学校比較 / 学費 / 選考課題 / 永住ルート
この分野を選ぶときに最初に決めるのは、学校ではありません。 「アート・デザイン側」に進むのか、「プログラミング側」に進むのかです。 同じ大学の、同じゲームを学ぶ課程でも、この選択で学費が年 A$7,400 変わり、 卒業後に使えるビザの種類まで変わります。
Summary — 3分でわかる
アデレード大学は同じゲーム分野に2つの学位を持っていて、Creative Arts(Games Design and Production)は年 A$45,100、Information Technology(Games Development)は年 A$52,500。差は年 A$7,400、3年で A$22,200。ACS(豪州コンピュータ学会)の認定が付くのはIT側だけです。
最も安いのがトーレンス大学(Billy Blue)の A$112,500、最も高いのがアデレード大学のIT側で 約 A$157,500。ここでいう学費は定価で、奨学金が適用されると順位が入れ替わります。
スウィンバーンは 20%と30%を申請不要・自動審査で行い、国籍による制限の記載がなく、除外コースは航空パイロットと看護のみ。一方でRMITは、日本のパスポートで応募できる学位の学費減額が確認できません。定価で最も高い学校が、日本人にとっては奨学金も最も薄いという組み合わせです。
本ページで取り上げた他校は、課程ページ上でこれを必須要件としていません。留学生向けの課題は6つのブリーフから1つを選ぶ形式。絵が描けなくても、文章と設計だけで答えられるブリーフが用意されています。高校や趣味で作ったものを使ってよく、生成AIは使わないよう明記されています。
「ゲームデザイナー」という職業コードは存在しません。Software Engineer(261313)と Developer Programmer(261312)は MLTSSL・CSOL の両方に掲載されており、技能独立ビザ(189)まで射程に入ります。対して Multimedia Designer(232413)は Regional Occupation List のみで、189も190も対象外です。
IGEAの調査(FY25)では、オーストラリアのゲーム開発のフルタイム職は2,443人、業界売上は A$608.5百万です。「大きく伸びている業界に飛び込む」という前提で選ぶ分野ではありません。在学中に何を作り、どこに出したかが、そのまま就職の材料になります。
職業リストは毎年見直されます。最新の可否は登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。01 — What you study
「ゲームを作る勉強」と一言でいっても、オーストラリアの課程が実際に教えているのは「チームで1本を完成させるまでの工程」です。 RMIT の Bachelor of Games は、ゲームアート、ゲームデザイン、開発、システム、ゲームエンジン、そして共同制作(collaborative production)を課程の柱として挙げています。 個人の技術を伸ばす前に、複数人で1本を出すという前提が置かれています。
この前提があるため、授業の評価も「作品の完成度」だけでは決まりません。 スウィンバーンのキャップストーン科目は、チームでゲームを制作し、それをメルボルンで開催されるゲームイベント PAX Australia で展示し、一般公開まで目指す構成です。 作ったものを人前に出すところまでが課程に含まれているという点が、この分野の特徴です。
メカニクス、レベルデザイン、プレイヤー体験、ナラティブ。QUT のゲームデザイン専攻は、ストーリーテリング、没入感、デザイン理論を軸に据えています。絵とコードの中間にある職域です。
2D/3Dモデリング、アニメーション、環境制作、エンジン上での統合。AIT は Unreal Engine、Maya、ZBrush、Houdini を扱うと明記しています。ツールの習熟に時間がかかる領域です。
ゲームプレイの実装、マルチプレイ、最適化。アデレード大学のIT側の課程は、ゲームエンジン、モバイルゲーム開発、ゲーム環境設計を扱い、最終学年にキャップストーンまたはインターンを置いています。IT・情報技術のページと重なる領域です。
この分野で最終的に評価されるのは、卒業証書ではなくポートフォリオです。採用の場で問われるのは「どの学校を出たか」ではなく「何を、誰と、どこまで作ったか」。だからこそ、在学中に実案件や外部展示にどれだけ関われるかが学校選びの実質的な基準になります。トーレンス大学(Billy Blue)のように120時間のインターンまたは実案件(live brief)を課程に組み込んでいる学校や、スウィンバーンのように展示の場が課程に入っている学校は、その点で有利です。
02 — The first fork
ゲーム制作の仕事は、アート(見た目を作る)、デザイン(仕組みと体験を作る)、プログラミング(実装する)の3つに分かれます。 オーストラリアの学校はこれを別の課程、あるいは別の専攻として用意していることが多く、出願の時点でどれかを選ぶことになります。 そしてこの選択が、学費と、卒業後に使えるビザの両方を左右します。
