オーストラリア留学エージェント アンアルウェン

オーストラリアで歯科・
オーラルヘルスを学ぶ
── 資格の違い・大学比較・学費

オーストラリアの歯科は、ひとつの資格ではなく5つの登録区分に分かれています。歯科医師(dentist)、歯科衛生士(dental hygienist)、歯科セラピスト(dental therapist)、オーラルヘルスセラピスト(oral health therapist)、義歯技工士(dental prosthetist)── それぞれ別の課程を出て、別の区分で登録します。
この違いを知らずに「歯科を学びたい」で学校を探すと、費用も年数も4倍近くずれます。3年で終わるオーラルヘルス系(授業料の定価で総額 AUD 135,000〜)と、5年かかる歯学部(同 AUD 394,945〜541,500)が、同じ「歯科」の中に並んでいるからです。
このページでは、5つの区分の違い、留学生が実際に入れる課程、学費、UCATと面接、AHPRA登録に必要な英語、そして日本の歯科医師免許・歯科衛生士資格をお持ちの方の評価ルートまで、公式情報をもとに整理します。

5区分歯科の登録区分(できる仕事が分かれます)
3年オーラルヘルス系の最短年数(歯学部は5年)
IELTS 7.0AHPRA登録の英語基準(L・R・S 7.0/W 6.5)
約4倍課程による授業料総額の差(定価ベース)

DATA ── 歯科・オーラルヘルス留学の要点

学べる学位
Bachelor of Dental Hygiene(3年・グリフィス大学)/Bachelor of Oral Health(3年・アデレード大学シドニー大学)/Bachelor of Oral Health Therapy(3年・ニューカッスル大学)/Bachelor of Science (Oral Health Therapy)(3年・カーティン大学)/Bachelor of Dental Surgery・Bachelor of Dental Science (Honours)(5年・アデレード大学、JCUクイーンズランド大学)/Doctor of Dental Medicine(4年・大学院入学/シドニー大学、UWAグリフィス大学だけは Bachelor of Dental Health Science(3年)+ Master of Dentistry(2年)という3+2年の構成です
期間
3年(オーラルヘルス系)/5年(歯科医師)3年の課程は、5年の課程の短縮版ではありません。卒業後に登録できる区分が違い、できる治療の範囲も違います。あとから「歯科医師に切り替える」ことは、追加の研修ではできません(Dental Board of Australia が明記しています)
学費(定価・年額)
年 AUD 45,000 〜 108,300グリフィス大学の歯科衛生士 45,000(2026年)/ニューカッスル大学 48,535/アデレード大学のオーラルヘルス 72,600(2026年)/グリフィス大学の歯学 71,000+97,000/JCU 78,989/クイーンズランド大学 99,600(2027年)/アデレード大学の歯学 108,300(2026年)
授業料の総額
AUD 135,000 〜 541,500これは定価です。グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene(3年)で 135,000アデレード大学の Bachelor of Dental Surgery(5年)で 541,500同じ「歯科」の中で AUD 406,500 の差があります。1ルートずつ計算しています
英語要件
大学の入学基準とAHPRAの登録基準が、別々に存在します大学側はアデレード大学が全項目7.0(オーラルヘルス・歯学とも)、グリフィス大学が総合7.0・L/R/S 7.0・W 6.5ニューカッスル大学が総合7.0・各項目7.0AHPRAの登録基準は IELTS Academic 総合7.0、L・R・S 7.0、W 6.5(2026年4月23日以降に受験した試験)。この分野は、入学時点ですでにAHPRA水準の英語を求められます詳しくはこちら
認定の仕組み
ADC(オーストラリア歯科評議会)が課程を認定します認定された課程を修了することが、Dental Board of Australia(AHPRA)への登録の前提です。認定のない課程を出ても、その区分で登録できません。ADCは認定課程の一覧と有効期限を公開しています(一覧はこちら
選考
成績だけでは決まりません。UCAT ANZ と面接がありますアデレード大学はオーラルヘルス・歯学とも UCAT ANZ + 面接クイーンズランド大学の歯学も UCAT ANZグリフィス大学の歯学は UCAT ANZ + GUDAPs という独自面接UWAの歯学は留学生の高校卒業ルートで ATAR相当98+ISAT+面接です。一方、グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene は、公式ページに UCAT・面接の記載がありません詳しくはこちら
実習
臨床実習が課程に組み込まれていますシドニー大学の Bachelor of Oral Health は合計1,032時間を公表しています(公立歯科クリニック、民間の歯科医院、高齢者施設、地方部)。入学前に応急手当(First Aid)の資格、予防接種の記録、警察証明などを揃える必要がある課程があります詳しくはこちら
奨学金(日本人)
看板の奨学金が、歯学部だけを除外していますグリフィス大学の20%減額は Bachelor of Dental Health Science と Master of Dentistry を除外クイーンズランド大学の25%減額は Bachelor of Dental Science (Hons) を除外アデレード大学の50%減額は Bachelor of Dental Surgery を除外一方、オーラルヘルス系はいずれの除外リストにも載っていません詳しくはこちら
在学中の就労
学生ビザで2週間あたり48時間まで(授業期間中。長期休暇中は制限なし)「週20時間まで」は古い情報です。ただし臨床実習が始まると平日の日中が埋まります
永住ルート
職業リストには載っていますが、189(技術独立)の記載がありません内務省の職業リスト検索によると、Dentist(252312)は ROL と CSOL に掲載され、対象ビザは482(Core Skills)・186・491・494・489・407189・190の記載はありません。Dental Hygienist(411211)・Dental Therapist(411214)も同じ構成です。技能評価機関は歯科医師がADC、衛生士・セラピストはVETASSESSと分かれています(詳しくはこちら
向いている人
手先を使う仕事に抵抗がなく、実習中心の3〜5年を続けられる方入学の時点でIELTS 7.0クラスの英語を用意できる、または用意する時間を取れる方逆に「医療分野に関わりたいが、英語7.0はいますぐ難しい」という段階であれば、介護幼児教育から入り、英語を積み上げてから移る設計もあります。この分野は、英語が最初の関門です

このページの結論 ── 3分でわかる歯科・オーラルヘルス留学

  1. まず、「歯科医師」と「オーラルヘルスセラピスト」は別の資格です。オーストラリアの歯科は dentist / dental hygienist / dental therapist / oral health therapist / dental prosthetist の5区分で登録され、区分ごとにできる治療の範囲が決まっています。Dental Board of Australia は「衛生士・義歯技工士・セラピスト・オーラルヘルスセラピストは、CPD(継続研修)を受けるだけでは歯科医師になれません」と明記しています。
  2. 留学生にとって現実的な入口は、3年のオーラルヘルス系です。Bachelor of Oral Health / Oral Health Therapy / Dental Hygiene は3年課程で、卒業すると歯科衛生士+歯科セラピストの2区分(またはオーラルヘルスセラピスト)で登録できます。歯石除去、予防処置、フッ素塗布、シーラント、レントゲン、子どもの充填など、予防と初期治療が中心の仕事です。
  3. 【最重要】学費の差が約4倍あります。グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene は年 AUD 45,000 × 3年=135,000アデレード大学の Bachelor of Dental Surgery は年 AUD 108,300 × 5年=541,500差は AUD 406,500(およそ4,065万円)です。後半で1ルートずつ計算します。
  4. 主要大学の看板奨学金は、そろって歯学部を除外しています。グリフィス大学の20%減額は Bachelor of Dental Health Science と Master of Dentistry を、クイーンズランド大学の25%減額は Bachelor of Dental Science (Hons) を、アデレード大学の50%減額は Bachelor of Dental Surgery を、それぞれ除外プログラムとして明記しています。一方、オーラルヘルス系はどの除外リストにも載っていません。
  5. 英語は入学時点からAHPRA水準です。AHPRAの登録基準は IELTS Academic 総合7.0、Listening・Reading・Speaking 各7.0、Writing 6.5(2026年4月23日以降に受験した試験)。そしてアデレード大学は入学要件として全項目7.0ニューカッスル大学も各項目7.0を求めています。「入ってから伸ばす」が通りにくい分野です。
  6. 選考は成績だけではありません。アデレード大学はオーラルヘルスも歯学も UCAT ANZ + 面接クイーンズランド大学の歯学も UCAT ANZ。グリフィス大学の歯学は UCAT ANZ + 独自面接(GUDAPs)。UCAT ANZ は年1回、7月から8月にかけての受験期間しかありません。逆算しておかないと1年ずれます。
  7. クイーンズランド大学の Doctor of Dental Medicine は、留学生を受け入れていません。公式ページに「このプログラムは学生ビザ(サブクラス500)の要件を満たしません」と明記されています。「その大学に歯学部がある」ことと「留学生が入れる」ことは別の話です。
  8. 永住は、189(技術独立ビザ)の記載がありません。内務省の職業リストで Dentist(252312)は ROL と CSOL に掲載されており、対象ビザは482(Core Skills)・186・491・494など、雇用主または州の関与が前提のものです。後半で整理します。
  9. 日本の歯科医師免許・歯科衛生士資格をお持ちの方は、ADCの評価ルートがあります。初期評価 AUD 647 →筆記→実技の3段階で、歯科医師は合計 AUD 7,544、衛生士・セラピスト・オーラルヘルスセラピストは合計 AUD 5,421ただし可否は個別審査で、期間も1年半前後かかります。詳しくはこちら。

