AASW認定課程 / 学費 / 入学条件 / 英語
オーストラリアのソーシャルワークは、「認定された課程を出たかどうか」で資格が決まる分野です。 判断するのはAASW(オーストラリア・ソーシャルワーカー協会)。 すでに大学を出ている方なら2年のMSW(Qualifying)で目指せます。 ただし英語は IELTS 7.0(全項目7.0)。ここが、この留学の全てを決める関門です。
Summary — 3分でわかる
オーストラリアでソーシャルワーカーとして働くには、AASWが認定した学位が必要です。認定されていない課程を出ても、この職種としては使えません。学校を選ぶ前に、AASWの認定リストに載っているかを確認する ── これが最初の作業になります。
確認した全ての認定校がこの水準でした。しかも大学の入学要件とは別に、AASW自身の英語ポリシーが存在します。日本の高校を出た方は、オーストラリアで学位を取っても免除の対象になりません。
ただし「学士号があればいい」わけではなく、心理学・社会学など社会科学・行動科学の科目をフルタイム1年分履修していることが求められます。足りない場合の埋め方は後半で整理します。
最も安いのは Sydney Met(シドニーCBD・年28,800)。ダーウィンのチャールズダーウィン大学は定価では年36,480ですが、申請不要で自動適用される30%減額の奨学金があり、適用されれば2年で約 A$51,000 と最安水準になります。
500時間×2回。これはAASWが全認定校に課している基準で、特定校の強みではありません。逆に言えば「実習が短い学校を選ぶ」という逃げ道はないということです。英語で対人援助の現場に立つ準備が要ります。
Social Worker(272511)はMLTSSL・CSOLの両方に掲載され、技能評価はAASWが行います。ダーウィン・タウンズビル・アーミデールなどの地方で学べば、卒業生ビザの延長(1〜2年)と永住申請の加点も加わります。ただし修了=永住ではありません。
職業リストと州指名の枠は毎年見直され、締め切られます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。01 — What the work is
ソーシャルワーク(Social Work)は、生活のうえで困難を抱えた人と、その人を取り巻く制度・環境の両方に働きかける専門職です。 児童保護、DV、メンタルヘルス、依存症、障害、高齢者ケア、住宅を失った人の支援、難民・移民の定住支援、病院での退院調整、刑事司法。 扱う領域は広く、そのどれもが「その人だけの問題ではない」という前提に立っています。
日本の社会福祉士に近い職種ですが、オーストラリアのソーシャルワーカーは、より踏み込んだ権限と責任を持ちます。 児童保護機関でのリスク評価、裁判所への報告書提出、メンタルヘルス法にもとづく対応、多職種チームでのケース会議の主導など、 判断そのものが業務になる場面が多くあります。だからこそ、認定と実習時間の要件が厳しく設定されています。
ケースワーク、グループワーク、危機介入、トラウマインフォームド・ケア。人と直接向き合うための技法を、演習とロールプレイで繰り返し身につけます。
この職種の核にある考え方です。とくにオーストラリアでは先住民(アボリジナル・トレス海峡諸島民)との関わり方が必修領域として組み込まれています。
児童保護法、メンタルヘルス法、NDIS(障害者支援制度)、Centrelink。制度を知らないと支援ができないのがこの仕事で、法制度の科目が必ず入ります。
「福祉の仕事」と一括りにしないでください。オーストラリアの福祉系の職には、ソーシャルワーカー(272511)のほかに、Welfare Worker(272613)、Community Worker(411711)、Aged / Disability Carer(423111)などがあり、必要な学歴も、給与も、永住との距離もそれぞれ違います。「ソーシャルワーカー」はそのなかで最も学歴要件が重い代わりに、専門職としての位置づけが明確な職種です。
02 — AASW accreditation
オーストラリアのソーシャルワークには、看護師や理学療法士のようなAHPRA(医療従事者規制庁)の国家登録制度がありません。 法律上は「ソーシャルワーカー」と名乗ること自体は規制されていません。 それにもかかわらずこの分野の入口が厳しいのは、 AASW(Australian Association of Social Workers)の認定が、事実上の免許として機能しているからです。
