MPH・ヘルスサイエンス / 大学院比較 / 学費 / 入学条件
公衆衛生(Public Health)は、医療系のなかで最も入口が広い分野です。 看護や理学療法のように前提科目を求められることがなく、1〜2年・IELTS 6.5 から目指せます。学部が文系でも出願できる大学があります。 ただし、入口が広いぶん出口は自動的には保証されません。この分野は資格職ではないからです。
Summary — 3分でわかる
前提科目(解剖学・生理学など)が不要で、英語は IELTS 6.5、GPAは7点満点で 4.0 程度。理学療法・作業療法が「前提科目・GPA5.0以上・IELTS 7.0」を求めるのと対照的です。
UNSWは分野不問の学士+関連分野の実務2年、UQは関連分野の学士、または分野不問+医療現場での実務1年。グリフィス大学は関連分野の学士が必要です。実務経験が学歴要件を補うのがこの分野の設計です。
UNSWは1年・年 AUD 60,500(総額61,500)、ACUは2年・年 32,072。「短くて高い」か「長くて安い」かを、目的に照らして選ぶことになります。
AHPRA登録が不要な代わりに、修了しても自動的に就ける職種があるわけではありません。就職では「MPHを持っていること」より「何の実務経験と組み合わせているか」が見られます。
看護師・保健師・管理栄養士・医療事務・行政職などの経験に MPH を重ねると、現場から政策・データ・運営の側へ移るという明確な物語ができます。職歴のない方が単独で取ると、活かし方の設計が難しくなります。
CSOLには 251999(Health Diagnostic and Promotion Professionals nec)などの関連職種が掲載されていますが、MPH修了=永住ルートではありません。この点を曖昧にしたまま渡航する方が一定数いらっしゃいます。
職業リストとビザ制度は頻繁に改正されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。01 — What you study
公衆衛生(Public Health)は、一人の患者ではなく、集団の健康を扱う学問です。 目の前の人を治療するのが臨床医学だとすれば、公衆衛生は「そもそも病気になる人を減らすには、社会の側をどう変えればいいか」を考えます。 喫煙率、糖尿病、感染症、メンタルヘルス、高齢化、医療へのアクセス格差──扱う対象は、個人の身体ではなく人口(population)です。
そのため学ぶ内容は、医療技術ではなくデータと制度に寄ります。何が起きているかを測る疫学(Epidemiology)と生物統計(Biostatistics)、それを政策に変えるヘルスポリシー、人の行動を変えるヘルスプロモーション。 オーストラリアの MPH は、この4本を土台にして組まれているのが一般的です。
健康問題の分布と要因を、データで特定する技術。この分野の中核であり、修了後に最も評価されやすいスキルでもあります。
限られた予算をどう配分するか。医療経済評価を専攻として置く大学(UNSWなど)もあり、政策の実務に近い内容を学べます。
人と地域の行動をどう変えるか。先住民の健康、グローバルヘルス、環境保健など、オーストラリアならではの領域が充実しています。
オーストラリアで学ぶ意味は、テーマの立て方にあります。この国の公衆衛生教育は、先住民(アボリジナル・トレス海峡諸島民)の健康格差、広大な地方における医療アクセス、多文化社会の健康、そして熱帯・アジア太平洋地域の感染症という具体的な課題と結びついています。UNSW には Aboriginal Health & Wellbeing の専攻があり、ジェームズクック大学は熱帯医学・地方保健を看板に掲げています。教科書で学ぶのではなく、現に議論が続いている場所で学ぶことができます。
02 — PH or HS
日本語では「公衆衛生・ヘルスサイエンス」とまとめられますが、オーストラリアでは学ぶ段階も目的も違います。混同したまま学校を選ぶと、目的と課程がずれます。
大学院が中心。すでに学士(+実務)を持つ人が、集団の健康・政策・データを専門的に学びます。1〜2年で修士号。日本の大学を出ている方が選ぶのは、通常こちらです。
学士(3年)が中心。解剖学・生理学・栄養・運動科学など、健康に関わる基礎を広く学ぶ課程です。高校卒業から入るほか、他の医療系大学院へ進むための土台としても使われます。
すでに学士がある方=公衆衛生(大学院)。高校卒業から医療系を目指す方、あるいは理学療法・作業療法の前提科目を埋めたい方=ヘルスサイエンス(学士)。
Graduate Certificate(半年)/Graduate Diploma(1年)という短い課程もあります。修士に届かない場合の入口として、また修士へ単位を持ち上げる形としても使えます。
