オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアで環境学・
サステナビリティを学ぶ
── 大学比較・学費・進路

オーストラリアは2026年7月1日に国家環境保護機関(National Environmental Protection Agency)を設立し、1999年以来はじめて連邦の環境法制を組み替えました。制度が動くとき、その制度を運用できる人が要ります。環境学・サステナビリティの学位は、そこに向かう課程です。
そして、このページで最初にお伝えしたいのはお金の話です。オーストラリアの大学が出す「留学生向け授業料減額」には、日本人が対象に入らないものが複数あります。ディーキン大学の25%、UNSWの20%、ANUの最大50% ── いずれも対象国リストに日本が入っていません。
定価の安さだけで大学を並べると、実際に払う額の順番とはずれます。このページでは、その差を1校ずつ計算して示します。

3年学士の標準期間(修士は1.5〜2年)
年 $31,500〜留学生の学費(定価・大学により差)
3大学EIANZが学部課程を認定している大学
IELTS 6.0UniSC・ディーキン大学の英語要件

DATA ── 環境学・サステナビリティ留学の要点

学べる学位
Bachelor of Environmental Management(サンシャインコースト大学・UNSW)/Bachelor of Environmental Science(グリフィス大学)/Bachelor of Environmental Science and Sustainability(ディーキン大学)/Bachelor of Environment and Sustainability(ANU)大学院は Master of Environmental Management(クイーンズランド大学・1.5〜2年)
期間
3年(学士)/1.5〜2年(修士)クイーンズランド大学の修士は、関連分野の学士があれば1.5年(24ユニット)、分野不問なら2年(32ユニット)に分かれます
学費(定価・年額)
年 AUD 31,500 〜 60,500サンシャインコースト大学 31,500(2026年)/グリフィス大学 43,000(2026年)/ディーキン大学 44,800(初年度フルタイムの概算)/ANU 56,120(2026年)/UNSW 60,500(2026年)。クイーンズランド大学の修士は 56,800(2027年)
授業料の総額(学士3年)
AUD 94,500 〜 192,000これは定価です。日本人が対象になる減額を適用すると AUD 80,325〜192,000 になります。減額の効き方が大学ごとにまったく違うため、下限は下がっても上限は動きません。1校ずつ計算しています
総額の目安(3年)
AUD 175,000 〜 290,000授業料に生活費・OSHC・学生ビザ申請料を加えた概算。1豪ドル100円換算でおよそ1,750万〜2,900万円大学の選び方だけで、1,000万円以上の幅が出ます
英語要件
IELTS 6.0 〜 6.5サンシャインコースト大学 6.0(各項目5.5以上)/ディーキン大学は学部の最低基準が6.0/グリフィス大学・ANU・UNSW・クイーンズランド大学は 6.5(各項目6.0以上)
主な大学
サンシャインコースト大学グリフィス大学(クイーンズランド州)/ディーキン大学(ビクトリア州)/オーストラリア国立大学(ANU)(キャンベラ)/UNSW(シドニー)/クイーンズランド大学(ブリスベン)州が変わると、扱う環境問題が変わります。サンゴ礁、乾燥地、温帯林、都市 ── 実習で何を見るかは所在地でほぼ決まります
職業団体の認定
EIANZ(オーストラリア・ニュージーランド環境研究所)の認定コースは限られますEIANZが公表する認定コース一覧に載っているオーストラリアの大学は、ディーキン大学・グリフィス大学・RMIT大学の3校です(2026年8月時点)。ただし認定は就労の必須条件ではありません詳しくはこちら
実習・フィールドワーク
大学によって「必修かどうか」が分かれますディーキン大学は80時間以上の職場実習が必修(Professional Practice)。グリフィス大学はヘロン島でのキャップストーンと業界プレースメント。サンシャインコースト大学はK’gari(フレーザー島)などでの野外実習。必修でない大学もあるため、出願前の確認が要ります
奨学金(日本人)
日本が対象国から外れている制度が複数ありますディーキン大学の25%減額、UNSWの20%減額、ANUの最大50%減額は、いずれも対象国リストに日本が入っていません。一方、サンシャインコースト大学の15%とグリフィス大学の20%は、日本国籍でも対象になり得ます。ここを知らずに定価だけで比べると、判断を誤ります詳しくはこちら
在学中の就労
学生ビザで2週間あたり48時間まで(長期休暇中は制限なし)「週20時間まで」は古い情報です。ただし泊まり込みの野外実習がある学期は、シフトを固定しづらくなります
永住ルート
この分野は、職業リスト上の位置づけが良いほうですEnvironmental Consultant(234312)、Environmental Scientists nec(234399)、Environmental Manager(139912)は、MLTSSL と CSOL の両方に掲載されています(内務省の職業リスト検索)。189・190・491・482・186 のいずれの対象にもなり得ます。ただし技能評価(VETASSESS Group A)に学位取得後1年以上の関連実務経験が必要です。詳しくはこちら
向いている人
自然科学と、政策・規制・経済の両方に関心がある方環境コンサルティング、環境アセスメント、企業のサステナビリティ部門、行政、国際機関で働きたい方逆に「自然のなかで動物と接する仕事がしたい」が第一なら動物学・アニマルエコロジー海洋学、「設計・施工の技術者になりたい」なら環境エンジニアリングのほうが近いルートです

このページの結論 ── 3分でわかる環境学留学

  1. まず、この分野は「自然科学+制度」の学位です。生態学・地球科学・化学といった理科の土台の上に、環境アセスメント、規制の枠組み、資源管理、政策が乗ります。フィールドに出る時間と、法令・報告書を読む時間の両方があります。どちらか一方だけを想像していると、入学後に戸惑います。
  2. オーストラリアで学ぶ意味は、制度がいま動いていることにあります。2025年に連邦の環境法制の改正が成立し、2026年7月1日に国家環境保護機関(National Environmental Protection Agency)が設立されました(環境・気候変動・エネルギー・水資源省の記載)。環境影響評価と規制の実務が、教科書ではなく現在進行形の題材になります。
  3. 【最重要】日本人が対象外の奨学金が3つあります。ディーキン大学の International Scholarship for Excellence(25%)、UNSW の International Student Award(20%)、ANU の International Achievement Award(最大50%)── いずれも公式の対象国リストに日本が入っていません。ANUには日本人向けに別の制度がありますが、減額は20%・初年度のみです。詳しくは奨学金のセクションで。
  4. 逆に、申請不要で日本人にも適用され得る減額が2つあります。サンシャインコースト大学の International Student Scholarship(15%・全期間・オファーに自動付与)と、グリフィス大学の International Academic Merit Scholarship(20%・全期間・別途申請不要)この2校は、定価が安いうえに減額も効きます。
  5. 職業団体の認定コースは、思っているより少数です。EIANZ(オーストラリア・ニュージーランド環境研究所)が認定している課程を持つオーストラリアの大学は、ディーキン大学・グリフィス大学・RMIT大学の3校です。ただし、認定がないと働けないという意味ではありません。環境分野に業務独占の国家資格はなく、EIANZの認定・会員資格・CEnvP認証はいずれも任意です。
  6. 永住については、環境系のなかでは条件が良いほうです。Environmental Consultant・Environmental Manager・Environmental Scientists nec は MLTSSL と CSOL の両方に掲載されており、189(雇用主のスポンサー不要)まで射程に入ります。ただし技能評価には卒業後1年の実務経験が要ります。後半で整理します。

「環境学」の中身 ── 4つの系統

日本語で「環境の勉強がしたい」と言うとき、オーストラリアの学位名は大きく4つに分かれます。名前が似ていて中身が違うため、ここを整理しておくと大学選びで迷いません。

Environmental Science(環境科学)

自然科学が土台です。生態学、地球科学、化学、水文学、土壌学。測る・分析する・数値で示すことが中心で、実験室と野外の両方を使います。グリフィス大学・ディーキン大学の学位名がこれにあたります。

Environmental Management(環境管理)

科学の知識を「どう管理し、どう決めるか」に接続します。環境アセスメント、資源管理、規制の枠組み、関係者との調整。サンシャインコースト大学・UNSW・クイーンズランド大学(修士)がこの名称を使っています。

Environment and Sustainability(環境とサステナビリティ)

最も学際的です。科学に加えて政策・経済・社会が入り、気候変動、土地と水、生物多様性、食料生産を横断して扱います。ANU の Bachelor of Environment and Sustainability がこの型です。

Environmental Engineering(環境工学)

このページの対象外です。水処理、廃棄物、汚染制御などの設計・施工を担う工学の学位で、Engineers Australia の認定という別の枠組みがあります。関心がある方は環境エンジニアリング・再生可能エネルギーのページへ。

学部で実際に学ぶこと

大学によって配分は違いますが、3年間の骨格はおおむね共通しています。1年次は生物学・化学・地球科学・生態学・統計といった土台。2年次で水質・土壌・生物多様性調査・GIS(地理情報システム)・環境アセスメントの手法へ進みます。3年次は専攻に沿った応用科目と、キャップストーン(総合演習)または実習です。

この分野に特徴的なのは、法令と報告書を読む時間があることです。環境影響評価は「調べて終わり」ではなく、規制の枠組みのなかで、決められた様式の文書にまとめる仕事です。クイーンズランド大学の修士が扱う分野に Regulatory frameworks(規制の枠組み)が明記されているのは、その表れです。