政府機関、州の児童保護局、公立病院、大手NGOの求人票には、ほぼ例外なく 「AASWの会員資格を満たす学位を有すること(eligibility for membership of the AASW)」と書かれています。 認定されていない課程を出ると、この一行で応募段階から外れます。 そして技能評価(永住申請に必要な職種の証明)を行うのもAASWです。 学ぶ・働く・残る、そのすべてがAASWの認定を軸に回っています。
AASWの認定リストには、Accredited(認定)と Provisionally accredited(暫定認定)の2区分があります。 暫定認定は「新設された課程で、第一期生がまだ卒業していない」ことを示す区分です。 暫定認定でも、卒業生の資格・地位は完全認定校の卒業生と同じです。AASW自身が明記しています。 ただし、4年かけるBSWを暫定認定校で選ぶ場合は、在学中に認定状況が動く可能性がゼロではありません。 出願の時点でAASWの一覧を確認する ── これは私たちの側でも必ず行います。
※ 2026年8月時点で暫定認定の主な課程:Sydney Met(BSW・MSW-Q)、ニューカッスル大学(MSW-Q)、ECU(MSW-Q)、ノートルダム(MSW-Q)、西オーストラリア大学(BSW)など。
大学院のソーシャルワーク課程には、名前がよく似た2種類があります。
ソーシャルワークの学位を持たない方が、この職種の資格を新たに取得するための課程です。2年・1,000時間の実習付き。「Qualifying」「Professional Qualifying」「Graduate Entry」などの表記が付きます。
すでに認定学位を持つソーシャルワーカーが、専門性を深めるための上級課程です。これを修了しても、新たに資格が得られるわけではありません。名前だけで選ぶと、ここで取り違えが起きます。
03 — The real hurdle
このページで最もお伝えしたいのが、ここです。 ソーシャルワーク留学の成否は、ほぼ英語で決まります。
| 分野 | 英語要件(IELTS Academic) | 準備の重さ |
|---|---|---|
| ソーシャルワーク | 総合7.0/全4項目7.0 | 最上位帯。全項目で7.0を揃える必要があり、1項目でも6.5だと不可 |
| 看護 | 総合7.0/全項目7.0 | 同水準。AHPRA登録の英語基準 |
| 理学療法・作業療法 | 総合7.0/全項目7.0 | 同水準。加えて前提科目・GPAの関門あり |
| 公衆衛生 | 総合6.5/各6.0 | 0.5低い。学習期間にすると半年〜1年の差 |
| IT・ビジネス | 総合6.0〜6.5/各5.5〜6.0 | 大学院進学のなかでは標準的な水準 |
チャールズダーウィン大学、ACU、ジェームズクック大学、Sydney Met ── 今回確認した認定校はいずれも 「総合7.0かつ全4項目7.0」で揃っていました。学校を変えれば下がる、という種類の要件ではありません。
大学の入学要件を満たすことと、AASWの英語要件を満たすことは、別の話です。 AASWは独自の英語ポリシー(2026年5月20日改訂)を持っており、会員資格・技能評価の判断はこちらで行われます。
つまり、日本の高校を卒業された方は、オーストラリアで2年間の修士課程を英語で修了しても、この免除の対象にはなりません。入学時に7.0を取っていれば実務上そのまま通りますが、「現地の学位を取れば英語要件は消える」という理解は誤りです。
「7.0が遠いのですが、どうすればいいですか」── いちばん多いご質問です。率直にお答えすると、スコアを下げる裏道はありません。付属語学学校の進学英語コース(Direct Entry)で条件を満たせる大学はありますが、ソーシャルワークの場合、そのコース自体の入学基準も高く設定されています。
私たちがご提案しているのは、順番を変えることです。いきなり2年の修士に挑むのではなく、まず語学学校で7.0の土台を作る。あるいはワーキングホリデーや介護・福祉のCertificate課程で現地の福祉現場を経験しながら英語を上げ、そのうえでMSW(Q)に出願する。この分野は「今すぐ行けるか」ではなく「何年かけて設計するか」で決まります。
そして、もし目的が「オーストラリアの福祉現場で働くこと」なのであれば、ソーシャルワーク以外の入口のほうが合っている可能性もあります。そこも含めて、最初にご一緒に整理させてください。
04 — Two routes
| 比較項目 | MSW (Qualifying) | Bachelor of Social Work |
|---|---|---|
| 期間 | 2年 | 4年 |