ヘルスサイエンスの学士には、もうひとつの使い道があります。理学療法・作業療法の大学院は解剖学・生理学などの前提科目を必須としており、文系学部卒の方はそのままでは出願できません。Bachelor of Health Science で不足科目を履修してから大学院へ進むという組み立ては、この壁を越える現実的な方法のひとつです。ただし合計で5年前後になるため、投資に見合うかは冷静に検討する必要があります。
03 — The open door
医療系の留学をご検討中の方に、まずお伝えしているのがこの点です。公衆衛生は、医療系のなかで例外的に入口が広く設計されています。
| 比較項目 | 公衆衛生(MPH) | 理学療法・作業療法 | 看護 |
|---|---|---|---|
| 前提科目 | 不要 | 解剖学・生理学など 最大の関門 | 原則不要 |
| 英語要件 | IELTS 6.5 各項目6.0 | IELTS 7.0 全項目7.0が多い | IELTS 7.0水準 |
| GPA | 4.0/7 | 5.0〜5.15/7 | 大学による |
| 期間(大学院) | 1〜2年 | 2年 | 1〜2年 |
| 登録・認定 | 不要 | AHPRA登録+APC/OTC認定 | AHPRA登録 |
| 修了後の職種 | 職種が固定されない | 理学療法士・作業療法士 | 看護師 |
この表は、そのまま「選び方」の表でもあります。入口の条件だけを見れば公衆衛生が最も緩やかですが、最下段だけが逆転しています。看護やリハビリは「入るのが難しく、出た後の職種が決まっている」分野。公衆衛生は「入りやすく、出た後を自分で設計する」分野です。どちらが優れているという話ではなく、性質が違います。ご自身がどちらを求めているかで、選ぶべき分野は変わります。
04 — Read this first
この分野をご案内するとき、学費や入学条件より先にお伝えしていることがあります。宣伝としては不利な内容ですが、渡航後に気づくより、いま知っていただくほうがいいと考えています。
MPHを修了しても、名乗れる資格が増えるわけではありません。「Master of Public Health 保持者」という肩書きが増えるだけです。看護師免許のような効力はありません。
公衆衛生の求人(州保健局、NGO、研究機関など)は、学位より「その分野の実務経験があるか」を先に見ます。新卒枠が制度化されている看護とは、採用の構造が違います。
関連職種はCSOLに掲載されていますが、MPH修了がそのまま永住ルートになるわけではありません。職種の特定、技能評価、雇用主の確保という段階が別に必要です。
逆にいえば、日本での実務経験と組み合わせたとき、この学位は強く効きます。看護師×疫学、管理栄養士×ヘルスプロモーション、行政職×保健政策。単独ではなく、掛け算で考える分野です。
カウンセラーから、ひとつ補足を。公衆衛生のご相談では、最初に「留学後、どんな仕事に就きたいですか」と伺います。順序が逆に思われるかもしれませんが、理由があります。この分野は入学のハードルが低いぶん、「入れるから入る」という選び方ができてしまうからです。そして修了後に、学位の活かし方が定まらないまま帰国される方がいらっしゃいます。
一方で、目的がはっきりしている方にとっては、これほど効率のいい分野もありません。前提科目の履修に何年もかける必要がなく、英語も6.5から。1年で修士号を取れる大学もあります。「日本での経験を、政策やデータの側から捉え直したい」という動機がある方には、迷わずおすすめしています。入れるかどうかではなく、何に使うか。そこを一緒に整理させてください。
05 — English
公衆衛生はAHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)の英語基準が適用されない分野です。 求められるのは各大学の入学要件のみで、水準は一般的な大学院と同じです。
| 大学 | IELTS Academic | 備考 |
|---|---|---|
| クイーンズランド大学 | 総合 6.5 各項目 6.0 | TOEFL iBT 87/PTE等も可 |
| グリフィス大学 | 総合 6.5 各項目 6.0以上 | MPH(5263) |
| ACU | 総合 6.5 各項目 6.0 | 大学の共通基準 |
| ジェームズクック大学 | 総合 6.5 | TOEFL iBT 86/PTE 58 |
この0.5の差が、実は大きな意味を持ちます。看護・リハビリが求める IELTS 7.0(全項目)と、公衆衛生の 6.5(各項目6.0)。数字の上では0.5ですが、到達までの学習期間にすると半年〜1年の差になります。とくにWritingとSpeakingで7.0を安定して出すのは容易ではありません。
スコアが6.5前後で止まっている方が、医療系の留学を諦める必要はありません。公衆衛生であれば、そのスコアで出願できる大学があります。
