この分野には、最初に分かれ道があります。「栄養学(Nutrition)」の学位と、「栄養士(Dietetics)」の学位は別のものです。臨床で患者さんの食事療法を担当する Accredited Practising Dietitian(APD)になれるのは、Dietitians Australia が認定した課程を修了した人だけで、その課程は全豪で26課程・19大学しかありません。
そしてもうひとつ、お金の話を先に。ウーロンゴン大学の Master of Nutrition and Dietetics は、同大学の30%授業料減額の「除外コース」に名指しで載っています。ECUの大学院向け20%減額は、対象国がインドとパキスタンだけで日本は入っていません。
定価の順番と、実際に払う金額の順番は、この分野では入れ替わります。1校ずつ計算して示します。
DATA ── 栄養学・栄養士留学の要点
このページの結論 ── 3分でわかる栄養学留学
CONTENTS
日本語で「栄養の勉強がしたい」と言うとき、オーストラリアの学位は大きく2つに分かれます。この違いを最初に押さえておかないと、卒業してから「思っていた仕事に就けない」ということが起きます。
病院・医療機関で、患者さんの食事療法を担当する専門職の課程です。糖尿病、腎疾患、がん、摂食嚥下障害、経腸・静脈栄養といった医学的な栄養管理(Medical Nutrition Therapy)を扱います。Dietitians Australia の認定を受けた課程を修了すると、APD(Accredited Practising Dietitian)のプログラムに進めます。学位名は Master of Nutrition and Dietetics / Master of Dietetics / Bachelor of Nutrition and Dietetics。
栄養そのものを科学として学ぶ課程です。公衆衛生栄養、食品科学、健康増進、研究、食品企業のマーケティングや商品開発、政策といった方向に進みます。この学位単独では、臨床の栄養士(APD)にはなれません。学位名は Bachelor of Nutrition Science / Bachelor of Nutrition(3年)。ただし、大学院のDietetics課程に進むための「前提科目」を満たす学位として設計されているものがあります。
ここが混乱しやすいところです。オーストラリアには Nutrition Society of Australia(NSA) という学術団体があり、ANutr(Associate Nutritionist)・RNutr(Registered Nutritionist)という登録制度を運営しています。
NSAの登録は、Dietitians Australia の APD とは別の制度です。NSAに登録しても、Medicareや民間医療保険の還付対象になる臨床の栄養指導を行える立場にはなりません。Dietitians Australia は自サイトで「すべての dietitian は nutritionist だが、dietetics の資格を持たない nutritionist は dietitian を名乗れない」と説明しています。
「病院で患者さんの食事療法を担当したい」なら、Dietetics 一択です。この目的でNutrition Scienceの3年の学位を選ぶと、卒業後にあらためて大学院(1.5〜2年)へ進むことになり、結果的に4.5〜5年かかります。
一方、「食と健康に関わる仕事がしたい」「食品企業で働きたい」「公衆衛生の側から関わりたい」なら、Dietetics である必要は必ずしもありません。むしろNutrition Science のほうが、進める分野は広いと言えます。実習800時間という重い制約もありません。
ご自身の目的がどちらに近いかは、お話をうかがえば整理できます。ここを間違えると、時間もお金も1年半〜2年分ずれます。相談は無料です。
オーストラリアで栄養士として働くうえで、APD(Accredited Practising Dietitian)という言葉は避けて通れません。ただし、この資格の位置づけは日本の管理栄養士とは仕組みが違います。
オーストラリアには AHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)が運営する国家登録制度(NRAS)があり、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・薬剤師などが登録の対象です。栄養士(dietetics)は、この制度の対象職種に含まれていません。
代わりに、Dietitians Australia(DA)が自主規制の枠組みで職業基準を運営しています。DAは NASRHP(自主規制保健職種全国連合)の基準に従っており、内部に DNRC(Dietitian and Nutritionist Regulatory Council)という規制評議会を置いています。DNRCはDA理事会が任命する7名の議決権メンバー(任期3年)で構成され、専門職としての行動基準、資格認定基準、養成課程の認定、苦情処理を所管しています。
国家登録ではないのに、実務上はAPDがないと仕事にならない── これがこの分野の構造です。理由はお金の流れにあります。
かかりつけ医(GP)が作成する慢性疾患管理計画があると、患者は栄養指導の還付を受けられます。年間5回までで、理学療法士など他の専門職と合算の枠です。この還付の対象になるのはAPDです。
民間医療保険の extras cover による還付、および DVA(退役軍人省)の給付も、APDであることを前提に運用されています。開業して患者を診る場合、ここが売上に直結します。
公立病院・民間病院・高齢者施設の栄養士の求人は、APDまたはAPD取得見込みを条件に掲げるのが一般的です。学位だけでは応募段階で選考に乗りにくい構造です。
修士1.5〜2年
または学部4年
臨床・地域・給食
(課程に組み込み)
卒業により
会員資格の対象に
継続教育(CPD)を
毎年維持
日本の管理栄養士
など
Dietetic Skills
Recognition
DAの定める
評価プロセス
移住用の技能評価
A$305・最大6週間
この分野は、調べれば調べるほど「思っていたのと違う」が出てくる領域です。出願を決める前に知っておいていただきたいことを、先に5つ挙げます。
オーストラリアの学士は多くの分野で3年ですが、栄養士(Dietetics)の学部課程は4年です。グリフィス大学もニューカッスル大学も4年(320単位相当)。約800時間の実習が学位に組み込まれているためで、3年に圧縮された課程はDAの認定一覧にありません。
大学院ルートは1.5〜2年ですが、これは「学部で理系・栄養系の土台をすでに終えている人」が前提です。「3年で栄養士の資格が取れる」という設計は存在しないと考えてください。
Master of Dietetics 系の課程は、ほぼ例外なく学部での履修科目を細かく指定してきます。ディーキン大学の記載を例に挙げると──
「関連分野の学士があればよい」ではありません。科目単位で、しかも履修の順序まで指定されています。ECU・CDU・フリンダース大学・ウーロンゴン大学も同様の構造です。日本の大学で栄養系・保健系・理系を出ていない場合、この時点で大学院ルートは選べません。その場合は学部4年ルートを検討することになります。
このページで扱う大学の英語要件は、ウーロンゴン大学・QUT・ECU・ニューカッスル大学・フリンダース大学が「総合7.0・全項目7.0」。CDUとグリフィス大学の学部が「総合7.0・各項目6.5以上」です。
他分野なら6.0〜6.5で出願できる大学が普通にありますが、この分野には見当たりません。患者さんとの面談・記録・多職種との連携が業務の中心にあるためです。「大学は選べるが、英語のスコアで選択肢が決まる」というのが実態に近い表現です。
ウーロンゴン大学には Postgraduate Academic Excellence Scholarship(30%減額・申請不要)があります。ただし公式ページの除外コース一覧に、Master of Nutrition and Dietetics が名指しで記載されています。(同じく除外されているのは臨床心理学修士、臨床運動生理学修士、教職修士、ソーシャルワーク修士、医学博士です。)
ECUには International Excellence Scholarship(20%減額)がありますが、対象国はインドとパキスタンのみ。日本は入っていません。一方、ECUの学部向け 20%減額は対象国リストに日本が明記されており、同じ大学のなかで、学部と大学院で扱いが違います。