キャラクター、環境、テクスチャ、アニメーション、テクニカルアート。RMITは Game Art をマイナー(副専攻)として持ち、AITは Unreal・Maya・ZBrush・Houdini を扱うと明記しています。
メカニクス、レベルデザイン、ナラティブ、プレイヤー体験。QUT の Game Design 専攻、アデレード大学の Bachelor of Creative Arts(Games Design and Production)がここに当たります。デザイン分野全体のページもあわせてご覧ください。
ゲームプレイ実装、エンジン、マルチプレイ、最適化。アデレード大学の Bachelor of Information Technology(Games Development)、マッコーリー大学の Bachelor of Game Design and Development が該当します。
プロデュース、進行管理、QA。トーレンス大学は課程の3本柱のひとつにプロジェクトマネジメントを置いています。グリフィス大学の Bachelor of Game Design and Production も名称に production を掲げています。
アデレード大学の2つの学位を並べると、この分岐の意味がはっきりします。同じ大学の、同じアデレード・シティ・キャンパスで、同じ3年間、同じ IELTS 6.5 という条件のもと ──
Bachelor of Creative Arts(Games Design and Production)/年 A$45,100/CRICOS 115689F
Bachelor of Information Technology(Games Development)/年 A$52,500/CRICOS 115719E
年 A$7,400、3年で A$22,200 の差があります。そしてACS(オーストラリア・コンピュータ学会)の Professional レベル認定(暫定)とソウル協定による国際的な通用性が付くのは、IT側だけです。高いほうが「損」ではなく、付いてくるものが違います。
永住まで視野に入れる場合、この選択は無視できません。プログラミング側に対応する職業コード(Software Engineer 261313、Developer Programmer 261312、Multimedia Specialist 261211)は MLTSSL と CSOL の両方に掲載されているのに対し、アート・デザイン側に近い Multimedia Designer(232413)は Regional Occupation List にしか掲載されていません。詳しくはビザ・永住ルートをご覧ください。
03 — Why Australia
学士3年の学費総額は定価で A$112,500〜157,500。ここに学生ビザ申請時に示す生活費の基準額(単身12ヶ月 A$29,710)が加わります。そして複数の大学が申請不要の自動審査で15〜30%の学費減額を出しています。定価だけを見て判断すると、実際の負担額を読み違えます。都市の選択肢も広く、生活費の水準と、その都市にゲームスタジオがあるかどうかの両方から選べます。
スウィンバーンはキャップストーンで制作したゲームを PAX Australia で展示し、一般公開まで目指す構成です。トーレンス大学(Billy Blue)は120時間のインターンまたは実案件を必須に置き、卒業時には「完成し磨き込まれたゲーム1本」を含むポートフォリオを持って出ることを課程の目標に掲げています。この分野は最終的に作品で評価されるため、外に出す経験が課程に含まれているかどうかは大きな差になります。
ゲーム系の学士は IELTS 6.0〜6.5 が目安です。看護(7.0以上)のように資格登録の英語基準が学校の要件とは別に二重にかかる分野ではありません。スウィンバーン(6.0/各6.0)とトーレンス大学(6.0/各5.5)は 6.0 から出願できます。
カウンセラーから、ひとつ補足を。ゲームデザイン留学のご相談で、いちばん多くお伝えしているのは「学校名より先に、アート・デザイン・プログラミングのどれに寄せるかを決めてください」ということです。他の分野なら、学校を決めてから専攻を絞っても間に合います。ところがこの分野は、専攻の違いがそのまま学位の種類の違い(Creative Arts か Information Technology か)になり、学費も、認定の有無も、卒業後に使える職業コードも変わります。入学後に気づいて変えると、時間と費用が余計にかかります。
もうひとつお伝えしているのは、奨学金は「率の大きさ」ではなく「日本のパスポートで対象になるか」から見てくださいということです。この分野には日本人が対象になる自動審査の減額が複数ありますが、学位の減額で日本人が対象外になっている学校もあります。ウェブサイトに大きく出ている率が、そのまま自分に適用されるとは限りません。
04 — Schools
