オーストラリアの電力の43%は、すでに再生可能エネルギーです。政府目標は2030年に82%。ただし、その転換は予定どおりには進んでいません。人と技術が足りないからです。この分野を学ぶ意味は、そこにあります。
DATA ── 環境エンジニアリング・再エネ留学の要点
このページの結論 ── 3分でわかる環境エンジニアリング・再エネ留学
CONTENTS
「環境エンジニアリング・再生可能エネルギー」はひとつの分野のように語られますが、大学の中では別々の学位です。まずここを分けないと、学校選びが最初からずれます。
環境エンジニアリングは、人間の活動が環境に与える負荷を、工学の手段で減らす分野です。上下水道、廃棄物処理、土壌汚染の浄化、大気・騒音の管理、環境影響評価。土木工学に近い立ち位置で、鉱山・建設・自治体・水道公社が主な就職先になります。
再生可能エネルギー工学は、電気をつくり、送り、貯める技術です。太陽光発電、風力、蓄電池、電力系統への統合。こちらは電気工学に近く、発電事業者・送電会社・エンジニアリング会社・メーカーが主戦場です。
水・廃棄物・汚染・環境影響評価。土木工学の系譜で、鉱業と建設が盛んな豪州では需要が安定しています。
太陽光・風力・蓄電池・電力系統。電気工学の系譜で、いま最も投資が集まっている領域です。
カーボンアカウンティング、エネルギー効率、持続可能性コンサルティング。工学の学位でなくても入れるのがこの領域です。
セル・モジュール設計、発電所の設計と解析。この領域で世界を主導してきたのがUNSWです。世界の太陽光モジュールの約9割に、同大学発の技術が使われています。
風力、水力、バイオマス、地熱、波力。豪州は資源が広く分布しており、大学の立地によって実物に触れられる技術が変わります。
いま最も人が足りない領域。再エネを大量に入れると系統が不安定になるため、統合と制御ができる技術者が求められています。豪州の大型蓄電池容量は2025年に233%増えました。
環境エンジニアリングの中核。上下水道、廃棄物処理、土壌・地下水の浄化。景気に左右されにくく、自治体・水道公社という安定した雇用先があります。
開発案件の環境アセスメント。鉱業・建設が基幹産業の豪州では、ほぼすべての大型プロジェクトに必要とされる業務です。
政策設計、カーボンアカウンティング、企業のサステナビリティ部門。工学以外の学位からも入れる領域で、ANUの学際プログラムがここに当たります。
UNSWの School of Photovoltaic and Renewable Energy Engineering(SPREE)は、世界の太陽光産業の発祥地といわれます。1983年にマーティン・グリーン教授らが発明したPERC型セル、そしてTOPCon。この2つの技術が、2020年以降に世界で生産されたシリコン太陽電池モジュールの9割以上を占めています。
つまり、いま日本の屋根に載っているパネルの多くは、シドニーで生まれた技術で動いています。その研究室で学べるというのは、この分野では他に代えがたい価値です。
オーストラリアは屋根置き太陽光の普及率が世界最高の国です。2025年6月時点で420万軒の住宅・小規模事業所に合計26.8GWが設置され、およそ3軒に1軒が太陽光を載せています。南オーストラリア州では住宅の半数を超えました。
これほど分散型電源が入った電力網は世界的にも例がなく、「再エネを大量に入れたときに何が起きるか」を、実物で学べる環境になっています。2025年には家庭用蓄電池の販売が260%増、大型蓄電池の容量が233%増。豪州は系統用蓄電池の市場規模で世界第3位になりました。教科書が追いついていない領域を、現場のデータで学べます。
Engineers Australia の認定を受けた工学課程は、ワシントン協定を通じて日本・米国・英国・カナダ・シンガポールなど21以上の国・地域で「実質的に同等」と扱われます。豪州で取った学位が、帰国後も他国でも土台になるということです。
これは他の留学分野にはあまりない性質です。たとえば観光やビジネスの学位は「どこで取ったか」が評価に影響しますが、認定工学課程は制度として相互承認されています。
豪州政府は2030年に電力の82%を再エネにするという目標を掲げ、容量投資スキーム(CIS)で40GW(うち再エネ発電26GW・蓄電14GW)の上積みを狙っています。
ただし率直に書きます。これは予定どおりに進んでいません。2025年に最終投資決定に至った新規再エネ発電は2.3GWで過去10年でも低い水準。CISで選定された65件のプロジェクトのうち、最終投資決定に至ったのは9件、稼働しているのは1件です。州の許認可の遅れ、系統接続の不確実性、送電網の制約、コスト上昇が理由とされています。