内務省の職業リストを確認すると、Dietitian(ANZSCO 251111)は CSOL(456職種)に掲載されていますが、MLTSSLには掲載がありません。この違いは決定的で、MLTSSLに載っていない職種は、189(技術独立ビザ/雇用主のスポンサーも州の指名も不要)に申請できません。
さらに、Nutritionist(251112)はCSOLにも掲載されていません。そして2025年の職業不足リスト(Occupation Shortage List)では、251111・251112ともに全州・全国で「No Shortage(不足なし)」と評価されています。
「永住を主目的に栄養士を選ぶ」という設計は、この数字を見る限り成立しにくいと考えています。ただし「オーストラリアで栄養士として働きたい」という目的自体は、485(卒業生ビザ)と482(雇用主のスポンサー)を通じて十分に現実的です。後半で整理します。
Dietitians Australia の認定課程一覧には19大学・26課程が掲載されています。そのうち、留学生が出願でき、学費・入学条件を公式に確認できた大学を以下にまとめます。掲載順は授業料の総額(定価)が低い順です。
この分野で、減額後の実質負担が最も軽くなる可能性が高い1校です。定価の年 AUD 34,736 は掲載校で最安。加えて CDU Global Merit Scholarship(30%・申請不要・自動審査)があり、これが適用されると2年で約 AUD 48,630まで下がります。
英語要件も、この分野では最も緩い部類です。総合7.0は他校と同じですが、各項目は6.5以上。全項目7.0を求める大学が多いなかで、この0.5の差は実際には大きな違いになります。
キャンパスはダーウィン(Casuarina)。北部準州は地方指定(Regional)で、卒業生ビザ(485)の追加期間の対象地域です。入学要件は保健系の学士+GPA 5.0以上で、前提科目は化学2・生化学2・人体生物学2・人体生理学2・食品栄養科学2。加えて志望動機の書面提出が要ります。
注意点も明記しておきます。CDU公式ページには「定員が限られた競争率の高いコース」と記載があり、先住民の方と北部準州在住者向けのサブクオータも設けられています。出願すれば入れる課程ではありません。
1.5年という期間の短さが最大の特徴です。2026年の年額 AUD 39,700 で計算すると総額は約 AUD 59,550。QUT International Merit Scholarship(25%・別途申請不要)が適用されると約 AUD 44,663となり、掲載校で最も低くなります。実習は最低760時間、キャンパスはブリスベンのKelvin Grove、入学は7月です。
ただし、日本から出願する方にとっては、入学要件に確認すべき点があります。QUTの公式表記は「recognised Australian nutrition science or nutrition bachelor degree(豪州の栄養科学または栄養学の学士)を過去10年以内に修了」で、さらにフルタイム換算1.625年以上の学修を求めています。加えて食物学、先住民保健、栄養コミュニケーション・カウンセリング、人体栄養学、生化学・生理学、応用栄養療法の各科目が指定されています。
この「Australian」という語をどう解釈するかは、公式ページからは判断できません。海外の栄養学の学士で出願できるのか、それとも豪州の学位が必須なのか──ここは推測で書けない部分です。QUTへ直接照会して確認する必要があります。アンアルウェンからの照会は無料でお受けします。
なお、2027年の年額は AUD 43,000 に上がることが公表されています(1.5年で約 AUD 64,500)。入学年で約 AUD 5,000 の差が出ます。
1.5年(3トライメスター+1セメスター)という構成で、初年度の概算学費は AUD 41,550。総額は約 AUD 62,325 です。キャンパスはパースのJoondalup。入学はセメスター1(2月下旬)のみです。
入学要件の書き方が、この課程は比較的わかりやすい点は評価できます。「human bioscience 分野の学士」とされ、対象例としてアライドヘルス、生物医科学、運動・スポーツ科学、食品科学、健康科学、医学、看護、栄養学、薬学、理学が挙げられています。WAM(加重平均点)65%以上が条件です。前提科目は化学(0.25 EFTSL)→生化学(0.25)、人体生物学(0.25)→人体生理学(0.25)。
正直にお伝えすべき点があります。ECUの大学院向け授業料減額(International Excellence Scholarship・20%)は、対象国がインドとパキスタンのみで、日本は含まれていません。一方でECUの学部向け20%減額は、対象国リストに日本が明記されています。つまりこの大学院課程については、日本国籍の方が期待できる減額が確認できていません。定価がそのまま実費に近くなる前提でご検討ください。
なおECUの公式ページには「学生ビザ保持者はフルタイムのみ選択可能」と明記されています。
スポーツ栄養に特化した、この分野で唯一の設計です。UniSC自身が「オーストラリアでスポーツ栄養に特化した唯一の栄養士課程」と記載しています。2年・年 AUD 38,500(総額 77,000)、キャンパスはMoreton Bay、トライメスター1と2の年2回入学です。
ただし、認定状況について、確認された記載に食い違いがあります。Dietitians Australia が公表する認定課程一覧には Master of Dietetics (Sports Nutrition)(MC001)が「条件付き認定(Accredited with conditions)」として掲載されています。一方、UniSCの課程ページには「Dietitians Australia の認定申請中(subject to accreditation / seeking accreditation)」と書かれています。
この2つは同じ状態を指している可能性もありますが、公式資料の記載が一致していない以上、こちらで「どちらが正しい」と決めることはできません。この課程を志望される場合は、出願前にUniSCとDAの双方へ書面で確認することを強くおすすめします。アンアルウェンからも照会します。
入学要件は「human science 分野の学士」で、栄養生化学・人体生理学・運動生理学・人体栄養学を含むことが条件です。実習はフルタイム(週5日)で、居住地から離れた場所への移動が必要になる場合があると記載されています。
1.5年で、メルボルンで学べる選択肢です。キャンパスはBurwood(メルボルン)のみ。留学生の初年度概算学費は AUD 52,800(総額 約 AUD 79,200)。入学はセメスター1(1月下旬〜2月上旬)のみです。
実習の量と構成が具体的に公表されている点は、比較検討のうえで有用です。2セメスターにわたり合計約22週のフルタイム実習(週37〜40時間)で、内訳は臨床10週・地域7週・給食管理4週・選択1週。全学生が最低1回は地方(regional)での実習を行う前提と明記されています。
入学要件は「過去10年以内の関連分野の学士以上」+前述の前提科目(栄養・食品科学4科目、化学2→生化学2、人体生物学2→人体生理学2)。「関連分野」の範囲がやや広めに書かれているため、日本の学位でも科目が揃っていれば検討の余地があります。
奨学金については、注意して確認する必要があります。ディーキン大学には留学生向けの授業料減額制度がありますが、制度によって対象国が限定されているものがあります。この課程に対して日本国籍の方が実際に適用を受けられるかは、出願年ごとに大学へ照会して確認する必要があるとお考えください。公式に確認できない範囲を「適用されます」と書くことはできません。
入学要件の書き方が、掲載校のなかで最も海外学位に開かれています。公式表記は「認定された高等教育機関の3年以上の学士」で、「Australian」という限定がありません。そのうえで化学・生化学・人体生物学・生理学・栄養科学・統計学の履修内容を求めます。
実習の量も明確です。800時間の専門実習を、都市部・地方・へき地の総合病院および専門病院、コミュニティ、産業界で行い、さらに20週の研究が含まれます。2年課程で、研究要素が明示されている点は他校と異なります。
学費は公式に総額が示されています。2026年でセッション AUD 20,880、コース総額 AUD 83,520。
ここで、正直にお伝えしなければならないことがあります。ウーロンゴン大学の Postgraduate Academic Excellence Scholarship(30%減額・申請不要)の公式ページには、除外コースとして Master of Nutrition and Dietetics が明記されています。つまりこの課程では、大学の主力奨学金が使えません。定価の AUD 83,520 が、そのまま授業料になります。
