技が中心で、朝が早い日も、立ちっぱなしの日もあります。そこに夜のシフトを詰め込むと、出席率が落ちて学生ビザの条件に影響することがあります。学校には出席率の基準があり、下回ると報告義務が生じます。「働けるだけ働く」ではなく「学業が回る範囲で働く」という順序を、渡航前に確認しておいてください。

卒業後 ── 485ビザと技能評価(TRA)

卒業後にオーストラリアに残る場合、標準的な流れは「卒業生ビザ485 → 12ヶ月の就労 → 技能評価 → 永住申請」です。この道筋を、順に確認します。

卒業生ビザ485(職業教育卒業ストリーム)

要件内容
滞在期間18ヶ月
年齢申請時 35歳以下
資格の要件MLTSSL掲載職業に関連するディプロマ・準学士・トレード資格
=この分野では Chef(Cert IV以上)が該当。Cert IIIのみでは要件を満たしません
学習要件CRICOS登録 92週以上・豪州で16暦月以上
複数の資格を合算して92週にすることは認められています
技能評価申請時に有効な技能評価、または申請済みであることの証明が必要
英語指定の試験で所定のスコア(申請前12ヶ月以内に受験)
申請料AUD 5,750(2026年7月1日から。従前は 4,600)

技能評価 ── Job Ready Program(TRA)

クッカリーの技能評価は、Trades Recognition Australia(TRA)が行います。オーストラリアで資格を取った留学生向けの制度が Job Ready Program(JRP) です。

この分野にとって重要なのは、クッカリーがJRPの対象分野であるという点です。電気工事士・配管工・冷凍空調技術者はライセンス職として明示的に除外されていますが、Chef・Cookは対象に含まれています。

段階内容費用
Job Ready Employmentプログラム登録。以後の就労が対象期間として記録されるAUD 490
Job Ready Workplace Assessment職場での実技・技能評価。開始から約8ヶ月後に招待されるAUD 2,845
Job Ready Final Assessment最終審査。14日以内に結果が出るAUD 75
合計AUD 3,410
JRPの実質的な要件は「12ヶ月・週38時間以上・TRA承認雇用主」です。この3つのうち、留学生が最もつまずくのは「TRA承認雇用主」の部分です。どの飲食店でもよいわけではなく、雇用主側がTRAの承認を受ける必要があります。
ですので、卒業後の就職先探しは「働ければどこでもいい」ではありません。JRPに使えるかどうかを最初に確認する必要があります。逆に言えば、在学中の実習先がすでにTRA承認雇用主であれば、そのまま就職して12ヶ月を積むのが最短です。この確認は、在学中から始めておくべきものです。

永住ルートの現実

技能評価が出たあと、使えるビザは職業によって変わります。ここでも Chef と Cook の差が効いてきます。

ビザ Chef(351311) Cook・Pastrycook・Baker ポイント
独立技術移住 189
スポンサー不要の永住ビザ
✓ 使えますMLTSSL掲載が条件。この分野で189に届くのはChefだけ
州推薦 190
永住
州ごとに募集職種と条件が異なり、毎年変わります
地方州推薦 491
5年の暫定ビザ→191で永住
地方に住み働くことが条件。ケアンズ・タウンズビルなどのキャンパスはここと相性が良い
雇用主指名 482
Skills in Demand・就労ビザ
CSOL掲載。4職種とも対象。雇用主のスポンサーが必要
雇用主指名 186
永住
482から進むルートが一般的。Direct Entryは45歳未満

この分野の永住ルートを、正確にお伝えします

結論から言えば、クッカリーは「永住に届きうる分野」です。ただし、看護や教員のように「資格=登録=就職」が一直線につながる分野と比べると、いくつか現実的な条件があります。

条件1 Certificate IVまで積むこと

Cert IIIで止めると Cook(STSOL)となり、独立技術移住(189)も、卒業生ビザ485の職業教育卒業ストリームも使えません。ここを外すと、その後の選択肢が州推薦と雇用主スポンサーだけになります。

条件2 卒業直後には申請できない

技能評価(Job Ready Program)は12ヶ月のフルタイム就労が要件です。卒業してすぐ永住申請、という流れにはなりません。485ビザで働く期間が必ず挟まります。