この遅れの一因が、人材不足です。2030年までに電気技術者だけで3万2,000人の追加が必要とされ、クリーンエネルギーの発電・送電インフラ建設には45万人──2030年までの豪州の雇用増加の3分の1に相当する人手が要ると試算されています。Jobs and Skills Australia は2050年までに最大70万人のクリーンエネルギー人材が必要と見込んでいます。
この分野のご相談では、最初に「数学と物理はどこまでやってきましたか」を必ず伺います。日本の高校で数学IIIと物理を履修していれば、4年制の工学課程に必要な下地はあります。逆にそこがまったくの白紙だと、入学できても1年目で行き詰まる可能性が高い。ここは正直にお伝えしています。
もうひとつ、必ずお伝えしているのが「Engineers Australia の認定を、コース単位で確認してください」ということです。大学のブランドではなく、そのコースが認定されているかで将来が変わります。実際、UNSWの Master of Engineering Science(Environmental Engineering)は非認定ですし、カーティン大学の環境工学メジャーは新設のため現在「暫定認定を申請中」です。日本語の情報サイトではここが書かれていないことが多いので、私たちが最新の認定状況を確認してお伝えします。
この分野を学ぶうえで、学費よりも大学名よりも先に確認すべきものです。
| 認定レベル | 該当する学位 | 国際協定 | 意味 |
|---|---|---|---|
| Professional Engineer 最上位 | 4年制の Bachelor of Engineering (Honours) | ワシントン協定 | 21以上の国・地域で相互承認。この分野で目指すべき水準 |
| Engineering Technologist | 3年制の Bachelor of Engineering Technology 等 | シドニー協定 | 技術者として認められるが、Professional Engineer とは職域が異なる |
| Engineering Associate | Advanced Diploma 等 | ダブリン協定 | 準専門職。移住の技能評価では上2つより不利 |
| 課程 | 大学 | EA認定の状況 |
|---|---|---|
| BE (Honours) Renewable Energy/Photovoltaics and Solar Energy | UNSW | ✓ Professional Engineer として完全認定 ワシントン協定により国際的に承認 |
| BE Honours(電気・再エネ/環境/産業制御の3メジャー) | マードック大学 | ✓ 3メジャーすべて Professional Engineer として完全認定 |
| Master of Engineering (Environmental Engineering) | RMIT | ✓ 認定済み(ワシントン協定で承認) |
| Master of Engineering (Renewable Energy) | UNSW | △ 暫定認定(Professional Engineer 水準) 完全認定までワシントン協定による国際承認は保留 |
| Master of Engineering (Sustainable Energy) | RMIT | △ 暫定認定(2026年入学者対象) |
| Environmental Engineering メジャー(BEng Hons) | カーティン大学 | △ 新設のため暫定認定を申請中 出願前に必ず最新状況の確認が必要 |
| Master of Engineering Science (Environmental Engineering) | UNSW | ✗ 非認定 大学が明示。専門性を深める目的の課程で、技術者登録を目的としていません |
| Master of Energy Change | ANU | 工学課程ではありません 政策・法・経済・科学の学際プログラム。EA認定の対象外です |
日本は2005年からワシントン協定の加盟国です。認定機関はJABEE(日本技術者教育認定機構)。出身課程がJABEE認定を受けていれば、Engineers Australia の技能評価を協定ルートで受けられます。
この分野の学士はほぼすべて4年制の Honours 課程です。3年で終わる学位はないと考えてください。EA認定の要件が4年制だからです。