「文系だけど大丈夫ですか」というご質問について
学位の系統によります。Environmental Science 系は理科の比重が高く、1年次に化学・生物学・統計が入ります。一方、Environment and Sustainability 系や Environmental Management 系は、政策・社会科学の比重が相対的に高い構成です。ただし、どの系統でもデータを扱う科目は避けられません。GISと統計はほぼ全大学の必修または準必修です。「理科が苦手」ではなく「数字とデータを扱う時間に耐えられるか」で判断してください。

なぜオーストラリアなのか

環境学はどの国でも学べます。それでもオーストラリアを選ぶ理由を、3つに整理します。

01

制度が、いま組み替わっている

2025年に連邦の環境法制の改正が成立し、2026年7月1日に国家環境保護機関(National Environmental Protection Agency)が設立されました。1999年以来の大きな変更で、環境影響評価と規制の実務が現在進行形の題材になります。

02

ひとつの国のなかに、環境が揃っている

サンゴ礁、熱帯雨林、乾燥地、温帯林、都市、鉱山跡地。移動距離のなかに、性質のまったく違う環境が並びます。大学の実習先がそのまま研究対象になるため、教室で学んだ手法をその学期のうちに現地で使えます。

03

職業リスト上の位置づけが良い

環境系の職種は MLTSSL と CSOL の両方に載っているものが複数あります。これは、卒業後にオーストラリアで働き続ける選択肢を残せるということです。詳しくは永住のセクションで。

所在地が、扱うテーマを決めます

この分野で「どの州の大学か」は、想像以上に重要です。実習で何を見るか、卒業論文でどの問題を扱うか、インターン先にどんな組織があるかが、所在地でほぼ決まるためです。

地域 大学 主に扱う環境
クイーンズランド州
サンシャインコースト・ゴールドコースト・ブリスベン
サンシャインコースト大学
グリフィス大学
クイーンズランド大学
グレートバリアリーフ、亜熱帯の沿岸と砂島、都市の急拡大。グリフィス大学はヘロン島、サンシャインコースト大学はK’gari(フレーザー島)を実習に使います
ビクトリア州
メルボルン
ディーキン大学 温帯林、都市環境、農地。企業のサステナビリティ部門やコンサルティング会社が集まる都市で、80時間の必修実習の受け皿が多い地域です
首都特別地域
キャンベラ
ANU 連邦政府の環境行政・研究機関の所在地。環境省庁、CSIRO、国際的な政策コミュニティが同じ街にあります。政策志向の方には他にない立地です
NSW州
シドニー
UNSW 大都市の環境問題、沿岸・海洋、地球科学。専攻が6つと最も細かく分かれており、入学後に方向を決めたい方に幅があります

先にお伝えしたい ── 3つの事実

この分野をご案内する前に、知らずに進むと判断を誤る3点をお伝えします。

事実1|日本人が対象外の授業料減額が、複数あります

これがこの分野で最も見落とされる点です。オーストラリアの大学が出す「留学生向け授業料減額」には、対象国が限定されているものがあります。そして日本は、対象から外れている側に入ることが少なくありません。

このページで扱う6校では、ディーキン大学の International Scholarship for Excellence(25%)の対象国リストにバングラデシュ、ブータン、中国、インド、インドネシア、マレーシア、ネパール、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、ベトナムなど18か国が並びますが、日本は入っていません。UNSW の International Student Award(20%)も対象国は165か国と多いものの、日本は含まれていません。ANU の International Achievement Award(20〜50%)にいたっては、日本を明示的に除外し、別の制度へ案内する構成になっています。

これは差別ではなく、各大学の市場戦略です。しかし結果として、「留学生は誰でも20%引きになる」と書いてある紹介記事を読んで出願すると、オファーに減額が付いていないということが起こります。

事実2|EIANZの「認定」は、就労の必須条件ではありません

環境分野には EIANZ(Environment Institute of Australia and New Zealand)という職業団体があり、大学の課程を認定する仕組み(Qualifications Accreditation Scheme)と、実務者を認証する仕組み(CEnvP=Certified Environmental Practitioner)を運営しています。

認定コースを持つオーストラリアの大学は、公表されている一覧では3校です(ディーキン大学・グリフィス大学・RMIT大学)。数が少ないため「認定校でなければ不利なのでは」と考えたくなりますが、そう言い切れる根拠はありません。看護師や教員のように登録しなければ働けない職種とは違い、環境分野に業務独占の国家資格はありません。EIANZの会員資格もCEnvP認証も任意です。

正確に言えるのは、「認定コースの卒業生は、EIANZの会員資格の審査で有利に扱われる仕組みがある」ということまでです。それ以上の効果(採用で有利になる、給与が上がる)を保証する記述は、EIANZも大学も出していません。このページでは独立したセクションを設けて整理しています。

事実3|「環境の学位」で環境エンジニアにはなれません

Bachelor of Environmental Science も Bachelor of Environmental Management も、工学の学位ではありません。水処理施設や汚染対策設備の設計を担う Environmental Engineer になるには、Engineers Australia が認定する工学課程(Bachelor of Engineering (Honours) など)が必要です。

職業リスト上も別扱いです。Environmental Engineer は 233915、Environmental Consultant は 234312 と別のコードで、技能評価機関も Engineers Australia と VETASSESS で異なります。「環境を学べば、環境エンジニアとして移住できる」という理解は正確ではありません。

相談
それでも、この分野をご案内する理由
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

厳しい話を3つ並べました。それでもこの分野をご案内するのは、「環境の学位+英語」の組み合わせが、いま日本でもオーストラリアでも足りていないと考えているからです。

この学位で身につくのは、調査の設計、データの解析、GIS、法令と規制の読み方、そして「専門外の人に説明する力」です。これらは環境に限らず、企業のサステナビリティ部門、環境コンサルティング、行政、国際機関で通用します。日本でもサステナビリティ情報の開示が2027年3月期から段階的に義務化される予定で、対応できる人材の需要は続く見込みです。

大切なのは、「環境が好き」から一歩進んで「環境の何を、どの立場で扱いたいか」を決めることです。研究するのか、測るのか、審査するのか、企業のなかで動かすのか。そこが決まると、選ぶべき大学もはっきりします。その整理から一緒にやらせてください。

大学の選択肢(6校)

アンアルウェンがご案内できる大学のうち、この分野の学位課程を持つ6校を挙げます。学費の幅が年 AUD 31,500〜60,500 と大きく、しかも減額の効き方が違います。優劣ではなく「何を目指すか」と「実際にいくら払うか」で見てください。

UniSC サンシャインコースト大学 ── 6校で最も安く、15%減額が自動でつく(クイーンズランド州)

費用面での優位が最もはっきりしている大学です。Bachelor of Environmental Management(3年・CRICOS 088625F)は年 AUD 31,500(2026年・定価)で6校中最安。そのうえ International Student Scholarship により2026年入学の留学生は15%が減額されます。申請書は不要で、オファーに自動的に含まれます。

特徴はマイナー(副専攻)の設計にあります。Coastal and Marine Environments(沿岸・海洋環境)/Urban Design and Town Planning(都市デザインと都市計画)/Geospatial Analysis(地理空間解析)/Global Environmental Security and Policy(地球環境の安全保障と政策)/Sustainability(サステナビリティ)の5つから選べます。「環境×都市計画」「環境×GIS」といった掛け算がしやすい構成です。

キャンパスはサンシャインコーストモートンベイの2か所。K’gari(フレーザー島)などでの野外実習があり、職場実習または上級研究プロジェクトを選択できます。EIANZについては、大学が「卒業生は実務経験を積む間、准会員(Associate Member)として申請でき、2年の実務経験の後に正会員(Full Membership)を申請できる」と明記しています。

入学基準は最低ATAR 50.00と、6校のなかで最も入りやすい水準です。英語も IELTS 6.0(各項目5.5以上)が学部標準。「まず環境分野で学士を取る」ことを最優先にするなら、現実的な第一候補になります。

3年Environmental Management
年 $31,5002026年・定価
15%減額(申請不要・全期間)
IELTS 6.0各項目5.5以上
Griffith グリフィス大学 ── EIANZ認定コース+ヘロン島(クイーンズランド州)

「認定」と「減額」の両方が効く、この分野で最もバランスの良い選択肢です。Bachelor of Environmental Science(3年・CRICOS 090584C)は、EIANZが公表する認定コース一覧に掲載されています。同時に International Academic Merit Scholarship(授業料20%・課程期間中)の対象で、日本国籍でも条件を満たせば対象になります。

専攻は4つ。Ecology and Conservation(生態学と保全)/Environmental Chemistry(環境化学)/Soil and Water Science(土壌・水科学)/Urban and Social Environments(都市と社会環境)「生態系寄り」から「都市・社会寄り」まで幅があり、入学後に方向を選べます。

実習環境が具体的です。広範な野外調査・実験室での実習・宿泊を伴うフィールドトリップに加え、政府機関・NGO・産業界でのプロフェッショナル・プレースメント、そしてヘロン島(グレートバリアリーフ)でのキャップストーンが用意されています。グレートバリアリーフの研究ステーションで最終学年の総まとめを行う構成は、他の大学にはあまりありません。

キャンパスはゴールドコーストブリスベン・サウス(ネイサン)入学は年3回(トライメスター1・2・3)で、開始時期の自由度が高いのも利点です。英語は IELTS 6.5(各項目6.0以上)グリフィス大学の奨学金ページはこちら

3年Environmental Science
年 $43,0002026年・定価
20%減額(別途申請不要・全期間)
EIANZ認定コース一覧に掲載
Deakin ディーキン大学 ── 実習80時間が必修。ただし日本人は減額の対象外(ビクトリア州)