| 対象 | すでに学士号を持つ方 | 高校卒業から、または学士のない方 |
| 学歴の条件 | 学士+社会科学・行動科学1年分 | 高校卒業相当(ATAR 60程度〜) |
| 英語 | IELTS 7.0(全項目) | IELTS 7.0(全項目) |
| 実習 | 1,000時間 | 1,000時間 |
| 学費の総額 | A$57,600〜82,000 | A$105,600〜145,200 |
| AASW認定 | 対象 | 対象 |
| 卒業生ビザ(485) | 2年 | 2年 |
05 — Prerequisites
MSW(Q)の出願条件は、どの学校もおおむね同じ形をしています。 「3年制以上の学士号(分野は問わない)+ 社会科学・行動科学のフルタイム1年分」。 問題は、この後半です。
「フルタイム1年分」とは、オーストラリアの単位制でいえばおおむね8科目(48〜80クレジットポイント相当、大学により表記が異なります)。 日本の大学の成績証明書を、この基準に当てはめて数えることになります。
| 学校 | 学歴要件の書き方 | 認められる科目の例 |
|---|---|---|
| チャールズダーウィン大学 | 分野を問わない学士号+行動科学・社会科学のフルタイム1年分 | 公式は分野を限定せず、個別に審査 |
| ACU | 3年制の学士号(豪州相当)+社会・行動科学1年分 | 心理学、社会学、人類学、政策、健康、哲学、先住民・文化研究 |
| フリンダース大学 | 学士号+社会・行動科学1年分。承認分野と非承認分野を公式に明示 | 承認=心理学・社会学・カウンセリング等 非承認=考古学・経済学・経営学 |
| ジェームズクック大学 | AQF7の学士号(ソーシャルワーク以外)+社会・行動科学1年分 | 関連分野として個別に判定 |
| ニューイングランド大学 | 3年制の学部資格+社会科学分野で48クレジットポイント | 数量を単位数で明示している珍しいタイプ |
| ウェスタンシドニー大学 | 社会科学またはヒューマンサービス系課程の卒業者 | 学部の分野そのものを見るタイプ |
ここで最も多い誤解が「経営学部・経済学部=社会科学」です。フリンダース大学は公式ページで、考古学・経済学・経営学(business studies)を承認しない分野として名指しで挙げています。日本の経済学部・商学部を出た方が「社会科学系だから大丈夫だろう」と考えて出願し、要件を満たさないと判定されるケースは実際にあります。
一方で、教育学部・心理学科・社会学科・福祉系学科・看護学科の出身であれば、1年分を満たしている可能性が高いです。成績証明書を1科目ずつ照合すれば判断できます。この照合は無料で承っています。
06 — Schools
AASW認定のソーシャルワーク課程は、オーストラリア全土で40校以上が提供しています。 そのなかから、日本人の方が留学生として現実的に選べる学校を、性格の違いがはっきり出るように挙げます。
大学ではなく私立の高等教育機関です。タウンホール駅から徒歩3分、ビル1棟6フロアだけのキャンパスで、ソーシャルワーク・IT・ビジネスの3分野のみを教えています。年3回の入学機会があり、出発時期を合わせやすいのが実務上の利点です。
北部準州(NT)で唯一の大学です。定価だけを見ると高めですが、申請不要で自動的に審査される30%減額の奨学金(CDU Global Merit Scholarship)があります。適用されれば MSW(Q)が2年で約 A$51,000。Sydney Metを下回ります。
クイーンズランド州北部の大学で、1978年からソーシャルワーク教育を続けている老舗です。熱帯地域・遠隔地医療・先住民コミュニティ支援に強く、この分野での実習先が確保されています。
ソーシャルワーク教育で最も広く展開している大学のひとつで、ストラスフィールド(シドニー)・キャンベラ・ブリスベン・メルボルンにキャンパスがあります。福祉・医療分野に強いカトリック系大学で、NGO・教会系の福祉団体とのつながりが実習先の厚みになっています。
ひとつ、注意していただきたい大学があります。シドニー大学のMaster of Social Work (Qualifying)は、コースページに「学生ビザ保持者は対象外(Not available to student visa holders)」と明記されています(2026年8月時点)。認定校の一覧に載っていても、留学生に開かれているとは限りません。この確認は出願前に必ず行う必要があります。
07 — Tuition