「歯科医師」と「オーラルヘルス」は別の資格です

日本で「歯科の仕事」といえば、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手の4つを思い浮かべる方が多いと思います。オーストラリアも似た構成に見えますが、職種の切り分け方と、それぞれができる仕事の範囲が違います。

最大の違いは、oral health therapist(オーラルヘルスセラピスト)という区分があることです。これは歯科衛生士(dental hygienist)と歯科セラピスト(dental therapist)の両方の資格を併せ持つ職種で、大学の3年課程で養成されます。日本には対応する資格がありません。

そしてもうひとつ。オーストラリアの歯科衛生士・歯科セラピストは、日本の歯科衛生士より広い範囲を担当します。Dental Board of Australia のガイドラインでは、歯科衛生士の業務範囲は「口腔の健康を対象に、評価(assessment)・診断(diagnosis)・治療・管理・予防教育を提供するもので、歯周治療や予防処置を含み、全年齢を対象とする」と説明されています。「diagnosis(診断)」という語が業務範囲の説明に入っている点が、日本の歯科衛生士のイメージとは異なります。

ここを混同したまま学校を選ぶと、大きなずれが出ます。
・「歯科を学びたい」=歯学部(5年・年 AUD 78,989〜108,300)と読み替えると、費用も選考も一気に上がります。
・「歯科衛生士として働きたい」=オーラルヘルス系(3年・年 AUD 45,000〜72,600)が対応します。
・そして3年課程を出てから歯科医師に「昇格」する制度はありません。Dental Board of Australia は「dental hygienist、dental prosthetist、dental therapist、oral health therapist は、CPD(継続専門教育)のコースを修めるだけでは dentist にはなれません」と明記しています。歯科医師を目指すなら、最初から歯学部に出願するか、あとから歯学部に入り直すことになります。

なぜ「オーラルヘルス」という職種があるのか

オーストラリアは国土が広く、地方部の歯科医師が不足しています。予防処置と初期治療を担う職種を独立させ、公立の歯科サービスや学校歯科、地方部のクリニックに配置するという設計が背景にあります。ニューカッスル大学の Bachelor of Oral Health Therapy がセントラルコースト(Ourimbah)JCU の歯学部がケアンズラトローブ大学ベンディゴと、地方キャンパスに置かれているのはそのためです。

この構造は、留学生にとって不利にも有利にも働きます。不利なのは、実習で地方部への滞在が求められる課程があること。有利なのは、永住を考えるときに地方枠(491・494)が実際に使える職種であることです。

5つの登録区分と、できる仕事の範囲

Dental Board of Australia が登録するのは、次の5区分です。この5つ以外は、国家登録の対象ではありません。

登録区分日本語養成課程主な業務範囲
Dentist 歯科医師 5年の学士、または4年前後の大学院課程 「歯科」の定義に含まれる行為すべて。全年齢の評価・診断・治療・管理・予防
Dental Hygienist 歯科衛生士 3年の学士(または高度ディプロマ) 口腔の健康。評価・診断・治療・管理・予防教育。歯周(歯ぐき)の治療と予防処置を含み、全年齢が対象
Dental Therapist 歯科セラピスト 3年の学士 口腔の健康。評価・診断・治療・管理・予防。子どもの修復処置などを担う区分
Oral Health Therapist オーラルヘルスセラピスト 3年の学士(衛生士+セラピストの両方) 上の2区分の両方。1つの課程で2区分の登録が得られるのが最大の特徴
Dental Prosthetist 義歯技工士(患者に直接対応) 学士または高度ディプロマ 患者が取り外せる補綴物。総義歯・部分床義歯、インプラント支持のオーバーデンチャー、スポーツ用マウスガードなど
登録されない職種もあります。
  • 歯科助手(dental assistant)は、国家登録の対象ではありません。Certificate III / IV(職業教育)で学びますが、AHPRAへの登録は不要であり、登録制度もありません。
  • 歯科技工士(dental technician)も、上の5区分には含まれません。技工物を製作する仕事ですが、患者に直接対応する dental prosthetist とは別の位置づけです。
※ここでいう「登録されない」は、仕事として存在しないという意味ではありません。国家資格としての登録制度の対象外である、という意味です。就労ビザや永住の観点では別の扱いになります(ビザ・永住ルートを参照)。

「区分」と「個人の業務範囲」は同じではありません

Dental Board of Australia は、個人が実際にできる範囲は、区分だけでなく本人の教育・訓練・技能によって決まり、同じ区分の他の人より狭いこともあるとしています。つまり「オーラルヘルスセラピストなら誰でもこれができる」という一律の線引きはありません。この点は、求人を見るときにも効いてきます。

先にお伝えしたい ── 6つの事実

この分野には、資料を読み進める前に知っておいたほうがよい前提がいくつかあります。あとで気づくと計画のやり直しになる順に並べます。

01

「歯学部がある大学」=「留学生が入れる」ではありません

クイーンズランド大学の Doctor of Dental Medicine は、公式ページに「このプログラムは学生ビザ(サブクラス500)の要件を満たしません」と記載されています。同大学でも Bachelor of Dental Science (Honours)(5年)は留学生を受け入れています。同じ大学の中で扱いが分かれます。

02

UCAT ANZ は年1回しかありません

アデレード大学の場合、出願は6月30日まで、UCAT ANZ の受験期間は7月1日〜8月5日、面接は9月末〜10月初旬、オファーは10月中旬からというスケジュールが公表されています。この1本の流れに乗り遅れると、入学は1年後になります。

03

入学の時点でIELTS 7.0を求められます

アデレード大学はオーラルヘルスも歯学も「総合7.0かつ全項目7.0」ニューカッスル大学も各項目7.0。グリフィス大学は総合7.0・L/R/S 7.0・W 6.5。他分野でよくある「総合6.5・各6.0」ではありません。

04

奨学金が歯学部だけを外しています

グリフィス大学の20%、クイーンズランド大学の25%、アデレード大学の50%。3大学とも、除外プログラム一覧に歯学の課程名が入っています。「奨学金で歯学部の学費を下げる」という前提は、この3校では成立しません。

05

189(技術独立ビザ)の記載がありません

内務省の職業リスト検索で Dentist(252312)は ROL と CSOL に掲載。対象ビザは482・186・491・494・489・407で、189・190の記載はありません。「歯科医師なら永住しやすい」という一般論は、リスト上はそのまま当てはまりません。

06

日本の資格は、そのままでは使えません

日本の歯科医師免許・歯科衛生士免許で、オーストラリアで働くことはできません。ADC(オーストラリア歯科評議会)の初期評価→筆記試験→実技試験という3段階の評価が必要です。費用は AUD 5,421〜7,544、期間は1年半前後が目安です。

AN
カウンセラーから
アンアルウェン 留学カウンセリングチーム

この分野のご相談で最も多いのが、「歯科衛生士として働きたい」というご希望に対して、歯学部の資料をお持ちになるケースです。ウェブで「オーストラリア 歯科 留学」と検索すると、上位に出てくるのは歯学部(Dentistry)の情報だからです。

ご希望をうかがうと、実際に必要なのは3年の Bachelor of Oral Health / Dental Hygiene だった、ということが少なくありません。その場合、想定していた費用が半分以下になり、UCATと面接という関門もなくなることがあります。逆に、本当に歯科医師を目指す場合は、UCAT ANZ の受験時期から逆算して1年以上前から動く必要があります。

最初にはっきりさせておきたいのは、この2点だけです。「どの区分で登録したいか」「いまの英語スコアと、いつまでに7.0に届かせるか」。ここが決まれば、残りは事務手続きです。

ADC認定課程と、留学生が入れる課程

オーストラリアで歯科の資格を取るには、ADC(Australian Dental Council)が認定した課程を修了する必要があります。ADCは認定課程の一覧を公開しており、大学名・課程名・認定の有効期限まで確認できます。