太陽光発電の研究で世界を主導してきた大学です。1983年にPERC型セルを発明し、その技術は現在の世界の太陽電池モジュールの約9割に使われています。この分野を本気でやるなら、費用が許す限り第一候補になります。
姉妹課程として Bachelor of Engineering (Honours) (Photovoltaics and Solar Energy) もあり、こちらは太陽光に特化した構成です。
向いている方:太陽光・蓄電池の技術を突き詰めたい方、研究職や海外メーカーを視野に入れる方、費用より内容を優先できる方。
この分野で最もバランスが良い選択肢です。UNSWと同じ Professional Engineer 認定でありながら、4年総額でおよそ1,000万円安く済みます。しかも Electrical and Renewable Energy/Environmental/Industrial Control and Automation の3メジャーすべてが完全認定です。
向いている方:認定を確保しつつ費用を抑えたい方、西オーストラリア州の資源・エネルギー産業に近い環境で学びたい方、英語要件で一段の余裕がほしい方。
※マードック大学の International Welcome Scholarship は対象国リストに日本が含まれていません(2026年8月時点)。奨学金を前提に総額を組む場合はご注意ください。詳しくは奨学金ページをご覧ください。
再エネに正面から名前を掲げた学位を持つ大学です。Bachelor of Engineering (Electrical and Renewable Energy) Honours は、電力工学を土台に太陽光・風力・水力・バイオマス・地熱と、それらを既存の配電網に統合する技術を扱います。
向いている方:専攻を1年目に決めきれない方、英語要件で余裕を確保したい方、パースで学費を抑えたい方。
工学分野で評価の高い大学で、Bachelor of Engineering (Honours) はEA認定を受けています。近年 Environmental Engineering メジャーが新設され、地盤工学、流体力学、代替エネルギー、水理・水文学、プロセス制御を扱います。
ただし、この環境工学メジャーは新設のため「暫定認定を申請中」の段階です(2026年8月時点)。認定を前提に進路を設計する場合、この点は看過できません。同じ大学の他の工学メジャーは認定済みなので、目的次第では別メジャーを選ぶほうが安全な場合があります。
向いている方:鉱業・資源産業に隣接した環境工学を学びたい方。出願前に認定状況の確認が必須です。
すでに理工系の学位をお持ちの方、社会人からの転換を考えている方は、修士のほうが期間も費用も現実的です。ただしここでも認定の有無が分かれます。
この分野の修士では、認定と費用のバランスが最も良い選択肢です。環境工学と持続可能エネルギーの2つの修士を、メルボルン中心部のキャンパスで開講しています。
向いている方:理工系の学位をすでに持つ方、社会人経験で要件を満たせる方、認定を確保しながらメルボルンで学びたい方。実務経験で入学要件を満たせる設計になっているのが、この2課程の大きな特徴です。
費用を最優先する場合の選択肢です。Master of Renewable and Sustainable Energy は工学課程ではなく、再エネシステム設計・建物のエネルギー効率評価・気候変動リスク評価・エネルギー政策を横断的に扱う構成です。
注意点:この課程はEngineers Australia の工学認定を目的としたものではありません。「技術者として登録する」より「エネルギー分野の専門職・政策・コンサルティングに進む」ための課程です。目的が前者なら、RMITの認定修士かマードック大学の学士(BE Honours)を選ぶことになります。
向いている方:工学の学位を目的としない方、政策・コンサル・企業のサステナビリティ部門を目指す方、費用を抑えたい方。
Master of Energy Change は、Fenner School of Environment and Society が提供する学際プログラムです。エネルギー転換を、技術だけでなく政策・法・経済・環境規制の側面から扱います。首都キャンベラという立地上、政府機関との距離が近いのが特徴です。
注意点:工学課程ではないため Engineers Australia の認定対象外です。技術者登録や工学系の技能評価を目的とする場合、この課程では要件を満たしません。