ゲーム系の課程を持つ学校は多くありますが、 「留学生が出願できるか」「学費が公表されているか」で絞ると、実際の候補はそれほど多くありません。 ここでは公式に確認できた学校を、性格の違いがわかる形で並べます。
メルボルン・シティ・キャンパス。Bachelor of Games(3年・CRICOS 120597A)は、ゲームアート/ゲーム開発/ゲームメディアの3つのマイナーから選ぶ構成で、デジタルデザイン、アニメーション、サウンドとの学際的な組み合わせも選べます。
※ この課程は以前「Bachelor of Design (Games)」という名称でした。2027年入学分から「Bachelor of Games」に変更されています。旧名称で検索した場合も同じ課程です。
RMITのページホーソン・キャンパス。Bachelor of Games and Interactivity(3年・CRICOS 088399M)。ゲームデザインと開発、3Dモデリングと環境制作、サウンドデザイン、ゲームプロダクション、インタラクティブ・ナラティブ、ユーザー中心設計を扱います。
シドニー・キャンパス。Bachelor of Game Design and Development(3年/短縮2年・CRICOS 095346K)。アセット制作、ゲームの発想と設計、プロジェクトマネジメントの3本柱で、Unreal Engine、Unity、PlayStation 5 を扱います。
※ トーレンス大学は「留学生はオンライン科目を全体の3分の1以内に抑え、各学期に最低1科目は対面で受講すること」を明記しています。学生ビザの条件に関わる点なので、履修計画の段階で確認が必要です。
トーレンス大学のページアデレード・シティ・キャンパス。同じゲーム分野に2つの学位を持っており、02のセクションで説明した分岐がそのまま学位の選択になります。
ガーデンズポイント・キャンパス。Bachelor of Games and Interactive Environments(3年・CRICOS 092648J)。Game Design 専攻を選べる構成で、ストーリーテリング、没入感、デザイン理論を軸に実践的なゲームデザインを扱います。
ゲーム・デジタルメディアに特化した高等教育機関。Bachelor of Game Design(3年・CRICOS 02155J)。Unreal Engine、Maya、ZBrush、Houdini、Adobe Creative Cloud を扱い、1年目は3Dの基礎とゲームメカニクス、2年目にマルチプレイやテクニカルアート、3年目にインターンとキャップストーンという構成です。
※ 上記は各校の公表情報にもとづく整理です。学費・要件・募集状況は年度により変更されます。ご希望の分野・都市・予算に合う学校を、最新情報で無料にてお調べします。
05 — Tuition
下の表は、奨学金を適用する前の「定価」です。次のセクションで、奨学金を適用した後の金額を並べ直します。 適用後は順位が入れ替わります。
| 学校・課程 | 期間 | 年額(定価) | 3年総額(定価) | IELTS |
|---|---|---|---|---|
| トーレンス大学(Billy Blue) Bachelor of Game Design and Development |
3年 短縮2年 |
A$37,500 1科目 A$4,688 |
A$112,500 24科目・最安 25%適用で 約A$84,375 |
6.0 各5.5 |
| スウィンバーン工科大学 Bachelor of Games and Interactivity |
3年 | A$41,100 | A$123,300 30%適用で 約A$86,310 |
6.0 各6.0 |
| QUT Bachelor of Games and Interactive Environments |
3年 | A$44,300 | 約 A$132,900 20%適用で 約A$106,320 |
6.5 各6.0 |
| アデレード大学 Bachelor of Creative Arts(Games Design and Production) |
3年 | A$45,100 | A$135,300 25%適用で 約A$101,475 |
6.5 各6.0 |
| RMIT Bachelor of Games |
3年 | A$48,000 | 約 A$144,000 日本人対象の学位減額を確認できず |
6.5 各6.0 |
| アデレード大学 Bachelor of Information Technology(Games Development) |
3年 | A$52,500 | 約 A$157,500 25%適用で 約A$118,125 |
6.5 各6.0 |
| マッコーリー大学 Bachelor of Game Design and Development |
3年 | 要確認 | 要確認 | 6.5 各6.0 |
| AIT Bachelor of Game Design |
3年 | 要確認 | 要確認 | 要確認 |
ここに書いた学費は「定価」です。次のセクションで見るとおり、複数の大学が申請不要・自動審査で15〜30%の減額を出しています。定価がいちばん安い学校が、適用後もいちばん安いとは限りません。