オーラルヘルス系(3年)── 留学先として検討しやすい課程

大学・課程キャンパス年数留学生年額(定価)
グリフィス大学
Bachelor of Dental Hygiene
ゴールドコースト 3年 AUD 45,000(2026年)
CRICOS 0100243
ニューカッスル大学
Bachelor of Oral Health Therapy
セントラルコースト(Ourimbah) 3年 AUD 48,535
CRICOS 084069F
アデレード大学
Bachelor of Oral Health
アデレード市内 3年 AUD 72,600(2026年)
CRICOS 115740H
カーティン大学
Bachelor of Science (Oral Health Therapy)
パース(Bentley+OHCWA) 3年 公式コースページで年額を確認できず
CRICOS 074565F
シドニー大学
Bachelor of Oral Health
Camperdown/Westmead 3年 要確認 公式コースページに学費の表示なし
その他のADC認定課程
CQUチャールズダーウィン大学チャールズスタート大学ラトローブ大学TAFE SA
各校 3年
TAFE SAは高度ディプロマ)
要確認 個別確認
※「可」は、大学の公式ページに留学生向けの学費・CRICOSコードの掲載を確認できたものです。「要確認」は、公式ページからは判断できなかったもので、受け入れていないという意味ではありません。※カーティン大学シドニー大学は、コースページに留学生の年額学費が表示されていませんでした。推測での記載はしていません。

歯学(歯科医師)── 5年、または大学院入学

大学・課程キャンパス年数留学生年額(定価)
グリフィス大学
Bachelor of Dental Health Science
+ Master of Dentistry
ゴールドコースト 3年+2年 学士 AUD 71,000/修士 AUD 97,000(2026年)
CRICOS 094385M/094389G
ジェームズクック大学(JCU)
Bachelor of Dental Surgery
ケアンズ 5年 AUD 78,989(留学生・年額の目安)
クイーンズランド大学
Bachelor of Dental Science (Honours)
Herston/St Lucia 5年 AUD 99,600(2027年の目安)
CRICOS 082620D
アデレード大学
Bachelor of Dental Surgery
アデレード市内 5年 AUD 108,300(2026年)
CRICOS 115693K
西オーストラリア大学(UWA)
Doctor of Dental Medicine
パース(QEII医療センター内) 4年
(大学院入学)
コースページ・ハンドブックとも金額の掲載なし
CRICOS 089787B
シドニー大学
Doctor of Dental Medicine
Camperdown/Surry Hills 4年
(大学院入学)
公式コースページに学費の表示なし
クイーンズランド大学
Doctor of Dental Medicine
UQ Oral Health Centre 3.5年 不可 学生ビザ(500)の対象外と公式に明記
その他のADC認定課程
チャールズスタート大学ラトローブ大学
オレンジ/ベンディゴ 5年 要確認 個別確認
義歯技工(dental prosthetics)のADC認定課程
グリフィス大学の Bachelor of Dental Prosthetics、TAFE Queensland の Bachelor of Dental Prosthetics、RMITTAFE NSW の Advanced Diploma of Dental Prosthetics が認定されています。留学生の受け入れ可否と学費は課程ごとに確認が必要です。
※上記はADCが公開している認定課程一覧のうち、留学先として検討されることの多いものを抜き出したものです。認定には有効期限があり、更新の時期に一覧の内容が変わります。出願前に最新の一覧をご確認ください。

学校別の比較表

留学生の受け入れと学費が公式に確認できた課程を、横並びで比較します。金額はすべて定価(奨学金適用前)です。

大学・課程年数年額総額英語(IELTS)選考
グリフィス大学
Bachelor of Dental Hygiene
3年 45,000 135,000 7.0
(W 6.5)
UCAT・面接の記載なし
ニューカッスル大学
Bachelor of Oral Health Therapy
3年 48,535 145,605 7.0
(各項目7.0)
記載なし
(国内選抜順位95.00)
アデレード大学
Bachelor of Oral Health
3年 72,600 217,800 7.0
(各項目7.0)
UCAT ANZ+面接
ATAR 70以上
ジェームズクック大学
Bachelor of Dental Surgery
5年 78,989 394,945 要確認 歯学は他コースと別の出願プロセス
グリフィス大学
歯学(学士3年+修士2年)
5年 71,000
/97,000
407,000 7.0
(W 6.5)
UCAT ANZ+GUDAPs面接
クイーンズランド大学
Bachelor of Dental Science (Hons)
5年 99,600
(2027年)
498,000 7.0
(各項目7.0)
UCAT ANZ+面接
アデレード大学
Bachelor of Dental Surgery
5年 108,300 541,500 7.0
(各項目7.0)
UCAT ANZ+面接
ATAR 90以上
西オーストラリア大学
Doctor of Dental Medicine
4年 未掲載 7.0
(各項目7.0)
ATAR相当98+ISAT+面接
/学士+GPA5.5+GAMSAT等+面接
※金額はすべて豪ドル、留学生の定価(indicative)です。総額は年額×年数で計算した単純合計で、教材費・器具代・実習の交通費や宿泊費・予防接種費用などは含みません。※クイーンズランド大学のみ2027年入学の目安額のため、他校(2026年)と年度が揃っていません。※アデレード大学のATARは「最低基準」で、大学自身が「実際の合格ラインはこれを上回るのが通常」としています。
表から読み取れること
  • 3年課程と5年課程の間に、はっきりした段差があります。最も安い3年課程(135,000)と最も高い5年課程(541,500)で AUD 406,500 の差。3年課程どうしでも、グリフィスとアデレードで AUD 82,800 の差があります。
  • グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene だけ、選考の性格が違います。公式ページに UCAT ANZ・面接の記載がなく、同大学の歯学課程(UCAT+GUDAPs面接)とは扱いが分かれています。ただし「競争的で、定員が限られている」とは明記されています。
  • 英語はどの課程も7.0水準です。差は Writing が6.5でよいか7.0が要るかだけ。Writing 7.0 は、IELTSの中でも到達に時間がかかる項目です。ここが実質的な出願可否を分けます。

学費(定価)── ルート別の総額

ここに書く金額はすべて定価です。奨学金や割引の適用前の、大学が公表している留学生向けの授業料をそのまま積み上げています。アンアルウェンを通した場合に何が変わるかは、次のセクション(奨学金)でご説明します。

ルートA歯科衛生士として3年 ── 最も費用を抑えられる形

1年目

基礎・予防

2年目

臨床実習開始

3年目

臨床実習中心

登録

Dental Hygienist

グリフィス大学 Bachelor of Dental Hygiene:AUD 45,000 × 3年 = 135,000(ゴールドコースト)
ニューカッスル大学 Bachelor of Oral Health Therapy:AUD 48,535 × 3年 = 145,605(衛生士+セラピストの2区分で登録)
ルートBオーラルヘルスセラピストとして3年 ── 2区分の登録

UCAT ANZ

7〜8月

面接

9〜10月

3年課程

2月入学

登録

Hygienist+Therapist

アデレード大学 Bachelor of Oral Health:AUD 72,600 × 3年 = 217,800
この課程は、アデレード大学の50%減額の除外リストに入っていません。仮に適用されれば 108,900(ただし学部は ATAR 99相当が条件・要申請)
ルートC歯科医師として5年 ── 最も長く、最も高い

UCAT ANZ

年1回

面接

招待制

5年課程

臨床実習を含む

登録

Dentist

JCU(ケアンズ):AUD 78,989 × 5年 = 394,945グリフィス大学(3+2年):213,000+194,000 = 407,000クイーンズランド大学AUD 99,600 × 5年 = 498,000アデレード大学AUD 108,300 × 5年 = 541,500

授業料以外にかかるもの

上の金額は授業料だけです。実際にはこれに次が加わります。

  • 生活費 ── 学生ビザの財政要件として求められる金額は、内務省が定期的に改定しています。出願時点の最新額をご確認ください。
  • OSHC(留学生健康保険) ── 在学期間分。3年課程と5年課程では総額が大きく変わります。
  • 学生ビザの申請料 ── 近年、改定が続いています。金額はここに書かず、出願時点で内務省の Visa Pricing Estimator でご確認ください(数字が古いまま残ると、資金計画が狂うためです)。
  • この分野に特有の費用 ── 器具・教材のほか、クイーンズランド大学は「実習用の抜去歯の購入(年 AUD 50〜400程度)」「CPR再認定(年 AUD 80程度)」を公式に案内しています。アデレード大学「実習先への交通費と宿泊費、教科書、器具、予防接種、各種クリアランスの更新料が授業料とは別にかかる」と明記しています。
※1豪ドル=100円換算だと、ルートAの授業料 135,000 が約1,350万円、ルートCのアデレード大学 541,500 が約5,415万円にあたります。実際の負担額は為替により変動します。

奨学金 ── 歯学部が除外される構図

この分野の奨学金には、はっきりした共通点があります。大学の看板となる授業料減額プログラムが、そろって歯学の課程を除外しているのです。一方で、オーラルヘルス系は除外リストに載っていません。

奨学金減額申請条件歯科関連の除外
グリフィス大学
International Academic Merit Scholarship
20% 不要
(自動審査)
豪NZ以外の国籍/GPA 4.5以上(7点満点)/2025年トライメスター3〜2027年の開始 Bachelor of Dental Health Science
Master of Dentistry
(=歯学ルートは対象外)
クイーンズランド大学
International Excellence Scholarship
25% 不要
(自動審査)
2027年開始のフルタイム課程/課程の全期間に適用 Bachelor of Dental Science (Hons)
Doctor of Clinical Dentistry
アデレード大学
Adelaide Academic Excellence Scholarship
50% 要申請 学部は ATAR 99(または海外の同等)/大学院は GPA 6.7以上/在学中もGPA 5.5維持 Bachelor of Dental Surgery
Doctor of Clinical Dentistry
ここが、このページで最も実務的なポイントです。
グリフィス大学の除外リストに「Bachelor of Dental Hygiene」の記載はありません。アデレード大学の除外リストにも「Bachelor of Oral Health」の記載はありません。つまり、オーラルヘルス系は減額の対象と読める設計になっています。

