この分野で最初にお伝えしたいのは、インテリアデザイナーは、オーストラリアでは登録が必要な職業ではないということです。建築家(Architect)は州法で名称が保護され、認定修士と実務2年と試験を経なければ名乗れません。インテリアデザイナーには、その仕組みがありません。認定課程を出ていなくても働けます。
だから、学校選びの基準が変わります。「認定されているか」ではなく、「いくら払って、何を得るか」が問われる。実際、学士の総額はA$72,720 から A$194,400 まで、2.7倍の開きがあります。
そしてもうひとつ。Interior Designer(232511)は、グラフィックデザイナーやファッションデザイナーと違って、いまも移住の職業リストに残っています。このページでは、そこまで含めて公式情報だけで整理します。
DATA ── インテリアデザイン留学の要点
このページの結論 ── 3分でわかるインテリアデザイン留学
CONTENTS
オーストラリアの大学案内を開くと、Interior Design と Interior Architecture というふたつの名前が並んでいます。日本語ではどちらも「インテリア」ですが、課程名としては別のものとして運用されています。
TAFE NSW、トレンス大学ビリーブルー校、グリフィス大学、QUT、RMITが使っている名称です。住宅・商業・小売・ホスピタリティの内部空間を、素材・照明・什器・色彩から組み立てる方向に軸があります。3年制の課程が多いのもこちらです。
UNSW、アデレード大学、カーティン大学、スウィンバーン工科大学、UTS、キャンベラ大学が使っています。建物の構造・法規・空間の再構成に踏み込む比重が高く、4年制のHonours課程が中心です。カーティン大学は建築系の学部(Built Environment)に置いています。
※上記の「軸の違い」は各大学が公表しているカリキュラム構成から読み取れる傾向であり、公式に定義された区分ではありません。同じ名称でも大学によって内容は異なります。
ここは、このページで最も見落とされやすい点です。
オーストラリアでは、「architect(建築家)」という名称が州法で保護されています。ニューサウスウェールズ州では Architects Act 2003 により、州の建築士登録簿に登録された者だけが architect を名乗れます。
問題は、その保護が派生語にも及ぶかどうかです。
つまり、Bachelor of Interior Architecture という学位を持っていることと、名刺に「Interior Architect」と刷ることは、別の話です。学位名としての使用と、職業上の肩書きとしての名乗りが、制度上は切り離されています。
※上記は南オーストラリア州の登録機関が公表しているガイダンスノートの内容です。建築士の登録は州ごとの法律にもとづいており、他州で同じ扱いになるかは、各州の Architects Registration Board に確認が必要です。ニューサウスウェールズ州の登録機関のページには「architect」の名称保護についての記載はありますが、派生語の扱いについての記述は確認できませんでした。実務上どう名乗るかは、就職先の州の規定を確認したうえで判断してください。
なお、これは「Interior Architecture の学位を選ぶな」という話ではありません。学位そのものは正規のもので、技能評価でも認められています。知っておくべきなのは、卒業後に自分をどう名乗るかという実務的な論点があるということです。実際、多くの卒業生は Interior Designer や Spatial Designer という肩書きを使っています。
日本から留学を考えるとき、多くの方が「どの学校が認定されていますか?」と質問されます。看護・保育・教員・建築のページを見てきた方ほど、そう聞かれます。
インテリアデザインでは、この質問の前提が成り立ちません。
| 項目 | 建築(Architect) | インテリアデザイン |
|---|---|---|
| 名称の保護 | 州の建築士法で保護。登録者のみ「architect」を名乗れる | 保護なし。誰でも「interior designer」を名乗れる |
| 認定機関 | AACA(オーストラリア建築認定評議会)が課程を認定 | 政府の認定機関なし。業界団体DIAが課程を recognised course として認める仕組みはある |
| 認定対象の学位 | 修士のみ(学士は認定対象外) | DIAのrecognitionはAQF6(アドバンストディプロマ)以上から対象 |
| 卒業後の実務要件 | ログブック3,300時間(うち豪州国内1,650時間以上) | 制度上の要件なし |
| 国家試験 | APE(建築実務試験・3段階) | なし |
| 登録までの最短年数 | 7年(学士3+修士2+実務2) | 該当なし。卒業した時点で働けます |
| 移住の職業リスト | Architect 232111 ── MLTSSL・CSOL 両方に掲載 | Interior Designer 232511 ── STSOL・CSOL に掲載(MLTSSL は非掲載) |
この違いは、有利にも不利にも働きます。
建築が登録まで最短7年かかるのに対し、インテリアデザインは学士3年で卒業して、その足で働けます。認定課程を選ばなければならないという制約もありません。年数と費用の両方で軽い。
裏を返せば、「登録インテリアデザイナーだから」という参入障壁がありません。誰でも名乗れる以上、評価されるのは作品と実績だけです。就職でも独立でも、ポートフォリオがそのまま自分の資格になります。
認定という共通の物差しがないぶん、「高い学校が制度上有利」という関係がありません。学士の総額が2.7倍も開くなかで、その差額に何を求めるのかを、自分で言語化する必要があります。
制度上そうだというだけで、実務では学位が求められる場面が多くあります。とくに移住を視野に入れる場合、VETASSESSの技能評価では「AQF Bachelor degree or higher degree」に相当する学歴が必須です。ディプロマだけでは技能評価が通りません。「働けること」と「移住できること」で要件が違う点に注意してください。
TAFE NSWが安いのは、州立の職業教育機関が運営する学位課程だからです。トレンス大学ビリーブルー校が中位なのは私立の専門系大学だから。UNSWやアデレード大学が高いのは研究大学の4年制Honours課程だからです。「安い=質が低い」とは限りませんが、「同じものが安く買える」わけでもありません。年数も、卒業時の学位の種類も違います。
Interior Designer(232511)はSTSOL に掲載され、MLTSSL には掲載されていません。制度上、MLTSSL 掲載職種のみが subclass 189 の対象となるため、州や地方州の推薦を得る190・491か、雇用主に指名してもらう482・186が現実的な入口になります。州の推薦条件は毎年見直されるため、いま対象でも来年は変わり得ます。