アンアルウェンを通していただくと、どの奨学金が日本のパスポートで対象になるか、申請が必要か不要か、成績要件を満たしているかを、志望校ごとに一件ずつ確認したうえで資金計画をお出しします。
06 — Scholarships
この分野の奨学金は、率の大きさより「日本のパスポートで対象になるか」と「申請が必要か」で見てください。 同じ「20%減額」でも、出願すれば自動的に審査されるものと、別途申請が必要で枠数に上限があるもの、そして そもそも日本が対象国に入っていないものが混在しています。
| 学校・奨学金 | 減額率 | 日本人 | 申請 | 条件・注意点 |
|---|---|---|---|---|
| スウィンバーン George Swinburne International Excellence Scholarship |
30% | ○ | 不要 | 国籍制限の記載なし。学業成績が高い方が対象。除外は航空パイロットと看護のみ=ゲーム系は対象。標準修業年限の全期間に適用 |
| スウィンバーン Swinburne International Scholarship |
20% | ○ | 不要 | 同上。入学要件を満たす初回入学の留学生が自動的に審査対象 |
| アデレード大学 Academic Excellence Scholarship |
50% | ○ | 要申請 | High Distinction 平均が要件。競争が激しい奨学金で、当てにした資金計画は避けてください |
| アデレード大学 Emerging Leaders Award |
25% | ○ | 不要 | Distinction 平均が要件。自動審査 |
| アデレード大学 Merit Scholarship |
15% | ○ | 不要 | Credit 平均が要件。自動審査 |
| QUT International Talent Scholarship |
20% | ○ | 不要 | 日本は対象国一覧に掲載(GPA 4.20/5.0 または SAT-I 1100 が基準)。ただし対象コースが一覧で指定されているため、ゲーム系が含まれるかは出願時に確認が必要 |
| トーレンス大学 Motivational Scholarship |
最大 25% | ○ | 要申請 | 対象を地域名(East Asia など)で指定しており、日本は East Asia に含まれます。枠数に上限あり |
| RMIT Future Leaders Scholarship |
20% | × | ─ | インド・スリランカ・バングラデシュ・ブータン・ネパール・パキスタンの国籍が対象。日本は対象外です |
| RMIT Academic Merit Scholarship for South East Asia |
─ | × | ─ | 東南アジア限定。日本は対象外です |
| RMIT RMIT UP Academic English Bursary for Asia |
10% | △ | 要確認 | 語学(Academic English)コースの学費のみが対象。日本・韓国・台湾・タイ・ベトナム・カンボジア・ラオスの国籍が対象。学位の学費は下がりません |
| 学校・課程 | 定価(3年総額) | 適用する奨学金 | 適用後(試算) |
|---|---|---|---|
| トーレンス大学(Billy Blue) | A$112,500 | 25%(要申請) | 約 A$84,375 最安 |
| スウィンバーン Bachelor of Games and Interactivity | A$123,300 | 30%(自動) | 約 A$86,310 |
| スウィンバーン 20%が適用された場合 | A$123,300 | 20%(自動) | 約 A$98,640 |
| アデレード大学 Bachelor of Creative Arts | A$135,300 | 25%(自動) | 約 A$101,475 |
| QUT | 約 A$132,900 | 20%(自動・対象要確認) | 約 A$106,320 |
| アデレード大学 Bachelor of Information Technology | 約 A$157,500 | 25%(自動) | 約 A$118,125 |
| RMIT | 約 A$144,000 | 日本人が対象の減額を確認できず | 約 A$144,000 |
アンアルウェンでは、成績表をもとに「どの奨学金に届く可能性があるか」を無料で確認し、出願スケジュールを逆算してご提案します。申請書類の作成も、追加費用なしでサポートします。
上表は各校の公表条件にもとづく整理です。減額率・条件・対象国・対象コース・締切は毎年改定されるため、出願時点の最新版を必ずご確認ください。07 — Selection task
この分野で「ポートフォリオが必要」と書かれている情報は多いのですが、 実際に何をどれだけ出すのかが具体的に公表されている学校は限られます。 ここでは RMIT が公開している留学生向け選考課題(2026年7月発行)の中身を、そのまま整理します。