この表の金額は、すべて奨学金を適用する前の「定価」です。 とくにチャールズダーウィン大学のように「申請不要で30%減額」という制度がある場合、定価の順位はそのまま入れ替わります。
| 学校 | 都市 | 年額 | 2年総額 | AASW | 指定地方 |
|---|---|---|---|---|---|
| Sydney Met 定価で最安 | シドニーCBD | A$28,800 | 57,600 | 暫定認定 | ― |
| ACU | シドニー他 | 32,072 | 64,144 | 認定 | キャンパスによる |
| グリフィス大学 | ゴールドコースト | 約 33,000 | 約 66,000 | 認定 | ✓ |
| ニューイングランド大学 | アーミデール | 33,312 | 66,624 | 認定 | ✓ |
| ジェームズクック大学 | タウンズビル/ケアンズ | 33,640 | 67,280 | 認定 | ✓ |
| ウェスタンシドニー大学 | パラマタ | 34,776 | 69,552 | 認定 | ― |
| チャールズダーウィン大学 奨学金で最安 | ダーウィン | 36,480 | 72,960 30%適用で 51,072 | 認定 | ✓ |
| フリンダース大学 | アデレード | 41,000 | 82,000 | 認定 | ✓ |
| 学校 | 都市 | 年額 | 4年総額 | AASW |
|---|---|---|---|---|
| Sydney Met | シドニーCBD | A$26,400 | 105,600 | 暫定認定 |
| チャールズダーウィン大学 | ダーウィン | 31,784 | 127,136 30%適用で約 88,995 | 認定 |
| ACU | シドニー他 | 32,392 | 129,568 | 認定 |
| ウェスタンシドニー大学 | パラマタ | 32,500 | 130,000 | 認定 |
| フリンダース大学 | アデレード | 36,300 | 145,200 | 認定 |
総額の目安は、MSW(Q)2年でおおむね A$125,000〜150,000です。学費の差より、どの都市に住むかによる生活費の差のほうが大きくなることがあります。ダーウィン・タウンズビル・アーミデールといった地方都市は、家賃の水準がシドニーとは明確に違います。年額の表だけで判断しないでください。
08 — Scholarships
ソーシャルワークには「この分野だけの留学生向け奨学金」というものはほとんどありません。 しかし、大学が留学生全般に用意している成績ベースの奨学金は、当然この分野にも適用されます。 そしてその減額幅は、学校選びの順位を入れ替えるほど大きいことがあります。
| ケース | 定価(2年) | 減額後 | 差額 |
|---|---|---|---|
| CDU(ダーウィン)+ 自動適用30% | A$72,960 | A$51,072 | −21,888 |
| 年額 34,000の大学 + 20%減額を仮定 | A$68,000 | A$54,400 | −13,600 |
| 年額 34,000の大学 + 10%減額を仮定 | A$68,000 | A$61,200 | −6,800 |
※CDUの30%は公式の制度にもとづく計算です。20%・10%の行は、減額幅による影響を示すための仮定であり、各校がその割合を出すという意味ではありません。実際の可否と金額は、ご経歴とその年の制度によります。
自動適用型(CDUのように申請不要)と、要申請型を切り分けてご案内します。自動適用型は存在自体を知らないまま出願されることが多い制度です。
要申請の奨学金は、コース出願の締切より早いことがあります。ソーシャルワークは入学が年1〜2回の学校も多く、1度逃すと半年〜1年ずれます。
成績証明書を1科目ずつ「社会科学1年分」の基準に照合します。この作業の精度が、出願できる学校の数を決めます。英文の職務経歴書作成もお手伝いします。
これらはすべて無料です。そして、アンアルウェンを通しても学費は学校へ直接申し込む場合と変わりません。定価の表だけを見て「この学校は高いから外そう」と決めてしまうと、順位を誤ります。まずご相談ください。
09 — Pathways
最短ルートです。期間2年/学費 A$57,600〜82,000。要件を満たしていれば、そのまま出願できます。
合計2年半。Sydney Metの例では Graduate Certificate(A$14,400)+ MSW(Q)(57,600)= A$72,000。Grad CertからMSW(Q)への単位認定は行われませんので、期間はそのまま足し算になります。