CSOL(Core Skills Occupation List)を確認すると、Interior Designer(232511)は掲載されている一方で、Graphic Designer(232411)・Fashion Designer(232311)・Industrial Designer(232312)は掲載されていません。掲載されているのは Jewellery Designer(232313)・Illustrator(232412)・Multimedia Designer(232413)・Web Designer(232414)とインテリアです。「デザイン留学=移住しにくい」と一括りにされがちですが、職種によって扱いが違います。
今回確認した範囲では、カーティン大学・シドニー工科大学(UTS)・キャンベラ大学は、課程ページに留学生向けの年額を掲載していませんでした(カーティン大学は国内学生の政府支援枠の金額のみ)。推測で金額を書くことはできないため、このページでは「要確認」としています。比較の際は、この3校について個別に照会が必要です。
学部では、UNSWの「BE Portfolio Entry」のように、成績以外の評価枠として使われることが多く、必須ではない場合があります。一方大学院は、RMITもアデレード大学も明確に必須としています。大学院から入る計画の方は、渡航の1年前から作品の準備を始めてください。形式(ページ数・点数・容量)は公表されており、そこは守るべき制約です。
2026年時点で、留学生が出願できる主な課程を、学位のレベル別に整理しました。金額はすべて留学生向けの定価です。
ニューサウスウェールズ州立の職業教育機関が運営する学位課程です。TAFEというと専門学校の印象がありますが、TAFE NSWは高等教育機関として学士を発行しています。公式ページに掲載されている留学生向けの総額は AUD 72,720〜74,880(3年)で、今回比較したなかで最も低い水準です。
DIAについては「Design Institute of Australia のアソシエイト会員レベルへの入会資格」と記載されています。
※英語要件とキャンパスは、留学生向けページに具体的な記載が確認できませんでした。出願前に個別確認が必要です。
商業空間(Commercial)と住空間(Residential)で課程が分かれているのが特徴です。どちらも3年・24科目で、年額 AUD 37,500・総額 AUD 112,500(1科目あたり AUD 4,688)。公式に DIA-recognised course と明記されています。
Commercial はシドニーとオンライン、Residential はブリスベン・メルボルン・シドニー・オンラインで提供。加速プログラムを使えば2年で修了する設定もあります(オンライン専用の受講は学生ビザの対象になりません)。
CRICOS:Commercial 105417B / Residential 105419M
デザインの学士のなかに Interior Design を専攻として置く形です。3年・240単位で、年額 AUD 38,500・総額 AUD 115,500。ゴールドコースト校とブリスベン(サウスバンク)校で提供されています。
研究大学の学士でありながら3年制で、今回の比較では学費も低い側にあります。DIAの認定課程一覧には Queensland College of Art(グリフィス大学)として掲載されています。
CRICOS:020086A
建築・都市計画と同じ Built Environment の学部に置かれている課程です。4年・年96単位で、年額 AUD 43,300・総額 AUD 173,200。ガーデンズポイント校(ブリスベン中心部)。
公式に「卒業生は Design Institute of Australia の Graduate Membership の資格を得る」と記載されています。Bachelor of Business や Bachelor of Property Economics との併修課程もあり、経営や不動産と組み合わせられる点は他校にない設計です。
CRICOS:113182E / 入学:2月・7月
メルボルンのホーソーン校。年額 AUD 45,010、4年制。英語要件が IELTS 6.0(各項目6.0)と、4年制Honours課程のなかでは低い側です。
スウィンバーンはDiploma of Interior Design(AQF5)と Advanced Diploma of Interior Design(AQF6)も持っており、DIAの認定課程一覧に学士とあわせて掲載されています。ディプロマから学士へ積み上げる設計が学内で完結する数少ない大学です。
CRICOS:085306A
メルボルン市内キャンパス。RMITの2026年 International Onshore 料金表に、年額 AUD 48,000(年96単位・1単位あたり AUD 500)と記載されています。4年・384単位。
選考課題としてフォリオ(10ページ)の提出が求められます。制作過程の作品、参考画像、完成作品を含め、創作への取り組みを示す構成が指定されています。RMITは Diploma(C5431)→ Bachelor →Graduate Diploma → Master とインテリアデザインの課程を全レベルで揃えている唯一の大学です。
※RMITのコースページには「2027年 年額 AUD 49,920」と表示されています。上記は同大学が公表している2026年の留学生(オンショア)料金表にもとづく金額です。年度が違う数字であることにご注意ください。/入学:2月・7月
アデレード市内キャンパス。年額 AUD 48,600、4年・192単位(コア162+実務連携学習12+選択18)。
公式に「国際インテリア建築家・デザイナー連盟(IFI)と Interior Designers Educator’s Association of Australasia の、4年制学位に関する国際的なガイダンスに沿っている」と記載されています。DIAの認定課程一覧にも Bachelor of Interior Architecture(AQF7)として掲載されています。12単位分が実務連携学習(Work Integrated Learning)に割かれているのがこの課程の設計上の特徴です。
CRICOS:115721M / 入学:2月・7月
シドニー・ケンジントン校。公式に「2026年 初年度の目安額 AUD 51,000」と記載されています。4年制。
「BE Portfolio Entry」という、創作作品のポートフォリオによって入学機会を高める枠が設けられています。入学はTerm 1 と Term 3。
※UNSWが公表しているのは初年度の目安額です。4年分の総額は公式に掲載されていないため、このページでは総額を記載していません(初年度額を単純に4倍すると AUD 204,000 になりますが、これは推計であり公式の数字ではありません)。
| 大学・課程 | 期間 | 年額(AUD) | 入学要件(前提となる学位) |
|---|---|---|---|
| アデレード大学 Graduate Diploma in Design(Interior Architecture)分野不問 |
