オーストラリアで
通訳・翻訳を学ぶ

NAATI認定 / 大学比較 / 学費 / 永住ルート

オーストラリアには NAATI という国の通訳・翻訳資格制度があり、日本語⇔英語で受験できます。 そして日本語で学べる大学院が5校あります。 一方で、日本語話者には専門学校ルートが事実上ないという制約もあります。事実にもとづいて整理します。

日本語クラスの開講状況を無料で確認する 学費を見る

Cost
39,360A$〜/年(RMIT・2026年)2年総額は 約78,700 A$。UQは 96,200/UNSWは 103,000マッコーリーは1.5年で修了できるため、総額では有利になる可能性があります
Entry
6.5IELTS(各6.0)/修士1.5〜2年
Life
3,200A$/月の目安(在学中の就労)
Outcome
78% がパートタイム(通訳者の就業形態)
この分野は通訳者のパートタイム比率が高く、フルタイム給与の中央値が政府統計で算出されていません。そのため他ページのような年収の数字は置かず、就業形態の実態を示しています。学費は奨学金適用前の定価です。要件は毎年改定されるため、出願時の最新情報を無料でお調べします。

Summary — 3分でわかる

このページの結論

01

日本語で学べる大学院が5校あります

クイーンズランド大学は日本語⇔英語の専用ストリームを持ち、授業は日本語母語の教員が担当します。UNSW・マッコーリー大学・RMIT・西シドニー大学も日本語に対応しています。

02

日本語話者にとって、専門学校(VET)ルートは事実上ありません

NAATI認定のアドバンスドディプロマを持つRMITは日本語を開講しておらず、そもそも学生ビザの留学生は受講できません。SIITも8言語の中に日本語がありません。選べるのは大学院ルートです。

03

コースを修了しても、それだけでは資格になりません

NAATI認定コースの修了は受験資格であり、その後に別途NAATIの試験を受けます。しかも修了から3年以内という期限があります。

04

学費は年 A$39,360〜49,500

最安はRMIT(39,360/2026年)。マッコーリー大学は1.5年で修了できるため、総額では有利になる可能性があります。「年いくら」ではなく「修了までいくら」で比べてください。

05

永住は「翻訳者」と「通訳者」で扱いが違います

翻訳者(272413)はCSOL掲載、通訳者(272412)は掲載なし。ただしNAATIのCCL試験に合格すれば、職種にかかわらず永住申請で5点加算されます(日本語も対象、受験料 A$814)。

06

仕事の現実も知っておいてください

オーストラリアの通訳者は約3,900人、うち78%がパートタイム。この分野は「正社員になる」より「専門と信頼を積み上げる」働き方です。AI時代に残るのは、法廷・医療・会議など、責任を人が引き受ける領域です。

職業リスト・NAATIの要件は毎年見直されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

01 — Two professions

通訳と翻訳は、別の仕事です

同じ「訳す」でも、必要な能力はかなり違います。 オーストラリアの資格制度(NAATI)も、大学のカリキュラムも、この2つを別の職業として扱っています。 まずここを分けて考えるのが出発点です。

通訳 ── 話される言葉を、その場で

01

持ち時間は数秒。訂正はできません。記憶、要約、判断、そして胆力が問われます。逐次通訳・同時通訳・サイトトランスレーションを訓練します。

翻訳 ── 書かれた言葉を、練り上げて

02

時間をかけて調べ、推敲できます。その代わり文章そのものの品質で評価されます。契約書、医療文書、字幕など分野ごとに作法が異なります。

共通するのは「倫理」

03

NAATIが4つの前提条件のひとつに倫理的能力を挙げているとおり、守秘義務・中立性・役割の線引きは、この職業の中核です。

「英語ができる」と「通訳ができる」は違います。UNSWで法廷通訳研究を牽引してきた Sandra Hale 教授は、通訳の仕事をこう説明しています ──「言葉を移し替えているのではなく、意味を解釈している。しかもそれを即座に行わなければならない」。ニュアンス、トーン、文化的文脈を瞬時に処理し、分析的・文化的・倫理的な判断を絶えず下す。訓練を受けた経験そのものが、この職業の土台になります。

02 — NAATI

NAATI認定とは ── 資格の全体像

NAATI(National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)は、 オーストラリアとニュージーランドで通訳者・翻訳者を認定する唯一の機関です。 政府機関、病院、裁判所、移民手続きの現場で「NAATI認定であること」が実質的な前提になっています。

認定を得るまでの4つの前提条件

  • 01 正式な訓練 ── 通訳・翻訳のフォーマルな教育を受けていること。NAATI認定コース(Endorsed Qualification)の修了が最短ルートです
  • 02 言語能力 ── 英語(またはAuslan)と対象言語の両方で、職業として通用する水準にあること
  • 03 倫理的能力 ── 職業倫理綱領を理解し、守秘義務・中立性・役割の限界を実務で守れること
  • 04 異文化理解能力 ── 言語の背後にある文化的要素を認識し、扱えること。単なる語学力とは区別されます