条件3 485は35歳以下

2年課程から逆算すると、渡航時点で31〜32歳が実質的な上限です。35歳を超えている場合は485を使わず、技能評価 → 雇用主スポンサー(482 → 186)のルートになります。道がなくなるわけではありませんが、雇用主を見つける必要があります。

条件4 189は競争があります

ChefはMLTSSLに載っていますが、189は点数制の競争です。年齢・英語・職歴・学歴で点数が決まり、招待されるかどうかは毎期の状況によります。「MLTSSLに載っている=必ず永住できる」ではありません。190・491・482との併用で設計するのが現実的です。

ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。アンアルウェンでは、学校選びと課程の設計(どの資格まで積むか、CRICOS週数が足りるか、実習先がJRPに使えるか)までを無料でサポートし、移住の判断が必要な段階では、登録移民代理人をご紹介しています。制度は毎年変わりますので、出願前に必ず最新情報をご確認ください。

収入と労働市場

オーストラリア政府の職業情報サイト Your Career が公開しているデータです。これは求人サイトの募集額ではなく、実際に働いている人の統計です。

職種 収入中央値
(週)
就業者数 公開求人 将来需要 年齢中央値 女性比率
Chef
351311
1,330ドル131,000人3,792件強い34歳26%
Cook
351411
1,198ドル36,100人1,655件中程度33歳58%
Pastrycook
351112
1,353ドル6,800人379件中程度36歳63%

出典:オーストラリア政府 Your Career。収入は全就業者の週あたり中央値です。Chefのフルタイム比率は78%、フルタイムの平均労働時間は週43時間。Cookのフルタイム比率は37%と低く、パートタイム中心の職種であることが数字に表れています。

この数字の読み方

まず、ChefとCookの就業者数の差にご注目ください。Chefが131,000人に対し、Cookは36,100人。オーストラリアの厨房で「一人前の職業」として数えられているのはChefのほうだということが、この数字に表れています。フルタイム比率も78%対37%と大きく違います。

一方で、労働時間も率直にお伝えしておきます。Chefのフルタイム平均労働時間は週43時間。オーストラリアの標準的な週38時間より長い職種です。夜間・週末の勤務も日常的にあります。「オーストラリアはワークライフバランスが良い」という一般論が、この職種にそのまま当てはまるとは限りません。

労働市場全体について付け加えると、Jobs and Skills Australia の2025年 Occupation Shortage List では、全職種の29%が人手不足とされています(2023年36%・2024年33%からの緩和傾向)。その中でChefの公開求人が約3,800件、政府の需要見通しが「強い」という状態にあります。

ルート別の組み立て方

ここまでの内容を、目的別の具体的な組み立てに落とし込みます。ご自身に近いものをご覧ください。

パターンA技術と英語を身につけて、日本に帰る

おすすめの構成:Certificate III(1年)

William Angliss シドニー校で AUD 18,000、メルボルン校で 21,840。1年で資格が取れ、48サービス期間の実習が入り、在学中に現地の厨房で働けます。費用対効果という点では、この構成が最も優れています。

この目的であれば、485ビザもMLTSSLも関係ありません。「制度上の行き止まり」は、帰国する方にとっては行き止まりではないからです。ル・コルドン・ブルーを選ぶ理由が出てくるとすれば、ブランドの国際的な通用度と、6ヶ月の実習経験です。日本の飲食業界での評価という点では、この2つに価値を感じる方もいらっしゃいます。

パターンB現地就職まで目指したい(20代)

おすすめの構成:Certificate III → Certificate IV → Diploma(2年)

William Angliss シドニー校 AUD 35,400/メルボルン校 41,980/TAFEクイーンズランド 42,800。2年=104週で485の学習要件(92週)を確実に満たし、Chefの資格も揃います。

この構成のポイントは、在学中の2年で現地の職歴を作っておくことです。実習先やアルバイト先がTRA承認雇用主であれば、卒業後そのまま就職してJob Ready Programの12ヶ月を積めます。485の18ヶ月のうち12ヶ月を技能評価に使い、残り6ヶ月で永住申請の準備をするという時間配分になります。

Diplomaを積む意味は、ビザ要件だけではありません。厨房の現場から、いずれ運営側(スーシェフ・キッチンマネージャー)に回る際に、この資格が効きます。

パターンCすでに調理の実務経験がある(20代後半〜30代)