就職を意識した設計が最もはっきりしている大学です。Bachelor of Environmental Science and Sustainability(24単位・標準3年)には Professional Practice という必修科目があり、関連する受け入れ先で80時間以上の就業経験を積むことが卒業要件になっています。卒業時点で実務経験が履歴書に書ける構成です。

大学は「ビクトリア州で、学部の環境・サステナビリティ課程についてEIANZの認定を持つ2大学のうちの1校」と明記しています。実際、EIANZの認定一覧にはディーキン大学の課程が学部・大学院あわせて5つ(Bachelor of Environmental Science and Sustainability/Bachelor of Environmental Science (Wildlife and Conservation Biology)/Graduate Diploma of Sustainability/Master of Sustainability/Master of Sustainability (Professional))掲載されており、掲載数では最多です。

構成はコア18単位+マイナー/選択科目6単位。環境科学、生態学、サステナビリティ、環境管理を通しで学びます。入学はトライメスター1・2・3があり、第3トライメスターを使えば卒業を早められる場合があります。留学生向けの課程はメルボルン・バーウッドキャンパスです。

ここで正確にお伝えしなければならないことがあります。ディーキン大学の International Scholarship for Excellence(授業料25%・課程期間中)は、対象国が18か国に限定されており、日本は含まれていません。つまりこの減額は日本国籍の方には適用されません。年 AUD 44,800(初年度フルタイムの概算)をそのまま支払う前提で比較してください。他に対象となり得る制度がないかは、出願前にアンアルウェンから照会します。ディーキン大学の奨学金ページはこちら

3年Env. Science and Sustainability
年 $44,800初年度フルタイムの概算
80時間必修の職場実習
25%減額日本は対象国リスト外
ANU オーストラリア国立大学 ── 環境政策の中枢都市で学ぶ(キャンベラ)

政策志向であれば、立地そのものが価値になります。キャンベラは連邦政府の所在地で、環境行政の省庁、CSIRO(連邦科学産業研究機構)、政策シンクタンクが同じ街にあります。Bachelor of Environment and Sustainability(3年・144単位・CRICOS 091180D)は、科学・管理・政策を横断する学際的な設計です。

専門分野(スペシャライゼーション)は4つ。Agricultural Innovation(農業イノベーション)/Biodiversity and Forest: Science, Management and Policy(生物多様性と森林)/Land and Water: Science, Management and Policy(土地と水)/Sustainability and Future Climate: Science, Management and Policy(サステナビリティと将来の気候)いずれも「科学・管理・政策」という3語が名称に入っているのがこの課程の性格を表しています。メジャーは Agricultural Innovation と Climate Science の2つです。

入学基準は6校で最も高く、ATAR 80 相当です。ANUは日本の資格について、「高校卒業の証明を提示したうえで、National Center Test(センター試験)のスコアを評価する」という方式を公表しており、entrance rank 80 に対応するスコアは54と示されています。日本の高校卒業証明だけで直接出願できるかは、個別に確認が必要です。英語は IELTS 6.5(各項目6.0以上)が学部の基準です。

奨学金について、正確にお伝えします。ANUの ANU International Achievement Award(20%・25%・50%/最長4年)は、対象から中国・日本・モンゴル・韓国・北朝鮮を明示的に除外しています。日本国籍の方が対象になるのは ANU Vice-Chancellor’s International Achievement Award で、減額は初年度授業料の20%のみ・期間は1年です(申請不要・自動審査)。2年目以降は定価に戻る前提で資金計画を組んでください。ANUの奨学金ページはこちら

3年Environment and Sustainability
年 $56,1202026年・定価
20%減額は初年度のみ
ATAR 80センター試験なら54
UNSW UNSW ── 専攻6つ。シドニーで学ぶ選択肢(NSW州)

専攻の細かさが6校で最大です。Bachelor of Environmental Management(3年・CRICOS 080468A・ケンジントンキャンパス)は、Biology(生物学)/Earth Science(地球科学)/Ecology(生態学)/Environmental Chemistry(環境化学)/Geography(地理学)/Marine and Coastal Science(海洋・沿岸科学)の6専攻から選びます。入学時に決めきれない方にとって、軌道修正の幅が最も広い課程です。

入学は年3回(Term 1・2・3)。シドニーという立地は、アルバイトの選択肢とインターンの機会が最も多いことを意味します。英語は IELTS 6.5(各項目6.0以上)が理学部の基準です。

費用は6校で最も高くなります。公式ページは年 AUD 60,500(2026年)学位修了までの総額 AUD 192,000 を併記しています。年額を単純に3倍した金額(181,500)とは一致しません。年度ごとの改定を織り込んだ数字である可能性がありますが、大学が内訳を明示していないため、このページでは推測での置き換えをせず、両方をそのまま記載します。正確な総額は出願時に照会します。

奨学金についても、正確にお伝えします。UNSW International Student Award(授業料20%・課程期間中)は対象国が165か国指定されていますが、日本は含まれていません。また、この制度は500語以内のパーソナルステートメントの提出が必要で、自動付与ではありません。日本国籍の方が対象になり得るのは Australia’s Global University Award(AUD 10,000・初年度・申請不要)などですが、これも成績にもとづく審査があり、確約されるものではありません。UNSWの奨学金ページはこちら

3年Environmental Management
年 $60,5002026年・定価
6専攻生物・地球・生態・化学・地理・海洋
20%減額日本は対象国リスト外
UQ クイーンズランド大学 ── 学士があれば1.5年で修了する修士(ブリスベン)

すでに大学を卒業している方には、これが最短かつ最も費用対効果の高いルートです。Master of Environmental Management(CRICOS 084722D・St Luciaキャンパス)は、1.5年(24ユニット)と2年(32ユニット)の2つの入り方があります。

1.5年で入るには、関連分野の学士でGPA 4.5(7点満点)以上が必要です。大学が「関連分野」として挙げているのは、環境学、地理学、天然資源、生物学、生態学、保全、持続可能な開発、環境工学、海洋科学2年課程であれば、学士の分野は問われません(GPA 4.5以上)。文系出身の方でも入口があるということです。

扱う分野は保全生物学、規制の枠組み、天然資源管理、環境影響評価、沿岸のプロセスと管理「環境影響評価」と「規制の枠組み」が正面から科目名に入っているのが、実務直結型のこの課程の性格です。

学費は年 AUD 56,800(2027年の目安)UQ International Excellence Scholarship(授業料25%減額・課程期間中)別途申請が不要で、出願すれば自動的に審査されます。ただし大学は「オファー保持者のなかで競争的なスコアを達成した者」を条件としており、条件を満たせば必ず付与されるという書き方はしていません。入学はセメスター1(2月)とセメスター2(7月)の年2回。英語は IELTS 6.5(各項目6.0以上)UQの奨学金ページはこちら

1.5〜2年Environmental Management
年 $56,8002027年の目安
25%減額(申請不要・競争的)
年2回2月・7月
このページに載せていない選択肢について
EIANZの認定コース一覧には、上記のほかに RMIT大学の Bachelor of Sustainability and Environment も掲載されています(メルボルン・シティキャンパス/CRICOS 118028H)。ただしRMITの公式コースページは「学生および卒業生はEIANZの会員資格を申請できる」という書き方をしており、EIANZ側の一覧と表現が一致していません。また留学生向けの年額学費が公式ページから確認できなかったため、このページの比較表には含めていません。関心がある場合は、大学へ照会したうえでお伝えします。

6校の比較表

大学 課程 期間 学費(年・定価) 英語要件 この大学ならでは
サンシャインコースト大学
クイーンズランド州
Bachelor of
Environmental Management
3年 $31,500
6校で最安
IELTS 6.0
各5.5以上
15%減額が申請不要・全期間。マイナー5種(都市計画・GIS・政策など)。ATAR 50.00
グリフィス大学
クイーンズランド州
Bachelor of
Environmental Science
3年 $43,000
20%減額の対象
IELTS 6.5
各6.0以上
EIANZ認定コース。4専攻。ヘロン島でのキャップストーン。年3回入学
ディーキン大学
ビクトリア州メルボルン
Bachelor of Environmental
Science and Sustainability
3年 $44,800
初年度の概算
IELTS 6.0
学部の最低基準
80時間の職場実習が必修。EIANZ認定コース。25%減額は日本が対象国リストにありません
ANU
キャンベラ
Bachelor of Environment
and Sustainability
3年 $56,120 IELTS 6.5
各6.0以上
環境行政の中枢都市。科学・管理・政策を横断する4分野。減額は初年度20%のみ
UNSW
NSW州シドニー
Bachelor of
Environmental Management
3年 $60,500
総額は$192,000と併記
IELTS 6.5
各6.0以上
専攻6つで最も細かい。大都市シドニー。20%減額は日本が対象国リストにありません
クイーンズランド大学
ブリスベン
Master of
Environmental Management
1.5〜2年 $56,800
2027年の目安
IELTS 6.5
各6.0以上
関連学士があれば1.5年、分野不問なら2年。環境影響評価・規制を正面から扱う
この表の読み方
  • 学費はすべて奨学金適用前の「定価」です。そしてこの分野は、減額が効く大学と効かない大学がはっきり分かれます。実際の負担額は次のセクションで1校ずつ計算します。
  • ディーキン大学の $44,800 は「初年度フルタイムの概算」として公式ページに示されている金額です。履修状況により変動します。
  • UNSW は公式ページに年額 $60,500 と総額 $192,000 の両方が記載されています。年額を3倍した金額とは一致しないため、このページでは推測で置き換えず、公式表記のまま掲載しています。内訳は出願時に照会します。
  • クイーンズランド大学の $56,800 は2027年の目安です。年額表示のため、1.5年課程では約 $85,200 が総額の目安になります。
  • 英語要件は各大学の学部・学科の標準値です。コース単位で上乗せ条件が設定される場合があるため、出願前に確認します。