1年 | 48,600 | 公式に「Prerequisite: None」と記載。学位の分野指定がありません(CRICOS 115846J) |
| アデレード大学 Master of Design(Interior Architecture)分野不問 |
2年 | 48,600 | 学士(AQF7)または優等学士(AQF8)+GPA 4.0/7 相当。分野の指定なし。15点以内のポートフォリオ、CV、500語以内の志望理由書が必要(CRICOS 115905C) |
| RMIT Graduate Diploma in Interior Design(GD210) |
1年 | 48,960 | 2026年の公式料金表に掲載(年96単位) |
| RMIT Master of Interior Design(MC275) |
2年 | 48,960 | デザイン系11分野の学士が必須。インテリアデザイン、空間デザイン、インテリアアーキテクチャ、ランドスケープアーキテクチャ、建築、空間芸術、舞台デザイン、展示デザイン、サービスデザイン、工業デザイン、エクスペリエンスデザイン。ポートフォリオ(5〜10作品・PDF1本・25ページ/10MB以内)が必須(CRICOS 0100719・IELTS 6.5/各6.0) |
※RMIT修士の年額は、同大学の2026年 International Onshore 料金表にもとづく金額です。コースページには「2027年 年額 AUD 50,880」と表示されています。/アデレード大学の修士は既修得単位の認定(Credit)により期間が短縮される場合があり、公式のCredit Assessorで事前確認できると記載されています。
| 学校・課程 | 期間 | 学費(AUD) | CRICOS |
|---|---|---|---|
| トレンス大学ビリーブルー校 Diploma of Interior Design and Decoration | 1年(8科目) | 25,000(総額) | 092484B |
| トレンス大学ビリーブルー校 Advanced Diploma of Interior Design and Decoration | 1.7年(12科目) | 年25,000/総額37,500 | 117125D |
| スウィンバーン工科大学 Diploma / Advanced Diploma of Interior Design | ─ | 要確認 | ─ |
| TAFE NSW/TAFE Queensland/CIT Diploma of Interior Design ほか | ─ | 要確認 | ─ |
学士課程を、授業料の総額が安い順に並べました。金額はすべて2026年の留学生向け定価です。
| 学校 | 課程 | 期間 | 年額 | 総額 | IELTS | 都市 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| TAFE NSW最安 | Bachelor of Interior Design | 3年 | 約24,240〜24,960 | 72,720〜74,880 | 要確認 | NSW州内 |
| トレンス大学ビリーブルー校 | Bachelor of Interior Design (Commercial/Residential) | 3年 | 37,500 | 112,500 | 6.0(各5.5) | シドニー ブリスベン メルボルン |
| グリフィス大学 | Bachelor of Design (Interior Design専攻) | 3年 | 38,500 | 115,500 | 6.5 | ゴールドコースト ブリスベン |
| QUT | Bachelor of Built Environment (Honours)(Interior Design) | 4年 | 43,300 | 173,200 | 6.5(各6.0) | ブリスベン |
| スウィンバーン工科大学 | Bachelor of Design (Interior Architecture)(Honours) | 4年 | 45,010 | 180,040 | 6.0(各6.0) | メルボルン |
| RMIT | Bachelor of Interior Design (Honours) | 4年 | 48,000 | 192,000 | 要確認 | メルボルン |
| アデレード大学 | Bachelor of Interior Architecture (Honours) | 4年 | 48,600 | 194,400 | 6.5(各6.0) | アデレード |
| UNSW | Bachelor of Interior Architecture (Honours) | 4年 | 51,000 (初年度) | 非公表 | 要確認 | シドニー |
| カーティン大学 | Bachelor of Applied Science (Interior Architecture)(Honours) | 4年 | 非公表 | 非公表 | 6.5(各6.0) | パース |
| シドニー工科大学(UTS) | Bachelor of Design in Interior Architecture | 3年 | 非公表 | 非公表 | 要確認 | シドニー |
| キャンベラ大学 | Bachelor of the Built Environment (Interior Architecture) | 3年 | 非公表 | 非公表 | 6.0(各6.0) | キャンベラ サウスバンク |
※「非公表」は、2026年8月時点で各大学の課程ページに留学生向けの金額が掲載されていなかったことを意味します。公表されていないだけで、金額が存在しないわけではありません。個別に照会すれば入手できます。/※TAFE NSWの年額は、公表されている3年総額を3で割った概算です。
この分野は、年額で比べると判断を誤ります。3年制と4年制が並存しているためです。年額 AUD 38,500 のグリフィス大学(3年)と、年額 AUD 43,300 のQUT(4年)は、年額の差が AUD 4,800 ですが、総額では AUD 57,700 の差になります。
| 順位 | 学校 | 総額(AUD) | 最安との差 |
|---|---|---|---|
| 1 | TAFE NSW(3年) | 72,720〜74,880 | ─ |
| 2 | トレンス大学ビリーブルー校(3年) | 112,500 | +39,780 |
| 3 | グリフィス大学(3年) | 115,500 | +42,780 |
| 4 | QUT(4年) | 173,200 | +100,480 |
| 5 | スウィンバーン工科大学(4年) | 180,040 | +107,320 |
| 6 | RMIT(4年) | 192,000 | +119,280 |
| 7 | アデレード大学(4年) | 194,400 | +121,680 |
最安と最高の差は AUD 121,680、およそ2.7倍です。1豪ドル100円換算でおよそ1,200万円の差になります。この差額に何を求めるのかを、出願前に自分の言葉にしておいてください。