向いている方:政策・規制・エネルギー経済に関心がある方、国際機関や政府系を目指す方、技術より制度設計に軸足を置きたい方。
UNSWには複数の修士があり、名前が似ていて認定状況が違います。ここは特に注意が必要です。
4年制の学士(優等)をすでに持っている場合、既修得単位の認定により Master of Engineering Science を1年で修了できる可能性があります。期間と費用が半分になるため、日本の工学部を出ている方には検討する価値があります。
※UNSWは一部プログラムで2026年入学の新規留学生受付を終了しており、2027年入学の申請が開けています。希望する開始時期の受付状況は個別にお調べします。
留学生向けの公表学費です。この分野は大学間の差が非常に大きいため、総額で比較してください。
| 課程/大学 | 所在地 | 期間 | 学費(年) | 総額の目安 | EA認定 |
|---|---|---|---|---|---|
| BE Honours(電気・再エネ/環境) マードック大学 学費最安の認定学士 |
パース | 4年 | AUD 41,990 2027年 |
AUD 167,960 | ✓ 完全認定 |
| BE (Honours) Renewable Energy UNSW 世界最高峰 |
シドニー | 4年 | AUD 61,500 2026年 |
AUD 265,500 | ✓ 完全認定 |
| BE (Electrical and Renewable Energy) Honours ECU |
パース | 4年 | 要確認 単位従量制 |
― | 要確認 |
| BEng (Hons) 環境工学メジャー カーティン大学 |
パース | 4年 | 約 AUD 47,652 2027年・変動あり |
約 AUD 190,600 | △ 申請中 |
| Master of Engineering(環境/持続可能エネルギー) RMIT 認定修士の本命 |
メルボルン | 2年 | AUD 49,920 2027年 |
約 AUD 99,840 | ✓ 認定/△ 暫定 |
| Master of Renewable and Sustainable Energy マードック大学 |
パース | 2年 | AUD 44,560 | AUD 89,120 | 対象外 工学課程ではない |
| Master of Engineering (Renewable Energy) UNSW |
シドニー | 2年 | AUD 61,000 2026年 |
AUD 127,000 | △ 暫定認定 |
| Master of Energy Change ANU |
キャンベラ | 2年 | AUD 56,120 2026年 |
約 AUD 112,240 | 対象外 学際プログラム |
| 大学・課程 | 学歴・前提知識 | 英語の目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| UNSW(学士) | 高校卒業+進学要件。数学Extension 1・物理の知識を前提 | IELTS 6.5相当 | Lowest Selection Rank 94.0(2026年) |
| マードック大学(学士) | 高校卒業+ATAR 80相当 | IELTS 6.0(各6.0) | 学部標準としては低めの設定 |
| ECU(学士) | 高校卒業+進学要件 | IELTS 6.0(各6.0) | 1年目は全工学共通 |
| RMIT(修士) | 工学・理学・技術系の学士(GPA 2.0/4.0)/業界経験3年以上でGPA要件緩和/実務10年以上なら学位なしも検討対象 | IELTS 6.5(各6.0) | 社会人からの転換に最も現実的 |
| UNSW(修士) | 工学系4年制学士(平均65%以上)または3年制 Engineering Science(同75%以上) | IELTS 6.5相当 | 4年制学士なら1年修了の可能性あり |
| ANU(修士) | 学士(GPA 5.0/7.0以上)+関連分野8科目 | IELTS 6.5相当 | 工学以外の学位からも出願可 |
| マードック大学(修士) | 学士(AQFレベル7)以上、または同等の訓練・関連職務経験 | IELTS 6.5相当 | 一部ユニットで物理の前提知識あり |
出発点によって、現実的なルートが変わります。代表的な3つを整理します。
IELTS 6.0〜6.5
必要な場合のみ
数学・物理を補強
4年
EA認定課程
約2年の就労
→ 技能評価へ
IELTS 6.5
(各6.0)
2年
RMIT等
約2年の就労
MLTSSL掲載職種