学費(定価)

この表の金額は、すべて奨学金を適用する前の「定価」です。ただしこの分野では、「定価から何%引かれるか」が国籍によって変わります。日本国籍の方が対象になる減額と、ならない減額があるためです。定価だけで並べると、実際に払う額の順番とはずれます。次のセクションで、大学ごとに計算します。
大学・課程 年額(定価) 総額(定価) 日本人に適用され得る減額後
サンシャインコースト大学
Bachelor of Environmental Management(3年)
$31,500 $94,500 $80,325
15%減額・申請不要
グリフィス大学
Bachelor of Environmental Science(3年)
$43,000 $129,000 $103,200
20%減額・別途申請不要
ディーキン大学
Bachelor of Environmental Science and Sustainability(3年)
$44,800
初年度の概算
$134,400
概算×3の単純計算
$134,400
25%減額は日本が対象外
ANU
Bachelor of Environment and Sustainability(3年)
$56,120 $168,360 $157,136
初年度のみ20%減額
UNSW
Bachelor of Environmental Management(3年)
$60,500 $192,000
公式表記
$192,000
20%減額は日本が対象外
クイーンズランド大学
Master of Environmental Management(1.5年)
$56,800
2027年の目安
約 $85,200 $63,900
25%減額・競争的

授業料以外にかかるもの

生活費

学生ビザの財政要件は単身12か月で AUD 29,710(2026年)。これはビザ申請時に示す必要がある最低額で、実際の生活費は都市によって上下します。サンシャインコースト、ゴールドコースト、キャンベラは、シドニーより抑えられる傾向があります。

OSHC(海外学生健康保険)

学生ビザの必須条件。単身で年 AUD 700〜900程度が目安です。就学期間全体をカバーする必要があり、通常は入学前に一括で加入します。手配はアンアルウェンが無料で代行します。

学生ビザ申請料

AUD 2,500(2026年7月1日に引き上げられた現行額)。家族を帯同する場合は別途かかります。この金額は年度途中でも改定されることがあるため、申請時点の最新額をご確認ください。

フィールドトリップ関連費

宿泊を伴う実習では、交通費・宿泊費が別途かかる場合があります。グリフィス大学のヘロン島、サンシャインコースト大学のK’gariのように島での実習がある課程では、確認しておく価値があります。アンアルウェンでは志望コースについて出願前に確認します。

3年間の総額の目安は AUD 175,000〜290,000、1豪ドル100円換算でおよそ1,750万〜2,900万円です。幅がこれほど大きいのは、授業料の差(3年で最大 AUD 111,675)と、減額が効くかどうかが重なるためです。

奨学金 ── 日本人が対象になるもの、ならないもの

この分野に「環境学専用の奨学金」はほとんどありません。効いてくるのは、各大学が留学生全般に用意している入学時の授業料減額です。そしてこの分野では、それが国籍によって適用されたりされなかったりします。まず一覧で整理します。

大学 制度名 減額 日本国籍 申請の要否・条件
サンシャインコースト大学 International Student Scholarship 15% 対象 申請不要。2026年入学の留学生を対象に、オファーへ自動的に含まれます。課程期間中有効。他のUniSC国際奨学金との併用は不可
グリフィス大学 International Academic Merit Scholarship 20% 対象 別途申請は不要(出願すれば審査されます)。条件は豪NZ以外の国籍・過去の学業でGPA 4.5(7点満点)以上・フルタイム課程期間中有効(継続要件あり)
クイーンズランド大学 UQ International Excellence Scholarship 25% 条件付き 申請不要。ただし大学は「オファー保持者のなかで競争的なスコアを達成した者」としており、条件を満たせば必ず付与されるとは書いていません。課程期間中有効
ANU ANU Vice-Chancellor’s
International Achievement Award
20% 対象・ただし1年 申請不要・自動審査。対象は中国・日本・モンゴル・韓国・北朝鮮の居住者。ただし減額は初年度授業料のみで、期間は1年です
ANU ANU International Achievement Award 20〜50% 対象外 日本は明示的に除外されています。公式ページは、除外国の居住者には上記の Vice-Chancellor’s 版を案内しています
ディーキン大学 Deakin International Scholarship for Excellence 25% 対象外 対象国は18か国で、日本は含まれていません。対象国の学生には、学部で75%以上の成績を条件に、別途申請不要で自動的に審査されます
UNSW International Student Award 20% 対象外 対象国は165か国指定されていますが、日本は含まれていません。なお対象国の学生でも500語以内のパーソナルステートメントの提出が必要です
UNSW Australia’s Global University Award $10,000 条件付き 申請不要・自動審査。ただし初年度のみ・学業成績にもとづく審査です。国籍による制限の記載は公式ページで確認できませんでした

実際にいくら変わるのか

大学(学士3年) 定価 日本人の負担額 減額の効果
サンシャインコースト大学 $94,500 $80,325 −$14,175
グリフィス大学 $129,000 $103,200 −$25,800
ディーキン大学 $134,400 $134,400 ±0
ANU $168,360 約 $157,136 −$11,224
UNSW $192,000 $192,000 ±0
ここが、このページで最もお伝えしたい点です。
グリフィス大学とディーキン大学は、定価では年額 AUD 1,800 しか違いません。ところが日本国籍の方が実際に払う額では、年額の差が AUD 10,400 に広がります(3年で AUD 31,200)。グリフィス大学は20%引かれ、ディーキン大学は引かれないためです。
さらにクイーンズランド大学の修士とディーキン大学の学士を年額で比べると、順位が入れ替わります。定価では UQ 56,800 に対しディーキン 44,800 でディーキンが年 12,000 安いのに、減額後は UQ 約 42,600 に対しディーキン 44,800 でUQのほうが年 2,200 安くなります。(※学位のレベルが違うため、同じ土俵での比較ではありません。あくまで年額の話です。)
定価の一覧表だけを見て「安い順」に並べると、この2つの逆転を見落とします。
この試算の前提
  • 各校が公表している減額率を、記載されている適用期間どおりに当てはめた計算です。すべての方に必ずこの率が適用されるという意味ではありません。成績条件・継続条件・対象年度があります。
  • ANUは初年度のみ20%として計算しています(56,120×0.8+56,120×2=157,136)。2年目以降は定価です。
  • ディーキン大学とUNSWは「日本人向けの減額が確認できなかった」ため定価のままとしています。他に対象となり得る制度がないかは、出願前に個別に照会します。
  • クイーンズランド大学の25%は「競争的なスコア」が条件です。試算はあくまで適用された場合の金額です。
  • 日本円は1豪ドル=100円で換算した概算です。為替により変動します。

アンアルウェンを通すと、何が変わるか

① 対象国リストの確認

この分野で最も価値があるのがここです。減額制度の対象国リストは、大学サイトの奥にPDFで置かれていることがあります。「日本が入っているか」を出願前に一件ずつ確認して、実際の負担額でご提案します。

② 対象になり得る制度の洗い出し

成績証明書を拝見して、いまの成績でどの減額が対象になり得るかをお伝えします。グリフィス大学のGPA 4.5のように、日本の成績をどう換算するかは大学ごとに違います。

③ 締切からの逆算と記述の作成

UNSWのようにパーソナルステートメントが要る制度は、書く時間を日程に見込む必要があります。設問ごとの語数制限のなかで何を書くかを一緒に組み立てます。GSステートメントとも連動させます。

④ 期間短縮の照会

日本の大学で理系科目や環境系科目を履修済みの方は、単位認定で期間が短縮できる可能性があります。すでに学士をお持ちなら、UQの修士1.5年ルートが期間・費用の両面で最も効率的です。照会も無料です。

これらのサポートはすべて無料で、学費は学校へ直接申し込む場合と変わりません。

英語要件 ── 6.0で出願できる大学と、6.5が要る大学

この分野の英語要件は、医療系(看護 7.0、ソーシャルワーク 7.0)と比べるとはっきり低めです。ただし6校のなかで6.0と6.5に分かれるため、準備期間の見積もりが変わります。

大学・課程 IELTS総合 各項目 備考
サンシャインコースト大学
Bachelor of Environmental Management
6.0 5.5以上 大学の学部標準。特別に高い要件が設定される課程の一覧(看護・法学・教育など)に環境系は入っていません
ディーキン大学
Bachelor of Environmental Science and Sustainability
6.0 コース規定 大学は「学部の最低基準は IELTS 6.0」と明記。コースにより上乗せ条件が設定される場合があります
グリフィス大学
Bachelor of Environmental Science
6.5 6.0以上 コースページに明記された要件です
ANU
Bachelor of Environment and Sustainability
6.5 6.0以上 大学の学部標準。IELTSはテストセンターでの受験が必要で、オンライン版は認められません。スコアの有効期限は出願日から2年
UNSW
Bachelor of Environmental Management
6.5 6.0以上 理学部(Science)の基準。UNSWの学部の標準的な水準です
クイーンズランド大学
Master of Environmental Management
6.5 6.0以上 Reading 6・Writing 6・Speaking 6・Listening 6 と項目ごとに明記されています

スコアが足りない場合の選択肢

大学付属の英語コース(ELICOS)から入る

各大学は付属の語学センターを持ち、指定コースを修了すればIELTSの再受験なしで進学できる仕組みを用意しています。必要期間は不足スコアに応じて10〜30週程度が一般的です。学生ビザは進学先とセットで申請できます。