| 項目 | 金額(AUD) | 備考 |
|---|---|---|
| 生活費(財政要件) | 29,710/年 | 学生ビザの財政能力要件として単身12か月分が示されている金額。実際の支出とは別です |
| 学生ビザ申請料 | 2,500 | 2026年7月1日改定(従来2,000)。18歳以上の配偶者も2,500、18歳未満の子は625 |
| OSHC(海外学生健康保険) | 要確認 | 加入は学生ビザの条件。保険会社・期間により変動します |
| 制作費(この分野固有) | 要確認 | 模型材料、大判出力、素材サンプル、レンダリングソフトのライセンスなど。学校は総額を公表していないため、こちらから金額はお示しできません |
3年課程の安い側(TAFE NSW)で総額の目安は AUD 165,000 前後、4年課程の高い側(アデレード大学)で AUD 315,000 前後。1豪ドル100円換算でおよそ1,650万〜3,150万円です。この幅の大きさが、この分野の特徴です。
※上記の総額目安は、授業料に生活費の財政要件(年 AUD 29,710)を年数分、学生ビザ申請料(AUD 2,500)を加えた概算です。OSHCと制作費は金額が確認できないため含めていません。実際の必要額はこれを上回ります。/※日本円換算は1豪ドル=100円で計算した概算です。実際の負担額は為替により変動します。
先に結論をお伝えします。この分野では、奨学金で学費の順位が大きく入れ替わることは、あまり起きません。3年制と4年制の差、州立TAFEと研究大学の差が大きすぎるためです。ただし、同じ4年制どうしの比較では意味を持ちます。
QUTが公表している内容は明確です。
QUTのインテリアデザイン(年額 AUD 43,300)に25%が適用されると、年額は AUD 32,475、4年総額は AUD 129,900 になります。減額後でも、3年制のグリフィス大学(115,500)やトレンス大学ビリーブルー校(112,500)より高いという関係は変わりません。ただしRMIT(192,000)やアデレード大学(194,400)との比較では、6万豪ドル以上の差がつきます。
アデレード大学は、Academic Excellence(50%・要申請)/Emerging Leaders(25%・自動適用)/Merit(15%・自動適用)という段階的な減額制度を持っています。25%が適用されると、年額 AUD 48,600 が AUD 36,450、4年総額は AUD 145,800 になります。
※アデレード大学の Launch Your Future ASEAN Scholarship(50%)は ASEAN加盟国の学生が対象で、日本は含まれません。50%枠を狙う場合は Academic Excellence(要申請)が対象になります。各制度が Bachelor of Interior Architecture を対象としているかは、出願年度の要項で個別に確認が必要です。
この分野の英語要件は、他の専門分野に比べて低い部類です。看護(登録に IELTS 7.0)や教員(Speaking・Listening 8.0)のように、大学の入学要件とは別に、登録機関が独自の英語基準を課す構造がありません。大学が求める基準を満たせば、それで足ります。
| 学校 | IELTS(Academic) | 備考 |
|---|---|---|
| トレンス大学ビリーブルー校 | 6.0(各項目5.5) | 今回確認したなかで最も低い基準 |
| スウィンバーン工科大学 | 6.0(各項目6.0) | 4年制Honours課程では最も低い |
| キャンベラ大学 | 6.0(各項目6.0) | ─ |
| QUT | 6.5(各項目6.0) | L/R/W/S すべて6.0以上 |
| カーティン大学 | 6.5(各項目6.0) | ─ |
| アデレード大学 | 6.5(各項目6.0) | 学部・大学院とも同基準 |
| グリフィス大学 | 6.5 | 各項目の下限は課程ページで要確認 |
| RMIT(Master of Interior Design) | 6.5(各項目6.0) | 学士の基準は課程ページで要確認 |
英語が足りない場合は、付属語学学校(Direct Entry Program)を経由するルートが一般的です。所定の成績で修了すればIELTSのスコア提出が免除される仕組みですが、免除の可否・必要な修了成績は大学と課程によって異なります。ご相談いただければ、志望校の条件を確認してお伝えします。
いまの学歴によって、選べるルートが変わります。4つに分けて整理します。
大学により異なる
72,720〜194,400
485ビザで2年
48,600〜48,960
総額 97,200〜97,920
485ビザで2年
Prerequisite: None
合計2年
485ビザで2年
25,000
単位認定次第
485の対象に
※上記の学費はすべて2026年の定価です。単位認定(Credit / RPL)の可否と範囲は、提出する成績証明書とシラバスにもとづいて各校が個別に判断します。「何単位認められる」と事前に確定することはできません。
この分野のポートフォリオには、ひとつ確かなことがあります。形式は公表されている、ということです。ページ数、点数、ファイル容量。ここは守るべき制約であり、確認できます。
| 学校・課程 | 必須/任意 | 公表されている形式要件 |
|---|---|---|
| RMIT Master of Interior Design | 必須 | 5〜10作品を、PDF 1本(最大25ページ・10MB以内)で提出。制作過程の作品、批判的思考、振り返りを示すことが求められると記載 |
| アデレード大学 Master of Design(Interior Architecture) | 必須 | 15点以内の画像。各作品に氏名・タイトル・制作年・技法・寸法を記載。あわせてCV(使用ソフトと実績)と500語以内の志望理由書 |
| RMIT Bachelor of Interior Design (Honours) | 選考課題 | 10ページのフォリオ。制作過程の作品、参考画像、完成作品を含め、創作への取り組みを示す構成 |
| UNSW Bachelor of Interior Architecture (Honours) | 任意(加点枠) | 「BE Portfolio Entry」── 創作作品のポートフォリオ提出により入学機会を高められる枠として案内 |
デザイン以外の学部を出た方から、最も多くいただく相談です。
選択肢は3つあります。
年数はかかりますが、ポートフォリオを学校で作れます。学部の出願ではポートフォリオが必須でない学校が多く、入口としては最も確実です。3年制を選べば費用も抑えられます。
1年のディプロマで作品を作り、それを持って学士や大学院へ進む方法。費用が AUD 25,000 前後と軽く、現地で学びながら準備できます。ただし単位認定の範囲は事前に確定できません。