この分野で最も多いのがこのケースです。語学学校の費用は月 A$1,500〜2,000程度。「渡航してから考える」ではなく、日本にいるうちにどこまで上げるかを設計してください。現地で伸びる方も、伸び悩む方もいらっしゃいます。
BSWは4年・A$105,600〜145,200と、時間も費用も大きくなります。まず介護・福祉(Aged Care)のCertificate課程で現場に入り、そこから進路を判断するという順序をお勧めすることが多いです。目的が「福祉の現場で働くこと」なら、そこで完結する場合もあります。
10 — Field education
AASWの教育基準(ASWEAS)は、全ての認定課程に1,000時間の現場実習(Field Education)を課しています。 通常は500時間ずつ2回。1回あたり、フルタイムで約12〜14週間です。
実習先は、州の児童保護局、病院のソーシャルワーク部門、メンタルヘルスサービス、高齢者・障害者支援団体、 DVシェルター、移民・難民支援NGO、学校のウェルビーイング部門など。 指導者(Field Educator)が付き、記録を書き、ケース検討に参加します。見学ではなく、実務です。
ここは、この留学で最も英語が要求される場面です。講義は録音や資料で補えますが、実習はそうはいきません。クライアントの話を聞き取り、記録を英語で書き、多職種の会議で発言する。IELTS 7.0が求められている理由は、まさにここにあります。
逆に言えば、この1,000時間こそが、卒業後の就職で最も評価される経験でもあります。オーストラリアの福祉現場での実務経験を、学位と一緒に持って卒業できる ── これがこの分野の構造上の強みです。
これらは在学中に学校の指示で進めますが、日本側で取得が必要な書類(無犯罪証明・予防接種証明の英訳など)は、渡航前に準備しておくとスムーズです。アンアルウェンでは、この段取りも含めてご案内します。
11 — Careers
AASW認定課程を修了すると、AASWの会員資格を満たした状態になります。ここから先は、実際の就職です。
州政府の児童保護局、コミュニティサービス省、司法・矯正分野。採用条件に永住権・市民権を求めることが多い領域です。
公立・私立病院のソーシャルワーク部門。退院調整、患者と家族の支援、緩和ケア、救急部門。多職種チームの一員として働きます。
DV支援、ホームレス支援、難民定住支援、依存症支援。ビザ状況に比較的柔軟な求人があるのはこの領域です。
Aged Care、NDISの事業所。制度の拡大で需要が続いており、ケースマネージャーとしての採用が多くあります。
Jobs and Skills Australia は、ソーシャルワーカー(ANZSCO 2725)を全国的な人材不足職種として挙げています。とくに地方・遠隔地での不足が指摘されているのがこの職種の特徴で、ダーウィンやクイーンズランド州北部のような地域では、この不足が就職のしやすさにつながります。
ただし「不足している=すぐ採用される」ではありません。この職種で最初の職を得るときに見られるのは、実習をどこで、どのように終えたかです。実習先にそのまま採用されるケースは珍しくありません。学校選びは、実習先の選択肢を選ぶことでもある ── そう考えて学校を見てください。
冒頭の指標について ── OUTCOME(年 約A$95,000)は、Social Workers(ANZSCO 2725)のフルタイム給与の週中央値 A$1,829 を年換算した概算です(ABS 雇用者収入・労働時間調査 2025年5月/Jobs and Skills Australia の公表値)。フルタイム・非管理職の中央値であり、新卒の初任給ではありません。LIFE(月 約A$3,200)は、学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安です。ただしこの分野は、500時間の実習を12〜14週間フルタイムでこなす期間があり、その間はこの水準の就労は現実的ではありません。12 — Read this twice
技能評価、職種の証明、点数の確保、州指名の枠 ── それぞれに別の関門があります。
たとえばノーザンテリトリーは2025-26年度の割当(190が850・491が800)に達したため2026年3月に受付を終了し、2026-27年度分は新しい割当が決まってから再開する見込みです。「NTだから通る」という保証はどこにもありません。
NTの教育機関で2年(4学期)以上フルタイムで学び、最後の修了日から6ヶ月以上継続してNTに居住し、指名職種または関連職種で就労している(または誠実な求職活動を示せる)ことが条件になります。「学んで終わり」ではありません。