要件が6.0の大学を選ぶ

サンシャインコースト大学とディーキン大学は6.0です。6.0から6.5へ上げるには、一般に数か月の追加準備が必要になります。いま出せるスコアで出願できる大学が、結果的に最良の選択ということは実際にあります。

条件付きオファーを先に取る

英語以外の要件を満たしていれば、「英語スコア提出を条件とするオファー」を先に確保できます。スコアが出た時点ですぐビザ申請へ進めるため、全体の日程が短縮できます。

ファウンデーション・ディプロマ経由

学力面でも不安がある場合、ファウンデーション(1年)やディプロマ(1年)を経て学部2年次へ接続するルートがあります。期間と費用は増えますが、入口の要件は下がります。

まずは、いまのスコアの「内訳」を教えてください。総合6.0でもライティングが5.5なのか、スピーキングが5.0なのかで、出願できる大学と必要な準備期間がまったく変わります。スコアがまだない方でも、英検・TOEIC・高校や大学の英語の成績から、おおよその位置と必要な期間をお伝えできます。

進学ルート ── 経歴別

この分野は、いまの学歴によってルートがはっきり分かれます。代表的な4つを挙げます。

ROUTE 01日本の高校卒業から ── 費用を抑える

英語準備

IELTS 6.0

学士

3年・環境管理

卒業

実務またはHonours

期間:3年/授業料:AUD 94,500(定価)→ 15%減額で AUD 80,325 サンシャインコースト大学の Bachelor of Environmental Management を選ぶルート。6校で最も授業料が低く、15%の減額が申請不要で自動的につきます。英語要件も IELTS 6.0(各5.5)と低め、入学基準もATAR 50.00と最も入りやすい水準です。「まず環境分野の学士を取る」ことを最優先にするなら、これが最も現実的です。
ROUTE 02認定コースで学びたい ── EIANZ+20%減額

英語準備

IELTS 6.5

学士

3年・環境科学

ヘロン島

キャップストーン

卒業

EIANZ会員申請へ

期間:3年/授業料:AUD 129,000(定価)→ 20%減額で AUD 103,200 グリフィス大学の Bachelor of Environmental Science は、EIANZの認定コース一覧に掲載されている数少ない学部課程であり、同時に20%減額の対象で、日本国籍でも対象になり得ます。4専攻から選べ、入学は年3回「認定」と「減額」の両方を取れるのは、6校ではこの大学だけです。
ROUTE 03日本の大学を卒業している ── 修士で1.5年

英語準備

IELTS 6.5

修士

1.5年 または 2年

修了

実務またはPhD

期間:1.5〜2年/授業料:約 AUD 85,200(1.5年・定価)→ 25%減額で約 AUD 63,900 最も費用対効果の高いルートです。クイーンズランド大学の Master of Environmental Management は、関連分野の学士(環境学・地理学・天然資源・生物学・生態学・保全・持続可能な開発・環境工学・海洋科学)でGPA 4.5以上なら1.5年分野を問わない学士なら2年で修了できます。文系学部の出身でも入口があるのがこの課程の特徴です。学士3年をやり直すより、期間も費用も大幅に抑えられます。
ROUTE 04就職に直結させたい ── 実習を組み込む

英語準備

IELTS 6.0

学士

3年・実習80時間

卒業生ビザ

485・2〜3年

現地就労

環境コンサルなど

期間:3年/授業料:AUD 134,400(定価・日本人は減額の対象外) ディーキン大学の Bachelor of Environmental Science and Sustainability は、80時間以上の職場実習が必修で、EIANZの認定コースでもあります。メルボルンという立地は、実習先とインターンの受け皿が多いという利点があります。ただし25%減額の対象国に日本が入っていないため、定価での比較になります。費用を優先するなら ROUTE 02 のグリフィス大学(20%減額あり・プレースメントとヘロン島キャップストーンあり)と比べてください。

EIANZ認定とCEnvP ── 「認定」が意味すること

環境分野には EIANZ(Environment Institute of Australia and New Zealand/オーストラリア・ニュージーランド環境研究所)という職業団体があります。日本の情報サイトではあまり触れられませんが、この分野で大学を比較するなら、避けて通れない枠組みです。

認定を受けている課程は、思っているより少数です

EIANZは Qualifications Accreditation Scheme(資格認定制度)を運営し、環境科学・環境管理・環境サステナビリティの大学課程を認定しています。公表されている認定コース一覧に掲載されているオーストラリアの大学は3校です(2026年8月時点)。

大学 認定されている課程 このページでの扱い
ディーキン大学 Bachelor of Environmental Science and Sustainability/
Bachelor of Environmental Science (Wildlife and Conservation Biology)/
Graduate Diploma of Sustainability/Master of Sustainability/
Master of Sustainability (Professional)
掲載
5課程で最多
グリフィス大学 Bachelor of Environmental Science 掲載
20%減額も対象
RMIT大学 Bachelor of Sustainability and Environment 参考掲載
学費が確認できず
表記の食い違いについて
EIANZの一覧にはRMIT大学の Bachelor of Sustainability and Environment が「認定コース」として掲載されています。一方RMITの公式コースページは「学生および卒業生はEIANZの会員資格を申請できる」という書き方で、認定という語を使っていません。同様に、サンシャインコースト大学も「卒業生は准会員として申請でき、2年の実務経験の後に正会員を申請できる」と書いていますが、EIANZの認定コース一覧には掲載されていません。
「会員資格を申請できる」と「課程が認定されている」は別の話です。このページでは、EIANZ側の一覧に載っているかどうかで区別しています。実際にどう扱われるかは、出願前にご確認ください。

CEnvP ── 認証はありますが、免許ではありません

EIANZは2004年から CEnvP(Certified Environmental Practitioner/認証環境実務者)という制度を運営しており、EIANZ自身が「オーストラリアとアオテアロア・ニュージーランドにおける環境・社会実務者の主要な認証機関」と位置づけています。一般認証1種と専門認証8種の計9種類があります。

ただし、ここは正確にお伝えする必要があります。CEnvPは任意の職業認証であり、法律で定められた免許ではありません。EIANZは「地域全体の法令やガバメント・ガイダンスノートに支えられている」と述べていますが、これは制度上の位置づけがあるという意味であって、認証がなければ働けないという意味ではありません。

また、CEnvPの申請には最低5年の関連実務経験が必要です。卒業直後に取得できるものではなく、留学の直接のゴールにはなりません。

01

言えること

認定コースの卒業生は、EIANZの会員資格の審査で扱いが定められています。また認定制度は「環境専門職への入口として適した資格であることの品質保証」を目的として設計されている、とEIANZが説明しています。

02

言えないこと

「認定校でなければ就職できない」「認定校のほうが給与が高い」とは言えません。そうした効果を示す記述を、EIANZも各大学も出していません。環境分野に業務独占の国家資格はありません。

03

どう考えるか

認定は「あれば有利になり得る要素のひとつ」として、学費・実習・立地・専攻と並べて比較してください。認定だけを理由に高い学費を選ぶ必要はありません。

移住を視野に入れる場合、より重要なのはVETASSESSです。
永住を検討する場合、実務上の関門になるのはEIANZの認定ではなく、技能評価機関 VETASSESS の審査です。VETASSESSは Environmental Consultant(234312)について、「高度に関連する分野」として Environmental Science/Environmental Engineering/Maritime and Coastal Engineering/Ecology Conservation Science/Climate Science/Environmental Policy & Management を挙げています。このページで扱う6校の学位は、いずれもこの範囲に入る内容です。詳しくは永住のセクションで。

実習・フィールドワークの中身

この分野では、実習が「必修」か「選択」かで卒業時の履歴書が変わります。大学ごとに整理します。

大学 実習の位置づけ 内容
ディーキン大学 必修
80時間以上
Professional Practice という必修科目で、関連する受け入れ先での80時間以上の就業経験が卒業要件です。「学位+実務経験」で卒業できる構成になっています
グリフィス大学 組み込み
選択の余地あり
広範な野外調査・実験室実習・宿泊を伴うフィールドトリップに加え、政府機関・NGO・産業界でのプレースメント、そしてヘロン島でのキャップストーン。最終学年に研究プロジェクトまたはインターンを選べます
サンシャインコースト大学 選択 K’gari(フレーザー島)などでの野外実習があり、職場実習または上級研究プロジェクトを選択できます。マイナーで Geospatial Analysis(地理空間解析)を取れば、実務直結のGIS技能が身につきます
UNSW 専攻による 6専攻それぞれに応じた実習があります。Marine and Coastal Science(海洋・沿岸科学)や Earth Science(地球科学)は野外調査の比重が高い構成です。シドニーという立地上、インターン先の選択肢は多い地域です
ANU 政策実務との接点 キャンベラという立地から、連邦の環境行政・研究機関との距離が近いのが特徴です。「科学・管理・政策」を横断する専門分野の構成上、政策文書や制度分析を扱う機会が多くなります
クイーンズランド大学 実務科目として 修士課程として環境影響評価・規制の枠組み・天然資源管理・沿岸のプロセスと管理を扱います。「調べる」より「審査し、判断する」側の技能に比重があります