実務作品、独学の課題、日本の専門学校での制作物などを再編集する方法。実務作品を使う場合は、守秘義務・著作権・自分の担当範囲の明示が論点になります。準備には数か月かかると見ておいてください。
DIA(Design Institute of Australia)は、業界団体です。政府の登録機関ではありません。ここを誤解すると、学校選びの判断を誤ります。
DIAが「recognised course」として認めているのは、DIAの Registered Design Entity 会員である教育機関(登録訓練機関または登録高等教育機関)が提供し、AQF 6 または 7 以上(アドバンストディプロマまたは学位)に格付けされた課程です。この課程の学生・卒業生は、DIAの一般会員になる資格が自動的に得られます。
インテリアデザイン分野で掲載されている主な提供機関は、TAFE Queensland、TAFE NSW、QUT、Canberra Institute of Technology、トレンス大学ビリーブルー校、アデレード大学、キャンベラ大学、Sydney Design School、スウィンバーン工科大学など。ほかに Curtin大学、Deakin大学、Monash大学、UNSW、RMIT、クイーンズランド大学、North Metropolitan TAFE、Collarts、LCI Melbourne などが、DIAの認定課程を提供する機関として挙げられています。
DIAには Accredited Designer という上位の資格があります。DIAが公表している要件は次のとおりです。
| 項目 | Professional pathway | Vocational pathway |
|---|---|---|
| 学歴 | AQF 7以上の学位(資格証明書の写しを提出) | AQF 5以上のディプロマ(成績証明書の写しを提出) |
| 実務経験 | 最低3年(申請に算入できるのは最大15年) | 最低5年(同上) |
| 最低ポイント | 15点 | 25点 |
| その他 | DIA行動規範(Code of Conduct)の遵守に同意、専門職賠償責任保険(Professional Indemnity Insurance)の有効性証明書の提出 | |
これは任意の資格です。持っていなくてもインテリアデザイナーとして働けます。ただし、独立して案件を受ける段階になると、賠償責任保険の有無や第三者の認定は、クライアント側の判断材料になります。
※Accredited Designer の申請費用については、DIAの公開ページで金額を確認できませんでした。会員区分(Graduate/Associate/General/Accredited)ごとの詳細な違いについても、同ページには記載がありません。推測での記載は避けています。
大学の課程紹介には、DIAのほかに2つの略称が出てきます。
いずれも、卒業後に働くための要件ではありません。課程の国際的な水準を示す参照点として使われています。
オーストラリア統計局のANZSCOは、Interior Designer(232511)の業務を「商業・工業・小売・住宅の建物内部を計画し、設計し、詳細を詰め、施工を監理して、目的に合わせた環境をつくる。空間の創出、空間計画、生活・労働環境を高める要素にとくに重点を置く」と定義しています。
オフィス、ホテル、レストラン、小売店舗の内装設計。建築設計事務所やインテリア専門の設計事務所に所属する形が中心です。図面、素材選定、什器の仕様、施工監理まで担当範囲は広がります。
個人住宅・集合住宅の内装。トレンス大学ビリーブルー校が課程を Commercial と Residential に分けていることからも、業界内で領域が分かれていることがわかります。
ディスプレイ/VMD、什器・家具のデザイン、展示・イベント空間、映像美術、不動産のスタイリング、素材メーカーやショールームの提案営業。「内装設計そのもの」以外の出口が広いのがこの分野です。
この分野は登録制度がないぶん、経歴が直接効きます。とくに、移住まで視野に入れる場合は、卒業後の実務年数がそのまま技能評価の要件になります。
| 取り組み | 効いてくる場面 |
|---|---|
| 設計事務所でのアルバイト・インターン | 就職時の実績。ただし技能評価に算入できるのは、原則として資格取得後の就業です(後述) |
| ソフトウェアの習熟(CAD/BIM/レンダリング) | アデレード大学の大学院はCVに「使用ソフトの経験」を記載するよう求めています |
| 作品の記録を残す | 大学院進学、転職、独立のすべてで使います。データを消さないこと |
| 英語を IELTS 6.5 まで引き上げる | 485ビザの要件(2025年8月7日以降のテスト)。入学時6.0で入った方は必須の課題です |
Interior Designer(ANZSCO 232511)の掲載状況は、法令で確認できます。
| リスト | 掲載 | 対象となるビザ |
|---|---|---|
| MLTSSL(中長期戦略技能リスト) | ✗ 非掲載 | subclass 189(独立技術移住)が使えません |
| STSOL(短期技能職業リスト) | ✓ 掲載 | 190(州推薦)・491(地方州推薦)が対象 |
| CSOL(コアスキル職業リスト) | ✓ 掲載 | 482(Skills in Demand・Core Skills stream)・186(雇用主指名)が対象 |
| ROL(地方職業リスト) | ─ | 該当なし |
出典:Migration (LIN 19/051: Specification of Occupations and Relevant Assessing Authorities) Instrument 2019(Compilation No. 5・2026年3月28日)、および Migration (Specification of Occupations—Subclass 482 Visa) Instrument 2024(2025年11月7日時点の編纂版)。いずれも連邦官報(Federal Register of Legislation)に掲載されている法令の本文で確認しています。
Interior Designer の技能評価機関は VETASSESS です。公表されている要件は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学歴 | AQF Bachelor degree or higher degree(修士・博士も含む)に相当すること |
| 関連性の高い専攻 | Interior Design および Interior Architecture。関連科目として、コミュニケーション、デザイン、技術、照明、音響、素材、フォルムなどが挙げられています |
| 実務経験 | Pathway 1:資格取得後1年以上/Pathway 2:2年以上/Pathway 3:3年以上/Pathway 4:6年以上。いずれも週20時間以上の就業であることが条件 |
| 申請料(オフショア) | AUD 1,096(優先処理を付ける場合は追加 AUD 825) |