仮に適用されると、グリフィス大学の歯科衛生士は年 45,000 → 36,000、3年で 135,000 → 108,000アデレード大学のオーラルヘルスは年 72,600 → 36,300、3年で 217,800 → 108,900 です。

ただし、適用の可否が確定するのは Letter of Offer(入学許可書)の「Total program fees」欄です。グリフィス大学自身が「奨学金の通知はLetter of Offerに記載される」と案内しています。出願前の段階で「必ず適用されます」とお伝えすることはできません。ここは出願先に確認したうえで進めるべき部分で、私たちが学校担当者に確認する項目のひとつです。

なぜ歯学部だけ除外されるのか

大学は理由を公開していないため、こちらから断定はできません。言えるのは、3大学が独立に同じ判断をしているという事実だけです。歯学部は臨床設備と教員の負担が大きく、留学生の定員も少数に限られる課程であることは、各大学の募集要項からも読み取れます。

実務的な結論はひとつです。歯学部を目指す場合は、授業料の定価をそのまま支払う前提で資金計画を立ててください。「奨学金で下がるはず」という前提は、この3校では成立しません。

英語要件 ── 大学とAHPRAの二段構え

この分野の英語には、2つの基準があります。ひとつは大学に入るための基準、もうひとつはAHPRA(Dental Board of Australia)に登録するための基準です。そして歯科の場合、大学側の基準がすでにAHPRA水準に合わせてあります。

AHPRA(登録)の基準

AHPRAの英語基準は、全ての国家委員会(Aboriginal and Torres Strait Islander Health Practice Board を除く)で共通です。歯科だから特別に高い/低いということはありません。

テスト総合ListeningReadingWritingSpeaking
IELTS Academic7.07.07.06.57.0
PTE Academic6358596076
TOEFL iBT9122222324
OET350360350360
Cambridge C1 Advanced178175179180194
2026年4月23日以降に受験した試験に適用される基準です。2026年4月22日以前に受験した試験には旧基準が適用されます(IELTSの数値は総合7.0・L/R/S 7.0・W 6.5で変わっていませんが、PTEは66→63、TOEFL iBTは94→91に変更されています)。AHPRAは「今回の変更は求められる英語力の水準を変えるものではなく、テスト提供者のスコア対応研究と内務省の基準に合わせたもの」と説明しています。
知っておくと有利な規定
  • 2回の受験を合算できます。12か月以内の2回まで。条件は、各回で総合7.0以上2回を通じて L・R・S 7.0以上と W 6.5以上、そしてどちらの回もどの項目も6.5を下回らないこと。ただし提供者をまたいだ合算はできません(IELTSとPTEを混ぜられません)。
  • IELTS One Skill Retake が認められています。1項目だけの再受験で、これは「追加の受験回」とは数えられません。ただし2回受験+One Skill Retake を使う場合、3つすべてが12か月以内である必要があります。
  • 自宅受験版は認められません。リモート監督が含まれる形式はすべて対象外です(OETのコンピュータ版のみ例外)。
  • 結果は登録申請の時点で2年以内である必要があります。入学前に取ったスコアが、卒業時には期限切れになっている可能性があります。

大学(入学)の基準

  • アデレード大学(Bachelor of Oral Health/Bachelor of Dental Surgery) ── 総合7.0、Reading・Listening・Speaking・Writing すべて7.0。AHPRAより Writing が0.5高い設定です。取得は入学前2年以内。
  • クイーンズランド大学(Bachelor of Dental Science (Honours)) ── 総合7.0、全項目7.0。
  • 西オーストラリア大学(Doctor of Dental Medicine) ── 総合7.0、いずれの項目も7.0を下回らないこと。
  • ニューカッスル大学(Bachelor of Oral Health Therapy) ── 総合7.0、各項目7.0。
  • グリフィス大学(Bachelor of Dental Hygiene/Bachelor of Dental Health Science/Master of Dentistry) ── 総合7.0、L・R・S 7.0、W 6.5。大学自身が「この課程の英語要件は大学の標準より高い」と注記しています。
実務的には、Writing 6.5 で出願できるかどうかが分かれ目です。
Writing 7.0 を求める大学(アデレード・クイーンズランド・UWA・ニューカッスル)と、6.5 でよい大学(グリフィス)があります。IELTSの4項目の中で、日本人受験者がWriting 7.0に到達するまでに最も時間を要するというのが、現場での実感です。ここで半年から1年の差が出ることがあります。
ただし、注意点がひとつ。グリフィス大学に W 6.5 で入学できても、卒業後のAHPRA登録では W 6.5 が基準なので問題ありません。つまりグリフィスの設定は「AHPRAとぴったり同じ」であり、緩いわけではありません。
※テスト以外の経路(英語圏での教育歴による経路)もありますが、2025年に改定されて条件が細かくなっています。「オーストラリアで◯年学べば免除」と断定できる公式記述は確認できませんでした。該当の可否は、AHPRAの pathway selection tool で個別にご確認ください。

選考 ── UCAT ANZ と面接

歯科系の課程は、成績だけで合否が決まらないのが特徴です。多くの大学が UCAT ANZ(University Clinical Aptitude Test)という適性試験と、面接を組み合わせています。

UCAT ANZ とは

医学・歯学系の課程で使われる適性試験です。年に1回、7月から8月にかけての受験期間しかありません。アデレード大学の場合、2026年入学のスケジュールとして次が公表されています。

アデレード大学Bachelor of Oral Health/Bachelor of Dental Surgery の年間スケジュール

〜6月30日

出願締切

7/1〜8/5

UCAT ANZ 受験期間

9月末〜10月初

面接

10月中旬〜2月

オファー

選抜の順序:学力の最低基準を満たした人の中から、UCAT ANZ の結果で面接に呼ぶ人が決まります。そのうえで「UCAT ANZ・面接・学業成績を組み合わせて順位付け」されます(大学の公式説明)。

大学ごとの違い

大学・課程適性試験面接学力の最低基準
グリフィス大学
Bachelor of Dental Hygiene
記載なし記載なし前提科目の指定なし
(競争的・定員あり)
ニューカッスル大学
Bachelor of Oral Health Therapy
記載なし記載なし国内は選抜順位95.00
アデレード大学
Bachelor of Oral Health
UCAT ANZありATAR 70以上、または
ディプロマ以上、またはGPA 4.0以上
アデレード大学
Bachelor of Dental Surgery
UCAT ANZありATAR 90以上、またはGPA 5.0以上
+化学・数学・物理系の前提科目
グリフィス大学
Bachelor of Dental Health Science
UCAT ANZGUDAPs前提科目の指定なし
(定員管理・競争的)
クイーンズランド大学
Bachelor of Dental Science (Hons)
UCAT ANZあり高校・職業教育・大学いずれからも出願可
西オーストラリア大学
Doctor of Dental Medicine
ISAT(高校卒業ルート)
GAMSAT/MCAT/DAT(大学院ルート)
あり留学生はATAR相当98
/学士+GPA 5.5
シドニー大学
Doctor of Dental Medicine
GAMSAT/DAT(米)/CDAT(加)
のいずれか
追加選考の可能性あり学士の成績
読み取れること
  • オーラルヘルス系のほうが、選考の関門が少ない傾向があります。特にグリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene とニューカッスル大学の Bachelor of Oral Health Therapy は、公式ページにUCAT・面接の記載がありません。
  • ただし「関門がない」=「入りやすい」ではありません。グリフィス大学は「定員が限られ、競争的」と明記しています。公表されていない以上、合格率をこちらから数字でお伝えすることはできません。
  • アデレード大学の BDS は、前提科目の指定があります。「化学・数学(Mathematical Methods)・専門数学・物理のいずれか」+「生物・地学・化学・物理のいずれか」。日本の高校で理系科目を履修していない場合、この時点で出願できません。

実習と、入学前に用意するもの

歯科系の課程は、実習が学位の中核です。座学だけで卒業できる設計にはなっていません。

実習の量

公表されている数字として、シドニー大学の Bachelor of Oral Health は合計1,032時間の臨床実習を課しています。実習先は公立の歯科クリニック、民間の歯科医院、高齢者施設、地方部とされ、学外実習・地方実習の選択肢もあります。実習拠点には Sydney Dental Hospital や Nepean Dental Health Clinic が含まれます。

グリフィス大学は、学内の多職種連携の歯科クリニックでの実習を課程に組み込んでいます。JCUの Bachelor of Dental Surgery は、地方部での臨床実習で締めくくる構成で、海外実習の機会もあると案内しています。