高校の最後の2年間、または最近の個人・仕事のプロジェクトで作った創作物・デザイン作品を掲載し、各作品に100〜200語の注釈を付けます。技術と発想がゲームの文脈にどう活きるかを説明します。
合計500〜800語。自分がプレイしているゲームを取り上げ、良い点・気になる点、改善案とその実装方法、その改善が与える影響、ジャンルやプレイヤー文化への波及を、見出しごとに段落を分けて論じます。図やスケッチを添えます。作品がゼロでも取り組めるブリーフです。
ゲームに登場させたい架空の世界を、絵で提示します。初期スケッチ、下描き、関連リサーチ、ブレインストーミングなど「制作過程の証拠」を含めることが求められます。完成品だけでは足りません。
合計500〜800語。世界の背景と着想元、その世界に合うナラティブとゲームプレイの構造、プレイヤーがどう物語を体験するか、そして実際にゲーム内に出てくる台詞・ナレーション・キャラクター設定の文章サンプルを書きます。図やキャラクターの絵も添えます。
200語以内の概要で、MODの狙いと元のゲームになかった要素を説明。モデリングやプロトタイプの過程を示す画像を添え、コミュニティからの反応や、それを受けた改良の記録があれば含めます。
3〜7ページ。自分が設計・試作したゲームを提示します。デジタルでなくてもよく、紙・スケッチ・デジタルのいずれのプロトタイプでも構いません。200語以内で狙いと制作方法、目指した体験を説明します。
この課題設計から読み取れることが2つあります。
ひとつは、「絵が描けないと出願できない」わけではないということ。Brief 2 と Brief 4 は文章が中心で、Brief 6 は紙のプロトタイプでも認められます。絵の技術がなくても、ゲームについて考えてきたことがあれば形にできます。
もうひとつは、RMITが「完成度」ではなく「過程」を見ているということ。Brief 3 も Brief 5 も、制作過程の証拠を含めることを明示的に要求しています。きれいな完成品を1枚出すより、考えて手を動かした跡を見せるほうが評価されます。
他の学校について。QUT・スウィンバーン・トーレンス大学・アデレード大学は、課程ページ上で選考課題やポートフォリオを必須の出願要件としていません。ただし作品を持っていることが不利になることはなく、また卒業時にポートフォリオを持って出ることは各校が課程の目標として掲げています。AITは「ATARではなく創造性を見る」と明記しているため、作品が評価に関わる可能性があります。
出願要件は年度により変わります。上記はRMITが2026年7月に発行した留学生向け資料の内容です。出願前に最新の条件を無料で確認します。08 — Entry requirements
| 学校 | IELTS(Academic) | 学力の目安 | 選考課題 |
|---|---|---|---|
| トーレンス大学(Billy Blue) | 6.0 各5.5以上 | 豪州Year 12相当、またはAQFレベル5以上の履修実績など | 課程ページに要件の記載なし |
| スウィンバーン工科大学 | 6.0 各6.0以上 | 豪州Year 12相当。個別審査 | 課程ページに要件の記載なし |
| RMIT | 6.5 各6.0以上 | 豪州Year 12(VCE)相当 | 必須 |
| QUT | 6.5 各6.0以上 | 選抜ランク70.00。数学(General/Methods/Specialist)を推奨 | 課程ページに要件の記載なし |
| アデレード大学 | 6.5 各6.0以上 | SACE相当の中等教育修了、VET Certificate IV以上、または高等教育6ヶ月以上 | 課程ページに要件の記載なし |
| マッコーリー大学 | 6.5 各6.0以上 | 選抜ランク75 | 課程ページに要件の記載なし |
英語要件は IELTS 6.0〜6.5 が基準線です。スコアが不足している場合は、語学学校と本コースをパッケージで申し込み、学生ビザの申請を1回にまとめる方法が一般的です。ただし「同時に申し込める」ことと「語学コース修了で本コースの英語要件が免除される」ことは別の話です。ダイレクトエントリー(学内の英語コース修了で要件を満たす仕組み)の有無は学校ごとに違うため、個別に確認します。
入学後に苦労するのは、読み書きよりスピーキングです。ゲーム系はチームでの制作と、講評の場での説明が繰り返しあります。要件を満たすことと授業についていくことは別だとお考えください。
※ 日本の高校卒業からそのまま学士へ出願できるか、ファウンデーション(進学準備課程)が必要かは学校によって扱いが異なります。各校の正確な英語要件・履修要件は年度により変わるため、出願前に無料で確認します。
09 — Pathways
「成績が足りない」「英語スコアが届かない」という理由で諦める必要はありません。 Diploma/Advanced Diploma から入って学士へ進むルートが用意されています。