| 申請料(オンショア・GST込) | AUD 1,205.60(優先処理を付ける場合は追加 AUD 907.50) |
ここが計画の要になります。どのPathwayに当たるかは、学位の内容と就業歴の組み合わせで決まります。「学位を取っただけ」では技能評価が完結せず、卒業後の就業実績が必要です。だからこそ、485ビザで残る2年間の使い方が、この分野では決定的に重要になります。
この2年で、VETASSESSのPathway 1(資格取得後1年以上)を満たせる可能性があります。ただし、就職できるかどうかは個別の事情によります。「必ず就職できます」とも「難しいです」とも、こちらから断定はできません。
Interior Designer は MLTSSL に載っていないため、州または地方州の推薦が必須です。そして、州の推薦対象職種と条件は毎年見直されます。
※本ページでは、特定の州が Interior Designer を推薦対象としているかどうかについて、個別の記載をしていません。州のリストは年度ごとに、場合によっては年度途中でも変更されるため、公開時点の情報がすぐ古くなるためです。ご相談いただいた時点で、各州の最新の推薦リストを確認してお伝えします。「この州なら取れます」という保証は、どのエージェントにもできません。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
日本には「インテリアデザイナー」という国家資格がありません。この点はオーストラリアと同じです。実務では、公益法人や業界団体が実施する資格が使われています。
一級建築士については、より慎重な確認が必要です。建築士法では、外国の大学等を卒業した方が学歴要件を用いる場合、「同等以上であることを証する書類」を提出し、受験申込後の受験資格審査(国土交通大臣の認定)で可否が判断されます。審査では履修した建築系の科目が、日本の指定科目と同程度かをひとつずつ確認する仕組みです。
インテリアデザインの課程は、建築の課程とはカリキュラムの構成が異なります。建築士を目指すのであれば、渡航前に日本側の指定科目を確認したうえで、履修計画を立ててください。あとから科目を追加するのは困難です。シラバス・成績証明書・履修時間の記録は、在学中から保管しておいてください。
この分野の総額を決めるのは、年額より年数です。年額の差が AUD 5,000 でも、1年多いだけで AUD 45,000 の差になります。3年制で早く働き始めるか、4年制のHonoursで卒業設計まで行くか。ここを先に決めると、候補が半分になります。
年額 AUD 38,500 のグリフィス大学(3年・総額115,500)と、年額 AUD 43,300 のQUT(4年・総額173,200)。年額の差は AUD 4,800 ですが、総額の差は AUD 57,700 です。比較表は必ず総額で作ってください。
ディプロマ(AQF5)とアドバンストディプロマ(AQF6)では、485ビザも技能評価も対象になりません。移住まで視野にあるならAQF7以上の学士が必須です。「デザインが学べればよい」のか「移住の土台にするのか」で、選ぶべき課程が変わります。
入学は IELTS 6.0 でも、485ビザには 6.5 が要ります。入学基準が低い学校は入りやすいだけで、卒業後の要件は同じです。入学時6.0で入るなら、在学中に6.5へ上げる計画をセットにしてください。
485ビザの2年をどこで過ごすかは、就職機会だけでなく、州推薦(190・491)の可能性にも関わります。とくに491は地方州が対象です。「留学中に住みたい街」と「卒業後に働く街」を分けて考えたほうが、選択肢は広がります。
カーティン大学・UTS・キャンベラ大学は、課程ページに留学生の年額を掲載していません。公表されていないだけで、金額は存在します。照会せずに候補から外すのも、金額を知らずに志望するのも、どちらももったいない。照会は無料です。
| 時期 | やること | アンアルウェンの関わり |
|---|---|---|
| 12〜18か月前 | 年数(3年/4年)とレベル(学士/大学院)の決定、学校の絞り込み | 無料相談。いまの学歴で大学院に入れる可能性があるかを判定します |
| 10〜14か月前 | IELTSの受験、ポートフォリオの制作(大学院志望の場合は必須) | 志望校ごとの形式要件(ページ数・点数・容量)を一覧にしてお渡しします |
| 8〜12か月前 | 出願書類の準備、学費非公表校への照会、奨学金の対象確認 | カーティン大学・UTS・キャンベラ大学などへ留学生向け年額を直接照会します |
| 6〜10か月前 | 出願、Letter of Offer の受領 | 出願手続きを代行。複数校への出願も無料 |
| 4〜6か月前 | 学費の支払い、CoEの取得、OSHC加入 | 手続きの案内と、支払いスケジュールの整理 |
| 3〜4か月前 | GS(Genuine Student)ステートメントの作成、学生ビザ申請 | GS対策とビザ申請を全面サポート。この分野は「なぜ日本ではなくオーストラリアなのか」を作品と結びつけて語れるかが問われます |
| 1〜2か月前 | 住居手配、航空券、渡航準備 | ホームステイ・学生アパートの手配、出発前オリエンテーション |
| 渡航後 | 現地生活の立ち上げ、学業、インターン探し | 現地オフィスでのサポート、コース変更・延長、485ビザの相談 |
※上記は一般的な目安です。ビザの処理期間は国籍・ビザ歴・健康診断・資金状況・審査の混雑状況によって変わるため、「いつまでに申請すれば必ず間に合う」とはお伝えできません。余裕をもったスケジュールをおすすめします。
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は「なぜオーストラリアなのか」を作品と結びつけて説明する必要があります。ここに時間をかけます。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。学士から大学院への進学や、卒業生ビザ(485)の申請についてもご相談いただけます。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。インテリアデザインはいまの学歴・作品の有無・予算によって最適なルートが変わる分野です。画一的な案内ではなく、その方の状況に合わせて設計します。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。スタジオや工房、素材ライブラリの充実度は、資料だけではわかりません。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。学部から大学院へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「189ビザはこの職種では使えません」「ディプロマだけでは技能評価が通りません」「この大学は留学生向けの年額を公表していないので、いまは金額をお伝えできません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
認定を受けた学校を選ばないと、インテリアデザイナーとして働けませんか?