おすすめの構成:単位認定(RPL)を前提に設計する

日本の調理師専門学校卒業、調理師免許、飲食店での実務経験。これらはRPLの対象になりえます。認められれば期間と学費の両方が減ります。ル・コルドン・ブルーの場合、Basic段階(AUD 11,219・3ヶ月)が免除されるだけで大きな差になります。

ただし485を視野に入れる場合は注意が必要です。短縮した結果、CRICOS週数が92週を割ると卒業生ビザに進めません。「安く短く済ませる」ことと「485に届かせる」ことは、この段階で両立を検討すべき項目です。

また、経験が長い方にはそもそも留学せずに技能評価から入るという選択肢もありえます。オーストラリア国外で資格と経験を持つ方向けの評価制度がTRAにあり、これは「留学」ではなく「技能移住」のルートです。ご自身がどちらの位置にいるかで、答えが変わります。相談の最初に、ここを確認させてください。

パターンD35歳を超えている

おすすめの構成:目的を先に決める

485ビザは申請時35歳以下です。この年代では使えません。永住を目的にする場合、技能評価 → 雇用主スポンサー(482 → 186)が中心のルートになります。186のDirect Entryは45歳未満です。

ただし、このルートは雇用主を見つけることが前提になるため、難易度は上がります。最初から現地就職を想定した設計が必要です。

一方で、「技術と英語を身につけたい」「一度だけ海外の厨房を経験したい」という目的であれば、年齢はほとんど問題になりません。1年課程で十分に成立します。この年代のご相談では、目的をどこに置くかを最初に決めていただくことが、特に重要です。

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

クッカリーの学校を比べるときに、実際に効いてくる6点です。学校の知名度や写真の見栄えより、この6つのほうが留学の結果を左右します。

01

どの資格まで積める設計になっているか

最優先です。Certificate IVまで一貫して組めるか、Diplomaまで積んだときのCRICOS週数が92週を超えるか。ここが、卒業後の選択肢を決めます。学校のパッケージ構成をそのまま受け入れるのではなく、自分の目的に合った長さになっているかを確認してください。

02

実習の形と、手配は誰がするのか

「実習あり」の中身は学校ごとに違います。時間数か、サービス期間か、週数か。そして実習先を学校が探すのか、学生が自力で探すのか。ル・コルドン・ブルーのように学校のチームがマッチングする方式は、英語に不安がある段階では大きな差になります。

03

キャンパスの立地と通学時間

実技の授業は朝が早いことがあります。片道1時間の通学が2年続くかどうかは、生活の質に直結します。ル・コルドン・ブルーの授業はTAFE構内で行われ、シドニー校(Ryde)は市中心部から約17km。住む場所と合わせて検討してください。

04

設備と、1クラスの人数

実技分野なので、設備と人数はそのまま学びの密度になります。William Anglissは実技クラス16名以内、17の実習キッチンと2つの実習レストランを公表しています。資料の写真ではなく、数字で確認してください。アンアルウェンでは実際に訪問して確認しています。

05

入学時期と、渡航スケジュールの合わせやすさ

年4回入学の学校と、年2回の学校があります。「あと3ヶ月早く出発できれば、その分早く働き始められた」ということが実際に起こります。IELTSの受験時期、退職のタイミング、ビザの処理期間を逆算して選んでください。

06

単位認定(RPL)の受け入れ姿勢

調理経験がある方には、これが金額に直結します。学校によって、認定の範囲も判断の速さも違います。出願前に照会しておくべき項目で、入学後には手遅れです。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認しています。

出願から出発までの流れ

クッカリー留学の準備は、おおむね出発の6〜9ヶ月前から始めるのが標準的です。英語のスコアが必要な場合は、そこからさらに前倒しになります。

標準スケジュール目的の確認から渡航まで

目的の確認

帰るか残るか
6〜9ヶ月前

学校・課程の決定

週数とRPLの
確認

英語スコア

種類を確認
してから受験

出願・CoE

3〜4ヶ月前

ビザ申請

GS・OSHC
2〜3ヶ月前

渡航

住居・銀行
オリエンテーション

この流れのうち、アンアルウェンが無料でお手伝いするのは全工程です。学校選び、RPLの照会、CRICOS週数の確認、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、OSHC手配、住居手配、渡航前オリエンテーション、そして渡航後のサポートまで。
この分野で、順番を間違えると取り返しがつかない項目が3つあります。
  • IELTSの種類(AcademicかGeneralか)── 出願先を決めてから受験してください
  • RPLの申請 ── 出願書類と一緒に出すもので、入学後には適用されません
  • CRICOS週数の確認 ── CoEが出てから「92週に足りない」と気づいても、コース変更には手続きと時間がかかります
この3つは、アンアルウェンでは出願前に必ず確認する項目としています。