大学によっては、条件付きオファー+付属語学学校(Direct Entry Program)で英語要件を満たすルートもあります。要件は年度により変わるため、現在のスコアに応じて最新条件をお調べします。06 — Schools
MPHを1年で修了できる数少ない大学です。学費は年 AUD 60,500 と高い部類ですが、総額(AUD 61,500)で見ると、2年制の大学と比べて生活費を1年分節約できます。結果として、この分野で最も総費用を抑えられる選択肢のひとつになります。
公衆衛生教育の国際的な認定機関である APHEA(Agency for Public Health Education Accreditation)のカリキュラム認証を、アジア太平洋で最初に取得した課程です。「どの大学のMPHでも同じではない」と考える方にとって、明確な判断材料になります。
この分野で最も学費を抑えられる選択肢のひとつです。年 AUD 32,072 は、UNSW(60,500)のほぼ半分にあたります。実習ユニット(Practice Placement)が課程に組み込まれており、現地での経験を積みたい方に向きます。
1〜1.5年と期間が短く、学費も年 AUD 39,000 と中位。期間・費用・立地のバランスが取れた選択肢です。ゴールドコーストはシドニー・メルボルンより生活費を抑えられます。
※関連分野の学士が要件のため、文系学部卒の方は別の大学が候補になります。
グリフィス大学のページひとつ注意していただきたい大学があります。シドニー大学の Master of Public Health は、コースページに「Not available to student visa holders(学生ビザ保持者は対象外)」と明記されています(2026年8月時点)。オンライン学習も学生ビザ保持者以外に限定されています。大学名で候補を絞る前に、その課程が留学生に開かれているかを確認する必要があります。アンアルウェンでは出願前に必ず確認したうえでご案内します。
※ 上記は2026年8月時点の公表情報にもとづく代表例です。学費・入学要件・提供状況は年度により変更されます。ACU・JCUの学費は要確認としてお調べします。ご希望の都市・予算・経歴に合う学校を、最新情報で無料にてお調べします。
07 — Tuition
| 大学 | 都市 | 期間 | 学費(年・留学生) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ACU | メルボルン | 2年 | AUD 32,072 2年 約64,100 | 実習ユニットあり |
| グリフィス大学 | ゴールドコースト | 1〜1.5年 | AUD 39,000 | 関連分野の学士が必要 |
| フリンダース大学 | アデレード | 1.5〜2年 | AUD 39,400 2025年表示 | 2年版は分野不問 |
| ジェームズクック大学 | タウンズビル | 18ヶ月 | 約 AUD 42,000 要確認 | 熱帯医学・地方保健 |
| ディーキン大学 | メルボルン | 1.5〜2年 | AUD 45,200 初年度目安 | 学部不問のルートあり |
| クイーンズランド大学 | ブリスベン | 2年 | AUD 56,800 | APHEA認証・実習選択可 |
| UNSW | シドニー | 1年 | AUD 60,500 総額 61,500 | 最短。専攻を選べる |
年額だけで比較すると、判断を誤ります。UNSWは年 AUD 60,500 と最も高く見えますが、1年で修了するため総額は 61,500。一方、ACUは年 32,072 と安いものの2年制なので学費だけで約 64,100、さらに生活費が1年分多くかかります(単身の財政要件は12ヶ月で AUD 29,710)。総額で見ると、この2校はほぼ並びます。
そのうえで、UNSWは「短期集中・都市部・高い生活費」、ACUは「2年かけて実習も経験・メルボルン」という違いになります。年額ではなく、総額と時間の使い方で選んでください。
学費はいずれも年度ごとに改定されます。上記は公表情報にもとづく目安であり、出願時点の金額は必ず個別にご確認ください。アンアルウェンで大学に直接確認し、無料でお伝えします。※ 学費+生活費の総額は、1年制でおおむね AUD 95,000前後、2年制で 130,000〜175,000 を見込んでください。
08 — Pathways
費用の目安:学費 AUD 39,000〜61,500(1〜1.5年の場合)/期間:準備を含めて1年半〜2年。
要点:UNSWは分野不問の学士+関連実務2年、UQは分野不問+医療現場での実務1年で出願できます。職務経歴書の書き方で結果が変わるため、ここは丁寧に準備します。
利点:入口の要件が緩やかで、修了単位を修士へ持ち上げられる場合があります/注意:移行の可否と単位数は大学ごとに異なります。出願前に必ず確認します。
補足:ヘルスサイエンスの学士は、理学療法・作業療法の大学院が求める前提科目を満たす手段にもなります。進路を後から選び直せるのが利点です。