主な認定区分と試験

認定区分必要な学歴(認定コースの場合)試験の内容受験料
Certified Provisional Interpreter
CPI/通訳の入口
NAATI認定のディプロマ以上(AQF5以上)対話通訳3課題(対面2・遠隔1)。各10〜12分のロールプレイA$660
Certified Interpreter
CI/通訳の標準資格
NAATI認定のアドバンスドディプロマ以上=大学院コースが該当6課題。サイトトランスレーション2・逐次2・同時2(医療・法律等を含む)A$440
Certified Translator
CT/翻訳の標準資格
NAATI認定のアドバンスドディプロマ以上3課題(翻訳2・改訂1)。全課題で各評価項目Band 2以上が必要A$605
※方向ごと
専門認定
法廷通訳・医療通訳ほか
対応するユニットを含む認定コースの修了分野特化の試験。マッコーリー大学は法廷・医療の専門通訳に対応要確認
← 横にスクロールできます

ここで多くの方が誤解します。コースを修了しても、それだけでは資格になりません。修了によって「NAATIの試験を受ける資格」が得られます。

受験には期限があります。認定コースを修了してから3年以内に申請する必要があります。翻訳は方向ごとに別試験です。日本語→英語と英語→日本語は、それぞれ A$605 の受験料がかかります。不合格時の補足試験は A$220(対象となる場合)。結果は試験から8〜10週間程度で通知されます。

取ったあとも、維持が要ります

NAATI認定は3年ごとの更新制です。更新には3年間で120ポイントの専門能力開発(PD)が必要で、内訳も決まっています ── 倫理10ポイント以上、スキル開発30ポイント以上、専門的関与20ポイント以上、言語の維持30ポイント以上。 更新料は A$220(デジタルIDを選択する場合は A$150)です。 2026年6月2日からは、実務経験が独立した要件ではなくなり、PDポイントの中で評価されるようになりました。

「一度取れば終わり」ではない資格です。裏を返せば、更新を続けている人が信頼される設計になっているということでもあります。医療や法律といった分野で長く働くつもりなら、この仕組みはむしろ味方になります。

03 — One route only

日本語話者のルートは「大学院」一択

ここが、このページで最もお伝えしたい事実です。 他の言語と違い、日本語話者には職業教育(VET)ルートが実質的に存在しません。

職業教育(ディプロマ/アドバンスドディプロマ)が使えない理由

  • RMITの Advanced Diploma of Interpreting(PSP60922)はNAATI認定コースですが、開講言語はギリシャ語・イタリア語・韓国語・北京語・パンジャブ語・ロシア語・ウルドゥー語・シンハラ語・タミル語・ベトナム語で、日本語はありません。加えて公式に「学生ビザで就学予定の留学生は受講できません」と明記されています
  • SIIT(Sydney Institute of Interpreting and Translating)はNAATI認定のディプロマ・アドバンスドディプロマを留学生向けに開講していますが、開講は北京語・広東語・韓国語・ネパール語・ヒンディー語・パンジャブ語・ベトナム語・アラビア語の8言語で、こちらも日本語はありません
  • 理由は明快で、オーストラリアのコミュニティ通訳(病院・裁判所・行政窓口)の需要が、移民人口の多い言語に集中しているからです。日本語はその中で相対的に小さい市場にあたります
ROUTE A / 学士から進む

英語力に不安がある場合

  1. 語学学校
    IELTS 6.5を目指す
  2. 学士(3年)
    専門分野を作る
  3. 修士(1.5〜2年)
    NAATI認定コース
  4. NAATI受験
    CI/CT

既に日本の大学を卒業している方は、いきなり修士から入れます。学士を持たない場合はこのルートになります。

ROUTE B / 多くの方はこちら

大学院からの直行

  1. 日本の学士
    分野は不問
  2. 英語スコア
    IELTS 6.5(各6.0)
  3. 修士(1.5〜2年)
    日本語ストリーム
  4. NAATI受験
    修了後3年以内

学部の専攻は問われません。むしろ理系・法律・医療などの背景があると、専門翻訳で強みになります。

短期の選択肢もあります。NAATIには Skill Set Course(認定コースのない言語向けの短期訓練)という枠組みもあり、RMIT、TAFE SA、Babel International College、Deaf Connect、SIIT の5機関が提供しています。ただし学生ビザでの長期就学を前提とした選択肢ではないため、留学として組み立てる場合は大学院ルートが現実的です。

04 — Five universities

大学の選択肢(5校

日本語⇔英語で学べるNAATI認定の大学院は、確認できる範囲で次の5校です。

クイーンズランド大学(UQ) / ブリスベン

日本語専用ストリーム

この分野で、日本語に最も踏み込んでいる大学です。Master of Arts in Translation and Interpreting には日本語⇔英語の専用ストリームがあり、専用の課程ページも用意されています。チュートリアルは日本語を母語とする教員が日本語で担当します。