トーレンス大学の Advanced Diploma of Game Design & Development(CRICOS 118473J)と Advanced Diploma of Game Programming(CRICOS 118474H)は、いずれも1.7年・12科目で A$56,250。学士と同じ1科目あたり A$4,688 の単価なので、費用の見通しが立てやすい形です。デザイン側とプログラミング側のどちらに向いているかを、学士に進む前に試せるという使い方もできます。
AIT の Diploma of Game Design(1年)は、3Dアセットの制作とゲームエンジンへの統合、ゲーム理論・ジャンル・歴史、レベルとアセットの構築を扱います。「ATARではなく創造性を見る」と明記している点も、成績に不安がある方には現実的です。ただしAITは留学生向けの学費・英語要件・単位認定の範囲を公式ページ上で確認できなかったため、本ページでは数値を記載していません。またオンライン受講の比率が学生ビザの条件に関わるため、この点も出願前に学校へ確認が必要です。
単位認定の範囲は個別審査です。Advanced Diploma や Diploma の修了で学士の何科目分が認められるかは、出願時に確認します。認定される科目数によって、総額も在学年数も変わります。
英語が足りない場合は、シドニー・メルボルンの語学学校を前に付けて、学生ビザの申請を1回にまとめる形が一般的です。専門課程の選択肢はオーストラリアの専門学校一覧もあわせてご覧ください。
10 — How to choose
最初に決めるべき点です。アデレード大学のように同じ大学で学位の種類が分かれているケースもあります。学費も、認定の有無も、卒業後に使える職業コードも変わります。
率の大きさではなく、日本のパスポートで対象になるか、出願だけで自動審査されるかで見てください。RMITのように、学位の減額で日本が対象外になっている学校もあります。
RMITは必須です。ただし6つのブリーフから1つ、約7時間という設計なので、他分野のポートフォリオほど重くはありません。それでも出願計画には必ず組み込んでください。
トーレンス大学の120時間のインターン/live brief、スウィンバーンのPAX Australia での展示など、課程に明記されているかを確認します。
この分野に固有の確認事項です。トーレンス大学は「オンラインは3分の1以内・毎学期1科目は対面」と明記し、AITは3年のうち1年をオンラインとしています。学生ビザの条件に関わります。
アデレード大学のIT側のようにACS認定+ソウル協定が付く課程は、ゲーム業界以外のIT職にも進みやすくなります。業界の規模が小さい分野だからこそ、退路の広さは評価軸になります。
11 — Careers
ルール、進行、ステージ設計。QUT・アデレード大学(Creative Arts)・マッコーリー大学がいずれも進路として明示しています。
キャラクター、背景、テクスチャ。AITは Character/Environment Artist、Technical Artist、Games Animator を進路として挙げています。映像・映画制作と技術が重なります。
世界観と物語の設計。RMITの Games Media マイナー、アデレード大学のストーリーテリング科目が対応します。
進行管理と品質保証。トーレンス大学はプロジェクトマネジメントを課程の柱に置き、アデレード大学はQAテスターを進路に挙げています。ビジネス留学の知識が効く領域です。
XR/VR、シミュレーション、シリアスゲーム、UI/UX、映像。マッコーリー大学はUXデザイナー、VRデザイナー、シリアスゲームデザイナーを明示しています。WEBデザイナーやデータサイエンス・AIへの横移動も現実的です。
この数字は、進路を考えるうえで先に知っておいてください。「業界全体でフルタイム2,443人」という規模感は、「大きく伸びている業界に飛び込む」という前提でこの分野を選ぶのは現実的ではないことを示しています。ゲーム業界内での就職そのものが競争的です。
だからこそ、在学中の実績がそのまま職歴になります。学生ビザでは就学中は2週間で48時間まで、長期休暇中は制限なく働けます。ゲーム分野はゲームジャム、インディー作品のリリース、外部のQAやアセット制作の受託、大学のプロジェクトの外部展示など、学生のうちから外に出る入り口があります。卒業時に「学校の課題しかない人」と「外に出した作品がある人」の差は、この規模の業界では決定的になります。
業界規模の数値は IGEA「Australian Game Development Survey」(調査対象はFY25=2024年7月〜2025年6月、有効回答141社。調査はボンド大学が実施し、収益データはSensor Towerが補完)にもとづきます。回答したスタジオの集計であり、オーストラリア国内のゲーム開発者の総数ではありません。冒頭の指標について ── LIFE(月 約A$3,200)は、学生ビザの就労上限(2週48時間)まで働いた場合の目安です。カジュアルの全国最低時給 A$31.19(2025年7月〜)で試算した額で、収入を保証するものではありません。OUTCOME(年 約A$132,000)は Software and Applications Programmers(ANZSCO 2613)の週給中央値 A$2,537 を年換算した概算です(ABS 雇用者収入・労働時間調査 2025年5月/Jobs and Skills Australia の公表値)。ANZSCOに「ゲームデザイナー」という職業がないため、プログラミング側の職種の数値を示しています。ゲーム業界内の給与ではなく、フルタイム・非管理職の中央値であり、新卒の初任給でもありません。12 — Read this twice