入学前・実習前に必要なもの

これは見落とされやすい部分です。合格してから慌てて用意すると、実習開始に間に合わないことがあります。

  • 応急手当(First Aid)の資格 ── シドニー大学「オリエンテーション週までに有効な応急手当証明書」を求めています。
  • CPR(心肺蘇生)の再認定 ── クイーンズランド大学「年1回の再認定(年 AUD 80程度)」を公式に案内しています。
  • 保健当局のクリアランス ── シドニー大学「NSW保健省の施設で実習するための確認手続き」が必要としています。
  • 予防接種の記録 ── ラトローブ大学「必要な予防接種、警察証明、Working with Children Check を課程開始前に完了すること」を挙げています。子どもを対象とする実習があるためです。
  • 器具・教材 ── クイーンズランド大学「臨床前の実習に必要な抜去歯の購入(年 AUD 50〜400程度)」を公式に記載しています。
※これらは各大学の公式ページに記載されている項目を、確認できたものだけ挙げています。要件は課程ごとに異なり、年度によっても変わります。合格後に送られてくる案内を必ずご確認ください。予防接種は、日本で受けたものの記録が必要になることがあるため、渡航前の準備リストに入れておくことをおすすめします。

日本の歯科医師・歯科衛生士資格をお持ちの方へ

日本の歯科医師免許・歯科衛生士免許で、オーストラリアで働くことはできません。ただし、大学に入り直す以外の道があります。ADC(オーストラリア歯科評議会)による評価と試験のルートです。

3段階の評価

段階歯科医師(dentist)衛生士・セラピスト・オーラルヘルスセラピスト
1. 初期評価
(Initial assessment)
AUD 647(更新 35)
最低4年のフルタイム課程
処理 約8週間/有効期間7年
AUD 647(更新 35)
衛生士または セラピスト単独は2年以上、両方またはオーラルヘルスセラピストは3年以上
処理 約8週間/有効期間7年
2. 筆記試験
(Written examination)
AUD 2,122
2日間/有効期間5年
出願から結果まで約5か月
AUD 1,432
1日/有効期間5年
出願から結果まで約5か月
3. 実技試験
(Practical examination)
AUD 4,775
2日間のシミュレーション形式
有効期限なし/4〜7か月
AUD 3,342
1〜2日のシミュレーション形式
有効期限なし/4〜7か月
合計 AUD 7,544 AUD 5,421
期間の見積もりに注意してください。
初期評価に約8週間、筆記試験は出願から結果まで約5か月、実技試験は4〜7か月。順調に進んでも、合計で1年半前後かかる計算になります。しかもADCは「実技試験は連続する試験期に出願できない」「席数が限られている」としています。1回で通らなかった場合、さらに半年から1年が加わります。

2026年3月から、筆記試験の海外会場が6か所に拡大しました(トロント、シンガポール、ロンドン、ヨハネスブルグ、サンパウロ、UAE)。日本国内の会場は含まれていませんが、シンガポールが最も近い選択肢になります。

日本の資格は通用するのか

ここは慎重にお伝えします。ADCが見るのは「年数」と「内容」の両方です。ADCの評価基準は、「全国的に合意された最低教育水準と、期間および内容の面で比較可能な資格」を求めています。

  • 日本の歯科医師(6年制) ── ADCが求める「最低4年のフルタイム課程」という年数の条件は、下回りません。
  • 日本の歯科衛生士(3年制の専門学校・短期大学が主) ── 「衛生士単独なら2年以上」という年数の条件は、下回りません。

ただし、年数を満たすことと、評価に通ることは別です。ADCは内容(シラバス)も見ます。日本の歯科衛生士とオーストラリアの dental hygienist は業務範囲が異なるため、履修内容の比較は個別の判断になります。「日本の歯科衛生士なら通ります」とも「通りません」とも、こちらから申し上げることはできません。ADCに提出するのは、パスポート、資格証明、成績証明書、コースのシラバス全文、実習証明などで、いずれも英訳が必要です。

もうひとつ、重要な区別があります。
ADCの評価は「登録のための評価」です。衛生士・セラピスト・オーラルヘルスセラピストについて、ADCは「登録のための初期評価しか申請できない」としています。移住(ビザ)のための技能評価は、ADCではなく VETASSESS が行います(内務省の職業リストで確認できます)。歯科医師の場合は、登録も技能評価もADCです。
つまり衛生士系の方は、「登録のための評価(ADC)」と「ビザのための技能評価(VETASSESS)」を別々に受けることになります。

ビザ・永住ルート

内務省の職業リスト検索で確認できる、歯科関連の職業コードと対象ビザを整理します。ここは「思っていたのと違う」となりやすい部分です。

職業ANZSCO掲載リスト対象ビザ技能評価機関
Dentist
(歯科医師)
252312 ROL・CSOL 482(Core Skills)・186(Direct Entry)・491・494・489・407
189・190の記載なし
ADC
Dental Specialist
(歯科専門医)
252311 STSOL・CSOL 上記+190
189の記載なし
ADC
Dental Hygienist
(歯科衛生士)
411211 ROL・CSOL 482(Core Skills)・186・491・494・489・407
189・190の記載なし
VETASSESS
Dental Therapist
(歯科セラピスト)
411214 ROL・CSOL Dental Hygienist と同じ構成 VETASSESS
Dental Prosthetist
(義歯技工士)
411212 ROL・CSOL 482(Core Skills)・186・494のみ
491の記載もなし
TRA
Dental Technician
(歯科技工士)
411213 STSOL・CSOL 190・482・186・491・494・489・407 TRA
この表から言えること
  • 歯科系の職業には、189(技術独立ビザ)の記載がありません。189は雇用主のスポンサーも州の指名も不要な、最も自由度の高い永住ビザです。歯科医師であっても、このリスト上は189の対象として掲載されていません。
  • 実務的な永住ルートは、雇用主または州が関わるものになります。482(Skills in Demand・Core Skills stream)で就労し、186(Employer Nomination Scheme・Direct Entry)につなぐ形。あるいは地方部で 491/494 を使う形です。この分野の課程が地方キャンパスに多いことは、ここで意味を持ちます。
  • Oral Health Therapist という職業名は、リスト上に単独では見当たりません。ただしオーラルヘルスセラピストは歯科衛生士と歯科セラピストの2区分で登録されるため、実務上はそのいずれかのコードで扱われることになります。ここは登録移民代理人(MARA)に確認すべき論点です。
  • 歯科助手(dental assistant)は、リストに掲載がありません。就労ビザ・永住を視野に入れる場合、この職種は起点になりにくいということです。

卒業生ビザ(485)について

485(Temporary Graduate)は、上の職業リストとは別の仕組みで判断される部分があります。オーストラリアの学位課程を修了した人を対象とするストリームがあり、職業リストに485の記載がないことが、そのまま「485を取れない」という意味にはなりません。

ただし年齢の上限、滞在できる期間、申請料は改定が続いています。卒業の年に、必ず最新の要件をご確認ください。この点について確定的な数字を書かないのは、古い数字が残ると資金計画と滞在計画の両方が狂うためです。

※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。職業リストと対象ビザの構成は改定されます。

歯科助手・歯科技工士という選択肢

大学の3年課程より短く、費用も抑えられるルートとして、職業教育(VET)の歯科助手コースがあります。ただし、位置づけをはっきり理解したうえで選ぶ必要があります。

Certificate III in Dental Assisting(HLT35021)

  • 提供校 ── TAFE NSWTAFE Queensland のほか、私立のカレッジも留学生向けに開講しています。ただし提供校によって留学生の受け入れ可否が分かれます。RMITは「学生ビザで学ぶ留学生向けには提供していない」としています。
  • 期間 ── TAFE NSW International の案内では 0.5年(約6か月)。
  • 英語 ── TAFE NSW International は IELTS 6.0(各項目5.5以上)大学の歯科系課程(7.0)と比べて、大きく下がります。
  • 教材・備品の費用 ── TAFE NSW は「制服・器具・教科書・材料として AUD 300〜1,000 程度が別途かかる」と案内しています。
選ぶ前に理解しておきたい3点
  • 国家登録の対象ではありません。歯科助手はAHPRAの登録職種5区分に含まれません。登録が不要なかわりに、資格そのものが法的な業務範囲を保証するものでもありません。
  • 職業リストに掲載がありません。永住や長期の就労ビザの起点としては期待しにくい職種です。
  • そのうえで、意味がある場面はあります。すでにワーキングホリデーやパートナービザなどで滞在している方が、現地の歯科医院で働くための入口として。あるいは、「英語をIELTS 7.0まで上げながら、まず現場を見る」という段階的な設計として。ただし「歯科助手から歯科衛生士へ」という自動的な進学ルートがあるわけではありません。オーラルヘルス系の学士に入るには、別途その課程の入学要件を満たす必要があります。

歯科技工・義歯技工(dental technology / prosthetics)