この分野に固有の準備

出願前に確認しておくべきこと
  • 実習が必修かどうか。ディーキン大学の80時間のように卒業要件になっている大学と、選択科目の大学があります。「実務経験を持って卒業したい」なら、ここは最初に確認すべき点です。
  • 実習先を誰が探すか。必修実習は、受け入れ先を自分で探す形式のことがあります。渡航前から「どの分野で実習したいか」を考えておくと、現地で動きやすくなります。
  • フィールドトリップの費用。ヘロン島やK’gariのような島での実習は、交通費・宿泊費が授業料と別に発生する場合があります。アンアルウェンでは、志望コースについて「必修の実習費が別途あるか」を出願前に大学へ確認します。
  • GISと統計。この分野はほぼすべての大学でGIS(地理情報システム)とデータ解析が必修または準必修です。渡航前にQGISやRの基礎に触れておくと、最初の1年がずいぶん楽になります。
  • 安全講習と身体条件。野外調査を伴う課程では、安全教育の修了が求められることがあります。屋外での長時間の作業が体力的に問題ないかも、正直に見積もっておいてください。

卒業後の進路・働き方

この分野の進路は、「測る側」「審査する側」「動かす側」の3つに大きく分かれます。どこを目指すかで、在学中に伸ばすべき技能が変わります。

領域 主な就職先・仕事の中身 必要な学歴の目安
環境コンサルティング 環境影響評価(EIA)、汚染調査、生物多様性調査、開発前の現況調査、報告書作成 学士で可
求人数が最も多い領域
行政・規制当局 連邦・州の環境当局、審査・許認可、モニタリング、政策立案 学士〜修士
企業のサステナビリティ部門 温室効果ガス算定、開示報告、サプライチェーンの環境評価、ESGレポート 学士〜修士
資源・エネルギー・建設 鉱山・インフラ事業の環境管理、閉山後の再生(リハビリテーション)、許認可対応 学士で可
水・廃棄物・都市計画 水資源管理、廃棄物・循環経済、土地利用計画、グリーンインフラ 学士〜修士
保全・NGO・国際機関 生息地の再生、保護区の管理、国際的な環境プログラム 学士〜修士
研究職 大学、CSIRO、州の研究機関 Honours以上
実質PhDが標準
教育・科学コミュニケーション 環境教育、科学ライター、メディア、インタープリテーション 学士で可

給与の目安

求人サイト SEEK は、オーストラリアにおける Environmental Scientist(環境科学者)の平均給与を年 AUD 85,000〜105,000Environmental Consultant(環境コンサルタント)も年 AUD 85,000〜105,000 と示しています(2026年時点)。ただしこれは経験年数・地域・雇用主で大きく変わる数字で、新卒はこのレンジの下限またはそれ以下から始まるのが一般的です。

※給与は求人サイトが集計した参考値であり、政府統計ではありません。実際の待遇は個別の雇用契約によります。

現実的な戦略

この分野で就職に成功している卒業生に共通するのは、「学位+もう一つの技能」を持っていることです。

GIS・データ解析

この分野で最も効く技能です。QGIS/ArcGIS、R、Python。環境コンサルでも行政でも、空間データを扱える人材は常に求められています。サンシャインコースト大学の Geospatial Analysis マイナーのように、正面から学べる課程もあります。

報告書を書く力

環境影響評価は、決められた様式の文書にまとめて提出する仕事です。「調べた結果を、規制の言葉で書ける」ことが実務での評価に直結します。在学中のレポート課題は、そのまま職業訓練だと考えてください。

実習・プレースメントの実績

この分野は「現場に出た時間」が評価されます。ディーキン大学の80時間必修や、グリフィス大学の業界プレースメントが効いてくるのはここです。選択制の大学でも、自分で取りにいく価値があります。

日本語という強み

日英バイリンガルで環境の専門教育を受けた人材は、多くありません。日本企業のオーストラリア事業、資源・エネルギー分野の日豪案件、サステナビリティ開示の対応 ── 日本人であること自体が差別化になる場面があります。

ビザ・永住ルート

この分野は、環境系のなかでは職業リスト上の位置づけが良いほうです。ただし、職種コードによって載っているリストが違います。ここを正確に理解しておくと、卒業後の設計が変わります。

職種コードごとに、載っているリストが違います

職種(ANZSCO) 掲載リスト 対象になり得るビザ
Environmental Consultant
234312
MLTSSL + CSOL 189・190・491・482・186・485 など
最も選択肢が広い
Environmental Manager
139912
MLTSSL + CSOL 189・190・491・482・186 など
Environmental Scientists nec
234399
MLTSSL + CSOL 189・190・491・482・186 など
Environmental Research Scientist
234313
MLTSSL のみ 189・190・491
CSOL未掲載=482・186は対象外
Urban and Regional Planner
232611
STSOL + CSOL 190・491・482・186
MLTSSL未掲載=189は対象外
Conservation Officer ROL のみ 地方指名系に限定
この表が意味すること
  • MLTSSL に載っていると、189(技術独立ビザ)の対象になり得ます。189は雇用主のスポンサーも州の指名も不要な、点数だけで申請できるビザです。ホスピタリティ系など、この選択肢がない分野もあります。
  • CSOL に載っていると、482(Skills in Demand)と186(雇用主指名永住)の対象になり得ます。雇用主経由のルートです。
  • 環境系の主要3職種(234312・139912・234399)は両方に載っています。つまり独立ルートと雇用主ルートの両方が制度上は開いています。
  • 一方、都市計画(232611)は189の対象外です。サンシャインコースト大学の Urban Design and Town Planning マイナーのように都市計画へ寄せる場合、移住の観点では条件が変わる点を意識してください。

技能評価には、卒業後1年の実務経験が要ります

Environmental Consultant(234312)の技能評価機関は VETASSESS で、Group A に分類されています。Group A の要件は次の2つです。

01

学位の要件

オーストラリアのAQF学士以上に相当すると評価される学位で、高度に関連する分野であること。VETASSESSは Environmental Science/Environmental Policy & Management/Ecology Conservation Science/Climate Science などを挙げています。

02

実務経験の要件

直近5年以内に、資格取得後の関連実務経験が1年以上(週20時間以上・適切な技能レベル)。つまり卒業直後には技能評価を申請できません。

03

結果として

卒業生ビザ(485)で就労し、1年の経験を積んでから評価を受けるのが標準的な流れになります。485の期間内に積める設計なので、行程としては無理がありません。

段階ごとの整理

段階 ビザ 期間 実際のところ
在学中 学生ビザ(500) 課程期間 2週間48時間まで就労可。長期休暇中は制限なし
卒業後 卒業生ビザ(485) 2〜3年 取得できます。職種の制限なく就労可能。申請時に年齢要件(原則35歳以下)があります
技能評価 VETASSESS(Group A) 学位+資格取得後1年以上の関連実務経験。485の期間中に積むことになります
永住申請(独立) 189 / 190 / 491 MLTSSL掲載のため制度上は対象。189は雇用主・州の指名が不要ですが、点数制のため招待されるかは点数次第です
永住申請(雇用主) 482 → 186 CSOL掲載のため制度上は可能。スポンサーになる雇用主を見つけられるかが要点です
アンアルウェンの見解
この分野は、「留学した内容がそのまま職業リストにつながる」数少ない分野のひとつです。環境コンサルタント・環境マネージャー・環境科学者のいずれもMLTSSLとCSOLの両方に載っており、189という「雇用主に依存しないルート」が制度上開いています。これは動物学ナチュロパシーと比べると明確な違いです。
ただし、制度が開いていることと、実際に招待が来ることは別です。189は点数制で、年齢・英語スコア・実務経験・学歴で積み上がります。「リストに載っているから大丈夫」とは言えません。
現実的な設計は、「485で2〜3年、環境の実務経験を積む。その間に技能評価を通し、点数を積み上げて永住を狙う」です。実務経験は英語力と点数の両方に効きます。だからこそ、実習が必修の大学や、インターンの受け皿が多い都市を選ぶことに意味があります。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。職業リスト・州指名の条件・技能評価の要件は随時変更されます。

日本に帰ってから活かす

この分野は、日本側でも制度が動いている最中です。帰国後の活かし方を最初から設計しておくと、留学の価値が変わります。

サステナビリティ情報の開示が、段階的に義務化されます

金融庁は、国際基準に整合したサステナビリティ情報の開示を、東証プライム上場企業に順次義務づける方針を示しています。適用のスケジュールは2027年3月期に時価総額3兆円以上の企業、2028年3月期に1兆円以上、2029年3月期に5,000億円以上1兆円未満と段階的に広がる形で決まっています(SSBJ基準)。

これが意味するのは、温室効果ガスの算定、気候関連リスクの分析、サプライチェーンの環境評価を、社内で担える人材の需要が続くということです。環境学の学位は、この領域に直接つながります。

※適用時期・対象範囲は制度の検討状況により変更される場合があります。就職の見通しを保証するものではありません。

企業のサステナビリティ部門

開示報告、GHG算定、環境マネジメントシステム、サプライチェーン評価。「英語で一次資料(国際基準の原文)を読める」ことが、この職種では直接の武器になります。基準は英語で作られ、日本語訳が出るのは後です。

環境コンサル・アセスメント

環境影響評価、生物多様性の評価、土壌・水質の調査。オーストラリアで環境影響評価の実務を科目として学んだ経験は、日本の制度に置き換えても土台として通用します。GISとデータ解析ができる人材は特に求められます。

行政・自治体

環境部局、廃棄物・循環経済、脱炭素の地域計画。国際的な枠組みを理解している職員は多くありません。自治体の国際連携やゼロカーボンシティの取り組みでも活きます。

資源・エネルギー・商社

日豪はエネルギー・資源で強く結びついています。オーストラリア側の環境規制と許認可の仕組みを理解している日本人は、この分野で希少です。現地案件の環境デューデリジェンスなどで力を発揮できます。

大学院進学(日本・海外)