  • Master of Arts in Translation and Interpreting(Japanese)|2年
  • 留学生学費:A$48,080/年(2027年)/キャンパス:セントルシア(ブリスベン)
  • 英語要件:IELTS 6.5(Reading 6.0/Writing 6.0/Speaking 6.0/Listening 6.0)
  • 出願要件:学士号(GPA 4.5/7.0以上)+日本語と英語の運用能力。UQのGraduate Certificate(GPA 4.0以上)からの進学も可
  • 特徴:コミュニティ通訳・翻訳に加え、医療・法律という需要の大きい専門領域の訓練が組み込まれています。実務配属(work placement)も学習方法に含まれます
  • NAATI認定コース。修了者は追加の前提条件なしに、該当するNAATI試験の受験を申請できます
  • 向いている方:日本語ストリームの手厚さを最優先したい方、医療・法律の専門通訳を目指す方、シドニー・メルボルンより生活費を抑えたい方
クイーンズランド大学のページ

UNSW(ニューサウスウェールズ大学) / シドニー

13言語・研究拠点

Master of Translation and Interpreting は13言語に対応し、日本語も含まれます(開講は需要により変動)。UNSWはこの分野の研究拠点でもあり、法廷通訳の国内基準づくりに関わってきた研究者が在籍しています。コースは20年の歴史を持ちます。

  • Master of Translation and Interpreting|2年
  • 留学生学費:初年度 A$49,500/修了までの総額 A$103,000(2026年)
  • キャンパス:ケンジントン(シドニー)/入学はTerm 1・2・3の年3回
  • 出願要件:学士号(UNSWのcredit average=65%相当)+対象言語の高度なバイリンガル運用能力
  • 対応言語:中国語(北京語・広東語)、フランス語、ギリシャ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、セルビア語、スペイン語、トルコ語
  • 向いている方:研究水準と評判を重視する方、シドニーで学びたい方、年3回の入学機会を活かしたい方
UNSWのページ

マッコーリー大学 / シドニー(ノースライド)

最短1.5年

Master of Translation and Interpreting Studies は120単位・1.5年で修了できる構成です(Advanced版は2年)。期間が短い=総額を抑えられるため、費用面で有力な選択肢になります。開講言語は中国語(北京語)・フランス語・日本語・韓国語・スペイン語の5つに絞られています。

  • 英語要件:IELTS 6.5(各6.0以上)/出願要件:AQF Level 7(学士)相当/キャンパス:ノースライド(対面)
  • NAATI認定コース。履修ユニットに応じて Certified Interpreter/Certified Translator/専門通訳(法廷・医療)/上級翻訳の受験に対応します
  • 実務:業界パートナーとの実践プロジェクト(practicum)を通じて経験を積みます

注意点がひとつあります。NAATIの通訳認定試験を受けるには通訳系4ユニットの履修が必要で、そのためにはSession 1(2月)入学である必要があります7月入学だと通訳認定に必要な履修が組めない可能性があるため、通訳志望の方は入学時期の設計が重要です。

マッコーリー大学のページ

RMIT大学 / メルボルン

学費最安・実務5年で出願可

Master of Translating and Interpreting(MC214)は、今回比較した中で学費が最も低いコースです。20以上の言語に対応し、日本語もそのひとつ。RMITはNAATI認定機関としての実績が長く、Skill Set Course も提供しています。

  • 留学生学費:A$39,360/年(2026年)
  • 期間:2年(既修得単位が認められる場合は1〜1.5年に短縮)/入学は2月・7月/キャンパス:メルボルン・シティ
  • 英語要件:IELTS(Academic)6.5・各6.0以上(TOEFL iBT 79、PTE 58 も可)
  • 出願要件:学士号相当、または通訳・翻訳分野で5年以上の実務経験
  • 学習内容:模擬通訳・模擬翻訳のプロジェクトが中心。正式な職場実習は必修ではありません
  • 向いている方:学費を最優先したい方、実務経験を活かして出願したい方(学士がなくても5年の実務経験で出願可)、メルボルンで学びたい方

※「一部の言語では専任チューターが配置されない場合がある」と公式に明記されています。日本語の指導体制は、出願前に必ず確認すべき点です(無料でお調べします)。

RMIT大学のページ

西シドニー大学(WSU) / パラマタ・シティ

法廷・医療・字幕

Master of Interpreting and Translation は、法廷通訳・医療通訳に重点を置いた構成です。視聴覚翻訳(字幕)も専門領域として扱います。対応言語はアラビア語・日本語・北京語・韓国語・ベトナム語・スペイン語(開講は需要により変動)。

  • 期間:2年(パートタイム可)/キャンパス:パラマタ・シティ(シドニー西部の都心キャンパス)
  • NAATI認定コース。Certified Interpreter および Certified Translator のレベルに対応します
  • 実務:インターンシップまたは実務連携学習(WIL)の機会が組み込まれています/入学:3月・7月の年2回
  • 向いている方:法廷・医療という需要の大きい専門領域に的を絞りたい方、実習を通じて現場経験を積みたい方
西シドニー大学のページ