この分野は、ANZSCO(豪州・NZ標準職業分類)に「ゲームデザイナー」「ゲーム開発者」という職業コードが存在しません。 そのため、既存のコードのどれに当てはめるかで、使えるビザがまったく変わります。 ここは推測が入り込みやすい領域なので、連邦官報に登録された移住法令の本文を確認して整理します。
| 職業(ANZSCO) | MLTSSL | STSOL | ROL | CSOL | 技能評価機関 |
|---|---|---|---|---|---|
| Software Engineer 261313 | ✓ | ─ | ─ | ✓ | ACS |
| Developer Programmer 261312 | ✓ | ─ | ─ | ✓ | ACS |
| Multimedia Specialist 261211 | ✓ | ─ | ─ | ✓ | ACS |
| Analyst Programmer 261311 | ✓ | ─ | ─ | ✓ | ACS |
| Software Tester 261314 | ─ | ✓ | ─ | ✓ | ACS |
| Web Developer 261212 | ─ | ✓ | ─ | ✓ | ACS |
| Illustrator 232412 | ─ | ✓ | ─ | ✓ | VETASSESS |
| Graphic Designer 232411 | ─ | ✓ | ─ | 非掲載 | VETASSESS |
| Multimedia Designer 232413 | ─ | ─ | ✓ | ✓ | VETASSESS |
この表から言えることは、はっきりしています。
プログラミング側(261211・261311・261312・261313)は MLTSSL と CSOL の両方に載っており、189・190・491・482・186 のすべてが射程に入ります。技能評価機関は ACS で、アデレード大学のIT課程のように ACS認定を受けた学位であれば、評価の見通しも立てやすくなります。
対してアート・デザイン側でゲームに最も近い Multimedia Designer(232413)は、Regional Occupation List にしか掲載されていません。つまり技能独立ビザ(189)も、州・準州指名ビザ(190)も対象外で、残るのは地方指名の491だけです(CSOLには掲載されているため、482・186は対象になります)。同じゲーム業界に進んでも、プログラミング側に寄せるほど制度上の選択肢は広がります。これは02のセクションで述べた「入口の選択」が、卒業後まで効いてくるという意味です。
今日の掲載状況が数年後も同じである保証はありません。出願時点ではなく、卒業が近づいた時点の最新の制度で判断してください。
Creative Arts系の学位で Software Engineer の評価を受けようとすると、追加の要件を求められる場合があります。どの職業コードを目指すかは、学位を選ぶ時点で意識しておく必要があります。
州の指名リストは年度ごとに改定され、募集を停止することもあります。「◯◯州なら大丈夫」と現時点で断定できる情報はありません。
業界の規模がフルタイム2,443人である以上、ゲーム業界内での就職そのものが競争的です。プログラミング側に寄せると、ゲーム以外のIT職という退路も同時に確保できます。
アンアルウェンでは、可能性と不確実性の両方をお伝えしたうえで、ご相談者ごとに現実的な選択肢を整理します。同じ職業コードを扱う分野として、IT・情報技術、データサイエンス・AI、サイバーセキュリティのページもあわせてご覧ください。
職業リスト・点数制度・給与基準は頻繁に改正されます。最新の可否およびご自身のケースの見通しは、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。13 — Timeline
| ステップ | 内容 | 目安時期 |
|---|---|---|
| 01 無料カウンセリング | アート・デザイン・プログラミングのどこに寄せるかを最初に整理します。ここが決まらないと学校も学位の種類も決まりません | 開始12〜15ヶ月前 |
| 02 英語スコアの計画 | IELTS 6.0〜6.5 に向けた計画。必要なら語学学校をパッケージで組み込みます | 6〜12ヶ月前 |
| 03 学校の選定 | 定価・奨学金の適用可否・実案件の量・認定の有無・オンライン比率で候補を確定します | 6〜10ヶ月前 |
| 04 選考課題の準備 RMIT志望の場合 | 6つのブリーフから1つを選び、作品または文章を用意します。目安は約7時間ですが、題材選びと推敲に時間をかけると質が変わります | 4〜8ヶ月前 |