いいえ。オーストラリアでは、インテリアデザイナーは登録が必要な職業ではありません。
建築家(Architect)は各州の建築士法で名称が保護され、AACA認定の修士を修了し、3,300時間の実務を記録し、3段階の試験に合格して初めて名乗れます。インテリアデザイナーには、この仕組みがありません。認定課程を出ていなくても働けます。
業界団体である DIA(Design Institute of Australia)が recognised course の制度と Accredited Designer という資格を運用していますが、これは会員資格と任意の認定であって、就労の要件ではありません。
ただし移住を視野に入れる場合は話が変わります。VETASSESSの技能評価では「AQF Bachelor degree or higher degree」相当の学歴が必須です。「働けること」と「移住できること」で要件が違う点を、最初に押さえてください。
いくらかかりますか?
選ぶ課程で大きく変わります。授業料(定価)で計算します。
最も軽いルート:TAFE NSW の Bachelor of Interior Design(3年)── AUD 72,720〜74,880。
最も重いルート:アデレード大学の Bachelor of Interior Architecture (Honours)(4年)── AUD 194,400。
差は AUD 121,680、およそ2.7倍です。
これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12か月で AUD 29,710)、OSHC、学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日改定)、そして模型材料・大判出力・素材サンプル・ソフトのライセンスといったこの分野固有の実費が加わります。在学中の総額の目安は AUD 165,000〜315,000、1豪ドル100円換算でおよそ1,650万〜3,150万円です(この目安に含めているのは授業料・生活費の財政要件・ビザ申請料のみで、OSHCと制作費は金額が確認できないため含めていません。実際の必要額はこれを上回ります)。
この幅の大きさが、この分野の特徴です。予算に上限がある方ほど、最初に総額で候補を並べる価値があります。
デザイン以外の学部を出ています。大学院から入れますか?
入れる学校があります。ここは学校によって対応が真っ二つに分かれます。
アデレード大学の Graduate Diploma in Design(Interior Architecture)は、公式に「Prerequisite: None」と記載されており、前提となる学位の分野を指定していません。1年・年額 AUD 48,600。Master of Design(Interior Architecture)も、学士(AQF7)または優等学士(AQF8)+GPA 4.0/7 相当という要件で、分野の指定がありません。2年・年額 AUD 48,600。
一方RMITの Master of Interior Design は、デザイン系11分野の学士を明示的に要求しています(インテリアデザイン、空間デザイン、インテリアアーキテクチャ、ランドスケープアーキテクチャ、建築、空間芸術、舞台デザイン、展示デザイン、サービスデザイン、工業デザイン、エクスペリエンスデザイン)。デザイン以外の学位では出願できません。
ただし、アデレード大学の大学院も、ポートフォリオは必須です。15点以内の画像に加え、CVと500語以内の志望理由書が求められます。作品の準備は、出願の数か月前から始めてください。
「Interior Architect」と名乗れないというのは、本当ですか?
南オーストラリア州については、登録機関が明示しています。
同州の Architectural Practice Board が公表しているガイダンスノート(Use of the Title “Architect” and its Derivatives)は、「landscape architect」「naval architect」「computer systems architect」などの複合語は制限されないとしたうえで、「自分を interior architect と称すること」を、登録なしに使ってはならない例として明示的に列挙しています。不正使用の最高刑は AUD 50,000 または6か月の禁錮と記載されています。
ただし、建築士の登録は州ごとの法律にもとづきます。ニューサウスウェールズ州の登録機関のページには「architect」の名称保護についての記載はありますが、派生語の扱いについての記述は確認できませんでした。他州で同じ扱いになるかは、各州の Architects Registration Board への確認が必要です。
誤解しないでいただきたいのは、これは「Interior Architecture の学位を選ぶな」という話ではないということです。学位そのものは正規のもので、技能評価でも Interior Design と同等に扱われます。知っておくべきなのは、卒業後に名刺へ何と刷るかという実務的な論点があるということです。
卒業後、オーストラリアに残れますか?永住できますか?
残ることと、永住することは、分けて考えてください。
残ること:卒業生ビザ(485・Post-Higher Education Work stream)は専攻分野を問いません。職業リストへの掲載も要件ではありません。学士または修士(コースワーク)で2年、申請時35歳以下、英語はIELTS 6.5(2025年8月7日以降のテスト)。ここは比較的読みやすい部分です。
永住すること:ここは条件が厳しくなります。Interior Designer(232511)は STSOL に掲載されており、MLTSSL には掲載されていません。そのためsubclass 189(独立技術移住)は使えず、190(州推薦)・491(地方州推薦)が入口になります。加えて CSOL に掲載されているため、482(Skills in Demand)・186(雇用主指名)も対象です。
技能評価は VETASSESS。AQF学士以上+資格取得後の実務(最短1年・週20時間以上)が要件で、申請料はオフショア AUD 1,096/オンショア AUD 1,205.60。
州の推薦条件は毎年変わるため、「この州なら取れます」という保証は、どのエージェントにもできません。ご相談時点の最新リストを確認してお伝えします。
ディプロマだけ取って帰国するのは、もったいないですか?