費用の目安についても触れておきます。学生ビザの申請料は2026年7月1日から AUD 2,500(従前2,000)、卒業生ビザ485はAUD 5,750(従前4,600)に改定されました。加えてOSHC(海外学生健康保険)が単身で年 約779ドル、学校の出願料が AUD 100〜250程度、料理課程では制服・靴・道具で初期に 600〜700ドル程度かかります。これらを含めた総額のシミュレーションは、無料でお作りします。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、留学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習先や卒業後の就職に関するご相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、目指す職種、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。この分野は厨房設備と1クラスの人数が学びを左右します。資料の写真だけではわかりません。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。学位ルート以外の進路のご相談も数多く扱ってきました。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

制度の壁もそのままお伝えします。「Cert IIIだけでは485ビザに進めません」「その1年6ヶ月では92週に届かない可能性があります」「TAFEクイーンズランドの奨学金は留学生には使えません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
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オーストラリア クッカリー留学 よくある質問

未経験でも入れますか?調理の経験がまったくありません。

入れます。Certificate IIIは未経験者向けの課程です。包丁の持ち方、衛生管理、基本的な調理法から始まります。実際、留学生の多くは未経験からのスタートです。
入学要件も、職歴ではなく学歴と英語だけです。TAFEクイーンズランドはYear 10相当(日本の高校1年修了程度)、ル・コルドン・ブルーはYear 11相当、William AnglissはYear 12相当。日本の高校を卒業していれば、3校すべてに出願できます。
ただし率直にお伝えすると、実技の授業は体力を使います。朝が早い日もあり、立ちっぱなしの時間も長くなります。「料理が好き」と「厨房で働ける」は少し違うので、その点だけは事前にご検討ください。

Certificate IIIだけでは、なぜ卒業生ビザ(485)が取れないのですか?

理由は2つあります。
ひとつめは職業リストです。485の職業教育卒業ストリームは、内務省の要件として「MLTSSL(中長期戦略技能職業リスト)に掲載された職業に関連する資格」であることを求めています。Certificate III in Commercial Cookery が対応するのは Cook(351411) ですが、Cookはこのリストに載っていません。載っているのは Chef(351311) だけで、Chefに対応するのは Certificate IV です。
ふたつめは学習期間です。485には「CRICOS登録92週以上・豪州で16暦月以上」という学習要件があります。1年(2学期)の課程は、これを単体では満たしません。
対処はひとつで、Certificate IVまで積むことです。期間にして6ヶ月、費用にしておおむね AUD 9,000〜13,500 の追加。この6ヶ月で、卒業後18ヶ月の就労ビザと、独立技術移住(189)への道が開きます。

このページの3校のうち、結局どこがおすすめですか?

目的によって変わるので、一律のおすすめはお伝えしないようにしています。そのうえで、判断の目安をお伝えします。
費用を最も抑えたいなら William Angliss のシドニー校。Chefの資格まで AUD 27,000、Diplomaまでの2年で 35,400。3校で最も安く、資格は全国共通で同じものです。
実習の量とブランドを重視するなら ル・コルドン・ブルー。6ヶ月の実習を学校がマッチングする点は他の2校にはありません。ただし費用は Chefの資格まで 54,147 と、シドニー校の2倍になります。
高校を途中で離れている、または地方も検討したいなら TAFEクイーンズランド。入学要件がYear 10相当と最も緩やかで、ケアンズ・タウンズビルなど地方キャンパスがあります。
迷われている場合は、まずご自身の学歴と、帰国するか残る可能性を残したいかの2点を教えてください。そこで候補がかなり絞れます。
また、ご紹介できる学校はこの3校だけではありません。ご希望の都市や予算によっては、ここに挙げていない学校のほうが合うこともあります。その場合はそちらをご提案しますので、まずはご希望をお聞かせください。

同じ学校なのに、シドニーとメルボルンで学費が違うのはなぜですか?