※ 上記は各大学の公表情報にもとづく比較です。日本語ストリームは「需要により開講」とされている大学が複数あり、年度によって開講しない可能性があります。出願前に必ず開講状況の確認が必要です。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。

05 — Tuition

学費比較(2026-27年・目安)

この表の金額は、すべて奨学金を適用する前の「定価」です。各大学に成績ベースの学費減額制度があり、適用されれば総額は下がります。

大学・コース所在地期間留学生学費(年)総額の目安
Master of Translating and Interpreting(MC214)
RMIT大学
メルボルン2年A$39,360
2026年
約 A$78,700
学費最安
Master of Arts in Translation and Interpreting(日本語)
クイーンズランド大学
ブリスベン2年A$48,080
2027年
約 A$96,200
日本語専用ストリーム
Master of Translation and Interpreting
UNSW
シドニー2年A$49,500
初年度・2026年
A$103,000
Master of Translation and Interpreting Studies
マッコーリー大学
シドニー1.5年要確認
期間が短い分、総額で有利
Master of Interpreting and Translation
西シドニー大学
シドニー(パラマタ)2年要確認
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比較で気づいていただきたいのは、RMITとUNSWで総額が A$24,000 以上違うという点です。日本円にすると200万円を超える差になります。そして、マッコーリー大学は1.5年で修了できるため、年額が同水準でも総額では下がる可能性があります。「年いくら」ではなく「修了までいくら」で比べてください。

学費以外にかかる費用(目安)

  • NAATI受験料:通訳 A$440〜660/翻訳 A$605(方向ごと)。両方向を受けるなら翻訳だけで A$1,210
  • NAATI更新料:3年ごとに A$220(デジタルID選択で A$150)
  • CCL試験(永住加点用):A$814
  • 出願料:A$100〜150程度(大学により異なる)
  • OSHC(海外学生健康保険):年間 A$700〜900程度(単身)
  • 学生ビザ申請料:2026年7月1日以降 A$2,500〜
  • 生活費:学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で A$29,710。ブリスベンはシドニー・メルボルンより抑えられます

06 — Scholarships

奨学金 ── 学費は「定価」です

大学が公表している学費は、奨学金を適用する前の定価です。 オーストラリアの大学の多くは、留学生向けに成績ベースの学費減額制度を持っており、 適用されれば総額が数千〜数万豪ドル単位で変わります。

ただし、通訳・翻訳分野については注意点があります。減額の対象コース・減額率・申請期限は大学ごとに、そして年度ごとに変わります。「この大学は◯%」と一律に言えるものではなく、出願する年度の条件を、そのつど確認する必要があります。

アンアルウェンを通すと、ここが変わります

  • 成績表をもとに「どの奨学金に届く可能性があるか」を無料で確認します。GPAの換算方法は大学ごとに異なるため、自己判断で諦めてしまう方が少なくありません
  • 出願期限から逆算してスケジュールを組みます。奨学金には「◯月◯日までに出願していること」が条件のものがあり、知らずに遅れると対象外になります
  • 申請書類の作成もサポートします。追加費用はかかりません
  • 併用できないのが原則です。複数該当しても、通常はもっとも有利な1つが適用されます
オーストラリアの大学奨学金一覧

07 — Entry requirements

入学条件・英語力の目安

大学学歴要件英語の目安備考
クイーンズランド大学学士(GPA 4.5/7.0以上)IELTS 6.5
各6.0
日本語と英語の運用能力が必要。Graduate Certificate 経由の進学も可
UNSW学士(credit average=65%相当)大学の基準による対象言語の高度なバイリンガル運用能力が要件
マッコーリー大学学士(AQF Level 7 相当)IELTS 6.5
各6.0
通訳認定を目指すならSession 1(2月)入学
RMIT大学学士相当、または実務経験5年以上IELTS 6.5
各6.0
学士がなくても出願できる可能性があるのはこの大学です
西シドニー大学学士相当大学の基準による法廷・医療通訳、視聴覚翻訳に重点
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この分野で本当に問われるのは、英語スコアではありません。入学要件は IELTS 6.5(各6.0)が中心で、看護(7.0以上)や幼児教育の教員課程(7.0)より低い設定です。しかし通訳・翻訳の訓練そのものは、6.5では明らかに足りません。入学後の授業では、聞いた内容を保持しながら別の言語で再構成する作業を、繰り返し求められます。

そしてもうひとつ ── 日本語の力も同じくらい問われます。訳出の質は、日本語の語彙と構文の引き出しの多さで決まります。「英語を伸ばす留学」ではなく、「両方の言語を職業水準に引き上げる訓練」だとお考えください。