出願にあたっては推薦者2名のレポートと補足情報フォームの提出が必要です。出願締切も早く、2027年入学は2026年9月30日と公表されています。入学の1年以上前に動き始める必要がある課程です。
アデレードで学ぶ選択肢です。2年・Bedford Parkキャンパス・3月入学。留学生の年額は AUD 50,200(2026年)で、総額は約 AUD 100,400。掲載校のなかで最も高くなります。ただしフリンダース大学は年額に大学の学生サービス料(SSAF)を含めて表示しており、他校と単純比較する際は注意が要ります。
認定については、公式ページに具体的な記載があります。「Dietitians Australiaの認定を受けており、イギリス、カナダ、シンガポール、ニュージーランドでも認められている」と書かれています。豪州以外での就労も視野に入れる場合、この記載は検討材料になります。
入学要件はEFTSL(学修量)で細かく指定されています。人体栄養学・食品科学 0.375 EFTSL、1年次の基礎バイオサイエンス 0.5 EFTSL、2年次の人体生化学 0.25 EFTSL、人体生理学 0.25 EFTSL、GPA 5.0以上。フリンダース大学は前提科目の自己評価フォーム(self-assessment form)を公開しており、出願前に自分で確認できます。
実習に関する記載で注目すべき点があります。地方・州外での実習について、大学が渡航費と宿泊費を補助すると明記されています。実習にかかる自己負担は大学によって扱いが違うため、ここは実質的なコスト差になります。
また、指定された健康診断・予防接種・犯罪経歴証明の取得が必要と明記されています(これは実習を伴う保健系課程では一般的な要件です)。
高校卒業から入る4年一貫ルートです。ゴールドコーストキャンパス、年 AUD 43,500(2026年・80単位換算)で、4年総額は約 AUD 174,000。大学院に入るための前提科目がない方にとって、最も直線的なルートになります。
実習は最低100日(800時間)。3年次に15日(120時間)、残りを4年次という配分が公表されています。卒業により Dietitians Australia の会員資格およびAPDプログラムの対象になると大学が明記しています。
英語要件は 総合7.0・各項目6.5以上。全項目7.0を求める大学と比べると、スピーキングやライティングで7.0に届かない方にとって現実的な選択肢になります。
奨学金は、この課程では効きます。グリフィス大学の International Student Academic Excellence Scholarship(25%・全期間・別途申請不要)は、除外プログラムが医科学、歯科保健科学、医学博士、歯学修士、薬学修士、言語聴覚療法修士、飛行管理大学院ディプロマで、栄養士課程は除外に含まれていません。GPA 5.5/7以上が条件です。25%が適用されれば4年で約 AUD 130,500となり、AUD 43,500 の差が出ます。
もうひとつの高校卒業からの4年ルートです。Callaghanキャンパス(ニューカッスル)、年 AUD 45,070(80単位のフルタイム)で4年総額は約 AUD 180,280。Honours(優等学位)が学位名に含まれる4年課程で、研究の要素が組み込まれています。
実習は800時間以上で、大学は「NSW州内および州外の多様な現場」と記載しています。入学要件は日本の高校卒業(HSC相当)+英語要件。IELTSは総合7.0・各項目7.0です。
奨学金は International Excellence Scholarship(年間授業料の20%相当・申請不要・自動審査)。CRICOS登録の学部・大学院コースワークが対象で、除外されているのは英語ブリッジング、エナブリング、非学位、交換・アブロード、研究学位です。20%が適用されれば4年で約 AUD 144,224になります。
選択の目安をひとつ。グリフィス大学とニューカッスル大学は、どちらも4年・実習800時間・DA認定という点でほぼ同じ設計です。差が出るのは英語要件(グリフィス大学のほうが各項目0.5低い)、減額率(グリフィス大学25% vs ニューカッスル大学20%)、立地(ゴールドコースト vs ニューカッスル)の3点です。減額後の差額は約 AUD 13,700。判断材料としては、まず英語のスコアで見てください。
| 大学 | 期間 | 年額(定価) | 総額(定価) | IELTS | 実習 | キャンパス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CDU Master of Dietetics |
2年 | $34,736 2026年 | $69,472 | 7.0(各6.5) | 100日 | ダーウィン |
| QUT M. Nutrition & Dietetics |
1.5年 | $39,700 2026年 | 約$59,550 | 7.0(各7.0) | 760時間 | ブリスベン |
| ECU M. Nutrition & Dietetics |
1.5年 | $41,550 初年度概算 | 約$62,325 | 7.0(各7.0) | 記載なし | パース |
| UniSC M. Dietetics (Sports) |
2年 | $38,500 | $77,000 | 要確認 | フルタイム | Moreton Bay |
| ディーキン大学 Master of Dietetics |
1.5年 | $52,800 初年度概算 | 約$79,200 | 要確認 | 約22週 | メルボルン |
| ウーロンゴン大学 M. Nutrition & Dietetics |
2年 | $41,760 セッション×2 | $83,520 公式の総額 |
7.0(各7.0) | 800時間 +研究20週 | ウーロンゴン |
| フリンダース大学 M. Nutrition & Dietetics |
2年 | $50,200 2026年・SSAF込 | 約$100,400 | 7.0 | 実習あり | アデレード |
| 大学 | 期間 | 年額(定価) | 総額(定価) | IELTS | 実習 | キャンパス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| グリフィス大学 B. Nutrition & Dietetics |
4年 | $43,500 2026年 | 約$174,000 | 7.0(各6.5) | 100日 (800時間) | ゴールドコースト |
| ニューカッスル大学 B. Nutrition & Dietetics (Hons) |
4年 | $45,070 | 約$180,280 | 7.0(各7.0) | 800時間超 | ニューカッスル |
年額の安さと総額の安さは一致しません。QUTは年額ではCDUより高いのに、1.5年課程なので総額は最も低くなります。逆にCDUは年額が最安でも2年課程です。比較すべきは総額です。
減額を反映すると順位が入れ替わります。CDUの30%が適用されると総額は約 $48,630 となり、ECU($62,325・減額の見込みが立たない)より安くなります。次のセクションで計算します。
安い順に選べる分野ではありません。QUTは公式表記が「豪州の栄養系学士」。前提科目が揃っていなければ、そもそも大学院には出願できません。まず「入れる課程」を確定してから、費用を比べてください。
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 学生ビザ申請料 | AUD 2,500 | 2026年7月1日に AUD 2,000 から引き上げられた現行額(主申請者) |
| 生活費(財政要件) | AUD 29,710/年 | 学生ビザの財政能力要件(単身・12か月)。実際の生活費は都市により上下します |
| OSHC(海外学生健康保険) | 年 AUD 700〜900 | 単身の目安。加入は学生ビザの条件です |
| 健康診断・予防接種 | 数百 AUD | この分野に固有の費用です。病院実習の前提として、大学が指定する予防接種歴の証明を求めます |
| 犯罪経歴証明 | 数十〜百 AUD | 同上。実習先が医療機関・高齢者施設のため、大学が取得を求めます |
| 実習中の交通費・滞在費 | 大学により異なる | 地方実習が必修の大学があります。フリンダース大学は「渡航費・宿泊費を補助」と明記。ディーキン大学は「全学生が最低1回は地方実習」と記載 |