William Angliss Institute は、メルボルン校とシドニー校で別々の学費表を公表しています。2026年の場合、学期あたりメルボルン AUD 10,920 に対しシドニー AUD 9,000。同じ課程・同じ資格・同じ入学時期で、学期ごとに 1,920ドルの差です。
Certificate III(1年)で3,840ドル、Certificate IVまでで5,760ドル、Diplomaまでの2年構成で6,580ドルの差になります。
理由は公表されていませんが、キャンパスごとに提供する課程の構成と規模が違うことが背景にあると考えられます。メルボルン本校は学士課程やベーカリー、食品工学まで擁する大規模キャンパスで、シドニー校は2018年開設のVET中心のキャンパスです。
いずれにせよ、この価格差は公表されている事実です。ただし生活費はシドニーのほうが高い傾向があるため、学費だけでなく総額で比較してください。両キャンパスの試算は無料でお出しします。

日本の調理師免許や実務経験は、活かせますか?

そのままオーストラリアの資格になるわけではありませんが、単位認定(RPL)で活かせる可能性があります。調理師専門学校の卒業、調理師免許、飲食店での実務経験は、いずれも認定の検討対象です。認められれば期間と学費の両方が減ります。
重要なのはタイミングです。RPLは出願時に申請するもので、入学後に申し出ても原則として遡って適用されません。職務経歴書・在職証明・免許・成績証明を、出願書類と一緒に出す必要があります。
ひとつ注意点があります。単位認定で期間が短くなると、CRICOS上の週数が92週を割ることがあります。485ビザを視野に入れている方は、「安くなること」と「短くなること」を切り分けて判断してください。
なお、実務経験がすでに長い方には、留学せずに技能評価から入る選択肢もありえます。これは「留学」ではなく「技能移住」のルートです。ご自身がどちらの位置にいるかで答えが変わりますので、まずご経歴をお聞かせください。

奨学金はありますか?

この分野は、奨学金が薄い分野です。正確にお伝えします。
TAFEクイーンズランドの奨学金(各 AUD 5,000)は、応募資格が豪州市民・永住者に限定されており、留学生は対象外です。William Angliss の Sir William Angliss International Merit Scholarships(最大 AUD 3,000)は留学生が対象ですが、1学期を修了した在学生向けで、新規入学時には申請できません。ル・コルドン・ブルーの公表分はブリスベン校 Advanced Diploma 向けの AUD 10,000 のみで、公式ページの対象年度が2024年入学のまま=要確認の状態です。
ですので、この分野では「奨学金で下げる」より「設計で下げる」のが正解です。実際に効くのは、①単位認定(RPL)、②キャンパスの選択(William Anglissのシドニーとメルボルンで最大6,580ドル差)、③パッケージ構成(TAFEクイーンズランドは単独申込より2年パッケージが13,700ドル安い)、④在学中の就労の4つ。この4つの検討は無料でお手伝いします。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。
この分野は、学んだ内容がそのまま仕事になる数少ない分野です。飲食業は留学生の就労先として最も求人が多い業種のひとつで、皆さんはその業種の専門教育を受けている最中。他分野の留学生と同じ求人に応募して、技術で差がつく状況です。
さらに重要なのは、この経験が「実習」「職務経歴」「卒業後の就職先」の3つに同時につながることです。実習先で評価されればそのまま雇用され、Job Ready Programの12ヶ月就労もそこで完結します。
ただし、実技の授業は体力を使います。夜のシフトを詰め込みすぎて出席率が落ちると、学生ビザの条件に影響します。「働けるだけ働く」ではなく「学業が回る範囲で働く」という順序でお考えください。

この分野で永住は目指せますか?

目指せます。ただし条件があります。
まず、Certificate IVまで積んで Chef(351311)になること。ChefはMLTSSL・CSOLの両方に掲載されており、独立技術移住(189)・州推薦(190・491)・雇用主スポンサー(482 → 186)のすべてが使えます。一方、Cert IIIで止まると Cook(351411)となり、STSOLとCSOLのみ=189が使えません。
次に、技能評価に12ヶ月の就労が必要だという点。Job Ready Programは週38時間以上・TRA承認雇用主のもとで12ヶ月というのが要件で、卒業直後に評価は出ません。485ビザで働く期間が必ず挟まります。
そして485は申請時35歳以下。2年課程から逆算すると、渡航時点で31〜32歳が実質的な上限です。
最後に率直な点を。189は点数制の競争です。MLTSSLに載っているからといって、必ず招待されるわけではありません。現実的には190・491・482との併用で設計します。「道はあるが、一直線ではない」というのが正確な状況です。

料理と製菓、どちらを選ぶべきですか?