09 — Entry requirements
| 大学 | 学歴要件 | 実務経験 | 英語 |
|---|---|---|---|
| UNSW | 分野不問の3年制学士 または関連分野の優等学士・大学院学位 | 関連分野で2年 ボランティアも可 | 大学の共通基準 |
| クイーンズランド大学 | 関連分野の学士 または分野不問の学士/GPA 4.0/7 | 分野不問なら 医療現場で1年 | IELTS 6.5 各項目6.0 |
| グリフィス大学 | 関連分野の学士以上 GPA 4.0/7 | ルートにより2年 | IELTS 6.5 各項目6.0以上 |
| ディーキン大学 | 関連分野の学士(1.5年) /分野不問の学士(2年) | 1.5年ルートは 関連実務2年 | 大学の共通基準 |
| フリンダース大学 | 学士(2年ルートは分野不問) 1.5年は健康関連分野 | 1.5年ルートは 公衆衛生関連で2年 | 大学の共通基準 |
※ 各校の正確な要件は年度により変わります。出願前に最新条件を無料で確認します。
10 — How to choose
最も総額を左右する要素。1年制なら生活費が1年分不要になります。一方で2年制は、現地での就労経験・人脈づくりの時間が長く取れます。目的で選んでください。
この分野で最も見落とされる点です。資格職でないぶん、現地での実務経験が就職の決め手になります。ACUは実習ユニット、UQは修了課題として実習を選択できます。
疫学、医療経済評価、先住民保健、グローバルヘルス、熱帯医学。「MPHを取った」ではなく「何を専門にしたか」が、履歴書に残ります。
関連分野の学士が必要な大学(グリフィス)と、分野不問+実務で出願できる大学(UNSW・UQ・ディーキン・フリンダース)があります。ここで候補が決まります。
MPHはオンライン提供が多い分野です。ただし学生ビザではオンライン中心の履修は認められません(対面での履修が前提)。渡航して学べる形式かを必ず確認します。
シドニー・メルボルンは求人が多い一方、生活費が高くなります。アデレード・ゴールドコースト・タウンズビルは費用を抑えられ、地方(regional)としての利点もあります。
11 — Careers
公衆衛生の修了生は、特定の職種に就くのではなく、複数の領域に分かれていきます。代表的な進路は次のとおりです。
州の保健局、地域保健区(Local Health District)、連邦の保健関連機関。政策立案、感染症対策、健康調査の設計など。永住権・市民権が応募条件になる職も多く、留学直後は狭き門です。
地域の健康づくり事業、禁煙・肥満・メンタルヘルスの啓発。NPO・NGO・自治体が主な雇用先です。現地でのネットワークが効く領域です。
研究機関、大学、病院の分析部門。この分野で最も専門性が明確に評価されるポジションです。生物統計・データ分析のスキルが直接の武器になります。
製薬・医療機器メーカーのメディカルアフェアーズ、医療コンサルティング、保険。企業の健康経営や職域保健も広がっている領域です。
WHO、UNICEF、各国の保健省との協働プロジェクトなど。UQのMPHはこうした進路を明示している課程です。多くの場合、実務経験と語学が前提になります。
MPHから PhD(公衆衛生)へ進む道。研究職や大学教員を目指す方の標準的なルートです。奨学金の対象となる場合もあります。
在学中の就労について。学生ビザでは就学中は2週間で48時間まで、長期休暇中は無制限に働けます(「週20時間まで」は古い情報です)。この分野は臨床実習でスケジュールが埋まらないため、リハビリ分野と違ってアルバイトとの両立がしやすいのが利点です。
ただし公衆衛生に直結するアルバイトはほとんどありません。現地経験を積みたい場合は、大学のリサーチアシスタント、地域団体でのボランティア、実習ユニットの履修など、意識的に機会を取りにいく必要があります。これができるかどうかで、修了時の立ち位置が変わります。
冒頭の指標について ── LIFE(月 約A$3,200)は、学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安です。カジュアルの全国最低時給 A$31.19(2025年7月〜)で試算した額で、収入を保証するものではありません。OUTCOME(年 約A$97,000)は Other Health Diagnostic and Promotion Professionals(ANZSCO 2519)のフルタイム週給 約A$1,876 を年換算した概算です(Job Outlook の公表値)。この分野は職種が固定されないため、実際の収入は就いた職種により大きく異なります。新卒の初任給ではありません。12 — Read this twice
ここは、期待と実態にずれが生まれやすい部分です。事実と制約を分けて整理します。