業界経験3年
または10年
IELTS 6.5
2年
RMIT/マードック
コンサル・政策
企業の環境部門
最重要。大学単位ではなくコース単位で確認します。同じ大学に認定・暫定・非認定が混在します。ここを外すと、他のすべてが無意味になり得ます。
年額ではなく総額で。4年制なら年額の差が4倍になって効きます。マードックとUNSWの差は約950万円です。
UNSWは数学Extension 1・物理を前提としています。入学できても続かない設計にならないよう、ここは正直に見積もってください。
450時間(マードック)、60日(UNSW)、12週間(ECU)。これは卒業要件です。学校が手配を支援するかどうかも確認してください。
パース=資源・鉱業とWA州の大型再エネ。シドニー=研究とコンサル。メルボルン=水道公社・エネルギー企業。キャンベラ=政策。実習先と就職先が変わります。
パース・キャンベラはシドニー・メルボルンより抑えられます。4年間では100万円単位の差になります。
SEEKの給与データでは、環境エンジニアの年収レンジは AUD 110,000〜130,000。再生可能エネルギー分野のエンジニアも、複数の給与調査でおおむねAUD 110,000〜126,000の水準です。
太陽光・風力発電所の設計、発電量シミュレーション、系統接続の解析。いま最も求人が動いている領域です。
系統の安定運用、蓄電池の制御設計。豪州の大型蓄電池容量は2025年に233%増え、この職種の需要が最も急激に伸びています。
環境影響評価、汚染調査、修復設計。鉱業・建設が基幹産業の豪州では案件が途切れにくい領域です。
上下水道、廃棄物、環境規制。景気変動に左右されにくく、雇用が安定しているのが特徴。永住権が前提となる求人もあります。
再エネプロジェクトの工程・予算・許認可の管理。技術がわかる管理職は、この分野で最も不足しています。
政府機関、国際機関、企業のサステナビリティ部門。ANUのような学際課程の卒業生が進む領域です。
この分野は、留学分野の中でも移住との相性が良い部類です。ただし条件は正確に押さえてください。
| ステップ | 内容 | 目安時期 |
|---|---|---|
| 01 無料カウンセリング | 目的(技術者登録か/専門知識か)・数学と物理の下地・英語力・予算から、ルートと課程を絞り込みます | 開始8〜14ヶ月前 |
| 02 EA認定状況の確認 | 候補コースの認定状況を大学・Engineers Australia の公表情報で確認。この分野で最も重要な工程です | 6〜12ヶ月前 |
| 03 英語スコアの計画 | IELTS 6.0〜6.5 に向けた計画。必要なら語学学校やファウンデーションをパッケージで組み込みます | 5〜12ヶ月前 |
| 04 学校の選定・出願 | 認定・総額・立地・実務要件で候補を確定し、出願書類の作成をサポート | 4〜8ヶ月前 |
| 05 奨学金の確認・申請 | 成績にもとづく学費減額制度を確認。出願期限が条件に含まれるものがあります | 4〜8ヶ月前 |
| 06 オファー受領・学費支払い | 入学許可確認書(COE)の発行。条件付きオファーの場合は英語条件を確認 | 3〜5ヶ月前 |
| 07 学生ビザ申請 | GS(Genuine Student)要件への回答作成を含め、全面的にサポート | 2〜4ヶ月前 |
| 08 滞在先・保険・出発準備 | 住居手配、OSHC加入(4年制は4年分)、出発前オリエンテーション | 1〜3ヶ月前 |
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。4年制の工学課程は長丁場になるため、在学中の相談先があることの意味は大きくなります。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、希望する専攻、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。実験設備や研究室の実態は、資料だけではわかりません。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。工学・理系分野へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「そのコースは非認定です」「豪州の再エネ投資は今むしろ減速しています」「数学の下地がないと1年目で行き詰まります」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
文系出身でも学べますか?