ADCが認定する義歯技工(dental prosthetics)の課程として、グリフィス大学の Bachelor of Dental Prosthetics、TAFE Queensland の Bachelor of Dental Prosthetics、RMITTAFE NSW の Advanced Diploma of Dental Prosthetics があります。

職業リスト上は、Dental Technician(411213)が STSOL・CSOL に掲載され、190(州指名)の対象にもなっています。これは歯科医師・歯科衛生士にはない特徴です。技能評価機関はTRA(Trades Recognition Australia)です。ただし、留学生の受け入れと学費は課程ごとに確認が必要です。

進学ルート ── 経歴別

日本の高校を卒業(これから留学)

オーラルヘルス系(3年)が現実的な入口です。アデレード大学は ATAR 70相当以上+UCAT ANZ+面接、グリフィス大学ニューカッスル大学は前提科目の指定がありません。歯学部を狙う場合は、理系科目の履修が要件になる大学(アデレード)と、そうでない大学(グリフィス)に分かれます。英語7.0の準備に、多くの方が1年前後を使います。

日本の大学を卒業(分野は問わず)

2つの入口があります。ひとつはオーラルヘルス系の学士に「大学での就学歴」枠で出願する形(アデレード大学は6か月以上の大学就学+GPA 4.0以上)。もうひとつはDoctor of Dental Medicine(4年・大学院入学)です。ただし後者はシドニー大学がGAMSAT/DAT/CDAT、UWAがGAMSAT等+GPA 5.5+面接と、関門が重くなります。

日本の歯科衛生士

ADCの評価ルート(初期評価→筆記→実技、合計 AUD 5,421)が最短候補です。大学に入り直すより費用も期間も小さくなります。ただし可否は個別審査で、期間は1年半前後。並行して IELTS 7.0(W 6.5)を用意する必要があります。評価に通らなかった場合の第2案として、3年の学士も想定しておくと計画が崩れません。

日本の歯科医師

ADCの評価ルート(合計 AUD 7,544)。筆記が2日、実技が2日のシミュレーション形式で、実技は連続する試験期に出願できず、席数も限られます。「6年制を出ているから通る」という設計ではなく、年数の条件を満たしたうえで、内容の比較と試験に合格する必要があります。期間と再受験の可能性を織り込んだ計画が要ります。

すでにオーストラリアにいる(ワーホリ・学生ビザ)

Certificate III in Dental Assisting(約6か月・IELTS 6.0)から現場を知る、という段階的な設計が可能です。ただしこれは登録職種ではなく、学士への自動的な進学ルートでもありません。本気で登録を目指すなら、この期間を英語を7.0まで上げる時間として使う前提で考えたほうが、結果的に近道になります。

費用を最優先で考えたい

グリフィス大学 Bachelor of Dental Hygiene(3年・定価 AUD 135,000)が、確認できた中で最も低い総額です。さらに同大学の20%減額の除外リストにこの課程名は入っていません。適用されれば AUD 108,000。ただし適用の確定は Letter of Offer での確認が必要です。英語は W 6.5 でよいため、出願までの時間も短くて済みます。

日本に帰ってから活かす

オーストラリアで取得した歯科系の資格を、そのまま日本の免許に読み替えることはできません。日本の歯科医師免許・歯科衛生士免許は、それぞれ日本の国家試験に基づく制度だからです。

ただし、帰国後に活きる形はいくつかあります。

  • すでに日本の資格をお持ちの方が、英語と国際的な臨床環境を身につけて戻る。この場合、日本の免許はそのまま有効です。国際的な患者が多い都市部の歯科医院や、外資系・大使館関連のクリニックで評価される領域です。
  • 予防歯科の考え方を持ち帰る。オーストラリアのオーラルヘルス系の課程は、予防・公衆衛生・行動変容に大きな比重があります。日本でも予防歯科が広がっている中で、この訓練は差になります。
  • 英語での臨床コミュニケーション。IELTS 7.0を要件とする課程を英語で修了したという事実自体が、職務経歴として機能します。
※日本の歯科医師国家試験・歯科衛生士国家試験の受験資格については、それぞれ所管の制度に基づく個別の判断になります。「オーストラリアのこの課程を出れば日本で受験できます」とは、こちらから申し上げられません。帰国後の資格取得を前提とされる場合は、渡航前に日本側の要件をご確認ください。

学校の選び方 ── 見るべき6つの点

01

ADC認定があるか、有効期限はいつまでか

認定のない課程を修了しても、その区分で登録できません。ADCは認定の有効期限も公開しています。5年の課程に入る場合、在学中に認定の更新時期が来ることがあります。

02

その課程が留学生を受け入れているか

クイーンズランド大学の Doctor of Dental Medicine のように、公式に受け入れていない課程があります。「大学に歯学部がある」ことと「留学生が入れる」ことは別です。CRICOSコードの有無が目安になります。

03

英語要件がWriting 6.5か7.0か

この0.5の差が、出願できる時期を半年から1年変えることがあります。グリフィス大学は W 6.5、アデレード・クイーンズランド・UWA・ニューカッスルは 7.0。いまのスコアから逆算してください。

04

UCAT ANZ が要るか、その年の日程は

UCAT ANZ は年1回。受験期間を逃すと入学が1年ずれます。アデレード大学の場合、出願は6月30日まで、受験は7月1日〜8月5日。この日程から逆算した準備が要ります。

05

奨学金の除外リストに入っていないか

歯学の課程は、3大学とも除外されています。オーラルヘルス系は除外リストに載っていません。年 AUD 9,000〜36,300 の差になるので、出願先を決める前に必ず確認する項目です。

06

キャンパスと実習先の場所

ニューカッスル大学は Ourimbah(セントラルコースト)、JCUはケアンズ、グリフィス大学はゴールドコースト。生活費も、卒業後の求人も、地方部と都市部で変わります。永住を視野に入れる場合、地方は491/494という別の意味を持ちます。

出願から出発までの流れ

標準的な流れオーラルヘルス系(3年課程)に2月入学する場合

1年前

無料相談
ルート決定

10か月前

IELTS対策
7.0を目標に

6月

出願
(UCAT校は締切)

7〜10月

UCAT・面接

10〜12月

オファー・ビザ

2月

入学

UCAT ANZ が不要な課程(グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene など)は、この流れがもっと短くなります。ただし定員があるため、早めの出願が有利であることに変わりはありません。
  1. 無料相談 ── どの登録区分を目指すか、いまの学歴・成績・英語スコアを整理します。ここで3年ルートか5年ルートかが決まります。
  2. ルートと出願先の決定 ── ADC認定の確認、留学生受け入れの確認、奨学金の除外リストの確認、英語要件の確認。この4点は、私たちが学校担当者に直接確認します。
  3. 英語の準備 ── 目標は IELTS 7.0(Writing 6.5 または 7.0)。足りない場合は、進学英語コース(EAP)からの組み立ても検討します。
  4. UCAT ANZ の登録・受験 ── 必要な課程のみ。年1回の日程を逃さないよう、早い段階で組み込みます。
  5. 出願書類の準備 ── 成績証明書、卒業証明書、英文シラバス(単位認定を狙う場合)、パスポート、英語スコア。
  6. 面接対策 ── 必要な課程のみ。
  7. オファー受領・学費支払い・CoE発行 ── シドニー大学の Bachelor of Oral Health は「無条件オファーは、承諾がなければ10日で失効する」と案内しています。返答の期限管理が重要です。
  8. 学生ビザ申請 ── GS(Genuine Student)ステートメントの作成を含めてサポートします。
  9. 渡航準備 ── OSHC、住居、予防接種、応急手当資格、警察証明など。この分野は渡航前に揃えるものが多い分野です。

他社との違い ── アンアルウェンが選ばれる理由

アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。

01

GS対策・ビザ申請まで無料でサポート

学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。歯科系は学費が高く就学期間も長いため、資金計画と学習目的の説明が丁寧に問われます。ここに時間をかけます。

02

渡航後も、日本と現地の両方から支える

オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。臨床実習の配属や、卒業後のAHPRA登録・卒業生ビザ(485)の準備についてもご相談いただけます。

03

毎月12名様限定 ── 一人ひとりに時間をかける

一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。歯科は目指す登録区分によって、年数も費用も選考も別物になる分野です。画一的な案内ではなく、その方の状況に合わせて設計します。

04

スタッフが実際に足を運んだ学校だけを紹介

紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。

05

2008年設立・3,000名以上の留学をサポート

2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。医療系の学位課程に進まれた方のサポート実績もあります。

06

メリットだけでなく、現実も率直に伝える

費用や生活面の現実も率直にお伝えします。「この大学の歯学部は、奨学金の除外リストに入っています」「クイーンズランド大学のDMDは留学生を受け入れていません」「Writing 7.0はここから半年かかります」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。

アンアルウェンを利用するメリット・無料サポート内容

アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。

出願前サポート(無料)
  • 目的・ビザ・期間に合ったコース選びの無料相談
  • 2026年日本人プロモーションの適用確認・申込み手続き代行
  • 入学申込書類の作成サポート
  • 学生ビザ申請代行サポート
  • GSステートメントの作成含め、全面サポート
  • ワーホリビザ申請代行サポート
  • ホームステイ・学生アパートの手配サポート
  • OSHC(海外学生健康保険)の手配サポート
  • 航空券・渡航準備のアドバイス
  • 語学学習のアドバイス
  • 出発前の個別オリエンテーション
渡航後サポート(無料)
  • 現地オフィス(シドニー・メルボルン)にて日本人スタッフがサポート
  • 到着後オリエンテーション
  • 現地トラブル時の相談窓口(日本語でOK)
  • コース延長・変更の手続きサポート
  • ケンブリッジ検定・IELTS受験申込みのアドバイス
  • ビザ切り替えサポート
  • 留学後の帰国・キャリアプランの相談
  • 大学・大学院進学を検討する方への進路アドバイス
  • LINEやZOOMでのサポート付
  • 次の留学・再渡航のサポート

オーストラリア 歯科・オーラルヘルス留学 よくある質問

オーストラリアの歯科衛生士になるには、何年かかりますか?