永住には「職種の特定 → 技能評価 → ポイント/州指名/雇用主指名」という段階があり、学位はその出発点にすぎません。
看護なら「看護師」で確定しますが、公衆衛生は実際に就いた仕事の内容で職種が決まります。逆にいえば、就職先が決まるまで永住の道筋も定まりません。技能評価では VETASSESS などによる審査があり、学位だけでなく関連する職歴が必要になるのが通常です。
行政・公的機関の求人は、永住権・市民権を条件にすることが多いのが実情です。「まず公的機関に就職して、そこから永住へ」という順序は現実的ではありません。
この分野での現実的な戦略は、「日本での職歴を軸に据える」ことです。公衆衛生を単独の学位として見ると永住との距離は遠くなりますが、すでに医療・福祉・行政の実務がある方は、その職種を軸に据えたうえでMPHを「専門性の証明」として使うという組み立てができます。また485ビザの2年間で、実際に公衆衛生関連の職に就けるかどうかが、その後の分岐点になります。
職業リスト・州指名の条件は頻繁に改正されます。最新の可否およびご自身のケースの見通しは、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。13 — Back in Japan
永住を目的にしない方にとって、この分野はむしろ帰国後の使い勝手がいい留学です。理由は3つあります。
看護やリハビリと違い、日本での資格の取り直しという問題が起きません。学んだ内容がそのまま職務に接続します。
Master of Public Health は世界共通の学位名です。国際機関、グローバル企業、研究職の応募で、そのまま通用します。
日本の公衆衛生大学院は数が限られています。英語で学んだMPH保持者は、まだ多くありません。
帰国後の具体的な進路としては、製薬・医療機器メーカーのメディカルアフェアーズや市販後調査、医療系コンサルティング、health techのスタートアップ、国際保健のNGO、JICAなどの国際協力、大学・研究機関、自治体の保健福祉部門、企業の健康経営部門などが挙げられます。 「英語で保健医療のデータと政策を扱える人材」という位置づけは、日本ではまだ供給が少ない領域です。
※ ただし日本の保健師・医師などの国家資格とは別のものです。MPHを取得しても、日本の国家資格が得られるわけではありません。この点は正確に理解しておいてください。
14 — Timeline
| ステップ | 内容 | 目安時期 |
|---|---|---|
| 01 目的の整理(無料) | 修了後にどんな仕事に就きたいか。ここを決めてから大学を選びます。この分野は職種が固定されないため、目的の設定がそのまま学校選びの基準になります | 開始12〜18ヶ月前 |
| 02 学歴・職歴の確認 | 英文成績証明書と職務経歴をもとに、分野不問で出願できる大学/関連分野の学士が必要な大学を切り分けます | 12〜18ヶ月前 |
| 03 英語スコアの計画 | IELTS 6.5(各項目6.0)が目標。7.0水準の分野と比べ、準備期間を短く見積もれます | 6〜12ヶ月前 |
| 04 学校の選定・出願 | 期間・学費・実習の有無・専攻で候補を確定。職務経歴書の英文作成もここで行います | 6〜9ヶ月前 |
| 05 オファー受領・学費支払い | 条件付きオファーの場合、英語スコア提出後に無条件オファーへ切り替わります | 3〜6ヶ月前 |
| 06 学生ビザ申請 | COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート | 2〜4ヶ月前 |
| 07 出発準備 | 住居手配、OSHC加入、航空券、出発前オリエンテーション | 1〜3ヶ月前 |
この分野は、医療系のなかで最も準備期間を短くできます。前提科目の履修が不要で、英語も6.5水準。年3回の入学機会がある大学(UNSW・グリフィス)もあるため、リハビリ分野が「2〜3年前から」を要するのに対し、公衆衛生は1年〜1年半前からのご相談で間に合うことが多くあります。ただし、GS(Genuine Student)要件では「なぜこの分野なのか」の説明が求められます。目的の整理は早めに始めてください。
15 — Why An Arwen
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17 — FAQ
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最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・ビザ情報は、各校および各機関の公式情報をもとにアンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
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