| ルート | 授業料(定価) | 生活費等を含む総額 | 円換算の目安 |
|---|---|---|---|
| 修士 1.5年(QUT) | 約 $59,550 | 約 $108,000 | 約 1,080万円 |
| 修士 2年(CDU) | $69,472 | 約 $133,000 | 約 1,330万円 |
| 修士 2年(フリンダース大学) | 約 $100,400 | 約 $164,000 | 約 1,640万円 |
| 学部 4年(グリフィス大学) | 約 $174,000 | 約 $299,000 | 約 2,990万円 |
| 学部 4年(ニューカッスル大学) | 約 $180,280 | 約 $305,000 | 約 3,050万円 |
学部4年と修士1.5〜2年では、総額に約2〜3倍の差が出ます。すでに理系・栄養系の学士をお持ちであれば、大学院ルートのほうが時間も費用も大幅に有利です。ご自身の学部での履修科目が前提要件を満たすかどうかが、この判断の分かれ目になります。前提科目のセクションをご覧ください。
この分野の奨学金には、他分野ではあまり見られない特徴があります。「大学としては留学生向けの減額を出しているのに、栄養士課程だけが除外されている」というケースがあることです。
| 大学・制度名 | 減額率 | 日本人 | 申請 | この課程での扱い |
|---|---|---|---|---|
| CDU Global Merit Scholarship |
30% | 対象 | 不要 | TAFE・学部・大学院コースワーク・研究学位が対象。国籍による除外の記載なし。2026年開始者向け |
| グリフィス大学 International Student Academic Excellence |
25% | 対象 | 不要 | 豪州・NZ以外の国籍・GPA 5.5/7以上。除外プログラムに栄養士課程は含まれない。出願期限に注意 |
| QUT International Merit Scholarship |
25% | 対象 | 不要 | 日本の高校は5段階GPA 4.60、豪州学位は7段階GPA 5.00。健康学部も対象学部に含まれる |
| ニューカッスル大学 International Excellence Scholarship |
20% | 対象 | 不要 | CRICOS登録の学部・大学院コースワークが対象。除外は語学・エナブリング・研究学位など |
| ウーロンゴン大学 Postgraduate Academic Excellence |
30% | 対象外 | 不要 | 除外コース一覧に Master of Nutrition and Dietetics が明記されています |
| ECU International Excellence(大学院) |
20% | 対象外 | 不要 | 対象国はインドとパキスタンのみ。日本は含まれていません |
| ECU International Undergraduate(学部) |
20% | 対象 | 不要 | 対象国リストに日本が明記。ただし学部向けで、この大学院課程には使えません |
| フリンダース大学 Kickstart/Global/Excellence 等 |
最大20〜25% | 要確認 | 要確認 | 複数の制度があり「最大◯%」表記。日本国籍の可否と、この課程が対象かは大学への照会が必要 |
| ディーキン大学 留学生向け減額 |
要確認 | 要確認 | 要確認 | 制度によって対象国が限定されているものがあります。出願年ごとの照会が必要です |
| UniSC | 要確認 | 要確認 | 要確認 | この課程に適用される制度を公式ページから確認できませんでした |
上の表で日本国籍でも対象になり得ることが確認できた制度だけを反映して、授業料の総額を並べ直します。
| 大学 | 定価(総額) | 定価の順位 | 減額後 | 減額後の順位 |
|---|---|---|---|---|
| QUT(1.5年) | 約$59,550 | 1位 | 約$44,663 25%減 | 1位 |
| CDU(2年) | $69,472 | 3位 | 約$48,630 30%減 | 2位 |
| ECU(1.5年) | 約$62,325 | 2位 | 約$62,325 減額の見込みなし | 3位 |
| UniSC(2年) | $77,000 | 4位 | 要確認 | ― |
| ディーキン大学(1.5年) | 約$79,200 | 5位 | 要確認 | ― |
| ウーロンゴン大学(2年) | $83,520 | 6位 | $83,520 この課程は除外 | ― |
| フリンダース大学(2年) | 約$100,400 | 7位 | 要確認 | ― |
ECUとCDUの順位が入れ替わります。定価ではECU(約 $62,325)のほうがCDU($69,472)より約 $7,100 安いのに、減額を反映するとCDU(約 $48,630)のほうが約 $13,700 安くなります。差が逆転するだけでなく、その幅が2倍近くになります。
学部4年でも同じことが起きます。グリフィス大学は25%で約 $130,500、ニューカッスル大学は20%で約 $144,224。定価の差は約 $6,300 でしたが、減額後は約 $13,700 に開きます。
大学の全体向け制度、学部・大学院で扱いが違う制度、この課程が除外されていないかまで確認します。ウーロンゴン大学の除外や、ECUの学部と大学院の違いは、該当ページを開かないと気づけません。
この分野は、コース自体の出願締切が早い課程があります。ウーロンゴン大学は2027年入学の締切が2026年9月30日。奨学金の期限がさらに早いこともあります。逆算して動く時期をお伝えします。
この分野で最も時間がかかるのが、日本の学部での履修科目が前提要件を満たすかの判定です。成績証明書とシラバスの英訳を揃え、大学へ照会します。回答まで2〜4週間かかります。無料です。
いずれも無料です。学費も、大学へ直接申し込む場合と変わりません。この分野は「定価で判断すると順位を誤る」典型的な領域です。まず、実際に払う金額でご提案します。
この分野を検討される方から最も多くいただくご相談が、英語要件です。結論から申し上げると、この分野は他の分野より明確に高い基準が設定されています。
| 大学・課程 | IELTS(総合) | 各項目 |
|---|---|---|
| ウーロンゴン大学(修士) | 7.0 | 全項目 7.0 |
| QUT(修士) | 7.0 | 全項目 7.0 |
| ECU(修士) | 7.0 | 全項目 7.0 |
| フリンダース大学(修士) | 7.0 | 公式表記は総合7.0 |
| ニューカッスル大学(学部) | 7.0 | 全項目 7.0 |
| CDU(修士) | 7.0 | 各項目 6.5 以上 |
| グリフィス大学(学部) | 7.0 | 各項目 6.5 以上 |
公式に「なぜ高いか」を説明している大学は多くありませんが、この分野の業務内容から推測できることはあります。栄養士の仕事は、患者さんへの面談(栄養カウンセリング)、医師・看護師・言語聴覚士との連携、カルテへの記録が中心です。実習中も同じことが求められます。
ただし、これはあくまで一般的な傾向としての説明で、大学が公式にそう述べているわけではありません。確実に言えるのは、「各項目7.0が求められる課程が大半である」という事実だけです。
CDU(修士)とグリフィス大学(学部)は、各項目6.5以上です。総合7.0は変わりませんが、ライティングやスピーキングだけが6.5で止まっている方にとっては、現実的な差になります。この2校はいずれも日本人が対象になり得る減額(30%・25%)がある点でも有利です。
多くの大学が付属の英語コースを持ち、修了により直接入学(Direct Entry)を認めています。ただし「この課程にも直接入学が使えるか」は課程ごとに異なります。各項目7.0を求める課程では、英語コースからの直接入学に条件が付く場合があります。ここは必ず個別に確認が必要です。
栄養科学の学士(3年)は、英語要件が栄養士課程より緩く設定されている場合があります。そこで前提科目を揃えつつ英語力を伸ばし、大学院のDietetics課程へ進むという設計です。ただし合計4.5〜5年かかり、費用も増えます。
もっとも単純ですが、この分野ではこれが最も現実的な場合が多いです。栄養士課程は入学が年1回のみ(セメスター1)という大学が複数あります。半年〜1年の準備期間を取り、その間に前提科目の確認も並行して進めるのが堅実です。
この分野で最も多くの方がつまずくのが、ここです。「学士を持っていれば大学院に出願できる」という一般的な理解が、この分野では通用しません。
| 大学 | 学位の要件 | 前提科目 | 成績要件 |
|---|---|---|---|