大学の3年課程です。Bachelor of Dental Hygiene(グリフィス大学)、Bachelor of Oral Health(アデレード大学シドニー大学)、Bachelor of Oral Health Therapy(ニューカッスル大学)、Bachelor of Science (Oral Health Therapy)(カーティン大学)などが、ADC(オーストラリア歯科評議会)に認定されています。
ただし「歯科衛生士」と「オーラルヘルスセラピスト」は別の登録区分です。Bachelor of Dental Hygiene を出ると dental hygienist の1区分、Bachelor of Oral Health / Oral Health Therapy を出ると dental hygienist と dental therapist の2区分で登録できます。2区分のほうができる範囲が広く、子どもの修復処置なども担当します。
費用は、確認できた範囲でグリフィス大学が年 AUD 45,000(3年で135,000)、ニューカッスル大学が年 AUD 48,535(3年で145,605)、アデレード大学が年 AUD 72,600(3年で217,800)です。いずれも定価で、奨学金の適用前です。

3年のオーラルヘルスを出てから、歯科医師になれますか?

追加の研修では、なれません。Dental Board of Australia は「dental hygienist、dental prosthetist、dental therapist、oral health therapist は、CPD(継続専門教育)のコースを修めるだけでは dentist にはなれません」と明記しています。
歯科医師を目指す場合は、歯学の課程に改めて入学することになります。3年のオーラルヘルスの学位は、大学院入学型の Doctor of Dental Medicine に出願するための「学士」としては使える可能性がありますが、その課程が求める前提科目(人体解剖学・生理学など)や適性試験(GAMSAT等)の要件を別途満たす必要があります。加えて、クイーンズランド大学のDMDのように、そもそも留学生を受け入れていない課程もあります。
結論として、歯科医師を目指すなら最初から歯学部に出願するのが最短です。「まず3年、その後に考える」という設計は、この分野ではあまり機能しません。

いくらかかりますか?

目指す区分で大きく変わります。授業料(定価)で計算します。
ルートA(歯科衛生士・3年):グリフィス大学 45,000×3=AUD 135,000ニューカッスル大学 48,535×3=AUD 145,605
ルートB(オーラルヘルス・3年):アデレード大学 72,600×3=AUD 217,800
ルートC(歯科医師・5年):JCU 78,989×5=AUD 394,945/グリフィス大学 71,000×3+97,000×2=AUD 407,000クイーンズランド大学 99,600×5=AUD 498,000/アデレード大学 108,300×5=AUD 541,500
最も安いルートAと、最も高いルートCの差は AUD 406,500、およそ4,065万円です。1豪ドル100円換算で、ルートAが約1,350万円、アデレード大学の歯学部が約5,415万円にあたります。
これに生活費、OSHC、学生ビザ申請料、そしてこの分野に特有の実費(実習先への交通費・宿泊費、器具、教科書、予防接種、CPR再認定、実習用の抜去歯の購入など)が加わります。学生ビザ申請料と生活費の財政要件は改定が続いているため、出願時点で内務省の最新情報をご確認ください。

奨学金で学費を下げられますか?

オーラルヘルス系なら可能性があります。歯学部は、主要3大学で除外されています。
グリフィス大学の International Academic Merit Scholarship(20%)は、除外プログラムとして Bachelor of Dental Health Science と Master of Dentistry を明記しています。クイーンズランド大学の International Excellence Scholarship(25%)Bachelor of Dental Science (Hons) を、アデレード大学の Adelaide Academic Excellence Scholarship(50%)Bachelor of Dental Surgery を除外しています。
一方、グリフィス大学の除外リストに「Bachelor of Dental Hygiene」の記載はなく、アデレード大学の除外リストに「Bachelor of Oral Health」の記載もありません。仮に適用されれば、グリフィス大学の歯科衛生士は3年で 135,000 → 108,000、アデレード大学のオーラルヘルスは 217,800 → 108,900 になります。
ただし、適用が確定するのは Letter of Offer の「Total program fees」欄です。グリフィス大学の20%は申請不要で自動審査(GPA 4.5以上・7点満点)、アデレード大学の50%は要申請で、学部は ATAR 99相当が条件と、条件も大きく違います。出願前に必ず確認すべき項目です。私たちが学校担当者に確認します。

英語はIELTS 6.5があれば足りますか?

足りません。この分野は、入学の時点で7.0水準を求められます。
アデレード大学は Bachelor of Oral Health も Bachelor of Dental Surgery も「総合7.0かつ全項目7.0」。クイーンズランド大学UWAニューカッスル大学も全項目7.0です。グリフィス大学だけが「総合7.0・L/R/S 7.0・Writing 6.5」で、大学自身が「この課程の英語要件は大学の標準より高い」と注記しています。
そして卒業後のAHPRA登録基準は IELTS Academic 総合7.0、Listening・Reading・Speaking 各7.0、Writing 6.5(2026年4月23日以降に受験した試験)。グリフィス大学の入学要件は、AHPRAの登録基準とちょうど同じ水準です。
実務的な分かれ目は Writing です。6.5でよいのか7.0が要るのかで、出願できる時期が半年から1年変わることがあります。
なお、AHPRAは12か月以内の2回の受験を合算できます(各回で総合7.0以上、2回を通じてL・R・S 7.0とW 6.5、どちらの回もどの項目も6.5を下回らないこと)。IELTS One Skill Retake も認められています。ただし自宅受験版は認められず、結果は登録申請時点で2年以内である必要があります。

UCAT ANZ は必ず必要ですか?

課程によります。アデレード大学オーラルヘルスも歯学部も UCAT ANZ + 面接クイーンズランド大学の歯学部も UCAT ANZ。グリフィス大学の歯学ルート(Bachelor of Dental Health Science)は UCAT ANZ + GUDAPs という独自の面接です。
一方、グリフィス大学の Bachelor of Dental Hygiene とニューカッスル大学の Bachelor of Oral Health Therapy は、公式ページに UCAT・面接の記載がありません。UCATを避けたい場合、この2つは現実的な選択肢になります。
ただし「関門がない」=「入りやすい」ではありません。グリフィス大学は「定員が限られ、競争的」と明記しています。合格率は公表されていないため、こちらから数字でお伝えすることはできません。
UCATが必要な課程を狙う場合、最大の注意点は日程です。アデレード大学の2026年入学の場合、出願は6月30日まで、UCAT ANZ の受験期間は7月1日〜8月5日、面接は9月末〜10月初旬。この流れに乗り遅れると、入学は1年後になります。

日本の歯科衛生士です。オーストラリアで働けますか?

日本の免許のままでは働けません。ADC(オーストラリア歯科評議会)の評価と試験が必要です。
手順は3段階です。初期評価(AUD 647・約8週間・有効期間7年)→ 筆記試験(AUD 1,432・1日・有効期間5年・出願から結果まで約5か月)→ 実技試験(AUD 3,342・1〜2日のシミュレーション形式・4〜7か月)。合計 AUD 5,421です。順調に進んでも1年半前後かかります。
初期評価の年数の要件は「歯科衛生士または歯科セラピスト単独なら2年以上、両方またはオーラルヘルスセラピストなら3年以上のフルタイム相当」日本の歯科衛生士課程(3年制が主)は、この年数の条件を下回りません。
ただし、年数を満たすことと評価に通ることは別です。ADCはシラバスの内容も比較します。日本の歯科衛生士とオーストラリアの dental hygienist は業務範囲が異なるため、可否は個別審査になります。「通ります」とも「通りません」ともお伝えできません。
提出書類はパスポート、資格証明、成績証明書、コースのシラバス全文、実習証明など。すべて英訳が必要です。並行して IELTS 7.0(W 6.5)の準備も要ります。2026年3月から筆記試験の海外会場が6か所に拡大し、シンガポールが日本から最も近い選択肢になりました。

日本の歯科医師です。ADCの試験に通れば、すぐ働けますか?