工学課程は、正直に申し上げて厳しいです。4年間、微積分・線形代数・熱力学・電磁気学・流体力学と付き合うことになり、日本の高校で数学IIIと物理を履修していない場合、ファウンデーションやパスウェイで先に補う設計が必須になります。ただし環境・エネルギー分野そのものは、工学以外からも入れます。ANUの Master of Energy Change は政策・法・経済を軸にした学際プログラムで、工学以外の学位からも出願できます。マードック大学の Master of Renewable and Sustainable Energy も、学士(分野不問)か関連職務経験があれば出願対象です。「技術者になる」のか「エネルギー分野で働く」のかで、選ぶ課程が変わります。
Engineers Australia の認定は、そんなに重要ですか?
この分野では、大学名より重要です。認定課程(Professional Engineer 水準)を修了すると、ワシントン協定により日本を含む21以上の国・地域で学位が実質的に同等と扱われます。移住の技能評価では、認定課程なら簡略な協定ルート(約 AUD 539・8〜12週)で評価が受けられますが、非認定だとCDR(3本のキャリアエピソード+要約書+CPD記録を英語で作成/約 AUD 1,034・10〜16週)が必要になります。そして厄介なのが、同じ大学に認定・暫定認定・非認定が混在すること。実際にUNSWの Master of Engineering Science (Environmental Engineering) は大学自身が非認定と明示しています。コース単位での確認を、必ず出願前に行ってください。この確認は無料で承ります。
どの大学がおすすめですか?
目的で決まります。太陽光の技術を突き詰めたいならUNSW(年 AUD 61,500・4年総額 265,500、PERC型セルの発明校、完全認定)。認定を確保しつつ費用を抑えるならマードック大学(年 AUD 41,990・4年総額 167,960、3メジャーすべて完全認定、IELTS 6.0)。すでに理工系の学位があるならRMITの認定修士(年 AUD 49,920・2年、業界経験で入学要件を緩和)。政策・制度側に進むならANU。マードックとUNSWは学費総額で約950万円違いますが、どちらも同じ Professional Engineer 認定です。この差額に何を求めるのかを整理してから決めてください。
オーストラリアの再生可能エネルギー産業は、本当に伸びているのですか?
普及は進んでいますが、投資は減速しています。両方が事実です。普及面では、2025年に再エネが電力の43%(前年39%)に達し、家庭用蓄電池の販売は260%増、大型蓄電池容量は233%増で、豪州は系統用蓄電池の市場規模で世界第3位になりました。屋根置き太陽光は420万軒・26.8GWで世界最高の普及率です。
一方で、2025年に最終投資決定に至った新規再エネ発電は2.3GWと過去10年でも低い水準で、政府のCIS(容量投資スキーム)で選定された65件のうち稼働は1件です。許認可の遅れ、系統接続の不確実性、コスト上昇が理由とされています。
この停滞の一因が人材不足です。2030年までに電気技術者だけで3万2,000人、クリーンエネルギーのインフラ建設で45万人が必要とされ、これは2030年までの豪州の雇用増加の3分の1に当たります。「順調に伸びているから安泰」ではなく、「詰まっているから人が要る」というのが正確な現在地です。
日本の工学部を卒業しています。何か有利になりますか?
2つの意味で有利です。第一に、修士(2年、場合により1年)に進めるため、学士の4年ルートより期間も費用も大幅に短くなります。4年制の工学学士(優等)をお持ちなら、UNSWの Master of Engineering Science を既修得単位の認定で1年で修了できる可能性があります。
第二に、出身課程がJABEE認定であれば、Engineers Australia の技能評価を協定ルートで受けられます。日本は2005年からワシントン協定の加盟国です。協定ルートは約 AUD 539・8〜12週で、CDRルート(約 AUD 1,034・10〜16週+英文のキャリアエピソード3本)より圧倒的に負担が軽い。まず母校の学科が在籍時にJABEE認定を受けていたかを確認してください。ただしJABEE認定を受けている学科は日本の工学系学科の一部にとどまるため、確認は必須です。
在学中にアルバイトはできますか?