オーストラリアで Honours まで修めれば、日本の大学院の環境・農学・工学系研究科への進学で有利に働きます。英語での論文執筆経験は、そのまま研究能力の証明になります。海外PhDへの出願でも同様です。

NPO・国際機関

気候変動、生物多様性、水資源。国際的な合意文書と科学報告書を英語の原文で読める人材は限られています。「科学もわかり、制度もわかり、英語もできる」という組み合わせが、この領域では強く効きます。

大学の選び方 ── 見るべき6つの点

01

減額後の実質学費で比べる

この分野では、ここが最も大きい差です。定価では年 AUD 1,800 しか違わないグリフィス大学とディーキン大学が、日本国籍で実際に払う額では年 AUD 10,400 違います。3年で AUD 31,200。定価の一覧表だけで判断すると、この差を見落とします。

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実習が必修かどうか

ディーキン大学の80時間は卒業要件です。グリフィス大学はプレースメントとヘロン島キャップストーン、サンシャインコースト大学は職場実習を選択できます。「卒業時点で実務経験を持っているか」は、最初の就職で効きます。

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英語要件と、その内訳

総合スコアだけでなく各項目の下限を見ます。サンシャインコースト大学・ディーキン大学の6.0と、グリフィス大学・ANU・UNSW・UQの6.5では、準備期間が数か月変わります。いま出せるスコアで出願できる大学が、実は最良の選択ということもあります。

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専攻・マイナーの中身

UNSWは6専攻で最も細かく、グリフィス大学は4専攻、ANUは4分野。サンシャインコースト大学は「都市計画」「GIS」「政策」といった掛け算のマイナーが特徴です。入学時に決めきれないなら選択肢の多い大学、目的が明確なら絞り込まれた課程が合います。

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所在地=扱う環境と、インターン先

クイーンズランド州ならサンゴ礁と亜熱帯、ビクトリア州なら温帯林と都市、キャンベラなら環境行政、シドニーなら大都市と沿岸。実習の対象も、インターンの受け皿も、卒業後の求人も所在地で変わります。3年間住む場所として現実的かも併せて考えてください。

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入学時期と、そこまでの準備期間

グリフィス大学・ディーキン大学は年3回、UNSWは年3回(Term制)、UQの修士は年2回(2月・7月)、サンシャインコースト大学は年2回。「いつ出発したいか」から逆算すると、選べる大学が絞られます。英語の準備期間も、この逆算に含めて計画します。

出願から出発までの流れ

STEPご相談から渡航まで(目安:6〜12か月)

無料相談

目的・成績・予算の確認

大学選定

減額の対象国照会

出願

書類作成・提出

オファー

奨学金の確定

ビザ申請

GS対策・500申請

渡航

現地サポート開始

英語のスコアがまだない場合は、ここに3〜6か月の準備期間が加わります。逆に、条件付きオファー(英語以外の要件を満たしている状態)を先に取っておけば、スコアが出た時点ですぐ次に進めます。まずは現状をお聞かせください。
この分野で、特に時間がかかる工程
  • 授業料減額の対象国の確認。この分野では、これが最も重要な確認事項です。対象国リストが大学サイトの奥にPDFで置かれていることがあり、条件を読み違えると想定より年 AUD 10,000 以上多く払うことになります。アンアルウェンが一件ずつ確認します。
  • 成績証明書と履修科目の英訳・照会。単位認定や修士の入学要件(GPA 4.5/7.0)を判定するには、履修した科目の中身まで見る必要があります。大学からの回答に2〜4週間かかることがあります。
  • ANU・UNSWを志望する場合の資格の確認。両大学は日本の資格として「National Center Test(センター試験)のスコア」を挙げています。高校卒業証明だけで直接出願できるかは個別の確認が必要で、場合によってはファウンデーションを挟む判断になります。早めに確認します。
  • GS(Genuine Student)ステートメント。「なぜ環境学なのか」「なぜオーストラリアなのか」「卒業後どうするのか」を、一貫した筋で書く必要があります。この分野は職業リスト上の位置づけが良いぶん、「移住目的だけではないか」を丁寧に説明する必要があります。アンアルウェンが一緒に組み立てます。
  • 奨学金の記述。UNSWの International Student Award のように500語以内のパーソナルステートメントが必要な制度があります。書く時間を日程に見込みます。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は職業リスト上の位置づけが良いぶん、志望動機の説明を丁寧に組み立てる必要があります。ここに時間をかけます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。必修実習の受け入れ先の探し方や、卒業後の485申請についてもご相談いただけます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。この分野は減額の対象国を一件ずつ確認する必要があるため、画一的な案内ではなく、その方の国籍・成績・志望に合わせて調べます。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。理系分野・大学院へ進まれた方のサポート実績もあります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「この大学の25%減額は、日本国籍だと対象外です」「EIANZの認定がないと働けないわけではありません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア 環境学・サステナビリティ留学 よくある質問

留学生なら誰でも20%くらいの授業料減額を受けられると聞きました。本当ですか?

大学と国籍によります。「留学生なら誰でも」は正確ではありません。この分野の6校で確認したところ、日本国籍が対象から外れている制度が3つありました。
ディーキン大学の International Scholarship for Excellence(25%)は対象国が18か国(バングラデシュ、ブータン、ブルネイ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、モーリシャス、ミャンマー、ネパール、フィリピン、シンガポール、スリランカ、タイ、東ティモール、ベトナム)で、日本は含まれていません。UNSW の International Student Award(20%)は対象国が165か国と多いものの、やはり日本は含まれていません。ANU の International Achievement Award(20〜50%)は、中国・日本・モンゴル・韓国・北朝鮮を明示的に除外しています。
一方、サンシャインコースト大学の International Student Scholarship(15%・申請不要・全期間)とグリフィス大学の International Academic Merit Scholarship(20%・別途申請不要・全期間)は、国籍による除外がなく、日本国籍でも対象になり得ます。ANUには日本人向けに Vice-Chancellor’s International Achievement Award(20%)がありますが、これは初年度のみです。
アンアルウェンでは、志望校ごとに対象国リストを確認したうえで、実際に払う金額でご提案します。

結局、どの大学を選べばいいですか?

「何を優先するか」で決めてください。
費用を最優先するならサンシャインコースト大学(年 AUD 31,500・15%減額が申請不要・IELTS 6.0・ATAR 50.00)。認定と減額の両方を取りたいならグリフィス大学(EIANZ認定コース・20%減額・4専攻・ヘロン島キャップストーン・年3回入学)。必修の実務経験を重視するならディーキン大学(80時間の必修実習・EIANZ認定・ただし日本人は減額の対象外)。政策志向ならANU(環境行政の中枢都市キャンベラ)。専攻を細かく選びたい・シドニーで学びたいならUNSW(6専攻)。すでに大学を卒業しているならクイーンズランド大学の修士(1.5〜2年)。
そのうえで、いま出せるIELTSのスコアと、減額後の実質学費で絞り込みます。ランキングだけで選ぶと、この分野は目的とずれます。

いくらかかりますか?

学士3年の授業料は、定価で AUD 94,500〜192,000 です。サンシャインコースト大学 94,500/グリフィス大学 129,000/ディーキン大学 134,400(初年度概算×3)/ANU 168,360/UNSW 192,000(公式表記の総額)。
日本国籍で適用され得る減額を反映すると、AUD 80,325〜192,000 になります。下限は下がりますが、上限は動きません(UNSWとディーキン大学は日本人向けの減額が確認できなかったため)。
これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12か月で AUD 29,710)、OSHC(年 700〜900)、学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日に引き上げられた現行額)、フィールドトリップ関連費が加わります。
3年間の総額の目安は AUD 175,000〜290,000、1豪ドル100円換算でおよそ1,750万〜2,900万円です。
大学院で入る場合は、クイーンズランド大学の修士が1.5年で約 AUD 85,200(定価・2027年の年額から算出)。25%減額が適用されれば約 63,900 で、学士3年より大幅に安く済みます。

文系ですが、環境学は学べますか?

学べます。ただし入り方を選ぶ必要があります。
学部から入る場合、Environmental Science 系(グリフィス大学・ディーキン大学)は1年次に化学・生物学・統計が入るため、理科の負荷が高めです。一方 Environment and Sustainability 系(ANU)や Environmental Management 系(サンシャインコースト大学・UNSW)は、政策・社会科学の比重が相対的に高い構成です。サンシャインコースト大学の推奨科目は「英語・数学・理科いずれか1科目」で、理系専攻でなければ出願できないという設計ではありません。
すでに大学を卒業している場合、選択肢はより明確です。クイーンズランド大学の Master of Environmental Management には「学士の分野を問わない2年課程」があり、GPA 4.5(7点満点)以上であれば文系学部の出身でも出願できます。
ただし、どの入り方でもGISと統計は避けられません。「理科が苦手」ではなく「数字とデータを扱う時間に耐えられるか」で判断してください。渡航前にQGISやRの基礎に触れておくと、最初の1年がずいぶん楽になります。

EIANZの認定コースを選ばないと、就職で不利になりますか?

「不利になる」と言い切れる根拠はありません。環境分野には、看護師や教員のような業務独占の国家資格がありません。EIANZの会員資格もCEnvP認証も任意の制度です。
正確に言えるのは、認定コースの卒業生はEIANZの会員資格の審査で扱いが定められている、というところまでです。採用で有利になる、給与が上がるといった効果を示す記述は、EIANZも各大学も出していません。
なお認定コースを持つオーストラリアの大学はディーキン大学・グリフィス大学・RMIT大学の3校で、このページの6校のうち2校が該当します。認定がないサンシャインコースト大学も、「卒業生はEIANZの准会員として申請でき、2年の実務経験の後に正会員を申請できる」と公式に記載しています。
認定は「あれば有利になり得る要素のひとつ」として、学費・実習・立地・専攻と並べて比較してください。認定だけを理由に年 AUD 10,000 以上高い大学を選ぶ必要はありません。

卒業後、オーストラリアに残って働けますか?永住は目指せますか?