各校の正確な要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。

08 — How to choose

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01

日本語ストリームが実際に開講されるか

最重要。「需要により開講」と書かれている大学が複数あります。その年に日本語のクラスが立つのか、専任の指導者がいるのかを、出願前に確認してください。

02

通訳か翻訳か、どちらを取りに行くか

NAATIの認定区分は別々です。通訳認定に必要なユニットを取れる入学時期か(マッコーリーはSession 1のみ)を必ず確認します。

03

修了までの総額

年額ではなく総額で。RMITとUNSWでは A$24,000 以上の差があり、マッコーリーは1.5年で修了できます。

04

専門領域(法廷・医療)が学べるか

需要が大きく、AIに置き換わりにくいのはこの領域です。UQ・マッコーリー・西シドニーが専門通訳に対応しています。

05

実習の有無

UQは実務配属、西シドニーはインターン、マッコーリーは実践プロジェクト。RMITは模擬中心で正式な職場実習は必修ではありません。

06

都市と生活費

ブリスベンはシドニー・メルボルンより生活費が抑えられます。2年間では数十万円単位の差になります。

カウンセラーから、ひとつ補足を。この分野のご相談で最初にお伝えしているのは、「日本語話者は選択肢が限られている」という事実です。他の言語なら専門学校(ディプロマ)から入って費用と期間を抑える手があるのですが、日本語では開講がなく、大学院ルートしか残りません。したがって学士号を持っているかどうかが、最初の分かれ道になります。お持ちでない場合は、実務経験5年で出願できるRMITか、学士から積み上げる設計を一緒に考えます。

もうひとつ。「NAATIを取れば仕事がある」とは、私たちは申し上げません。オーストラリアの通訳者は約3,900人で、78%がパートタイム。日本語は移民コミュニティ言語としては大きくありません。それでも学ぶ価値があるのは、この訓練が「日本と関わる仕事」全体の土台になるからです。国際企業の社内通訳、インバウンド、ゲーム・映像のローカライズ、医療通訳。資格そのものより、資格を取れる水準まで訓練された事実が効いてきます。

条件に合うコースを無料で調べてもらう

09 — The reality of the work

卒業後の進路と、働き方の現実

まず数字から共有します。この分野の働き方は、他の職業とかなり違います。

項目通訳者(ANZSCO 272412)翻訳者(ANZSCO 272413)
オーストラリアでの就業者数3,900人
パートタイム比率78%
全職業平均を大きく上回る
フルタイムは 41%
全職業平均は66%
年齢の中央値52歳47歳
フルタイム給与の中央値算出されていません
パートタイムが多いため
主な就業先公的機関・医療・法務の通訳サービス専門・科学・技術サービス/公務/保健・社会扶助
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この数字は、率直にお伝えすべきものだと考えています。「通訳者になる」=「通訳会社にフルタイムで就職する」というイメージで留学すると、現実とずれます。オーストラリアの通訳・翻訳は登録制・案件ごとの契約が中心で、複数の依頼元を持ちながら働くのが標準的な形です。

年齢の中央値が52歳・47歳という数字は、経験を積むほど強くなる職業であることも同時に示しています。

現実的な進路

医療通訳

資格保有者のみ

病院・クリニック・救急。誤訳が命に関わるため、資格保有者しか使われません。UQ・西シドニーはこの領域の訓練を含みます。

法廷・司法通訳

単価が高い

裁判所、警察、法律事務所。NAATIの専門認定がある領域で、単価も高く設定されます。マッコーリー・西シドニーが対応。

会議通訳・企業内通訳

日豪ビジネス

国際会議、商談、社内会議。日豪の企業間取引や、日系企業のオーストラリア拠点での需要があります。

実務翻訳(産業・法務・医薬)

専門で単価が上がる

契約書、技術文書、医薬文書。専門分野を持つほど単価が上がる領域で、理系・法務の背景が強みになります。

映像翻訳・ローカライズ

日本語需要が大きい

字幕、ゲーム、アニメ。西シドニー大学は視聴覚翻訳を専門領域として扱っています。日本語需要が相対的に大きい分野です。

通訳・翻訳+別の職種

最も多い進路

国際業務、インバウンド、教育、貿易。「訳せる人」として採用される形は、実は最も多い進路です。

在学中の就労も設計に入れてください。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく働けます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野では、在学中にボランティア通訳や小規模な翻訳案件で実績をつくることが、卒業後の登録・受注に直結します。

冒頭の指標について ── OUTCOME(78%)は、通訳者(ANZSCO 272412)のパートタイム比率です(Jobs and Skills Australia の公表値)。この職種はパートタイムが多いため、政府統計でフルタイム給与の中央値が算出されていません。そのため他ページのような年収の数字は掲載していません。推測での記載はしていません。LIFE(月 約A$3,200)は学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安で、収入を保証するものではありません。

10 — AI

AI・機械翻訳とこの分野の現在地

この分野を検討するうえで、避けて通れない論点です。事実を分けて整理します。

01 / IMPACT

起きていること

翻訳の仕事量と単価は、機械翻訳の普及によって影響を受けています。機械翻訳の利用が広がった地域ほど、翻訳者・通訳者の雇用の伸びが鈍化したという分析があります(CEPR)。特に影響が大きいのは、定型的で分量の多い文書翻訳です。出版や映像字幕の現場でも、機械翻訳と大規模言語モデルが制作工程に組み込まれています。