「就職してから永住」という順序は取りづらい領域があります。またAASWの英語要件(7.0×4技能)は、技能評価の場面でも問われます。要件が消えるわけではありません。
それでも、この分野は医療・福祉系のなかで永住との距離が近いほうです。公衆衛生のように「就いた仕事で職種が決まる」曖昧さがなく、学位・職種名・技能評価機関が一本の線でつながっているのがソーシャルワークの構造です。そのぶん入口(英語と学歴要件)が厳しく設定されている、という関係になっています。
職業リスト・点数制度・州指名の枠は頻繁に改定されます。最新の可否およびご自身のケースの見通しは、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。13 — Regional option
ソーシャルワーク留学では、都市を選ぶことが戦略になります。 シドニー・メルボルン・ブリスベンは指定地方に含まれません。 それ以外の地域を選ぶと、次の3つが同時に手に入ります。
2回目の485ビザで1〜2年の追加。ダーウィン・タウンズビル・ケアンズ・アーミデールはカテゴリー3で+2年です。
地方の教育機関で2年以上学ぶことによる加点、および地方州指名(491)の対象という位置づけ。
家賃が明確に安く、ソーシャルワーカーの不足は地方でより深刻です。実習先の確保もしやすい傾向にあります。
人口約15万人。オーストラリア北端の州都で、ノーザンテリトリーは全域が指定地方です。 この街の特徴は、先住民(アボリジナル)人口の比率が全州で最も高いこと。 NT全体で人口の約3割を占め、遠隔コミュニティへの支援が行政の中心課題になっています。 ソーシャルワークを学ぶ場所として見ると、これは 教科書で扱われる「先住民との協働」が、そのまま日常の実習になるということです。
チャールズダーウィン大学はNT唯一の大学で、この領域の教育と実習ネットワークを持っています。 加えて、申請不要で自動適用される30%減額の奨学金があり、定価では高めの学費が実質最安水準になります。
ジェームズクック大学の拠点。 1978年からソーシャルワーク教育を続けている老舗で、熱帯地域・遠隔地医療・先住民コミュニティ支援に専門性があります。 ケアンズはグレートバリアリーフの玄関口で、日本人にも生活しやすい規模の街です。
ただし、地方を選ぶことにはトレードオフもあります。日本人コミュニティは小さく、日本食材の入手性や物価(生鮮食品はむしろ高いことがあります)、航空券の値段、都市部に比べたアルバイトの選択肢の少なさ。「永住に有利だから地方」という理由だけで2年間を過ごすのは、思っているより負荷がかかります。その土地で暮らすことに納得できるかどうかを、先に確認してください。
14 — Back in Japan
まず正確にお伝えします。 オーストラリアのソーシャルワーク学位を取っても、日本の社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格が得られるわけではありません。 日本の資格は、日本の指定養成施設・受験資格ルートに沿って取得する必要があります。
そのうえで、この留学が日本で効いてくるのは次のような場面です。
この分野で最も相性がいいのは、日本ですでに福祉の実務がある方です。社会福祉士・精神保健福祉士・保育士・看護師・行政の福祉職。その経験の上にオーストラリアの学位と1,000時間の実習が乗ると、「日本の制度も、英語圏の制度も分かる人」という、置き換えの利かない立ち位置ができます。職歴のない状態で単独で取ると、活かし方の設計が難しくなります。
15 — Timeline
| ステップ | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 01 無料相談・経歴の確認 | 目的の整理、成績証明書と「社会科学1年分」の照合、出願できる学校の切り分け | 2年〜1年半前 |
| 02 IELTS 7.0の計画 | この分野で最も時間がかかる工程です。現在のスコアから逆算し、必要なら語学学校を組み込みます | 1年半〜1年前 |
| 03 学校決定・奨学金確認 | 認定状況、実習先、都市(地方かどうか)、自動適用・要申請の奨学金を確認 | 1年〜9ヶ月前 |
| 04 出願書類の作成 | 成績証明書・卒業証明書の英訳、志望理由書、英文職務経歴書 | 9〜6ヶ月前 |
| 05 出願・オファー受領 | 条件付きオファーの場合は、条件(多くはIELTS)の充足へ | 6〜4ヶ月前 |
| 06 学費支払い・COE発行 | 受諾期限は学校により2〜4週間。送金の準備は先に整えておく必要があります | 4〜3ヶ月前 |