| ウーロンゴン大学 | 認定機関の3年以上の学士 「Australian」の限定なし |
化学、生化学、人体生物学、生理学、栄養科学、統計学 | 推薦者2名+補足フォーム |
| ディーキン大学 | 過去10年以内の関連分野の学士以上 | 栄養・食品科学4科目/化学2→生化学2/人体生物学2→人体生理学2 | 記載なし |
| ECU | human bioscience 分野の学士 アライドヘルス・生物医科学・運動科学・食品科学・健康科学・医学・看護・栄養学・薬学・理学 |
化学0.25→生化学0.25/人体生物学0.25→人体生理学0.25(EFTSL) | WAM 65%以上 |
| CDU | 保健関連分野の学士 | 化学2、生化学2、人体生物学2、人体生理学2、食品栄養科学2 | GPA 5.0以上+志望動機書 |
| フリンダース大学 | 承認された学士または同等資格 | 人体栄養・食品科学0.375/基礎バイオサイエンス0.5/人体生化学0.25/人体生理学0.25(EFTSL) | GPA 5.0以上 |
| UniSC | human science 分野の学士 | 栄養生化学、人体生理学、運動生理学、人体栄養学 | 記載なし |
| QUT | 「recognised Australian nutrition science or nutrition bachelor degree」を過去10年以内に修了(公式表記) | 食物学、先住民保健、栄養コミュニケーション・カウンセリング、人体栄養学、生化学・生理学、応用栄養療法 | フルタイム換算1.625年以上の学修 |
| 日本での学部 | 大学院ルート | コメント |
|---|---|---|
| 栄養学部・管理栄養士養成課程 | 可能性が高い | 栄養学・食品科学・生化学・生理学がひととおり揃っていることが多く、前提科目の面では最も有利です。ただし科目名の対応は個別審査で、シラバスの英訳提出を求められます |
| 看護・保健・医療系 | 可能性あり | ECUが対象例に「看護」を明記しています。生化学・生理学は揃いやすい一方、栄養学・食品科学の履修が不足しがちです。ここが判定の分かれ目になります |
| 理学部(生物・化学)・農学部 | 可能性あり | 化学・生化学・生物学は強い一方、人体生理学と栄養学が不足することがあります。不足分だけを別途履修して補えるかは、大学によって扱いが異なります |
| スポーツ・健康科学系 | 可能性あり | UniSCが「運動生理学」を前提科目に含めているため、この分野の出身者と相性があります。ECUも「運動・スポーツ科学」を対象例に明記 |
| 文系(経済・法・文学など) | 直接は困難 | 前提科目がまったく揃わないため、大学院への直接出願は現実的ではありません。選択肢は学部4年ルート(グリフィス大学・ニューカッスル大学)か、栄養科学の学士(3年)を経て大学院です |
この表は目安であり、判定は必ず大学が行います。「栄養学部だから大丈夫」「文系だから無理」と、こちらで確定することはできません。実際には、同じ学部でも履修した科目によって結果が分かれます。
IELTS 7.0を目標
各項目6.5以上
グリフィス大学 or
ニューカッスル大学
3〜4年次に
組み込み
DA会員登録
+485で就労
成績証明+
シラバス英訳
各項目7.0が
標準
CDU・QUT・ECU
ディーキン等
1.5〜2年で
資格まで到達
栄養学・食品科学
が不足しがち
別途履修で
補えるか確認
ECUは看護を
対象例に明記
医療の実務経験が
実習で効きます
臨床の栄養士か
栄養科学か
単位認定が
効く場合あり
合計4.5〜5年
時間と費用は
かかります
この分野の学位が長い理由は、実習にあります。Dietitians Australia の認定を受けるために、各大学は臨床・地域・給食管理の3領域にわたる実習を学位に組み込んでいます。
| 大学 | 実習量 | 公表されている内訳・条件 |
|---|---|---|
| ウーロンゴン大学 | 800時間 | 都市・地方・へき地の総合病院と専門病院、コミュニティ、産業界。加えて20週の研究 |
| QUT | 760時間 | 「最低760時間の専門実習」と記載 |
| グリフィス大学 | 100日(800時間) | 3年次に15日(120時間)、残りを4年次 |
| ニューカッスル大学 | 800時間超 | 「NSW州内および州外の多様な現場」 |
| CDU | 100日 | 「コース全体を通じた指導つき専門実習」。フルタイム実習は1月中旬から開始 |
| ディーキン大学 | 約22週 (週37〜40時間) | 臨床10週・地域7週・給食管理4週・選択1週。全学生が最低1回は地方実習 |
| フリンダース大学 | 実習あり | 地方・州外実習の渡航費と宿泊費を大学が補助と明記 |
| UniSC | フルタイム(週5日) | 「居住地から離れた場所への移動が必要になる場合がある」 |
病院で入院患者の栄養評価と食事療法を担当します。糖尿病、腎疾患、消化器疾患、がん、摂食嚥下障害、経腸・静脈栄養など。医師・看護師・言語聴覚士との回診やカンファレンスに入ります。この分野の実習で最も比重が大きい部分です。
地域保健の現場で、集団を対象にした栄養介入を行います。学校、高齢者施設、先住民コミュニティ、健康増進プログラムなど。「個人を診る」臨床とは発想が変わります。ディーキン大学は7週を割り当てています。
病院・施設の給食部門で、献立設計、衛生管理、コスト管理、大量調理のオペレーションを学びます。栄養学というより経営・品質管理に近い領域で、ここを苦手に感じる学生も少なくありません。ディーキン大学は4週です。
医療機関・高齢者施設での実習が前提となるため、複数の大学が以下を要件として明記しています。フリンダース大学は「大学および保健省の方針に従い、指定された健康診断、予防接種、犯罪経歴のスクリーニングを完了すること」と記載しています。
栄養士の中心的な就職先です。病棟担当として入院患者の栄養管理にあたり、外来の栄養指導も担当します。新卒がまず経験を積む場所で、実習先がそのまま就職につながることもあります。
高齢者施設での栄養管理と給食の質の監督。低栄養、嚥下困難、褥瘡への対応が中心になります。オーストラリアの高齢者ケア分野は制度改革が続いており、栄養に関する要件も強化される流れにあります。
州保健局、地域保健サービス、先住民保健機関など。個人ではなく集団を対象にした栄養政策・健康増進プログラムを扱います。公衆衛生と重なる領域です。
APDとして開業し、GPからの紹介を受けて栄養指導を行う形態です。MedicareやDVA、民間医療保険の還付を扱えることが前提になるため、APDであることが実質的な必須条件になります。
商品開発、栄養表示・規制対応、マーケティング、大学・研究機関での研究職。この領域はDietetics(栄養士)でなくても、Nutrition Science(栄養科学)の学位で進めることが多い分野です。
スポーツチーム、競技団体、パフォーマンス支援機関。UniSCの Master of Dietetics (Sports Nutrition) はここを明確に狙った設計です。ただしポストの数は多くありません。臨床の基盤を持ちつつ専門化するのが現実的です。
求人サイトSEEKが集計した2026年8月1日時点のデータでは、オーストラリアの栄養士(Dietitian)の年収は AUD 85,000〜105,000の範囲とされています。業種別では行政・防衛が平均 AUD 97,025、医療・ヘルスケアが平均 AUD 87,540。
Jobs and Skills Australia の2025年の職業不足リスト(Occupation Shortage List)では、Dietitian(251111)・Nutritionist(251112)ともに、全国および全州・準州で「No Shortage(不足なし)」と評価されています。
これは「仕事がない」という意味ではありません。「求人に対して応募者が足りていない状態ではない」という評価です。看護師やエンジニアのような深刻な人材不足の職種ではないということです。
実務的に何を意味するか。移住制度の面では州指名(190・491)で優先されにくく、就職の面では「資格があれば選び放題」という状況ではないということです。実習先での評価、地方勤務の可否、英語力が、就職の可否を左右します。
この分野については、期待値を先に調整しておく必要があります。
| 職種 | CSOL | MLTSSL | 技能評価機関 | 2025年 不足評価 |
|---|---|---|---|---|
| Dietitian ANZSCO 251111 |
掲載あり | 掲載なし | Dietitians Australia | 全州 No Shortage |