02 / VERIFICATION

機械が出した訳文は、人が検証しなければ使えません

誤訳を見抜くには、訳せる人でなければならない ── そして訓練を受けていない人はこの検証に失敗する、というのがUNSWの研究者の指摘です。

03 / INTERPRETING

通訳は、機械化の圧力が相対的に小さい領域です

その場の意味を解釈し、トーンと文化的文脈を処理し、倫理的判断を即座に下す。そして誤りの責任を人が引き受けるという点が、法廷・医療の現場では制度的に要求されます。

04 / DEMAND

オーストラリアでは通訳需要そのものは増えています

言語的多様性が拡大し、裁判所・病院・警察が何百もの言語で通訳を必要としている一方、有資格者が足りず、訓練を受けていない人が高リスクの現場で使われているという問題が指摘されています。

結論として、私たちはこう考えています。「翻訳だけで食べていく」を前提にした設計は、以前より難しくなりました。一方で、NAATI認定という「責任の所在をはっきりさせる制度」に守られた領域 ── 法廷、医療、公的手続き、会議通訳 ── は、機械に置き換えにくい構造を持っています。

この分野を学ぶなら、専門領域を持つこと。それが、いま最も現実的な戦略です。

11 — Read this twice

ビザ・永住ルートとCCLの5点

この分野は、永住との関わり方が他分野と少し違います。 「この職業で永住する」ルートと、「別の職業で永住するときに加点として効く」ルートの2つがあるためです。

ルート1:通訳者・翻訳者として

  • 翻訳者(ANZSCO 272413)は Core Skills Occupation List(CSOL)に掲載されています。技能不足ビザ(Skills in Demand・Core Skillsストリーム)などで雇用主が指名できる職種です。技能評価機関は NAATI です
  • 一方、通訳者(ANZSCO 272412)はCSOLに掲載されていません。CSOLは456職種を収録していますが、この中に通訳者はありません。「通訳者」という職種名での雇用主指名ルートは、現時点では使えないということです
  • 修士(コースワーク)の修了者は、卒業生ビザ(サブクラス485)でおおむね2年間就労できます(申請時 原則35歳以下)

ルート2:CCLによる5点の加点(こちらが本命になることも)

NAATIの CCL(Credentialled Community Language)試験に合格すると、ポイント制の永住申請で5点が加算されます。 これは通訳・翻訳を職業にしない方にも適用される加点です。

項目内容
日本語対象言語に含まれます(全55言語)
試験形式オンライン。約300語の対話を2本、逐次通訳。全体で20分程度
合格基準90点満点で63点以上、かつ各対話で29点以上
受験料A$814
受験資格学歴要件なし。両言語で中上級(CEFR B2相当)の力があれば受験できます
実施回数言語ごとに年4回以上(需要の多い言語は毎月)。不合格でも再受験できます
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CCLについて、正確に理解しておくべき点。

CCLは職業資格ではありません。NAATIも「合格しても通訳者・翻訳者として働く資格にはならない」と明記しています。あくまで移住のための加点です。
NAATI認定(CI・CTなど)を保有している場合も、同じ5点の対象になります。コースを修了して認定を取る方は、CCLを別途受ける必要は原則ありません。
5点は「加点」であって、それだけで永住できるものではありません。申請には、対象職種・技能評価・年齢・英語力といった他の要件を満たす必要があります。

この分野の要点を、率直に整理します。通訳者という職種名での永住ルートは、現時点では開いていません。翻訳者はCSOL掲載ですが、雇用主指名が前提です。したがって「通訳・翻訳の学位で永住する」という設計は、確実性が高いとはいえません。むしろ現実的なのは、この分野で専門性を身につけつつ、CCLの5点を確保し、永住申請そのものは別の職種や進路と組み合わせるという考え方です。

職業リスト・点数制度・NAATIの要件は頻繁に改正されます。最新の可否およびご自身のケースの見通しは、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。

12 — Timeline

出願から出発までの流れ

ステップ内容目安時期
01 無料カウンセリング通訳か翻訳か、目指す専門領域、学歴・英語力・予算から、大学とコースを絞り込みます開始8〜14ヶ月前
02 日本語ストリームの開講確認「需要により開講」の大学があります。その年に日本語のクラスが立つかを、学校担当者に直接確認します8〜12ヶ月前
03 英語スコアの計画IELTS 6.5(各6.0)に向けた計画。必要なら語学学校をパッケージで組み込みます6〜12ヶ月前
04 入学時期の設計マッコーリー大学で通訳認定を目指す場合は Session 1(2月)入学が必要です。ここを外すと計画が組み直しになります6〜10ヶ月前
05 出願・奨学金の確認出願書類の作成をサポート。奨学金の該当可能性と申請期限を確認します4〜8ヶ月前
06 オファー受領・学費支払い入学許可確認書(COE)の発行。条件付きオファーの場合は英語条件を確認3〜5ヶ月前
07 学生ビザ申請GS(Genuine Student)要件への回答作成を含め、全面的にサポート2〜4ヶ月前
08 滞在先・保険・出発準備住居手配、OSHC加入、出発前オリエンテーション1〜3ヶ月前
← 横にスクロールできます ビザの審査期間は国籍・ビザ歴・健康診断・資金状況・審査の混雑状況によって変わります。上の時期はあくまで逆算の目安としてお考えください。