できます。学生ビザでは就学期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます。「週20時間まで」という説明は古い情報です。
ただしこの分野には制約があります。太陽光パネルの設置作業は、豪州の無制限電気工事士免許がないと行えません。関連分野で働くなら、エンジニアリング会社やコンサルティング会社での事務・データ処理、大学の研究補助などが現実的です。
一方で卒業要件としての実務経験は、どの大学も制度として組み込んでいます。マードック大学は450時間、UNSWは60日、ECUは12週間。これは「あればいい」ではなく、修了できない要件なので、学校が手配を支援するかどうかは学校選びの判断材料になります。
卒業後、永住は目指せますか?
留学分野の中では、条件が良い部類です。環境エンジニア(ANZSCO 233915)と電気エンジニア(233311)は、MLTSSL と CSOL の両方に掲載されています。MLTSSL掲載は独立技術移住(189)・州指名(190)・地方指名(491)の対象になることを意味し、189は雇用主のスポンサーを必要としません。これは観光・ホスピタリティ系の多くの職種にはない選択肢です。CSOL掲載は、技能不足ビザ(482)と雇用主指名の永住ビザ(186 Direct Entry)の対象になることを意味します。
ただしMLTSSL掲載は永住の保証ではありません。189は点数制で、年齢・英語力・職歴・学歴の合計点で招待が決まります。また技能評価の前提として、Engineers Australia の認定課程を出ていることが決定的に効きます。職種リストと要件は毎年のように改正されるため、最終判断は登録移民代理人(MARA)にご確認ください。
太陽光パネルの設置技術者になりたいのですが、留学から目指せますか?
留学からは遠いルートです。豪州で屋根置き太陽光を設置するには、Solar Accreditation Australia の設置認定(2024年5月にClean Energy Councilから移管)が必要で、その前提として設置する州・準州の無制限電気工事士免許を保有していなければなりません。加えて高所作業の資格と賠償責任保険も要ります。電気工事士免許は豪州での徒弟訓練(apprenticeship)を経て取得するのが基本で、留学生が短期間で取れるものではありません。
この分野の大学課程が目指しているのは、設置ではなく「設計・解析・評価・管理」側の技術者です。豪州ではこの2つが制度上はっきり分かれています。もし技術系の職業訓練(トレード)にご関心がある場合は、別のルート設計になりますので、その前提でご相談ください。
総額でいくら必要ですか?
ルートによって大きく変わります。学士4年なら学費だけで AUD 167,960(マードック大学)〜 265,500(UNSW)。修士2年なら AUD 89,120(マードック大学)〜 127,000(UNSW)です。これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12ヶ月で AUD 29,710・4年制なら4年分)、OSHC(年 AUD 700〜900・4年分)、ビザ申請料 AUD 2,500〜、教材・実験費(工学系は年 AUD 500〜1,500程度)が加わります。パースやキャンベラはシドニー・メルボルンより生活費が抑えられるため、総額ではさらに差が出ます。在学中の就労収入も織り込めます。ルート別の総額シミュレーションを無料でお作りします。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、Engineers Australia の認定状況の確認、出願書類、奨学金の確認と申請、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。なお、学校が定める出願料(AUD 100〜150程度)は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。
環境エンジニアリング・再生可能エネルギーと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。
エネルギー分野はデータ解析と制御の比重が急速に上がっています。技術系で移住を視野に入れる場合、こちらも職種リスト上有利な分野です。
再エネプロジェクトのマネジメント側に進む場合の選択肢。技術がわかる管理職は、この分野で最も不足しています。
UNSWをはじめ、研究水準の高い大学が集まる州。コンサルティングと研究職の求人が最も多い都市圏です。
まずは気軽にご相談ください。
相談・お見積りはすべて無料です。
「そのコースはEA認定されている?」「数学の下地は足りる?」「学士と修士、どちらが早い?」
どんな疑問でもOK。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。