目的次第です。ただし、いくつか知っておくべき制約があります。
ディプロマ(AQF5)・アドバンストディプロマ(AQF6)では、
・VETASSESSの技能評価が通りません(AQF学士以上が要件)
・485ビザの Post-Higher Education Work stream の対象になりません(学士以上が対象)
・DIAの recognition は AQF6 以上が対象なので、アドバンストディプロマは会員資格の対象に入ります
つまり「日本に帰る前提でスキルと作品を取りに行く」なら、1年・AUD 25,000 前後で完結する合理的な選択肢です。トレンス大学ビリーブルー校の Diploma of Interior Design and Decoration がこれにあたります。
逆に「現地で働きたい」「移住したい」のであれば、最初から学士を選ぶか、学士への編入を前提に計画してください。あとから積み上げることはできますが、単位認定の範囲は事前に確定できません。結果的に総額が増えることもあります。
学費が公表されていない大学は、どうやって比べればいいですか?
照会するしかありません。そして、それは無料でできます。
今回確認した範囲では、カーティン大学・シドニー工科大学(UTS)・キャンベラ大学が、課程ページに留学生向けの年額を掲載していませんでした。UNSWは初年度額(AUD 51,000)のみを掲載し、4年分の総額は公表していません。
これは珍しいことではありません。単位あたりの課金方式を採る大学や、セッション単位で提示する大学(UTSがこれにあたります)では、年額という形の数字が存在しないためです。
推測で「だいたいこのくらい」と書くことはできます。ですが、それをもとに1,000万円を超える判断をしていただくわけにはいきません。このページで金額を書いていないのは、確認できなかったからです。
ご相談いただければ、学校担当者に直接照会してお伝えします。照会も、複数校の比較表の作成も無料です。
建築とインテリア、どちらを選ぶべきでしょうか?
「制度に守られたいか」「早く現場に出たいか」で分かれます。
建築(Architect):登録まで最短7年(学士3+修士2+実務2)。学士だけではAACAの認定対象にならず、3,300時間の実務のうち1,650時間以上をオーストラリア国内で積む必要があります。授業料の総額は5年で AUD 219,300〜264,500。そのかわり、名称が法律で保護された職業に就けます。Architect(232111)はMLTSSLとCSOLの両方に掲載されており、永住ルートも建築のほうが広い。
インテリアデザイン:登録制度がなく、学士3年で卒業してすぐ働けます。総額は AUD 72,720 から。そのかわり、肩書きが守ってくれません。評価されるのは作品と実績だけです。永住は189が使えず、190・491・482・186が入口になります。
どちらが優れているという話ではありません。7年と費用を投じて制度側に入るか、3年で現場に出て作品で勝負するか。詳しくは建築のページとあわせてご覧ください。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
この分野の場合はこれに加えて、3年制と4年制の総額比較、学費非公表校への直接照会、ポートフォリオの形式要件の整理、大学院の分野要件(分野不問か、デザイン系限定か)の確認、そして卒業後2年の485ビザまで見据えた都市選びまでサポートします。特に「総額を並べる」作業は、年額だけを見て判断すると誤ります。
なお、学校が定める出願料は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。
インテリアデザインと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。
グラフィック、プロダクト、UI/UXなど、デザイン分野全体を扱うページです。ただし移住という観点では扱いが違います。Graphic Designer(232411)・Fashion Designer(232311)・Industrial Designer(232312)はCSOLに掲載されていません。
登録まで最短7年、学士だけでは認定対象にならない分野です。インテリアと迷っている方は、「制度に守られる道」と「作品で勝負する道」の違いとして読み比べてみてください。
設計ではなく、つくる側から空間に関わる道。大工、れんが積みなどの職業訓練課程は1〜2年で現場に出られます。ただし1年課程では卒業生ビザ(485)が取れない点は知っておいてください。
素材選定や建物の環境性能に関心があるなら、こちらも比較の対象になります。環境系3職種はMLTSSLとCSOLの両方に掲載されており、永住ルートという点ではインテリアより広い位置づけです。
ブリスベン。年額 AUD 43,300、International Merit Scholarship(25%・申請不要)があり、4年制のなかでは実質負担を抑えやすい大学です。Bachelor of Business との併修課程もあります。
ゴールドコースト/ブリスベン。3年制で年額 AUD 38,500、総額 AUD 115,500。研究大学の学士としては費用が抑えられており、3年で卒業できる点も大きい。
アデレード。大学院(Graduate Diploma・Master)の入学要件に学位の分野指定がない数少ない大学です。デザイン以外の学部を出た方の入口として、まず確認する価値があります。
メルボルン。ディプロマ・学士・大学院ディプロマ・修士と、インテリアデザインの課程を全レベルで揃えている唯一の大学です。修士はデザイン系学位が必須。
総額 AUD 72,720 の道と、AUD 194,400 の道。
その差に何を求めるのか、一緒に言葉にしませんか。
「3年制と4年制、どちらを選ぶべき?」「デザイン以外の学部だけれど大学院に入れる?」「学費を公表していない大学の金額を知りたい」
この分野は、認定という共通の物差しがないぶん、自分の基準を先に決めた人が強い。だからこそ、最初に全体像を持っておく価値があります。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。