13 — Why An Arwen

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。NAATI受験の手続きや、在学中の実務経験づくりの相談にも対応できます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、希望する専攻、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。日本語ストリームの指導体制は、資料だけではわかりません。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。大学院進学のサポート実績も蓄積しています。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や仕事の現実もそのままお伝えします。「日本語には専門学校ルートがありません」「通訳者はCSOLに載っていません」「通訳者の78%はパートタイムです」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

14 — Free support

アンアルウェンの無料サポート

学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート

  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 日本語ストリームの開講状況の確認
  • NAATI認定区分と、必要な履修ユニットの整理
  • 入学時期の設計(通訳認定を目指す場合)
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 奨学金の該当確認・申請書類の作成サポート
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション

渡航後サポート

  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • NAATI受験の手続きに関する相談
  • 在学中の実務経験づくりの相談
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • 卒業生ビザ(485)への切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

※「無料」なのはアンアルウェンの手配代行サービスです。滞在手配料・寮費・保険料・出願料・NAATIの受験料などの実費は別途かかります。

15 — FAQ

よくある質問

日本語で通訳・翻訳を学べる学校はありますか?
あります。ただし大学院に限られます。確認できる範囲で、クイーンズランド大学(日本語⇔英語の専用ストリーム)、UNSWマッコーリー大学RMIT西シドニー大学の5校が日本語に対応しています。ただし複数の大学が「需要により開講」としており、年度によって日本語のクラスが立たない可能性があります。出願前に開講状況の確認が必須です(無料でお調べします)。
専門学校(ディプロマ)で学ぶ選択肢はありませんか?
日本語では、事実上ありません。RMITのNAATI認定 Advanced Diploma of Interpreting は、ギリシャ語・イタリア語・韓国語・北京語などを開講していますが日本語はなく、さらに公式に「学生ビザで就学予定の留学生は受講できない」と明記されています。SIIT のNAATI認定コースも8言語で、日本語は含まれません。オーストラリアのコミュニティ通訳需要が移民人口の多い言語に集中しているためです。日本語話者の現実的なルートは大学院です。
コースを修了すればNAATI資格がもらえるのですか?
いいえ。修了して得られるのは「受験資格」です。NAATI認定コースを修了すると、追加の前提条件なしにNAATIの認定試験を申請できるようになります。その試験に合格して初めて認定されます。しかも修了から3年以内という期限があります。受験料は通訳で A$440〜660、翻訳は方向ごとに A$605(日本語→英語と英語→日本語は別試験)。さらに認定は3年ごとの更新制で、3年間で120ポイントの専門能力開発と更新料 A$220 が必要です。
どの大学がおすすめですか?
目的で決まります。日本語ストリームの手厚さならクイーンズランド大学(日本語専用ページがあり、日本語母語の教員が担当。医療・法律の専門訓練+実務配属)。学費最優先ならRMIT(年 A$39,360/学士がなくても実務5年で出願可)。期間を短くしたいならマッコーリー大学(1.5年。ただし通訳認定を目指すなら2月入学が必要)。法廷・医療通訳と字幕翻訳なら西シドニー大学。研究水準と評判ならUNSW(13言語対応・年3回入学)です。
入学に必要な英語力はどのくらいですか?
大学院で IELTS 6.5(各6.0)が中心です。看護(7.0以上)や幼児教育の教員課程(7.0)より低い設定で、数字だけ見れば届きやすく見えます。ただし、この分野で本当に問われるのは入学スコアではありません。授業では、聞いた内容を保持しながら別の言語で再構成する作業を繰り返します。そして日本語の力も同じくらい問われます ── 訳出の質は日本語の語彙と構文の引き出しで決まるからです。スコアが不足している場合は語学学校と大学院をパッケージで申し込み、学生ビザの申請を1回にまとめるのが一般的です。
AIや機械翻訳があるのに、いま学ぶ意味はありますか?
領域によって答えが違います。定型的で分量の多い文書翻訳は、機械翻訳の影響を受けています。機械翻訳の利用が広がった地域ほど翻訳者・通訳者の雇用の伸びが鈍化したという分析もあります。一方で、機械の出力は人が検証しなければ使えず、その検証は訳せる人にしかできません。そして通訳 ── とくに法廷・医療・会議 ── は機械化の圧力が相対的に小さい領域です。その場で意味を解釈し、文化的文脈を処理し、誤りの責任を人が引き受けることが制度的に求められるためです。オーストラリアでは通訳需要自体は増えており、有資格者の不足が指摘されています。学ぶなら、専門領域を持つこと。それが現実的な戦略です。
卒業後、オーストラリアで永住は目指せますか?
この分野は、率直に言って確実性が高くありません。翻訳者(ANZSCO 272413)はCSOL(456職種)に掲載されており、技能評価機関はNAATIです。しかし通訳者(272412)はCSOLに掲載されていません。「通訳者」という職種名での雇用主指名ルートは、現時点では使えないということです。一方でNAATIの CCL試験に合格すると、永住申請のポイント制で5点が加算されます(日本語も対象、受験料 A$814)。NAATI認定(CI・CT)を保有している場合も同じ5点の対象です。現実的な設計は、この分野で専門性とCCLの5点を確保しつつ、永住申請は別の職種や進路と組み合わせる形になります。
通訳・翻訳の仕事で、生活できますか?
数字を共有します。オーストラリアの通訳者は約3,900人、そのうち78%がパートタイムです。翻訳者もフルタイムは41%(全職業平均は66%)にとどまります。年齢の中央値は通訳者52歳・翻訳者47歳。この分野は「フルタイムで雇われる」より「登録・契約ベースで複数の依頼元を持つ」働き方が標準です。逆にいえば、経験を積むほど強くなる職業でもあります。日本語は移民コミュニティ言語としては大きくないため、通訳・翻訳だけに絞るより、医療・法務・映像ローカライズなどの専門や、他の職種との組み合わせで設計するのが現実的です。
学士号を持っていなくても出願できますか?
可能性があるのはRMITです。Master of Translating and Interpreting(MC214)は、学士号相当または通訳・翻訳分野での実務経験5年以上を出願要件としています。他の大学は学士号が前提です(UQはGPA 4.5/7.0以上、UNSWはcredit average 65%相当)。学士がなく実務経験もない場合は、学士から積み上げるルートになります。どの設計が最短かは、経歴によって変わります。無料でお調べします。
総額でいくら必要ですか?
大学によって変わります。RMITで2年総額 約 A$78,700(年 39,360/2026年)、クイーンズランド大学で約 96,200(年 48,080/2027年)、UNSWでA$103,000(2026年)が目安です。いずれも奨学金適用前の定価で、成績次第で下がる可能性があります。これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で A$29,710)、OSHC、ビザ申請料 A$2,500〜、NAATI受験料(通訳 440〜660/翻訳 605×方向数)が加わります。ブリスベンはシドニー・メルボルンより生活費が抑えられるため、総額ではさらに差が出ます。
帰国後、日本での就職に活かせますか?
活かせます。日本ではインバウンド需要の拡大と、医療通訳・行政通訳の人材不足が続いており、訓練を受けた通訳者の需要があります。加えて、「NAATI認定を取れる水準まで訓練された」という事実は、国際企業の社内通訳、貿易・国際業務、映像・ゲームのローカライズ、翻訳会社への就職で明確な差になります。語学が「できる」人と、訳出を職業として訓練された人は、評価が別です。オーストラリアで学ぶ利点は、NAATIという国家水準の資格制度と、多文化社会の実務現場が両方そろっていることにあります。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、日本語ストリームの開講確認、出願書類、奨学金の確認と申請、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。なお、学校が定める出願料(A$100〜150程度)やNAATIの受験料は、エージェント経由・直接申込を問わず本人が支払うものです。