市場の大きさで言えば料理、収入の中央値で言えば製菓です。数字でお伝えします。
料理:Chef 351311 の就業者数131,000人、公開求人 約3,800件、需要見通し「強い」。在学中のアルバイト先も見つけやすく、Chefとして技能評価まで進む方の大半がこちらです。
製菓:Pastrycook 351112 の就業者数は6,800人と小さい市場ですが、収入中央値は週1,353ドルと料理系で最も高い数字が出ています。就職先はホテルの製菓部門、専門店、ベーカリーカフェなど。
制度面では、製菓もCertificate IVまで進めばChefとして評価されます(SIT40721 Certificate IV in Patisserie は Chef の対応資格です)。Cert IIIで止まればPastrycook(STSOL)という構造は料理とまったく同じです。
両方を学ぶ選択肢もあります。William Anglissの二刀流パッケージ(メルボルン2年 AUD 43,680)、ル・コルドン・ブルーの Grand Diplôme®(2年・アデレード校では開講なし)。期間と学費が1.5倍前後になるため、目的と予算しだいです。

総額でいくら必要ですか?

構成によって変わります。代表的な3つでお示しします。
Certificate III(1年):学費 18,000(William Anglissシドニー)+教材・制服・道具 約1,400+生活費 約25,000=総額 AUD 44,000前後
Certificate IVまで(1年6ヶ月):学費 27,000+約1,900+生活費 約37,500=総額 AUD 66,400前後
Diplomaまで(2年):学費 35,400+約2,300+生活費 約50,000=総額 AUD 87,700前後
これに学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日から)、OSHC(単身で年 約779ドル)、学校の出願料(AUD 100〜250)、財政要件の証明が加わります。永住まで進む場合は卒業生ビザ485の申請料 AUD 5,750技能評価 AUD 3,410 も見込んでください。
この分野は在学中の就労で相殺できる幅が大きいのが特徴です。ご自身の条件でのシミュレーションを無料でお作りしますので、お気軽にご相談ください。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。目的の確認、資格の積み上げ方の設計、CRICOS週数の確認、単位認定(RPL)の照会、キャンパス比較、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
なお、学校が定める出願料(AUD 100〜250程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

クッカリーと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

ホスピタリティー留学

同じ産業の、厨房の外側です。フロント・宿泊管理・レストラン運営・ホテル経営。この分野で Diploma of Hospitality Management まで積む方は、実質的に両分野にまたがることになります。「厨房に立ち続けるか、運営側に回るか」で迷っている方は、こちらと比較してください。

バリスタトレーニング

カフェ文化が根づくオーストラリアならではの短期コース。クッカリーの前に数週間だけ組み込む方もいらっしゃいます。在学中のアルバイト先を広げるという意味でも相性が良い分野です。

建設・技術トレード

「学位ではなく、手に職で勝負する」という点で最も性格が近い分野です。同じくTAFE・VETで学び、TRAが技能評価を行い、Job Ready Programを使います。学歴要件が低く、永住との距離も近いという構造も共通しています。

ビジネス留学

将来的に自分の店を持つ、あるいは飲食企業の経営側に進むことを考える場合の選択肢です。Diploma of Hospitality Management のその先として検討される方が多い分野です。

まずは気軽にご相談ください。
相談・お見積りはすべて無料です。

「Cert IIIとCert IV、どちらまで積むべき?」「調理師免許は単位認定されますか?」「未経験でも大丈夫?」
どんな疑問でもOK。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月3日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・資格制度・技能評価・ビザ情報は、William Angliss Institute・Le Cordon Bleu Australia・TAFE Queensland の公式資料、Trades Recognition Australia、オーストラリア内務省、Jobs and Skills Australia、Your Career の公式情報をもとに、アンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。学費はすべて2026年の留学生向け定価(AUD・課程総額)で、教材費・制服代・出願料・OSHC・生活費は含みません。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。職業リスト(MLTSSL・STSOL・CSOL)および技能評価の要件は変更されることがあり、最終的な判断は各機関が行います。
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