| Nutritionist ANZSCO 251112 |
掲載なし | 掲載なし | VETASSESS | 全州 No Shortage |
189(技術独立ビザ)はMLTSSL掲載職種が対象です。Dietitianは掲載がないため、雇用主のスポンサーも州の指名も不要な永住ルートは、この職種では開いていません。
州指名を伴う190・491は、各州が毎年公表する指名職種リストに載っているかどうかで決まります。全州「No Shortage」という評価は、指名対象になりにくい方向に働きます。州リストは年度ごとに変わるため、出願時点での確認が必須です。
DietitianはCSOL掲載職種なので、482(Skills in Demand)のCore Skillsストリームと、186(雇用主指名)のDirect Entryストリームが制度上の対象です。雇用主を見つけられるかが鍵になります。
| 段階 | ビザ | この分野での見通し |
|---|---|---|
| 在学中 | 学生ビザ(500) | 2週48時間まで就労可。ただしフルタイム実習期間は実質不可 |
| 卒業直後 | 卒業生ビザ(485) | 職種の制限なく就労できます。Dietitians Australiaは「485のpost-study workストリームには技能評価は不要」と明記。地方(regional)の大学を卒業すると追加期間の対象になります(CDU=ダーウィンなど) |
| 就労中 | 482(Skills in Demand) | CSOL掲載職種のため対象。雇用主のスポンサーが必要 |
| 永住 | 186(雇用主指名) | Direct Entryストリームの対象。482からの移行が現実的な流れ |
| 永住 | 190・491(州指名) | 州の指名リスト次第。No Shortage評価が不利に働きます |
| 永住 | 189(技術独立) | MLTSSL未掲載のため対象外 |
移住のための技能評価は Dietitians Australia が行います。DAの公表内容によると──
この分野で最も誤解が多いのが、ここです。先に結論をお伝えします。
この組み合わせが最も強いです。日本の管理栄養士+オーストラリアの学位・APDという経歴は、外資系の食品企業、国際機関、研究職、英語での栄養指導が必要な場面で明確な差別化になります。日本の資格を失うわけではありません。
栄養に関する専門知識と英語力の両方を求める職は、免許を要件としない場合が多くあります。商品開発、品質保証、栄養表示・規制対応、海外展開、マーケティング。ここでは学位そのものが評価されます。
オーストラリアの学位を土台に、日本または第三国の大学院へ進む選択肢です。ウーロンゴン大学のように研究20週が組み込まれた課程は、この方向で有利に働きます。
フリンダース大学は「イギリス、カナダ、シンガポール、ニュージーランドでも認められている」と公式に記載しています。ただし各国の登録制度は別途あります。「学位が認められる」ことと「その国で登録できる」ことは別の話です。渡航先が決まっている場合、その国の登録機関に確認が必要です。
「日本に帰って管理栄養士として働く」ことが第一目的であれば、日本の養成施設に進むほうが確実です。オーストラリア留学が活きるのは、「オーストラリアで働く」か「英語+栄養の専門性を組み合わせて働く」という設計のときです。ここは最初に確認させてください。
費用の比較は、その後です。前提科目が揃わなければ、いくら安くても出願できません。成績証明書とシラバスを揃えて、複数校に同時照会するのが最短です。回答まで2〜4週間かかります。
各項目7.0が出ているか、6.5で止まっているかで候補が変わります。6.5ならCDU(修士)とグリフィス大学(学部)が現実的な選択肢です。この2校は減額も効きます。
ウーロンゴン大学はこの課程が奨学金の除外対象、ECUの大学院向け減額は日本が対象外。一方CDUは30%、QUTとグリフィス大学は25%。定価の順位と減額後の順位は入れ替わります。
1.5年(QUT・ECU・ディーキン大学)と2年(CDU・ウーロンゴン大学・フリンダース大学・UniSC)で総額が変わります。加えて入学がセメスター1のみの大学が複数あります。逃すと1年待ちです。
地方実習が必修かどうか、渡航費・宿泊費を大学が持つかどうかは、実質的なコスト差になります。フリンダース大学は補助を明記、ディーキン大学は全学生が最低1回の地方実習と記載しています。
実習先が、就職先になることが多い分野です。ダーウィン、ゴールドコースト、アデレード、パース、ブリスベン、メルボルン ──「その地域で働きたいか」を、大学選びの段階で考えておく価値があります。
この分野のご相談で、いちばん最初にうかがうのは「大学で何を履修されましたか」です。栄養学に関心があるかどうかより先に、そこで進めるルートが決まってしまうからです。
そして次に「目的は、職業ですか、永住ですか」とうかがいます。永住が第一なら、率直に他の分野をおすすめすることがあります。Dietitianは189が使えず、全州で「不足なし」と評価されている職種です。そこを伏せたまま出願をお手伝いすることは、私たちの仕事ではないと考えています。
一方で、「オーストラリアの医療現場で、栄養の専門職として働きたい」という目的であれば、この分野には明確な道筋があります。約800時間の実習が学位に組み込まれ、修了すれば国家試験なしにAPDへ進める── これは日本の制度と比べても、ずいぶん直線的な設計です。まず、どちらの目的なのかをお聞かせください。
| 時期 | やること | アンアルウェンの担当範囲 |
|---|---|---|
| 入学の15〜18か月前 | 目的の確認(職業か永住か)/履修科目の棚卸し/候補校の選定 | 無料相談。大学院ルートが可能かの一次判定 |
| 14〜16か月前 | 成績証明書・シラバスの英訳準備 | 必要書類の指定と、翻訳の進め方のご案内 |
| 12〜14か月前 | 前提科目の照会(複数校同時) | 大学へ照会・回答の取りまとめ。2〜4週間 |
| 10〜12か月前 | IELTS受験。奨学金の出願期限を確認 | 奨学金の対象確認と、締切からの逆算 |
| 8〜12か月前 | 出願(ウーロンゴン大学は入学前年の9月30日締切) | 出願書類の作成サポート。推薦者レポート・補足フォームの準備 |
| 4〜6か月前 | オファー受領/授業料の一部納入/CoE取得 | 手続き代行。奨学金の適用確認 |
| 3〜4か月前 | 学生ビザ申請(申請料 AUD 2,500)/GSステートメント作成 | ビザ申請代行・GS対策を全面サポート |
| 2〜3か月前 | OSHC加入/住居手配/予防接種記録の英訳 | 手配サポート。実習に必要な書類の事前準備をご案内 |
| 1か月前 | 航空券/出発前オリエンテーション | 個別オリエンテーション |
| 渡航後 | 到着後オリエンテーション/実習前の各種スクリーニング | 現地オフィスがサポート。実習手続きのご相談も可 |
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。この分野は永住ルートが細いぶん、「なぜ栄養士なのか」の説明を丁寧に組み立てる必要があります。ここに時間をかけます。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。実習前の予防接種・犯罪経歴証明の手続きや、卒業後の485申請についてもご相談いただけます。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。この分野は前提科目の照会を複数校へ個別に行う必要があるため、画一的な案内ではなく、その方の履修歴に合わせて調べます。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。資料だけではわからないことがあります。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。医療・保健系の大学院へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や制度の現実も率直にお伝えします。「この大学の30%減額は、栄養士課程だけ除外されています」「永住が目的なら、別の分野を先に検討されたほうがいいかもしれません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
アンアルウェンは、オーストラリア留学の専門エージェントです。学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
「栄養学」と「栄養士」は、何が違うのですか?