Free consultation

日本語のクラスが、
今年開講されるか確認します。

「日本語のクラスは今年開講される?」「通訳と翻訳、どちらを取るべき?」「学士がなくても出願できる?」 どんな疑問でもかまいません。この分野は、開講状況と入学時期の設計で結果が変わります。 ご相談・お見積りはすべて無料で、無理な勧誘は一切いたしません。

新規サポート 毎月12名様限定

無料相談フォームはこちら LINEで相談する(無料)

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  • 通訳者になる ── 職種としての通訳者のページ。コース選びより「どう仕事にするか」を知りたい方はこちらから
  • 翻訳家になる ── 職種としての翻訳家のページ。トライアル・実績づくりから受注までの流れを扱っています
  • TESOL(英語教授法) ── 語学力を職業にするもうひとつの道。教える側に回る選択肢で、通訳・翻訳と最後まで迷われる方が多い分野です
  • 日本語教師 ── 日本語を「教える」ことを職業にするルート。オーストラリアは日本語教育が盛んな国のひとつです
  • ジャーナリズム ── 言葉で伝える仕事という点で地続き。取材・執筆・編集のスキルは、翻訳・ローカライズとも相性があります

最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・資格制度・労働市場データ・ビザ情報は、NAATI、各大学、SIIT、Jobs and Skills Australia および内務省の公式情報をもとにアンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※マッコーリー大学・西シドニー大学の留学生学費は、公式ページ上で確認できなかったため「要確認」としています。推測での記載はしていません。日本語ストリームは「需要により開講」とされている大学が複数あり、年度によって開講しない可能性があります。
※冒頭のOUTCOME(78%)は通訳者(ANZSCO 272412)のパートタイム比率です。この職種はパートタイムが多いため、政府統計でフルタイム給与の中央値が算出されていません。そのため他ページのような年収の数字は掲載していません。
※本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。

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