| 05 出願・奨学金の確認 | 日本のパスポートで対象になる奨学金を一件ずつ確認し、要申請のものは書類を作成します | 4〜8ヶ月前 |
| 06 オファー受領・学生ビザ申請 | COE発行後、GS(Genuine Student)要件への回答作成を含めサポート | 2〜5ヶ月前 |
| 07 滞在先・保険・出発準備 | 住居の無料手配代行、OSHC加入、制作環境(PC・ソフト)の準備、出発前オリエンテーション | 1〜3ヶ月前 |
RMITを志望する場合は、選考課題の分だけ準備期間を長めに取ってください。RMITは選考について「受け付けた順に審査し、定員に達し次第締め切る」と明記しています。締切ぎりぎりの提出は不利になります。
ビザの審査期間は国籍・ビザ歴・健康診断・資金状況・審査の混雑状況によって変わります。上の時期はあくまで逆算の目安としてお考えください。14 — Why An Arwen
アンアルウェンの強みは、留学の申し込みだけで終わらない、出発前から進学後まで続く伴走型サポートです。
学校選びや出願手続きはもちろん、進学で重要となるGS(Genuine Student)対策、学生ビザ申請もしっかりサポート。これらを無料で受けられるため、初めての海外進学でも安心して準備を進められます。
オーストラリアには提携オフィスがあり、渡航後も学校生活や現地での手続き、困りごとを日本と現地の両方からサポートします。インターン先探しなど、渡航後に生まれる相談にも対応できます。
一人ひとりに十分な時間をかけるため、サポート人数を毎月12名様限定としています。大手エージェントのような画一的な案内ではなく、希望する専攻、将来のキャリア、予算、英語力、生活環境まで丁寧に確認し、その方に合った留学プランをご提案します。
紹介先を幅広く並べるだけではなく、スタッフが実際に学校へ足を運び、授業や校内の雰囲気を確認したうえで、厳選した学校を紹介しています。制作設備やスタジオの環境は、資料だけではわかりません。
2008年の設立以来、3,000名以上の留学を支えてきた経験と、オーストラリア留学に特化した専門知識を生かしてご提案します。デザイン・IT・クリエイティブ分野へ進まれた方のサポート実績もあります。
費用や進路の現実も率直にお伝えします。「その奨学金は日本人が対象外です」「業界のフルタイム職は全国で2,443人です」「Multimedia Designer は189も190も対象になりません」──言いにくいことも含めてお伝えするのが、私たちの仕事だと考えています。
「手続きだけを代行するエージェント」ではなく、「留学という大きな挑戦を一緒に考え、現地でも支え続けるパートナー」であること。それが、私たちが他の留学エージェントに負けない一番の強みです。
15 — Free support
学校選びから渡航後のトラブル対応まで、すべて無料でサポートします。学校へ直接申し込む場合と比べて、余分な費用は一切かかりません。
※「無料」なのはアンアルウェンの手配代行サービスです。滞在手配料・寮費・保険料・出願料など、学校や事業者に支払う実費は別途かかります。
16 — FAQ
Free consultation
「絵は描けないけどゲームデザインはできる?」「デザイン系とIT系、どっちを選べばいい?」「その奨学金、日本人でも対象なの?」 この分野は入口の選択が、学費も、認定も、卒業後のビザも決めます。 だからこそ、早い段階で全体像を持っておく価値があります。ご相談・お見積りはすべて無料で、無理な勧誘は一切いたしません。
新規サポート 毎月12名様限定17 — Related
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最終更新日:2026年8月20日/執筆・監修:アンアルウェン 留学カウンセリングチーム
本ページのコース内容・学費・入学条件・選考課題・奨学金・職業リストは、各大学・カレッジおよび政府機関の公式情報をもとにアンアルウェンが確認・翻訳・整理したものです。職業リスト(MLTSSL・STSOL・ROL・CSOL)と技能評価機関については、第三者サイトの記述が食い違うため、連邦官報に登録された移住法令の本文を確認して記載しました。制度・金額は予告なく変更される場合があるため、出願前には必ず最新情報をご確認ください。アンアルウェンでは学校担当者に直接確認のうえ、最新情報を無料でお伝えしています。
※学費の基準年が揃っていません。RMITの年額 A$48,000 は2027年入学の表示額、QUT・スウィンバーン・アデレード大学・トーレンス大学は2026年の表示額です。また各校とも学費は毎年見直されるため、2年目以降が同額である保証はありません。マッコーリー大学とAITの留学生向け学費、AITの英語要件、グリフィス大学の留学生向け学費など、公式ページ上で数値を確認できなかった項目は「要確認」とし、推測での記載はしていません。
※本ページの記載は一般的な情報提供であり、個別の移民アドバイスではありません。ビザ・移住に関する判断は、必ず登録移民エージェント(MARA登録)にご確認ください。