学位が違い、卒業後にできる仕事が違います。
Dietetics(栄養士)は、病院で患者さんの食事療法を担当する臨床の専門職につながる課程です。Dietitians Australia(DA)の認定を受けた課程を修了すると、APD(Accredited Practising Dietitian)のプログラムに進めます。学位名は Master of Nutrition and Dietetics、Master of Dietetics、Bachelor of Nutrition and Dietetics。
Nutrition Science(栄養科学)は、栄養を科学として学ぶ3年の学士で、公衆衛生、食品科学、健康増進、研究、食品企業などに進みます。この学位単独では、臨床の栄養士(APD)にはなれません。
なお Nutrition Society of Australia(NSA)には ANutr/RNutr という登録制度がありますが、NSA自身が「任意(voluntary)の制度」と明記しており、APDとは別の仕組みです。「病院で患者さんに関わりたい」なら Dietetics 一択です。
文系の学部を出ています。栄養士になれますか?
なれますが、大学院ルートは現実的ではありません。
Master of Dietetics 系の課程は、学部での履修科目を細かく指定します。ディーキン大学であれば「栄養・食品科学4科目」「化学2→生化学2」「人体生物学2→人体生理学2」。順序まで指定されています。文系学部の履修内容では、この要件を満たせません。
選択肢は2つです。①学部4年ルート(グリフィス大学 年 AUD 43,500/ニューカッスル大学 年 AUD 45,070)に高校卒業資格で入る。②栄養科学の学士(3年)を経て、大学院(1.5〜2年)へ進む。②は合計4.5〜5年かかります。
ただし既修得単位の認定(credit)が効く可能性はあります。教養科目、統計、心理学などが認定されれば1学期分の短縮になることがあります。成績証明書を拝見して、大学へ照会します。無料です。
日本の管理栄養士の資格があります。有利になりますか?
前提科目の面では、最も有利な立場です。管理栄養士養成課程では、栄養学・食品科学・生化学・生理学がひととおり揃っていることが多く、大学院の入学要件を満たせる可能性が高いと言えます。ただし科目名の対応は個別審査で、シラバスの英訳提出を求められます。「養成課程を出たから通る」と確定はできません。
なお、日本の資格をそのままオーストラリアで使えるわけではありません。Dietitians Australia は海外資格の場合「DSR(Dietetic Skills Recognition)のStage 2の修了が必要」としています。DSRが日本の管理栄養士をどう評価するかは個別審査であり、事前には確定できません。
実務的には、DSRを経るよりオーストラリアのDA認定課程(1.5〜2年)を修了するほうが道筋は明確です。そして日本の管理栄養士+豪州の学位という組み合わせは、帰国後のキャリアでも強く効きます。
結局、どの大学を選べばいいですか?
「英語のスコア」と「前提科目」で、まず候補が絞られます。そのうえで──
費用を最優先するならQUT(1.5年・定価 約 AUD 59,550・25%減額で約44,663)。ただし公式表記が「豪州の栄養系学士」で、日本の学位で出願できるかの確認が必要です。
英語が各項目6.5で止まっているならCDU(修士・各項目6.5・30%減額で約 AUD 48,630・ダーウィンは地方指定)かグリフィス大学(学部・各項目6.5・25%減額)。
海外学位で確実に出願したいならウーロンゴン大学(入学要件に「Australian」の限定がなく、800時間の実習+研究20週)。ただしこの課程は同大学の30%奨学金の除外対象です。
実習の負担を抑えたいならフリンダース大学(地方実習の渡航費・宿泊費を大学が補助と明記)。学費は最も高くなります。
スポーツ栄養ならUniSC。ただし認定状況の記載がDAとUniSCで一致していないため、出願前の確認が必須です。
高校卒業から入るならグリフィス大学かニューカッスル大学の4年。
いくらかかりますか?
大学院ルート(1.5〜2年)の授業料は、定価で AUD 59,550〜100,400 です。QUT 約59,550/ECU 約62,325/CDU 69,472/UniSC 77,000/ディーキン大学 約79,200/ウーロンゴン大学 83,520/フリンダース大学 約100,400。
日本国籍で対象になり得る減額を反映すると、QUT 約44,663(25%)、CDU 約48,630(30%)まで下がります。一方ウーロンゴン大学はこの課程が奨学金の除外対象、ECUの大学院向け20%は日本が対象国に入っていないため、定価のままです。
学部4年は定価で AUD 174,000〜180,280。減額後はグリフィス大学 約130,500(25%)、ニューカッスル大学 約144,224(20%)。
これに生活費(学生ビザの財政要件は単身12か月で AUD 29,710)、OSHC(年 700〜900)、学生ビザ申請料 AUD 2,500(2026年7月1日に引き上げられた現行額)が加わります。
総額の目安は、大学院で約 AUD 108,000〜164,000(1,080万〜1,640万円)、学部4年で約 AUD 299,000〜305,000(約3,000万円)です。加えて、この分野には予防接種・犯罪経歴証明・実習中の移動費という固有の費用があります。
IELTS 6.5では、どこにも出願できませんか?
総合6.5では、このページで扱った大学に出願できる課程は確認できませんでした。この分野の標準は総合7.0で、しかもウーロンゴン大学・QUT・ECU・ニューカッスル大学は全項目7.0を求めます。
ただし「総合7.0・各項目6.5以上」でよい課程はあります。CDU(修士)とグリフィス大学(学部)です。ライティングやスピーキングだけが6.5で止まっている方にとって、この差は大きいと思います。
スコアが届かない場合の選択肢は3つ。①大学付属の英語コース(ELICOS)から直接入学する ── ただし各項目7.0の課程で直接入学が使えるかは課程ごとに異なり、必ず個別確認が必要です。②栄養科学の学士(3年)に入り、そこで前提科目と英語力を同時に整えてから大学院へ。③半年〜1年かけてスコアを上げてから出願する。
この分野は入学がセメスター1のみの大学が複数あるため、③を選んでも「1年待ち」になることがあります。逆算が要ります。
卒業後、オーストラリアに残って働けますか?永住は目指せますか?
働けます。ただし永住については、率直に申し上げて条件の良い分野ではありません。
まず卒業生ビザ(485)で、職種の制限なく就労できます。Dietitians Australia は「485のpost-study workストリームには技能評価は不要」と明記しています。CDU(ダーウィン)のような地方指定地域の大学を卒業すると、追加期間の対象になります。
永住については、Dietitian(251111)はCSOLに掲載されていますが、MLTSSLには掲載がありません。つまり189(技術独立ビザ)は使えません。制度上開いているのは190・491(州指名)と482→186(雇用主経由)です。Nutritionist(251112)はCSOLにも載っていません。
さらに2025年の職業不足リストでは、両職種とも全国・全州で「No Shortage(不足なし)」と評価されています。州指名では優先されにくい状況です。
現実的な設計は「485で働きながら雇用主を見つけ、482→186へ進む」です。永住が第一目的なら、看護など、リスト上の位置づけがより良い分野を先に検討されることをおすすめします。
オーストラリアで栄養士になれば、日本の管理栄養士にもなれますか?