働けます。永住も、環境系のなかでは条件が良いほうです。
まず卒業生ビザ(485)でおおむね2〜3年、職種の制限なく就労できます(申請時 原則35歳以下)。
永住については、Environmental Consultant(234312)、Environmental Manager(139912)、Environmental Scientists nec(234399)が MLTSSL と CSOL の両方に掲載されています。つまり189(技術独立ビザ/雇用主のスポンサーも州の指名も不要)と、482→186(雇用主経由)の両方が制度上開いています。これは動物学(不足職種の評価を受けていない)やナチュロパシー(CSOL未掲載)と比べると明確な違いです。
ただし2点、注意が必要です。ひとつは技能評価(VETASSESS Group A)に「資格取得後1年以上の関連実務経験」が必要で、卒業直後には申請できないこと。もうひとつは189が点数制で、リストに載っていても招待が来るとは限らないことです。
現実的な設計は「485で2〜3年実務経験を積み、その間に技能評価を通して点数を積み上げる」です。実務経験は点数にも英語力にも効きます。

環境学と環境エンジニアリングは何が違いますか?

別の学位で、別の職業リストです。
環境学(Environmental Science / Management)は、環境の状態を調べ、評価し、管理するための科学の学位です。職業リスト上は Environmental Consultant(234312)などにあたり、技能評価機関は VETASSESS です。
環境エンジニアリング(Environmental Engineering)は、水処理・廃棄物・汚染制御などの施設を設計し、つくるための工学の学位です。Environmental Engineer(233915)にあたり、技能評価機関は Engineers AustraliaEngineers Australia の認定を受けた工学課程を修了していることが前提になります。
「環境を学べば環境エンジニアになれる」という理解は正確ではありません。工学の方向に関心がある場合は、環境エンジニアリング・再生可能エネルギーのページをご覧ください。どちらが合うかわからない場合は、ご相談ください。やりたいことをうかがえば、どちらの系統かは整理できます。

日本の高校を卒業していれば、そのまま出願できますか?

大学によって異なります。
サンシャインコースト大学は最低ATAR 50.00と6校で最も低い基準を公表しており、比較的入りやすい水準です。グリフィス大学・ディーキン大学も学部の標準的な基準です。
一方、ANUは最低選抜ランクがATAR 80と高く、しかも日本の資格として公表しているのは「高校卒業の証明を提示したうえで評価する National Center Test(センター試験)のスコア」です。entrance rank 80 に対応するスコアは54と示されています。UNSWも日本の資格として「National Center Test と高校卒業証明」を挙げています。
つまりANU・UNSWについては、高校卒業証明だけで直接出願できるかは個別の確認が必要です。この2校を志望される場合、ファウンデーション(1年)を挟む判断になることもあります。
まず成績証明書を拝見して、直接入学できるか、どの大学なら通るかを判定します。無料です。

日本の大学で環境系を学んでいます。単位認定や編入はできますか?

できる可能性があります。ただし個別審査です。生物・化学・地学・農学・環境などで履修した科目は、内容が対応していれば単位認定の対象になります。認定されれば1学期〜1年の短縮となり、その分の授業料と生活費が浮きます。
すでに学士を取得済みの方は、編入よりも修士のほうが有利です。クイーンズランド大学の Master of Environmental Management は、関連分野(環境学・地理学・天然資源・生物学・生態学・保全・持続可能な開発・環境工学・海洋科学)の学士でGPA 4.5/7.0以上あれば1.5年(24ユニット)で修了できます。分野が違っても、GPA 4.5以上なら2年(32ユニット)課程で出願できます。
判定には成績証明書とシラバス(科目の内容説明)の英訳が必要で、大学からの回答に2〜4週間かかります。アンアルウェンが大学へ照会し、結果をお伝えします。無料です。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは就学中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。
ただしこの分野特有の注意点があります。野外実習は、数日から1週間の泊まり込みになることがあります。ヘロン島やK’gariでの実習期間は、シフトに入れません。固定シフトのアルバイトは組みにくいと考えておいてください。
その代わり、大学の研究室でのリサーチアシスタントや、環境団体・自治体でのボランティアという選択肢があります。報酬は高くない、あるいは無給のこともありますが、実務経験として履歴書に書け、指導教員や現場との関係もできます。この分野では技能評価にも実務経験が要るため、時給の高いアルバイトより価値が大きい場合があります。

キャンベラやサンシャインコーストは、生活しにくくないですか?

率直に申し上げると、シドニーやメルボルンとは違います。キャンベラ(ANU)は計画的につくられた行政都市で、街は落ち着いていますが、大都市のような多様さや夜遅くまでの賑わいはありません。日本食材店やアジア系の店も限られます。
一方で利点も明確です。環境行政の中枢にあり、省庁や研究機関との距離が近い。政策志向であれば、この立地は他に代えがたいものです。
サンシャインコースト、ゴールドコースト(グリフィス大学)は海沿いの中規模都市で、生活費が抑えられ、実習フィールドが近いのが特徴です。メルボルン(ディーキン大学)とシドニー(UNSW)、ブリスベン(クイーンズランド大学)は大都市で、アルバイトとインターンの選択肢が最も多い代わりに家賃が上がります。
「学ぶ環境」と「暮らしやすさ」のどちらを優先するかは、正解のない選択です。ご相談ください。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
この分野の場合はこれに加えて、授業料減額の対象国リストの確認、日本での履修科目の単位認定の申請、UNSWの学費の内訳の照会、必修フィールド科目に別途費用があるかの確認、ANU・UNSWの資格要件の確認まで含めてサポートします。特に「減額の対象国に日本が入っているか」は、知らずに出願すると年 AUD 10,000 以上の差になります。
なお、学校が定める出願料は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

環境学・サステナビリティと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

環境エンジニアリング・再生可能エネルギー

「調べる・管理する」ではなく「設計する・つくる」側に関心があるなら、こちらです。Engineers Australia の認定という明確な資格枠組みがあり、日本のJABEE認定校出身者は協定ルートが使える点も大きな違いです。

動物学・アニマルエコロジー

野生動物の生態と保全を専門に扱う分野。環境学より対象が「動物」に絞られます。ただし永住については環境学のほうが条件が良い(Zoologist は不足職種の評価を受けていません)点は、比較しておく価値があります。

海洋学・海洋生物学

サンゴ礁、沿岸、海洋生態系を専門に扱う分野。UNSWの Marine and Coastal Science 専攻や、グリフィス大学のヘロン島キャップストーンのように、環境学の課程内でも海洋を扱えます。どこまで専門化するかで選び分けてください。

IT・データサイエンス

GISとデータ解析を、より汎用的な形で身につけたい方へ。この分野は職業リスト上の需要が高く、永住との距離も近い領域です。「環境×データ」の組み合わせは、環境コンサルでも行政でも強く効きます。

サンシャインコースト大学(詳細ページ)

Bachelor of Environmental Management を持つ大学。6校で授業料が最も低く、15%の減額が申請不要です。コース構成、キャンパス、出願条件をまとめています。

グリフィス大学(詳細ページ)

クイーンズランド州の大学。EIANZ認定コースと20%減額の両方を取れる、この分野で唯一の選択肢です。コース構成、キャンパス、奨学金をまとめています。

ディーキン大学(詳細ページ)

ビクトリア州の大学。80時間の必修実習とEIANZ認定コース5課程という特徴があります。コース構成、キャンパス、奨学金をまとめています。

オーストラリア国立大学(詳細ページ)

キャンベラの研究大学。環境行政の中枢都市で、科学・管理・政策を横断して学べます。入学基準と日本の資格の扱い、奨学金の条件をまとめています。

UNSW(詳細ページ)

シドニーの研究大学。Bachelor of Environmental Management を6専攻から選べます。コース構成、キャンパス、奨学金の条件をまとめています。

クイーンズランド大学(詳細ページ)

ブリスベンの研究大学。Master of Environmental Management を1.5〜2年で修了できます。出願条件と、学士の分野による入り方の違いをまとめています。

その奨学金、日本国籍でも対象ですか。
出願前に、一件ずつ確認します。

「20%減額と書いてあるけれど、自分は対象になる?」「文系だけど環境学に入れる?」「日本の大学の単位は認定される?」
この分野は、定価の一覧表だけを見て決めると年 AUD 10,000 以上の差が出ます。実際に払う金額でご提案します。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月5日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・奨学金・職業リストは、各大学、職業団体および政府機関の公式情報をもとに、アンアルウェンが2026年8月時点で確認・翻訳・整理したものです。ディーキン大学の学費は、公式ページに「初年度フルタイムの概算」と示された金額です。UNSWは公式ページに年額 AUD 60,500 と総額 AUD 192,000 の両方が記載されており、年額を3倍した金額とは一致しないため、推測で置き換えず両方をそのまま掲載しています。クイーンズランド大学の学費は2027年の目安です。RMIT大学は留学生向けの年額学費が公式ページから確認できなかったため、比較表に含めていません。学費・入学要件・奨学金の対象国および条件・職種リスト・ビザ関連の金額は年度により変更されます。出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※学費の日本円換算は1豪ドル=100円で計算した概算です。実際の負担額は為替により変動します。
※給与の目安は求人サイトが集計した参考値であり、政府統計ではありません。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
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