| 07 学生ビザ申請 | COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート | 3〜2ヶ月前 |
| 08 出発準備 | 住居手配、OSHC加入、航空券、無犯罪証明・予防接種記録の準備、出発前オリエンテーション | 2〜1ヶ月前 |
この分野は、準備期間を長めに取ってください。理由は3つあります。①IELTS 7.0(全項目)に届くまでの時間が読みにくいこと ②入学が年1〜2回の学校が多く、1度逃すと半年〜1年ずれること ③学歴要件が足りない場合、Graduate Certificateなどで半年余分にかかること。「1年前から」では間に合わないケースが実際にあります。まだ何も決まっていない段階でご相談いただくのが、この分野では正解です。
ビザの審査期間は国籍・ビザ歴・健康診断・資金状況・審査の混雑状況によって変わります。上の時期はあくまで逆算の目安としてお考えください。16 — Why An Arwen
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は「なぜソーシャルワークなのか」を経歴と結びつけて語れるかが要になります。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習に関わる書類や手続きのご相談にも対応できます。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。この分野は成績証明書を1科目ずつ照合する作業が要になるため、画一的な案内では対応できません。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。医療・福祉分野へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「今のスコアからだと2年かかります」「その目的なら介護分野のほうが合っています」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
17 — Free support
学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
※「無料」なのはアンアルウェンの手配代行サービスです。滞在手配料・寮費・保険料・出願料など、学校や事業者に支払う実費は別途かかります。
18 — FAQ
Free consultation
出願できる学校が、その場で分かります。 「私の学部で社会科学1年分は足りている?」「IELTS 6.5だけど、あと何年かかる?」「ダーウィンとシドニー、どちらが合う?」 この分野は、経歴とスコアで提案がまったく変わります。 ご相談・お見積りはすべて無料で、無理な勧誘は一切いたしません。
新規サポート 毎月12名様限定19 — Related
ソーシャルワークと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。
最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件は、AASW(オーストラリア・ソーシャルワーカー協会)の認定課程一覧および英語ポリシー(2026年5月20日改訂)、各校の公式コースページ・学費表、オーストラリア政府の公表情報をもとに、アンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。
※グリフィス大学の学費は概算値のため、出願前に最新額を確認します。チャールズダーウィン大学の30%奨学金は、2026年の除外コース一覧にソーシャルワークの記載がないことを確認していますが、適用可否は大学の最終判断となるため出願前に照会します。学費・入学要件・認定状況・職種リスト・州指名の枠は年度により変更されます。出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※冒頭のOUTCOME(年 約A$95,000)は、Social Workers(ANZSCO 2725)のフルタイム給与の週中央値 A$1,829 を年換算した概算です(ABS 雇用者収入・労働時間調査 2025年5月/Jobs and Skills Australia の公表値)。フルタイム・非管理職の中央値であり、新卒の初任給ではありません。
※本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。