自動的にはなれません。そして「なれる/なれない」を、こちらで断定することもできません。
日本の管理栄養士国家試験の受験資格は、①管理栄養士養成施設(4年制)の卒業、または②栄養士免許+実務経験(在学期間との合計5年)と定められています。栄養士免許は、国内の栄養士養成施設の卒業者に対して都道府県知事が交付する仕組みです。
海外の大学で栄養学の学位を取得した場合の扱いについて、明確な規定は確認できませんでした。したがって厚生労働省または居住地の都道府県へ直接ご確認ください。これは私たちが代わりに判断できる事柄ではありません。
なお2025年4月1日から、管理栄養士養成施設の卒業者は、国家試験の受験資格として栄養士免許を取得することが不要になっています。
「日本で管理栄養士として働く」ことが第一目的なら、日本の養成施設に進むほうが確実です。オーストラリア留学が活きるのは、「オーストラリアで働く」または「英語+栄養の専門性で働く」という設計のときです。
APDは国家資格ですか?取らないと働けませんか?
国家資格ではありません。栄養士(dietetics)はAHPRA(オーストラリア医療従事者規制庁)の国家登録制度の対象職種に含まれていません。代わりに Dietitians Australia が自主規制の枠組みで運営しており、内部に DNRC(Dietitian and Nutritionist Regulatory Council)という規制評議会(DA理事会が任命する7名・任期3年)を置いています。
ただし「国家資格ではない=なくてもよい」ではありません。MedicareやDVA、民間医療保険の還付はAPDであることを前提に運用されており、病院・施設の求人もAPDまたは取得見込みを条件に掲げるのが一般的です。つまり法律ではなく、お金の流れと採用慣行がAPDを事実上の必須にしています。
オーストラリアのDA認定課程を修了した場合、別途の国家試験はありません。これは日本の管理栄養士(国家試験あり)との構造上の大きな違いです。ただしAPDは継続教育(CPD)の維持が条件で、更新のない終身資格ではありません。
在学中にアルバイトはできますか?
できます。学生ビザでは就学中は2週間あたり48時間まで、長期休暇中は制限なく就労できます(「週20時間まで」は古い情報です)。
ただし、この分野には明確な制約があります。実習期間中は、実質的にアルバイトができません。ディーキン大学の記載では週37〜40時間のフルタイム。ビザの就労制限以前に、時間的に不可能です。約22週(ディーキン大学)や100日(グリフィス大学・CDU)にわたるこの期間の生活費を、別枠で用意しておく必要があります。
さらに地方実習が必修または前提の大学があります。ディーキン大学は「全学生が最低1回は地方実習」、UniSCは「居住地から離れた場所への移動が必要になる場合がある」と記載。その期間は住まいを二重に確保することになる可能性があります。
逆に、フリンダース大学は地方・州外実習の渡航費と宿泊費を大学が補助すると明記しています。学費だけでなく、この点も計算に入れて比較してください。
留学生なら誰でも20〜30%の授業料減額を受けられると聞きました。本当ですか?
大学と「課程」によります。「留学生なら誰でも」は正確ではありません。この分野で特徴的なのは、大学としては減額を出しているのに、栄養士課程だけが除外されているケースがあることです。
ウーロンゴン大学の Postgraduate Academic Excellence Scholarship(30%)は、除外コース一覧に Master of Nutrition and Dietetics が明記されています(臨床心理学修士、臨床運動生理学修士、教職修士、ソーシャルワーク修士、医学博士と並んで記載)。ECUの大学院向け International Excellence Scholarship(20%)は、対象国がインドとパキスタンのみで、日本は含まれません。一方、ECUの学部向け20%減額は対象国リストに日本が明記されており、同じ大学のなかで学部と大学院の扱いが違います。
逆に、日本国籍でも対象になり得ることが確認できたのは、CDU(30%)・グリフィス大学(25%)・QUT(25%)・ニューカッスル大学(20%)。いずれも別途の申請書は不要です。ただし成績要件があり、全員が対象になるわけではありません。また「申請不要」=「締切がない」ではありません。グリフィス大学は入学年ごとに出願期限が設定されています。
アンアルウェンでは、志望する課程ごとに対象・除外を確認したうえで、実際に払う金額でご提案します。
エージェントを通すと費用は高くなりますか?
いいえ。アンアルウェンのサポートはすべて無料です。学校へ直接申し込む場合と、支払う学費は変わりません。学校選び、出願書類、GS(Genuine Student)ステートメント、学生ビザ申請、住居手配、渡航後のサポートまで、追加費用なしでご利用いただけます。
この分野の場合はこれに加えて、前提科目の判定を複数校へ同時に照会、QUTの「Australian」表記の確認、UniSCの認定状況の確認、奨学金の対象・除外の確認、実習の費用負担の確認、出願締切からの逆算まで含めてサポートします。特に「この課程が奨学金の除外対象になっていないか」は、知らずに出願すると数十万円単位の差になります。
なお、学校が定める出願料は、エージェント経由・直接申込を問わず学校に支払うものです。
栄養学と近い分野、あわせて検討される方が多いページをまとめました。
「個人」ではなく「集団」の健康に関心があるなら、こちらです。栄養は公衆衛生の一分野でもあります。800時間の実習という制約がなく、入学要件も栄養士課程ほど厳しくありません。目的によっては、こちらのほうが近い場合があります。
同じ医療現場の専門職ですが、永住ルートの条件が明確に違います。栄養士が189を使えないのに対し、看護は職業リスト上の位置づけがより良い分野です。「オーストラリアで医療職として働きたい」が出発点なら、比較しておく価値があります。
栄養士の主要な就職先のひとつです。低栄養・嚥下困難への対応は、栄養士の専門領域そのもの。先にケア分野で働きながら現場を知り、そのうえで栄養士の学位に進むという設計もあり得ます。
スポーツ栄養に関心がある方へ。UniSCの Master of Dietetics (Sports Nutrition) という道もありますが、スポーツ産業側から入るルートもあります。「栄養の専門職になる」のか「スポーツの現場で働く」のかで、選ぶ学位が変わります。
食事や栄養を扱う点で近く見えますが、制度上の位置づけがまったく違います。ナチュロパシーは CSOLに未掲載=永住ルートがありません。栄養士のAPDと、ナチュロパシーの業界団体登録の違いも整理しています。
Master of Dietetics を年 AUD 34,736 で、しかも30%減額(申請不要)が期待できる大学です。各項目6.5でよい英語要件と、ダーウィンが地方指定である点も含めてまとめています。
ゴールドコーストの大学。学部4年ルートで、各項目6.5・25%減額という条件が揃う選択肢です。コース構成、キャンパス、奨学金の条件をまとめています。
NSW州の大学。入学要件に「Australian」の限定がなく、海外学位から出願しやすい設計です。ただしこの課程は同大学の30%奨学金の除外対象である点も含めてご確認ください。
アデレードの大学。地方実習の渡航費・宿泊費を大学が補助すると明記している点と、学位が英・加・星・NZでも認められているという記載が特徴です。
ブリスベンの大学。1.5年という最短の課程と25%減額という条件ですが、入学要件の公式表記が「豪州の栄養系学士」である点の確認が必要です。
その大学院、あなたの履修科目で出願できますか。
まず、そこから確認します。
「日本の学部の単位で、前提科目を満たせる?」「この奨学金、栄養士課程も対象?」「IELTS 6.5でも入れる大学はある?」
この分野は、出願できるかどうかが履修科目で決まり、実際に払う金額が課程ごとの除外規定で変わります。1件ずつ大学に照会して、実際の金額でご提案します。無料相談・無理な勧誘は一切ありません。
※サポートは毎月12名様限定です。お早めにご連絡ください。