ADCの3段階(初期評価 AUD 647 → 筆記 AUD 2,122 → 実技 AUD 4,775、合計 AUD 7,544)を通過したうえで、AHPRAへの登録が必要です。ADCの評価は登録の前提であって、登録そのものではありません。登録には英語基準(IELTS 7.0・W 6.5)も別途満たす必要があります。
期間の見積もりでご注意いただきたいのは、実技試験の制約です。ADCは「実技試験は連続する試験期に出願できない」「席数が限られている」としています。1回で通らなかった場合、次の機会まで半年から1年空きます。筆記の合格は5年間有効、実技の合格には有効期限がありません。
初期評価の年数要件は「最低4年のフルタイム課程」で、日本の6年制はこれを下回りません。ただしADCが求めるのは「全国的に合意された最低教育水準と、期間および内容の面で比較可能な資格」であり、内容の比較は個別に行われます。「6年制だから通る」という制度ではありません。
大学に入り直す場合と比べると、費用は大幅に小さくなります(歯学部は5年で AUD 394,945〜541,500)。まずはADCの初期評価から始めるのが、順序として合理的です。

卒業後、永住は目指せますか?

目指せますが、189(技術独立ビザ)のルートは、職業リスト上は開いていません。
内務省の職業リスト検索によると、Dentist(252312)、Dental Hygienist(411211)、Dental Therapist(411214)はいずれも ROL(Regional Occupation List)と CSOL(Core Skills Occupation List)に掲載されており、対象ビザは482(Skills in Demand・Core Skills stream)、186(Employer Nomination Scheme・Direct Entry)、491、494、489、407です。189・190の記載はありません。
つまり実務的な永住ルートは、雇用主のスポンサーを得る(482→186)か、地方部で州の指名を受ける(491/494)形になります。この分野の課程が地方キャンパスに多いことは、ここで意味を持ちます。
技能評価機関は歯科医師がADC、歯科衛生士・歯科セラピストがVETASSESS、義歯技工士・歯科技工士がTRAと分かれています。「登録のための評価(ADC)」と「ビザのための技能評価」は別の手続きです。
なお、卒業生ビザ(485)は職業リストとは別の仕組みで判断されるストリームがあります。職業リストに485の記載がないことが、そのまま「取れない」という意味にはなりません。ただし年齢上限・滞在期間・申請料は改定が続いているため、卒業の年に最新要件をご確認ください。ビザの最終判断と申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。

歯科助手のコースから始めるのはどうですか?

目的によります。「登録された歯科職として働く」ことが目標なら、遠回りになります。
Certificate III in Dental Assisting(HLT35021)は、TAFE NSW International の案内で約6か月、英語は IELTS 6.0(各項目5.5以上)。大学の歯科系課程(7.0)と比べて、期間も英語要件も大きく下がります。ただし提供校によって留学生の受け入れ可否が分かれRMITは「学生ビザで学ぶ留学生向けには提供していない」としています。
3つ、理解しておくべき点があります。ひとつ、歯科助手は国家登録の5区分に含まれません。ふたつ、内務省の職業リストに掲載がありません(=永住や長期就労ビザの起点にしにくい)。みっつ、歯科助手から歯科衛生士への自動的な進学ルートはありません。オーラルヘルス系の学士に入るには、別途その課程の入学要件を満たす必要があります。
それでも意味がある場面はあります。すでにワーキングホリデーなどで滞在している方が現場を知る入口として、あるいは「英語を7.0まで上げる期間に、現場の言葉に触れておく」という設計としてです。ただし、その場合も本命は3年の学士だという前提を持っておいてください。

在学中にアルバイトはできますか?

できます。学生ビザでは授業期間中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。
ただしこの分野特有の注意点があります。臨床実習が始まると、平日の日中が実習で埋まります。シドニー大学の Bachelor of Oral Health は3年間で合計1,032時間の臨床実習を課しており、実習先には地方部の施設も含まれます。固定シフトのアルバイトは組みにくくなります。
加えて、実習先への交通費・宿泊費が自己負担になる課程がありますアデレード大学が公式に明記)。アルバイト収入を前提とした資金計画は、この分野では慎重に組んだほうが安全です。
その代わり、歯科医院での歯科助手のアルバイトは、この分野では実務的な意味を持ちます。器具の名前、滅菌の手順、患者対応の英語は、実習が始まる前に触れておくと差が出る部分です。

エージェントを通すと費用は高くなりますか?

いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
この分野の場合はこれに加えて、ADC認定の有無と有効期限の確認、その課程が留学生を受け入れているかの確認、奨学金の除外リストの確認、UCAT ANZ の日程からの逆算、日本の資格をお持ちの方のADC評価の手続き整理まで含めてサポートします。
特に「その課程が奨学金の除外リストに入っているか」は、知らずに出願すると年 AUD 9,000〜36,300 の差になります。そして「その課程が留学生を受け入れているか」は、知らずに準備を進めると1年を失います。ここは私たちが学校担当者に直接確認する部分です。
なお、学校が定める出願料は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。

歯科・オーラルヘルスと近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。

看護

同じくAHPRAの国家登録制度に属する職種。英語基準(IELTS 7.0・W 6.5)は歯科とまったく同じです。求人の数はこちらのほうが多く、永住の職業リスト上の位置づけも異なります。

公衆衛生・健康科学

予防と集団の健康を扱う分野。オーラルヘルスの課程は予防歯科・公衆衛生の比重が高いため、関心が重なる方が多い領域です。臨床実習を伴わない選択肢を探す場合にも。

リハビリテーション(理学療法・作業療法)

同じくAHPRA登録・実習中心の医療職。手技を伴う仕事という点で、歯科と比較検討されることがあります。登録までの年数と英語要件を並べて考える価値があります。

栄養学

口腔の健康と食生活は直結する領域です。予防と生活習慣の指導という点で、オーラルヘルスと重なる考え方を学びます。永住ルートの条件は歯科と大きく異なります。

グリフィス大学(詳細ページ)

Bachelor of Dental Hygiene(3年)から歯学(3+2年)まで、1校で選べる数少ない大学です。ゴールドコーストのキャンパス、コース構成、奨学金の条件をまとめています。

アデレード大学(詳細ページ)

Bachelor of Oral Health(3年)と Bachelor of Dental Surgery(5年)の両方を開講。2026年に旧アデレード大学とUniSAが統合した大学です。出願条件と奨学金をまとめています。

ニューカッスル大学(詳細ページ)

NSW州の大学。Bachelor of Oral Health Therapy はセントラルコースト(Ourimbah)キャンパスで、シドニーから通える距離にありながら生活費を抑えられる立地です。

クイーンズランド大学(詳細ページ)

ブリスベンの研究大学。Bachelor of Dental Science (Honours)(5年)は留学生を受け入れていますが、Doctor of Dental Medicine は受け入れていません。この違いを含めてまとめています。

まず、「どの区分で登録したいか」を決めましょう。
そこが決まれば、年数も費用も自動的に決まります。

「歯科衛生士として働きたいのか、歯科医師を目指すのか」「日本の資格は使えるのか」「IELTS 7.0まで、あとどれくらいか」
この分野は、入口の選択で費用が4倍変わります。だからこそ、最初に整理しておく価値があります。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。

このページについて
最終更新日:2026年8月6日 / 執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・登録制度・英語基準・奨学金・職業リストは、各大学、ADC(Australian Dental Council)、Dental Board of Australia(AHPRA)および内務省の公式情報をもとに、アンアルウェンが2026年8月時点で確認・翻訳・整理したものです。学費は各大学が公表している留学生向けの目安額(indicative)で、アデレード大学グリフィス大学は2026年、クイーンズランド大学は2027年入学の金額です。カーティン大学シドニー大学西オーストラリア大学は、公式のコースページに留学生の年額学費の掲載を確認できなかったため「未掲載」としており、推測での記載はしていません。学費・入学要件・奨学金の対象および除外プログラム・登録基準・職種リスト・ビザ関連の金額は年度により変更されます。出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※学費の日本円換算は1豪ドル=100円で計算した概算です。実際の負担額は為替により変動します。
※AHPRAの英語基準は、2026年4月23日に受け入れ試験の最低スコアが更新されています。2026年4月22日以前に受験した試験には旧基準が適用されます。テスト以外の経路(教育歴による経路)の該当可否は、AHPRAの pathway selection tool で個別にご確認ください。
※ADCの評価料金・処理期間は本ページ作成時点でADCが公表している金額です。試験日程・海外会場・料金は改定されます。日本の資格が評価に通るかどうかは個別審査であり、本ページの記載は制度の説明であって認定の可否を示すものではありません。
※学生ビザの申請料および財政要件の金額は改定が続いているため、本ページには記載していません。出願時点で内務省の最新情報をご確認ください。
※ビザおよび移住に関する最終的な判断・申請代理は、登録移民代理人(MARA)の業務範囲です。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。
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